何度かこのDiaryでも書いた通り4.20 Sunは父親の七回忌法要があります。
法要自体は11:00からなのですが、その後は親族で会食をする予定です。
会食は14:30くらいで終わるのかな??
場所がどこかは把握していませんが、岡田家の墓は根津のお寺にあるので池の端とかお寺の近隣だと思います。
ということは、会食終了後に地下鉄で急ぎ戻るとして早くて15:30前後かな?
遅くとも16:00には戻れると思います。
はい、つまり4.20 Sunは開店から16:00くらいまで店頭にいません!
何卒ご了承ください。
ここ最近ご注文品が仕上がったお客様には漏れなくそのことをお伝えしていますが、そうでない方にはお伝えできていません。
もちろん店自体は通常営業かつ竹林君がバシッと店を守ってくれるので安心です。
が、しかし、念のためにお知らさせてもらいます。
ところで。
「七回忌法要」といえば。
今日は「そういえば、父親の七回忌法要で着ていくBlack Suitがないんだよね〜」ということで今春作ったスリーピーススーツをご紹介します!
なぜ「ない」かといえば。。。
父親が亡くなった時に比べて、(ウエイトトレーニングの成果により)胸回りと(デブ化により)ウエスト回りがかなり大きくなってしまったからです。。。
30代の頃なら、1ヶ月もあれば6kgくらい絞るのはイージーでした。
が、50代でそれは不可能(だと思う)。
なので、作りました。
では、さっそくご紹介しましょう!
今回作ったスリーピーススーツは ↓こちら↓ です。
素材は今春「いの一番」にご紹介したWilliam Halsteadの名ボディMohair TwillのBlack無地です。
「Kid Mohair由来の気品あふれる光沢と豊かなハリコシ」「ツイル(綾織)組織由来の贅沢な素材感」「深みのある美しいBlack」が三位一体となった逸品です。
品質は76% Wool + 24% Kid Mohair(330 /360g/m)で組織はツイルです。
「七回忌法要に向けてBlack Suitを作っておかないとなぁ」と昨秋くらいからずっと思っていたものの、なかなか素材が決まりませんでした。
が、1月下旬に入荷したこのTwill Mohairボディが7カラーコンパイルされているブックレットWilliam Halstead for “A Gentleman At The Bar” を見て「これだ!これがあった!!」と閃きました。
それからデザインの構想を練るなどして約2ヶ月後に仕上がったのがこちらです。
以来、店頭ではもちろんJoji Shimamoto × RYOJI OKADAイヴェントのオープニングレセプションでも着用しましたが具合はサイコーです!
ちなみに。。。
カラー(上衿)がGreyなのは。。。
工房が間違いました。。。
僕はBlackにしたかったのですが。。。
でも。。。
「これもまたRYOJI OKADAらしくてイイかな?」と思いそのままにしています。
七回忌法要には親族全員が間違いなく「ザ・礼服」な装いをしてくると思いますけれど、一族内で僕が異端児的存在なのはみんな知っていますしきっと「あなたらしいね」とポジティヴに捉えてくれることでしょう。
デザインは以下のようにキメています!
ジャケット:10.0cm巾&ラウンドシェイプエッヂのピークトラペル + ややハイポジションのシングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ハイウエスト + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + ダブルブレステッド8ボタン + チェストポケットレス
ボトムス:ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + ストレートヘム
ボタンはくるみボタン、ライニングはBlackベース × Redハートのプリントライニングにしました。
いつも上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏に入れている楽曲タイトルですが、今回は亡き父親の七回忌法要で着ることが作るきっかけとなったこともありInto The Mysticにしました。
はい、VAN MORRISONの名曲です。
他にも様々なLOUD GARDEN/RYOJI OKADAらしいギミックを満載にして作りました。
では、そのギミックたちを「寄り画像」で見ていきましょう!
バストアップの「寄り画像」です。
エレガントでセクシーでモダンなフレイヴァーを生み出す上述したラウンドシェイプエッヂのピークトラペル。
実際に細いロープを入れて構築するマスキュリンなロープドショルダー。
ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。
そして、工房の間違いとはいえイイ具合のデザインアクセントになっているカラーのGrey!
