諸々あって少々遅れ気味だったLOUD GARDENの季刊ニュースペーパー:The Loudest Voiceの春号が明日仕上がります。
その作成もあって、この1週間はかなりハードに頑張りました!
早起きしたり、GGでのトレーニング時間を短縮したり、残業を増やしたり。。。
なだけなく、定休日(木曜日)も13:00頃から20:00過ぎまで没頭したのでほぼお休みなしでした。
疲労は溜まっているけど、あれこれ「やり切れた感」はかなりあるので「心地よい疲れに包まれている」といった感じです。
今週も引き続き頑張りたいです!!
ちなみに、今週の木曜日は祝日ですが。。。
一応は定休日とさせてもらいます。
ただ、ご予約を一件いただいているのとまだまだ雑務が溜まっているのとで14:30頃から19:00頃までは店にいる予定です。
「木曜日が一番動きやすいんだよね」とか「そうなんだ!?じゃあ、行こう!」という方がいらっしゃいましたらどうぞお気軽にご来店ください。
ただ、もしこの木曜日にご来店くださる場合、できれば事前にご連絡いただければ幸甚です!
僕ひとりですから「ちょっとそこのファミリーマートまで!」ということもあり得るので、いらしていただいたのにお会いできなかったという事態だけは避けたいと思います。
もちろん当日のご連絡で大丈夫です。
とにもかくにも今週も頑張り抜きます!
Go! RYOJI!
ところで。
「やり切れた」といえば。
何度かこのDiaryで書いた通り、2025 Spring/Summerシーズン第2弾となるオーダーメイドシャツ用新作コレクションが間もなく入荷します。
そして、これも何度かこのDiaryで書いた通り、それまでに新作バンチブックのご紹介を10回まで終わらせておきたいと思っていました。
が、事前にシャツファクトリーさんからもらっていた情報によれば「新作コレクションは3.12 Wedに出荷予定」とのことでした。
ということは。。。
新作コレクションは岡山から発送されるので「着荷は3.14 Friかな??」と思っていました。
なので、なんとしても昨日:3.15 Satまでに10回目を終わらせておきたかったです。
が、昨日も書いた通り、昨日は前日が猛烈に忙しかったため仕込むことができませんでした。
なので、「目標達成できず!」と悔しく思いました。
しかし、幸いなことにというかなんというか。。。
新作コレクションは金曜日ではなく昨日の夕方に着荷しました。
という訳で、(Diaryはほぼほぼ前日の夕方までに仕込みが終わっていることが多いため)今日は10回目となる新作バンチブックのご紹介をします。
いやはや、なんとかやり切れました!
嬉しい!!
10回目の今日は、前回の予告通りDormeuilの極めて「危険な」新作をご紹介します。
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック(というかサンプルカードセット?)↓ です。
DormeuilのCelebrationです。
はい!
Dormeuilが世界に誇るデザインチームの圧倒的クリエイティビティが最大限に発揮された華やかなパーティウェアコレクション。
ウェディングやセレモニー、オンステージで着用するウェア、あるいは「ロックスターな普段着」を探されている方に大オススメの傑作コレクション。
フォーマルカラー:ブラック/ホワイト/ミッドナイトブルーにレッドやグリーンやオレンジが加えられた華やかながらもシックなカラーパレットがどこまでも美しく、リアルなゴールド糸/プラチナ糸が使われたストライプやペイズリープリントのヴェルヴェットといった素材が呆れるほどゴージャスなため息がとまらないほど魅惑的なコレクション。
それがCelebrationです!
今春、3年振りに大きくリニュアル&グレードアップされたので手配しました。
Dormeuil自体のご説明は。。。
不要だとは思いますが簡単に!
