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New bunch book collection for 2024 Spring/Summer, vol.13: Dormeuil, William Halstead etc.

Loud Garden / Ryoji Okada

 

 

< News! >

  ☑︎ 3月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ リペア&リメイクは一時休止中です

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

  ☑︎ 俺の新作:Reversible coat

 

New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.2: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.3: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.4: Maurizio 2-1

  ☑︎ vol.5: Maurizio 2-2

  ☑︎ vol.6: Strona

  ☑︎ vol.7: Holland & Sherry – Oceania –

  ☑︎ vol.8: Holland & Sherry – Crispaire –

  ☑︎ vol.9: Holland & Sherry – Azure –

  ☑︎ vol.10: Holland & Sherry – Crystal Springs –

  ☑︎ vol.11: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.12: Martin Sons & Co., Marling & Evans etc.

 

 

 

ここ数日FA戦線が盛り上がっているNFLですが、おとといちょっと笑える(?)ニュースがありました。

アメリカ大統領選に第3の候補として無所属で出馬したRobert F. Kennedy Jr.が、副大統領候補にNFLのスーパースターAaaron RodgersとWWEで活躍したJesse Venturaを検討しているというニュースです。

そして、2人は歓迎しているとか。

第3の候補が当選する可能性は0な訳ですが、NFL好きかつプロレス好きの僕としてはこれはなかなか楽しいニュースでした!

副大統領の指名は現地時間の3.26 Tueに行なわれるそうです。

現役を退いていて政治家の経験もあるJesse Venturaが有力なのかな?

いずれにしても、「第3の男が選ぶ相棒」が誰になるのかに注目したいです!

 

 

 

ところで。

「3」といえば。

3日振りに今春リリースされた新作バンチブックのご紹介をしたいと思います

13回目の今回も12回目同様にUKメイドの極上素材がコンパイルされているバンチブックをご紹介します。

具体的には、Dormeuil、John Cavendish、Savile Clifford、William HalsteadのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)がコンパイルされているバンチブックです。

12回目同様に「UKメイドの極上素材がコンパイルされているバンチブック」とはいえ、「かぶり」は一切ありません。

そして、今日ご紹介するバンチブックも12回目同様に見どころ盛りだくさんです!

つきましては、「今回は英国素材で作りたいな」というイメージでご来店の際にはぜひとも忘れずに2冊ともチェックをしてください。

もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Tonik Wool Solaroに似ているmade in Italyの素材はある?」とか「William Halsteadの1番上をもう少し質感と色柄が分かりやすい画像で見てみたい」とか「Savile Cliffordのイチオシブラウンがすごくよさそうなので前回と同じジャケットを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申し付けくださいませ。

すぐにご対応します!

ではでは、早速ご紹介しましょう。

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

錚々たるビッグネームが並ぶ表紙がまず壮観ですよね!

もちろん内容も壮観、各社の「いいところ取り」をしたような素晴らしいコレクションに仕上がっています。

また、4社ともかなり個性が異なるマーチャント/ミル/ブランドです。

皆さんの心にはどこの素材が最も「刺さる」のか?

とっても気になります。

それでは、過去12回と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 5」を披露したいと思います。

 

 

Dormeuil 1-1

 

 

トップバッターはDormeuilです。

コンパイルされているのはわずかに8マークですがその内容は濃厚、作ってみたい素材ばかりです。

上4マークはニューボディ:Tonik Wool Solaro*で、下4マークはMohair混紡素材のトップクオリティ:Super Brioです。

Tonik Woolは、本来はモヘア混紡ボディであるDormeuilを代表するベストセラーシリーズ:Tonikをパタゴニアウールのみを使用しオリジナルに近い手法・糸番手で再現した近年のスマッシュヒットボディです。

希少なパタゴニアウール由来の膨らみとハリコシと保湿性、オリジナルTonikを再現した故の優れた耐久性と通気性と仕立て映えがその魅力です。

Tonik Woolがリリースされた際には「まあ、やっぱりね。Tonikといえばモヘア混紡じゃないとね」とやや冷ややかな反応をしてしまった僕ですが、その新シリーズであるこのTonik Wool Solaroには魅了されました。

品質は100% Wool(320g/m)、組織はツイル(綾織)、上からネイヴィブルー、グレイ、ベイジュ、テラコッタです。

こうなってくるとTonikの面影はありませんけれど(笑)、とってもいい素材です!

