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New bunch book collection for 2024 Spring/Summer, vol.17: Loro Piana

Hiroshima Carp / Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 4月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ リペア&リメイクは一時休止中です

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

  ☑︎ 俺の新作:Reversible coat

 

New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.2: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.3: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.4: Maurizio 2-1

  ☑︎ vol.5: Maurizio 2-2

  ☑︎ vol.6: Strona

  ☑︎ vol.7: Holland & Sherry – Oceania –

  ☑︎ vol.8: Holland & Sherry – Crispaire –

  ☑︎ vol.9: Holland & Sherry – Azure –

  ☑︎ vol.10: Holland & Sherry – Crystal Springs –

  ☑︎ vol.11: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.12: Martin Sons & Co., Marling & Evans etc.

  ☑︎ vol.13: Dormeuil, William Halstead etc.

  ☑︎ vol.14: Woodhead, John Foster

  ☑︎ vol.15: Smith Woollens

  ☑︎ vol.16: Holland & Sherry – Sherry Stretch –

 

 

 

2日連続で早起きに成功!

今朝も日本人メジャーリーガーたちの躍動を楽しみに起床しました。

Y.YamamotoのMLB初勝利を見ることができてよかったです。

初回はどうなることかとヒヤヒヤでしたけど本当に良かった!

ところで、カープから世界に羽ばたいたS.SuzukiはMLB最高のプレイヤーとなったS.Ohtaniと同世代なんですよね。

ふたりは仲良しらしいです。

そして、S.Suzukiは走攻守が揃ったカープ史上最高クラスの(つまり山本浩二元監督に匹敵するクラスの)右打者/外野手だと思います。

が、しかし、ドラフト時点から注目度は圧倒的にS.Ohtaniの方が高く、唯一戦った日本シリーズでもS.Suzukiのチーム(つまりカープ)がS.Ohtaniの活躍の前に敗れ、昨年のWBCもS.Suzukiが怪我で辞退した一方でS.Ohtaniは伝説となり、昨日と今日もやや明暗が分かれた結果になりました。。。

なんというか、S.Ohtaniと同世代でなければ。。。

少なくとも「S.Suzukiこそが日本人メジャーリーガーの最高峰!」という時代があった可能性は高いです。

でも、S.Ohtaniの存在がS.Suzukiをこれだけのプレイヤーにした可能性もありますからね、やっぱりその “if” はナシですね。

とにもかくにも、S.Suzukiには打って打って打ちまくってぜひとも今シーズンはオールスター出場を果たして欲しいですし、近年中になんらかのタイトルを獲って欲しいです。

ひとまず明日はS.Imanagaを援護する本塁打に期待したいですね!

それから、貧打&単打軍団と化したカープ野手陣によきアドヴァイスをお願いしたいです笑。

Go! SEIYA!

Go! CARP!

 

 

 

ところで。

「最高」といえば。

昨日に引き続き2024 Spring/Summerシーズン向けの新作バンチブックをご紹介します。

17回目の今日ご紹介するのは各方面から「世界最高のミル」と称賛されるLoro Pianaの新作です。

Loro Pianaは1936年にイタリアのクアローナで創業された主に最高級カシミヤと最高級ウールを取り扱う超名門ミル(毛織物メーカー)です。

「最高の製品のみを保証する」という哲学のもと、「毎年総生産量の30~40%を買いつけているといわれるオーストラリア産トップレンジ原毛(Super 100’s以上の羊毛)」を筆頭にした極上原料だけを使用して織られている同社の素材は、長きに渡って世界中のビッグメゾンやハイブランド、トップテイラーを魅了してきました。

また、Loro Piana家に代々受け継がれてきた伝統的なファミリービジネスは11年前の2013年に大きな転換期を迎えました。

「あの」LVMHグループ入りを果たしたのです。

以来、プレタポルテ事業に一層の力を入れるなど企業としての更なる進化と深化を図って今に至ります。

その一方で、テキスタイル事業における「長い伝統によって培われた物づくりへの深いこだわりと高い感性」はいささかも損なわれることがなく、大資本傘下に入った今も世界中の目が肥えた粋人たちから高い支持を集める傑作を生み出し続けています。