Dormeuilはパリに本社を置く世界最古のマーチャントです。
その歴史は1842年にイギリスから毛織物を輸入販売することから始まりました。
以降、「1927年に世界で初めて服地にセルヴィッヂ(耳)を採用」「それまでは難しいとされていたMohair原料を使用した服地の製造に成功」「Tonik等の歴史的傑作を複数リリース」といった数多くの逸話を残して現在に至っています。
上記の通りフランス企業ながらも、創業ほどなくして独自の感性を反映したオリジナルファブリックをイングリッシュミルに織らせたり、1971年にはロンドンに1号店をオープンさせたり、業績拡大とともにイングリッシュミルを傘下に収めたりと「イングリッシュ色」が極めて強く、現在のコレクションはそのほとんどすべがイングランド中北部West Yorkshire南西部に位置する「毛織物の聖地」Huddersfieldに工場を構える傘下のミルにて生産されています。
創業から183年。。。
紋章に刻まれている “domus optima domous amica(最高の品質を最高のおもてなしで)” という言葉のとおり、現在もトップマーチャントとして世界80カ国以上にその美しい作品を供給し続けています。
現行素材ではなくヴィンテージ素材ですが、そしてCelebrationではなくTonikですが、今春僕も久し振りにDormeuilの素材で1着仕立てました。
その感想は。。。
「やっぱりDormeuilの素材はめちゃめちゃイイな〜!」でした。
続いて、まずは全58マークをご紹介してから最後に「僕のBest 5」を披露します。
通常のバンチブックと異なりカードサンプル形状(上画像の豪華Boxに一般的なバンチブックと同サイズのカードサンプルが収納されています)ということもありかなり工夫をして撮影したつもりですが、もしかしたらいつも以上にカラーや素材感等が把握しにくいかもしれません。
という訳で、もし「気になるけれどリアルだとどうなんだろう」といった素材がありましたらどうぞお気軽にご連絡ください。
異なるアングルの「寄り画像」や動画等でよりリアルが把握しやすい「材料」をe-mailやSNSのメッセージ等でお送りします!
まずはヴェリーロック&ロールなラメ入りジャカードコレクションから。
すご〜〜〜くイイですよね〜〜〜!
スターやレオパード等のジャカードで表現したきらめくロック&ロールパターンとラメ糸が生み出すグラマラスな光沢が最高にカッコいいと思います。
そして、ガラパーティや授賞式等でロックにキメるのにこれ以上にないコレクションだと思います!
品質は88% Wool + 7% Polyester + 5% Polyamide(235/255g/m)です。
オールシーズン着用可能なボディです。
続いてユニークかつクリエイティヴな織柄およびラメ入りコレクションを。
上画像と下画像の上2マークが90% Wool + 10% Polyester(250/270g/m)の織柄 + ラメ入りコレクションで、下画像の下3マークが80% Wool + 20% Polyester(250/270g/m)のラメ多めコレクションです。
*品質はいずれも同じです
派手さの中にも気品を感じる「さすがDormeuil!」なナイスコレクションだと思います。
こちらもオールシーズン着用可能です。
次はシック&ラグジュアリーなジャカードコレクションを。
きらびやかなCelabrationの中ではアンダーステイトメントな部類に入るコレクションなので、他と比べると「地味かな?」と感じがちですが、実際にはとっても個性的で存在感抜群の逸品たちです。
ユニークかつどこかインテレクチュアルな織柄が最高に素敵ですし、深みあるカラーリングも見事です。
また、しっかりと打ち込んだ素材感も◎だと思います。
品質は100% Wool(250/270g/m)です。
こちらもオールシーズン着用可能です。
もしかしたら。。。
意外やこのコレクションが1番の売れ筋になるかもしれません!
僕も下画像の左上でダブルブレステッドスーツを作ってみたいです。
ここまでにご紹介した素材はすべてmade in Englandです。
シルクブレンドのジャカードコレクションです。
上述の通り非常にイングリッシュ色が強い/made in Englandの素材が多いDormeuilですが、こちらの11マークはすべてmade in Italyです。
その理由がどこにあるのか?
例えば「Silkブレンド素材はイタリアンミルの方がキレイに仕上げるから」なのか、「大きめ柄のジャカードはイングリッシュミルはもうひとつ上手ではないから」なのか、はたまた「特に理由はなく」なのかは分かりませんが、この11マークを筆頭にCelebrationはコレクションの約半数くらいがmade in Italyです。
名門UKマーチャントのほとんどがmade in Englandオンリーではなくなっている昨今です。
この流れは今後もますます拍車がかかるように思います。
でも、それによってより多様な素材が生まれる可能性がある訳ですからね!
僕は歓迎しています。
上画像:80% Wool + 20% Silk(255/275g/m)のペイズリージャカードです。極めてクラシカルでエレガントなペイズリーと一般的なバンチブックだったらまず展開されないであろうカラーヴァリエーションが白眉だと思います!