イタリア語で太陽を意味するSolaro/ソラーロ。

経緯(タテヨコ)で異なるカラーの糸を使用して織り上げられるため、見る角度によってカラーや光沢が微妙に変化し様々な表情を見せてくれる通好みの素材。

かように微妙な変化(タマムシ効果とも)を持った素材を我々の業界ではSolaro(英語ではSun Cloth)と呼びます。

こちらはDormeuilが初めてリリースした渾身のSolaroです。

一般的なSolaroに比べて、経糸と緯糸のカラーがそこまで変わらないので極めてシックな仕上がり/Solaro度が低めなのもDormeuilらしくて素敵だと思います。

ただ、残念なことに「微妙な変化」や「タマムシ効果」は静止画像だとほとんど伝えることが出来ません。。。

なので、その真髄はぜひとも店頭にてお確かめください。

続いて、Super Brioのご説明を。

Dormeuilは創業以来多くの個性あふれるベストセラーをリリースし続けることで名声を築き上げてきました。

その代表格が1922年リリースのSportexと1957年リリースのTonik、そして1958年リリースのSuper Brioです。

Super Brioは、Dormeuil史上最大のヒット作であるTonikと並び称されるMohair混紡素材です。

リリース当初のTonikはWool 50% + Mohair 50%(390g/m)という品質でした。

21世紀だとOvercoating(オーヴァーコーティング:コート向けテキスタイル)にも見つけられるほどのウエイトですが、当時は現在と気候も人々のマインドも異なる時代だったため「Mohair由来の通気性に優れながらも質実剛健」「暑い夏でも快適!」ということで大人気を博します。

Dormeuilの開発部門も相当の自信があったようです。

「それが証拠に」という訳でもありませんが、そのあまりの素晴らしさを祝し完成時にスタッフ全員でジントニックで乾杯をしたことからこの名前がつけられたという逸話が残っているほどです。

そしてその自信が証明されたかのような大ヒット、当時のDormeuil本社にはジントニックがいくらあっても足りなかったことでしょう!

Super Brioは、Summer Kid Mohairを60%使用すると同時に40%のWoolをより細番手にして完成させたTonikの進化系、軽量版ともいえる傑作です。

ちなみに、Summer Kid Mohairとは生まれた年の夏に初めて刈り取られた仔山羊の毛を指します。

つまりは一生に一度しか刈り取れない希少価値の高い、そして(赤ちゃんの毛と同様に)繊細で柔らかい毛を使っている訳です。

柔らかいといってもそこはMohairですからね、かなりのシャリ感とハリです!

正確な品質は60% Summer Kid Mohair + 40% Wool(250g/m)、組織はトロピカル(平織)です。

数多くのヴィンテージ素材を見てきた僕ですが、記憶によれば1970年代の素材ですら250g/mはかなりライトウエイトだったはず、すなわちリリース当時において250g/mというウエイトはウルトラスーパーライトだったはずです。

Tonikに次ぐ大ヒット商品になったのも納得ですしDormeuilの技術力の高さに脱帽です!

僕も2年連続で大ヒットを飛ばしたいものです。。。

それはともかく、今回収録されているのは完全な無地4マーク、上からブラック、ネイヴィブルー2-1、ネイヴィブルー2-2、ライトグレイす。

いろいろ書きました(いきなり長文になり申し訳ありません!)けれどSuper Brioですからね。

最高です!

そして、やっぱりこうして名品中の名品を目の当たりにすると激しく作りたくなります!!

