もう余韻には浸っていませんが、臨時休業に合わせて行った4日間の小旅行は本当に有意義でした。
久し振りに訪れた大阪。
妻が「初大阪」だったこともあり「大阪天満宮 → 大阪城 → 道頓堀(でたこ焼き)→ 法善寺横丁(で夕食)→ 心斎橋筋」というガイドブックに出てきそうなコースを回ったのですが新たな発見がたくさんありとても楽しかったです。
初めて訪れた淡路島。
島と街(洲本)が醸し出す素朴な感じがすごくよかったですし、泊まった宿も最高でした。
20年振りくらいに訪れた姫路。
姫路城はやっぱり美しかったです。
次の旅行はウィーンか?北海道か?沖縄再訪か?
今からプランニングが楽しみです😊
ところで。
「久し振り」といえば。
コロナ禍や度重なる漏水事件や生産背景の問題等々で神経をすり減らしながらもなんとか「新たなディケイドの初年度」をサヴァイヴしたLOUD GARDEN。
干支が一周する12周年を迎える2024年は「新しい船出」「New Chapter」の1年にしたいと考えています。
そして、2024年は真の意味での「勝負の年」だとの考えています。
ただ、もちろんただ漫然と時間を過ごしても新しい船出などできる訳もありません。
そこで、いろいろなことを企んでいます。
その第一が4.1 Monからスタートする新スタッフT君の本格的なジョインです。
明日も定休日を使って展示会同行と採寸教育を行う予定です。
もちろん「商材」もいろいろと企んでいます。
昨日も新たなサプライヤーとの商談をしましたしね。
とにもかくにも、初年度に戻った気持ちでエキサイティングなあれこれを仕込みたいと考えています。
その「あれこれ」のひとつが「Holland & Sherryの新作バンチブック取り扱い再開」です。
LOUD GARDEN立ち上げ時にはフルコレクションを取り扱っていたのですが、力不足でいつしか新作の取り扱いを停止してしまいました。
Holland & Sherryがタイアップした雑誌記事でLOUD GARDENと大川さんをご紹介してくださったり、本国のトップが来日する時には必ずアテンドしてくださったり、新作の着分を「岡田さん、これ着てみてください!」とご進呈くださったり、リーフレットとカット見本をたくさんくださったりエトセトラ。。。
日本総代理店のM社長には大変お世話になっていたので、そしてHolland & Sherryのコレクションは超スーパー素晴らしいので己の力不足がとても情けなくなんとも面目ありませんでした。
が、昨年、M社長が同じ明治学院大学出身のよしみか、新たな船出をしようとしていることを察してか「岡田さん、ご活躍は聞いています。そろそろまたお取り組みしませんか!」とお声がけくださいました。
最高に嬉しくもありがたいオファーです!
「創業から数年間お世話になった恩返しがまだ全然できていません。頑張りますのでぜひともよろしくお願いします」とお返事しました。
いやはや「時が来た!とは正にこのことだ」と思いましたよ😊
という経緯があって取り扱いを再開しました。
ただ、またいきなりフルコレクションを取り扱うのは「アレ」なので、2024 Spring/Summerシーズンは5冊からスタートします。
いずれも上質でスタイリッシュで美しい極上コレクションに仕上がっています。
ご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてください。
*現在は5冊中の4冊が入荷済です
今日は入荷済の4冊のうちの1冊:Oceaniaを全マークご紹介します。
入荷済の4冊はすべて目を見張るほどに素晴らしいコレクションに仕上がっているのでどれからご紹介するかかなり悩みました。
「まずはブルーの美しさが白眉なAzureをご紹介したい!」「今シーズンはまだSuiting(スーティング:スーツ素材)のバンチブックしかご紹介できていないのでJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)からにしようかしら?」「いやいや、季節的には最もウエイトのあるCrispaireが最初でしょう!」等々、堂々巡りが続いたので最終的にはシンプルに「バンチブックの番号が若い順」にご紹介をすることにしました。
という訳で、今日はHS2416:Oceaniaです。
Oceaniaは文字通りオセアニアの美しい海・海底をインスピレーション源にブルーをコンセプトカラーに織り上げられたコレクションです。
様々なマテリアルを使用した多彩な4ボディを揃えたSpring/Summerシーズン向けのJacketingがコンパイルされています。
Holland & Sherryって「(特にSpring/Summerシーズンは)Jacketingに弱いイメージ」がありました(確かM社長もそう仰っていたはずです)けれど、この極上コレクションをチラッと見た瞬間にそのイメージが覆りました。
本当に素晴らしいコレクションです!
では、全32マークをご覧いただきます。
まずは冒頭にコンパイルされている最もライトウェイトな15マークです。
具体的な品質は100% Super 130’s Wool(210gm)です。
Jacketingとしては異例のライトウエイト、清涼感の溢れる「顔」、独特のシャリ感、抜群の通気性、そして美しいカラーリング!
謳い文句だらけの逸品です。
かなりの強撚糸ですのでシワになりにくく仕立て映えがするのも嬉しい限りです。
軽快な仕立てで、しかしながらクラシカルなデザインで作っていただきたい素材です。
皆さんはどの素材がお好きですか?
僕は。。。
後ほどご紹介します!
