昨日から始まった開幕カードの前哨2連戦@マツダスタジアム。
初戦は開幕カード2戦目に先発予定の森下投手が先発しました。
3回37球2被安打1奪三振0与四死球0失点、本人はもう少し投げるつもりだったものの指揮官が「開幕カードで投げる相手だしもういいだろう」と止めたそうです。
その後は室内練習場で30球ほど投げ込みをしたようですし仕上がりは上々のようですね。
が、島内投手が体調不良でベンチ外という報道がありましたし、二軍戦で中継ぎ登板した高橋投手が不運にも打球を左腕に当てて降板したようです、
順調に見えた投手陣に綻びが見え始めました。
まあ、開幕時点で100%万全というチームなんてありませんからね、こればっかりは仕方がありません。
島内投手と高橋投手が軽傷であることを願いたいです。
それから、常廣投手とハーン投手の状態も気になりますね。
今日は先発ローテーション最後の1枠を争う2投手が登板予定です。
具体的にはアドゥワ投手がマツダスタジアムの一軍戦で、黒原投手が鳴尾浜球場の二軍戦で先発します。
森投手は一歩後退したようなので、現状は上記の2投手 + 玉村投手が候補なのかな?
熾烈な生き残り戦!
層が厚くなりつつある投手陣の更なる充実には1番の良薬かもしれません。
手術明けの大瀬良投手、日本の野球および気候が初めてのハッチ投手。
既に決まっている5枠とて「未知数」な部分が少なくないので、7枚目・8枚目もとても重要ですしね。
もちろん森投手や新婚さんの遠藤投手、期待のドラフト1位ルーキー常廣投手の巻き返しにも期待したいです。
Go! CARP!
ところで。
「2」といえば。
おとといの予告通り2日振りに今春リリースされた新作バンチブックのご紹介をしたいと思います。
こちらも予告通りで、14回目の今回も12回目・13回目同様にUKメイドの極上素材がコンパイルされているバンチブックをご紹介します。
具体的には、WoodheadとJohn FosterのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル):合計58マークがコンパイルされているバンチブックです。
12・13回目同様に「UKメイドの極上素材がコンパイルされているバンチブック」とはいえ、「かぶり」は一切ありません。
そして、ほとんど全マークがヴェリーブリティッシュ&クラシックな仕上がりです。
つきましては、「今回は英国素材で作りたいな」というイメージでご来店の際にはぜひとも3冊すべてをチェックしてください。
あ、Darrow Daleも加えたら4冊ですね!
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能です。
ではでは、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します。
最後までお付き合いいただければ幸いです😌
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
「(John Fosterには及ばないものの)100年を超える歴史を持つ老舗マーチャントAlfred BrownがプロデュースするブランドWoodhead」と「200年以上の歴史を誇る英国を代表するミルJohn Foster」の新作Suiting(および定番Suiting)が収録されたバンチブックです。
では、「中身」をご紹介する前にまずはWoodheadとJohn Fosterについてご説明しましょう。
Alfred Brown(Woodhead)は ↓このようなマーチャント↓ です。
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1915年には英国ウエストヨークシャー州最大の都市リーズにオフィスを開業することでAlfred Brownの歴史は幕を開けます。
開業時はBrowns & Sonsという名前でスタート、現在のAlfred Brownに社名が変わったのは1955年のことです。
主なコレクションはメンズ向けのやSuitingとJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)です。
そのコストパフォーマンスの高さと規模の大きさ(年間生産高は100万メートルを超えます)に加えてストックサービスも充実していることから、英国内ではマークス&スペンサーやネクストといった大手チェーンからSavile Rowのテイラー、著名英国ブランドまで引く手数多、英国における知名度は相当に高いものがあります。
フットボール(サッカー)英国代表チームのオフィシャルスーツやオリンピック英国代表チームのオフィシャルスーツに素材を供給したり、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」のホグワーツ魔法魔術学校(のクローク)にAlfred Brown社製の素材が使われたことがあるのもその証左かもしれません。
現代的なテイストを反映させた英国らしいクラシックスタイルのコレクションがその特徴です。
Alfred Brownは現在、Alfred Brown、Empire Mills、Woodheadの3ブランド展開をしています。
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以上です。
John Fosterは ↓このようなミル↓ です。
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1819年に英国ウエストヨークシャー州ブラッドフォードのクイーンズベリーにおいて21歳のJohn Fosterが毛織物商を営み始めたのがJohn Fosterの原点です。
ブラッドフォードに牧場を持つ農夫の息子だった彼は成人するとブラッドフォード郊外にあるクイーンズベリーの地主の娘と結婚します。
そして、後にBlack Dyke Mills(John Fosterの自社工場)を建てる場所に存在した倉庫で毛織物商を始めます。
地元で紡績された上質な糸を仕入れて卸販売をするという形態から始めて順調に規模を拡大、間もなく自社の製織工場を設立するに至ります。
その後も成長を続け、1843年には自社工場に約500台もの織機を導入、1851年にロンドンで行われた万国博覧会ではモヘア混紡素材で一等を、糸で金メダルを受賞する快挙を成し遂げるなど「John Fosterの糸と素材」はそこここで高い評判を得ることに成功、その高い評判をきっかけにDormeuilの素材を手がけることにもなります。
以降も規模を拡大させて英国を代表するミルに成長し現在に至ります。
その最大の特徴は英国ミルらしい質実剛健さと現代的な感性を絶妙にブレンドさせたデザインにあります。
比較的抑えめなプライスも魅力です。
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ブラッドフォードのクイーンズベリー!
