今朝は3:10に起床してLAD@CHCを観戦しました。
S.SuzukiとS.Ohtaniの今シーズン初対決ですからね!
野球好きとしては見逃せません。
結果、S.Suzukiの3打点とS.Ohtaniの2ゲーム連続弾を生で見られてよかったです。
でも、ちょっと眠い。。。
そして、明日はLADのY.Yamamotoが先発で明後日はCHCのS.Imanagaが先発予定。
つまり、3日連続で早起きをしなければいけないのはちょっと辛いかも。。。
でも、明朝は今朝より2時間弱遅い5:05プレイボールなので大丈夫かな。
とにもかくにも日本人選手は全員頑張って欲しいです!
それからカープも。。。
今日は勝つ!
ところで。
「3」といえば
3日振りにも2024 Spring/Summerシーズン向けの新作バンチブックをご紹介します!
新作バンチブックのご紹介は今日で16回目。
「今月中に20冊はご紹介したい!」と思っています。
「ということはあと4冊?余裕じゃない?」とお思いの方もいらっしゃると思います。
が、Darrow DaleとMaurizioはそのヴォリュームの多さから2回に分けたため今日は16回目ながら14冊目です。
なので、目標達成にはあと6冊が必要です。
今月は今日を含めてまだ25日間もあるのでそんなに難しくない感じもしますけれど、もうすぐまたオーダーメイドシャツ向けの新作素材が入荷しますし、もっとたくさん自信作のご紹介もしたいので結構ギリギリになると思います。
作品をご紹介するとやっぱり反響がありますし今月は自信作のご紹介も頑張りたいです!
という訳で、残り25日は「新作バンチブックのご紹介:6回」「オーダーメイドシャツ向け新作素材のご紹介:4〜5回」「自信作のご紹介:8回前後」「告知関連:4回前後」「与太話:2~4回」くらいを考えています。
与太話以外は極力丁寧に分かりやすく、情熱的に取り組むつもりですので乞うご期待ください!
16回目の今日はHolland & Sherryの5回目:Sherry Stretchです。
Sherry Stretchは「240g/m・310g/m・325g/mと3種の異なるウエイトの98 % Wool + 2% Lycra」と「230g/mの100% Super 100’s Wool」で構成されたタイトル通り高いストレッチ性を誇るHolland & Sherryの定番コレクションです。
といっても、定番なのは前者で後者は今シーズンのリニュアル時に登場したニューボディだそうです。
前者は240g/mウエイトがトロピカル(平織)、310m/gウエイトがFour Seasonsタイプのクリアカットツイル(綾織)、325g/mウエイトが微起毛ツイルです。
後者は全マークがトロピカル&無地です。
マーク数は前者が合計61マークで後者は9マークです。
クラシカルな色柄が基本ですが、大充実の無地にはHolland & Sherryらしい繊細で美しいカラーが豊富にコンパイルされていますので、ご来店の際にはぜひともじっくりとご覧になってください。
もちろんご来店なしでのご注文も引き続き絶賛承っております!
もしも気になる素材がありましたら、より分かりやすいお写真とご説明をe-mail等でお送りしますのでぜひともお気軽にお申し付けください。
という訳で、早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
節目の12周年を迎えることもあり数年振りに新作バンチブックの取り扱いを再開したHolland & Sherryですが、2024 Spring/SummerシーズンはこのSherry Stretchが最後の入荷になります。
ありがたいことに先行で入荷した4冊がとっても好評なので2024-2025 Autumn/Winterも取り扱うことになりそうです。
*昨日Holland & Sherry日本総代理店のM社長がいらして「立て続けにご注文ありがとうございます!来シーズンもよろしくお願いします」といったご挨拶をしてくださったので取り扱いはほぼ確実です!
かなり気が早いですがぜひとも来シーズンもご期待ください!
そして、今シーズン最後の1冊:Sherry Strtetchもぜひともよろしくお願いします。
続いて、中身をじっくりお見せします。
もちろん今日も全マーク披露します!
*カヴァーにはWool with Lycraのみの表記がありますが、上述の通り今シーズンから100% Super 100’s Woolも仲間入りしています
まずは240g/mウエイトのトロピカルから。
上述の通り品質は98% Wool + 2% Lycraです。
LycraはElastinやPolyurethaneとも表現される ↓こんな化学繊維↓ です。
——
1958年にアメリカの化学者Joseph Shiversが発明、1959年にDu Pont/デュポン社によって開発されたLycra/ライクラは、クモの糸のように細く透明で引っ張ると4~7倍にも伸縮する繊維です。
Lycraはリリースされるや否や「窮屈で不便で快適とは真逆の存在であったコルセット」から女性を解放するのにひと役買い、1960年代にはウイメンズのアンダーウエアやスイムウエアに取り入れられ、1970年代に起こったパンティストッキングの大流行を陰で支え、1980年代にはスポーツウエアにまで広く普及し、1990年代にWoolと混紡する技術が開発されるや一気にテイラードウェア業界にも広まるなど、登場以来ファッションに関する数々の常識を打ち破ってきました。
また、Lycraは単独で用いられることは決してなく、常に(天然繊維、合成繊維を問わず)他の繊維と組み合わせて使用されます。
この特徴。。。
最近の繊維だとオーダーメイドシャツ用の素材で頻繁に用いられるようになったSolotexに似ているでしょうか。
加えて、Lycra混紡素材は優れた伸縮性(と伸縮性由来の快適性)だけでなく型くずれしにくいという嬉しい特徴も誇ります。
—–
こちらは見た目にも涼しげなライトウエイトのトロピカルシリーズです。
上:クラシカルなストライプとグレンチェックです。
中:遠目には無地に見えるマイクロパターンです。
下:完全な無地です。
先に入荷した4冊と比べるとかなりシックですよね〜。
でも、そのシックさこそがHolland & Sherryの魅力の一端でもあります。
続いて310g/mウエイトのツイルです。
上述の通り、いわゆるFour Seasonsなどと呼ばれるオールシーズン(日本だと盛夏を除くオールシーズン)タイプの細番手糸を使用したクリアカットのツイルです。
パッと見は「ストレッチ素材感が皆無」なのがいいですよね!