Dormeuilの説明は。。。

不要だとは思いますが簡単に!

Dormeuilはパリに本社を置く世界最古のマーチャントです。

その歴史は1842年にイギリスから毛織物を輸入販売することから始まりました。

以降、「1927年に世界で初めて服地にセルヴィッヂ(耳)を採用」「それまでは難しいとされていたMohair原料を使用した服地の製造に成功」「Tonik等の歴史的傑作を複数リリース」といった数多くの逸話を残して現在に至ります。

上記の通りフランス企業ながらも創業ほどなくして独自の感性を反映したオリジナルファブリックを英国のミルに織らせたり、1971年にはロンドンに1号店をオープンさせたり、英国ミルを傘下に収めたりと「英国色」が極めて強く、コレクションはそのほとんどすべがイギリスのハダースフィールドにある傘下のミルにて生産されています。

創業から182年。。。

紋章に刻まれている “domus optima domous amica(最高の品質を最高のおもてなしで)”という言葉のとおり、現在もトップマーチャントとして世界80カ国以上にその美しい作品を供給し続けています

*Solaroはもともと亜熱帯の植民地にて英国の兵士が紫外線から肌を守るためにSmith Woollensが開発した「表面にカラーが強く出る経糸」には紫外線を反射する明るい色(カーキ)を、「裏面にカラーが出る緯糸」には肌を守るための暗い色(レッド)を使った素材です

 

 

John Cavendish 2-1

 

 

 

John Cavendishは1988年創業のブランドです。

創業36年というとテキスタイルメーカー業界ではヒヨッコ同然ではありますが、にも関わらず既に世界中の一流テイラーおよび数多くのデザイナーズブランドに供給を行うなど大変高い評価を得ています。

その最大の特徴は、英国素材の持ち味であるハリとコシを残しながらもイタリア素材のような繊細さや優雅な光沢が表現された「英国素材とイタリア素材が高い次元で融合したようなテイスト」にあります。

その「独特の立ち位置」こそがまだ若いメーカーであるJohn Cavendishのプレゼンスを飛躍的に高めた主要因に違いありません!

副要因として強力な営業力といったこともあるのかもしれませんが。。。

LOUD GARDEN/RYOJI OKADAに最も欠いている力ですね(汗)。

頑張らねば!

それはともかく。

こちらは75% Super 130’s Wool + 25% Silk(260g/m)のツイル組織素材、Four SeasonsタイプのSuitingです。

確かにかなりイタリアンミルっぽい品質ですよね。

Made in EnglandのSuitingでSilk混紡ってかなりレアですから。

25%もSilkが混紡されていることに由来する優雅極まりない豊かな光沢もイタリアンミルを彷彿とさせます。

2023-2024 Autumn/Winterシーズン向けのバンチブックにも同社の似たクオリティ:90% Super 120’s Wool + 10% Silk(270g/m)のSuitingがコンパイルされていましたけれど、10%の混紡でも光沢が見事でした。

25%ともなると。。。

より一層美しいです!

というエレガント&ラグジュアリーでイタリアンテイスト強めのクオリティながら、その手触りは上述の通り豊かなハリコシに恵まれています。

そして、色柄は英国っぽいクラシカルテイスト!

これは「好きな人はかな〜り好き」ではないでしょうか?

が、しかし、ハリコシは静止画像だとまったくお伝えが出来ませんし、25%のSilkが効いている光沢も実際に素材を動かしてもらった方がより一層分かりやすいと思います。

つきましては、ぜひともご来店の際には実際に触って/動かしてみてください!

上画像:柄物10マークです。いかにも英国っぽい色柄が魅力です!

