家族ぐるみでおつき合いをしている友人Tさん経営のイタリアンレストラン/トラットリアからシェフSさんが2月末で卒業すると公式アナウンスされてから3ヶ月ほど。
Sさんは予定通り2月末まできっちりとシェフを勤め上げたそうです。
そして、3.1 Satから3.9 Sunはレストラン自体をお休みにして新たなシェフとともにニューチャプターの準備をしているそうです。
3.2 SunにTさんファミリーと会食に行った(妻は別の会食があったので欠席)のですがとても元気そうでした。
何より何より!
そして。。。
僕は結局不義理をして2月末までに行けなかったので、早いうちに必ず新たなシェフの料理を食べに行きたいと思います!
しかし、テイラーの生産背景問題も大変ですが、レストランのシェフ問題も大変ですよね。
高校時代からの悪友も苦労していたもんなぁ。。。
ところで。
「イタリアン」といえば。
今日も新作バンチブックをご紹介します。
6回目の今日は昨日の予告通り「Loro Piana/ロロ・ピアーナ、Ermenegildo Zegna/エルメネジルド・ゼニアとともに世界3大ミル(毛織物工場)の一角を担う存在」として世界中のビッグメゾンやトップテイラー(←注:LOUD GARDENを含みます!)から高い評価を得ている、そしてその強力にハイクオリティかつ極めてクリエイティヴィティに富んだコレクションが最高に僕好みなイタリアンミルFratelli Tallia Di Delfino/フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノ(以下FTD)の新作Suiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションです。
まずは、FTDについて「復習」しましょう。
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FTDは1903年イタリアのビエラ地方Strona(ストローナ)に発祥した120年以上の歴史を誇るイタリア屈指の最高級テキスタイルメーカーです。
その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえない生産背景にあります。
具体的には、FTDの生産が「豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根付いてきた環境」の中で、「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱うなど常に最高級原料を使用」し、「最新設備と伝統技術に基づいた生産体制」のもとで行われていることにあります。
世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。
また、イタリア(つまり、世界)トップクラスとの誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしています。
2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得したことでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます業界内のプレゼンスを高めている点も見逃せません!
*μ=マイクロン
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1903年といえば明治36年、英国王はエドワード7世だった時代です。
そう考えると一段とすごい歴史ですよね!
今年13周年を迎えるLOUD GARDENの約10倍。。。
ちなみに1903年はツールドフランスの第1回大会、現行MLBのワールドシリーズの第1回が行われた年だそうです。
ツールドフランスもワールドシリーズも歴史が長〜いんですね!
また、このDiaryにも何度か書いたことがある通り、僕はFTDの工場に2回ほど足を運んだことがあるのですがその素晴らしい環境と最新鋭の設備に感動した記憶があります。
ビエラ地方の高い位置、つまり空気と水がキレイな位置に工場がありました。
高級な素材を織り上げるのに立地はとても重要なようで、確かにハイエンドなミルほど高い位置にありました。
またいつかビエラを訪れる機会に恵まれると幸せなのですが。
できれば妻と。
いや、さすがに妻とビエラを訪れることはないかな?
能書きはほどほどにして早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
美しくスタイリッシュなSuitingが80マーク以上もコンパイルされている極めて優れた内容の極上バンチブックです!
最初から最後まで全マークが見所、抜粋してのご紹介はできなそうなので今日も全マークをご紹介します。
50マークを超えると「抜粋したいなぁ」となるのが本音なんですけれど。。。
無理なんだから仕方がない!
今日も熱く丁寧に全マークをご紹介します!
とはいえ。。。
様々な注意を払って写真撮影をしているつもりではありますが、それでもやっぱり実物の素晴らしさを100%表現できていない画像が少なからずあると思いますし、80マーク以上をすべて個別画像でお見せすることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にはぜひともじっくりと最初から最後までチェックをしてください。
きっとあれもこれも作りたくなると思います!
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Executive 15.5 μに近い感じでmade in Englandの素材ってあるの?(あります!)」とか「Ice Timeのストライプ3マークをもう少し質感が分かりやすい写真で見てみたい」とか「Gentleman’s Journeyのイチオシチェックがすごくよさそうなので前回と同じデザインとサイズでスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申しつけください。
それでは、前回と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 5」を披露します!
