Ryoji Okada Official Website

Diary

The list of the [ Loud Garden ] category.

New bunch book collection for 2023-2024 Autumn/Winter, vol.7: Loro Piana

Loud Garden / Ryoji Okada

 

 

 

 

お電話(03-6438-9563)、e-mail(info@loudgarden.com)、SNS(FacebookInstagramのメッセージやコメント等)でのご注文も可能です!

 

 

< News! >

  ☑︎ 12月の水曜日は「14:00-20:00」で営業いたします

  ☑︎ リペア&リメイクの承りを一時的に停止いたしました

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン vol.2

  ☑︎ 俺の新作:Reversible “♡ Camo” cotton canvas coat

  ☑︎ 舞台Out Of Orderの衣装を作りしました

 

< Introducing brand new bunch books! >

  ☑︎ vol.1: Drago

  ☑︎ vol.2: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Lassiere Mills / Marling & Evans etc.

  ☑︎ vol.5: Ferla / Novara / Drago etc.

  ☑︎ vol.6: Harris Tweed

 

 

 

 

今週はあれこれドラマのある1週間でした。

心ない人の心ない言葉で心掻き乱されたり。

僕がその誠実さと丁寧さを手本にしていた某お取引様がその誠実さゆえに苦しんでいたことを知ったり

その方とは真逆ともいえる某お取引先の不誠実さに身を震わせたり。

珍しく恐るべき強運を発揮したり。

遂に漏水の最終工事が終わったり。

ここしばらくずっと引っかかっていた悩みが解決に向かったり。

大切な友人DENNIS MORRISから嬉しいギフトをもらったり。

久し振りに三軒茶屋を2時間くらい散策したり。

そして、最高に楽しい舞台Out Of Orderを観て笑い転げたり。

すごくいいこともそうでないこともありましたが総じて充実した時間を過ごせました。

月・火・水と店舗が暇だったことを除いては!

という訳で、今日から巻き返したいです。

皆々さまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

 

ところで。

「ドラマ」といえば。

2日連続で新作バンチブックをご紹介したいと思います!

7回目となる今日ご紹介するのは各方面から「世界最高のミル」とも称賛されるLoro Pianaの新作です。

Loro Pianaは1936年にイタリアのクアローナで創業された主に最高級カシミヤと最高級ウールを取り扱う、皆さまご存知の超名門テキスタイルメーカーです。

「最高の製品のみを保証する」という哲学のもと、「毎年総生産量の30~40%を買いつけているといわれるオーストラリア産トップレンジ原毛(Super 100’s以上の羊毛)」を筆頭にした極上原料を使用して織られている同社の素材は、長きに渡って世界中のビッグメゾンやハイブランド、トップテイラーを魅了してきました。

また、Loro Piana家に代々受け継がれてきた伝統的なファミリービジネスは10年前の2013年に大きな転換期を迎えました。

「あの」LVMHグループ入りを果たしたのです。

以来、プレタポルテ事業に一層の力を入れるなど企業としてのさらなる進化を図って今に至ります。

その一方で、テキスタイル事業における「長い伝統によって培われた物づくりへの深いこだわりと高い感性」はいささかも損なわれることがなく、大資本傘下に入った今も世界中の目が肥えた粋人たちから高い支持を集める素材を生み出し続けています。

今日ご紹介するのはそんな素晴らしきLoro Pianaの「いいところ取り」をしたバンチブック、単一クオリティではなくJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)からSuiting(スーティング:スーツ素材)まで幅広いクオリティの素材を収録した見どころたっぷりのドラマティックなバンチブックです。

あまりに見どころがたっぷりなので今日も一切の「手抜きなし」で全マークをご紹介します💪

今日もまた皆さんが「おっ!?」と思う素材がありますように!

早速いきましょう。

 

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

こちらのバンチブックには60マーク以上の個性豊かで最高にラグジュアリーなLoro Piana謹製の絶品素材たちが百花繚乱しています!

ご来店の際にはぜひとも手に取ってその美しさと肌触りの素晴らしさをご堪能ください😊

では、実際に全マークを見ていきましょう!!

 

 

 

Silk Air

 

 

冒頭には極めて贅沢でシックなJacketing:Silk Airがコンパイルされています。

品質は86% Wool + 10% Silk + 4% Cashmere(280g)です。

上質なWool原料とSilk混紡由来の優雅な光沢、Silk混紡とCashmere混紡由来の際立つ滑らかさ、そして美しく繊細なカラーリング。

「さすがLoro Piana!」な逸品だと思います。

Silk Airの名前通り一見するとそれなりの重厚感を感じる「顔」ですが、ウエイトは上述の280gと見た目よりも軽快です。

ソフト毛芯を使った柔らかな仕立てで作ったら最高の着心地に仕上がるはずです。

「たまにはエレガントにキメたい」と常々思っている僕にとっては魅力あふれるコレクションです。

 

 

 

Silk Airの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

正統派のグレンチェックとSilk Airの贅沢なボディと高貴なパープルのウインドウペーンが華麗に三位一体となった傑作です!

上から2番目のレッドと一瞬だけ悩みましたが、個人的にはこちらが断然好きです。

上述のように柔らかな仕立てで、しかしながら軽快になり過ぎないように作りたいです。

素材が持つ品位と威厳を損いたくありませんからね。

具体的には「ピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + スランテッド/ハッキングポケット」あたりで作りたいです。

ライニングは敢えての “♡ Camo” silk c/# FYがいいかな?

あるいはパープル系のド派手なライニングをセレクトしたいです。

そして、例えばウインドウペーンのカラーに近いパープルの100% Cashmereタートルネックニットウェアと同じくパープルのコーデュロイパンツを合わせてスーパーダンディカジュアルにキメたいですね😉

 

 

 

Softtime

 

 

76% Wool + 12% Cotton + 9% Silk + 3% Linen(320g)という「4者混」品質のこのSofttimeは「文字通りにソフトな肌触り」「複数品質&複数番手糸使用由来の豊かな凹凸と膨らみ」「洗練されたカラーリング」が魅力の逸品です。

CottonとLinenを少々ブレンドすることで生まれている優しいカジュアル感も白眉だと思います。

上品なカラーリングも見事です。

 

 

 

Softtimeの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

凛として知的なブルーグラデーションがとっても素敵ですよね!

他の2カラーもすごくいいですけれど。。。

僕はこの素材であまりカジュアル過ぎないデザインのシングルブレステッドジャケットを作ってみたいです。

そして、スタイリングはブルーのグラデーションでキメたいですね!

具体的にはサックスブルーシャツ + ネイヴィブルーネクタイ + ブルーフランネルボトムスがいいでしょうか。

ボトムスはブルーグレイでもいいかもしれませんね。

シューズとソックスももちろんブルー系で!

爽やかで「らしくない」スタイリングとお感じかもしれませんが、僕も「たまにはそういう装いがしたい」と常々思っています笑。

軽快なチェスターフィールドコートを作ってもいいかもしれませんね!

 

 

 

Suri Alpaca

 

 

一見ニット素材にも見える柔らかいルックスが特徴的なSuri Alpacaです。

Suri Alpacaは「希少なAlpaacaの中でも実に僅か5%程度しか生息していないといわれるSuri Alpacaから採取された極上の柔らかさとこれまた極上のとろみあふれるしっとりとした手触りを誇る原毛」を贅沢に使用して織られた素材です。

品質は41% Alpaca + 39% Wool + 20% Polyamide(310g)です。

41%のAlpacaをリングヤーンに加工して表現した「ブークレ」がその最大の特徴です。

このブークレが奏でるフワッとした立体感、とってもいいですよね!

310g/mと見た目よりかなりライトウェイトなので、そして極めてソフトな素材なので、毛芯なし仕様など羽織る感じの仕立てで作ったら最高だと思います。

カラーレスで作ったらカーディガンのようにより一層気軽に着られるかもしれませんね!

 

 

 

Suri Alpacaの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

ライトグレイ×ブルーの柄違い2マークです。

僕はこの2マークを巧みに組み合わせたいかにもLOUD GARDEN/RYOJI OKADAらしいアヴァンギャルドなジャケットを作りたいです。

上を身頃にして下を袖にするのがいいか、アシンメトリック使いするのがいいのか。。。

楽しく妄想中です。

そんな使い方をするとまたLoro Pianaジャパンの方に「うちの素材になんてことをしてくれるんですか笑」という指摘を受けるでしょうか?

他のカラー、特に上から4番目のレッド + ネイヴィブルーも相当秀逸ですよね!

やっぱりLoro Pianaは素晴らしいですね!

 

 

 

Australis 2-1

 

 

いずれも近年のLoro Pianaの主力ボディであるAustralisのJacketingです。

Jacketingといっても上のタータンはスーツもいける!というか、僕ならスーツを作りたいです。

具体的にはスリム&シャープなダブルブレステッドスーツを作りたいですね。

そして、ジャケットとボトムスを時々セパレートしたいです。

品質は100% Super 150’s Wool(270g)です。

以下にAustralisのご説明を。

上述の通り、毎年行われているオーストラリアにおける羊毛のオークションにてトップレンジ原毛を大量に買いつけることで有名なLoro Pianaですが、その中でもより繊維の細い最高級原毛を使用して織った素材がこのAustralisです。

Super150’sという極細の高級原毛を使用したこのAustralisは、「優雅な光沢」と「しなやかで滑らかな肌触り」において近しいクオリティの原毛を使って他のミル/マーチャントが織ったどの素材と比べても頭ひとつ抜けている印象です。

まさにラグジュアリー、さすがはLoro Piana!といったところでしょうか。

このバンチブックにはブラックウォッチやバーズアイといった英国的な伝統柄から、ベイジュやブルーグリーンといったモダンクラシックな柄物まで幅広いデザインのAustralisがコンパイルされています。

また、ヴァリエーション豊かな無地コレクションも魅力です。

*この2マーク以外のSuitingは後ほどご紹介します

細番手原料を使った300g以下の細番手素材(280gと270gのボディがあります)ですので、ヨーロッパにおいてはFour Seasonsタイプのクオリティといえるでしょうか。

日本では夏を除いた3シーズンですね!

