いよいよRumi Rock様との共催イヴェント初日まで3日となりました!
なだけでなく。。。
2月は「水曜日・木曜日定休」に戻しているので、イヴェント前の営業日は今日が最後になります。
つまり「準備は今日中にやっておかなくてはいけない!」という訳です。
光陰矢の如し!
あれこれやらなければいけないことが雪だるま方式で増えていきます。
でも、暇なよりはいいか。。。
Go! RYOJI!
ところで。
「やらなければいけないこと」といえば。
僕が沖縄に出かけている間にオーダーメイドシャツとオーダーメイドネクタイの新作コレクションが入荷しました。
そして、バンチブックも何冊か入荷しました。
これらのご紹介も「やらなければいけないこと」の一角をなしています。
特にバンチブックのご紹介は楽しみにお待ちくださっているお得意様がいらっしゃることを知っていますし「早急にやらなければ!!」という思いは強いです。
が、その一方でRumi Rock × LOUD GARDENの情報拡散も重要至極!!!
という訳で、今日は。。。
少し悩んだけれどバンチブックのご紹介を敢行します!
徐々にでもやっておかないと滞ることが確実ですし、昨年は「2月中に10冊」を目標にしてそれを達成していますからね汗。
ちなみに今年は。。。
今日でまだ2回目です汗汗。
これはいかんっっっ!!
でも、過ぎたことは仕方がないので切り替えていきます!
2回目の今日は1836年に創業した超名門UKマーチャントHolland & SherryのCrystal Springsをご紹介します。
Crystal SpringsはHolland & SherryのSpring/Summerシーズン向けJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)を代表する定番コレクションです。
2025 Spring/Summerシーズンはリニュアルのタイミングだったので新作を手配しました。
冒頭にコンパイルされている38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(240gm)の傑作ボディを筆頭にして品質・組織ともに多様な5ボディで構成されています。
マーク数は全49マークでうち45マークが遊び心あふれる洗練を極めたチェック/チェック系で2マークがストライプで2マークが無地(というか無地系:バーズアイ)です。
Holland & Sherryらしい高品質ボディと繊細で美しい色柄が魅力の傑作コレクションに仕上がっていますので、ご来店の際にはぜひともじっくりと時間をかけて最初から最後までご覧になってください。
では、早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
カヴァー左下に書かれているLuxury Lightweight Jacketingsというサブタイトルが言い得て妙な極めて贅沢なコレクションです。
それゆえにプライスも少々お高めで「素材ランク」は “P” です。
“P” ランクはLOUD GARDENが持っているバンチブックの中でもかなりハイエンドではあります。
が、極上のクオリティおよび他社のバンチブックではまず見つからない色柄が本当に素晴らしいのとリニュアルのタイミングだったので思い切って取り扱いを決めました。
なので「なんとか今シーズン中に複数のご注文をいただきたい!」という気持ちでいっぱいです。
もしご注文が入らなかったら。。。
「己が作るしかあるまい!」という強い気持ちも持っています。
という僕の気持ちは置いておいて、今回のリニュアルにおけるポイントをインポーターさんのリリースから(一部加筆修正をして)以下に抜粋します。
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2025 Spring/SummerシーズンのCrystal Springsはウインドウペーンとモックグレンチェックをアップデートすると同時に総マーク数を12マーク増やすなど果敢なアップグレードを行いました。
従来のモダンクラシックな色柄にファッショナブルなトーンの色柄を加えた最新のCrystal Springsはどのような好みにも対応できる完全無欠なラグジュアリーJacketingコレクションとして遂に「完成」の域に達しました。
そんなCrystal Springsの素材で仕立てたジャケットは一生モノであると同時に新鮮で印象的なステートメントピースとなるに違いありません。
—–
以上です。
リニュアル前のバンチブックもかなり「ファッショナブルなトーン」が強かった気がするけれど、比べてみると確かに新作の方がより華やかなコレクションに仕上がっていると思います。
お高いけれど、僕もすごく作ってみたいです!!
続いて、全マークを熱い気持ちとともに&極力丁寧にご紹介します。
まずは冒頭にコンパイルされている僕もイチオシの38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(240g/m)ボディから!