Executive 15.5 μ
「世界を舞台に活躍するビジネスエグゼクティヴをサポートしたい!」という明確な意思からこの名前がつけられたFTDの最高級Suitingです。
高級ウール原料の中でも特に希少で高価な15.5μの原毛を紡績した160番手双糸(ソウシ)を使用して織り上げた至高のボディです。
柔らかくしなやかなとろけるような風合い、極上の光沢、上品な膨らみと「ラグジュアリーなスーツを作るのに非の打ち所がまったくないハイエンド素材」です。
が、この素材のこだわりはそれだけではありません。
実は、タテ・ヨコ両方向に伸びる「2wayの*Natural Stretch機能」を持っているのです!!
*Natural Stretch機能:Polyurethaneに代表される伸縮性が高い原料をブレンドせずに天然繊維だけで実現したストレッチ機能
これだけラグジュアリーな「顔」と肌触りを誇る素材なのに機能的という。。。
込められた「世界を舞台に活躍するビジネスエグゼクティヴをサポートしたい!」という意思は本物ですね!
ヨコ方向だけに伸びる通常のNatural Stretchと比べて製織するのが難しい一方でパフォーマンスがより優れている2way Natural Stretchというところにも意思の強さを感じます。
なにせ2way Natural Stretchは「着心地の快適性」も「テンションが分散されることによる防シワ性」も通常のNatural Stretchより格段に上ですから!
「贅沢さと機能性を高い次元で融合させる」という発想も素晴らしいしその発想を完璧に具現化できる実力も見事、細番手糸を扱うテクニックは世界でも屈指と評されるFTDだからこそなせる「究極」のラグジュアリーSuitingだと思います。
それが証拠に。。。
このボディは1年前:2024 Spring/Summerシーズンにリリースされたのですが、その時は無地6マークのみの展開でした。
しかしながら、2025 Spring/Summerシーズンは無地が1マーク増え、柄物も合計9マークがリリースされました。
実に、総計10マークの増加!!
これはデビューシーズンに「究極」であることが支持されてスマッシュヒットを記録したゆえの「マーク数増」です!
さすがです。
上述の通り画像だけだとなかなか伝わりにくい部分もあるとは思いますが、触ってみるとイタリアンミルの最高峰が生み出したいかにもイタリア的な「至高のボディ」ということはすぐにお分かりいただけると思います。
つきましては、ご来店の際にはぜひとも触れてみてください。
当然のごとくかなり高価ですけれど僕もこれはぜひとも作ってみたいです!
いや。。。
高価ではあるけれど「Super 160’sにしては比較的控えめプライス」が正しいかな!?
上画像:ニューカラーを加えた無地7マークです。
中画像:エレガント極まりないストライプ4マークです。
下画像:アンダーステイトメントなチェック5マークです。
品質は100% Super 160’s Wool(250g/m)、組織はツイル(綾織)、いわゆるFour Seasonsタイプのボディです。
Heritage Napoli 3 Ply
2025 Spring/SummerシーズンのニューボディHeritage Napoli 3 Plyです。
その名前から容易に想像できるイメージ通り、そしてご覧の通り3 Ply糸を使用した「モダンヴィンテージな佇まい」を醸し出している素晴らしい素材です。
具体的には「巧みに杢糸を使用した3 Ply糸で表現したムリネ」がとてもクラシカルな一方で、「上品な同系色の杢糸使いによる繊細なカラーリング」がスッキリとした印象を演出しラグジュアリーな雰囲気を加えています。
広義ではフレスコタイプのSuitingですね。
はい、独特のシャリ感、優れた通気性、そして高い防シワ性に恵まれたSuitingです。
それでいて、FTDらしく極めて上質な糸を使用して織り上げているため一般的なフレスコタイプのSuitingよりも肌触りがかなり滑らかで見た目もエレガントです。
ということは。。。
「ラグジュアリーなフレスコ(タイプの)Suiting」という表現がぴったりかもしれません。
なので、こちらの素材で作ったスーツならば、普段のビジネスシーンやご会食ではもちろんのこと、ご出張やご旅行でもその実力をいかんなく発揮してくれること間違いなしです!
フレスコタイプのSuitingなら「やっぱりMartin SonsかSmith Woollensがベストじゃない?」とお思いの方も少なくないと思います。
他のミル/マーチャントのそれは「似て非なるニセモノ」が多いですし、僕もそう思います。
が、FTDのこちらはまったく新しい解釈で生み出された「完全な別物」ですので、Martin SonsやSmith Woollensの「対抗馬」になりうると思います!