 

 

 

Downtown

 

 

マーケットの「モダンレトロ志向」「英国素材の復権」という傾向に対応すべくLoro Pianaが今秋リリースした新作Downtownです。

品質は100% Wool(350g)です。

しっかりとしたウエイトと強めの打ち込みとマットな質感が魅力のクラシカルにしてイングリッシュテイスト強めの新作です。

具体的にはトップダイ(先染め)のニュージーランドウールを66番手の双糸に紡績して織り上げられています。

モダンレトロなボディに加えて、トップダイならではの豊かな「表情」とクラシカルな色柄も魅力のナイスコレクションだと思います。

また、ナチュラルストレッチ性も有しシワの回復力にも優れているのも見逃せません。

 

 

 

Downtownの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

イングリッシュテイストおよびヴィンテージテイスト強めのボディとブルーグラデーションのボールドストライプの絶妙なハーモニー!

すごくカッコいいですよね。

僕はこちらなら奇を衒わない正統派のイングリッシュスタイルでスリーピーススーツを作りたいです。

カラー違いのダークグレイもすごく素敵だと思います。

 

 

 

365

 

 

 

 

文字どおり(多くのヨーロッパエリアでは)365日着用可能なボディとして生み出された365です。

数年ほどヨーロッパ(というか海外)に行けていないので肌身感はありませんが、報道を見る限りフランスやイタリアの夏では無理そうな気もしますけれど。。。

それはともかく、この365は厳選された高級原毛をツイル(綾織)組織で織り上げクリアカットで仕上げることでシルクの様な光沢と滑らかさを表現した逸品です。

ダンディ極まりないシックな柄物から無地まで全18マーク展開です。

品質は100% Super 130’s Wool(260g)です。

上:チェック4マークです。シャドウチェックの下2マークはすごく優雅に仕上がりそうですね!

中:ストライプ9マークです。控えめながら色気たっぷり!さすがのLoro Pianaです。

下:シャークスキン(下2マーク)を含む無地です。無地もいいですね!

 

 

 

365の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

威厳あふれる深いネイヴィブルー、ユニークなデザインのオルタネイトシャドウストライプ、そして365ボディ。

3拍子揃ったナイス素材だと思います。

僕はこちらなら、60歳を超えた時に「素敵な初老のダンディ」と思われるようなシックなシングルブレステッドの2ピーススーツを作りたいです。

美しい光沢を持った遠目には無地に見える素材ですからちょっとしパーティにもOKでしょうし重宝するはずです。

 

 

 

Australis 2-2

 

 

 

AustralisのSutingです。

365よりもよりファインな仕上がりです。

上:マイクロ微起毛とでも称しましょうか、極めて僅かにミルド(起毛)加工をしたAustralisです。下よりも少しだけ温もりを感じる「顔」とトラディショナルな色柄が完璧なハーモニーを奏でていると思います。品質は100% Super 150’s(280g)です。

下:完全クリアカットのスーパーエレガントなAustlalisです。光沢は上よりもより強め、とっても贅沢な「顔」に仕上がっています。品質は100% Super 150’s(270g)。ウエイトは上よりも10gだけライトです。

皆さんはどのAustralisがお好みですか?

 

 

 

Australis 2-1の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

渋くもエレガントなグレンチェック!

素晴らしいですね。

僕はこちらなら素材のエレガンスが際立つシックなスリーピーススーツを作ってみたいです。

 

以上です。

 

Loro Pianaの素材が放つ宝石のよう贅沢さはなかなか画像だけでは全貌をご紹介できません。

そして、実際に見て触っていただいたら「やっぱり素晴らしいね!」とお思いになること間違いありません。

つきましては、ぜひともご来店の際にはじっくりとご覧くださいませ。

 

 

 

 

◆本日の一枚◆

 

 

今日のNICK CAVE AND THE BAD SEEDS音源はNocturama(2003年作品)です。

前々作The Boatman’s Call(1997年作品)と前作No More Shall We Part(2001年作品)でピークに達した感があった彼らが放った力作です。

上記2作品よりロックテイストが復活ぎみの楽曲が収録されているので、もしかしたら初期からのファンはかなり好意的な評価をするかもしれません。

僕は上記2作品の方がより好みなのですが。。。

と思って聴いたら最高に素晴らしいですね、本作!

楽曲のヴァリエーションもすごく豊かですし、いつも以上にキャッチーなメロディを持つ楽曲が多いですし、NICK CAVEのヴォーカルも名人芸に達していますし、THE BAD SEEDSの演奏もサイコーですし。

The Boatman’s Callと同じくらい好きかもしれません。

特に2. He Wants You、3. Right Out Of Your Hand、4. Bring It On、5. Dead Man In My Bed、6. Still In Love、9. She Passed By Window、10. Babe, I’m On Fireが大好きです!

その中でも、美しく高貴なRight Out Of Your HeadとStill In Love、初期の狂気が蘇るDead Man In My BedとBabe, I’m On Fireが危険なほどにかっこいいです!

 

 

 

 

では、そのBabe, I’m On Fireのミュージックヴィデオをどうぞ。

 

 

素晴らしい楽曲、素晴らしい動画ですよね!

 

 

 

 

9th. Dec. 2023

Ryoji Okada

 

 

 

 



New bunch book collection for 2023-2024 Autumn/Winter, vol.6: Harris Tweed

Loud Garden / Ryoji Okada

 

 

 

 

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  ☑︎ 12月の水曜日は「14:00-20:00」で営業いたします

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  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン vol.2

  ☑︎ 俺の新作:Reversible “♡ Camo” cotton canvas coat

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  ☑︎ vol.1: Drago

  ☑︎ vol.2: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Lassiere Mills / Marling & Evans etc.

  ☑︎ vol.5: Ferla / Novara / Drago etc.

 

 

 

 

昨日も書いた通り、主演おふたり:中村倫也様とユースケサンタマリア様の衣装をお作りした舞台Out Of Orderの東京公演初日を観てきました。

いやぁ、最高に楽しいそして最後にほっこりする素晴らしいジェットコースターコメディでした。

今週はすごくいい話とそうでない話がたくさんあった、それこそジェットコースターのような数日間を過ごしていたのですごくいい息抜きになりました。

昨日の僕のようにスカッとしたい時にもいいですし、ちょっとした非日常を味わうのにもバッチリですし、デートにも◎だと思います。

東京公演の最終日:クリスマイヴまでかなりの回数が予定されています。

*最後は大阪公演です

東京公演の会場は三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターです。

全公演ほぼ満員御礼らしいですが、まだチケットがある日・わずかに当日券が出る日もあるようです。

機会があればぜひとも皆さんもご観劇くださいませ😌

東京公演のスケジュール等はこちらでご確認ください。

 

 

 

 

ところで。

「今週」といえば。

来週からは別のご紹介したいネタが出てくるので今週中は出来るだけ新作バンチブックのご紹介を続けたいと思います。

できれば明日あさっても!!

できるかな汗。。。

自信はあまりないけれどなんとか明日は絶対に!!

明日あさってのことはともかく、6回目の今日は「みんな大好き」Harris Tweedです。

毎年「今年こそまたHarris Tweedで何か作りたいな。。。」と思いながらもなかなかそれが果たせないでいるのですが、今シーズンこそ!と今日ご紹介するコレクションを見て思いました。

という訳で、皆さんもご来店の際にはじっくりとチェックしてください☺️

では、早速ご紹介しましょう。

 

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

Harrisonsグループのバンチブックを取り扱っていることで有名なM社さん編集のバンチブック。。。というよりサンプルブックになります!

A4サイズの中開き4ページ(という表現でいいのかな?)、M社さんは毎シーズンこの形式でHarris Tweedを展開しています。

定番的な色柄にニュー&ホットな色柄をいい塩梅でミックスしたコレクションが見事なのは毎年のことですが、今年は昨年以上に「おっ!これは作ってみたい!」という素材が増えた気がします。

という訳で、全30マークをご紹介しましょう。

今日も皆さんが「おっ!?」と思う素材がありますように!

 

 

 

と、その前に。。。

 

 

今日ご紹介するブックに収録されているHarris TweedはすべてFeather Weight:00% Wool(490g)です。

Feather weightという表現から「少し軽いのかな?」と想像される方も少なくないと思いますが、現在一般的に流通してるHarris Tweedはこちらですのでまったく軽く感じないと思います!

とはいえ、もちろん「もっとヘヴィなツイードがいい!」という方もいらっしゃいますので、そういう場合には別途Donegal Tweed等をご紹介しています😊

ではでは、今度こそ全30マークをご紹介しましょう!

 

 

 

まずは見開いた左端ページ「クラシカルなヘリンボン」のグループです。

 

 

僕も「いつかは作りたい!」と常々思っている定番です。

定番といっても、昨年とは違うカラーも入っていますけれど。。。

「進化する定番」というヤツですね!