下画像:無地系(シャドウストライプ)と無地8マークです。ややカジュアルなカラーまでフォローされているのが嬉しい限りです。

 

 

John Cavendish 2-2

 

 

 

こちらは、トロピカルで仕上げた80% Super 130’s Wool + 20% Mohair(240g/m)シリーズです。

タイプ的にはSpring/Summerシーズン向け、春先から秋口までをカヴァーする素材です。

Mohairは通気性のよさ、独特のシャリ感、上品な光沢、豊かな仕立て映えに恵まれる素材ですが、ややハードなタッチという欠点(僕のような人間から見るとそれこそが利点/美点なのですが。。。)があります。

この素材はその欠点を細番手原料を使用したWoolを使うことで解消しています。

その極めて見事な「ハリとシャリ感はありながらもソフトなハンドリング」はぜひとも店頭でお確かめください。

上画像:モダンレトロな柄物5マークです。いずれもとてもスタイリッシュなスーツが仕上がること間違いなしだと思います!

下画像:モダンクラシックなストライプ8マークです。どれもとっても魅力的なストライプですよね!

前回ご紹介したBritish ClassicsにコンパイルされているLassiere Millsのご説明時にも書いた通りモヘア混紡素材の柄物は比較的珍しいのですが、全マークが柄物/無地が0マークという潔さも素敵だと思います。

 

 

Savile Clifford 1-1

 

 

 

一転、Savile Cliffordは無地/無地系オンリーです。

これまた潔い!

Savile Cliffordは1899年創業、現在は大手マーチャントScabalの傘下に入っているモダンクラシックなモノ作りを得意とするブランドです。

数年前までは複数のバンチブックにコンパイルされていたSavile Cliffordですが、ここ数年はこのバンチブックのみになりマーク数も減少していました。

なので、「あれ?日本市場からはそろそろフェイドアウト気味なのかな?」と寂しく思っていたところ今シーズンは21マークと復活傾向です。

Savile Cliffordの素材で作ったことは一度しかないのですがすごく好印象だったのでこの傾向は嬉しい限りです。

まずは上画像の7マークからご説明します。

7マークとも素晴らしいですが特に上5マークは珠玉の仕上がりです!

品質は52% Wool + 48% Linen(310g/m)、ハードな100% Linenのような「顔」と肌触りを持つ一方でWool特有のしなやかさと滑らかも併せ持つハイブリッドな傑作です。

LinenのナチュラルでリラックスしたテイストとWoolのシックでエレガントなドレープを共有したこの素材で作った1着は、爽快なリゾートスタイルにラグジュアリーなムードを加えてくれるに違いありません。

上からネイヴィブルー、ブルー、ブラウン、ベイジュ、オリーヴグリーンです。

カラーヴァリエーションも抜群にナイスだと思います!

下2マークはヴィンテージテイスト溢れるハードタッチなピンヘッド素材、品質は100% Wool(275g/m)です。

太番手由来の大きめのピンヘッド柄、ドライなタッチ、ハードな打ち込み等々、とっても通好みな素材です。

続いて下画像をご紹介します。

上4マーク:Solaroタイプのヘリンボンです。いずれもとても複雑かつ繊細なカラーが特徴です。

上から5番目と6番目:シャークスキンタイプの無地です。通常のシャークスキンより柄出しが強めかつ個性的で少々モード感のある「顔」に仕上がっているのが◎だと思います。

下8マーク:微妙に組織が違う素材もありますが完全な無地です。

下2マークを除く12マークはいずれもクリアカットのツイル組織で品質は100% Wool(250g/m)、Four Seasonsタイプです。

下2 マークは強撚糸を使用したトロピカル組織で品質は100% Wool(240g/m)です。

 

 

William Halstead 2-1

 

 

 

William Halsteadが昨秋のCrown Flannelに次いでやってくれました!

このFrescoタイプの新作。。。

かなりの傑作です!