バストアップだけでも楽しいギミックがてんこ盛りです!
特にこの中だと。。。
チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様は「極めて小粋な便利ディテイル」としてとっても好評です。
もちろんポケットとしても機能しますので、例えばホワイト無地のポケットスクウェアやペンを入れることも可能です。
ペンは胸ポケットに入れない方がイイですけれど。
カラークロス(上衿裏のフェルト生地)はRedにしました。
ライニングのハートや刺繍糸など。。。
このスリーピーススーツは「秘められたアクセントカラー」としてRedを採用したのでカラークロスもレッドにしました。
思わず「衿立て」をして披露したくなりますけれど。。。
七回忌法要ではハメを外さないようにしないとですね笑。
Into The Mystic刺繍です。
筆記体の方がクールな気もするのですが、視認性の高さをとって僕はいつもブロック体にしています。
神秘の世界へ旅立った亡き父親にも見えると嬉しいな。
ウエストポケットです。
前後差8.0cmの超急アングルがとってもシャープですよね〜!
*ハッキング/スランテッドポケットのアングルは0.5cm単位で決めています
ライニングです。
今回は比較的シック(?)なライニングにしました。
スカルプリントも考えたのですが、見つかったら母親に呆れられると思いやめておきました笑。
こちらは100% Curpoのプリントライニングでmade in Japanです。
袖先です。
このスリーピーススーツは全体的にいつもより抑えたデザイン・ディテイルにしていますが袖先だけは遊び心を爆発させました!
—–
—–
はい、いずれアップチャージ不要のディテイルです。
ヴェストです。
ヴェリークラシックなダブルブレステッドスタイルで作りました。
ウォッチチェイン用ホールとくるみボタンはグレイにしました。
これを見たら。。。
ジャケットのカラーがGreyなのはますますイイかもしれません!
意外や工房のファインプレイだったかも!!
こういった「災転じてなんとやら」もまたオーダーメイドならではの楽しさかもしれませんね。
それはともかく、ライダースジャケットに合わせたりと単品使いができそうなのも嬉しい限りです。
ボトムスのサイドアジャスターです。
定番的なデザインではなく、ちょっと剣っぽいデザインにしてみました。
これ、結構気に入りました!
また、何年もブレイシズは使っていないのですがここ何回かはブレイシズボタンもつけています。
*この画像では見えません汗
というのも。。。
最近フレンチカフス(ダブルカフス)のシャツをまた作り始めているんですよね。
多分6年くらいは作っていなかったと思います。
そして、作ってみるとやっぱりカフリンクスを選ぶのってすごく楽しいんです!
ブレイシズも同じことがいえると思うので「復活」に備えてボタンもつけたという訳です。
ボタンフライです。
ファスナーの方が間違いなく機能的ではあります。
でも、僕はGIEVES & HAWKES時代からずっとボタンフライです。
昔ながらの仕様だからでしょうか。
なんだかこの方が好きなんです。
時々妻に「はずれてるよ。ちゃんとボタンして!」と叱られますけれど笑。
いや、本当に七回忌法要の時はいつにも増して気をつけないといけないです!
着るとこうなります。
Joji Shimamoto × LOUD GARDENイヴェントの初日、つまりオープニングレセプションの日はこのスタイルでした!
シャツは先日このDiaryでご紹介したBlackシャツです。
もちろん日曜日はホワイトシャツにします。
そうそう、なんとも光栄なことにこのスーツをトルソに飾っていた4.1 Tueに「(3着中)最後の1着はこれと同じ感じで!」と一部のディテイルこそ違えどこのスリーピーススーツと同素材・同デザインのスーツを承りました。
K様、いつも本当にありがとうございます!
以上です。
いや〜!
やっぱりファッション/スタイリングは楽しい!!
次はジャケットを仕込みたいです!!!
皆さんもぜひお願いします。
18th. Apr. 2025
Ryoji Okada