中画像:80% Wool + 20% Silk(255/275g/m)のレオパードジャカードです。左上のオフホワイトとそれ以外の3マークは柄が微妙に違うことに気がついたのでよくよく見たところ。。。もしかしたらオフホワイトはカモフラージュですね、多分汗。それ以外の3マークはレオパードなはずです。いずれにしてもロックテイストあふれるゴキゲンなジャカード素材だと思います!
下画像:65% Wool + 35% Silk(215/235g/m)のドット&カモフラージュジャカードです。まず、アーティスティックな柄がイイですよね〜!そして、極上Silkが35%もブレンドされているゆえの美しい光沢もイイです!そしてそして、シックなカラーもイイです!スーツはもちろんジャケットやボトムスを単品で作っても◎だと思います。
いずれもオールシーズンタイプの素材です。
Leatherライクコレクションです。
Leatherのような光沢と質感を持つとってもアヴァンギャルドな傑作です!
ミシン等の違いからリアルLeatherをLOUD GARDENの通常ライン/自由度の高いテイラードラインで縫製することはできません。
でも、1年に1回か2回くらい「リアルLeatherでいつものジャケットを作りたいんだけど」といったご相談をいただきます。
違う方法で縫製することを提案したりもするのですが、ほとんどの方は納期の問題とプライスの問題で断念なさいます。
また、動物福祉の観点からリアルLeatherを卒業した方も少なからずいらっしゃる(僕はまだ卒業していません!)と思います。
そんな方に大オススメできる素材が遂に登場しました!
この画像だけだとなかなかその真髄をすべてお伝えすることはできませんので、気になる方はぜひとも店頭でチェックをしてみてください。
もちろん上述した通り、別アングルの画像や動画をe-mailやSNSのメッセージでお送りすることも可能です!
品質は53% Cotton + 47% Acetate(325/345g/m *144cm巾)です。
こちらもmade in Italyです。
ヴェルヴェットコレクションです。
比類なき優美さを誇るヴェルヴェットコレクション!
これは素晴らしいですね!
ヴェルヴェットとコーデュロイの大家的存在だったドイツのNiedieckが閉鎖、made in Englandのヴェルヴェットが絶滅危惧種に近づいている昨今では「優れたヴェルヴェット/コーデュロイに出会える機会」がかなり少なくなっています。
まだ、コーデュロイは国産でも見つからないことはないのですがヴェルヴェットはね〜。。。
優雅な毛並みと深いカラーを持ち合わせている「優良品」は本当に少なくりました。
が、こちらは「最強」クラスのヴェルヴェットです!
「Dormeuilさん、ありがとー!!」という感じですね。
カラーヴァリエーションも申し分ないと思います。
品質は無地が100% Cotton(290/310g/m *145cm巾)で、ペイズリープリントが98% Cotton + 2% Elastane(305/325g/m *110cm巾)です。
はい!!
無地もサイコーの一言ですが!!
それ以上にやっぱり後者のペイズリープリントですよね〜〜!!
完璧なまでに高貴な佇まいを持つ大柄ペイズリー。
アート作品を思わせる美しくもクリエイティヴ極まりないカラーリング。
最高品質のヴェルヴェットならではの至高の肌触り。
そして、Elastaneブレンド由来の高いストレッチ機能に起因する快適性。
超スーパーサイコー以外の何物でもありません!!
もちろんヴェルヴェットなのでAutumn/Winterシーズン向けです。
そして、日本は「これから春本番!」という気候です。
そしてそして、もし今から最速で作るとしても仕上がりは春本番後半くらいです。
つまり、今の日本と「真逆」な素材です。
なのに、後述する「熱い理由」もあって今すぐにでもすご〜く作りたいです!!
