The list of the [ Loud Garden ] category.
今日から5月の後半戦です!
坂倉選手に続いて秋山選手とモンテロ選手が合流しチーム状態がかなり上がっている今日この頃のカープです。
昨日もイヤな空気を吹き飛ばす小園選手の満塁弾で快勝しました!
今日から始まるTとの3連戦@甲子園はもし勝ち越せれば首位に立つ「首位攻防戦」です。
甲子園で勝ち越すのは簡単ではないでしょうし、まだまだ先は長いですし、むしろこの時期は2位の方がイイくらいなのかもしれません。
が、ゲーム差が開くのもよろしくないです。
という訳で、なんとか勝ち越しをしてさらにチーム状態を上向かさせて欲しいです!
明日は雨天中止の可能性もありますのでその場合はなんとか最低でもタイで終えたいですね。
そして、LOUD GARDENもなんとか今日から再浮上できるように頑張りたいです!!
なお、さきおととい体調不良に陥って早退した竹林君は日曜日に復帰予定です。
コロナ等ではなく風邪のようです。
よかった!
Go! LOUD GARDEN!
ところで。
「今日」といえば。
今日はおとといご紹介したバンチブックのトリを飾っているmade in Wakayamaの極上ヘヴィ級Jersey素材でお作りしたダブルブレステッドジャケット/ブレザーをご紹介します。
はい、おとといも文中でちらっと(いや、「まあまあしっかりと」の方が正しいかな?)触れた強烈なこだわりとミリタリーウエアに対する飽くなき情熱および深い造詣をお持ちのダンディなお得意様T様がご注文くださったスーパークール&カリスマティックな1着です!
そして、「僕もダブルブレステッドブレザーを作るならこのデザインにしてみたい!」と強く思った1着です!
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するジャケットは ↓こちら↓ です。
素材はmade in Wakayamaのパッと見はラグジュアリーな(織物の)Wool素材にも見えるJersey素材です。
おとといも書きましたが、言葉で表現すると割と普通になってしまうのですが実際の素材はめちゃくちゃイイです!
品質は80% Polyester + 20% Wool(550g/m *140cm巾)。
はい、超スーパーヘヴィなJersey素材です。
オーダーメイド用でここまでヘヴィなJersey素材って僕の記憶では皆無なので、「こだわりの塊」のようなT様が「むむ!?」と心惹かれたのも納得です。
Jersey素材なので優れた伸縮性ももちろんメリットですけれど、ヘヴィさに加えてかなり強く打ち込んでいるがゆえの極めてしっかりとした肌触りもイイですね!
Jersey素材なのに頼り甲斐があるという!!
素晴らしい!!!
また、深く豊かな一方でやや控えめな光沢も◎だと思います。
加えて、ディープながらもキレイな、なんともいえない独特のNavy Blueもすごく魅力的です。
万人受けする素材では決してありませんが、とっても奥深くて超スーパーカッコいい逸品だと思います。
そんな謳い文句に満ち満ちた逸品を「ワイド巾:10.5cm巾&ラウンドシェイプのセミピークトラペル + マニカカミーチャ(シャツ袖) + ダブルブレステッド6ボタン×ふたつがけ + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + アウト/パッチ仕様のウエストポケット + アウト/パッチ仕様のアウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + サイドヴェンツ + ノーキャンヴァス(毛芯)/ノーパッド/ノーライニング大身返しのアンコンストラクテッド仕立て」で「料理」したのがこちらのジャケットです。
ボタンは3月から取扱開始したmade in Japanのヴィンテージ加工を施したレーザー彫刻入りブラック&ホワイトボタン、胸ポケットの袋地や内ポケットのフラップ&両玉縁等にだけ使用したライニングは残布として確保していた “♡ Camo” silk c/# FYをセレクトいただきました。
いやはやサイコーです!
繰り返しになりますが、僕もダブルブレステッドブレザーを作るならこのデザインにしてみたいです。
続いて、ディテイルを「寄り画像」で見ていきましょう。
バストアップの「寄り画像」です。
ほのかなミリタリーテイストを感じさせるシャープ&エレガント&モダンレトロな「エッヂラインを少しラウンドシェイプさせたセミピークトラペル」。
*この画像だとエッヂラインは分かりないくいです汗
柔らかで快適な着心地を生み出している「ノーキャンヴァス&ノーパッド仕様とマニカカミーチャ」。
ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにした「チェストポケットの袋地」。
バストアップだけでも楽しいギミックがてんこ盛りです!
特にこの中だと。。。
チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様は「極めて小粋な便利ディテイル」としてとっても好評です。
もちろんポケットとしても機能しますので、例えばホワイト無地のポケットスクウェアやペンを入れることも可能です。
ペンは胸ポケットに入れない方がイイですけれど。
ショルダーの「寄り画像」です。
LOUD GARDEN/RYOJI OKADAではあまりやらないのでマニカカミーチャは結構新鮮ですよね!
T様はご自宅がガンガン洗うことも想定していつもノーキャンヴァス/ノーパッド/ノーライニング大身返しのアンコンストラクテッド仕立てになさっているのですが、その仕立てとの相性も考えて毎回マニカカミーチャを採用くださっています。
もちろん、ミリタリーウエアにはこのタイプの袖つけをしているアイテムが多いということも理由だと思います。
また、ここ数回はハードな打ち込みの100% Cotton素材でお作りいただいたのですが今回はこちらのJersey素材です!
ガンガン洗うとどういう感じに「育つ」のか、僕も興味津々です!!
しかし。。。
これだけすっかりしたボディだとJersey素材にも関わらず、いわゆる「雨降り」があまり出ませんね!
それもまた素材の特徴が色濃く出ていてオツだと思います。
ポケットです。
ウエストポケットの中につけられて3.0cmほど顔を出しているアウトサイドティケットポケットがとてもナイスなデザインアクセントになっていますよね!
ん?
これだとアウトサイドというかインサイドですね笑。
それはともかく、さりげない遊び心が光るディテイルだと思います。
また、グルリ一周に入れられた美しいピックステッチも見逃せません!
インサイドです。
上画像:大身返しです。ノーキャンヴァスでお仕立てする際はこちらにする場合が多いです。表地を通常より多めに使う分ノーキャンヴァスでもフロントにそこそこのハリが担保されるためです。「超クタクタにさせたい」「気持ちかもしれないけれどちょっとでも涼しくしたい」という方にはこの構造で表地を大胆にカットした小身返しなる仕様をオススメしています。右上に見えている “♡ Camo” silk c/# FYはアームピット(脇あて)です。
下画像:背中の内面です。背中からはライニングを完全に排除しました。丁寧なパイピング処理が◎だと思います。
スリーヴボタンです。
—–
—–
はい、いずれもアップチャージ不要のディテイルです。
以上です。
T様、いつも本当にありがとうございます。
本当にありがとうございます。
ソックスが仕上がりましたらまたご連絡いたします。
16th. May. 2025
Ryoji Okada
5月も半分が終わってしまう。。。
実は。。。
5月はかなり苦戦しています。
2025年はプライヴェイト面でのファッションに対する熱い想いを完全に取り戻して、精神面をより成長&充実させて、商品開発等の投資も頑張って、もう一度創業時に掲げた原点を見つめ直して、されど超スーパーDon’t Look Backな精神でLOUD GARDENを運営しています。
プライヴェイト面でのファッションに対する熱い想いは長く続いたコロナ禍と断続的に続いた漏水問題(実はまた少し再燃しています泣)にすり減らされたせいかここ数年かなり減退していることを自覚していました。。。
が、昨秋くらいに完全復活しました。
もちろん仕事面でのファッションに対する熱い思いと深い探究心は一時も衰えることがなかったつもりですが、また僕はファッションについては公私を明確に線引きしているつもりですが、それでもやっぱり公私ともに猛烈に熱い想いでファッションに向き合わう方がイイに決まっています。
両方が熱ければシナジーが生まれる可能性もありますからね!
という2025年、いや、正確にはLOUD GARDENの新たな「期」が始まった2024年12月からの1年間を僕は「大きな区切りとなる15周年に向けた超重要な試金石」と位置づけてこの13年間で質的に最も頑張ろうと決めていました。
量的には13年前のようには頑張れないのは間違いないですから、質で勝負です!
