The list of the [ Loud Garden ] category.
昨日、自分用に仕込んでいたスーツが2着仕上がってきました!
本当ならバシッと2月末に仕上がるタイミングで仕込みたかったのですが、諸般の事情でできませんでした。
が、しかし、まったくもって「ファッション屋失格」なことに例年はもっと遅いんですよね。。。
なので、少し早く動けた今年の己のムーヴに満足している部分もあります。
それにしても!
やっぱり新しい服が仕上がると本当に興奮しますよね〜!!
実は、2着中の1着は工房がディテイルを軽くミスしているのですが。。。
「俺もこうしようか悩んだけどやめたんだよね。。。ディテイル間違いではあるけれど結果的にこの方がよかったかな?」と思っています!
やっぱりファッション、スタイリング、そして何が起こるか分からない(笑)オーダーメイドって最高に楽しいです。
昨日はドタバタでまだ写真を撮れていないのでご紹介はまた後日!!
手前味噌ながら超スーパーカッコいいです!!
乞うご期待ください。
ところで。
「スーツ」「ご紹介」といえば。
2日振りに新作バンチブックをご紹介します。
おとといも書いた通り、もう間もなくオーダーメイドシャツ用の新作コレクションが入荷するのですが、それまでに「最低でも10回目まで終えておきたい!」と思っているのでまあまあ必死です汗。
このDiaryで何度も書いている通り、バンチブックのご紹介は撮影・リサーチ・説明文作成(とFacebook Pageへの転載)等々にかなりの労力と時間がかかる(転載を含めると合計6時間前後)ので、そして毎回かなり長くなるためあまりに続くとウンザリする方もいらっしゃると思うので、できれば多くとも1週間に3回までくらいにとどめておきたいのが本音です。
*Facebook Pageの転載は1時間ほどを要するのですがあふれんばかりの誤字脱字をその際に修正しているのでかなり重要です!
が、しかし、2025年2月の中盤以降はRumi Rock様とのイヴェントに全力投球したこともあり今シーズンは少しで遅れ気味です。
もちろんポジティヴな理由なのでまったく問題でなはいと思っているのですが、その一方でバンチブックのご紹介を楽しみにしてくださっているお得意様が少なからずいらっしゃるのも事実です。
なので、先週からかなり気合を入れて頑張っています!
結果、1週間で5回目となりました汗。
8回目となる今日はmade in ItalyのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)がコンパイルされたバンチブック:Italian Contemporaryです。
具体的にはE.Thomas、Dondi、Marlane、Sondrio、Olimpiasの新作がコンパイルされているバンチブックです。
全体的にナイスな仕上がりですが、特にE.Thomasの優雅さとMarlaneの進化と深化は白眉です。
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです!
前回ご紹介したBritish Classicsに負けず劣らず、5メーカーの「らしさ」と「個性」が見事に花開いた76マークのSuitingがコンパイルされている1冊です。
今日もまた最初から最後まで全マークが見所、抜粋してのご紹介はできなそうなので全マークを熱く丁寧に魂を込めてご紹介します。
とはいえ。。。
様々な注意を払って写真撮影をしているつもりではありますけれど、それでもやっぱり実物の素晴らしさを100%表現できていない画像が少なからずあると思いますし、かといって全マークをすべて個別画像でお見せすることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にぜひともじっくりと最初から最後までチェックをしてみてください!
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「E.Thomasの上から2番目と3番目に近いストライプでネイヴィブルーってある?」とか「Dondiのシャドウストライプってどれくらいの厚さ?」とか「Extender 4 Seasonsのチェックだけど上から3番目と4番目をもう少し全体像が分かりやすい画像で見てみたい」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申しつけください。
すぐにご対応します!
それでは、ここ数回と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 5」を披露します。
E.Thomas
E.Thomasは1922年にイタリアのスイス国境にほど近いルガーノという湖の一角でErnesto Thomasによって創業されました。
以来、実に1世紀以上もの長きに渡って「高品質なWool素材をはじめ、CashmereやSilk、Linen、Mohairといった高級素材/天然素材を混紡したラグジュアリーかつクリエイティヴな素材」を作り続けています。
年間生産量がそこまで多くないせいか、あるいはかつて日本のエージェントさんが仰っていた「多く流通させることが目的ではない。セールスも量より質!」という方針のせいか、日本における知名度はそこまで高くないのですがその品質の高さは間違いありません!
それが証拠に僕の知る限り、テイラー業界内にもファンが少なくないミルです。
かくいう僕も、洗練されたイタリア的感覚と旧き佳き英国的なモノづくりに強く共感してCarlo Barberaとともに一時期すごく憧れていました。
結構お高いので、この業界に30年近くいながらも2着くらいしか作れていませんけれど汗。
でも、いつかまた作りたいと常々思っています。
ちなみにエージェントさんの話は実話で、GIEVES & HAWKESをやっていた時に2回だけ会食でご一緒したことがあり、その際に濃厚な大阪弁で上記趣旨のお話をなさっていた記憶があります。
さすがにもうご引退なさっているかな?
というエピソードを何度かこのDiaryで書きましたが、1年ほど前に引退なさったそうです。
当時から既に大御所という感じでしたもんね。
もしかしたら現在80歳前後かもしれません。
ご夫婦で仲良くお仕事をなさっていたのがすごく印象的でした。
隠居後も楽しくやって欲しいです!
Kさん、お疲れ様でした。
ちなみに、E.Thomasは長くVBCのエージェントをなさっているOさんが引き継いだそうです。
VBCもUKテイストの強いイタリアンミルですから、E.ThomasとOさんも相性抜群かもしれませんね。
余談が長くなりましたが、そんなE.Thomasの新作Suitingはいずれ劣らぬ美しい10マークがコンパイルされています。
いずれも、業界内で「孤高の名門」と呼ばれるE.Thomasらしい素晴らしい素材だと思います!
上画像はLuxury Classicsと名づけられたラグジュアリー&クラシックなニューボディ6マークです。
ひと目で分かる優美な光沢と触った瞬間に分かる滑らかな肌触りが最大の特徴ですが、それ一辺倒ではいどこか威厳に満ちたマスキュリンな香りのする表情を持っているのも見逃せません。
この優れたバランス感こそE.Thomasが誇る独特なハイセンスの賜物だと思います。
品質は100% Super 130’s Wool(250g/m)、組織はツイル(綾織)です。
下画像はLuxury Classics Aboveと名づけられたヘリンボン4マークです。
名前の通り、上画像のLuxury Classcisに更なるこだわりを加えてより一層の「高み」を実現した逸品です。
具体的には、Super 130’s原料を使用した細番手糸を高密度で打ち込むことで「とろみとハリコシという相反する要素を両立させた」絶妙な仕上がりの極上素材です。
一見するとCottonのような見た目でもありますが、意図して微かに表現されているWool特有のメランジがナチュラルなカラーリングに確かな上質さをプラスしているのが最高に粋だと思います。
この僅かな「違い」をさりげなくもきっちりと表現できる実力こそが、同業他社がE.Thomasをハイセンスと畏怖する理由のひとつです。
僕はこのボディ。。。
超大好きですね〜!
品質は100% Super 130’s Wool(280g/m)、組織はツイル(綾織)です。
いずれもSuper 130’s Wool。
さすがは「Super 130’sを使いこなすテクニックも業界トップクラス」なE.Thomasです!
Dondi by Ermenegildo Zegna
Dondiは1970年に北イタリアで創業された世界屈指の高級Jerseyメーカーです。
2019年にイタリアンミルの最高峰Ermenegildo Zegnaの傘下に入り、現在はCashmereやWoolを中心とした最高品質のJersey素材のみを生産しています。
以前からトップメゾンがこぞって愛用するJerseyメーカーであったと同時にファッショントレンドの変化によってJersey素材の需要が増加していることもあり「近年最も注目されるテキスタイルメーカー」として業界内でのプレゼンスを急激に高めています。
柔らかくとろけるようなタッチと洗練されたカラーリング、そして歴史ある専業メーカーならではの安定した品質を兼ね備えたDondiのJersey素材は「極上の着心地」と「織物とはまた異なる気品」を誇ります。
基本的に天然繊維のみを使用するというポリシーも嬉しい限りですね!
今回入荷したこちらの4マークは世界的にリクエストが多かったというセットアップ(= ジャケット + パンツ)対応可能なニューボディです。
つまり、その群を抜いた快適さとDondiらしいシックな「顔」に、パンツにも使えるしっかりとした素材感が加えられたスーパーナイスなニューボディです。
ぱっと見はそこまでJerseyっぽくないのもイイですよね。
さすがはDondi!
そして、さすがはErmenegildo ZegnaとのWネームコレクションだけはあります!
*Dondi単独ネームのコレクションも存在します
上2マークは75% Cotton + 25% Polyester(350g/m *140c巾)のデニム風Jerseyです。
スーツを作ってよし、上のブルーでジャケットを下のブラウンでボトムスを作ってよし、ジョガーパンツを作ってよし。
あれこれ想像力が刺激されるJerseyだと思います。
下2マークは92% Cotton + 7% Polyamide + 1% Polyurethane(340g/m *145cm巾)のシャドウストライプです。
あまり見たことがないタイプのエレガントな「顔」を持つJerseyだと思います。
これはイイ!!
ご覧の通り、いずれもJerseyらしからぬ高級感ときっちり感を持った素材です。
「次世代の最高級トラヴェラー素材」をぜひともご体験ください!
*Jersey素材は織物ほどの伸長回復率を持っておりませんので誠に勝手ながら特性をご理解の上ご注文をお願いします
Marlane ①:Extender 4 Seasons
“Power Stretch” と自称するほどの驚異的なストレッチ性を持った100% Wool素材、「素晴らしく快適な着用感」と「天然繊維にしか出せない上品な風合い」を併せ持ったMalraneのスマッシュヒットボディ:Extender “4 Seasons” です。
が、Extenderの魅力は高いストレッチ性だけではありません。
抗シワ機能、撥水機能も兼ね備えているのです!