こちらもmade in Italyです。
スーパーリッチなSilk + Woolコレクションです。
ニート&ノーブルなクリアカットツイル(綾織)組織の無地コレクションです。
品質は51% Cruelty Free Silk + 49% Wool(230/250g/m)です、
強烈なまでに滑らかな肌触りと気品ある光沢、そして豊かなカラーが特徴の5マークです。
パーティウエアにはもちろん、右下のネイヴィブルーなら普段使い用のスーツにもバッチリだと思います。
また、Cruelty Free Silk/クルエルティフリーとは「残虐性:crueltyがない:free」という意味です。
Silkの原料となる蚕が生み出す繭を収穫する営みを養蚕といいます。
そして、Silkを生産する工程では蚕が成虫(蚕蛾)になる前に繭ごと茹でるのが一般的です。
それはつまり「一般的な方法でSilkを生産すること」は「(無数の)繭の中にいる蚕を死なせてしまうこと」を意味します。
このことは「動物福祉の観点から問題がある」とかねてから一部で指摘されていました。
が、このCruelty Free Silkは「蚕が成虫になり繭から外に出るのを待って糸を紡ぐ」ためその問題を完璧に解消しています。
通常に比べて6倍近くもの時間がかかるため通常のSilkよりも高価ではありますが、その優しくも高い志に思わず心動かされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕はどちらかといえば「過ぎたるはおよばざるが如し」「行き過ぎた〇〇には辟易する」タイプの人間なのですが、こちらは「Silkのクオリティが抜群にナイス」なのと「通常のSilkより高価といってもプライスがほぼプラスされていない」のですごく気に入っています!
それに優しく高い志も加わっている訳ですから素敵です!!
例えば。。。
そんな素敵な背景を持つ素材でウエディング用のディナースーツを作る。
とっても粋だと思います。
「ホンモノ(Real)」コレクションです。
この2マークは特に写真を撮るのが難しかったです汗。
なにせ。。。
ストライプがいずれも「ホンモノ」なので!
なにが「ホンモノ」かといえば。
はい、素材見本上部に貼られているシールにある通り、左上にはリアルなプラチナが、右下にはリアルなゴールドがストライプに使われているのであります!?
品質表示は100% Wool(250/270g/m)となっていますがいずれも確かに「ホンモノ」です。
また、ベースカラーはいずれもBlackです。
僕が愛するVAN MORRISONがよくこのタイプの素材で仕立てたスーツを着て歌っています。
VAN MORRISONのスーツはもう少しストライプが強いのですが、ステージ上だとすごくエレガントに見えるんですよね。
僕が初めてアイルランドで観た生ライヴの時もそうだったっけ?
いずれにしてもステージ映えのするナイスなスーツです。
一世一代のイヴェントやステージが控えている皆さん。
ぜひともオーダーしてみませんか?
LOUD GARDENが持っているバンチブックにコンパイルされているSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)では最も高価ですが、その価値やアリだと思います!!
こちらの2マークはmade in Englandです。
最後は「直球」なBarathea/バラシアタイプのブラック&ホワイトです。
Baratheaは「細かな菱形の織柄を浮かび上がらせる(平織の一種である)斜子織」由来のざっくりとした「顔」が特徴的なクラシック素材です。
かつてはフォーマルウエア向け素材といえばBaratheaでした。
日本ではバラシャ、バラッシャなどと呼ばれて1990年代後半頃までは一定の人気があった素材なので、僕と同世代の方ならご記憶があるかもしれません。
が、生活様式の変化等に伴い需要が少なくなったことからコンパイルされているバンチブックも少なくなる一方でした。
そのような時代にDormeuilがCelebrationの「トリ」をキッチリとBaratheaに任せているのは嬉しい限りです。
品質は100% RWS Wool(305/325g/m)、made in Italyです。
RWS Woolとは。
地球規模の環境危機は服飾業界においても重要なテーマとなっています。
RWS:Responsible Wool Standardは羊毛製品の製造と販売を持続可能なものとするために生み出された「羊と土地の管理を実践した農場で生産された羊毛原料がその後の最終製品にいたるまで全工程において、正しく、間違いなく使われ、管理されているかのトレーサビリティを証明する国際的な認証基準」です。
動物の人道的な扱い、土地の健康、健全なサプライチェーンの構築など認証には4つの柱があり、全工程において審査を受け、認証を取得することによりRWS Woolとの認定を受けることができます。
また、RWS認定されていない他のWoolが一切混入していないことも認定の必須条件となります。
伝統的な素材でRWS Woolを使うというセンス。
僕はとても好きです!
全マークのご紹介は以上です。
最後に、今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
いつも書いていますけれど、あくまで「今日の」なので、そしてどれも素晴らしい素材なので明日には変わっているかもしれません!