今日ご紹介するのはそんな素晴らしきLoro Pianaの「いいところ取り」をしたバンチブック、単一ではなくJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)からSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイ)まで幅広いボディの素材を収録した見どころたっぷりのバンチブックです。

あまりに見どころがたっぷりなので今日も一切の「手抜きなし」で全マークをご紹介します。

とはいえ。。。

やっぱり「素材の美しさ・贅沢さ」は画像よりも現物の方がはるかに分かりやすいと思います。

つきましては、ご来店の際にぜひともじっくり時間を掛けてご覧ください。

もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。

気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。

ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。

では、早速いきましょう。

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

こちらには60マーク近い個性豊かで最高にラグジュアリーなLoro Piana謹製の絶品素材たちが百花繚乱しています!

ご来店の際にはぜひとも手に取ってその美しさと肌触りの素晴らしさをご堪能ください。

続いて全マークをご紹介します。

 

 

Softtime

 

 

スポーティながらエレガント、そして名前の通り極めてソフトなハンドリングが魅力のJacketing:Softtimeです。

品質は70% Wool + 15% Cotton + 11% Silk + 4% Linen(305g/m)、やや太番手な糸を利用してゆったりと少々甘めに織り上げられたHopsack/ホップサップタイプの素材です。

と書くと、かなりスポーティな素材感が想像できますが、その肌触りは上述の通りソフト極まりありません。

この肌触りは最高品質のWoolとSilkの賜物だと思います。

また、Hopsackの定番カラーであるネイヴィブルーやグレイがなく「美しいカラーのみ5マーク展開」という潔さも素敵だと思います。

「優雅な光沢」「Cotton由来のカジュアルテイスト」「複雑かつ繊細なカラーリング」が魅力の “Luxury Hopsack” と呼びたくなるLoro Pianaらしい傑作です。

ウエイトはそこそこありますが春から秋にかけて大活躍するジャケットに仕上がること間違いなしです。

 

 

Summertime

 

 

爽やかで涼しげなカラーリングが魅力のSummertimeのチェック7マークです。

品質は68% Wool + 20% Silk + 12% Linen(255g/m)です。

「洗練の極致」と表現したくなる素晴らしい色柄ではないでしょうか。

もちろん品質も極上の一言です。

(それは不可能なのですが)全マーク作ってみたいです!

皆さんはどのチェックが一番お好きですか?

 

 

Summertime/Softtime

 

 

こちらのグループにはSummertimeとSofttimeが混在しています。

具体的には、上3マークと下から2番目がひとつ上でご紹介したチェック7マークと同じ68% Wool + 20% Silk + 12% Linen(255g/m)品質のSummertimeです。

深みのある無地3マーク(上3マーク)もすごく素敵ですよね!

個人的には一番上のグリーンに心惹かれます。

1番下のヘリンボンもSummertimeですが、こちらの品質は49% Wool + 30% Silk + 21% Linen(245g/m)です。

上から4番目/5番目のサマーツイードはSofttimeです。

品質は最初にご紹介したSofttime:Hopsackタイプと少々異なり41% Wool + 28% Cotton + 23% Silk + 8% Linen(305g/m)です。

どちらも今までに見たことがないようなキレイでクリエイティヴなカラーリングが最高だと思います。

もちろん、Loro Pianaならではの超スーパー高品質も素晴らしいです。

Jacketingはこの19マークがコンパイルされています。

20マークに満たないスモールコレクションではありますけれど、その内容の濃厚さたるや。。。

ご覧の通りです!