William Halsteadはイングランド北部に位置するウェストヨークシャー州ブラッドフォードにて1875年に創業されたミルです。

「William HalsteadといえばMohair素材」と称されるWilliam Halstead、そして「Mohair素材の大家的存在」とも呼ばれるWilliam Halsteadですが、今シーズンはMohairが混紡されていないFrescoタイプのSuitingをリリースしました。

具体的な品質は100% Wool(310g/m)です。

Frescoタイプ、つまり太めの強撚糸を使用しトロピカル組織で織り上げた「高い通気性」「最高のハリコシ」「独特のシャリ感」「優れた抗シワ性」「美しい仕立て映え」を誇る素材です。

FrescoといえばMartin Sons & Co.な訳ですが、そして今シーズンもMartin Sons & Co.のFrescoも取り扱っている訳ですが、そしてそしてMartin Sons & Co.のFrescoとかなり似たボディですが。。。

Martin Sons & Co.のFrescoコレクションにはないナイスな色柄がコンパイルされています。

つきましては、「この春はシャリッとしたFrescoタイプの素材もいいかな?」という方がいらっしゃいましたら、ぜひともこのWilliam HalsteadとMartin Sons & Co.の両方をチェックしてみてください!

上:チェック7マークです。いずれも最高に素敵ですが特に上のグレンチェック3マークが素晴らしいと思います!

下:ストライプ2マークと無地6マークです。ストライプはMartin Sons & Co.に比べてややハッキリしているでしょうか。

 

 

William Halstead 2-2

 

 

 

 

 

Crown FlannelもFrescoタイプも素晴らしいけれど。。。

William Halsteadの代名詞的素材、完売素材、最大のウリはやっぱりMohair混紡素材です。

なので、引き続きキッチリとMohair混紡素材がバンチブックの最終盤にコンパイルされているのは嬉しいです!

上から、画像1と画像2はツイル組織です。

昨今ではツイル組織のMohair混紡素材は極めて少なくなりました。

そこそこのヴォリュームで展開しているのはイタリアンミルだとVBC、ブリティッシュミルだとこのWilliam Halsteadくらいではないでしょうか。

もちろん一部マーチャントのバンチブックにも存在しますが、それらはVBCかWilliam Halsteadが供給しているはずです。

あ、あとは日本の至宝葛利毛織さんも少しやっていますね。

という「希少種」ですが、画像2はWilliam Halsteadの定番的な素材ですのでかなり「見慣れた感」があります。

見る度に、そして触る度に「いつか作ってみたいなあ。。。」という気持ちが高まる超優良素材です。

具体的には、Mohairとツイル組織が織りなすその美しい光沢、バシバシに強く打ち込んでいるゆえのハリコシ、深いカラー等々が素晴らしいです。

品質は73% Wool + 27% Mohair(345g/m)です。

スーツはもちろんのこと、1番下のブラックでダンディなブレザーを作っても良さそうですよね〜!

画像1は、2022年Spring/Summerシーズンにデビューした経糸にインディゴ風の色糸を使用し緯糸にホワイト糸を使用したデニム風素材です。

品質は77% Wool + 23% Mohair(490g/m)です。

490gというと17oz以上、素晴らしいヘヴィさですよね〜!

デニムとして考えても超ウルトラヘヴィです。

加えて、この「顔」!

これはかなりの傑作だと思います!!

大オススメです!!!

恐らくこちらは完売したらリピートはないと思いますので、もし「お!」とお思いの方がいらっしゃいましたらお早めにお願いします。

画像3と画像4はMohair素材の大家:William Halsteadが最も得意とするクオリティであるトロピカル組織のMohair混紡素材です。

いずれも「さすが!」な逸品ばかりです。

画像3は冒頭のDormeuilの説明で少し触れたTonikタイプのモヘア混紡素材です。

具体的な品質は70% Wool + 30% Mohair(330g/m)です。

バシッと仕立て映えがする素材をお探しの方、Mohair由来の豊かな光沢と通気性とシャリ感とハリを満喫したい方に超オススメな素材です。

カラーヴァリエーションも申し分ないと思います。

画像4は冒頭に収録されているDormeuilの傑作素材Super Brioタイプです。

具体的な品質は60% Kid mohair + 40% Super 120’s wool(250g/m)です。

ん??

「タイプ」どころか、ほとんどSuper Brioと同じクオリティですね!