それでいて相当伸びます!!
なので、タイトフィットで作っても快適極まりないと思います。
先にご紹介したトロピカルシリーズよりも一層重厚感のあるクラシカルな色柄なのも◎だと思います。
上:完全な無地(上6マーク)と素材感のある無地(2マーク)です。
下:定番的なストライプ、グレンチェック、ヘリンボン、バーズアイです。
こちらはトロピカルシリーズと異なり無地が先にコンパイルされています。
次に325g/mウエイトのツイルです。
上述の通り「微起毛:極めてわずかなミルド(起毛)加工」を施したツイル組織です。
さりげない温もりがとてもナチュラルで優しい逸品です!
この静止画像でもそのナチュラルさと優しさが伝わると思います。
ちなみに、微起毛でもUKにおいては一応Spring/Summerシーズン向けだそうです。
確かにロンドンの小売店ではこれくらいの微起毛素材で作られたスーツが春先に売られている気がします。
日本だと今の季節から梅雨入りくらいまではすごく重宝しそうです。
そして、夏を越したら初秋からまた長く愉しめそうです。
上:完全な無地6マークです。
中:ストライプ4マークです。
下:チェック5マークです。
Lycraブレンドの3ボディだと一番作ってみたいのは意外やこちらかも!
皆さんはいかがですか?
最後にニューボディ230g/mウエイトのトロピカルです。
デビューは少々控えめに無地のみです。
どれもナイスですが特に上5マーク、美しいブルーグラデーションが白眉ではないでしょうか!?
こちらは上述の通り100% Super 100’s WoolのためLycraは混紡なし/ナチュラルストレッチです。
ですがかなり伸びます!
ご来店の際にはぜひとも横に引っ張ってみてください。
それでは、これまでと同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介したので、最後に「僕のBestセレクション」を披露したいと思います。
240g/mウエイトのトロピカルからは無地2マークをセレクトしました。
下:濃い方のベイジュでミリタリーテイストあふれるダブルブレステット8ボタンブレザーを、上:薄い方のベイジュでワイドシルエットのボトムスを作ってセットアップで着たいです。
もちろん、上衿などブレザーの一部パーツにはボトムスの素材を、腰帯などボトムスの一部パーツにはブレザーの素材を使ってLOUD GARDEN/RYOJI OKADAテイストを力強く表現したいです。
ボタンは昔ヴィンテージショップで購入したゴールドのメタルボタンにしたい!と思いましたが、フロントボタン用サイズで8個も揃っているヴィンテージボタンがないので、もし実際に作るとすれば現行のボタンにするか、改めて探すか、デザインが異なる手持ちのヴィンテージボタンを8個用意するか。。。
最後のアイディアが一番面白そうですね!
ともあれ、とっても作ってみたいです。
310g/mウエイトのツイルからはネイヴィブルーのグレンチェックをセレクトしました。
素晴らしくダンディかつエレガントなグレンチェックですよね!
今までグレンチェックのスーツってグレイ系でしか作ったことがないので新鮮です。
僕はこちらならヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツを作ってみたいです!
具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。
ボタンはネイヴィブルーに染め上げたmade in Englandのリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングはブルー系の華やかなプリント素材にしたいですね。
325g/mウエイトのツイルからはネイヴィブルーのストライプをセレクトしました。
これは綾織ではなく平織ですね。
それはともかく、とても端正なストライプ!
すごくかっこいいですよね。
こちらの場合もひとつ上でご紹介したグレンチェック同様にヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツを作りたいです。
100% Super 100’s Wool(230g/m)ボディのトロピカルからは無地3マークをセレクトしました。
すっごくキレイですよね!
さすがは特にブルーに強いHolland & Sherryであります!
美しくも爽やかで知的なブルーのボトムスを3本というのもすごくロマンがあると思います。
あるいは、1番下のブルーでジャケットを真ん中のブルーでヴェストを1番上のブルーでボトムスを作ってもスーパークールだと思います。
とっても作ってみたいです。
以上です。
次回はLoro Pianaをご紹介予定です。
乞うご期待ください。
6th. Apr. 2024
Ryoji Okada