僕ならこちらで身頃と袖をカラー違いにしたジャケットを作りたいですね😎

例えば。。。

左例上から3番目:2913-1914を身頃に使って、左上:2913-1777を袖に使ってみたいです!

デザインはミリタリーテイスト強めなダブルブレステッド8ボタン4個掛あたりがいいでしょうか。

絶対にかっこいいと思うなぁ。

でも、そうなるとやっぱりボトムスも欲しくなるのが道理というものです。

具体的には、左列上から2番目:2913-1776をメインに使ってワイドシルエットのボトムスを作りたいです。

もちろん部分的に2913-1914と2913-1777も使いたいです。

同柄のHarris Tweedをさりげなく3種使ったグレイグラデーションのダブルブレステッドスーツ(というかジャケットとボトムスのセットアップ)。

間違いなくクールだし、間違いなくOne of a kindだと思います。

 

 

 

続いて左から2ページ目を。

 

 

こちらのページはややファンシーでやや大きな色柄が集結しています!

定番もいいですけれどこういった色柄たちも心躍りますよね😉

皆さんはいかがでしょうか。

 

 

 

このページで僕が「おっ!これいいじゃん!」と思ったのは ↓こちら↓ です。

 

 

約2.5cmリピートのワイド巾ヘリンボン!

すごくかっこいいですよね。

おととい大切な友人が「作りたい」と話してくれたコートをインスピレーション源にした超スーパーロング丈のコートを作りたいです。

部分的にチラッと下に見えているブラック(スーパーダークグレイ?)の無地を使うのもいいかもしれないですね!

で、クールにブラックのタートルネックニットウェアを合わせたりしたいですね。

 

 

 

次のページ(見開いて左から3ページ目)です。

 

 

トラディショナルながらもパンチの効いたコレクション!

このページもかなり楽しいですね〜!

ブラックウォッチにも惹かれますが。。。

僕が1番ビビビッときているのは。

 

 

 

鮮やかな ↓こちら↓ です。

 

 

僕はこちらならモッズ風味溢れるスーツを作りたいです!

 

 

 

そして、昨年からずっと ↓こちら↓ もすごく気になっています。

 

 

グレンチェックとハウンズトゥース。

いいですよね〜!

僕はこちらの2種を巧みに使ったいかにもLOUD GARDEN/RYOJI OKADAらしいスリーピーススーツを作ってみたいです。

 

 

 

最後に(ヘリンボン1マークと)無地のページを。

 

 

いずれのカラーも素敵です。

「ツイードのジャケットを作ってみたいけれどシックにキメたいんですよね」という方がいらっしゃいましたらぜひともこのページからセレクトください!

 

以上です。

 

明日も出来ればバンチブックのご紹介したいと思います!

乞うご期待ください。

 

 

 

 

◆本日の一枚◆

 

 

おとといは諸般の事情でチバユウスケ先輩と同じ明治学院大学で同級生だった友人が店を訪ねてくれました。

お茶でしたが献杯をしました。

おとといも書いた通りほとんど会話をしたことがない関係でしたが。。。

でも、友人も僕もソングライツというサークルで少しは時間をともにした訳ですからね。

献杯してもバチはあたらないでしょう。

先輩、どうぞ安らかに!

という訳で、今日から再びNICK CAVE AND THE BAD SEEDS音源を。

今日は彼らが21世紀最初にリリースしたスタジオアルバムNo More Shall We Part(2001年作品)です。

キャリア最高傑作の呼び声も高く、新たな音楽ジャンルを作ったと表現しても大袈裟ではないマスターピースThe Boatman’s Call(1997年作品)の次作ということでファンもメディアも大注目していた作品です。

メディアの評価がどうだったかは覚えていませんが、内容は素晴らしいです。

前作同様に静謐で深くて気高い作品ですが、本作の方がエモーショナル、そして優しさと苦しさが同居した感触でしょうか。

僕は前作の方がより好きですが本作に軍配を上げる人がいてもまったく不思議ではありません。

 

 

 

 

では、本作からの2ndシングル5. Fifteen Feet Of Pure White Snowのミュージックヴィデオをどうぞ。

 

 

素晴らしい楽曲、素晴らしい動画!

さすがはNICK CAVEですね。

 

 

 

 

8th. Dec. 2023

Ryoji Okada

 

 

 

 



リペア&リメイクの承りを一時的に停止いたしました

Loud Garden / Repair & Remake / Ryoji Okada

 

 

 

 

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  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

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今日は主演おふたり:中村倫也様とユースケサンタマリア様の衣装をお作りした舞台Out Of Orderの東京公演初日です。

なんともありがたいことに関係者として拝見できる機会を得ました。

舞台を見るのはすごく久し振りなので楽しみです。

しかも場所が三軒茶屋にある世田谷パブリックシアター!

大阪から舞い戻って南青山に引っ越してくる前は10年以上世田谷区民、下北沢のはずれに住んでいて三軒茶屋には頻繁に出没してましたからね〜!

とっても懐かしいです。

上演後は久し振りに昔よく通ったあのビストロにでも行こうかな?

でも、その前に!

昨日遂に漏水の最終工事が終了、夜を徹して天井の原状回復をしてもらったので今朝は9:00から床と一部壁面クリーニングの立ち会いです。

*何度も顔を合わせている業者さんなのでさすがに深夜は立ち会いませんでした

*昨日で3系統あった漏水の2系統が完全に止まり、現在一時的な処置で「完封」している残す1系統も間もなく完治すると思います

 

 

 

 

ところで。

「10年」といえば。

気に入ったウェアやアイテムをリペアやリメイクをしながら10年、あるいはそれ以上着続けるのってすごくロマンがありますよね。

ひときわ愛着が増す上質なウェアやアイテムなら尚更です。

そんなロマンのお手伝いをしたくて、LOUD GARDENでは本業の小売業以外にもサーヴィスの一環としてリペア/リメイクを承っています。

「諸般の事情でしばらく承りができなくなっていたのですがこの10月に一部再開しました!」とアナウンスしたことが記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれません。

が、しかし。。。

再開して2ヶ月とちょっと。。。

早くもパンクしてしまいましたので数日前にも書いた通り年内の受付は終了としました。

リペア/リメイクは、主に「①リペア工房・②スペシャルなリペア/リメイクを受けてもらっている職人・③Gordenさん」がやるのですが、いずれも「現状仕事がパンパンで仮に今承っても年内はまったく手をつけられません」という状況だからです。

また、LOUD GARDENもビッグセールをスタートさせる予定の12.11 Mon以降はバタバタっと忙しくなる予定です。

*忙しくならないと困ります汗

そして、実際にそうなるとリペア/リメイクのご相談・受付に使える時間が少なくなってきます。

僕があれこれご意向を伺って、諸々検証をして、指図書と伝票等を作って工房/職人に出荷する。

場合によってはシャツのオーダーよりも時間がかかります。

上述の通りリペア/リメイクは確かにロマンがあるけれどあくまでやっぱり「サーヴィス兼(利益の少ない)副業」ですから、そちらを懸命に承るばっかりに「本業(小売業)」が疎かになるようでは本末転倒です。

また、仮に承っても(内容にもよりますが)仕上がりが2ヶ月前後先となるのもまったくよろしくないです。

つきましては、誠に勝手ながら緊急的なリペア/リメイク以外は昨日:12.6 Wedで受付を終了しました。

受付再開時期は1月中旬を目標としておりますが、上記した②と③はそれこそ現状でも1月中旬まではパンパンですので「未定」とさせてください。

再会の際にはまた告知します。

あ、現状でも、ボタン付け、ボトムスの裾上げ/ウエストサイズ調整、かけつぎ(虫喰いの穴塞ぎ)くらいなら承り可能です。

でも、裾上げなら街の修理屋さんの方がリーズナブルかもしれません。

以上、ご理解いただければ大変ありがたいです。

力不足面目ありません!

「勝負の年」「正念場」の2023年も残り20営業日ほど。

本業に全身全霊を傾けさせてください!!

 

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

7th. Dec. 2023

Ryoji Okada

 

 

 

 



New bunch book collection for 2023-2024 Autumn/Winter, vol.5: Ferla / Novara / Drago / E.Thomas etc.

Hiroshima Carp / Loud Garden / Ryoji Okada

 

 

 

 

お電話(03-6438-9563)、e-mail(info@loudgarden.com)、SNS(FacebookInstagramのメッセージやコメント等)でのご注文も可能です!

 

 

< News! >

  ☑︎ 12月の水曜日は「14:00-20:00」で営業いたします

  ☑︎ リペア&リメイクの年内承りは終了しました

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン vol.2

  ☑︎ 俺の新作:Reversible “♡ Camo” cotton canvas coat

  ☑︎ ¥2,200 off for “Wrinkle Free Shirt” campaign

  ☑︎ 舞台Out Of Orderの衣装を作りしました

 

< Introducing brand new bunch books! >

  ☑︎ vol.1: Drago

  ☑︎ vol.2: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Lassiere Mills / Marling & Evans etc.

 

 

 

 

おとといの午前中に待ちに待ったニュースが報じられました⚾️

はい、ターリー投手とアンダーソン投手をリリースしてからまったく動きがなかったカープが新外国人投手の獲得を発表したのです!