そして。。。

ここだけの話。。。

Dormeuilよりも少しリーズナブルです。

ですので、両方で展開があるネイヴィブルーとライトグレイでSuper Brioと迷った場合にはSuper Brioのセレクトをお願いします!

という「単価up誘導」はやめておいて(笑)、その場合にはこちらのネイヴィブルーとライトグレイをオススメします!

以上が今回コンパイルされている全マークです。

やっぱりバンチブックのご紹介は熱が入るので長文になりますね汗。。。

なので、時間もかかります。

今回は写真撮影も入れるとここまでで4時間強を費やしています汗

でも、とても丁寧かつ情熱的なご紹介できている気がするのでヨシとしましょう。

続いて、「僕のBest 5」をご紹介します!

 

 

34DM-3307

 

 

Super Brioからやや明るい方のネイヴィブルーをセレクトしました。

こちらのネイヴィブルーはよくよく比べて見るとWilliam Halsteadの似た素材とはかなりの違いがありました。

そして、吟味を重ねた上でこちらのネイヴィブルーが最高にクールだと思いました。

僕はこちらなら「ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト + 2インプリーツ&テイパードシルエットのボトムス」といった感じでかなりフォーマルテイスト強めのスリーピーススーツを作りたいです。

憧れのSuper Brio!

いつかは絶対に作りたいです。

 

 

33JC-3030

 

 

John Cavendishからはこちらのストライプをセレクトしました。

抑え気味かつ太さが交互に(太く/細く)なっているストライプが極めてスタイリッシュではないでしょうか!?

僕はこちらならクラシカル&タイトフィットなダブルブレステッドスーツを作りたいです。

 

 

34SV-3503/3504

 

 

Savile Cliffordからはこちらの2マークをセレクトしました。

このWool + Linenシリーズは本当に素晴らしい仕上がりです!

僕はこちらなら上のブラウンでダブルブレステッドのブレザーを下のベイジュでワイドシルエットのボトムスを作りたいです。

そのセットアップを軸に装えば完璧にエレガントなリゾートスタイルが作れるはずです。

 

 

34WH-3403

 

 

William HalsteadのFrescoタイプからはこちらのグレンチェックをセレクトしました。

こちらは文句なし、迷いなし、真っ先にセレクトしました。

ひとつ上でご紹介したSavile CliffordのWool + LinenシリーズとともにこのバンチブックのMVPだと思います。

僕はこちらならヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツを作ってみたいです!

具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。

ボタンはブラウンマザーオブパール(茶蝶貝)ボタン、ライニングはブルー系の華やかなプリント素材にしたいですね。

そして、しばしばジャケットとボトムスをセパレートして使いたいです。

ジャケット単体で使う場合はボトムスをブルー無地にしたいです。

ボトムス単体で使う場合はジャケットをブルー無地にしたいです。

また、スリーピーススーツで着る時もジャケット/ボトムスを単体で使う時もVゾーンにはブルーを取り入れたいですね。

いずれにしても、最高に「使えるスリーピーススーツ」になりそうです。

 

 

34WH-3417

 

 

William Halsteadからはもう1マーク、2-2:画像1の上から2番目:インディゴブルー風をセレクトしました。

このデニムっぽさ、本当にゴキゲンです!

しかも、このデニムっぽさをMohair混紡のツイル素材で表現しているのがいい!

そして、490g/mというヴィンテージ感あふれるヘヴィウェイトもいい!

そしてそして、「Mohair屋さん」と表現しても間違いではないWilliam Halsteadというのもいい!

僕はこれでクラシカルなスリーピーススーツ、あるいはコートを作りたいです。

コートならバルマカーンコートを作りたいですね。

コートとNewsboy Capのセットも良さそうですね。

 

以上です。

 

次回はあさってになる予定です。

恐らくもう一回UK素材のバンチブックになると思います。

乞うご期待ください。

 

 

 

15th. Mar. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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