行きましたね〜〜!
もちろんJohn Fosterの自社工場等を見に行くためです。
25年以上前の話なのでかなり記憶が薄れていますが2回は行っているはずです。
すごくいいところでした。
その2回のうちの初回だったかな、同行した先輩がその当時はもう使われていなかったBlack Dyke Millsブランドを日本で復活させたんですよね〜!
初代John Fosterも参加していたというBlack Dyke Mills Band由来の「ラッパのマーク」が入った織ネームも印象的でした!
あの先輩はもう一線を退いているみたいだけれどBlack Dyke Millsブランドはその後どうなったでしょうか?
また、リーズにも一度だけ行きました。
リーズはAlfred Brown訪問ではなくGIEVES & HAWKESの新しい店を見に行ったんですよね。
活気のあるなかなか大きい地方都市でした。
で、駅近くにあったパブで「一杯やろうか!」と思って入ってみたら、スキンヘッドの連中がたむろする危険な空気が充満している店でめちゃくちゃ焦った記憶があります。
肝心なことよりこういう記憶の方が鮮明という笑。
という僕のことはともかく、内容を見ていきましょう。
上述の通り今日も全マークを披露します!
Woodhead 2-1
当バンチブック初登場となるFrescoタイプ10マークです。
はい、3回連続でFresco/Frescoタイプの新作がコンパイルされているバンチブックのご紹介になりました。
こうなれば、複数のミル/マーチャント/ブランドのFresco/Frescoタイプをひとまとめにしたバンチブックが欲しいくらいです笑。
オリジネイターのMartin Sons & Co.。
Martin Sons & Co.に匹敵するボディでよりクリエイティヴな展開を誇るWilliam Halstead。
そして、両者にはない色柄が複数マークコンパイルされていて少しリーズナブルなWoodhead。
いずれもナイスです。
つきましては、「あ、今年はFrescoもいいかな?」という方がいらっしゃいましたら、ご面倒でもぜひすべてをチェックしてください!
ちなみにFrescoタイプとは。。。
太めの強撚糸を使用しトロピカル(平織)組織で織り上げた「高い通気性」「最高のハリコシ」「独特のシャリ感」「優れた抗シワ性」「美しい仕立て映え」を誇るSpring/Summerシーズン向け素材、普段使いはもちろんご出張にも◎なスーツ/ジャケットが仕上がること間違いなしの素材です。
FrescoはMartin Sons & Co.が開発した素材で、現在はその親会社であるHFW(Huddersfield Fine Worsted)が商標を持っているので、HFW傘下のマーチャント/ブランド以外のミル/マーチャント/ブランドが展開する似た素材には「タイプ」がつきます。
WoodheadのFrescoタイプは100% Wool(300g/m)、Martin Sons & Co.・William Halsteadより僅かですがライトウエイトです。
ハリコシもWoodheadの方がありそうです。
ストライプ2マーク、そして1番下のブラウン&ベイジュのハウンズトゥースがかなりツボです!