MLBのウインターミーティング終了後だとマネーゲームになる可能性があるためカープはたいてい新助っ人との契約を11月中にまとめます(←何かの記事で読んだので事実だと思います)。

そして、S.Ohtaniの去就が決まるであろう今シーズンのウインターミーティングはいよいよ日本時間の今日から始まりました。

今オフは野手こそ例年通りの契約だったものの、投手はリリース後の情報がまったくなかったのでファンとしては少々ヤキモキしていました。

「まさか投手の新助っ人は0?」とか「石田選手を狙うなら早く動かなきゃ」とか「もしかして打者に大本命がいてウインターミーティング後に?」とか。。。

が、しかし、ヤキモキは杞憂でした。

年齢や健康に不安があり成績が上振れている可能性が高いターリー投手、力のあるストレートはあるものの2年連続で思ったような活躍ができなかったアンダーソン投手。

2人とも好きな投手だったものの「彼らよりいい投手が獲得できるならばリリースはやむなし」という感じでいましたが。。。

果たして新たに契約した2投手は恐らくターリー投手とアンダーソン投手より上だと思います。

具体的には最速157km右腕のハッチ投手、最速160km左腕ハーン投手を獲得しました。

ともに29歳、目立った成績は残せていませんが今シーズンもMLBでの登板経験があります。

ハッチ投手は数日前に「FがKBO数球団との争奪戦を制して獲得か?」という情報が出ていたのですがどういう訳かカープに入団することに。。。

しかも、いかなる「技」を使ったのか分かりませんが、その報道でFが用意したとされていた総額よりかなり安めに獲得したという。。。

そのハッチ投手は平均球速152.9km、回転数が多い4シームを軸にカットボールとチェンジアップを巧みに織り交ぜる総合力の高さと複数イニングを消化できるタフネスさが売りだそうです。

恐らく獲得時にアンダーソン投手が期待されていた役割、先発ローテーションの一角を期待されていると思われます。

ハーン投手は198cmの長身から火を吹く豪速球が武器の元プロスペクトです。

三振が取れるのもいいですよね。

恐らくターリー投手が担っていた「左のセットアッパー」「火消し役」のアップグレードを期待しての獲得だと思われますがキャリアでは先発もやっているようなので配置は適正を見てからということになるのでしょうか。

野手2人は正直「当たりだと嬉しいけどどうだろうか。。。」という感じを受けましたが、ハッチ投手とハーン投手はかなりやってくれそうな気がします!

あとは現役ドラフトと西川選手の人的補償ですね。

こうなれば、現有戦力の底上げと新助っ人の躍動、そして、現役ドラフトと人的補償で獲得した選手の覚醒で日本一を目指そうじゃありませんか!

Go! CARP!

 

 

 

 

ところで。

「連続」といえば。

昨日の予告通り2日連続で新作バンチブックのご紹介を!

5回目となる今日ご紹介するのは、made in Italyの極上Jacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)をコンパイルしたJacketコレクションです。

どのミル/マーチャント/ブランドの新作も素晴らしいのですが、冒頭にコンパイルされているFerlaとSkyfallのJacketing展開が拡大しているDragoは特に白眉です!

ご来店の際にはぜひともお見逃しなきようお願い申し上げます😌

では、早速ご紹介しましょう!

 

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。

 

 

国内最大手(だと思います)の問屋であるT社さんが独自編集したバンチブックです。

収録されているのはFelra、Novara、Drago、E.Thomas、Di Pray、TG Fabio、Bottoli等の12社で、全社がイタリアンミルになります。

それぞれが得意技を見せつけるかのような素晴らしいコレクションに仕上がっています。

ので、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します💪

皆さんが「おっ!?」と思う素材がありますように!

ではでは、早速いきましょう。

 

 

 

Ferla 1-1

 

 

1857年創業、SilkやMohair、Baby alpacaを筆頭にした様々な極上マテリアルを巧みにブレンドして個性豊かなJacketingを「発明」し続けている老舗ミルFerlaの超強力な新作です!

Women’sも得意としているミルならではの「他社の追随を許さない華やかな色彩と豊かな表面感」がFerla最大の魅力なのですが、今回入荷した新作もご覧の通りいかにもFerlaらしいナイスな素材ばかりです。

1番上:59% Baby Alpaca + 26% Wool + 15% Polyamide(290g)のグレンチェックです。最高品質のBaby Alpaca(生まれて初めて刈り取った原毛の中でも最高級の「背中の毛」)ならではの柔らかくしなやかで光沢に恵まれた素材感と洗練を極めたカラーリングが魅力の逸品です。優雅な毛並みを持つ素材の割には軽めのウエイトも魅力です。エレガントなデザインかつ軽快な仕立てのジャケットがオススメです。

上から2番目:37% Wool + 31% Baby Alpaca + 12% Polyamide + 10% Silk + 10% Linen(370g)のハウンズトゥースです。Ferlaお得意の「5者混」ですね!Baby AlpacaとSilk、そしてLinenをブレンドするという発想がまずはクリエイティヴの一言です。そしてツイーディな「顔」としっとりとして贅沢な肌触りもお見事。加えてこの品のあるカラーリング!この画像だと見えにくいですが(汗)本当に素晴らしいです!

上から3番目:50% Baby Alpaca + 26% Wool + 19% Polyamide + 4% Linen + 1% Lycra(330g)のヘリンボンです。こちらも「5者混」ですね。ベイジュのリングヤーンが独特の立体感を表現しているこれまたFerlaらしい素材だと思います。着るたびに元気いっぱいになれそうなオレンジもすごくいいですよね!Lycraが混紡されているのでストレッチ性にも恵まれています。

上から4番目/5番目:57% Baby Alpaca + 31% Polyamide + 12% Linen(340g)のストライプです。「約3.0cmのワイド巾とハンド刺繍のように入ったストライプ」が極めてスタイリッシュな素材です。リングヤーンでランダムに表現したネップも素敵ですし若干のカントリーテイストが入ったモダンなカラーリングも絶妙ではないでしょうか!?

上から6番目:73% Wool + 17% Baby Alpaca + 10% Polyamide(390g)のヘリンボンです。穏やかで洗練されたベイジュと大きめなネップとやや甘めの打ち込みが見事なハーモニーを奏でている7マーク中最もFerlaらしい、そしてwomen’sでも多く使われているに違いないソフトツイードです。敢えてカチッとしたダブルブレステッドのブレザーを作ってもいいかもしれません!

1番下:36% Baby Alpaca + 36% Wool + 20% Polyamide + 7% Linen + 1% Lycra(395g)のストライプです。約4.4cmとスーパーワイド巾のチョークストライプがとてもクールですよね!ジャケットはもちろんのことコートを作っても間違いない素材だと思います!

 

 

 

Ferlaの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

上から4番目と5番目のストライプです!

7マークのどれもがこうして全貌が分かる画像で見ると素晴らしく素敵なのですが。。。

今回は特にこの2マークに惹かれました。

完全に「ジャケット推奨」の素材ながら。。。

上のブラウンでダブルブレステッドのジャケットを下のライトグレイでワイドシルエットのボトムスを作りたいです!

長くは履けないと思いますがワイドシルエットかつ尻グリに補強テープを入れてから縫製すれば何とか3年くらいはサヴァイヴすることでしょう。

ちょっと勿体ない気もしますがそれでも作ってみたい気がします!

もし皆さんがボトムスを作る時には。。。

申し訳ありませんが短命であることをご理解いただいた上でお願いいたします😌

 

 

 

Novara 1-1

 

 

Tessitura Di Novaraは1932年創業のSilk専業メーカーです。

そのクオリティの高さは業界でも折り紙つき、それが証拠に世界最高峰のイタリアンミルErmenegildo ZegnaがSilk部門を強化する目的で2009年に買収しました。

以来、Zegnaグループ内の1ブランドとして確固たる地位を築き、Silkを中心に様々な原料を使った素材をコレクションに加えながら着実な成長を続けています。

今回入荷した新作8マークはそんなNovaraらしいシルクブレンドのラグジュアリーなJacketingです。

上4マーク:84% Wool + 13% Silk + 3% Cashmere(440g)のビッグパターンJacketingです。具体的には上2マークがグレンチェックで下2マークがヘリンボン、いずれも太番手由来の大きめ柄が自慢です。もちろんNovaraならではの美しいSilk使いも魅力です。ジャケットにはもちろんコートにも◎だと思います。

下2マーク:50% Wool + 48% Silk + 2% Cashmere(250g)の無地4マークです。いかにもNovraらしいクオリティとアイリッシュツイードを意識したかのようなネップが魅力の逸品です。かなりのネップが入っていながらにして極めて都会的な「顔」に仕上がっているのは細番手のWoolとNovaraならではの極上Silkの賜物でしょうか。さまざまな要素が複雑に絡み合い見事な化学反応を起こしている素晴らしい素材だと思います。美しいカラーと春先まで着用できる軽快さも魅力です。

 

 

 

Novaraの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

ビッグなグレンチェック。

完璧なブラウングラデーション。

豊かな毛並み。

と三拍子揃ったこちらがとっても気に入りました。

僕はこちらならロングレンクスのチェスターフィールドコートを作りたいです。

フロントは打ち抜きにするなど少しカジュアルっぽく「料理」したいですね。

あるいは先日ご紹介したReversible Balmacaan Coatの「片面」にもアリかもしれません!