加えて、ご覧の通りパッと見だと高い機能性を感じさせないリッチ感あふれるルックスも併せ持っています!
収束してから2年、ご出張もコロナ禍以前に戻っている方がほとんどかと思います。
そんな方にぜひともオススメしたい至極優秀な素材です。
品質は100% Wool(255~265g/m)で、組織はクリアカットのツイル、いわゆるFour Seasonsタイプのボディです。
ウエイト/目付は、255g/m・260g/m・265g/mと混在しているのでそちらはご来店時にご確認ください。
Extenderは毎シーズンほぼ全マークが早期に完売する傾向にあります。
比類なきクオリティ&パフォーマンスの傑作素材なのでその人気の高さも納得です。
それが証拠に!でもないのですが、少し前からExtenderの後には®(レジスターマーク)がついています!?
比較的短い期間(リリースされて何年経つかの正確な記憶がありませんが汗)で完全にMarlaneの「主力」に育ちました!
という「超人気銘柄」ですので、気になる方はぜひともお早めにお願いします!
上:モダンクラシックなチェック4マークです。
中:これまたモダンクラシックなストライプ5マークです。
下:イタリアンミルらしい繊細なカラーリングが魅力の無地系/無地9マークです。
Marlane ②:VIVO Stretch
Marlaneが日本の厳しい夏を意識して開発した高級感とコンフォート性を兼ね備えたボディ:VIVO Stretchです。
VIVO Stretchはベースとなる定番ボディを素材設計から各パートで見直しグレードアップさせたSpring/Summerシーズンの新定番ボディです。
具体的には、目に見えない細部にこだわることでWoolならではの上品な光沢を研ぎ澄ませ、安心の着心地や仕立て映えにつながる素材の安定感を大幅に向上させ、それと同時に新開発したコンフォートストレッチを付加させています。
ストレッチ性はExtenderには及びませんが、そこはMarlaneですのでかなりの伸縮性です。
また、少しUKミルを彷彿とさせる双糸使い由来の比較的しっかりとした素材感も魅力だと思います。
品質は100% Wool(230g/m)、組織はトロピカル(平織)です。
上:ダンディ極まりないチェック6マークです。
中上:スマート&ハンサムなストライプ4マークです。
中下:遠目には完全な無地にも見えるシックな織柄・ピンヘッド・ハウンズトゥース5マークです。
下:圧巻の無地11マークです。
Marlane ③:Summer Breeze
絶妙なカジュアルテイストとスタイリッシュなモダンレトロテイストが堪らない2024 Spring/Summerシーズンにデビューした人気ボディ:Summer Breezeです。
品質は43% Cotton + 26% Wool + 18% Viscose + 11% Linen + 2% Polyurethane(220g/m)です。
かなりしっかりした素材感を彷彿とさせる「顔」ながら、実はとってもライトウエイトかつソフトな仕上がりなのも面白いですよね。
そして。。。
上記の通りこのボディは「5者混(ゴシャコン)」な訳ですが、これがまたすごく「意味のある5者混」な気がします。
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それぞれの個性が高次元で見事な化学反応を起こしている、極めてクリエイティヴで合理的な5者混だと思います!
また、かように「表情のある素材」は欧米を中心に人気が高まっていると同時に日本でも人気が出そうな気配があります。
1着あるいは2着作っておけば、オフにも使えるスーツやセットアップとしてワードローブに豊かな彩りを加えてくれるに違いありません!
という素晴らしいSummer Breezeはこちらの8マーク展開です。
1年前に「いやはや、これは素晴らしいニューボディの登場です!」と感動したのですが、2025 Spring/Summerシーズンはマーク数が倍増(4マーク→8マーク)したのでまたまた感動しています!!
嬉しい!!
そして作りたい!!
皆さんはどれがお好きですか?
僕が好きなのは。。。
後述します!
Sondrio
数多くのメゾンブランドを顧客に持つイタリアを代表する名門コットンメーカーSondrioがSavile Rowのビスポークテイラーを意識して開発したニューボディをリリースしました。
その名もSavile Row Cotton & Linen!?
かなりバッシバシのCotton + Linenボディです。
品質は60% Cotton + 40% Linen(380g/m)、組織はツイル(というか変形ツイルのヘリンボン)です。
従来のCotton + Linenボディよりも素材感はかなりしっかりしています。
それもそのはず、ネーミングにもその想いが込められているように仕立て映えにとことんこだわって設計されたそうです。
確かに。。。
思い起こしてみると、僕がGIEVES & HAWKESで働いていた時にこのタイプの素材で作られたレディメイドのボトムスがUKではベストセラーだった記憶があります。
ベイシックカラーはもちろんレッドやオレンジやグリーン等々、カラーヴァリエーションもかなりあったような?
それから、UKのデザイナーやスタッフもオフの日にこのタイプの素材で作られたボトムスのブラックやホワイトを愛用していたような?
「日本では売れないだろうな〜」と思ったのでまあまあはっきりとした記憶があります。
いずれももちろんSpring/Summerシーズンのエピソードです。
という過去の話はともかく!
このニューボディはすごくイイですね〜。
そして。。。
時代の流れを読むことに長けたSondrioがここまでクラシックなボディを発表したということは。。。
今後のトレンドを読み解くうえでも注目すべきトピックになるかもしれません。
Olimpias
Olimpias!
不勉強なことに今回初めて知りました汗。
リリースによれば。。。
—–
Olimpiasは1982年に創業された、かつてCotton工業が盛んだったベネチア地方をルーツに持つCottonメーカーです。
紡績部門と製織部門を所有することに由来する優れた開発力と品質管理力を武器に昨今急激にプレゼンスを高めている注目株です。
—–
こちらはそんなOlimpiasの春や秋にぴったりのライトウエイトコーデュロイコレクションです。
品質は100% Cotton(260g/m *148cm巾)です。
made in Italyならではのなめらかな風合いと美しいカラーリングが特徴です。
トレンドのコーデュロイですが、軽量のものは意外と少ないためこちらはマーケットにビタッとハマる可能性を秘めていると思います。
春先は暖かく、秋口は暑過ぎない「丁度よい塩梅の上品なコーデュロイ」です。
全マークのご紹介は以上です。
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれません!
E.Thomasからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
これはもう間違いなくカッコいいですよ!
僕はこちらなら軽快にして重厚なダブルブレステッドスーツを作りたいです。
具体的にはジャケットが「10.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×2がけ + アウト/パッチポケット仕様のチェストポケット + アウト/パッチポケット仕様のウエストポケット + アウト/パッチポケット仕様のアウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)つき + サイドヴェンツ + 毛芯&肩パッド&タレわたなしのアンコンストラステッド仕立て」で、ボトムスが「グルカパンツ仕様 + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」で作りたいです。
ボタンはブラウンマザーオブパール(茶蝶貝)ボタンにしたいです。
プラス。。。
バルマカーンコートとNews Boyキャップとネクタイも作ってオーダーメイドならではの5ピーススタイルを愉しみたいです!!
Dondi by Ermenegildo Zegnaからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
こちらはJerseyなのでやっぱり素材のコンフォタブルさを活かしたデザイン/仕様が「間違いない」でしょう!
でも、あまりにも普通なのは面白くない!!
という訳で、僕は敢えて少々フォーマルテイストがあるデザインで「料理」したいです。
具体的にはジャケットが「7.5cm巾のピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + ウェルトポケット仕様のチェストポケット + アウト/パッチポケット仕様のウエストポケット + アウト/パッチポケット仕様のアウトサイドチケットポケットつき + サイドヴェンツ + 毛芯&肩パッド&タレわたなしのアンコンストラステッド仕立て」で、ボトムスが「イージーパンツ仕様 + 0プリーツ + ワイドシルエット + ボタンフライ + ストレートヘム」で作りたいです。
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)ボタンにしたいです。
あるいはカーディガン風のノーカラー&ロングレンクスジャケットもアリかもしれません!
Marlaneからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
これは!
抜群にクールですよね〜!!
素材感もサイコーですし、ウインドウペーンのカラーが縦横で違うとい「小技」もゴキゲン以外の何物でもありません!!!
とっても作りたいです。
僕はこちらなら今秋作った&今春も作った(昨日仕上がった2着のうち1着がそれです!)お気に入り「ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツ」を作りたいです。
デザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3がけ + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスター付き + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。
全体はこちらを、カラー(上衿)やターンバックカフス等のパーツはカラー違いのブルーを使いたいです。
パーツ用素材との「ストーリー」で、ライニングはブルー系のロックなプリントライニングにしたいです。
ボタンはブラックマザーオブパール(黒蝶貝)ボタンにしたいです。
そして、ブルーでもボトムスを作っておいてセットアップでも愉しみたいですね!
Sondrioからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
ブラックでクラシカルなスーツを、ホワイトでボトムスを作りたいです!
間違いなくダンディなセットに仕上がることでしょう。
デザインはごくごくオーセンティックにまとめて、ライニング等のディテイルで遊びたいです!
Olimpiasからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
上のベイジュでノーフォークジャケットを下のオフホワイトでニッカボッカーズを作りたいです!
もちろんそれぞれの素材の「クロス使用」もしたいですね。
ボタンはくるみボタンがいいでしょうか?
以上です。
ちょっと明日あさってはお休みして、次回は金曜日に考えています。
乞うご期待ください。
11th. Mar. 2025
Ryoji Okada
昨日のオープン戦で秋山選手が右足に死球を受けて途中交代しました。
1塁まで自力歩行してからの交代だったようですが、そしてまだ詳細の報道は出ていないと思うのですが心配です。
カープに入団してからの秋山選手はOPSこそあまり高くないのですが守備を含めて考えれば絶対に外せない選手です。
攻守合算での重要度は坂倉選手に次ぐNo.2かもしれません。
ちなみに、昨日も零封負けでした。
なんだかね〜〜。。。
まだオープン戦の中盤に入ったところとはいえね〜〜。。。
開幕前からかなり暗雲垂れ込めている感じですね。
生まれて初めて沖縄キャンプの見学に行けたシーズンなのでなんとかAクラスには入って欲しいのですが。。。
でも、まあ、地力不足は自明の理なので仕方あるまい!