ご注文よろしくお願い申し上げます。

続いてSutingをご紹介します。

 

 

Australis

 

 

近年、Loro Pianaが主力に据えているSuiting:Australisの新作です。

という訳でまずはAustralisのご説明を。

上述の通り、オーストラリアで毎年行われている羊毛のオークションにてトップレンジの原毛を大量に買いつけることで有名なLoro Pianaですが、その中でもより繊維の細い最高級原毛を使用して織り上げられた素材がAustralisです。

Super150’sという極細の高級原毛を使用したAustralisは、「優雅な光沢」と「しなやかで滑らかな肌触り」において「近しいクオリティの原毛を使って他のミル/マーチャントが織ったどの素材と比べても頭ひとつ抜けている印象」です。

まさにラグジュアリー。

「さすがはLoro Piana!」といったところでしょうか。

このバンチブックにはご覧の通り色気溢れる美しい無地のAustralisが5マークコンパイルされています。

品質は100% Super 150’s Wool(230g/m)です。

「ここぞ!」の時に着る無地スーツを作るのに絶対のオススメです。

 

 

365

 

 

 

文字通り(多くのヨーロッパエリアでは)365日着用可能なボディとして生み出された365です。

数年ほどヨーロッパ(というか海外)に行けていないので肌身感こそありませんが、報道を見る限りではフランスやイタリアの夏は無理そうな気もしますけれど。。。

それはともかく、この365は厳選された高級原毛をツイル(綾織)組織で織り上げクリアカットで仕上げることでシルクの様な光沢と滑らかさを表現した逸品です。

ダンディ極まりないシックな柄物から無地まで全18マーク展開です。

品質は100% Super 130’s Wool(240g)です。

上:ややファンシーなグレンチェックや織柄など9マークです。

下:Loro Pianaらしいとてもシック&ラグジュアリーなオルタネイトストライプやヘリンボン、そして無地9マークです。無地もいいですね!

 

 

Zelander Z-twist/Jersely

 

 

上3マークはZelander Z-twistです。

Zelanderは先にご紹介したAustralisとともにLoro Pianaのベストセラーボディです。

両者ともに名前は原料/原毛の産地を意味しています。

具体的には「ニュージーランド産のスーパーファインメリノウール原料を使用したSuiting」がZelanderです。

「ん、AustralisもZelanderも名前の由来は分かるけれど、それならAustraliasとZealanderが正解じゃないの?」と思う方もいらっしゃると思います。

確かに!

が、これは僕の書き間違えではなくAustralisとZelanderが正しい表記です。

Zelanderは「イタリア語でニュージーランドをNuova Zelandaと書くこと」や「レジスター登録のしやすさ(Zealanderだとレジスター登録が難しいようです)」を考えて名付けたそうです。

そして、デビューが先だったZelanderに倣ってAustralisも敢えてひと工夫した名前をつけたそうです。

そのZelanderをもう少し具体的に説明すると、中番手&強撚糸を使用した「抗シワ性」「通気性」「耐久性」に優れたいわゆるフレスコタイプのボディです。

上記の優秀さに加えて、ナチュラルなストレッチ性と優れたハリコシ由来の豊かな仕立映えも魅力です。

また、艶っぽい素材がお好みでない方でも安心してご着用いただける「光沢のなさ」もZelanderが持つ数多ある魅力のひとつかもしれません。

Zelander Z-twistは従来のZelanderをより強度にした左撚り/Z撚りの糸を使用した一段と高い復元力を誇るボディです。

品質は100% Wool(270g/m)、スーツはもちろんジャケット単品あるいはボトムス単品にもぴったりな清涼感あふれる逸品です!

Jerselyは文字通り「ジャージリー:ジャージのような」高いストレッチ性とドレープを持つ比較的新しいボディです。

「SuitingやJacketingに見えるJersey素材」というアプローチはこれまでにもたくさん見てきましたが、「Jerseyっぽい織物」というアプローチは今まで見たことがありませんでした。

そういった意味でも極めてユニークな、Loro Pianaらしいボディだと思います。

でも、考えてみたら、Jerseyは型崩れがしやすいですしややチープに見えるというきらいもあります。

その点、こちらは見た目はラグジュアリーでありながらも高い伸縮性由来の抜群な快適性を誇ります。

今までこのアプローチがほとんどなかったのが不思議なくらいですね!