2025年4月で正式ジョインから1年を迎えた&かなりテイラードウェアに慣れてきた竹林君がとっても頼もしい存在になってもいますから、僕さえしっかりとしていれば「勝算」はあると踏んでいました。
「しっかりとしていれば」とは、「今まで以上にクリエイティヴでエネルギッシュで緻密であれば」という意味です。
クリエイティヴはプライヴェイト面でのファッションに対する熱い想いを取り戻したことでかなりシャープになっていると自負しています。
「公私を明確に線引きしている」と上記しましたが、自営業者はやっぱりかなりの部分で公私が重なるのも事実です。
そして、原点回帰という意味合いもあったイヴェントRumi Rock × LOUD GARDENとJoji Shimamoto × LOUD GARDENもその時点でやれることはやり切ったと胸を張れます。
そういった諸々の成果もあってか、大変ありがたいことに12月からずっと商況は悪くありませんでした。
が、何度かこのDiaryでも書いた通り「反動」を心配していたのも事実です。
その心配が的中、反動が直撃したのがこの5月なのかもしれません。
かなり深刻な不振ですし、竹林君も体調を崩しておとといは早々に早退しましたし暗雲垂れ込めている状況です。
まったくもって小売とは簡単ではないですね。。。
いや、どんな商いでもそうか。。。
とにもかくにも己の力不足が不甲斐ない限り。。。
でも、これも勉強だしここでずるずるいくようならそこまでのポテンシャルしかないということだと思います。
かくかくしかじかで、今日はもう一度己と己の事業を見つめ直す時間を作ります。
もし自分が顧客だったとしたら、LOUD GARDENをめちゃくちゃ楽しくてヴェリーエキサイティングで唯一無二なテイラーだと思うに違いないです。
そんな己にしかできない事業ならばなおのことできる限り長く続けたいですから!
それには頑張って黒字を出し続けなくてはいけません。
という訳で、いきなりの暗雲、絶不調の5月ですが、ここから反転すべく頑張りますのでぜひとも明日からのご来店・ご注文をよろしくお願いします!
Go! LOUD GARDEN!
ところで。
「長」「黒」といえば。
最近、長くて黒いシャツを作りました。
↓こちら↓ です。
神父シャツ。。。
ではなくマキシ丈のスーパーロングシャツです!
プライヴェイト用に考えていたのですが、時にはこのように今春作ったブラックジャケットと合わせて仕事中も着ています。
かなり気に入りました!
明日も着ようかな〜?
そういえば、僕が高校生から大学生の頃って空前の「アメカジ」「渋カジ」ブームだったんですよね。
高校時代にファッションが好きな連中の間ではボマージャケット、Gジャン、ミッキーマウスTシャツ、ブーツカットデニム、ウエスタンブーツがマストアイテムでした。
ウエスタンブーツ以外はユーズドウエアを着るのが当時の基本でした。
GジャンはLevi’sの3rdが主流でしたが、天邪鬼かつお金があまりなかった僕はWranglerのブルーデニムGジャンとLeeのWesternerを愛用していました。
前者はペンキ汚れがあるユーズドウェアで後者はユーズドウェアとリプロダクションのmade in Japanを持っていたと記憶しています。
Gジャンに関しては、たまにLevi’sの1stを着ているヤツがいたけれど、そういうヤツはデニムもいわゆる66モデル等の501だったりしましたね。
「オシャレ〜!」という感じ!
きっとお金持ちか古着屋勤務のお兄さんだったり住む世界が違う連中だったのでしょう。
ウエスタンブーツはTony Lamaが人気で僕も渋谷のブーツショップで購入した記憶があります。
ボマージャケットはB-3を着ている人が多かったと思いますが、僕は通ぶってWillis & GeigerのA-2を着ていました。
そして、ロングヘアね!
僕も高校3年生の頃から(だっっと思う)髪を伸ばし始めて大学2年生の頃まではロングヘアでした。
猫も杓子も伸ばし始めたので大学2年生の頃に髪を切ったら大学内のごく一部でちょっとしたニュースになったらしいことを後で知ったのは今でもよき思い出です笑。
高校3年生の夏休みくらい(かな?)からトレンドが少しキレイめに移行して、大学時代はNavy blueのブレザー、Gitman BrothersやIke Beharのボタンダウンシャツ、Ralph LaurenやLacosteやFred Perryのポロシャツ、Barry Brickenのチノクロスパンツやシャンブレイパンツ、BassやCole Haasのローファーが定番でした。
Navy blueのブレザーはRalph Laurenがヒエラルキーのトップだったと思うけれど、僕はJ.Pressでした。
ここからが本題で、ポロシャツをブレザーと合わせるじゃないですか。
すると、一般的なポロシャツは後ろ身頃が長いため、ブレザーの裾からポロシャツの裾がはみ出すことがあります。
あの現象はファッション上級者を目指す若人の間で忌み嫌われていました。
かといって、当時ポロシャツをボトムスにインすることはありえませんでした。
なので、ポロシャツを買う時はみんな着丈をすごく気にしていました。
シャツやTシャツの裾が出るのも基本的にはイヤでしたが、シャツは「ちょい見え」ならギリギリOKだった、Tシャツは当時かなりのタイトフィットが基本でしたからまず見えることはなかった(XSとかを着ていたので着丈が短いため)記憶があります。
その志向がどうして生まれたのかは分かりませんが、当時の若い男性の一部では確かに存在しました。
僕もめちゃくちゃ気をつけていました。
ちなみに、女性の間でもNavy blueブレザー + ポロシャツ + チノクロスパンツ + ローファー(女性の間ではFerragamoが人気だったと思います)というスタイルは流行していましたが、女性の場合はポロシャツの裾が見えていても何の問題もない、いやむしろ可愛らしいという認識だったと思います。
理由は分からないけれど、僕も「女の子は裾を出さなきゃね!」と思っていました笑。
とにもかくにも、「男たるもの一番外側に着るアイテムの着丈が最も長い(ボトムスにインするアイテムはその限りではない)のが当たり前」というセオリーは我々の世代ではかなり一般的だったと思います。
例えば、「ハーフコートの裾からジャケットの裾が見えている」「ブルゾンの裾からシャツの裾がかなりの量見えている」といった現象は嫌われていましたね。
が、でも、しかし。。。
あれから30年以上。。。
ジャケットより倍以上長いシャツを合わせる初老の男。。。
大学生時代にこの装いをしていたら「ダッさー」と思われたに違いありません!
でも、2025年だと「なかなかイイじゃん!」となりますよね。
やっぱりファッションってサイコーに楽しいですね!!
15th. May. 2025
Ryoji Okada
応援している2チームが闘いの場にいないのでかなり興味を失っているNBA Playoffsですが。。。
実はかなり盛り上がっています!
現在行われているCSFは全マッチアップがアップセットの可能性がありますもんね。
S.Curryが負傷したGSWは厳しいでしょううけれどそれでもまだ首の皮一枚つながっています。
今日はIND@CLEとDEN@OKCが行われます。
いずれもシリーズの趨勢を決めるであろうGame 5です。
注目しましょう!
そして!!
個人的にPlayoffsよりずっと熱く盛り上がったのが昨日行われたNBA Draft 2025のロッタリーです。
なんと1.8%の確率しかなかったDALがNo.1ピックを獲得したのです!?
球団史上初のNo.1ピック!
しかも、ほぼほぼ成功することが分かっている逸材C.Flaggを指名できる年のNo.1ピック!
素晴らしいではありませんか!?
SNS上には「rigged/不正だ!盗まれた!」という陰謀論めいたポストや「よし!すぐに指名権とG.Antetokounmpoをトレードせよ!」というジョークとも本気とも取れるポストや「それでもN.Harrison(L.Dončićのトレードを敢行したGMです)を許さない!」といった笑えるポストが渦巻いていてなかなか楽しいのですが、そして「運」以外の何物でもありませが、これが近年におけるDALのベストムーヴなことは間違いありません!
K.IrvingとA.Davisが仮にヘルシーなら強力なBig 3が結成される2025-2026シーズンのDALには大いに期待したいですね。
Go! MAVS!
ところで。
「素晴らしい」といえば。
2日連続で新作バンチブックをご紹介します。
23回目の今日は昨日ご紹介した超ゴキゲンなJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)が「これでもか〜!」とコンパイルされている1冊の後編です。
実は昨日の最後にも書きましたが、23回目は(このバンチブックの後編は割愛して)UKミルのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションをご紹介しようかとも考えました。
が、しかし、もう一度じっくりと見てみたらバンチブック後半もめちゃくちゃ熱いので「やっぱりこれもご紹介しなければダメだ!」と思い直しました。
昨日紹介した前半の充実度に匹敵する素晴らしい内容ですのでご来店の際にはまるっと1冊じっくりとご覧ください。
いや。。。
2回目にご紹介したHolland & SherryのCrystal Springsと9回目にご紹介したJacketingバンチブックと21回目にご紹介したJacketingバンチブックも危険なほどにエキサイティングなJacketingコレクションなのでお時間があればぜひとも全部チェックしてみてください!
