金曜日に開幕したNPB!
開幕シリーズをマツダスタジアムで戦っているカープはT相手に2連敗。。。
多くのカープファンが懸念していた通り、早くも「最大2点しか取れない打線」と化しています笑。
オープン戦も含めて昨年の9月からずっと貧打な訳で「もしも新外国人選手が打てないと昨シーズンとなんも変わらん!」と思っていたらいきなりその構図になっているという。。。
開幕に合わせて準備をしてきたはずなのに、ずっと抑えられている投手にも初めて先発ローテーション入りした若手左腕にもピシャリと抑えられる情けなさよ。
まだ2試合が終わっただけですが暗澹たる気持ちです!
まあ昨日は、点を取ったら2回連続で失点する床田投手もいただけない部分もありましたが。。。
なんとしても!
今日は勝つ!!
ところで。
「2」といえば。
2日振りに新作バンチブックをご紹介します。
13回目はイタリアを代表するミルMarzotto/マルゾットのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションです。
MarzottoはFratelli Tallia Di DelfinoやGuabello、Marlaneといった豊かな歴史と確かな個性を持つ高級ミルを傘下に収める老舗です。
その品質の高さは「提携しているオーストラリア屈指の優良牧場から供給される原毛の紡績からフィニッシングまでのサイクルを自社に集約し徹底管理すること」から生まれています。
また、「メンズだけでなくウィメンズ向けの素材も多く作ってきた実績」と「化学繊維を使うことを厭わない未来志向の姿勢」もMarzottoの独自性を際立たせています。
Marzottoの傘下に入って以降、Fratelli Tallia Di Delfinoがコレクションの幅を飛躍的に広げると同時に極めて野心的な素材開発に成功するなど質量ともに大きな躍進を遂げていますが、この大躍進にもMarzottoの独自性とスケール(の大きさ)が多大な影響を与えています。
というMarzottoの歴史はかなり古く、イタリア統一王国誕生前の1836年にグループ創業者である貴族Luigi Marzottoがイタリア北部Valdagno/ヴァルダーニョにある小さな毛織物工場に投資を始めたことが起源です。
その後、1950年代には既製服の生産も始めるなど巨大グループ企業へと成長します。
*現在はアパレル部門は切り離しています
190年近い長い歴史の中で育まれた伝統に驕ることなく時代の薫りを的確に掴み取り刷新を続ける原材料選び。
トレンドをふんだんに取り入れた高いデザイン性。
先を見据え日々徹底して行われている特殊機能の研究と開発。
そして、持ち前のスケールメリット/生産能力があって初めて実現する「現代の多様なニーズに全面対応可能な豊かなヴァリエーション展開」。
まさに「進化する老舗」!
それがMarzottoです。
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
Marzottoは既製品を作るアパレルメーカーやメゾンに多く供給しているためか、今まではあまりバンチブックにコンパイルされることがありませんでした。
僕も何度かJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)専用のバンチブックにコンパイルされていたことしか記憶にありません。
しかも、2マークとか3マークだけ。
が、しかし、一昨シーズン(だったと思います)!
満を持してMarzotto専用のバンチブックが登場しました!!
デビューシーズンはお知らせこそいただいたものの諸般の事情から見送ったのですが、昨シーズンから取り扱うことにしました。
その理由はふたつ。
まず、内容がとてもナイスなのがひとつ。
取り扱いを決める前にじっくりチェックをしたところ品質も悪くないですし、ナイスな「顔」を持つ素材もたくさんコンパイルされていました。
続いて、プライスが控えめなのがひとつ。
最近のインポート素材は値上がりが顕著です。
具体的にはインポート素材のDランク(お得意様はご存知だと思いますがLOUD GARDENのバンチブックにはアルファベットが書かれていてそのアルファベットはプライスリストに呼応しています)が消滅してしまいました。。。
なので、少々困っていたのですがこのコレクションならなんとかDランクに収まります。
工賃も上がる一方ですからね、そしてこんなご時世ですからね、あれこれ工夫して少しでもプライスを抑える工夫をしないといけません。
かくかくしかじかで取り扱うことにしました。
結果、スマッシュヒットまではいかないものの少なくないお得意様からご注文が入りました。
そして、仕立て映えも◎でした。
ならば。。。
今シーズンも取り扱わない「手」はない!!
という訳で、今シーズンもMarzottoを取り扱います!
ご覧の通り秀逸なコレクションに仕上がっていますのでご来店の際にぜひともじっくりご覧ください。
もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡ください。
ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。
続いて、今日も全マークをご紹介します!