加えて、ベストセラーボディNapoliシリーズの名前が使われていることからFTDが相当の自信を持っていることも想像できます。
という複合的な理由から、2025 Spring/Summerシーズンにスマッシュヒットを記録するか否か?に注目したい素材ですね。
また、Suitingとはいえこの素材感ですからジャケットを単品で作ってもすごくいいと思います。
品質は100% Wool(320g/m)、組織はトロピカル(平織)です。
Napoli
名うてのビスポークテイラー/サルトリアが集う街としてSavile Rowと並び称されるNapoli。
関わり深いその聖地に相応しい上質で仕立て映えのする最高級素材を提供するという役割を120年以上に渡り担ってきた歴史や哲学を宿すFTDのベストセラー&世界的定番がこのNapoliです。
17.0μという究極のウール原料のみを使用したFour Seasonsタイプのツイル素材で、品質は100% Super 130’s Wool(260g/m)です。
*無地(下画像)の上から2番目と3番目のみ300g/mと少しウエイトがあります
ご覧の通り、高級感あふれる優雅な佇まいと色気のある色柄が魅力です。
そして、これまたご覧の通り、無地の充実はもちろんのこと柄物もクラシカルからファンシーまで、豊富なヴァリエーションがラインナップされています。
優雅でラグジュアリーで大人の色気に満ちたスーツをお探しの方に自信を持ってオススメできる優れた素材です。
色柄によってはジャケットにもいいと思います。
上画像:ファンシー&クラッシーなチェック5マークです。FTDらしい洗練された色柄が自慢です。
中画像:色気のあるストライプ4マークとシックなオーヴァーチェック1マーク(1番下)です。いずれで作っても極めてエレガントな1着が仕上がるに違いありません。
下画像:無地10マークです。
冒頭のExecutive 15.5 μを見た/触った直後だと。。。
正直、肌触りは少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
が、より頼り甲斐のある素材感ですし、普段からガンガン着用する想定ならばこちらの方がオススメ度が高いかもしれません!
なにしろ長年に渡るベストセラーボディですから「安心・安全」であります!
Honey Way “Sartorial Solaro”
FTDが提案する究極のサマーエレガンスという触れ込みの美しい素材です。
具体的には、サマー素材の定番であるSolaroを細番手原料を使用したスーパーファインウールで仕上げてリッチな雰囲気にアップデートした素材です。
イタリア語で太陽を意味するSolaro/ソラーロ。
経緯(タテヨコ)で異なるカラーの糸を使用してヘリンボーン組織(ツイル/綾織組織の変形)を構築しているため、見る角度によってカラーや光沢が微妙に変化し、様々な表情を見せてくれる通好みの素材。
かように微妙な変化(タマムシ効果とも)を持った素材を我々の業界ではSolaro(英語ではSun Cloth)と呼びます。
こちらは2年前にFTDが自信を持ってリリースし以来、かなりの人気を博している渾身のSolaroです!
まずは美しいカラーが魅力です。
ただ、残念なことにその美しいカラーを生み出している「微妙な変化」や「タマムシ効果」は静止画像ではほとんど伝えることが出来ません。。。
ですので、その真髄はぜひとも店頭にてお確かめください。
また、細番手糸を使用した100% Wool素材のためCottonやクラシカルなSolaroよりも格段に優雅な光沢やドレープに恵まれているのも特徴です。
この優雅さですからドレスシーンでの着用も十二分に可能だと思います。
加えて、こちらはフィニッシング工程に天然の蜜蝋を使用することで環境に深く配慮したHoney Wayコレクションです。
すなわち、「そのとろけるような風合いは自然からの恵み」という嬉しい特徴も持っています!