もちろん、引き続きお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡ください。
より精度の高い画像や動画をお送りするなどご来店なしでもご注文いただけるように工夫をします。
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
はい、後編ですからカヴァーは昨日と同じです。
前編となる昨日は前半にコンパイルされているFTDの華やかで優雅で気品あるコレクションをご紹介しました。
まだご覧になっていない方はぜひともチェックをお願いします。
そして、後編となる今日は後半にコンパイルされている「エッヂーなmade in Italy素材を展開しているブランド:Collezioni Biellesiおよび名門イタリアンコットンメーカーSondrioの新作Jacketingコレクション」と「国産の個性豊かな新作無地Jacektingコレクション」をご紹介します。
上述の通りいずれもめちゃくちゃ熱いです!!
そして、マーク数はロックな69マークです!!
質量ともに濃厚な後編!!
まずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 5」を披露します!
*構成の都合上一部順番を入れ替えてご紹介します
*ウエイトの後に表記が無い場合は150cm巾です
Collezioni Biellesi ①:38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(220/260g/m)ボディ
贅沢にも上質なSilkを34%もブレンドしたサマーツイードです。
そのSilkブレンド由来の美しい光沢とLinenブレンド由来の絶妙なカジュアル感が見事なハーモニーを奏でたナイスボディだと思います!
イタリアンミルらしいモダンなカラーリングも白眉ではないでしょうか?
1番上と上から3番目はトロピカル(平織)組織で素材感はよりシャリっとしています。
上から2番目と1番下はツイル(綾織)組織で素材感はより滑らかです。
交互にコンパイルされている意図は少々「謎」ですが、ご来店の際にはぜひとも触ってみてください。
「へ〜、組織が変わるだけでこんなにも素材感が変わるんだ!」とお思いになられると思います。
Collezioni Biellesi ②:100% Wool(200/210g/m)ボディ
超ウルトラライトウエイトの100% Woolトロピカルボディです。
このボディは文字通り超ウルトラライト!
本当に軽いです。
そしてかなり薄いです!
色柄的にはスーツでキメたい気もしますが。。。
この薄さと軽さだとパンツは「自己責任」だとしてもオススメしにくいです。
という訳で、個性が強い超ウルトラライトウエイトなジャケットをお探しの方に大オススメです。
上2マーク:洗練されたカラフルさが自慢のオーヴァーチェックです。クラッシーなサマージャケットを作るのはもちろん、オーヴァーサイズで作ったりサファリジャケットを作ったりしても◎だと思います。
下3マーク:縦7.0cm×横6.0cmとかなり大きめなギンガムチェックです。これは!?めちゃめちゃイイですよね〜!好きです!もし既製品の店にふらりと立ち寄ってこの素材のジャケットが飾られていたら思わず手に取ってしまうと思います。いずれのカラーも作ってみたいです!
この5マークはかなり気になっています!!
Collezioni Biellesi ③:Hopsack/ホップサック
ブルー系のHopsackおよびHopsackタイプ5マークです。
Hopsackはその通気性のよさ、抗シワ性の高さ、そして独特のカジュアルテイスト溢れる表面感によりヨーロッパではかなり昔から「Spring/Summerシーズン用ジャケットの王道素材」「トラヴェルジャケットの秘密兵器」として圧倒的な人気を誇っています。
いずれの特徴も強撚糸た糸を使った独特のメッシュ調の織りに由来します。
ドレススタイルにもカジュアルスタイルにも相性抜群の「超ユーティリティなジャケット」をお探しの方にぜひともオススメしたい素材です。
上4マーク:「Blueマスター」のK様やT様やY様も悩ますのでは?と思うほどなんとも絶妙なトーンのBlue(特に上3マーク)が自慢です!皆さんはどのBlueが最もお好きですか?僕は。。。悩ましいけれど1番上でしょうか?少しターコイズが入ったニュアンスの効いたBlueがすごく素敵だと思います!品質は100% Wool(290g/m)です。ややヘヴィなウエイトに由来する頼もしい質感もナイスだと思います。また、例えばVBCの大定番Hopsack:Mesh Jacketingよりも少し滑らかな肌触りに仕上げているのも特徴でしょうか。これにより「スポーティさに中にもエレガンスは必須!」という方にも間違いなくご満足いただけるHopsackに仕上がっていると思います。
1番下:Hopsackとはいえないかもしれませんが広義では「仲間」なので混ぜてご紹介します。こちらは中番手糸とLinenブレンド由来のザックリ感と編み込みのように見える組織が魅力的なHopsackタイプのJacketingです。品質は63% Linen + 27% Super 110’s Wool(260g/m)です。組織からするとかなりヘヴィそうに見えて260g/mというのもイイですよね。Linenならではの光沢もナイスだと思います。僕はこちらならコロニアルスタイル漂うダブルブレステッドブレザーを作ってみたいです!
Collezioni Biellesi ④:Seersucker/シアサッカー
近年人気が再燃気味なSeersuckerおよびSeersuckerタイプ13マークです。
いずれもとっても涼しげかつスタイリッシュですよね!
正直なところ。。。
昨年の厳しい暑さを思い出したらあれこれも作ってみたくなりました。
何せ今春作った/作っているスーツは3着ともSpring/Summerシーズン向けとしてはかなりウエイトのある素材ばかりですからね。
The Loudest Voiceの2025年夏号を作り始めたこともあって夏をイメージしたところ。。。
「好きでそうしているのだからなんの問題もない」という建前と「それでもやっぱり盛夏はちょっと厳しいかもしれん」とういう本音がせめぎ合い始めました笑。
店舗にいるときはキンキンに冷房が効いているのでまあ問題はない(それでもジャケットは脱いでいる時間が多いです)のですが、商談等で出歩くとなると。。。
という訳で、涼しげな、いや実際に涼しいスーツあるいはジャケットを追加で作っておきたいと考えています。
そして、後述の通り現代においても「メンズファッションにおけるSpring/Summerシーズン向け素材の代名詞的存在」であるSeersuckerはその最有力候補かな?と思ったり。。。
もし仮に実現したらSeersucker素材で何らかのアイテムを作るのは17~8年振りだと思います!
これは楽しみです。
僕のことはともかく素材説明を進めます。
上画像:WoolベースのSeersuckerです。品質は1番上のみ89% Wool + 8% Linen + 3% Elastane(280g/m *140cm巾)でそれ以外は54% Wool + 45% Polyester + 1% Elastane(235g/m)です。1番上のみSeersucker特有の凹凸が控えめです。また、1番上のみElastaneが3%もブレンドされているので横方向にかなりストレッチします。下の7マークは軽快さと薄さと豊かな凹凸というSeersuckerに求められるすべての要素を高いレヴェルで兼ね備えたボディです。Polyesterが45%ブレンドされているため極めてタフなのと(推奨はしないですが)家庭洗濯ができる(ノーキャンヴァス・ノーパッド仕立てにする等の諸条件があります)のもグッドですよね。Seersuckerではあまり見ることがないボールドストライプやグレンチェックという柄の展開があるのも◎です!最高に涼しい1着が仕上がると思います。ストライプのどちらかあるいはグレンチェックのどちらかで作りたいなぁ。。。
下画像:定番的なBlue & WhiteストライプのSeersuckerです。品質は99% Cotton + 1% Elastane(240g/m)です。色柄は定番的ですが、凹凸は定番的なSeersuckerより控えめです。それゆえの上品さが魅力です。より涼しげな上が人気ですが、天邪鬼な僕はどうしても下に心惹かれます!
最後にSeersucketの度に書いているのでくどいようですが。。。
Seersuckerとは「しじら(縞状のしぼ)」の入った織物のことです。
もう少し具体的に書くと「波状の凹凸のある部分」と「平らな部分」を交互に表現することで縦方向に縞状のしぼを走らせた織物のことです。
このしじらにより肌への接地面積が少なくなること、つまり「肌へのベトつきが少なくなり」「通気性に富み」「さらっとした肌触りに恵まれる」ことこそがSeersuckerの真髄です。
毎年さまざまな高機能素材がリリースされる昨今ですが、Linenとともに100年以上に渡って「メンズファッションにおけるSpring/Summerシーズン向け素材の代名詞的存在」として君臨し続けているSeersuckerこそが現代のSpring/Summerシーズンにおいても「本命」なのかもしれません。
加えて、Seersuckerは「しじらによってシワになりにくい/元からシワ(というかしぼ)があるので仮にシワになっても目立ちにくい」「見た目にも涼しげである」「色鮮やかなストライプやチェックも存在する」といった魅力も併せ持っています。
また、日本ではシンプルに「サッカー」と表現されることも少なくありません。
Seersuckerの主な品質は100% Cottonで、我々の業界ではWoolやSilkで作られたSeersuckerを便宜上「ウールサッカー」「シルクサッカー」などと呼ぶことが多いです。
なので、上画像の下7マークなら我々は「ウールポリサッカー」と呼ぶはずです!