100% Wool(235g/m)シリーズです。
前半には清涼感あふれるモダンクラシックなSuitingが15マークコンパイルされています。
組織はトロピカル(平織)、上記の通りウエイトは235g/m、「強撚糸使いによる心地よいシャリ感および高い抗シワ性」と「イタリアンミルらしい洗練された色柄」と「Dランクというプライス」が魅力のコストパフォーマンスに優れた逸品です!
メランジ糸でモダンレトロなチェックを表現した上画像の7マークは僕がイメージするMarzottoとかなりピッタリ一致しています。
すごくイイですよね!
といっても。。。
GIEVES & HAWKES時代にイデアビエラというイタリア北部で行われていたテキスタイルエキシビション会場にてフルコレクションを見せてもらった時に作られたイメージですが。。。
ということは25年以上前ですね!?
古っ笑。
それはともく、その時の印象は「いかにもイタリアのブランドが使ってそうな素材が多いな〜」といったものでした。
というテイストと確かミニマムロットが大きかったのとでGIEVES & HAWKESでは使えませんでしたが、Lougi BottoやFerlaとともに「いつかこういう素材も使ってみたいよね!」と思ったものです。
あ、それからコレクションの量が膨大だったのも印象深いです。
僕がすごくMarzottoらしいと思った上画像のチェックと繊細な糸使いで美しいカラーを表現した無地。
皆さんはどちらがお好きですか?
僕は、上画像上から4番目のグレンチェックでゆったり目のダブルブレステッドスーツを作りたい気もします。
が、しかし、今日の気分だと。。。
「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
下画像上から3番目のBlueです。
このなんとも絶妙なニュアンスがイイですよね〜。
僕はこちらなら最近お気に入りのシングルブレステッドスリーピーススーツで作ってみたいです。
具体的にはジャケットを「ワイド巾:10.5cmのピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + アウト/パッチ仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ヴェストを「ラペルレス + ダブルブレステッド8ボタン」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」で作ってみたいです。
ボタンはくるみボタン、ライニングはBlue系のロックなプリント素材にしたいです。
カラー違いのGreenもすごく素敵だと思います。
54% Wool + 44% Polyester + 2 % Polyurethane(250g/m)シリーズです。
こちらはPoryurethaneブレンドなので高いストレッチ性を誇ります。
横に引っ張っていただくとその高いストレッチ性がバッチリ分かると思います!
という訳で、ご来店の際にはぜひとも引っ張ってみてください。
また、ストレッチ性に加えてかなりの堅牢度も誇る素材です。
更に極めてシワにもなりにくい素材でもあります。
なので、ボトムス単品にもイイと思います。
というハイパフォーマンス素材ですから、ご出張やご旅行のおともに最適だと思います!
上から順番に。
画像1:トラディショナルチェック6マークです。品のあるカラーリングによりクラシックになり過ぎず抜群にニート&ノーブルな「顔」に仕上がっていると思います。
画像2:シャドウチェック(上2マーク)とシャドウストライプ(下2マーク)です。上2マークはシャドウチェックとしては珍しい複雑な柄がとても新鮮です。大人の色気を感じさせる素材だと思います。
画像3:イングリッシュテイスト強めなストライプ6マークです。ストレッチ素材でこういったストライプはかなりレアなので隠れた人気素材になりそうな予感がします!
画像4:ピンヘッド4マークです。ややもすると野暮ったくなりがちなピンヘッドですが、こちらはきめ細かな表現とイタリアンミルらしい繊細なカラーリングの「妙」で極めてセンスよく仕上がっていると思います。
画像5:無地10マークです。1番上はBlackです。
僕はやっぱり。。。
ストライプに心惹かれます。
今日の気分だと。。。
「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
Brownベースのストライプです。
これは、文句なしにカッコいいですよね〜!
というか。。。
このストライプは全4マーク展開ですが、どれもすごくカッコいいと思います。
ひとつ上のBlueもめちゃくちゃ素敵ですもんね〜。
僕なら個性派ジェントルマンスタイルで「料理」したいです。
となると、このストライプですからやっぱりお得意の 「縦横斜め」な ↓こちら↓ がイイでしょうか!?
ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + クラシックフロント + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + ホリゾンタル裁断したアウトサイドチケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 +(ウェルトポケット仕様の)ウエストポケットをヴァーティカル裁断
ボトムス:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム
間違いなくスタイリッシュに仕上がると思います!
ボタンはmade in EnglandのBrownリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングはストライプのカラーを拾ってBlue系のロックなプリントライニングにしたいです。
以上です。
次回はMarzottoと少し似たテイストのあるTollegnoにするか「あの」トップイタリアンミルにするか。。。
考え中です。
乞うご期待ください。
30th. Mar. 2025
Ryoji Okada