が、しかし。。。
明日あさってはBとの2連戦@横浜スタジアムがあるのでなんとかスカッと勝利してファンのため息を止めて欲しくもあります。
Go! CARP!
ところで。
「重要度」といえば。
スーツやジャケットやコートやヴェストといったテイラードアイテムで重要度が高いパーツといえば?
はい、ボタンです!
もちろんシャツもそうですけれど、ドレスシャツはタイドアップしたらほとんどのボタンが隠れますし、カジュアルシャツは王道から外れるファンシーなボタンがついていても楽しい(場合によっては上記アイテム:スーツ等もそうですが)ですし、シャツ用のボタンは上記アイテムのそれにに比べて選択肢が少ない/リアルホーン(本水牛)ボタンやナットボタンという選択肢がないですから、少しだけ重要度は下がると思います。
という訳で、LOUD GARDENではmade in Englandのリアルホーンボタンを筆頭にスーツ/ジャケット/コート/ヴェスト用のボタンはたくさんの選択肢をご用意しています。
なだけでなく、チープなボタンは選択肢から排除しています。
*「裏メニュー」的扱いで一応ユニフォーム向け等にご用意しているリーズナブルなボタンも「高級感」を重視しています
更に、ご用意している中にどうしても気に入ったボタンがないという場合には様々なルートを駆使してお探しすることもあります。
服の「顔」ってボタンでだいぶ変わりますからね。
我々もベストなボタンをご提案するために必死&真剣そのものです!
さて!
今春から新たなボタンの取り扱いを始めるので今日はそのニューボタンたちをご紹介します。
早速ご紹介しましょう。
↓こちら↓ です。
上画像の20種がニューボタンたちです!
いずれも個性あふれるナイスボタンばかりです。
次回のご注文でぜひとも使ってやってください。
いずれもアップチャージは不要です。
ちなみに。。。
2年くらい前からリアルホーンボタンの価格が高騰しています。
理由はいくつもあるようですが、特に「コロナ禍が明けてから需要が急増している」のと「原材料である水牛のツノが極めて入手しづらくなっている」のが大きいそうです。
確かに、上記のふたつの理由だけで需給バランスが破綻しかねません。。。
後者の理由は隣国の中国にあるようです。
具体的には、中国で水牛のツノが装飾品として人気のためボタンにまでまわっこないとか。。。
そういえば、昨年だったでしょうか?
made in Englandのリアルホーンボタンでも怪しげな状況になったことがありました。
具体的には、オーダーをかけたら「ちょっとすぐに出せるか分からない」みたいなことが複数回あった記憶があります。
更に、聞いてもいないのに「なんとかプライスは今までとほぼ同じでいけそうです」なんていう回答があったこともありました。
そういったあれこれもきっと需給バランスと価格高騰の問題が背景にあるのでしょう。
この流れは正直どうしようもありません。。。
ということをボタンメーカーさんも考えたに違いありません。
上画像の左列(No.24とNo.25)のボタンはバイオマス原料を使用してリアルホーンボタンに似せて作った新作だそうです。
僕はその精度にちょっとビックリしました!!
これならリアルホーンボタンと遜色ないはずです。
それどころか、バイオマス原料ということでリアルホーンボタン以上にエコ&サステイナブルという優位性もあると思います。
No.24はデザインがmade in Englandのリアルホーンボタンと同じというのもナイスです!
次回作るスーツあるいはジャケットのボタンはこの中からセレクトしようと思います。
現状のお気に入りは ↓こちら↓ です。
上画像:made in Englandのリアルホーンボタンと酷似したバイオマスボタンです。次回スーツを作る場合これにしたいです!
下画像:レーザー加工の柄入り&ヴィンテージタッチの染め加工を施したポリエステルボタンです。デザインといいカラーといいカッコいいですよね〜!例えばリネンのジャケットとかに使いたいです!
以上です。
入荷した見本はボタン等の見本帳に綴じていますのでご来店の際はどうぞお気軽にご覧ください!
10th. Mar. 2025
Ryoji Okada
正捕手&チーム内で最も優れた日本人打者の坂倉選手。
2024年ドラフト1位&即戦力期待の佐々木選手
2番手捕手候補&捕手陣では最もパンチ力のある石原選手。
沖縄キャンプで見たときは悠然としたオーラを放っていた&先発ローテーション候補のアドゥワ投手。
昨季遂にブレイクした2021年ドラフト1位&今季は「勝利の方程式」入りを期待されている黒原投手。
故障離脱者が日増しに増えてファンのため息がとまらないカープですが、昨日は本拠地マツダスタジアムでSとのオープン戦がありました。
昨日は開幕戦での先発が決まっている森下投手が先発、新外国人野手の2人:ファビアン選手とモンテロ選手も先発出場しました。
それから、前日の教育リーグの試合で躍動した田村選手と中村奨選手も先発出場しました。
結果は。。。
またしても零封負けでため息の嵐でした。
オープン戦ですから勝ち負けは気にしなくていいとは思います。
が、「課題が課題のまま」なのは困ったものですよね。
今日もS戦があるのでスカッと打ち勝って欲しいものです。
Go! CARP!
ところで。
「昨日」といえば。
3日連続で着荷したばかりの新作バンチブックをご紹介します。
何度もこのDiaryで書いている通り、新作バンチブックのご紹介にはかなりの時間と労力を使うため今日は別のネタを考えていたのですが、昨日はいつもの土曜日よりかなり早く起床できたゆえ早めに出勤できたので準備ができました。
あと10日もするとオーダーメイドシャツ用の新作コレクションが入荷しますし。。。
それまでに10回までは終えておきたい!!
という訳で、まあまあ必死です!
7回目となる今日はUKメイドの極上素材がコンパイルされているバンチブックBritish Classicsです。
具体的にはBower Roebuck、Lassiere Mills、William Laycock、Spence BrysonのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)がコンパイルされているバンチブックです。
善は急げです!
早速ご紹介します。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
4メーカーの「らしさ」と「個性」が見事に花開いた60マーク超のSuitingがコンパイルされている1冊です。
今日も最初から最後まで全マークが見所、抜粋してのご紹介はできなそうなので全マークを熱く丁寧にご紹介します。
とはいえ。。。
様々な注意を払って写真撮影をしているつもりではありますけれど、それでもやっぱり実物の素晴らしさを100%表現できていない画像が少なからずあると思いますし、かといって全マークをすべて個別画像でお見せすることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にはぜひともじっくりと最初から最後までチェックをしてみてください!
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Bower Roebuckの最初にコンパイルされているグレンチェックをもう少し質感と色柄が分かりやすい画像で見てみたい」とか「Lassiere MillsのBJ High Twistと昨日紹介されていたHeritage Napoli 3 Plyのダークグレイ無地を並べた画像を見たい」とか「Spence Brysonのイチオシブラウンがすごくよさそうなので前回と同じスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申しつけください。
すぐにご対応します!
それでは、昨日と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 4(今日は5ではなく4にしました)」を披露したいと思います。
Bower Roebuck:Royal 140
1899年創業、UKにおける毛織物産業の聖地Huddersfieldに拠点を構える名門ミルBower Roebuck/バウアーローバックのRoyal 140です。
その歴史は126年昨日ご紹介したFratelli Tallia Di Delfinoより長いのですが、実はその前身となるテキスタイルメーカーは1500年代から存在していたようです。
1500年代というと。。。
日本は戦国時代じゃありませんか!?
凄まじい歴史ですよね!
このエピソードからも毛織物がいかに人類と密接だったかが分かります。
「という気が遠くなるほどの長きに渡って積み重ねてきた伝統に裏打ちされた確かな技術と知見」および「モダンなテイストを素材に落とし込む高い感性」こそがBower Roebuckの最大の特徴にして最強の武器です。
「1970年~1980年代に世界で初めてSuper 120’sやSuper 150’s原料を使用した素材の生産に成功した」「ScabalやDormeuilのコレクションを多く任されている」「ビッグなクチュールブランド、BrioniやKitonといった一流テイラードウエアブランドからも重用されている」といった数々の逸話がそれを如実に物語っています。
また、上記の通りマーチャントやブランドへの供給が多いこともあり、あまりバンチブックに登場することがないという事実もなんとも「くすぐられる」思いです!
それが証拠に。。。
Bower Roebuckの素材がLOUD GARDENで取り扱うバンチブックにコンパイルされたのはもしかしたら今回が初めてかもしれません!
というBower Roebuckは1900年代後半からScabalグループの傘下に入っていますが、現在でも自社ファクトリーを持つミルとして確かなプレゼンスを保持しています。
今回入荷したRoyal 140は「その優れた技術力と高い感性で時代を牽引してきた歴史を誇るBower Roebuckが最も得意としてきたハイエンドラインのアーカイヴから再発見されたSuper140’s原料を使用したボディ」のフィニッシングにアレンジを加えて復刻したモダンクラシックな傑作コレクションです。
上質なシルクのような極上の肌触り、美しく気品あふれるドレープ、深く優美な光沢。。。
画像だかではなかなか伝わらないかもしれませんが、非の打ち所がない贅沢さです。
それでいて、「UKミルらしい芯を感じる頼り甲斐」がさりげなく残されているのも嬉しい限りです。
Bower RoebuckのRoyal 140。
UKのTop of topをぜひともご体験ください。
上画像:ヴェリーブリティッシュでヴェリーシックなチェック4マークです。
中画像:リッチでエレガントな佇まいが堪らなく素敵なストライプ5マークです。上から3番目のブラウンは既にご注文が入りました!