Collezioni Biellesi ⑤:Summer Tweed/サマーツイード
遠目には完全な無地に見えて近寄ると複数の同系色カラーで構成されているのが分かる玄人好みのSummer Tweedです。
品質は46% Wool + 43% Cotton + 11% Linen(280g/m)です。
Scotlandの老舗ミルKynochあたりが展開しそうな無骨な素材感がとってもイイ感じです!
と同時に、made in Italyならではの洗練を極めたカラーリングがカッコいいです。
CottonとLinenを足したら54%ですから、恐らく着れば着るほど素敵にクタッとするに違いない点も魅力でしょうか。
きっとダンディにしてクラッシーにしてスポーティ、そしてエイジングも楽しいナイスなジャケットが仕上がると思います。
Collezioni Biellesi ⑥:Bold Stripe/ボールドストライプ
2022 Spring/Summerシーズンにリリースされて以降ロングセラーとなっているクール&スタイリッシュなボールドストライプです。
いずれもサイコーにカッコいいですよね。
毎年も狙っているのですが。。。
今年こそいきたいかも!
だって、サイコーにカッコいい上にとても涼しい素材ですから。
特に作りたいのは。。。
後述します!
品質は49% Wool + 40% Cotton + 10% Linen + 1% Elastane(240g/m)です。
このボディはボトムスもいけるのでスーツを作るのもアリだと思います。
僕なら間違いなくスーツです。
とにもかくにも超スーパーオススメな傑作素材です!
Collezioni Biellesi ⑦:51% Linen + 49% Woolボディ
「Linen特有の清涼感とカジュアル感」「Washer/ワッシャー加工によるナチュラルかつランダムな凹凸」「オーダーメイドシャツ向けにコンパイルされていても違和感がなさそうなオーガニックで合わせやすい色柄」と三拍子揃った逸品3マークです。
Seersuckerよりもカジュアル感が強まるWasher加工のJacketingはそんなに多くないのでこれは嬉しいコンパイルです。
軽快な1枚仕立てのジャケットやスーツがオススメです!
*こちらのボディもボトムスもいけます
1番下のNavy Blueでジャケットを作って1番上のBeigeでボトムスを作るという洒落者ならではの「同素材セットアップ」という技を使うのもアリだと思います。
Collezioni Biellesi ⑦:71% Polyamide + 29% Elastane(295g/m)ボディ
Collezioni Biellesiの最後は異色の無地5マークです。
具体的にはかなり薄い、295g/mもあるとは思えないほど薄いクリアカットのJersey素材です。
(上でご紹介したSeersuckerやBold Stripeでもうそうだったように)1%や2%のブレンドが一般的な伸縮性に優れた繊維:Elastaneが29%も入っているので。。。
超スーパー伸びます!
もちろん縦にも横にも超スーパー伸びます!!
そして、引っ張った後の回復力も強力です。
なので、かなりタイトフィットなジャケットを作っても快適至極だと思います。
ミリタリーテイストあふれる光沢皆無なマットさもナイスですよね。
でも。。。
これは。。。
どういうアイテム、どういうテイストで作るのが「正解」なのでしょうか??
「顔」だけを見るとSpring/Autumn専用のオーヴァーコートを作ってもよさそうだけれど、オーヴァーオートだとここまでのストレッチ性は必要ないですよね。
やっぱりジャケットですかね?
すごくタフそうなのでボトムスもありなのかな??
いや、ないよなぁ。。。
うん、ジャケットですね!
という少し「難問」な素材です。
ご来店の際はぜひとも皆さんのアイディアもお聞かせください。
また、こちらは何度撮影し直しても僕の技術ではうまく素材感が捉えられませんでした汗。
それもまたご来店の際にご確認ください。
とてもユニークないろいろな意味で一見の価値がある素材だと思います!
1番下はBlackです。
Sondrio
数多くのメゾンブランドを顧客に持つイタリアを代表する名門コットンメーカーSondrioがSavile Rowのビスポークテイラーを意識して開発したニューボディをリリースしました。
その名もSavile Row Cotton & Linen!?
かなりバッシバシのCotton + Linenボディです。
品質は60% Cotton + 40% Linen(380g/m)、組織はツイル(というか変形ツイルのヘリンボン)です。
従来のCotton + Linenボディよりも素材感はかなりしっかりしています。
それもそのはず、ネーミングにもその想いが込められているように仕立て映えにとことんこだわって設計されたそうです。
確かに。。。
思い起こしてみると、僕がGIEVES & HAWKESで働いていた時にこのタイプの素材で作られたレディメイドのボトムスがUKではベストセラーだった記憶があります。
ベイシックカラーはもちろんレッドやオレンジやグリーン等々、カラーヴァリエーションもかなりあったような?
それから、UKのデザイナーやスタッフもオフの日にこのタイプの素材で作られたボトムスのブラックやホワイトを愛用していたような?
「日本では売れないだろうな〜」と思ったのでまあまあはっきりとした記憶があります。
でも、UKでは人気がある定番的ボディなんですよね。
はい、いずれももちろんSpring/Summerシーズンのエピソードです。
という過去の話はともかく!
このニューボディはすごくイイですね〜。
そして。。。
時代の流れを読むことに長けたSondrioがここまでクラシックなボディを発表したということは。。。
今後のトレンドを読み解くうえでも注目すべきトピックになるかもしれません。
という、文章にご記憶がある方は鋭いです!
はい、8回目にご紹介したItalian Contemporaryと9回目にご紹介したJacket & Trousersにもこちらの4マークがコンパイルされていたので同じ文章をコピー&ペーストしました。
しかし。。。
8回目と9回目は同じM社さん編集のバンチブックなので共通するのも分かるけれど、こちらはS社さん編集ですからね!
完全なバッティング!!
かなり志向が異なるM社さんとS社さんがバッティングするということは。。。
やっぱり珠玉の新作ということでしょう!
オススメです。
1番下はBlackです。
Ventileコレクション
が、GORE-TEXが存在しない当時はVentileこそが防水素材の王様だったのです!
その防水原理ですが、Ventileは従来のCotton素材に比べて30%程度も多くの糸を使用しています。
30%程度の増量は当時の常識では「限界を超えた」とされる打ち込みに由来します。
当時のVentileは空気が乾燥している時には経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)の隙間が約10μあり通気性もありました。
しかし、衣服が濡れると糸が膨張して経糸と緯糸の隙間が3~4μに収縮し効果的に浸水を防ぐことができたといわれています。
こちらはそんなロマンあふれるVentileを日本のCottonメーカーが再現したナイスコレクションです。
上で引き合いに出したGORE-TEXのような現代的な「顔」ではなく、とても高機能には思えないクラシカルな「顔」なのもイイですよね!
この「顔」ならドレッシーなスーツを作っても◎ですもの!
品質は100% Cotton(225g/m *146cm巾)です。
超高密度でも糸番手が細いのでウエイトがそこまでヘヴィにならない理屈です。
上記のロマンとともに細番手由来のシックな光沢も魅力です。
1番下はBlackです。
made in FushimiのJerseyコレクション
京都は伏見産のJerseyコレクションです。
不勉強で数年前まで伏見がJersey素材の産地だとは知りませんでした。
が、made in Japanではなくmade in Fushimiを名乗る自信と矜持が十二分に感じられる逸品に仕上がっていると思います!
上画像は薄手のシャドウストライプとシャドウチェックです。
ストライプが59% Cotton + 41% Polyester(220g/m *125cm巾)でチェックが58% Cotton + 42% Polyester(160g/m 114cm巾)です。
いずれもめちゃくちゃ伸びますので快適そのものだと思います。
下は鹿の子タイプのJersey素材です。
少ししっかりとした組織で、品質は62% Polyester + 38% Cotton(390g/m)です。
こちらも猛烈に伸びます!