こちらのボディは全11マーク。
上質なSilkに由来する優雅な光沢と滑らかさ、Linenブレンドならではの清涼感と少々の野趣味とシャリ感、繊細極まりないカラーリング、そしてトロピカルならではの軽快さが堪らない逸品です!
冒頭にコンパイルされていること、つまりHollnd & Sherryがかなりの「確信」を持っていることも納得の素晴らしさだと思います。
特に冒頭6マークのカラーリングは白眉ですよね。
本当にキレイです。
もちろん渋めのカラーリングが印象深い下5マークもすごく素敵です。
これは激しく作ってみたいです!
作るとすれば。。。
どれも作りたい気がするけれど、悩みに悩んでなんとか3マークに絞りました。
その3マークは後でじっくりとご紹介します。
ところで、もしかしたら「滑らかさ」と「シャリ感」を相反する要素と感じる方もいらっしゃると思います。
実は僕もほぼほぼ同意見です。
が、しかし、このボディは確かに&見事に滑らかさとシャリ感が高次元で融合されています。
さすがはHolland & Sherryですね!
ご来店の際にはぜひともその至高の肌触りもお確かめください。
上記の通り、組織はすべてトロピカル(プレインウィーヴ/平織)です。
続いて、38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(260g/m)ボディの15マークです。
品質は冒頭の11マークと同じですがこちらはツイル(綾織)組織です。
なので、ウエイトも冒頭の11マークよりわずかにヘヴィです。
といっても、ウエイトは260g/mですし、通気性に富むLinenがブレンドされていますし、概ね涼しげで爽やかなカラーリングなので夏も着用可能なジャケットに仕上がると思います。
それどころか。。。
ツイルですから秋もお召しいただけますね!
そういった意味では冒頭の11マークより優れたユーティリティを発揮する素材かもしれません。
また、ツイル組織ゆえにSilkの美しい光沢がより際立っているのもポイントだと思います。
さりげな〜く、1マークだけストライプ:上画像上から3番目が混じっているのも嬉しい限りです。
上記の通りマーク数は15。
最後にコンパイルされている100% Super 120’s Wool(250g/m)の14マークを凌ぐ、こちらのバンチブック中最多マーク数がラインナップされています。
きっとHolland & Sherryとしても相当な自信作なのでしょう!
それが証拠に!
15マークというラインナップ数もさることながら、ご覧の通り色柄が超スーパー最高です!!
自信作なのも納得の極めて秀逸なコレクションだと思います。
また、最後の4マークのみ他の11マークよりも少しツイーディといいますか、少しだけハードタッチに仕上がっています。
よりラグジュアリーなタッチの上11マーク、少しだけハードなタッチの下4マーク。
皆さんはどちらがお好きですか?
続いて、44% Cotton + 31% Silk + 25% Linen(240gm)ボディの3マークです。
先にご紹介した38% Wool + 34% Silk + 28% Linenのトロピカル(240g/m)とツイル(260g/m)は2025 Spring/Summerシーズンのニューボディですが、こちらは前回からの継続ボディです。
が、継続したのはボディのみで色柄は3マークともNew!
こういった潔さも「さすがはHolland & Sherry!」だと思います。
こちらのボディはCottonをメインとしているので、先にご紹介した2ボディよりカジュアルで少々ハードタッチです。
が、それでもとってもラグジュアリーな仕上がりです。
そういえば、10年以上前に昨年の7月末までHolland & Sherryの日本総代理店社長だったMさんに「Holland & SherryのCottonはなんでここまで高価なんですか?」と不躾かつ無粋な質問をしたことがあります。
LOUD GARDEN創業時に取り扱っていた100% Cottonコレクションの中に “I” ランクの素材があったため、お会いした際に思わず尋ねてしまいました汗。
するとMさんはバシッと「岡田さん、他社様の100% Cottonとは肌触りも風合いも全然違いませんか?Holland & SherryのCottonは他社様と異なりWool/Wool系素材とまったく同じ丁寧な工程を経て織り上げられているのです」とご回答くださいました。
*かなり昔の記憶ですから細かなニュアンス等は違っているかもしれません
そして、改めて触ってみて「むむむ。やはり全然違うな!」と思ったものです。
かくかくしかじかで、こちらのボディもCottonが44%ながらここまでラグジュアリーなのだと思います。
でも、そうだとすると。。。
「では、わざわざCottonを使わずとも?」という疑問がちらりと脳内をかすめるのも事実です。
が、そこは「オーガニック感」「ナチュラル感」を高めるためじゃないかな?と想像します。
それが証拠に、ラグジュアリー感とオーガニック/ナチュラル感が絶妙なハーモニーを奏でる逸品に仕上がっていると思います。
次に、55% Wool + 34% Silk + 11% Linen(220gm)ボディの6マークです。
この6マークはこちらのバンチブック中最軽量ボディです。
そして、(ひとつ上でご紹介したボディとは異なり)2025 Spring/SummerシーズンのNewボディです。
220g/mと極めて軽快ながらも、そこはHolland & Sherryです。
肌触りは思いのほかシッカリとしています。
そして、(超高品質なSilkが34%もブレンドされているので当たり前という話もありますけれど)肌触りはとてもシルキーです。
「盛夏でもダンディにキメられるジャケットを作りたい!」というジェントルマンに絶対のオススメです。
いや、これだけ繊細で洗練されているカラーリングの素材なので凛としたレディにも絶対のオススメですね!