下画像:珠玉の無地4マークです。
品質は100% Super 140’s Wool(250g/m)、組織はツイル(綾織)です。
Lassiere Mills:BJ High Twist
伝統的な物作りと最新のトレンドを巧みに融合させたクリエイションを特徴に持つLassiere Mills/ラッシャーミルズは比較的若い(といっても初老に入りつつある僕よりもはるかに年上ですが笑)ミルで、1949年にHuddersfieldにて設立されました。
基本的には、Super 100’s~180’s Wool・梳毛Cashmere・ピュアSilkといったラグジュアリー原料を使用した素材がコレクションの中心を担います。
来月行われるゴルフ4大タイトルのひとつマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーである事もこの業界では「密かに有名」です。
また、Lassiere MillsはBower Roebuck同様にScabalグループの一員です。
こちらのBJ High TwistはいわゆるフレスコタイプのハイツウィストSuitingです。
昨日、このDiaryで以下のように書きました。
—–
フレスコタイプのSuitingなら「やっぱりMartin SonsかSmith Woollensがベストじゃない?」とお思いの方も少なくないと思います。
他のミル/マーチャントのそれは「似て非なるニセモノ」が多いですし、僕もそう思います。
—–
舌の根が乾かぬうちにすみません。。。
Martin SonsとSmith WoollensにLassiere Millsも加えます!!
というのも、僕はまったく知らなかったのですがリリースによればこちらも「ホンモノ」なのです。
曰く。
—–
1990年代にフレスコのオリジナルメーカーであるMartin Sonsのチーフデザイナーを務めていたBJ。
業界内で有名なトップデザイナーであった彼は、Scabalグループ移籍後のファーストコレクションで自身の理想を追求したフレスコを完成させました。
クラシックのど真ん中をゆくフレスコをモダンにアレンジしたそのフレスコは当時大ヒットを記録、多くのメーカーで模倣されました。
その伝説的なボディをScabalグループの一員であると同時にScabalグループのアーカイヴ使用を許可されているLassiere Millsがこの度復刻しました。
BJ High Twistという名前は彼に敬意を表してつけられました。
—–
ということなのです!
そして、その仕上がりが素晴らしいのです!!
なので、こちらを「似て非なるニセモノ」扱いはちょっとできない。。。という訳です。
具体的にフレスコ/フレスコタイプとは、太めの強撚糸を使用しトロピカル(平織)組織で織り上げた「高い通気性」「最高のハリコシ」「独特のシャリ感」「優れた抗シワ性」「美しい仕立て映え」を誇る素材です。
同じ人物が生み出したボディなのですごく似ていますが、Martin Sonsの同タイプに比べて少しウエイトは軽いです。
Martin Sons時代と差別化をしたかっただけなのか、Martin Sons時代には理想のウエイトが実現できなかったのかは分かりませんが、日本の厳しい夏にはBJ High Twistのウエイトの方が快適だと思います。
品質は100% Wool(275g/m)です。
上画像:クラシックなグレンチェックとチョークストライプ5マークです。
中画像:これまたクラシックなピンストライプとハウンズトゥース4マークです。
下画像:完璧なカラーヴァリエーションの無地8マークです。
どれもすごく素敵ですよね!
柄物はいずれも作ってみたいですし、無地のグリーンにも心惹かれます。
皆さんはどれがお好きですか?
このボディはかなりザックリしているので、Suitingではありますけれジャケット単品を作るのも大いにアリだと思います!
Lassiere Mills:Classic Mohair
Lassiere Millsはもう1ボディ、Classic Mohairと名づけられたトロピカル組織のMohairブレンド素材もコンパイルされています。
こちらはLassiere Millsのベストセラークオリティです。
品質は95% Wool + Mohair 5%(270g/m)です。
テイラードスーツに美しいアクセントを加えるMohair特有の豊かな光沢とハリコシとシャリ感、高い通気性等の優れた特徴が堪能できる素晴らしい素材です。
5%オンリーのブレンドですがとてもそうは思えない、20%~30%程度はブレンドされていそうな「Mohair感」もさすがだと思います。
今シーズンは潔くもストライプのみ8マーク展開です。
Mahairブレンド素材で柄物は珍しいのでこれはすごくナイスな「選択と集中」だと思います!
William Laycock:Chelsea Summer
William Laycock/ウィリアムレイコックは1835年にイングランド北部のBradfordにあるLaisterdykeで創業された老舗テキスタイルメーカーです。
トラディショナルなモノ作りとエッヂーな感性を駆使した素材がコレクションの中心で、特に南アフリカ産のハイエンドケープタウンMohair糸を使用した素材が有名です。
現在はScabalグループに入っていて、そのことでより安定した生産体制がWilliam Lycokcのブランド価値を最大限に高めています。
ふ〜む、今シーズンのBritish Classicsは「Scabale勢力」が猛勢ですね!
いずれもナイス素材ばかりだからなんの問題もありませんが、なんらかの「政治力」があってのことかもしれません。
それはともかく、こちらのChelsea Summerは「時代に流されない普遍的な美しさを備えたヴェリーイングリッシュなスーツを作るためのクラシックコレクション:Chelsea」のトロピカルボディです。
品質は100% Wool(235g/m)、夏にも比較的涼しく着用できる素材設計をした春夏(+ 初秋)用のオーセンティックSuitingです。
あくまでクラシックながら、次でご紹介するChelsea 4 Seasonsより遊びがある色柄が多いのが特徴的です。
上画像:モダンクラシックなチェック4マークです。
中画像:硬軟織り交ぜたストライプ5マークです。
下画像:ベイシックカラーの無地3マークです。
ご多分に漏れず各種素材の値上がりも激しい昨今ですが、William LaycockはUK素材の中だと比較的控えめプライスなのも嬉しい限りです。
William Laycock:Chelsea 4 Seasons
同じくWilliam LaycockのChelseaです。
が、こちらは名前の通りオールシーズン着用可能な素材設計のツイル組織ボディです。
シャドウストライプとシャドウチェックと無地。
いずれもとっても渋くてダンディな素材ですよね!
品質は100% Wool(255g/m)です。
Spence Bryson
老舗Irish LinenメーカーSpence Brysonの定番ボディです。
Spence Brysonは1891年の創業からハイクオリティのLinenをヨーロッパ中に供給、目の肥えた貴族たちを魅了してきました。
英国王室御用達の勅許を受けているのもそのハイクオリティの証左です。
また、現在Irish Linenを名乗ることが許されるのは「Irish Linenの品質保持を目的として1928年に設立された業界管理組織:Irish Linen Guild」のメンバーのみで、Spence Brysonはその代表的なメーカーでもあります。
世界一美しいといわれる光沢感とその豊かで優しい肌触りは、Irelandにて長く培われてきた伝統と技術、そして多くの努力によって支えられています。
こちらの7マークも品質はもちろん100% Irish Linen、ウエイトは380gです。
それはもう超スーパー素晴らしい素材です!
もちろんイタリアンミルのソフトなリネンも軽快で素敵だと思います。
が、僕はやっぱりハードに打ち込んだIrish Linenの方が好みです。
関係のない話ですが。。。
また、Irelandに行きたいな!
以上が今回コンパイルされている全マークです。
やっぱりバンチブックのご紹介は熱が入るので時間がかかりますね汗。。。
前回もそうだったけれど写真撮影も入れるとここまでで5時間前後を費やしています汗
でも、とても丁寧かつ熱い気持ちでご紹介できている気がするのでヨシとしましょう。
最後に、今日の「僕のBest 4」をご紹介します。
*今日は4社それぞれのベストをセレクトしたので「5」ではなく「4」としました。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれません!
Bower Roebuckからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
既にご注文をいただいたストライプの上から3番目です。
上画像はバンチブックの「単独寄り画像」で、下画像はご注文いただいた着分の「引き画像」です。
いかがでしょうか?
下画像の方がその美し過ぎる光沢や贅沢過ぎる質感がよりハッキリと分かりますよね??
ということは。。。
スーツに仕上がったらこのような美しさや贅沢さに恵まれるといいうことになります。
Bower RoebuckのSuper 140’s素材ですからね〜。
今から仕上がりが楽しみです。
ご注文くださったY様はモダンクラシックなダブルブレステッドスーツをお作りになりました。
間違いなく「正しい」ご選択だと思います。
僕も同じ感じで作りたいですもの!
Y様、いつも本当にありがとうございます。
きっと、ご要望だった「今までにない感じ」の会心作に仕上がると存じます。
Lassiere Milssからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
フレスコタイプのピンストライプは結構珍しい気がするので一見して心奪われました。
ベースの端正なネイヴィブルーもいいですし、約2.1cm巾とワイド目のピッチも魅力的だと思います。
今夏は妻とウィーン(あるいはヘルシンキ)あたりに行きたいと計画しているのですが、その旅行に1着くらいはスーツを持って行こうと思っています。
タフでシワになりにくくて通気性がよくて、スタイリング次第でドレッシーにも装えて、場合によってはジャケットとボトムスをセパレートで着用できるこの素材ならバッチリかもしれません!!
現地の人たちを「なんだこの日本人、シャレたスーツ着てるじゃん!」と思わせるためにも。。。
そして、セパレートして着てもバッチリなデザインにするためにも。。。
お得意の 「縦横斜め」な ↓こちら↓ がイイでしょうか!?
ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + クラシックフロント + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + ホリゾンタル裁断したアウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 +(ウェルトポケット仕様の)ウエストポケットをヴァーティカル裁断
ボトムス:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
間違いなくスタイリッシュに仕上がると思います!
少し「透け感」がある素材なので、ライニングがほとんどいらない大身返し + 観音開きライニング仕様にしたいです。
あるいは、ややスポーティなデザインのダブルブレステッドスーツで「料理」してもイイかもしれません。
William Laycockからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
ひとつ上にコンパイルされているカラー違いのブラウンも捨て難いですが今日の僕にはこちらがより「刺さり」ました。
明日はブラウンが「刺さる」かもしれません!
約2.8cmというかなりワイドピッチのストライプとグレイグラデーションのカラーリングがサイコーに好きです!!