「ホンモノ」のSolaro/Sun Clothはその出自*からもっとハード&ヘヴィなのですが、そちらは本家Smith Woollensに任せるとして、こちらはFTDらしいスーパーモダンなSolaroとして光り輝く傑作だと思います。
品質は100% Super 130’s Wool(230g/m)です。
*Solaroはもともと亜熱帯の植民地にて英国の兵士が紫外線から肌を守るためにSmith Woollensが開発した「表面にカラーが強く出る経糸」には紫外線を反射する明るい色(カーキ)を、「裏面にカラーが出る緯糸」には肌を守るための暗い色(レッド)を使った素材です
*この4マークでは上から2番目がオリジナルに近いカラーリングです
最後にHoney Wayシリーズについて簡単に「復習」してみましょう。
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通常のフィニッシング工程には少なからぬ化学薬品が使われますが、FTDはその経験と最新の技術を駆使して「蜜蝋によるフィニッシング」に成功、環境に配慮しながらも高級感のある滑らかなタッチの素材を生み出しました。
更に最新設備の導入によって使用する水の量を通常の約半分にすることも実現、人体にも自然にも優しいHoney Wayシリーズが誕生しました。
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Archivio 1903 “Mohair”
1903年創業、実に120年以上の歴史を誇るFTDの膨大なアーカイヴからインスピレーションを得たMohairブレンドボディです。
左の3マークは「時代を超えていく傑作」をテーマにしたEnglish Heritageです。
English HeritageはMohairを贅沢に使用した古き佳きイングリッシュファブリックを彷彿とさせるボディです。
「22%ブレンドされたMohair」と「FTDにしてはかなり太番手に引いた糸」によりその肌触りは極めてハード、よき意味でザラついています。
レトロなカラーリングとフィニッシングを施しているのも特徴的です。
400gというウエイトが表現する美しくも威厳あふれるドレープも相まって非常にクラシカルなスーツが仕上がる素材だと思います。
もちろんMohair特有の光沢とシャリ感、そして優れた通気性も楽しめます。
また、(FTDにしては)太番手の糸を強撚にして織り上げることで素材の弾力とドライな質感を一段と高めているので、ウエイトからは想像できない快適な着心地をもたらすであろうことも見逃せません。
品質は78% Wool + 22% Mohair(400g/m)、組織はトロピカルです。
こちらのネイヴィブルーは昨日ご注文が入りました!
かなりのオススメ素材なので嬉しい限りです!!
右の5マークはもう少し軽快なMohairブレンドボディ:Gentleman Mohairです。
具体的には細番手のMohairを使ったサマーシーズン向けの定番ボディです。
ストレスフルな軽量設計ですが、モヘアの光沢とハリコシを最大限に活かすべく丁寧に織り上げられているため仕立て映えの美しさは「約束」されています。
加えて、2025 Spring/Summerシーズンからこの定番ボディにNatural Stretch機能が加えられたことも見逃せません。
Mohairはあまり伸縮性を持たない繊維ですが、今回のマイナーチェンジによりGentleman Mohairの快適な着心地は一段と際立つことでしょう!
アーカイヴを大切にすると同時に定番ボディを躊躇なく進化させるところも「さすがはFTD!」だと思います。
品質は88% Wool + 12% Mohair(230g/m)、組織はトロピカルです。
Napoli “Ice Time”
Napoliのトロピカル組織ライン:Napoli “Ice Time” です。
先にご紹介したNapoliのツイル組織ライン同様に17.0μという究極のウール原料のみを使用して丁寧に織り上げられたFTDのベストセラーです。
ベストセラーだけあって、Napoli同様にマーク数が多いですよね!
品質は100% Super 130’s Wool(220g/m)です。
トロピカル組織なのでツイル組織よりもかなりライトウエイトに仕上がっています。
なので、仕立て上がりは驚くほど軽快だと思います。
とはいえ、2 Plyなのでソフトな素材感ながらもタフさを兼ね備えているのが嬉しい限りではないでしょうか!?
また、Natural Stretch機能を備えているのも◎です。
2025 Spring/Summerシーズンは2024 Spring/Summerシーズンより3マーク増の全16マーク展開です。
昨夏のあまりに厳しい暑さを考慮してのマーク増だとか。
嬉しい配慮ですね!
