昨日に続いて、先週リリースされたばかりのMOTOHARU SANO & THE COYOTE BANDの2枚組ライヴアルバム:「今、何処」東京国際フォーラム 2023を聴いています。
昨日はDisc 1を愉しんだので今日は Disc2を。
Disc 1はこのライヴが収録された前年にリリースされたばかりの快作今、何処(2022年作品)を再現しています。
もちろんそちらもゴキゲンのですが、Disc 2は近年の代表曲から約束の橋、Sweet 66、サムデイ、アンジェリーナといった日本のロック&ロール史上に燦然と輝くマスターピースも収録されているので「どうしても、こちらを聴くことが増えるだろうなぁ。。。」と思わざるを得ない素晴らしい仕上がりです!
マスターピース4曲の中では特にアンジェリーナがサイコーです。
THE COYOTE BANDの「今夜も愛を探して!」というコーラスのカッコよさよ!
が、しかし、それ以上に「1. エンタテイメント! → 2. 新天地 → 3. 愛が分母 → 4. ポーラスタア → 5. La Vita é Bella → 6. 純恋(すみれ)」という近年リリースされた名曲・良曲が立て続けに披露される冒頭の流れがカッコいいかも。
70歳が近づいている中で更なる頂きを目指してガンガン&ズンズン前に進む佐野元春からますます目が離せませんね!
THE COYOTE BANDとあとどれくらいやるのかは分かりませんが、ぜひとも次作にも期待したいです。
ところで。
「カッコいい」と言えば。
今日は先月お渡ししたとてもカッコよくて品のあるスーツとシャツをご紹介します。
新作バンチブックのご紹介も考えたのですが時間が足りずでした汗。
では、早速ご紹介しましょう。
まずはスーツから。
クールなミディアムグレー無地の国産素材でお作りしたシングルブレステッドスーツです。
「オールシーズン着用可能な細番手かつクリアカットのツイル(綾織)組織」「濃過ぎず薄過ぎない絶妙なトーンのグレイ」「快適な着心地を約束してくれる高いストレッチ性」が三位一体となった優れた素材です。
LOUD GARDENで取り扱っているバンチブックにコンパイルされている素材はほとんどが英国製かイタリア製ですが、稀に日本製(やスペイン製やチリ製)もあります。
国産素材はどちらかといえば、英国っぽいアプローチをしている(か、高機能な)素材が多いです。
こちらは前者、英国っぽいアプローチの細番手素材です。
僕がGIEVES & HAWKESの国内における企画とMDのヘッドをやっていた頃(23年から28年くらい前?)はよく高級毛織物産地である尾州(尾張一宮界隈)に行っていたのですが、あの頃と比べると現在は機屋さんも整理工場さんもだいぶ少なくなってきているようです。
それでも、こうやって頑張っていらっしゃる機屋さんがあるのは本当に嬉しいですし勇気づけられます。
クオリティもいいですしプライスも比較的リーズナブルですしね。
生きているうちにもう一度くらい尾州には行ってみたいですね!
それはともかく。。。
デザインはモダンクラシックにまとめました。
具体的には「シャープな印象を与えるハイゴージーライン&8.0cm巾のノッチドラペル」「絶妙なボタンポジションのシングルブレステッド2ボタン」「アウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)付き」「しっかりとした深さ:26.0cmのサイドベンツ」「適度なテイパードシルエットを持つボトムス」といったデザインです。
結果、ご覧のとおり極めてスマートでハンサム、ノーブルでクラッシーな1着に仕上がりました。
「一時的に希少性が高まっている100% Cuproのハウンズトゥースライニング」「シックさと華やかさを併せ持つスペシャルボタン」「5個ボタン/重ねボタン/リアルボタンホール(本開き切羽)等のこだわりを満載にしたスリーヴボタン」といったオーダーメイドならではのエキサイティングディテイルも見逃せません。
では、そのエキサイティングディテイルを「寄り画像」で見てみましょう。
カラークロス(上衿裏のフェルト生地)はウインドウペーンにしました。
表素材との綺麗なグレイグラデーションがとってもナイスではないでしょうか?
ナイス過ぎて思わず「衿立て」をしたくなりますね。
胸部です。
上述の通りとってもシャープですよね!
美しいステッチワークも見事ではないでしょうか。
胸ポケットの袋地はライニングで代用してポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしています。
LOUD GARDEN/RYOJI OKADAお得意のギミックです。
ショルダーは実際に細いロープを入れて構築する立体的で男性らしいロープドショルダーです。
ポケットです。
アウトサイドチケットポケットはボタンとともにこのスーツの数少ない「パッと見」で分かるデザインアクセントになっています。
ライニングです。
表素材と完璧なハーモニーを奏でている、それでいてコントラストも効いているナイスライニングではないでしょうか。
上述の通りこちらは100% Cupro、現在諸般の事情で希少になっています。
こちらもいつソールドアウトしてもおかしくない!とヒヤヒヤしています汗。
スリーブボタンです。
はい、いずれもアップチャージ不要のディテイルです。
続いてシャツです。
国産の定番素材が収録されているバンチブック:Basicsのブラックサテンでお作りしたシャツです。
*こちらのサテンは他にホワイトとライトグレーのご用意もあります
「サテン織ならではの優雅な光沢およびシルキーな肌触り」と「深くて美しいブラック」が見事なハーモニーを奏でている逸品です。
そんな逸品をクール&シャープなデザインで「料理」したのがこちらのシャツです。
具体的には「ナポリカッタウェイカラー」「スクウェアシングルボタンカフス」「フレンチフロント(裏前立)」「胸ポケットレス仕様」でお作りしました。
結果、シックかつエレガント、そしてどこかセクシーな1枚に仕上がりました。
素材とベストマッチしたブラックマザーオブパール(黒蝶貝)ボタンも見逃せません!
先にご紹介したスーツとも相性抜群の1枚です。
以上です。
S様、いつも本当にありがとうございます。
久し振りにお会いできて本当に嬉しく光栄でした!
次はパッチワークバッグが仕上がりましたらまたご連絡いたします。
13th. Mar. 2024
Ryoji Okada