僕はこちらなら、最近注目を集めているややゆったりフィッティングのスーツを作りたいです。
ジャケット:ロウゴージ&ややワイドなノッチドラペル + シングルブレステッド2ボタン + 2パッチ/アウトポケット(チェストポケットのみウェルトポケットでウエストポケットはパッチ/アウトポケット)仕様 + サイドヴェンツ
ボトムス:スーパーハイライズ + スーパーワイドシルエット + ループ下がり1.5cmのベルトループつき + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
といったイメージでしょうか。
この感じで作る場合、アンコンストラクテッド仕立てにしてクタッとさせたいですね。
またジャケットのバックレンクスやスリーヴレンクス、ボトムスのインサイドレンクスは従来より少し長めにしたいです。
Spence Brysonからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
僕はこちらなら今秋作った&今春も作っている最近のお気に入り:ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
ちなみにデザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3がけ + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。
全体は上:ブラウンを、カラー(上衿)やターンバックカフス等のパーツは下:ベイジュを使いたいです。
パーツ用の素材との「ストーリー」で、ライニングはベイジュ系のロックなプリントライニングにしたいです。
ボタンはブラウンマザーオブパール(茶蝶貝)ボタンにしたいです。
そして、ベイジュでもボトムスを作っておいてセットアップでも楽しみたいですね!
以上です。
次回もUK素材をと思いましたが、今のところUK素材が先行していることに気がつきました。
という訳で次回はイタリア素材にしようと思います。
乞うご期待ください。
9th. Mar. 2025
Ryoji Okada
家族ぐるみでおつき合いをしている友人Tさん経営のイタリアンレストラン/トラットリアからシェフSさんが2月末で卒業すると公式アナウンスされてから3ヶ月ほど。
Sさんは予定通り2月末まできっちりとシェフを勤め上げたそうです。
そして、3.1 Satから3.9 Sunはレストラン自体をお休みにして新たなシェフとともにニューチャプターの準備をしているそうです。
3.2 SunにTさんファミリーと会食に行った(妻は別の会食があったので欠席)のですがとても元気そうでした。
何より何より!
そして。。。
僕は結局不義理をして2月末までに行けなかったので、早いうちに必ず新たなシェフの料理を食べに行きたいと思います!
しかし、テイラーの生産背景問題も大変ですが、レストランのシェフ問題も大変ですよね。
高校時代からの悪友も苦労していたもんなぁ。。。
ところで。
「イタリアン」といえば。
今日も新作バンチブックをご紹介します。
6回目の今日は昨日の予告通り「Loro Piana/ロロ・ピアーナ、Ermenegildo Zegna/エルメネジルド・ゼニアとともに世界3大ミル(毛織物工場)の一角を担う存在」として世界中のビッグメゾンやトップテイラー(←注:LOUD GARDENを含みます!)から高い評価を得ている、そしてその強力にハイクオリティかつ極めてクリエイティヴィティに富んだコレクションが最高に僕好みなイタリアンミルFratelli Tallia Di Delfino/フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノ(以下FTD)の新作Suiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションです。
まずは、FTDについて「復習」しましょう。
—–
FTDは1903年イタリアのビエラ地方Strona(ストローナ)に発祥した120年以上の歴史を誇るイタリア屈指の最高級テキスタイルメーカーです。
その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえない生産背景にあります。
具体的には、FTDの生産が「豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根付いてきた環境」の中で、「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱うなど常に最高級原料を使用」し、「最新設備と伝統技術に基づいた生産体制」のもとで行われていることにあります。
世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。
また、イタリア(つまり、世界)トップクラスとの誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしています。
2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得したことでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます業界内のプレゼンスを高めている点も見逃せません!
*μ=マイクロン
—–
1903年といえば明治36年、英国王はエドワード7世だった時代です。
そう考えると一段とすごい歴史ですよね!
今年13周年を迎えるLOUD GARDENの約10倍。。。
ちなみに1903年はツールドフランスの第1回大会、現行MLBのワールドシリーズの第1回が行われた年だそうです。
ツールドフランスもワールドシリーズも歴史が長〜いんですね!
また、このDiaryにも何度か書いたことがある通り、僕はFTDの工場に2回ほど足を運んだことがあるのですがその素晴らしい環境と最新鋭の設備に感動した記憶があります。
ビエラ地方の高い位置、つまり空気と水がキレイな位置に工場がありました。
高級な素材を織り上げるのに立地はとても重要なようで、確かにハイエンドなミルほど高い位置にありました。
またいつかビエラを訪れる機会に恵まれると幸せなのですが。
できれば妻と。
いや、さすがに妻とビエラを訪れることはないかな?
能書きはほどほどにして早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
美しくスタイリッシュなSuitingが80マーク以上もコンパイルされている極めて優れた内容の極上バンチブックです!
最初から最後まで全マークが見所、抜粋してのご紹介はできなそうなので今日も全マークをご紹介します。
50マークを超えると「抜粋したいなぁ」となるのが本音なんですけれど。。。
無理なんだから仕方がない!
今日も熱く丁寧に全マークをご紹介します!
とはいえ。。。
様々な注意を払って写真撮影をしているつもりではありますが、それでもやっぱり実物の素晴らしさを100%表現できていない画像が少なからずあると思いますし、80マーク以上をすべて個別画像でお見せすることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にはぜひともじっくりと最初から最後までチェックをしてください。
きっとあれもこれも作りたくなると思います!
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Executive 15.5 μに近い感じでmade in Englandの素材ってあるの?(あります!)」とか「Ice Timeのストライプ3マークをもう少し質感が分かりやすい写真で見てみたい」とか「Gentleman’s Journeyのイチオシチェックがすごくよさそうなので前回と同じデザインとサイズでスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申しつけください。
それでは、前回と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 5」を披露します!
Executive 15.5 μ
「世界を舞台に活躍するビジネスエグゼクティヴをサポートしたい!」という明確な意思からこの名前がつけられたFTDの最高級Suitingです。
高級ウール原料の中でも特に希少で高価な15.5μの原毛を紡績した160番手双糸(ソウシ)を使用して織り上げた至高のボディです。
柔らかくしなやかなとろけるような風合い、極上の光沢、上品な膨らみと「ラグジュアリーなスーツを作るのに非の打ち所がまったくないハイエンド素材」です。
が、この素材のこだわりはそれだけではありません。
実は、タテ・ヨコ両方向に伸びる「2wayの*Natural Stretch機能」を持っているのです!!
*Natural Stretch機能:Polyurethaneに代表される伸縮性が高い原料をブレンドせずに天然繊維だけで実現したストレッチ機能
これだけラグジュアリーな「顔」と肌触りを誇る素材なのに機能的という。。。
込められた「世界を舞台に活躍するビジネスエグゼクティヴをサポートしたい!」という意思は本物ですね!
ヨコ方向だけに伸びる通常のNatural Stretchと比べて製織するのが難しい一方でパフォーマンスがより優れている2way Natural Stretchというところにも意思の強さを感じます。
なにせ2way Natural Stretchは「着心地の快適性」も「テンションが分散されることによる防シワ性」も通常のNatural Stretchより格段に上ですから!
「贅沢さと機能性を高い次元で融合させる」という発想も素晴らしいしその発想を完璧に具現化できる実力も見事、細番手糸を扱うテクニックは世界でも屈指と評されるFTDだからこそなせる「究極」のラグジュアリーSuitingだと思います。
それが証拠に。。。
このボディは1年前:2024 Spring/Summerシーズンにリリースされたのですが、その時は無地6マークのみの展開でした。
しかしながら、2025 Spring/Summerシーズンは無地が1マーク増え、柄物も合計9マークがリリースされました。
実に、総計10マークの増加!!
これはデビューシーズンに「究極」であることが支持されてスマッシュヒットを記録したゆえの「マーク数増」です!
さすがです。
上述の通り画像だけだとなかなか伝わりにくい部分もあるとは思いますが、触ってみるとイタリアンミルの最高峰が生み出したいかにもイタリア的な「至高のボディ」ということはすぐにお分かりいただけると思います。
つきましては、ご来店の際にはぜひとも触れてみてください。
当然のごとくかなり高価ですけれど僕もこれはぜひとも作ってみたいです!
いや。。。
高価ではあるけれど「Super 160’sにしては比較的控えめプライス」が正しいかな!?
上画像:ニューカラーを加えた無地7マークです。
中画像:エレガント極まりないストライプ4マークです。
下画像:アンダーステイトメントなチェック5マークです。
品質は100% Super 160’s Wool(250g/m)、組織はツイル(綾織)、いわゆるFour Seasonsタイプのボディです。
Heritage Napoli 3 Ply
2025 Spring/SummerシーズンのニューボディHeritage Napoli 3 Plyです。
その名前から容易に想像できるイメージ通り、そしてご覧の通り3 Ply糸を使用した「モダンヴィンテージな佇まい」を醸し出している素晴らしい素材です。
具体的には「巧みに杢糸を使用した3 Ply糸で表現したムリネ」がとてもクラシカルな一方で、「上品な同系色の杢糸使いによる繊細なカラーリング」がスッキリとした印象を演出しラグジュアリーな雰囲気を加えています。
広義ではフレスコタイプのSuitingですね。
はい、独特のシャリ感、優れた通気性、そして高い防シワ性に恵まれたSuitingです。
それでいて、FTDらしく極めて上質な糸を使用して織り上げているため一般的なフレスコタイプのSuitingよりも肌触りがかなり滑らかで見た目もエレガントです。
ということは。。。
「ラグジュアリーなフレスコ(タイプの)Suiting」という表現がぴったりかもしれません。
なので、こちらの素材で作ったスーツならば、普段のビジネスシーンやご会食ではもちろんのこと、ご出張やご旅行でもその実力をいかんなく発揮してくれること間違いなしです!
フレスコタイプのSuitingなら「やっぱりMartin SonsかSmith Woollensがベストじゃない?」とお思いの方も少なくないと思います。
他のミル/マーチャントのそれは「似て非なるニセモノ」が多いですし、僕もそう思います。
が、FTDのこちらはまったく新しい解釈で生み出された「完全な別物」ですので、Martin SonsやSmith Woollensの「対抗馬」になりうると思います!
