The list of the [ Loud Garden ] category.
今日から3月です!
アパレル業界においては、3月が「春夏商戦の本格スタート月」という位置づけになっております。
ですので、我々も気持ちを新たにして、元気に、前向きに、情熱的に新たな半年間をスタートさせたいと思います!
その一環ではありませんが、3月から水曜日営業を再開します。
水曜日の営業時間は14:00-20:00です。
水曜日は基本的に僕ひとり体制なので、開店時間は14:00とやや遅めですが、もしタイミングが合いましたらぜひともいらしてくださいませ。
「水曜日・木曜日定休」とお思いの方が少なくない(と思われる)ので、水曜日はゆっくりとご注文いただけるはずです!
皆さまのご来店を心よりお待ち申し上げております😌
ところで。
「春夏商戦」といえば。
昨日に引き続いて、春夏商戦の大事な大事な商材である2023 Spring/Summerシーズン向け新作バンチブックのご紹介を!
8回目となる今日は、昨日も少し予告した通り2日連続で英国製の素晴らしいSuiting(スーティング:スーツ素材)がコンパイルされているバンチブックをご紹介します。
具体的には、John FosterとWoodheadのとてもクラシカルなSuiting:合計約50マークがコンパイルされているバンチブックです。
ほとんど全マークがヴェリーブリティッシュな仕上がりです。
つきましては。。。
「Suitingはやっぱり英国モノがいいよね!」という信念をお持ちの皆さまには、ぜひともじっくりご覧になっていただきたいです!
ではでは、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します。
最後までお付き合いいただければ幸いです😌
早速いきましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです!
「200年以上の歴史を誇る英国を代表するミルJohn Foster」と「John Fosterには及ばないものの100年を超える歴史を持つ老舗マーチャントAlfred BrownがプロデュースするブランドWoodhead」の新作Suiting(および定番Suiting)が収録されたバンチブックです。
では、「中身」をご紹介する前にJohn FosterとWoodheadをご紹介しましょう!
John Fosterは ↓このようなミル↓ です。
—–
1819年に英国ウエストヨークシャー州ブラッドフォードのクイーンズベリーにおいて21歳のJohn Fosterが毛織物商を営み始めたのがJohn Fosterの原点です。
ブラッドフォードに牧場を持つ農夫の息子だった彼は成人するとブラッドフォード郊外にあるクイーンズベリーの地主の娘と結婚します。
そして、後にBlack Dyke Mills(John Fosterの自社工場)を建てることになる場所に存在した倉庫で毛織物商を始めます。
地元で紡績された上質な糸を仕入れて卸販売をするという形態から始めて順調に規模を拡大、間もなく自社の製織工場を設立するに至ります。
その後も成長を続け、1843年には自社工場に約500台もの織機を導入、1851年にロンドンで行われた万国博覧会ではモヘア混紡素材で一等を、糸で金メダルを受賞する快挙を成し遂げるなど「John Fosterの糸と素材」はそこここで高い評判を得ることに成功、その高い評判をきっかけにDormeuilの素材を手がけることにもなります。
以降も規模を拡大させて英国を代表するミルに成長し現在に至ります。
その最大の特徴は英国ミルらしい質実剛健さと現代的な感性を絶妙にブレンドさせたデザインにあります。
比較的抑えめなプライスも魅力です。
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Alfred Brown(Woodhead)は ↓このようなマーチャント↓ です。
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1915年には英国ウエストヨークシャー州最大の都市リーズにオフィスを開業することでAlfred Brownの歴史は幕を開けます。
開業時は “Browns & Sons” という名前でスタート、現在のAlfred Brownに社名が変わったのは1955年のことです。
主なコレクションはメンズ向けのやSuitingとJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)です。
そのコストパフォーマンスの高さと規模の大きさ(年間生産高は100万メートルを超えます)に加えてストック・サービスも充実していることから、英国内ではマークス&スペンサーやネクストといった大手チェーンからSavile Rowのテイラーや著名英国ブランドまで引く手数多、英国における知名度は相当に高いものがあります。
フットボール(サッカー)英国代表チームのオフィシャルスーツやオリンピック英国代表チームのオフィシャルスーツに素材を供給したり、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」のホグワーツ魔法魔術学校(のクローク)にAlfred Brown社製の素材が使われているのもその証左かもしれません。
現代的なテイストを反映させた英国らしいクラシックスタイルのコレクションがその特徴です。
Alfred Brownは現在、Alfred Brown、Empire Mills、Woodheadの3ブランド展開をしています。
—–
以上です。
ブラッドフォードのクイーンズベリー!