 

 

 

Drago 2-1

 

 

Dragoの看板商品に育ったSkyfallシリーズのJacketingコレクション2-1:柄物です。

新作バンチブックの初回でご紹介した通り、Skyfallは14.5μ(マイクロン)というかなりの細さを誇るSuper 180’s原料を使って織り上げられた傑作、Dragoの主力Sutingです。

映画007 Skyfallで主演のDaniel Craigが着用したスーツ素材をDragoが手掛けたことからこのシリーズはスタートしています。

その最大の魅力はSuper 180’s原料由来のカシミアライクな極上の肌触りと美しい光沢です。

品のあるカラーリングも素晴らしいと思います。

そんなSkyfallシリーズはJacketingの展開もあります

その柄物がこちらの9マークです。

いずれも品質は80% Super 180’s Wool + 20% Silkです。

ウエイトは上の6マークが395gで下の3マークが585gです。

とにかくとろけるような(本当にとろけたらまずいですが笑)極上の肌触りですのでご来店の際にはぜひとも触ってみてください。

ヘタな100% Cashmereよりとろけます😉

もちろんご覧の通りパンチが効いた色柄も魅力です!

 

 

 

Drago 2-1の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

 

オフホワイトとグレイとサックスブルーの最高にスタイリッシュなカラーリング。

大きめのグレンチェック。

リングヤーンを巧みに使って表現した独特の立体感。

そして、Skyfallクオリティ。

最高の一言ではないでしょうか!?

下はこの素材でお作りいただいたジャケットです。

まだお渡し前ですがこのタイミングですので、そして手前味噌ながら白眉な仕上がりですのでご紹介してしまいます!

本当に素敵ですよね〜!

僕も作りたくて堪りません。

Y様、いつも本当にありがとうございます。

週末のご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

Drago 2-2

 

 

上6マークはDragoの看板商品に育ったSkyfallシリーズのJacketingコレクション2-2:無地です。

品質は100% Super 180’s Wool(395g)です。

こちらも素晴らしい肌触りです。

下2マークは通常のJacketingで、上が100% Wool(335g)で下が95% Wool + 5% Silk(335g)です。

どちらもいい具合にレッドが効いていてクールですよね!

DragoだとやっぱりどうしてもSkyfallに目がいきがちですがこちらも捨て難い魅力を持っていると思います。

念のためにDragoの復習を。

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1973年にUmberto DragoとLaura Drago夫妻により紡績工場として創設。

ビエラ地区の主要な毛織物工場と強固なパートナーシップを結び成長を続け、1993年には高級ミルFintes/フィンテスを買収。

両社は2001年に合併。

以降は「紡績・製織・整理までの全工程を自社でこなす数少ない一貫工場」として名を馳せ、世界中の高級ブランドやテイラーに高品質な素材を提供して今に至ります。

「Super 130’Sを中心にSuper 160’SやSuper 180’S原料を使用した素材を多数展開していることに加え、Super表記のトップ品質Super 210’S原料を使用した素材の開発・生産にも成功している高い技術力」と「ストレッチ・防シワ・撥水・防汚・遮熱といった様々な機能性を兼ね備えたコレクションも豊富に取り揃える時代のニーズに沿った革新性」がその魅力です。

またルーツである紡績業に目を向けると、Super 130’s以上の高級細番手糸に限っては「世界の約70%を生産している」超強力なサプライヤーとしても有名です。

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Drago 2-2の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

美しいキャメル!

最高です。

僕はこちらならややミリタリーテイスト強めなスタンドカラージャケットを作りたいです。

フロントボタン多め、エポーレット付きといった感じでしょうか。

絶対にカッコいいはずです!

 

 

 

E.Thomas/Di Pray 1-1

 

 

華やかなイタリアンツイード6マークです。

上3マークは僕も大好きなミルE.Thomasのツイードです。

E.Thomasは1922年にイタリアのスイス国境にほど近いルガーノという湖の一角でErnesto Thomasによって創業されました。

以来、1世紀に渡って「高品質なWool素材をはじめ、CashmereやSilk、Linen、Mohairといった高級素材/天然素材を混紡したラグジュアリーかつクリエイティヴな素材」を作り続けています。

年間生産量がそこまで多くないせいか、あるいは(もし20年以上前と変わっていなければ)日本のエージェントさんが掲げる「多く流通させることが目的ではない。セールスも量より質!」という方針のせいか、日本における知名度はそこまで高くないのですが、その品質の高さは折り紙つきです!

それが証拠に僕の知る限り、テイラー業界内にもファンが少なくないミルです。

かくいう僕も、洗練されたイタリア的感覚と旧き佳き英国的なモノづくりに強く共感して、Carlo Barberaとともに一時期すごく憧れていました。

結構お高いので、この業界に30年近くいながらも2着くらいしか作れていませんけれど汗。

でも、いつかまた作りたいと思っています😊

品質は3マークとも55% Wool + 19% Mohair + 17% Polyamide + 9% Cashmere(350g)です。

ツイードにMohairを混紡させて、更にCashmereも掛け合わせるとはクリエイティヴですよね!

さすがはE.Thomasです。

下3マークは1948年創業、ビエラ地区のミルとしては比較的若い企業(といっても創業75年!)Di Prayの新作6マークです。

Di Prayは主に「しなやかな風合いと精細な色柄が特徴的なMen’s向けJacketing」を得意とするミルです。

こちらの3マークもいかにも「らしい」素材だと思います。

品質は86% Wool + 14% Polyester(349g)です。

いずれも上の画像だけだと柄の全貌がかなり掴みにくいと思います汗。

つきましてはご来店の際にじっくりと見てやってください。

 

 

 

「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

Di Prayもすごくいいのですが、僕はこちらに強く惹かれました。

はい、E.Thomasの上から2番目:ハウンズトゥースです。

「ざっくりした素材感」と「Mohair混紡ならではのハリコシと光沢」と「カシミア混紡ならではの滑らかさ」と「力強いハウンズトゥース」。

4拍子揃った傑作ツイードだと思います!

僕はこちらなら敢えて「ピークトラペル + シングルフレステッド1ボタン + クラシカルフロント + スランテッド/ハッキングポケット + ターンナップカフス付き」といったフォーマルテイスト強めのデザインでジャケットを作りたいですね。

あるいはレイドバックしたゆったりサイズのバルマカーンコートもいいかもしれません。

とにかくすごくいい素材だと思います!

 

 

 

TG Fabio 1-1

 

 

A WORKROOM時代に僕が自分用のスーツに多用したTG Fabioの新作7マークです。

なぜに多用していたかというと。。。

TG Fabioはモードブランドにも多く供給しているだけあってコレクションがとてもクリエイティヴなのとプライスが比較的リーズナブルだったからです。

記憶によれば最低でもスーツを3着、パンツを2本位は作ったと思います。

というTG Fabioですが今では格が上がったのでしょうか。。。

プライスはそこまでリーズナブルではなくなってしまいました汗。

が、ご覧の通りクリエイティヴィティは変わらず高いと思います!

上5マーク:70% Wool + 15% Polyamide + 10% Cotton + 4% Linen + 1% Cashmere(350g)のツイードです。いずれもモダンなカラーリングとベースのシャークスキン組織がスーパークールですよね!ワイルドな表面感もナイスだと思います。

下2マーク:47% Wool + 47% Cotton + 4% Polyamide + 2% Polyurethane(355)の無地です。デニム風なルックス、ソフトな風合い、高いストレッチ性等々、魅力たっぷりのTG Fabioらしい逸品です!Jacketingコレクションではありますが間違いなくスーツにもいいですよね。

 

 

 

TG Fabioの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

大胆なカラーリングが最高に好きです!

僕はこちらならロングレンクスのスタンドカラーコートを作りたいです。

あるいは先日ご紹介したReversible Balmacaan Coatの「片面」にもアリかもしれません!

その場合でも前回より15cmくらいはロングレンクスにしたいですね。

モード感強めのジャケットを作っても間違いなくカッコよく仕上がると思います。

 

 

 

Bottoli 1-1

 

 

Bottoliは1861年に創業された、毛織物大国イタリアの中でも数少ない「原毛の選別からフィニシングまでを一貫で行うミル」です。

創業以来数世紀に渡って上質でエレガントな素材を追求してきた結果、JacketingやOvercoating(オーヴァーコーティング:コート素材)に特化した希少なミルとして世界的に高い評価を得ています。

具体的には「新素材開発に対する弛まぬ研究心」「異素材を巧みに組み合わせる技術力」「ユニークな織組織を構築する創造力」がその特徴です。

また、サステイナナビリティも強く意識しており、Bottoliのコレクションにはアンダイド(無染色)なエコフレンドリー素材:Lana Italianaも多数含まれています。

今回入荷したと4マークのうち1番下のハウンズトゥースもLana Italianaです。

Lana ItalianaはBottoliの現社長Roberto Bottoliが長年の素材リサーチの末に完成させた渾身のアンダイド素材です。

原毛はイタリア中部から南部に位置するプーリア州、アブルッツォ州、モリーゼ州で暮らす羊から刈り取った最上質のイタリア産メリノウール(ソプラヴィザーナ種およびジェンティーレインプーリア種)のみを使用、化学染料を一切使用せずに原毛のナチュラルなカラーを活かすと同時に化学溶剤を使用しないエコフレンドリーさがその特徴です。

Marling & EvansのUndyed British Woolと似た(というか同じ)アプローチの素材ですね。

ともに一貫工場を持っていて比較的近隣で刈り取られた原毛を利用している点もそっくりです。

生産が近隣で完結すればそれだけ二酸化炭素排出量が少なくて済みますからね。

一貫工場を持っている強みはこんなところでも発揮されます。

原毛のナチュラルカラーを利用している訳ですから当たり前ですけれどカラーリングもUndyed British Woolと似ています。

オーガニックでナチュラル、そして優しさと温もりを感じる素敵なカラーですよね。

上3マーク:80% Wool + 18% Silk + 2% Cashmere(320g)の「3者混」素材です。こちらで使われているウールもアンダイドウールだと聞いています。かなりざっくりとした甘めの打ち込みがすごくいい感じの素材です。

1番下:100% Wool(300g)のLana Italianaです。上3マークに比べてかなりしっかりとした打ち込みが特徴です。

 

 

 

Bottoliの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

僕はこの2マークを巧みに使ったジャケットが作りたいです!