今日は一気にいきます!
5マークとも極めて「危険」なカッコよさですよね〜!
もし作るならいずれもデザインはフォーマルテイスト強めにまとめたいです。
が、しかし。。。
5マークともとっても作りたいものの。。。
5着は金銭面で絶対無理なので、もし2着に絞るとすれば。。。
悩みに悩んで。。。
1番上のスタージャカードと上から4番目のペイズリープリントヴェルヴェットでしょうか。
そして、まずどちらかを作るとすれば後者でしょうか!
上述の通り、今の日本とは「真逆」な素材ですが笑。
以前にペイズリーのエンボスプリントをしたmade in Italyのブラックヴェルヴェットでジャケットを作りました。
そのヴェルヴェットはかなり特殊で、今はなき問屋G社の営業部長Aさんが「岡田さんの店ならこのヴェルヴェット売れるでしょ!?」とカット見本を持ってきてくれたのが出会いでした。
かなり気に入ったのでこのDiary等々でかなりPRしたもののご注文は1着も入りませんでした。
また、お持ちいただいた時は僕もちょうどかなりバタバタなタイミングだったためすぐには作りません/作れませんでした。
でも、カット見本を入手して1.5ヶ月後くらいだったでしょうか、やっぱりすごく気になったので「やっぱり作ろう!」と思い立って作りました。
それから約1.5ヶ月後。
素晴らしいジャケットが仕上がりました。
が、しかし、その時点でG社さんが持っていた在庫は完売となっていました。。。
G社さんは「バンチブックを組むために原反を発注するタイプの商い」ではなく「社長さんがイタリアに行ってその場でメーカーから現有在庫を大量に買いつけるタイプの商い」をしていました。
*そういう商いのためコロナ禍で買いつけが不可能になったことを理由に廃業なさいました泣
それゆえ、15.0mしかない素材や5反(通常は250.0m)ある素材等々、その在庫はまちまちなのですが、そのほとんどが世界中でG社さんにしかありませんでした。
そして、上記のブラックヴェルヴェットは買いつけ時点で25.om前後(だったと思います)しかなくって、やはり世界中で最後の在庫でした。
なので、僕が作ったジャケットの素晴らしい仕上がりを見てたくさんのお得意様が「これ欲しい!」「作りたい!」仰ってくださいましたがいわゆる「あとの祭り」でした。
あれは6年以上前だったと思います。
今でも時々「似たようなヴェルヴェット出てきました?」とお尋ねくださるお得意様もいらっしゃいます。
僕もしばしば思い出したように似寄りをリサーチするのですが「似て非なるもの」さえ見つかりません。。。
Jean-Michel Basquiatのアート作品をジャカードで完全再現した傑作もG社さん経由で、同じように「あとの祭り」が続出したっけ。。。
さて、肝心のペイズリープリントヴェルヴェットですが、こちらももちろん世界中でDormeuilしか在庫を持っていません。
とはいえ、天下のDormeuilがコレクションに組み込んでいる訳ですからドカ〜ンと原反を構えているはずです!
なので、「夏が来たら仕込もうかな?」と思いました。
しかし!
念のために現時点の在庫をチェックしたら116.0mしかありませんでした!?
G社さんと違ってDormeuilのセールスはワールドワイドですし、この素材は巾が110.0cmと狭い/1着のジャケットに必要なm数が長めなので実質的な在庫/通常の巾で考えた在庫は80.0m前後という感じです。
ということは。。。
ジャケット26着前後分しかないということではありませんか!?
カラー違いもないという事実を鑑みれば夏前に完売することも多いにあり得ますよね汗。
完売が近づいたらリピート生産する可能性はもちろんありますけれど。。。
という訳で、心が大きく動いています!
同じヴェルヴェットコレクションのオレンジをパーツに使ったワイド巾ピークトラペルのシングルブレステッド1ボタンジャケットが作りたいです。
ライニングはやっぱり。。。
ペイズリーかな???
この素材に「ピン!」ときた方がいらっしゃいましたらぜひとも乗り遅れないようにしましょ〜!!!
以上です。
次回は昨日届いた/入荷が遅れていたHolland & SherryのBespoke # 31をご紹介予定です。
乞うご期待ください。
16th. Mar. 2025
Ryoji Okada