加えて、ベストセラーボディNapoliシリーズの名前が使われていることからFTDが相当の自信を持っていることも想像できます。
という複合的な理由から、2025 Spring/Summerシーズンにスマッシュヒットを記録するか否か?に注目したい素材ですね。
また、Suitingとはいえこの素材感ですからジャケットを単品で作ってもすごくいいと思います。
品質は100% Wool(320g/m)、組織はトロピカル(平織)です。
Napoli
名うてのビスポークテイラー/サルトリアが集う街としてSavile Rowと並び称されるNapoli。
関わり深いその聖地に相応しい上質で仕立て映えのする最高級素材を提供するという役割を120年以上に渡り担ってきた歴史や哲学を宿すFTDのベストセラー&世界的定番がこのNapoliです。
17.0μという究極のウール原料のみを使用したFour Seasonsタイプのツイル素材で、品質は100% Super 130’s Wool(260g/m)です。
*無地(下画像)の上から2番目と3番目のみ300g/mと少しウエイトがあります
ご覧の通り、高級感あふれる優雅な佇まいと色気のある色柄が魅力です。
そして、これまたご覧の通り、無地の充実はもちろんのこと柄物もクラシカルからファンシーまで、豊富なヴァリエーションがラインナップされています。
優雅でラグジュアリーで大人の色気に満ちたスーツをお探しの方に自信を持ってオススメできる優れた素材です。
色柄によってはジャケットにもいいと思います。
上画像:ファンシー&クラッシーなチェック5マークです。FTDらしい洗練された色柄が自慢です。
中画像:色気のあるストライプ4マークとシックなオーヴァーチェック1マーク(1番下)です。いずれで作っても極めてエレガントな1着が仕上がるに違いありません。
下画像:無地10マークです。
冒頭のExecutive 15.5 μを見た/触った直後だと。。。
正直、肌触りは少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
が、より頼り甲斐のある素材感ですし、普段からガンガン着用する想定ならばこちらの方がオススメ度が高いかもしれません!
なにしろ長年に渡るベストセラーボディですから「安心・安全」であります!
Honey Way “Sartorial Solaro”
FTDが提案する究極のサマーエレガンスという触れ込みの美しい素材です。
具体的には、サマー素材の定番であるSolaroを細番手原料を使用したスーパーファインウールで仕上げてリッチな雰囲気にアップデートした素材です。
イタリア語で太陽を意味するSolaro/ソラーロ。
経緯(タテヨコ)で異なるカラーの糸を使用してヘリンボーン組織(ツイル/綾織組織の変形)を構築しているため、見る角度によってカラーや光沢が微妙に変化し、様々な表情を見せてくれる通好みの素材。
かように微妙な変化(タマムシ効果とも)を持った素材を我々の業界ではSolaro(英語ではSun Cloth)と呼びます。
こちらは2年前にFTDが自信を持ってリリースし以来、かなりの人気を博している渾身のSolaroです!
まずは美しいカラーが魅力です。
ただ、残念なことにその美しいカラーを生み出している「微妙な変化」や「タマムシ効果」は静止画像ではほとんど伝えることが出来ません。。。
ですので、その真髄はぜひとも店頭にてお確かめください。
また、細番手糸を使用した100% Wool素材のためCottonやクラシカルなSolaroよりも格段に優雅な光沢やドレープに恵まれているのも特徴です。
この優雅さですからドレスシーンでの着用も十二分に可能だと思います。
加えて、こちらはフィニッシング工程に天然の蜜蝋を使用することで環境に深く配慮したHoney Wayコレクションです。
すなわち、「そのとろけるような風合いは自然からの恵み」という嬉しい特徴も持っています!
「ホンモノ」のSolaro/Sun Clothはその出自*からもっとハード&ヘヴィなのですが、そちらは本家Smith Woollensに任せるとして、こちらはFTDらしいスーパーモダンなSolaroとして光り輝く傑作だと思います。
品質は100% Super 130’s Wool(230g/m)です。
*Solaroはもともと亜熱帯の植民地にて英国の兵士が紫外線から肌を守るためにSmith Woollensが開発した「表面にカラーが強く出る経糸」には紫外線を反射する明るい色(カーキ)を、「裏面にカラーが出る緯糸」には肌を守るための暗い色(レッド)を使った素材です
*この4マークでは上から2番目がオリジナルに近いカラーリングです
最後にHoney Wayシリーズについて簡単に「復習」してみましょう。
—–
通常のフィニッシング工程には少なからぬ化学薬品が使われますが、FTDはその経験と最新の技術を駆使して「蜜蝋によるフィニッシング」に成功、環境に配慮しながらも高級感のある滑らかなタッチの素材を生み出しました。
更に最新設備の導入によって使用する水の量を通常の約半分にすることも実現、人体にも自然にも優しいHoney Wayシリーズが誕生しました。
—–
Archivio 1903 “Mohair”
1903年創業、実に120年以上の歴史を誇るFTDの膨大なアーカイヴからインスピレーションを得たMohairブレンドボディです。
左の3マークは「時代を超えていく傑作」をテーマにしたEnglish Heritageです。
English HeritageはMohairを贅沢に使用した古き佳きイングリッシュファブリックを彷彿とさせるボディです。
「22%ブレンドされたMohair」と「FTDにしてはかなり太番手に引いた糸」によりその肌触りは極めてハード、よき意味でザラついています。
レトロなカラーリングとフィニッシングを施しているのも特徴的です。
400gというウエイトが表現する美しくも威厳あふれるドレープも相まって非常にクラシカルなスーツが仕上がる素材だと思います。
もちろんMohair特有の光沢とシャリ感、そして優れた通気性も楽しめます。
また、(FTDにしては)太番手の糸を強撚にして織り上げることで素材の弾力とドライな質感を一段と高めているので、ウエイトからは想像できない快適な着心地をもたらすであろうことも見逃せません。
品質は78% Wool + 22% Mohair(400g/m)、組織はトロピカルです。
こちらのネイヴィブルーは昨日ご注文が入りました!
かなりのオススメ素材なので嬉しい限りです!!
右の5マークはもう少し軽快なMohairブレンドボディ:Gentleman Mohairです。
具体的には細番手のMohairを使ったサマーシーズン向けの定番ボディです。
ストレスフルな軽量設計ですが、モヘアの光沢とハリコシを最大限に活かすべく丁寧に織り上げられているため仕立て映えの美しさは「約束」されています。
加えて、2025 Spring/Summerシーズンからこの定番ボディにNatural Stretch機能が加えられたことも見逃せません。
Mohairはあまり伸縮性を持たない繊維ですが、今回のマイナーチェンジによりGentleman Mohairの快適な着心地は一段と際立つことでしょう!
アーカイヴを大切にすると同時に定番ボディを躊躇なく進化させるところも「さすがはFTD!」だと思います。
品質は88% Wool + 12% Mohair(230g/m)、組織はトロピカルです。
Napoli “Ice Time”
Napoliのトロピカル組織ライン:Napoli “Ice Time” です。
先にご紹介したNapoliのツイル組織ライン同様に17.0μという究極のウール原料のみを使用して丁寧に織り上げられたFTDのベストセラーです。
ベストセラーだけあって、Napoli同様にマーク数が多いですよね!
品質は100% Super 130’s Wool(220g/m)です。
トロピカル組織なのでツイル組織よりもかなりライトウエイトに仕上がっています。
なので、仕立て上がりは驚くほど軽快だと思います。
とはいえ、2 Plyなのでソフトな素材感ながらもタフさを兼ね備えているのが嬉しい限りではないでしょうか!?
また、Natural Stretch機能を備えているのも◎です。
2025 Spring/Summerシーズンは2024 Spring/Summerシーズンより3マーク増の全16マーク展開です。
昨夏のあまりに厳しい暑さを考慮してのマーク増だとか。
嬉しい配慮ですね!
上画像:とてもスタイリッシュ&モダンクラシックなチェック7マークです。
下画像:2025 Spring/Summerシーズンの新柄である最高に素敵なストライプ3マークとトレンドのブラウンも加わった無地6マークです。
春先から秋口まで着用可能です。
Archivio 1903 “Gentleman’s Journey”
120年を超える歴史が積み重ねてきたアーカイヴから着想を得て生み出されるArchivio 1903シリーズのGentleman’s Journeyは、Spring/Summerシーズン向けSuitingにおいてThe Classicともいえる「中番手の強撚糸を使用したトロピカルボディ」です。
通気性に優れ、耐久性があり、シワに強く、(横方向に)高いストレッチ性を誇るこの素材で作ったスーツは、必ずや航海や長期旅行でも大活躍することでしょう。
ハリコシの豊かさに由来する仕立て映えのよさも魅力です。
ラグジュアリーテキスタイルメーカーとして認知される今日のFTDですが、もうひとつの側面である「前時代のレガシーともいえる古き佳きサルトリア全盛時代を支えてきたクラシックテキスタイルメーカー」としての底力を強く感じさせる会心作だと思います。
それが証拠に、2年前のデビュー以来世界中でかなりの人気を博しているそうです。
今シーズンはこちらの6マーク展開です。
品質は100% Wool(280g/m)です。
このタイプの素材としては軽快なウエイトも嬉しい限りではないでしょうか。
Portofino
「絵画のような美しい港を持つイタリア有数の高級ポートタウンであるポルトフィーノ」をイメージしたラグジュアリーシリーズ:Portofinoです。
上の1マークはクルーズ船での旅をイメージしたLuxury Cruiseです。
SilkとLinenのかすれた表情が上品な、そして少々のヴィンテージタッチを感じさせる無地素材で、品質は45% Wool + 45% Linen + 10% Silk(230g/m)です。
Woolの豊かなドレープとLinen特有のカジュアル感、そしてSilkの優雅さが見事なハーモニーを演じている逸品です。
下3マークはプライヴェイトビーチへのドライヴをイメージしたCabrioletです。
Silkを中心とした5者混ならではの繊細な「顔」とライトウエイト&ストレッチという機能性を完璧に融合させた軽やかでクラッシーなルックスが素晴らしい素材です。
具体的な品質は68% Wool + 17% Silk + 12% Linen + 2% Polyamide + 1% Polyurethane(21og/m)です。
Polyurethane混紡素材なのでかなり伸びます!