いつもならハード&ヘヴィなボディを好む僕ですが。。。
このボディはライトウエイトながらすごく好きです。
素材感と色柄がこんなにも素敵ですもんね!
すごく作ってみたいです。
最後は100% Super 120’s Wool(250gm)ボディの14マークです。
細番手糸のWoolを使用したツイル組織ボディです。
それゆえのソフトな風合いと豊かなドレープ、美しい光沢が魅力の極上品です。
もちろんクリエイティヴかつ洗練されたカラーリングも素晴らしいの一言だと思います!
こちらは「継続ボディ」なのですが、前回のバンチブックにコンパイルされていたのは6マークだけでした。
きっと昨年スマッシュヒットを記録したのでしょう。
今回からマーク数が倍以上に増えているのに加えて、「継続」ながらも全14マークが新柄なのはそのなによりの証左だと思います。
そして、こんなにも優しく華やかで気品あふれる珠玉のコレクションですから、今年もスマッシュヒットを記録するのではないでしょうか!?
また、こちらは(ジャケットだけではなく)ボトムスもいけそうなボディなのでスーツを作るのもアリだと思います。
この色柄でスーツ!!
いいですよね〜!!
ひとまずは以上です。
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれませんけれど笑。
冒頭にコンパイルされている38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(240g/m)ボディからはまずこちらの2マークをセレクトしました。
同ボディかつ同カラーリングの「柄違いコンビネーション」です。
僕はこの2マークを巧みに組み合わせたスリーピーススーツを作ってみたいです。
パッと頭に浮かんだイメージは「大きめチェック(右)で作ったスーツ + 小さめチェック(左)で作ったヴェスト」のスリーピースです。
もちろんスーツの一部パーツ(カラーやターンバックカフス等)は小さめチェックでヴェストの一部パーツ(背表等)は大きめチェックで仕上げたいです。
などと勝手気ままに書いていますが、こちらは完全にジャケット推奨素材です。
なので、ボトムスは「自己責任」で作ることになります。
そう考えるとボトムスは両方の素材で作っておいた方がいいかもしれませんね。
いくら丁寧に着てもこのボディだとボトムスから傷むでしょうから。
めちゃくちゃ高級なボトムスになりますけれど汗。。。
いや、高級過ぎるからやっぱり両方で作るのは無理かな??
という僕の懐事情はともかく。。。
デザインは最近のお気に入りにしたいです。
具体的にはジャケットを「ワイド巾のピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + アウト/パッチ仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ヴェストを「ラペルレス + ダブルブレステッド8ボタン」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」で作ってみたいです。
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、ライニングはまだ在庫が少し残っている “♡Camo” silk c/# RWGにしたいです。
スリーピーススーツとしてはもちろん、ジャケットとヴェストは単品でもガンガン着たいですね!!
冒頭にコンパイルされている38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(240g/m)ボディからはもう1マークセレクトしました。
ダークブラウンベースのダブルウインドウペーンです。
まず、通常のウインドウペーンとブークレ糸を使ったウインドウペーンというコンビネーションがスーパーナイスですよね!
それぞれを少し違うカラーにしているのも芸が細かくて◎だと思います。
そして、とってもダークなベースカラー!!
モダンでありながらもヴィンテージテイストも感じさせる絶妙なバランス感覚に惚れました!!