続いて、少しウエイトのある「6者混(!?)」5マークです。
こちらも素晴らしいカラーリングですよね〜!
どれも作ってみたくなるので困ります汗。
品質は36% Cotton + 35% Linen + 21% Wool + 4% Silk + 2% Polyamide + 2% Elastin(240gm)です。
ややウエイトがあるといってもこの素材感で240gmですから軽快な方だと思います😊
そして、シック&エレガントな佇まいながらもElastinを混紡することで快適なストレッチ性を確保しているのも見逃せません。
それにしても。。。
見事なカラーリングですよね!
次に100% Linen(270gm)の8マークです。
このLinen、めちゃくちゃハリがあります!
トロピカル(平織)でここまでハリがある100% Linen素材ってすごく久し振りに見た気がします。
ソフトなイタリアンリネンももちろん素敵ではあります。
でも、僕はこれくらいハリがある方が好きかも!
しかもこの色柄ですもの!
サイコーです。
一般的に100% Linenコレクションは無地が主力なことが多い(というかほとんど)です。
しかしながら、こちらは柄物オンリー!
色柄の美しさもさることながら「無地レス」の潔さも素敵です。
さすがはHolland & Sherryですね😉
最後はこのバンチブックで唯一ツイル(綾織)組織の5マークです。
上品で繊細なカラーリングのオーヴァーチェックです。
品質は100% Super 120’s 100%(250gm)です。
他の3ボディは完全なSpring/Summerシーズン向けですが、こちらはFour Seasons(オールシーズン)お召しいただけるボディです。
洗練を極めた色柄が本当に素敵ですよね!
悩みに悩んでなんとかセレクトした「僕のBest 5」をご紹介しましょう!
冒頭の100% Super 130’s Wool(210gm)は全マークが素晴らしく、どれも作ってみたいのですが僕はまずこちらをセレクトしました。
クールなグレイとキレイなブルーのコンビネーションに惚れました。
僕はこちらで敢えてクラシカルなダブルブレステッドジャケットを作りたいです。
ボタンはブルーに染めたマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、ライニングはブルー系にしたいですね。
この素材で作ったジャケットを着る時用にブルー無地の100% Linenでボトムスも作っておきたいです。
100% Super 130’s Wool(210gm)ボディからもう1マーク。
ストライプは上から8番目にコンパイルされているネイヴィブルーベースもこの素材の上にコンパイルされているグリーンベースもすご〜くいいのですが、レッドラヴァーの僕としてはやっぱりこちらに心惹かれます。
先にご紹介したチェックと甲乙付けですけれど。。。
どちらか1マークを選ばなければいけないとしたらこちらでしょうか。
僕はこちらなら最近お気に入りのややフォーマルテイスト強め&セクシーなデザインで「料理」したいです。
具体的には「ワイド巾ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト 」といったデザインのジャケット + ヴェストを作りたいです。
ボタンはレッドに染めたマザーオブパールボタンにして、ライニングはド派手なレッド系にしたいですね!
それから、同素材でボウタイとキャスケットも作りたいです!
6者混からはこちらをセレクトしました。
この色柄、そしてボディ!
素晴らしいの一言ですよね。
と書いたところで、画像ではボディの素晴らしさの全貌はお伝えできません汗。
それはご来店の際にぜひともご確認ください。
僕はこちらならタイトフィットなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
Jacketingですが「このクオリティならパンツもいけるかな?」という気がします。
自己責任になりますが作ってみたいです。
ボトムスはワイドシルエットにしたいです。
そして、時々ジャケットとボトムスをセパレートして着たいです。
ジャケット単体で使う場合はボトムスを(ウインドウペーンのブルーに近い)ブルー無地にしたいです。
ボトムス単体で使う場合はジャケットをブルーあるいはホワイトの無地にしたいです。
また、スーツで着る時もジャケット/ボトムスを単体で使う時もVゾーンには必ずブルーを加えたいです。
とっても「使えるスーツ」になりそうです。
100% Linenからはこちらをセレクトしました。
こちらのブルーとその下のレッドと最後の最後まで悩みましたが。。。
Oceaniaコレクションということでブルーをセレクトしました!
こちらもこれだけしっかりしたハリのあるリネンですからスーツでいけますね、きっと。
僕はこちらなら「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルレスヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」といったヴェリーイングリッシュなデザインで作ってみたいです。
ボタンはマザーオブパールボタン、ライニングはブルー系の華やかなプリント素材にしたいです。
これもめちゃめちゃ作りたいです!
最後にセレクトしたのはこちらの2マークです。
こちらは確実にボトムスもいけそうなボディなので、下のレッドでジャケットを上のピンクベイジュでワイドシルエットなボトムスを作ってみたいです。
もちろん、それぞれの素材を巧みに組み合わせて「料理」したいですね!
上品ながらもロックなセットアップが仕上がること間違いなしだと思います。
以上です。
次回はCrispaireをご紹介予定です。
Crispaireも強烈に素晴らしいコレクションに仕上がっています。
思わず作ってみたくなる素材がこれでもか!と百花繚乱していて危険なほどです笑。
いやはや、「新たな船出」の年にHolland & Sherryの新作取り扱いを再開できて本当によかったです。
次回も乞うご期待ください。
20th. Feb. 2024
Ryoji Okada