プライヴェイトビーチへのドライヴの際にはとっても嬉しいですよね。
爽やか極まりないカラーも白眉だと思います。
間違いなく夏の青い空や海に映えるスーツ/ジャケットに仕上がることでしょう!
全マーク紹介は以上です!
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれません!
Executive 15.5 μからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
ネイヴィブルーと悩みましたが今日の気分はグレイでした。
僕はこちらならクラシカルなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
すみません、ここ最近あまりにも慌ただしいので「僕のBest 5」のご説明は簡潔にします!
Heritage Napoli 3 Plyからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
僕はこちらなら今秋作った&今春も作っているお気に入り「ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツ」を作りたいです。
ちなみにデザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3 + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。
全体は上:グリーンを、カラー(上衿)やターンバックカフスやくるみボタン等のパーツは下:ネイヴィブルーを使いたいです。
パーツ用の素材との「ストーリー」で、ライニングはネイヴィブルーベースのロックなプリントライニングにしたいです。
そして、ネイヴィブルーでもボトムスを作っておいてセットアップでも楽しみたいですね!
Napoliからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
このカラーリングとワイド巾!
サイコーに好きです。
僕はこちらなら1930’sスタイルで作りたいです。
あまりに時間がないので詳細は割愛しますが。。。
譲れないポイントはワイドなピークトラペルとハイライズ&ワイドシルエットのボトムスです。
Napoli “Ice Time”からは ↓こちら↓ をセレクトしました。
他の2マークと超スーパー迷ったですが。。。
今日はこちらに手が伸びました!!
上述の通り明日には変わっているかもしれませんけれど笑。
僕はこちらならクラシカルだけれどエッヂの効いた遊びがあるスリーピーススーツを作ってみたいです。
ということは、お得意の 「縦横斜め」な ↓こちら↓ でしょうか!
ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + クラシックフロント + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + ホリゾンタル裁断したアウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 +(ウェルトポケット仕様の)ウエストポケットをヴァーティカル裁断
ボトムス:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
といった感じです。
あるいはクラシカルなダブルブレステッドスーツで「料理」したいです。
ライニングは昨日も売れて在庫が超僅少になった “♡ Camo” silk c/# RWBにしたいですね!
Archivio 1903 “Gentleman’s Journey”からは ↓こちら↓ をセレクトしました。
モダンレトロなミニトリプルウィンドウペーン!
イイですよね〜!!
僕はこちらなら久し振りに完全なるモッズスーツを作りたいです。
以上です。
次回はUKの素材をご紹介予定です。
イタリアンミルが2回連続続きましたからね!
「やっぱり英国素材が好き!」という皆さん!!
乞うご期待ください。
8th. Mar. 2025
Ryoji Okada
嬉しいことに。。。
昨日このDiaryで「新たな “♡ Camo” socks を作ります!」と宣言したところ早くも複数のご予約が入りました!
仕上がりはまだまだ先(「ロックの日:6.9 Mon」前後の予定です)だというのにありがたい限りです。
しかも、おひとりは「3マークとも」とのご予約!?
具体的にカラーが決まっているのはまだ1マークだけなのに。
こういった応援って、本当に励みになります!
さあ、残る2マークのカラーも早く決めなくては!!
Go! LOUD GARDEN!
ところで。
「新たな」といえば。
おとといの予告通り今日は2025 Spring/Summerシーズン向けに入荷したばかりの新作バンチブックをご紹介します。
本当は2月中にもう何回かこなしておきたかったのですが、Rumi Rock様と共催したイヴェントの告知等があったのでなかなかできませんでした。
新作バンチブックのご紹介はかなりの時間と労力を要するのでサボっていた。。。
という訳では決してありません!
確かに時間と労力はかかりますけれど、やればやるだけ己の知識も深まりますから割と好きな作業ですしね。
5回目の今日は、人気高騰に伴いここ数年は「単独バンチブック」での展開となっているDrago/ドラゴの新作です。
Dragoといえば。。。
はい、LOUD GARDENでも高い人気を誇るSuper 180’s Woolコレクション:Skyfallですよね!
詳細は後述しますが、新たなボディを含めて今シーズンもナイスなSkyfallたちがたくさんコンパイルされています。
なだけでなく、バンチブック初登場のLinen + Woolボディや高い機能性が人気のBlue Feelも複数コンパイルされていて内容は大充実しています。
間違いなく「必見」なコレクションですのでご来店の際にはぜひともじっくりご覧ください。
では、早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するバンチブックは ↓こちら↓ です。
Dragoの新作Suiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションです。
DragoのSuitingコレクションが単独のバンチブック展開になってから6シーズン目。
コレクションの充実度は毎シーズン高まるばかりです。
その上、1年半前からカヴァーも一段と洗練されました。
さすがは人気のDragoですね!
素晴らしい。
さて、以前にもご紹介しましたがDragoは比較的若いイタリアンテキスタイルメーカーです。
具体的には ↓こういった↓ 企業です。
—–
Dragoは1973年にUmbertoとLauraのDrago夫妻によって紡績工場として創設されました。
創設直後からビエラ地区の主要なミル(毛織物工場)と強固なパートナーシップを結び成長を続け、1993年には高級ミルFintes/フィンテスを買収。
両社は2001年に合併します。
以降は「紡績・製織・整理までの全工程を自社でこなす数少ない一貫工場」として名を馳せ、世界中の高級ブランドやテイラーに高品質な素材を提供して今に至ります。
「Super 130’sを中心にSuper 160’sやSuper 180’s原料を使用した素材を常時多数展開していることに加えて、Super表記のトップクオリティSuper 210’s原料を使用した素材の開発・生産にも成功している高い技術力」と「ストレッチ・防シワ・撥水・防汚・遮熱といった様々な機能性を兼ね備えたコレクションも豊富に取り揃える時代のニーズに沿った革新性」がその魅力です。
またルーツである紡績業に目を移すと、Super 130’s以上の高級細番手糸に限っては「世界の約70%を生産している超強力なサプライヤー」としても有名です。
映画007 Skyfallで主演のDaniel Craigが着用したスーツの素材を手掛けたことからスタートしたSuper 180’s Woolシリーズ:Skyfallが世界中でベストセラーを記録している点も見逃せません。
—–
今年で創業52周年。
僕の方がちょっとだけ先輩です笑。
それはともかく、長い歴史を誇る企業が多いと同時に危機が迫ると大手の傘下に入る企業が多いビエラ地区の中で、50年以上に渡って独立資本でここまで成長してきたのはすごいことだと思います。
もしかすると営業力も強力なのかもしれません。
見習わなくては!
それもともかく、早速中身を見ていきましょう!
今日も魂を込めて出来るだけ丁寧にコンパイルされている全マークをご紹介します。
大充実のコレクションにですのでぜひとも最後までおつき合いください。
今日も皆さんのハートに刺さるナイスな素材がありますように!
もちろん、引き続きお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも絶賛承っていますので「Skyfallのブラック&ホワイトグレンチェックが気になるのでもう少し質感が分かりやすい写真を見たいんだけど」とか「Linen + Woolの無地みたいなタッチでmade in Englandの素材はある?」とか「Blue Feelのハウンズトゥースが気に入ったので前回と同じデザインでスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申しつけください。
極力早くご対応します!
それでは、冒頭から見ていきましょう。
Skyfall ①
Skyfallは14.5マイクロンという相当の細さを誇るSuper 180’s原料を使って織り上げられたDragoの最高峰コレクションです。
上述の通り、Skyfallという名前は「映画007 Skyfallで主演Daniel Craigが着用したスーツの素材をDragoが手掛けたことに由来」しています。
オリジナルのSkyfallは「ハードなアクションを強いられるダンディなスパイDainel Craig(というかJames Bond)」に相応しい「抜群の高級感としっかりした強さ」を併せ持った素材で、Autumn/Winterシーズンのコレクションにコンパイルされています。
諸般の事情(毎シーズンなんだかタイミングが合わなくって汗)から、残念なことに僕はまだ作ったことがないのですが「必ずいつか作る!」と決めている本当に素晴らしい逸品です。
また、スタート直後こそ小さなコレクションでしたが、近年は毎シーズンSutingのニューボディや多数のJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)がリリースされるなど展開がかなり幅広く&懐深く拡大しているのも特筆すべきポイントだと思います。
2025 Spring/SummerシーズンもSilkブレンドのニューボディSuitingが2種リリースされました。
*SkyfallのJacketingはAutumn/Winterのみの展開です
こちらはそのニューボディのひとつです。
品質は93% Super 180’s Wool + 7% Silk(245g/m)、定番のSkyfallより糸番手を細く引いて軽くしなやかな素材感に仕上がると同時にSilkを7%ブレンドすることでよりリッチ感を増したニューボディの登場です!
ご覧の通り、いずれも最高に美しい「顔」を持つFour Seasonsタイプの極上素材です。
豊かなカラーヴァリエーションも◎ですし、Silkブレンドで深みを増した光沢も白眉です!
上画像の6マークがヘリンボンで下画像の6マークが完全な無地です。
ヘリンボンはジャケット単品を作ってもすごくよさそうですね。
皆さんはどの素材がお好きですか?
僕が一番好きなのは。。。
後述します!
Skyfall ②
こちらはもうひとつのニューボディです。
品質は74% Super 180’s Wool + 20% Silk + 6% Linen(270g/m)です。
Skyfall①よりも手持ち感は薄く感じるのですがウエイトはこちらの方がヘヴィです。
これは、いわゆるギャバディンのように強めに撚った糸を使用し高密度で織り上げているためです。
なので、かなりの反発力を有しています。
この高い反発力ゆえに、ラグジュアリーな「顔」に反して防シワ性が優れるという機能性に恵まれているのも嬉しい限りではないでしょうか。
また、Skyfall①よりも多くSilkがブレンドされているのでその光沢の豊かさも見事の一言です!