この2マークなら。。。

メインを下のダークトーンにしてパーツを上のライトトーンにするのがいいでしょうか。

本当はワイドパンツも作ってみたいのですがさすがにこのボディは甘過ぎなので断念せざるを得ません。

先日ご紹介したReversible Balmacaan Coatを作っても間違いないですよね。

きっと仕上がったその日からいい感じにクタッとした1着になっているはずです。

 

 

 

Angelico 1-1

 

 

クリエイティヴなデザインと比較的リーズナブルなプライスが魅力のイタリアンミルAngelicoも6マークが収録されています。

全6マークがしっかりした素材感と高級感を併せ持ったナイス素材です。

洗練された色柄もとても素敵ですよね。

上3マーク:100% Wool(350g)のチェックです。クリエイティヴな色柄としっとりとした肌触りとシックな光沢が魅力です。

下3マーク:100% Wool(320g)のヘリンボンです。ぱっと見はハードなツイード風に見えますが、肌触りはそこまでハードではありません。それでいてしっかりしているのがいいですね!

 

 

 

 

Angelicoの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

爽やかで知的なライトブルーに魅せられました!

冬に着る夏色アイテムって本当に粋ですもんね。

僕はこちらでダブルブレステッドのジャケットを作ってみたいです。

そして、ホワイトのコーデュロイパンツ + 100% Cashmere&ホワイトのタートルネックニットウェアあたりを合わせたいですね。

はい、せっかくなのでとことん爽やかにキメたいです。

でも、そういった装いをする時はヘアも清潔感あふれる長さとスタイルにしないとダメですね。

今のように中途半端に伸ばしている状態では似合わなそうです汗。

それはともかくすごくキレイなブルー!

オススメです。

 

 

 

VBC 1-1

 

 

現在最も勢いがある老舗イタリアンミルVBCによる「サッカー風の凹凸」が魅力のジャージーライク素材です。

品質は99% Wool + 1% Polyurethane(345g/m)です。

かなりのストレッチ性を有しているので着心地は快適極まりないと思います。

ダイヤ柄の凹凸が醸し出す強いカジュアル感も魅力です。

トラヴェルジャケットに◎ですね!

 

 

 

Tollegno 1900 1-1

 

 

Tollegno 1900は、母体であるLoro Piana社が1900年にメゾンやアパレルメーカー向けのテキスタイルを提案するために設立したミルです。

以前はLanificio di Tollegnoと名乗っていましたが、現在はTollegno 1900で統一されています。

* “Lanificho” はイタリアのミルがよくつけているワードで「服地製造工場」の意味です

Tollegno 1900はテキスタイルの企画から紡績、染色、製織、整理までを一貫して行うミルですが、糸自体を販売する紡績メーカーとしても知られています。

そんなTollegno 1900のコレクションは「120年以上に渡る歴史と伝統に裏打ちされたこだわりの一貫生産が生む安定したクオリティ」「常にファッショントレンドが織り込まれたテキスタイルデザイン」「戦略的なリーズナブルプライス」といったたくさんの魅力を誇ります。

その出自からテイラーへの販売にそこまで積極的ではないせいか日本ではあまり知られていませんが、イタリアでは確かなプレゼンスを誇る実力派ミル、要注目のミルです。

その実力の確かさはイタリアのビッグメゾンがこぞってTollegno 1900に別注素材をオーダーしていることからも証明されています。

上2マーク:54% Wool + 44% Viscose + 2% Polyurethane(350g)のストライプです。大胆なワイド巾のストライプもさることながらパンチが効いたカラーリングも極めてスタイリッシュだと思います!

上から3番目/4番目:48% Wool + 40% Cotton + 10% Linen + 2% Polyurethane(280g)のストライプです。こちらも大胆なワイド巾のストライプとクールなカラーリングが特徴の素材です。また、品質的にもウエイト的にも盛夏を除いたほぼオールシーズン着られるのも魅力だと思います。

上から5番目:上2マークと同じ品質、54% Wool + 44% Viscose + 2% Polyurethane(350g)のギンガムチェックです。ちょっとぼやけたような表現がアーティスティックなナイス素材です。

上から6番目:45% Wool + 35% Cotton + 9% Linen + 9% Polyamide + 2% Polyurethane(320g)の無地です。華やかでありながらも上品なマルチカラー使いがとても素敵だと思います。

上から7番目:49% Wool + 40% Cotton + 10% Linen + 1% Polyurethane(280g)のランダムチェックです。ベースカラーのディープなワインレッドとランダムに走るチェックがとてもクリエイティヴな素材です。

1番下:44% Wool + 31% Cotton + 17% Polyamide + 8% Linen(290g)のバーズアイです。シックでモダンクラシックな1着が仕上がること間違いなしの素材だと思います。

ストレッチ素材を大得意にしているTollegno 1900だけあって、1番下のバーズアイ以外はすべてPolyurethane混紡です。

 

 

 

Tollegnoの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

カラーリングといい約4.2cm巾のボールドストライプといい豊かな素材感といい。。。

すごくカッコいい素材だと思います。

かなりタフな素材ですので僕はこちらならスリーピーススーツが作りたいです。

 

 

 

Campore 1-1

 

 

Camporeは1830年創業の老舗ながら、主力のビジネススーツ用のクラシカルなウールやトラディショナルなツイード以外にも大胆に意匠糸を用いた華やかなファンシーツイードやジャカードといった遊び心いっぱいの素材を毎シーズンリリースしている「進化する老舗」的なミルです。

僕もGIEVES & HAWKES時代にしばしばそのコレクションを拝見していたのですが結局一度も使うことはなかった記憶があります汗。。。

が、しかし、このタータン4マークは素晴らしいですね!

どれも作ってみたくなります。

品質は100% Wool(332g)です。

 

 

 

Camporeの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

ブラック&ホワイトのタータン!

新鮮じゃないですか?

僕はこちらならモッズスーツを作ってみたいです。

絶カッコいい仕上がりになると思います。

でも。。。

他のカラーもいいですよね。

ワイドシルエットパンツやバルマカーンコートを作ってみたいです。

 

 

 

Emmetex 1-1

 

 

トリはコットンやフランネルを得意とするイタリアンミルEmmetexです。

かなり強めに打ち込んだ素材感が魅力の無地素材2マークです!

この厚さ、打ち込み、ウエイトならコートにも◎ですね。

上:70% Wool + 30% Recycled Polyester(520g/m)です。こちらでジャケットを作ってくださったお得意様がいらっしゃるのですが「このハードさ、一生モノですね!」と喜んでくださいました。

下:50% Wool + 15% Cotton + 13% Polyester + 12% Acrylic + 10% Polyamide(560g/m)です。

Emmetexらしいハード&クールな素材ですね!

 

以上です。

 

今日ご紹介した1冊もそうでしたが、多くのJacketing専用バンチブックはたくさんのミル/マーチャント/ブランドの素材がコンパイルされているだけでなく品質も多岐に渡るのでどうしても説明が長くなってしまうのですけれど。。。

もし「いいじゃん!」と思える素材が見つかったとしたら本当に嬉しいです。

皆さまからのご注文・お問い合わせを心よりお待ち申し上げております。

次はまたJacketingかな?と考えております。

恐らく明後日になると思います。

乞うご期待ください。

 

 

 

 

◆本日の一枚◆

 

 

NICK CAVE & THE BAD SEEDS音源はお休み。

今日は昨日訃報が届いた大学の先輩故チバユウスケさんが率いたTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのGear Blues(年作品)を。

闘病していることは報道で知っていましたけれど、まだ55歳。。。

若過ぎます。

僕は大学1年生の時に友人から誘われてソングライツというサークルに入りました。

その時のサークル長(でいいのかな?)がチバユウスケさんでした。

スカジャンを着た眼光鋭い無口で無骨な先輩。

ほとんど話したことはないけれど当時からすごくクールでしたし、当時からTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTというバンドをやっていました。

ブレない男ですよね。

フワッとして浮かれたイメージの明治学院大学からあんな硬派なロッカーがメジャーのディールを勝ち取って大ブレイクするとは想像もしませんでした。

いつか縁がつながってスーツを作る機会に恵まれたら嬉しいな。。。と思っていたのですが叶いませんでした。

あまりに若いけれど、若過ぎるけれど、やれることを全力で猛スピードでやり切った人生だったのでは?と想像します。

願わくば偉大な先輩が最後は苦しまずに安らかに逝ったことを願うのみです。

それにしても。。。

この作品は日本語で歌われるR&Rアルバム史上でトップクラスに入る傑作ですね。

魂が震え血が滾るハードボイルドR&R!

サイコーです。

 

 

 

 

では、僕も時々カラオケで熱唱するスモーキンビリーのミュージックヴィデオをどうぞ

 

 

チバユウスケ先輩、ありがとうございました。

そして、サークルの部屋で喧嘩をおっ始めてしまい誠に失礼いたしました。

 

合掌。

 

 

 

 

6th. Dec. 2023

Ryoji Okada

 

 

 

 



New bunch book collection for 2023-2024 Autumn/Winter, vol.4: Lassiere Mills / Marling & Evans / William Laycock

Loud Garden / Ryoji Okada

 

 

 

 

お電話(03-6438-9563)、e-mail(info@loudgarden.com)、SNS(FacebookInstagramのメッセージやコメント等)でのご注文も可能です!