僕はこちらでも最近お気に入りのデザインで作ってみたいです。
具体的には「ワイド巾のピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + アウト/パッチ仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチェンジポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で作ってみたいです。
フォーマルテイスト強めのデザインがこの素材の大胆不敵な佇まいをより一層引き立てることでしょう!
ボタンはブラウンマザーオブパール(茶蝶貝)ボタン、ライニングはブラウンベースのロックなプリント素材にしたいです。
「相棒」となるボトムスはブラウンかベイジュの無地が最良だと思うのですが。。。
最近そっち系のカラーでボトムスを作っていないので。。。
もし本当にこの素材で作るなら合わせて作らないといけませんね。
38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(260g/m)ボディからのセレクションです。
レッドのバーズアイ!
「サイコー!」以外の言葉が見つかりません!!
こちらなら久し振りにカッタウェイフロントのジャケットを作りたいかも。
具体的なイメージは「ワイド巾のピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + カッタウェイフロント + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチェンジポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」あたりでしょうか。
ボタンはレッドに染めたマザーオブパールボタン、ライニングはレッド系のファンキーなプリント素材にしたいです。
そして、同素材でニュースボーイキャップも作りたいですね〜。
ついでにボウタイも作って、キャップ + ボウタイ + ジャケットのスリーピースにしたいです。
あるいは。。。
ダブルブレステッドのブレザーにしてもいいだろうなぁ。
いずれにしても。この大きめサイズのバーズアイ!
レッドももちろんカラー違いのブルーも最高にナイスだと思います!!
*何度か撮り直しましたが実際の方がこちらの画像より3割増しでキレイです
38% Wool + 34% Silk + 28% Linen(260g/m)ボディからのセレクションをもう1マーク!
何度もこのダイアリーで書いている通り僕のフェイヴァリットカラーは幼少の頃からレッドです!
正直どうしてそうなったのかはよく覚えていないのですが、カープ好きとトマト好きは大いに関係がありそうです。
それはともかく、ここ数年レッドの他に気になるカラーがあります。
それはイエローです。
なので、シャツやネクタイや周年Tシャツはイエローが多くなっています。
それだけでなく、今秋購入したニットウェアもイエローが際立つ1枚だし、2023年に(LOUD GARDENでは作れないデザインだったので)既製品を購入したお気に入りのコートもイエローだし、2022年の秋に作ったジャケットのウインドウペーンもイエローでした!
「イエロー野郎」へまっしぐらです!!
が、しかし、ベースカラーがイエローのジャケットとボトムスはまだ持っていません。
そして、すごく欲しいです。
なので、このイエローのグレンチェックにはかなり心惹かれるものがあります!
僕はこちらならモダンイングリッシュスタイルな1着を作りたいです。
具体的には「8.0cm巾のセミノッチドラペル + 1つがけのシングルブレステッド3ボタンジャケット + クラシックフロント + 前後差7.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチェンジポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」デザイン/スタイルで作ってみたいです。
ボタンはブラウンマザーオブパールボタン、ライニングはイエローがアクセントカラーで使われているファンシーなプリント素材にしたいです。
44% Cotton + 31% Silk + 25% Linen(240gm)ボディからはストライプをセレクトしました。
これまた「サイコー!」以外の言葉が見つからない逸品ではないでしょうか!?
また、こちらも「自己責任」にはなりますけれどボトムスもいけそうなボディです。
なので、僕はこちらなら最近2シーズン連続で作っているミリタリー風味あり&モッドなダブルブレステッドスーツを作ってみたいです。
具体的にはジャケットを「8.5cm巾のピークトラペル + 3つがけのダブルブレステッド6ボタン + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」で作ってみたいです。
あのスタイルのダブルブレステッドスーツにこの素材!
抜群の相性に違いありません!!
以上です。
いやはや!!
目の保養になるバンチブックです!!
もしこのバンチブックにコンパイルされている素材で作ったジャケットを着用して街を闊歩したら。。。
きっと何人もの人から「素敵ですね〜」と声をかけられるでしょうね。
1着だけでも作りたいですね〜!!
次回はSmith WoollensのAbacusをご紹介予定です。
全体的にシックですが魅力あふれるコレクションです!
乞うご期待ください。
18th. Feb. 2025
Ryoji Okada