カラーは上からネイヴィブルー、ブラック、オフホワイトです。
Skyfallシリーズでブラックは「もしかしたら初登場?」というくらいにレアなのでそういった面でも嬉しい入荷です。
こちらはかなりユニークなボディですので、そしてなかなか画像だけではその素晴らしさを伝えにくいボディですのでご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてみてください。
個人的にはすご〜く好きです!
正直。。。
6マーク展開くらいにして欲しかったくらいです!!
Skyfall ③
こちらは、2023 Spring/Summerシーズンにリリースされた56% Super 180’s Wool + 44% Cotton(215g/m)ボディです。
「CottonブレンドだとせっかくのSuper 180’s原料が台無しにならない?」とお思いになる方もいらっしゃるとお思います。
実は僕も2023年のデビュー時には一瞬だけそう思いました。
が、そこは「さすがのDrago!」&「さすがのSkyfall!」です。
さりげなくも確かなカジュアル感&スポーティ感に恵まれている一方で、素晴らしくソフトでラグジュアリーな素材感に仕上がっています。
Super 180’s Woolのみならず、Cottonも最上質な原料を使っているからこそのこの素材感です!
LOUD GARDENが持っているバンチブックの中で最もラグジュアリーなCotton + Wool素材だと思います。
上記の通り、デビュー時には一瞬だけ「?」と思いましたが、触ってみて瞬時にそれが誤解だと分かりました。
繊細なカラーリングも素晴らしいですよね。
ややスポーティなデザインのスーツ、例えば3パッチ/アウトポケットのシングルブレステッド3ボタンジャケット + グルカパンツのスーツがオススメです!
もちろんジャケットやボトムス単品を作っても「間違いない」と思います。
Skyfall ④
こちらはSpring/Summerシーズン向けの定番ボディ100% Super 180’s Wool(295g/m)です
定番ボディを「復習」すると。。。
カシミアにも匹敵する14.5μの超極細原毛を使用しながらも「しっかりとしたウエイト/目付」と「少しフレスコにも近い感触の強撚糸」で織り上げられたこのSuper 180’s素材は、超高級原料由来の「贅沢な肌触り」とともに「丈夫さ」「シワになりにくさ」「ナチュラルなストレッチ性」にも優れています。
まさにエレガントにハードなアクションをこなすJames Bondに相応しい素材ですよね!
007ということでかなり「英国調」を意識した色柄になっているのもポイントです。
それでいながら野暮ったさ皆無、これだけの洗練さを持っているのは「さすがはDrago!」といったところでしょうか。
本格デビューから7シーズン(だったと思います)経っているにも関わらず作れていなかったので、今春こそはぜひ作りたいと思います!
また、プライスが「Jランク」と、Super 180’s原料を使用した素材ということを考えたらかなり控えめなのも見逃せません。
これがL社とかだったら。。。
きっと「Nランク」「Oランク」くらいにはなっているのではないでしょうか!?
「通好み」のDragoということも相まって、人気なのも納得ですよね!
上画像:クラシカルな英国調の柄物です。ニューボディ15マークすべてが無地/無地系なのでSkyfallの柄物はこの4マークだけです。はい、極めて貴重&希少です!!
下画像:ぱっと見は無地に見えるシャドウストライプ4マークと完全な無地3マークです。これだけの素材ですから無地で作っておくというのも大いにアリですよね!
こちらのボディのみがトロピカル(平織)組織で、Skyfall①②③はツイル(綾織)組織です。
Linen + Wool
こちらはバンチブック初登場のLinen + Woolボディです。
また、こちらのWoolはSkyfall(Super 180’s)ではありません。
まあ、ややラスティックかつカジュアルな素材に仕上げたいという意図が見えるボディなので、Super 180’s Woolである必要はありませんよね!
いや、そうでないことが「正解」だと思います。
それはともかく、この新機軸もすごくイイと思います!
Dragoファンとしては興味津々です。
ファンといってもまだ一度も作っていませんが汗。
上画像:トロピカル組織のグレンチェックです。品質は52% Linen + 48% Wool(235g/m)です。Linen特有のスラブヤーンとヴィンテージタッチのある色柄が最高にカッコいい逸品です。
下画像:ツイル組織の無地です。品質は52% Linen + 48% Wool(260g/m)です。まずは豊かなカラーヴァリエーションが◎ではないでしょうか?そして、こちらはNatural Stretch機能(Pulyurethanを筆頭にした伸縮性のある化学繊維を使わずに天然繊維のみで実現した8%以上のストレッチ機能)を有しているのもポイントです。Linenはストレッチ性に乏しい繊維ですからこれは超スーパーナイスな機能だと思います!
どれも本当にすごくカッコいい素材ですよね〜。
Blue Feel
Blue Feelは、「超高品質」以外にDragoが誇るもうひとつの得意分野である「機能性」にフォーカスしたトロピカルSuitingです。
具体的には以下のような機能性を有しています。
といった具合です。
また、環境に配慮したオーガニックウールを使用しているとの情報もあります。
この盛りだくさんさ、サイコーですよね!
加えて、パッと見はまったく高機能素材に見えない「顔」もナイスですし、(一般的に高機能素材でSuper 130’s以上の原料を使うケースは珍しいのですが)Super 140’s原料を使用しているというのもすごい!
これまた「さすがはDrago!」といったところだと思います。
機能性とこの色柄を考えると、スーツはもちろんボトムス単品を作ってもすごく重宝しそうです。
全マーク紹介は以上です!
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれません!
まずは冒頭にコンパイルされているSkyfallのニューボディからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
美しく爽やかで少々セクシーなブルーに心奪われました!
これは間違いなく超スーパーカッコいいスーツが仕上がる素材ですよ!!
僕はこちらなら最近のお気に入りスタイル/デザインで作りたいです。
具体的にはジャケットを「ワイド巾のピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + アウト/パッチ仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ヴェストを「ピークトラペル + ダブルブレステッド8ボタン」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」で作ってみたいです。
ボタンはブルーに染めたマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、ライニングはまだ在庫が少し残っている “♡Camo” silk c/# RWGにしたいです。
スリーピーススーツとしてはもちろん、ジャケットとヴェストは単品でもガンガン着たいですね!
もうひとつのニューボディからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
スーツを作ってみたい!
という気にも当然なりますが、強撚糸&高密度に由来するハリの素晴らしさを「買って」ヴェリースプリングなバルマカーンコートを作りたい気もします。
その場合は、割とクタッとさせて着たいですね。
間違いなく素敵だと思います。
プラスNews Boyキャップも作りたいです。
スーツを作る場合はノーフォークジャケット + ニッカボッカーズにしたいですね!
これまた間違いなく素敵でしょうね〜〜!!
いっそのこと、上記のスーツ + New Boyキャップ + バルマカーンコートの4ピースにしてもイイかもしれません。
いずれの場合もボタンはマザーオブパールボタンにしたいです。
2023 Spring/Summerシーズンのニューボディ:56% Super 180’s Wool + 44% Cotton(215g/m)からは ↓こちら↓ をセレクトしました。
こちらは上:ブラウンでスーツを、下:グレイでボトムスを作りたいです。
そして、しばしばブラウンのジャケット単品とグレイのボトムスを合わせて使いたいです。
もちろんこのグレイですからね、ネイヴィブルーやブラックのジャケットとも好相性間違いなしですのであれこれ合わせたいです。
上でも書いた通り「ややスポーティなデザイン」で「料理」したいです。
具体的には以下のイメージです。
ジャケット:10.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×2がけ + パッチ/アウト仕様のウエストポケット + パッチ/アウト仕様のアウトサイドチケットポケットつき + サイドヴェンツ + 毛芯&肩パッド&タレわたなしのアンコンストラステッド仕立て
ボトムス:グルカパンツ仕様 + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
といった感じです。
ボタンは茶蝶貝が最有力候補ですけれど、ヴィンテージのくすんだメタルボタンをつけてみたい気もします。
定番のSkyfallからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
無地も捨て難い気がしましたが!
ストライプラヴァーの僕としてはやっぱりこちらに触手が伸びました!!
上述の通り明日には変わっているかもしれませんけれど笑。
僕はこちらならクラシカルだけれどエッヂの効いた遊びがあるスリーピーススーツを作ってみたいです。
ということは、お得意の 「縦横斜め」な ↓こちら↓ でしょうか!
ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + クラシックフロント + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + ホリゾンタル裁断したアウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 +(ウェルトポケット仕様の)ウエストポケットをヴァーティカル裁断
ボトムス:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
といった感じです。
あるいはクラシカルなダブルブレステッドスーツで「料理」したいです。
いずれの場合でも、ライニングはまだ在庫が少しだけ残っている “♡ Camo” silk c/# RWBにしたいですね!
カラー違いのグレイもすごくイイんですよね〜〜。
初めて「縦横斜め」をやった時にみたいにカラー違いで2着を仕込みたい気もしますけれど。。。
今春は既に2着を仕込んでいて、もう1着はもうすぐ仕様書が完成するという状態ですのでさすがに2着は無理ですね汗。
Line + Woolからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
優しくオーガニックなタッチのグレイがたまらなくスタイリッシュなグレンチェックです。
大きさといいカラーリングといい、シックなカジュアル感を誇るLinen + Woolボディと見事な化学反応を起こしているナイスグレンチェックではないでしょうか。
僕はこちらなら今秋作った&今春も作っているお気に入り「ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツ」を作りたいです。
ちなみにデザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3がけ + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。
カラー(上衿)やターンバックカフスやくるみボタン等のパーツはカラー違いのブルーを使いたいです。
パーツ用の素材との「ストーリー」で、ライニングはブルーベースのロックなプリントライニングにしたいです。
そして、ブルーでもボトムスを作っておいてセットアップでも楽しみたいですね!
以上です。
次回は「世界3大ミル」の一角を成すFratelli Tallia Di Delfinoをご紹介します。
僕も大好きなミルです!
乞うご期待ください。
7th. Mar. 2025
Ryoji Okada