 

 

< News! >

  ☑︎ 12月の水曜日は「14:00-20:00」で営業いたします

  ☑︎ リペア&リメイクの年内承りは終了しました

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン vol.2

  ☑︎ 俺の新作:Reversible “♡ Camo” cotton canvas coat

  ☑︎ ¥2,200 off for “Wrinkle Free Shirt” campaign

  ☑︎ 舞台Out Of Orderの衣装を作りしました

 

< Introducing brand new bunch books! >

  ☑︎ vol.1: Drago

  ☑︎ vol.2: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

 

 

 

 

現在絶賛開催中の¥2,200 off for “Wrinkle Free Shirt” campaignもいよいよ残り会期が2日となりました!

なんとか残り会期で1日2枚、合計4枚を承りたい。

そんなふうに思っております。

告知が連日になってしまい恐縮ですが、ご検討中の方がいらっしゃいましたらぜひともよろしくお願い申し上げます。

必死です汗!

 

 

 

 

ところで。

「4」といえば。

日曜日以来2日振りに新作バンチブックのご紹介をしたいと思います!

スタートが遅れたので頑張っています!!

4回目の今日は日曜日同様にmade in EngalndのSuiting(スーティング:スーツ素材)をコンパイルしたバンチブックをご紹介します。

具体的にはLassiere Mills/ラッシャーミルズ、Marling & Evans/マーリング&エヴァンス、William Laycock/ウイリアムレイコックのSuitingが収録されたバンチブックです。

いずれも名前こそあまり知られていませんが、毎シーズンナイスなコレクションをリリースしている「通好み」のミル/ブランドです。

という訳で、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します

皆さんが「おっ!?」と思う素材がありますように!

ではでは、早速いきましょう。

 

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

日曜日にご紹介したバンチブックもそうでしたが、今日ご紹介するこちらのバンチブックも極めて充実したコレクションに仕上がっています。

特にLassiere Millsのニューボディ:Frontierは必見です!

ご来店の際にはぜひともじっくりチェックをしてください。

もちろん、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Wool Denimの質感がもう少し分かりやすい写真が見たい」とか「これに近いチェックでmade in Italyの素材はある?」とか「気に入ったのでこの素材で前回と同じスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申し付けくださいませ。

それでは、これまでと同じようにバンチブック冒頭から順番に「複数素材を撮ったグループ写真」と「そのグループ写真の中で僕が最もオススメしたいイチオシ素材」を1セットとしてご紹介していきます。

 

 

 

Lassiere Mills 4-1

 

 

「噂の」 ニューボディ:HeritageシリーズのニューカマーFrontierコレクションです。

いわゆるWool Denimコレクションですね。

リリースによれば、アーカイヴルームで発見したコレクションを元に粗めに紡いだ糸を3/1のツイル(綾織)組織で織り上げたとのことです。

3/1組織により緯糸の露出が控えめになることでデニムのような独特のカラーリングが表現されるとのこと。

なるほどです。

英国らしいSense Of Humourが詰まったボディですね!

品質は100% Wool(420g)です。

今までもDenim風の表現をした100% Wool素材はたくさん、山ほど、腐るほど見てきました。

が、簡単なようで難しいのでしょう。

「ふ〜ん」という素材がほとんどでした。

しかしながらこのFrontierは違います。

上述したデニムらしいカラーリング、バシバシに打ち込んだハードな素材感、そしてWoolならではの品のよさエトセトラ。

僕が今まで見てきたWool Denimの中では圧倒的な完成度だと思います。

そして、すごくかっこいいと思います!

なので、多くのお客様にオススメしているのですが、結果、スーツ、ジャケット、ボトムスのご注文をたくさんいただいております。

まだ承ってはいませんけれどコートにも間違いないくいいと思います

超スーパーオススメですのでご来店の際にはぜひとも見て、触って、仕上がりをあれこれ想像してみてください。

ちなみに、Lassiere Millsは ↓こんなミル↓ です。

—–

英国の伝統的な物作りと最新のトレンドを巧みに融合させたクリエイションを特徴に持つLassiere Millsは比較的若い(といっても僕よりもはるかに年上ですが笑)ミルで、1949年にイングランド北部のYorkshireにある高級服地の聖地Huddersfieldに設立されました。

基本的には、Super 100’s~180’s・梳毛Cashmere・Pure Silkといったラグジュアリー原料を使用した素材がコレクションの中心を担います。

ゴルフ4大タイトルのひとつマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーである事もこの業界では「密かに有名」です。

—–

 

 

 

Heritage: Frontierの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

 

冒頭にコンパイルされているブルーです。

下画像はこのブルーでお作りいただいたスーツ(のジャケット)です。

Y様、いつも本当にありがとうございます!

いかがでしょうか?

最高にスタイリッシュですよね。

また、このFrontierは経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)に異なるカラーの糸を使用して織り上げているためいわゆるSolaroの特徴である美しい玉虫効果が見られるのもポイントです。

Solaroとは20世紀初頭にSmith Woollensが「経糸が表面に、緯糸が裏面に強く出る織物の特性を利用して熱帯の植民地にいる英国兵士が紫外線から肌を守るために開発したSun Cloth」のイタリア的表現です。

具体的には紫外線を反射する明るめのカラーを経糸に、着用者の肌を少しでも守るために暗めのカラーを緯糸に使用して織り上げられた素材です。

こちらは経糸にブルーを緯糸にブラウンを使用しています。

ですので、角度によってはさりげなくブラウンっぽく見えるのもすごく愉しいと思います。

また、上述の通り3/1のツイル組織にしていることで一般的なツイル組織(2/1)以上に経糸のブルーが「勝っている」のもポイントです。

という蘊蓄だらけの素材ですが、蘊蓄以上に見た目が素晴らしい!ですよね?

僕もすごく作りたいです。

 

 

 

Lassiere Mills 4-2

 

 

1980~90年代に老舗ブリティッシュアウターブランド(「あの」ブランドだそうです!)が使用していたクオリティを丁寧に復刻したHeritage: 80’s Royal Gabardineです。

こちらは「昨年のニューボディ」ですね。

かなり好評だったためニューカラーを2マーク追加してリピートしたそうです。

素晴らしい素材なのでそれも納得です。

具体的には、強撚のウール糸をしっかりと目を詰めて打ち込むことで「シルエットを立体的に美しく見せる豊かなドレープ」と「並外れた&優れた弾力とハリ」を表現した他のミル/マーチャントのコレクションにはない希少なボディ、現代でもその個性的なアーカイヴに魅了された多くのビッグメゾンから生産依頼のオファーを多数受けるLassiere Millsならではの傑作です。

品質だけでなくカラーも当時の資料を参考にして忠実に復刻しているそうです。

さすがはLassiere Mills!

これだけ打ち込んだ素材ですので耐久性も間違いありません。

品質は100% Wool(400g)、スーツはもちろんのことコートやパンツにも大オススメです。

 

 

 

Heritage: 80’s Royal Gabardineの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

ワインレッドとダークグリーン。

いずれもとってもナイスなカラーですよね!

僕はこちらの2マークを駆使して先日ご紹介したReversible Balmacaan Coatを作ってみたいです。

「今日はどちらのカラーを表面にしよう」とか。

「午前中はグリーンだったのでお昼からはワインレッドにしよう」とか。

一粒で二度以上に美味しい愉しみ方ができそうです

それに加えて、いずれのカラーでもグルカパンツを作りたいですね。

バルマカーンコートとグルカパンツのセットアップ!

すごくクールではないでしょうか??

 

 

 

Lassiere Mills 4-3

 

 

「不朽」を意味するEverlastingシリーズのCavalry Twillです。

Cavalry Twillは「65度前後のはっきりとした急傾斜の綾線(綾織の畝)」と「二重の綾線」を大きな特徴とするトリコチン(←懐かしいワードです!)とも呼ばれるクラシック素材です。

その由来は、Cavalry/キャヴァルリー(騎兵)がキュロットに用いていたことにあります。

非常に丈夫で弾力性に富んでいることからスーツや乗馬服など運動量の多いパンツには特に適しています。

現代ではコートにも頻繁に用いられる素材です。

こちらは、そんなCavalry Twillのクラシカルな世界観をしっかりと表現しながらもややソフトかつ洗練されたルックスに仕上げた逸品です。

Everlasting: Cavalry Twillは2年前に2マークでデビュー、昨秋は展開マーク数が倍の4マークとなりました。

そして、今秋はヘリンボン2マーク(上2マーク)を追加して6マーク展開となりました。

個性的で他のバンチブックではほぼ見られないレアボディですから着実な「増殖」は嬉しい限りです。

品質は100% Wool(340g)です。

 

 

 

Everlasting: Cavalry Twillの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

新作のヘリンボンにも惹かれましたが。。。

やっぱりCavalry Twillといえば、この「顔」ですからこちらにしました!

カラーはブラウン/テラコッタ、上から3番目です。

この渋くてダンディなカラーが最高に素敵!

メランジもとってもいい具合だと思います。

僕はこちらでかなりのワイドパンツを作ってみたいです。

ただ、その場合は。。。

きっと一番下のネイヴィブルーでジャケットも作りたくなりますね汗。

 

 

 

Lassiere Mills 4-4

 

 

「流行に捉われず本質的に優れ、時代を超えて愛されてきたクオリティ」を追求している、そして「不朽」を意味するEverlastingシリーズの2ボディです。

上4マーク:Everlasting: 52 Classicは、Savile Rowのビスポークテイラーからも愛されてきた「経糸・緯糸ともに52番手双糸(ソウシ)&杢糸を使った無地素材」です。

確かに僕がこの業界に足を踏み入れた30年近く前にはこのタイプの素材がたくさんありました!