鹿の子タイプの1番下はBlackです。
いずれも興味深いボディですが、僕は150cm巾換算にしても210g/m前後と極めて軽量なシャドウチェックに心惹かれます。
遠目には完全な無地に見えるエンボスのようなグレンチェックがカッコいいですよね。
僕はこちらの上から3番目:やや明るいトーンのNavy Blueで軽快なシングルブレステッドジャケットを作りたいです。
超スーパー楽チンでありながらも割とドレッシーに見える1着が仕上がると思います。
しかし、京都って着物文化の伝統があるせいかとっても奥深いですよね。
久し振りに訪れたいな!
京都の仲間はみんな元気だろうか?
made in WakayamaのJerseyコレクション
和歌山はね!
Jersey系素材とかプリント系素材に強いという印象があります。
なので、このようなコレクションが登場するのも納得です。
が、しかし。。。
その素晴らしさには少々びっくりしました!
パッと見はラグジュアリーな(織物の)Wool素材にも見えるJersey素材。
言葉で表現すると割と普通なのですが、実際の素材はめちゃくちゃイイです!
それが証拠に、LOUD GARDENのお得意様中で「こだわりがお強いお得意様」のトップ5に入るT様が上から5番目のNavy Blueでダブルブレステッドジャケットを作ってくださいました!
T様の目に留まるというのは相当だと思います。
品質は80% Polyester + 20% Wool(550g/m *140cm巾)です。
はい!
超スーパーヘヴィなJerseyです。
Jerseyなのでもちろん優れた伸縮性もメリットですが、強く打ち込んでいるがゆえにかなりしっかりとした肌触りなのもイイですね〜!
深く豊かな一方でやや控えめな光沢も◎だと思います。
僕もすごく作ってみたいです。
T様、いつも本当にありがとうございます。
その後、こちらの素材で作ったジャケットの具合はいかがでしょうか?
またご感想を教えてくださいませ。
1番下はBlackです
全マーク紹介は以上です。
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そして今日は惜しくも選外になったどの素材も素晴らしいので明日には変わっているかもしれません、悪しからず笑。
今日の「僕のBest 5」 5-1
38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(220/260g/m)ボディからはこちらをセレクトしました。
こちらの素材が放つ強烈なモダンレトロビームに撃ち抜かれました!
カッコいいですよね〜!!
まずBlack & Whiteカラーが素敵です。
そして、縦10.0cm×横9.0cmリピートの大きめグレンチェックがナイスです。
Black & Whiteカラー&大きめサイズのチェックはハウンズトゥースだとしばしばあるのですが、グレンチェックはあまりありません。
Spring/Summerシーズンだと特にレアだと思います。
そういった意味でもヴァリューは高いと思います。
そして、上述もした贅沢にも上質なSilkを34%もブレンドした極上ボディもファビュラスです。
僕はこちらならフォーマルテイスト強めのデザインで「料理」したいです。
具体的には「ワイド巾:10.0cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + ロープドショルダー + シングルブレステッド1ボタン + モダンクラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ウエストポケットと2.0cm重ね/2.0cm前位置のアウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で作りたいです。
カラー(上衿)とチェストポケットとウエストポケット&アウトサイドティケットポケットの両玉縁とターンバックカフスは似寄りボディのBlack無地にしたいです。
ボタンは上記のBlack無地素材を使用したくるみボタン、ライニングはBlackベースのロックなプリントライニングにしたいです!
そのBlack無地素材との「ストーリー」で、カラークロス(上衿裏フェルト生地)やフラワーループ(衿穴)やボタンホールの一部はBlackにしたいです。
エレガントにしてモダンレトロにしてロックな傑作ジャケットが仕上がると思います。
今日の「僕のBest 5」 5-2
100% Wool(200/210g/m)ボディからはこちらをセレクトしました。
今春Dark Greyのダブルブレステッドスーツを作って大満足したせいか「明るめのGreyのスーツも欲しいな」と思っている今日この頃です。
なので、この素晴らしいギンガムチェック素材が気になって仕方がありません!
が、上述の通り極めて薄くて軽いこのボディでボトムスを作るのはすごく「危険」な予感がします。
なので、この素材ではジャケットを作り、同時にギンガムチェックの最もライトなGreyと最もダークなGreyに近い無地素材で1本ずつボトムスを作りたいです。
ジャケットは軽快さのあるダブルブレステッドスタイルで「料理」したいです。
具体的には「ワイド巾:11.0cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + マニカカミーチャ(シャツ袖) + ダブルブレステッド6ボタン×ふたつがけ + ウェルト仕様のチェストポケット + アウト/パッチ仕様のウエストポケット + アウト/パッチ仕様のアウトサイドティケットポケットつき + サイドヴェンツ + ノーキャンヴァス/ノーパッド/ノーライニング大身返しのアンコンストラクテッド仕立て」といったイメージでしょうか?
ボタンはBlackマザーオブパール(黒蝶貝)ボタン、胸ポケットの袋地や内ポケットのフラップ&両玉縁等にだけ使用するライニングはBlackベースにWhiteドットのプリントライニングにしたいです。
そのライニングとの「ストーリー」で、カラークロスフラワーループやボタンホールの一部はBlackにしたいです。
ボトムスはいずれも「ハイライズのグルカパンツ仕様 + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」にしたいです。
今日の「僕のBest 5」 5-3
Bold Stripeからはこちらをセレクトしました。
4者混ならではの独特の素材感、約4.8cm巾おワイドリピートのトリプルストライプ、Red, White and Blueのカラーリング!
完全無欠のカッコよさだと思います!!
ひとつ下もすごくイイんですけれど、やっぱりブルーが明るいこちらの方が好みです。
僕はこちらならモッズテイストあふれるタイトフィットなスーツを作りたいです。
1%ですがElastaneがブレンドされているのでタイトフィットにしても快適でしょう!
もうちょっと身体を絞らないとみっともないというのもありますが。。。
それはともかく!
僕はこちらならジャケットを「7.0cm巾のノッチドラペル + シングルブレステッド4ボタン + ロープドショルダー + 前後差6.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + カッタウエイフロント + センターヴェント」で、ボトムスを「ローライズ + ベルトループつき + 0プリーツ + スキニーシルエット + ボタンフライ + 5.0cm巾のターンナップヘム」で作りたいです。
ボタンはくるみボタン、ライニングはまだ少しだけ在庫が残っている “♡ Camo” silk c/# RWBにしたいです!
あるいはフォーマルテイスト強めのスリーピースもありでしょうか?
今日の「僕のBest 5」 5-4
51% Linen + 49% Woolボディからはこちらをセレクトしました。
これまたカッコいい素材ですよね〜。
僕はこちらなら今秋作った&今春も作った最近のお気に入り:ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
デザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3つがけ + ロープドショルダー + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。
カラー(上衿)やターンバックカフスやくるみボタンといったパーツは同ボディのNavy Blue×Blueを使いたいです。
ライニングはOrangeが効いたロックなプリント素材にしたいです。
また、同ボディのNavy Blue×Blueでもボトムスを作って時々はセットアップでも楽しみたいですね。
今日の「僕のBest 5」 5-5
made in WakayamaのJerseyコレクションからはこちらをセレクトしました。
日本語で表現すると「鉄紺」とでも呼ぶのでしょうか?
いや、違うかな、超濃紺かな??
いずれにしても独特のNavy Blueがすごくイイですよね。
T様のジャケットが素晴らしかったので僕も作るなら同じように作ってみたいです。
T様は「ワイド巾:10.5cm巾&ラウンドシェイプのセミピークトラペル + マニカカミーチャ + ダブルブレステッド6ボタン×ふたつがけ + ウェルト仕様のチェストポケット + アウト/パッチ仕様のウエストポケット + アウト/パッチ仕様のアウトサイドティケットポケットつき + サイドヴェンツ + ノーキャンヴァス/ノーパッド/ノーライニング大身返しのアンコンストラクテッド仕立て」でお作りになりました。
ボタンは3月から取扱開始したmade in Japanのレーザー彫刻入りブラック&ホワイトボタン、胸ポケットの袋地や内ポケットのフラップ&両玉縁等にだけ使用したライニングは残布として確保していた “♡ Camo” silk c/# FYをセレクトいただきました。
最高に素敵だったので近日中にご紹介しますね。
僕がもしアレンジを加えるとすれば。。。
わずかに使ったライニングのGreenを拾ってフラワーホールやボタンホールの一部をGreenにするとかかな?
パーフェクトな仕上がりに見えたのでアレンジがあまり思いつきません汗。
以上です。
21回/22回/23回はかなり(というかめちゃくちゃな)時間と労力を使ったので心地よい疲労でいっぱいです!