上画像:とてもスタイリッシュ&モダンクラシックなチェック7マークです。
下画像:2025 Spring/Summerシーズンの新柄である最高に素敵なストライプ3マークとトレンドのブラウンも加わった無地6マークです。
春先から秋口まで着用可能です。
Archivio 1903 “Gentleman’s Journey”
120年を超える歴史が積み重ねてきたアーカイヴから着想を得て生み出されるArchivio 1903シリーズのGentleman’s Journeyは、Spring/Summerシーズン向けSuitingにおいてThe Classicともいえる「中番手の強撚糸を使用したトロピカルボディ」です。
通気性に優れ、耐久性があり、シワに強く、(横方向に)高いストレッチ性を誇るこの素材で作ったスーツは、必ずや航海や長期旅行でも大活躍することでしょう。
ハリコシの豊かさに由来する仕立て映えのよさも魅力です。
ラグジュアリーテキスタイルメーカーとして認知される今日のFTDですが、もうひとつの側面である「前時代のレガシーともいえる古き佳きサルトリア全盛時代を支えてきたクラシックテキスタイルメーカー」としての底力を強く感じさせる会心作だと思います。
それが証拠に、2年前のデビュー以来世界中でかなりの人気を博しているそうです。
今シーズンはこちらの6マーク展開です。
品質は100% Wool(280g/m)です。
このタイプの素材としては軽快なウエイトも嬉しい限りではないでしょうか。
Portofino
「絵画のような美しい港を持つイタリア有数の高級ポートタウンであるポルトフィーノ」をイメージしたラグジュアリーシリーズ:Portofinoです。
上の1マークはクルーズ船での旅をイメージしたLuxury Cruiseです。
SilkとLinenのかすれた表情が上品な、そして少々のヴィンテージタッチを感じさせる無地素材で、品質は45% Wool + 45% Linen + 10% Silk(230g/m)です。
Woolの豊かなドレープとLinen特有のカジュアル感、そしてSilkの優雅さが見事なハーモニーを演じている逸品です。
下3マークはプライヴェイトビーチへのドライヴをイメージしたCabrioletです。
Silkを中心とした5者混ならではの繊細な「顔」とライトウエイト&ストレッチという機能性を完璧に融合させた軽やかでクラッシーなルックスが素晴らしい素材です。
具体的な品質は68% Wool + 17% Silk + 12% Linen + 2% Polyamide + 1% Polyurethane(21og/m)です。
Polyurethane混紡素材なのでかなり伸びます!
プライヴェイトビーチへのドライヴの際にはとっても嬉しいですよね。
爽やか極まりないカラーも白眉だと思います。
間違いなく夏の青い空や海に映えるスーツ/ジャケットに仕上がることでしょう!
全マーク紹介は以上です!
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれません!
Executive 15.5 μからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
ネイヴィブルーと悩みましたが今日の気分はグレイでした。
僕はこちらならクラシカルなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
すみません、ここ最近あまりにも慌ただしいので「僕のBest 5」のご説明は簡潔にします!
Heritage Napoli 3 Plyからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
僕はこちらなら今秋作った&今春も作っているお気に入り「ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツ」を作りたいです。
ちなみにデザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3 + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。
全体は上:グリーンを、カラー(上衿)やターンバックカフスやくるみボタン等のパーツは下:ネイヴィブルーを使いたいです。
パーツ用の素材との「ストーリー」で、ライニングはネイヴィブルーベースのロックなプリントライニングにしたいです。
そして、ネイヴィブルーでもボトムスを作っておいてセットアップでも楽しみたいですね!
Napoliからは ↓こちら↓ をセレクトしました。
このカラーリングとワイド巾!
サイコーに好きです。
僕はこちらなら1930’sスタイルで作りたいです。
あまりに時間がないので詳細は割愛しますが。。。
譲れないポイントはワイドなピークトラペルとハイライズ&ワイドシルエットのボトムスです。
Napoli “Ice Time”からは ↓こちら↓ をセレクトしました。
他の2マークと超スーパー迷ったですが。。。
今日はこちらに手が伸びました!!
上述の通り明日には変わっているかもしれませんけれど笑。
僕はこちらならクラシカルだけれどエッヂの効いた遊びがあるスリーピーススーツを作ってみたいです。
ということは、お得意の 「縦横斜め」な ↓こちら↓ でしょうか!
ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + クラシックフロント + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + ホリゾンタル裁断したアウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 +(ウェルトポケット仕様の)ウエストポケットをヴァーティカル裁断
ボトムス:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
といった感じです。
あるいはクラシカルなダブルブレステッドスーツで「料理」したいです。
ライニングは昨日も売れて在庫が超僅少になった “♡ Camo” silk c/# RWBにしたいですね!
Archivio 1903 “Gentleman’s Journey”からは ↓こちら↓ をセレクトしました。
モダンレトロなミニトリプルウィンドウペーン!
イイですよね〜!!
僕はこちらなら久し振りに完全なるモッズスーツを作りたいです。
以上です。
次回はUKの素材をご紹介予定です。
イタリアンミルが2回連続続きましたからね!
「やっぱり英国素材が好き!」という皆さん!!
乞うご期待ください。
8th. Mar. 2025
Ryoji Okada