という、新鮮でありながらも懐かしいルックスの素材です。

ただ、当時よく見かけたこのタイプの素材よりもウエイトは軽めで少しソフトな肌触りに仕上げているのかな?

先にご紹介したHeritage: 80’s Royal Gabardineがかなり精度の高い「復刻素材」だとしたら、こちらはかつての名品にある程度の現代的な解釈を加えた「再構築素材」「モダンレトロ素材」といえるでしょうか。

皆さんはどちらのアプローチが好きですか?

品質は100% Wool(340g)です。

下4マークはParis Tailorは昨秋デビューしたツイル(綾織)組織素材です。

Lassiere Millsの素材は何事にも「辛口」なフレンチブランドやテイラーからも高く評価されており、長年に渡って彼らから最も人気のあったクオリティをベースに仕上げたのがこのParis Tailorになります。

Paris Tailor最大の魅力はフィニッシュ工程にあります。

英国最高のフィニッシャーとの呼び声が高いW.T.Johnsonでフィニッシュを施すLassiere Millsですが、このParis TailorはW.T.Johnsonの中でもスペシャルランクにあたるフィニッシュを別注で仕込んでいるのです。

具体的にはLuster Finishと呼ばれるフィニッシュで、素材のテンションを整えながら熱と蒸気で丁寧に仕上げるフィニッシュを施しています。

そのLuster Finishに由来する「ウールのポテンシャルを最大限に引き出した美しい艶としなやか極まりないハリコシ」を持ったボディは今後フランスだけでなく世界中から支持を集めるに違いありません!

という、モダンブリティッシュを謳うLassiere Millsの面目躍如たる素材です。

品質は100% Wool(295g/m)です。

 

 

 

Lassiere Mills 4-4の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

Paris Tailorの一番上:ハウンズトゥースです。

Suitingとしては少々お大きめのハウンズトゥースとパキッとしたブラック&ホワイトが見事な逸品です。

僕はこちらならクラシカルなスリーピーススーツを作ってみたいです。

あるいは先日ご紹介したReversible Balmacaan Coatの片面にもアリかもしれません!

 

 

 

Marling & Evans 2-1

 

 

「古き佳き伝統」に敬意を払った素材作りに定評があるMarling & Evansが手掛けるPure British Flannelです。

梳毛の太番手糸を使用することで、フランネル本来の厚みのある素材感はそのままになめらかなで上質なウールの風合いを兼ね備えることに成功させたMarling & Evansらしい超良好素材です。

おとといWilliam HalsteadのCrown Flannelをご紹介した時に「フランネルはやはり紡毛!」と書きました。

その気持ちに嘘偽りはありません!

が、しかし、この梳毛フランネルも素晴らしいと思います。

30年近くこの業界にいる僕ですが、今まで見た全梳毛フランネルの中で間違いなく最上位に入る素晴らしさです。

ボディはもちろんカラーリングも独創性があって白眉だと思います。

Marling & Evansはやっぱりニクいところをついてきますよね

そのMaring & Evansですが ↓こんなミル↓ です。

—–

Maring & Evansは1782年にイングランド南西部のStroudに紡績・製織・整理の機能を持つ一貫生産体制のメーカーとして設立されました。

19世紀にはフランネル素材で広く知られるようになり、1920年代にはロールスロイスが厚手フランネル素材を車の内装に使用したことでも話題になりました。

1960年代には現在のHuddersfieldに移転、Flannel、Saxony、Lambswool、Shetland、Undyed British Woolといった英国スタイルの素材だけを展開して今日に至ります。 

特に「英国羊毛のナチュラルカラー糸で生産するUndyed British Wool」はその生産工程のこだわりを数多くのメディアが取り上げるなど、Marling & Evansの代名詞的存在にまで育ちました。

具体的には「希少な英国羊毛のみを使用して」「紡績・製織工程に染料や化学物質は使用せず」「フィニッシュ工程では天然の石鹸を使用して」Undyed British Woolは生産されています。

加えて、全生産工程が半径6マイル以内の工場で行われるため二酸化炭素の排出量が最小限に抑えられています。

Undyed British Woolは環境への負荷が抑えられると同時に昔ながらのブリティッシュウールの味わいが見事に表現されたこの時代に相応しい傑作なのです。

*今日ご紹介するボディはいずれもUndyed British Woolではありません。

—–

 

 

 

Pure British Flannelの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

このなんというか、少々ぼやけた感じのヴィンテージ感あふれるハウンズトゥースがすごくアーティスティックでいいですよね!

絶妙なグラデーションカラーも見事だと思います。

僕は下のブルーでシングルブレステッドのブレザーを下のグレイでボトムスを作りたいです。

同素材・カラー違いのセットアップ!

LOUD GARDEN/RYOJI OKADAの得意技です

もちろん、ブレザーのディテイルにはボトムでメイン使いするグレイを、ボトムスのディテイルにはブレザーでメイン使いするブルーを散りばめたいです!

 

 

 

Marling & Evans 2-2

 

 

 

ヘヴィウエイトのクラシカルな3plyトロピカル(平織)素材・3Ply Classicです。

重み、弾力、ハリコシといったビスポークテイラーに愛される要素をほぼすべて兼ね備えたマスタピース、きっちりとしたお手入れをすれば間違いなく10年はへたらない、いや20年以上着用可能な秀逸なボディです。

品質は100% Wool(420g)です。

LOUD GARDENで取り扱っているトロピカル素材の中で「最もヘヴィで最も打ち込みが強い」のがこの3Ply Classicです。

上:柄物6マークです。クラシックながらも色気のある「顔」に仕上がっているあたりは「さすがMarling & Evans!」といったところでしょうか。

下:無地9マークです。どれもナイスなカラーなので目移りしてしまいますね!皆さんはどのカラーがお好きですか?

この3Ply Classicは昨秋本邦初登場でした。

が、昨秋は無地のみの展開でした。

つまり、柄物6マークは追加投入された新作です。

他にはない素晴らしいボディですからね、追加投入も納得です!

 

 

 

3Ply Classicの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

美しいライトグレイにブラウンのチョークストライプ!

素晴らしくカッコいい素材ではないでしょうか。

約2.6cm巾のワイドなストライプもいいですよね〜。

僕はこちらなら1930’sテイストが香るスリーピーススーツが作りたいです。

そして、このライトグレイに近いカラーのスカルハットを作って合わせたいですね。

サイドクラウンに巻くグログランテープはストライプに近いブラウンにしたいです。

ロックなダンディ!

すご〜〜くやってみたいです。

 

 

 

William Laycock 1-1

 

 

 

William Laycockはあまりバンチブックに登場することがないブランドなので皆さんもあまり耳馴染みがないかもしれません。

かくいう僕もGIEVES & HAWKES時代に一度か二度コレクションに組み込んだことがある程度なのでそこまで詳しくありません。

ですが、かなりの長い歴史を持つ老舗です。

具体的には1835年にイングランド北部のBradfordにあるLaisterdykeで創業した老舗テキスタイルメーカーです。

トラディショナルなモノ作りと感性を駆使したコレクションが中心で、特に南アフリカ産のハイエンドケープタウンモヘア糸を駆使した素材が有名です。

現在はScabal傘下に入りその安定的な生産体制がWilliam Lycokcのブランド価値を最大限に高めているそうです。

今回入荷した15マークはいずれもChelseaと名付けられた「時代に流されない普遍的な美しさを備える」ブリティッシュスタイルのクラシックスーツを作るには最適な素材です。

比較的プライスが控えめというのも嬉しい限りです。

品質は100% Wool(290g/m)です。

 

 

 

William Laycockの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

織柄で表現したクインティプルウインドウペーンが最高にムーディなネイヴィブルー無地です。

クインティプルウインドウペーン:5つのウインドウペーン、つまり「5線」ということでほのかに音楽を感じさせるのもいいですよね

ラペルあたりの5線が出ている部分に音符のピンバッヂをつけたりしたら最高に素敵ではないでしょうか!?

ライニングを5線譜&音符プリントにするのもアリですよね。

僕はこちらならヴェリーブリティッシュなスリーピーススーツが作りたいです。

カラー違いのブラックもすごく魅力的だと思います。

 

以上です。

 

次回はできれば明日!

Suitingのバンチブックが4回続いたのでそろそろJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)をいっておこう!と考えております。

乞うご期待ください。

 

 

 

 

◆本日の一枚◆

 

 

引き続きNICK CAVE & THE BAD SEEDS音源。

今日はThe Boatman’s Call(1997年作品)を。

恐ろしく静謐で深くて気高くて。。。

神々しいという言葉さえも大袈裟には思えない傑作です。

こうして聴き直してみると、1990年代のNICK CAVE & THE BAD SEEDSは凄まじいクリエイティヴィティだったことが分かります。

その中でももしかしたら、本作を群を抜いた傑作とする人がいてもおかしくない孤高の仕上がりだと思います。

 

 

 

 

では、美しく儚く感動的なオープニングトラックInto My Armsのミュージックヴィデオをどうぞ。

 

 

この曲だけでも買う価値があるアルバムだと思います。

もちろん他の曲も極上に素晴らしいけれど。

 

 

 

 

5th. Dec. 2023

Ryoji Okada

 

 

 

 



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