が、それと同時にしばらく新作バンチブックのご紹介はしたくないという気持ちも汗。。。
が、近々やります!!
少なくともこのDiaryでも何度か書いた通り今月中に25回目までは必ずやります!!
次回はUKミル/ブランドのSuitingコレクションをご紹介予定です。
乞うご期待ください。
14th. May. 2025
Ryoji Okada
おととい行われたBとの3連戦@横浜スタジアム最終戦はカープファンがかなりのストレスを溜める内容の負けでした。
特に「無死満塁で見逃し三振・一死一二塁で1-4-3の併殺打・二死一塁で空振り三振」とチャンスを潰しまくった堂林選手はちょっとアレでしたね。
犠飛や進塁打を打つことがそんなに簡単でないのは分かっているけれど、本塁封殺さえなければ最悪併殺打でもOKなところで見逃し三振、併殺打だけはNGなところで併殺打という不甲斐なさはまったくもっていただけません。。。
得点圏打率という指標は最終的に打率と同じくらいに収束するといわれています。
が、しかし、堂林選手は昨日の試合が終わった時点で打率.207/得点圏打率.056ですからねぇ。。。
しかも若手ではなく、16年目のヴェテランで選手会長ですから。。。
守備でも7連敗のきっかけを作ったと書いても大袈裟ではない失策を筆頭にポロポロやっていますし。
「使う方が悪い」とはいえ、もうちょっとピリッとして欲しいものです。
怪我から復帰して二軍調整中だったモンテロ選手と秋山選手を昇格させるため昨日抹消されたのは磯村選手と田村選手。
これはまあ納得ですが、打つことに関しては昇格するふたり以上に結果を残しているドラフト1位ルーキー佐々木選手もそう遠くないタイミングで一軍デビューを果たすと思います。
その際に、今シーズンは元気っぽい田中選手か佐藤啓選手あたりも同時昇格させて、現状はどうしても優遇されているように見えてしまう堂林選手と攻守に精彩を欠いているように見えるユーティリティプレイヤー二俣選手には再調整を命じて欲しいですね。
ほぼ間違いなく堂林選手は守備固め要員として残すと思いますけれど。
ともあれ、モンテロ選手の昇格でしばらくはほぼほぼ打撃に期待でいない一塁手が先発することはなくなると思います。
また、交流戦前の17試合は幸いなことに勝率が高いマツダスタジアムで12試合も行えます。
この間になんとかもう少し貯金を増やして交流戦に臨みたいです。
Go! CARP!
ところで。
「4」といえば。
今日は4日振りに新作バンチブックをご紹介します。
今月中になんとか25回目まで新作バンチブックのご紹介を進めたいと考えていることは以前にこのDiaryで書いた通りです。
現状は21回目まで終わっているので、今月中にあと4回!
「まだ半月以上あるし余裕では?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、そして僕も一気に進めたい気持ちはあるのですが、実は21回目が余りに濃厚だったせいで精魂尽き果ててしまいここ数日は「少しバンチブックのご紹介を回避したい」という心理状態にありました汗。
もちろん他にご紹介したいあれこれもありますしね。
が、あまり先延ばしにしていたら達成できない可能性が大です!
という訳で、今日は重い腰を上げてご紹介することにしました。
22回目の今日は「Loro Piana/ロロ・ピアーナ、Ermenegildo Zegna/エルメネジルド・ゼニアとともに世界3大ミル(毛織物工場)の一角を担う存在」として世界中のビッグメゾンやトップテイラー(←注:LOUD GARDENを含みます!)から高い評価を得ている、そしてその強力にハイクオリティかつ極めてクリエイティヴィティに富んだコレクションが最高に僕好みなイタリアンミルFratelli Tallia Di Delfino/フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノ(以下FTD)の新作Jacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)コレクションをご紹介します。
まずは、FTDについて「復習」しましょう。
—–
FTDは1903年イタリアのビエラ地方Strona(ストローナ)に発祥した120年以上の歴史を誇るイタリア屈指の最高級テキスタイルメーカーです。
その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえない生産背景にあります。
具体的には、FTDの生産が「豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根付いてきた環境」の中で、「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱うなど常に最高級原料を使用」し、「最新設備と伝統技術に基づいた生産体制」のもとで行われていることにあります。
世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。
また、イタリア(つまり、世界)トップクラスとの誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしています。
2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得したことでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます業界内のプレゼンスを高めている点も見逃せません!
*μ=マイクロン
—–
1903年といえば明治36年、英国王はエドワード7世だった時代です。
そう考えると一段とすごい歴史ですよね!
今年13周年を迎えるLOUD GARDENの約10倍。。。
ちなみに1903年はツールドフランスの第1回大会、現行MLBの第1回ワールドシリーズが行われた年だそうです。
ツールドフランスもワールドシリーズも歴史が長〜いんですね!
また、このDiaryにも何度か書いたことがある通り、僕はFTDの工場に2回ほど足を運んだことがあるのですがその素晴らしい環境と最新鋭の設備に感動した記憶があります。
Biella地方の高い位置、つまり空気と水がキレイな位置に工場がありました。
高級な素材を織り上げるのに立地はとても重要なようで、確かにハイエンドなミルほど高い位置にありました。
またいつかBiellaを訪れる機会に恵まれると幸せなのですが。
できれば妻と。
いや、さすがに妻とビエラを訪れることはないかな?
能書きはほどほどにして早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
こちらには合計126マークの極上Jacketingがコンパイルされています。
126マークといえば。。。
僕の精魂を尽き果てさせた21回目のバンチブックを20マークも上回るヴォリュームです汗。
なので、今日は前半にコンパイルされているFTDの47マークだけをご紹介することにしました。
*後半はまた別途ご紹介する予定です
かといって、もちろん手抜きをするつもりはありません!
いや、もしろ、「できるだけ色柄を分かりやすくご紹介したい!」と思い、いつもより少なめのマーク数にまとめて撮影をしたので、画像のボリューム自体は70~80マークがコンパイルされているバンチブックと変わらないかもしれません。
という訳で、今日も熱く丁寧にFTDの全47マークをご紹介します!
とはいえ。。。
様々な注意を払って撮影をしているつもりではありますが、それでもやっぱり実物の素晴らしさを100%表現できていない画像が少なからずあると思いますし、47マークすべてを個別画像でお見せすることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてみてください。
きっとあれもこれも作りたくなると思います!
もちろん、引き続きお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡ください。
より精度の高い画像や動画をお送りするなどご来店なしでもご注文いただけるように工夫をします。
それでは、まずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 3」を披露します!
Wool 69% + Silk 16% + Linen 13% + Polyamide 2%(260/270g/m)ボディ
「上質なSilkに由来する品のある光沢」と「13%ブレンドされたLinenおよびメッシュ調の組織に由来する清涼感と適度なカジュアル感」と「SilkとLinenに由来する優れた発色性」が三位一体となった極上ボディが自慢の16マークです。
冒頭にコンパイルされているだけあってどれも素晴らしいですよね!
しかし。。。
16マーク中15マークがオーヴァーチェックという。。。
目移りして困ります汗。
皆さんはどれが一番お好きですか?
僕は。。。
後述します!
Canapa 75% + Wool 25%(310/320g/m)ボディ
こちらの2マークはCanapaと名づけられた「FTDらしい鮮やかかつ大胆なカラーリングとざっくりとした肌触り」が特徴のサマーツイードボディです。
Canapaとは麻の一種:大麻から生まれる繊維で、英語でいうHempに近い(広義では同じ)繊維です。
同じ麻系の繊維でもLinenより更に丈夫で、吸水性も高く、簡単に摩耗せず、虫もつきにくく、経年による風合いの変化を堪能できるとても優れた繊維です。
また、Linenよりも爽やかな肌触りも特徴的です。
このような特性から、Canapaによる織物は主にテーブルクロスやベットカバー等、生活に密着したところで2,000年以上も前から活躍していたようです。
FTDはイタリアの伝統でもあるCanapa産業の文化的継承事業にもコミットしていて、フランス産やベルギー産のLinenとの差別化をこのCanapaで図っています。
とてもロマンあふれるナイスな取り組みですよね!
品質は75% Canapa + 25% Wool(310/320g/m)です。
Canapaは9回目にご紹介したバンチブックにも6マークがコンパイルされています。
そちらもすごくナイスですので、ご来店の際はぜひとも両方のCanapaをチェックしてください。
また、右:Blue × Whiteでは日本を代表する独立時計師:浅岡肇様が今春ダブルブレステッドジャケットをご注文くださいました。
とっても素敵でした!