デニムライクな「顔」も◎ではないでしょうか。

品質は61% Wool + 20% Silk + 10% Linen + 3% Polyurethane(325g/m)です。

 

 

365/Zelander Z-twist

 

 

巻末にはこの5マークがコンパイルされています。

上2マークのグレンチェックは365のトロピカル(平織)ヴァージョンです。

品質は100% Super 130’s Wool(230g)です。

トロピカルなので先にご紹介したツイルヴァージョンの365より少しだけライトウエイトです。

下3マークは柄物のZelander Z-twistで、品質は先にご紹介した無地と同じ100% Wool(270g/m)です。

シックな色柄のSuitingが多いこのバンチブックですが、華やかさのあるこの3マークが最後にコンパイルされていることでグッと引き締まっていると思います!

以上です。

それでは、これまでと同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介したので、最後に「僕のBestセレクション」を披露したいと思います。

 

 

Softtimeからはこちらのオフホワイトをセレクトしました。

 

 

オフホワイト無地のLuxrty Hopsackジャケット!

最高ではありませんか!!

上述の通り肌触りが極めてソフトなため、シックなジャケットを作るのが「正攻法」だとは思います。

でも、僕はこちらなら敢えてミリタリーテイストあふれるダブルブレステット8ボタン(あるいは6ボタン)ブレザーを作ってみたいかも。

ボタンはシルヴァーメタルボタン、ライニングは「透け」も考えてオフホワイト無地のハウンズトゥースジャカードあたりにしたいです。

 

 

Summertimeからはこちらのピンク/パープルをセレクトしました。

 

 

スポーティでありながらも最高に高貴なピンク/ラヴェンダー/パープルグラデーションのチェックです。

この筆舌に尽くし難い美しさは。。。

どうぞ店頭でご確認ください!

本当に最高に素敵です!!

僕はこちらならモダンクラシックなシングルブレステッドの3ボタンジャケットを作りたいです。

ボタンはパープルに染めたマザーオブパール(白蝶貝)ボタンにしたいですね。

 

 

365からはこちらのブルーストライプをセレクトしました。

 

 

Loro Pianaらしいため息が出るほどエレガントなブルーが最高に素敵ですよね!

間違いなく優雅そのもな1着が仕上がることでしょう。

僕はこちらならヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツを作ってみたいです。

具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。

ボタンはネイヴィブルーに染め上げたmade in Englandのリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングはブルー系の華やかなプリント素材にしたいですね。

 

 

Jerselyからはこちらのブルー無地をセレクトしました。

 

 

インディゴブルー風味溢れるブルーです。

すご〜くいい「顔」をしていますよね!

僕はこちらならクラシカルなダブルブレステッドスーツあるいはノーフォークジャケットを作りたいです。

ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、ライニングはレッド系にしたいです。

そうするとRed, White and Blueのトリコロールが完成しますから!

 

 

Zelander Z-twistからはこちらのワイドストライプをセレクトしました。

 

 

4.0cm巾のワイドストライプ、オーガニックでナチュラルなカラーリング、Zelander Z-twistならではの豊かなハリコシとシャリ感。。。

三拍子揃った素晴らしい素材だと思います。

僕はこちらならフォーマルテイスト強めのスリーピーススーツを作りたいです。

具体的には、最近お気に入りの「ワイド巾ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト + 2インプリーツ&テイパードシルエットのボトムス」がいいかな?と思っています。

 

以上です。

 

次は。。。

まだ悩んでいるところですが、Marlaneか極上Jacketingコレクション3冊のうちの1冊か。

どちらかをご紹介予定です。

乞うご期待ください!

 

 

 

7th. Apr. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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