Woodhead 2-2
Spring/SummerシーズンにおけるWoodheadのメイン商材:Tropical Suitingsです。
品質はすべて100% Wool(250g/m)です。
後で出てくるJohn Fosterのトロピカルよりも少しウェイトはありますが、強撚糸由来のかなり強めなシャリ感があるので盛夏もバッチリ愉しめると思います。
また、抗シワ製にも優れている素材です。
チェックと無地はOn/Off兼用可能な色柄、上下(ジャケット/ボトムス)をセパレートしての着用も可能なので、ちょっとしたご旅行やご出張にも重宝するはずです。
最近、こういった「(よき意味で)変哲のないクラシカルな英国調Suiting」が少なくなっているので逆に新鮮に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そういった意味でも、意外と掘り出し物がたくさんあるコレクションだと思います!
John Foster 2-1
クリアカット&ツイル(綾織)組織のSuitingコレクション16マークです。
品質は100% Wool(250g/m)、いわゆるFour Seasonsタイプの素材です。
とはいえ、made in Italy素材のそれよりも手持ち感はしっかりしていてややハードタッチです。
はい、それがJohn Fosterの魅力です。
もちろん英国ミルらしい重厚感のあるシックな色柄とドライなタッチも魅力です。
どれもとってもダンディですよね。
そして、どれもさりげないこだわりやひねりが加えられているのも嬉しい限りです。
John Foster 2-2
トロピカル組織のSuitingコレクション12マークです。
品質はすべて100% Wool(235g/m)、春先から秋口まで愉しめるボディ、made in Englandのトロピカル素材らしいシャリ感とハリコシを併せ持ったナイスなボディだと思います!
もちろんツイル組織同様に、英国ミルらしい重厚感のあるシックな色柄も魅力です。
チェック人気が完全に復調してきたこの4シーズンほどですが、にも関わらずストライプ中心のコレクションという潔さも好きです♡
無地が1番下のライトグレイのみというのもこれまた潔いですよね!
以上です。
それでは・・・
過去13回と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介したので、最後に「僕のBestセレクション」を披露したいと思います。
34WF-3105
WoodheadのFrescoタイプからはこちらのストライプをセレクトしました。
爽やかで知的なブルーが最高に素敵ですよね!
僕はこちらならややスポーティなスーツを作りたいです。
具体的には「シングルブレステッド3ボタン + セミノッチドラペル + 3パッチ/アウトポケット + 大身返し + 観音開きライニング」のジャケットと「グルカパンツスタイル + 2インプリーツ + テイパードシルエット + 6.0cmのターンナップヘム」のボトムスを作りたいです。
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、ライニングもホワイト系にしたいです。
そして、春と初秋は程々にして夏にガンガン着たいですね!
ジャケットは単品で着てもすごくよさそうです。
その際のボトムスはやっぱりホワイト無地ですね!
34WF-3111/3113
WoodheadのTropical Suitingsからはこちらのグレンチェック2種をセレクトしました。
僕はこちらなら巧みに&さりげなく2種の素材を混在させてダブルブレステッドスーツを作りたいです。
一見「2種使い」というのが分かりにくいのがキモです。
すごくクリエイティヴな1着に仕上がるはずです!
これはかなり作ってみたいです。
34JF-3203
John Fosterのツイル組織からはこちらのブラック無地をセレクトしました。
以前に作ったブラックスーツはウエイトトレーニングの成果とウエストのデブ化で着ることができません汗。
なので、どこかのタイミングでクラシカルなブラックスーツは作っておきたいと常々思っています。
でも、僕の個性ですから。。。
無難すぎる素材はイヤ!
という訳で、この素材はかなり有力な候補になりそうです。
さりげない(?)織柄ですし、Four Seasonsタイプですし、比較的リーズナブルですから!
34JF-3215
John Fosterのトロピカル組織からはこちらのブラック無地をセレクトしました。
クラシックなバンチブックから突如として現れたインパクト大のこちら。
すごく心惹かれました!
僕はこちらなシングルブレステッド4ボタンのモッズスーツを作りたいです。
絶対にカッコいいと思います。
以上です。
次回はLoro Pianaあたりを考えています。
が、その前に。。。
昨日オーダーメイドシャツ用の新作素材が大量入荷したのでそちらをまず少し!と考えています。
乞うご期待ください。
17th. Mar. 2023
Ryoji Okada