いつも本当にありがとうございます。
Wool 71% + Silk 17% + Linen 12%(230/240g/m)ボディ
モダンなカラーリングが眩しいチェックJacketing全12マークです。
冒頭の16マークと似たボディですが、こちらの方がより滑らかでソフトです。
また、上画像の4マークは冒頭の16マークにかなり近いやや粗めの組織で織り上げられていますが、中画像と下画像の合計8マークはクリアカットのツイル(綾織)組織なので「エレガント指数」はより高いです。
皆さんはどちらのテイストがお好きですか?
ご来店の際にはぜひともそのテイストの違いもチェックしてみてください。
Wool 64% + Silk 18% + Linen 15% + 3% Polyamide(240/250g/m)ボディ
わずか2マーク!
OrangeとRed!!
Blue系なし!!!
という、とっても潔いチェックJacketingボディです。
品質は冒頭の16マークと似ていますが、こちらの方が少し薄くハリが強いです。
また、独特のシャリ感にも恵まれています。
これはこちらの2マークがかなり強撚した糸を使って織り上げられているためです。
ウエイトを含めて高温多湿になってくるこれからの季節に頼もしいボディだと思います。
色柄も。。。
カッコいいですよね〜〜!!
Wool 45% + Linen 45% + Silk 10%(230/240g/m)ボディ
Linenが多めのサマージャケット向けチェックJacketingです。
ヒネリのないミルなら50% Wool + 50% Linenにするであろうところこちらは45% Wool + 45% Linen + 10% Silk!
さすがFTDだと思います。
Silkブレンドにより素材になんともいえない気品が生まれていると思います。
ベースの組織がシャークスキンというのもイイですよね〜!
僕はこのボディ。。。
かなり好きです!
そして。。。
このボディならボトムスもいけそうなので。。。
「自己責任」にはなりますが。。。
僕はスリーピーススーツで作ってみたいです。
いずれも素敵ですが、もしスリーピーススーツを作るなら右でしょうか?
1930’s風にキメたいです!
Super 130’s Woolボディ
「Linenブレンドはシワっぽいし、Silkブレンドはラグジュアリー過ぎるんだよね〜」という方へ!
という訳でもないかもしれませんが100% Woolボディも2マークだけコンパイルされています。
左はFTDの世界的ベストセラーボディNapoliのJacketingです。
Napoliとは。。。
名うてのビスポークテイラー/サルトリアが集う街としてSavile Rowと並び称されるNapoli。
関わり深いその聖地に相応しい上質で仕立て映えのする最高級素材を提供するという役割を120年以上に渡り担ってきた歴史や哲学を宿すFTDのベストセラー&世界的定番がこのNapoliです。
具体的には17.0μという究極のウール原料のみを使用したFour Seasonsタイプのボディです。
NapoliはSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)がメインのボディですが、そしてこちらのバンチブックにコンパイルされているのは1マークだけ(9回目にご紹介してバンチブックにも1マークだけコンパイルされていました)ですがJacketingの展開もあります。
という希少性も高めなこちらはモダンクラシックかつ気品ある佇まいが見事な逸品です。
右は我々が「楊柳タイプ」などと呼ぶ素材感のあるサマージャケット向けJacketingです。
Napoli “Ice Time”のJacketingですね。
軽快にして極めて涼しげな素材感が魅力です。
もちろん、スタイリッシュなカラーリングで表現されたグレンチェックも◎だと思います!
無地コレクション
極めて上質な無地コレクション11マークです。
1番上:54% Wool + 41% Linen + 5% Silk(270/280g/m)のSeersucker/シアサッカーです。Seersuckerならではの豊かな凹凸とLinenブレンド由来の横に走るスラブヤーンが溜まりらないナイス素材です!
上から2番目~10番目:鮮やかなカラーが素晴らしい無地のサマーツイードです。上6マークは51% Wool + 44% Linen + 5% Silk(230/240g/m)で下3マークは50% Wool + 45% Linen + 5% Silk(230/240g/m)とわずかに混率が異なりますが実際には同じボディです。美しいBlueのカラーヴァリエーションが白眉ですし探すとなかなかか見つからない上品なGreenとBrownも印象深いです。
1番下:いわゆるHopsackタイプのNavy Blue無地です。品質は100% Wool(240/250g/m)です。濃過ぎず薄過ぎない絶妙なトーンのNavy Blueと強撚糸由来のかなり強力なシャリ感と抗シワ性が魅力です。
全マーク紹介は以上です。
最後に、今日の「僕のBest 3」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そして今日は惜しくも選外になったどの素材も素晴らしいので明日には変わっているかもしれません、悪しからず笑。
今日の「僕のBest 3」 3-1
Wool 69% + Silk 16% + Linen 13% + Polyamide 2%(260/270g/m)ボディからはこちらをセレクトしました。
21回目にご紹介したバンチブックの1ページ目にコンパイルされているCarlo BarberaのRed, White and Blue!
あの素材でお得意様Y様が作ってくださったジャケットは本当にサイコーでした!!
また、このDiaryで何度も書いている通り僕のフェイヴァリットカラーはRedです。
が、しかし、ここ何年もRedのジャケットを作っていません。
そんなこんなで、Y様のジャケットを見て以来「俺も作らなきゃ!」と思う日々を過ごしています。
なので、こちらの素材にも激しく心惹かれました。
僕はこちらなら、「ワイド巾:10.0cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + ロープドショルダー + シングルブレステッド1ボタン + モダンクラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ウエストポケットと2.0cm重ね/2.0cm前位置のアウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で作りたいです。
ボタンはRedに染め上げたマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、ライニングはウインドウペーンのカラーを拾ってOrange系のロックなプリントライニングにしたいです!
カラークロス(上衿裏のフェルト生地)やフラワーホール(衿穴)糸や一部ボタンホール糸にもOrangeを使いたいです。
間違いなく情熱的ならがも優雅極まりないRed, Hot and Stylishなジャケットが仕上がると思います。
しかし。。。
このバンチブックには。。。
他にもイカしたRedのJacketingが2マークもコンパイルされているんですよね!
そして、その2マークもこちらと甲乙つけ難い素晴らしい素材です!!
「さすがFTD!」であります。
今日の「僕のBest 3」 3-2
Canapa 75% + Wool 25%(310/320g/m)ボディからはこちらをセレクトしました。
はい、こちらは上述の通り日本を代表する独立時計師:浅岡肇様が今春作ってくださったジャケットのカラー違い素材です。
あのジャケットも超スーパー素敵でした!
なので、もし僕がこちらで作るなら浅岡様に近いタッチのダブルブレステッドジャケットにしたいです。
具体的には「クラシカルな高さのゴージーライン&クラシック巾:10.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×ふたつがけ + 前後差6.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケットつき + やや深めのサイドヴェンツ」といったイメージです。
ボタンはマザーオブパールボタン、ライニングはYellowベースのロックなプリントライニングにしたいです。
今日の「僕のBest 3」 3-3
無地コレクションからはこちらをセレクトしました。
これは。。。
とってもマニアックでカッコいい素材だと思います。
まずは深いNavy Blueがイイ!
そして、100% CottonのSeersuckerに近いしっかりした凹凸がイイ!!
そしてそして、上述もしたLinenブレンド由来のスラブヤーンがサイコーにイイ!!!
そしてそしてそして、カジュアル素材にも関わらず敢えて5%だけSilkをブレンドしている遊び心がイイ!!!!
僕はこちらならクラシカルな1930’sスタイルのダブルブレステッドスーツで作りたいです。
具体的にはジャケットを「11.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×ふたつがけ + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + ボタンどめフラップ&マチつきのアウトボックスプリーツつきウエストポケット + ターンバックカフス仕様 + アクションプリーツ&ベルトつきバック + サイドヴェンツ」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + スーパーワイドシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」で作りたいです。
ボタンはマザーオブパールボタン、ライニングはまだ少し在庫が残っている “♡ Camo” silk c/# RWBにしたいです。
そして、ライニングのRedを拾ってカラークロス(上衿裏のフェルト生地)やフラワーホール(衿穴)糸や一部ボタンホール糸をRedにしたいです。
そして、シャツは最近仕上がったばかりのRed White and BlueのHearts! Hearts! Hearts! シャツ、ネクタイは “♡ Camo” silk c/# RWB、ソックスは “♡ Camo” socks c/# RWB、シューズは昔購入したお気に入りCrockett & JonesメイドのBlack Fleece:Red, White and Blueのフルブローグにしたいです!
はい、Red, White and Blue野郎になります!!
以上です。
次回はこのバンチブックの続きかUKミルのSuitingコレクションをご紹介予定です。
乞うご期待ください。
13th. May. 2025
Ryoji Okada
昨日は母の日でしたね。
父の日やこどもの日の需要はちょっとだけあるLOUD GARDENですが、母の日はなかなか。。。
母の日ギフトとしてご注文があったのは創業後の13年間で2回だけだと思います。
まあ、基本的に既製品がない小売店ですし、わずかにある既製品もメンズのソックスや “♡ Camo” silkのネクタイ/ポケットスクウェア(チーフ)ですし、周年Tシャツの既製品も5月にはまだ出来上がっていませんし。。。
そりゃあ需要も生まれません笑。
そもそもウィメンズよりメンズの方が得意なテイラーですしね。
それはともかく、僕も毎年母の日ギフトを贈っているのですが今年はやらかしてしまいました。
「これって以前にも贈ったかも?あれは父親用だったかな?いや、結局やめたんだっけ?」などと思いつつも贈ったアイテムが。。。
10年くらい前に贈ったアイテムと同じでした!
しかも、似寄りアイテムではなくまったく一緒という笑。
情けなくも面目ない限り汗。
なので、急遽別アイテムを追加で贈りました。
まったく困ったものです。。。
なにはともあれ。
親愛なる母よ、いつもありがとうございます。
どうかいつまでも元気で!
ところで。
「ウィメンズ」といえば。
冒頭で「そもそもウィメンズよりメンズの方が得意なテイラーですしね」と書きました。
確かにその通りです。
が、しかし、最近はウィメンズアイテムの受注にも力を入れているLOUD GARDENであります!
それが証拠に。。。
例えば、Rumi Rock × LOUD GARDENのオーダーメイドシャツは合計15枚中6枚がウィメンズ(女性のお客様からオーダーいただいたメンズ仕立ても含む)でした。
例えば、昨年は超本格的なキルトスカートやエレガントでチャーミングなディテイルを満載にしたワンピースをお作りしましたし今年は女性のお客様用にトラッカージャケットをお作りしました。
例えば、現在も女性のお客様から承ったダブルブレステッドジャケットやロングジャケット等をお作りしています。
そして。。。
今日ご紹介するスーパークールでヴェリーシックなフローラルオーヴァーコートも(メンズ仕立て&ウィメンズフロントの)ウィメンズです。
まったくもって手前味噌ながら最高にナイスな仕上がりだったので先月初旬に仕上がったタイミングで即お披露目したかったのですが、新作バンチブックおよびオーダーメイドシャツ用新作コレクションのご紹介やJoji Shimamoto × LOUD GARDENイヴェントのPR活動があったのでこのタイミングになってしまいました汗。
でも、ここ数日はやたらと肌寒い日があったので逆にタイムリーかもしれません。
もしかしたら、ここ数日もお召しになってくださったかもしれませんしね!
だとしたら作り手の僕も嬉しいです。
という訳で、早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するオーヴァーコートは ↓こちら↓ です。
素材は “♡ Camo” silk生産の段取りをしてくれたり、「(シャツファクトリーさんが在庫を積んでいる)通常コレクションでも(国内の問屋さんが在庫を積んでいる)スペシャルコレクションでもないエキサイティング&レアなShirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)コレクション:エクスクルーシヴコレクション」の多くを供給してくれたり、お客様からご希望いただいたものの通常の手段ではどうしても見つからないタイプの素材を探す手助けをしてくれたりするGF社のOさんが昨冬見本を送ってくれた「フローラルプリントとディジタルカモフラージュの両面プリント素材」です。
品質は100% Cotton、組織はポプリン/ブロード(平織)です。
と書くと一般的なShirtingのように思えるかもしれませんが、かなりの高密度かつ両面プリントということから一般的なShirtingより少し厚手でかなりパリッとしています!
羽織る感じで着るオーヴァーコート、スプリングコートにはピッタリだと思います。
そういえば、金曜日に僕が “Hearts! Hearts! Hearts! Shirting” で仕込んだシャツ2枚が仕上がったのですが、そのゴキゲン極まりない “Hearts! Hearts! Hearts! Shirting” もOさんが見本を送ってくれました。
OさんはLOUD GARDENの隠れたKey Personなんですよね。
確か僕より一回り前後年上だったような気がしますが、ぜひとも隠居せずに長くご活躍を続けて欲しいものです。
ちなみに、シャツは2枚ともシビれるカッコよさだったので近日中にご紹介します!
それはともかく!
いかがでしょうか!?
すっごく素敵ですよね!?
薄手の羽織りコート、スプリングコートって。。。
気候の変化に拍車がかかっている昨今ではそう頻繁に見なくなったアイテム、10年後には絶滅危惧種になるかもしれないアイテムです。
でも、それだからこそ薄手の羽織りコート、スプリングコートって超スーパー粋ですよね!
デザインは「セミステンカラー + シングルブレステッド4ボタン + ラグランスリーヴ + ウェルト(箱)仕様の*縦ポケット + センターベント」、フィッティングはややゆったり、シルエットはAラインでお作りしました。
*縦ポケット:実際には手を入れやすくするために少し斜めにしています
とってもフェミニンにしてロック&ロール!!
間違いなくOne of a kindな1着だと思います。
そして、上記の通りかなりパリッとしたCottonですから2年、3年、5年と着込むうちにイイ感じに柔らかく、クタッとしてくると思います。
はい、経年変化も楽しい1着だと思います。
とにもかくにも、大いなる自信作です!!
では、ディテイルを「寄り画像」で見ていきましょう。
カラーです。
ウィメンズということもあってカラーはやや小さめにしました。
僕のような顔デカ男ならもうちょっと大きい方がイイのは間違いありません笑!
が、スマートな淑女I様からのご注文なので、そしてI様は「こういうカラー」というかなり明確なイメージをお持ちだったのでやや小さめにしました。
「やや」にとどめたのは、思いっきり小さめにするとかなり可愛らしくなってしまうからです。
「メンズっぽさを残しながらウィメンズらしくした」という訳です!
カラーの裏面は素材の両面プリントを活かしてディジタルカモフラージュ面を使いました。
コートは「衿立て」が問題ないアイテムですからね!
時としてぜひとも「衿立て」をしていただきたいです。
ボタンはnavy blueに染め上げたmade in Englandのリアルホーン(本水牛)ボタンです。
ライニングです。
「軽快かつ羽織る感じのコート」ということで大身返しも考えたのですが、表素材を多く使う大身返しより通常仕様の方が実際には軽いことととても素敵なライニングをセレクトいただいたことを鑑みて前身頃は通常仕様にしました。
バックは手間のかかる観音開き仕様のハーフライニングにしました。
美しいピックステッチと丁寧なパイピングも見逃せません。
それにしても。。。
フローラルプリント + ディジタルカモフラージュプリント + ジグザグプリントのクリエイティヴ極まりないハーモニー!
Blue系:表素材とGreen & Redを軸にしたマルチカラー:ライニングのロックなハイコントラスト!
サイコーにカッコいいです!!
さすがI様です。
そして、やはり大身返しにしなかったのは「正解」でした!
最後に職人の矜持が光る柄合わせを。
上画像:フロントです。
中画像:バックです。
下画像:ウエストポケットです。
いずれもとてもキレイに柄合わせがなされているのが嬉しい限りです。
バックシーム(背中心の縫い目)は完全な直線ではない(Aラインなのでヘムに近づくほど広がる)ので、下にいけばいくほど柄がズレる訳ですがそれでもすごく美しい仕上がりと思います。
また、フロントはシャツのようにボタンを止めている時に柄が合う仕様ではなく、ボタンをはずしている時に柄が合うかなりスペシャルな仕様です。
裁断師さんが「経験上、ある程度ゆったり目のフィッティングならこの方がイイと思う」というアドヴァイスをしてくれたので考えた末にそうしてもらいました。
また、彼は「そもそもこんな素材で。。。しかもコートで柄合わせを頼んでくるデザイナーさんは岡田さんくらいですよ!ほとんどのメゾンブランドもそんなことをしていないのでコレクションブック等を見てください」と笑いながらぼやいてもいました汗。
確かにそうかも汗汗。
なにはともあれ、という職人技を含めて自信の1着です!!
僕も久し振りにラグラスリーヴのスプリングコートを作ってみたくなりました!
以上です。
I様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
また、ほぼほぼ毎度のことながら仕上がりまで予定以上の時間をいただいてしまい誠に失礼いたしました。
次のご注文品が仕上がり次第またご連絡申し上げます。
12th. May. 2025
Ryoji Okada