行きましたね〜〜!
もちろんJohn Fosterの自社工場等を見に行くためです。
25年くらい前の話なのでかなり記憶が薄れていますが2回は行っているはずです。
すごくいいところでした。
その2回のうちの初回だったかな、同行した先輩がその当時はもう使われていなかったBlack Dyke Millsブランドを日本で復活させたんですよね〜!
初代John Fosterも参加していたというBlack Dyke Mills Band由来の「ラッパのマーク」が入った織ネームも印象的でした!
あの先輩はもう一線を退いているみたいだけれどBlack Dyke Millsブランドはその後どうなったでしょうか?
また、リーズにも一度だけ行きました。
リーズはAlfred Brown訪問ではなくGIEVES & HAWKESの新しい店を見に行ったんですよね。
活気のあるなかなか大きい地方都市でした。
で、駅近くにあったパブで「一杯やろうか!」と思って入ってみたらスキンヘッドがたむろする危険な空気が充満している店でめちゃくちゃ焦った記憶があります。
肝心なことよりこういう記憶の方が鮮明という(笑)。
という僕のことはともかく、内容を見ていきましょう!
上述の通り今日も全マークを披露します!
John Foster 2-1
クリアカット&ツイル(綾織)組織のSuitingコレクション9マークです。
ウエイトは250g/m、所謂Four Seasonsタイプの素材です。
とはいえ、made in Italy素材のそれよりも手持ち感はしっかりしていてややハードタッチです。
はい、それがJohn Fosterの魅力です。
もちろん英国ミルらしい重厚感のあるシックな色柄も魅力です。
どれもとってもダンディですよね。
そして、どれもさりげないこだわりやひねりが加えられているのも嬉しい限りです。
品質はすべて100% Wool(250g)です。
John Foster 2-1の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
端正なネイヴィブルーとさりげなくも力強い重層的なウインドウペーンに惚れました!
ヴェリーブリティッシュなスリーピーススーツが作りたいですね。
具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルレスヴェスト + 1インプリーツのややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。
そして、時々ジャケットやボトムスはセパレートして着たいです!
ヴェストの前身頃はバイアスに裁断してもスーパークールかもしれませんね😉
John Foster 2-1
トロピカル(平織)組織のSuitingコレクション14マークです。
品質はすべて100% Wool(235g)、春先から秋口まで愉しめるボディ、made in Englandのトロピカル素材らしいシャリ感とハリコシを併せ持ったナイスボディだと思います!
もちろんツイル組織同様に、英国ミルらしい重厚感のあるシックな色柄も魅力です。
チェック人気が完全に復調してきたこの2シーズンほどですが、にも関わらずストライプ中心のコレクションという潔さも好きです♡
無地が1番下のライトグレイのみというのもこれまた潔いですよね!
John Foster 2-2の「僕のイチオシ(というかサンオシ)」は ↓こちら↓ です。
いかにも英国!UK!イングリッシュ!という感じのピンストライプです!
これは文句なしのかっこよさですよね!!
上からブラック、ネイヴィブルー、グレイですがどれも作ってみたいです。
皆さんはどのカラーがお好きですか?
僕は。。。
決められません(汗)。。。
なので。。。
数年前にSmith WoollensのBotanyでやったように、こちらでもカラー違いのスリーピーススーツを作ってみたいです!!
もちろん基本的には同デザインで3着!
は流石に懐事情を考えたら無理でしょうから、ネイヴィブルーとグレイで作ってみたいです!!
デザインは、John Foster 2-1のイチオシと被ってしまいますが、「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルレスヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」がいいでしょうか?
ヴェストはたくさんのフォロワーを産んだ(←少々大袈裟な表現笑)、「バーティカル + ホリゾンタル + ダイアゴナルのクレイジーカッティング」にしたいですね😉
間違いなくカッコいい、そしてOne of a kindな1着が仕上がるはずです!!
Woodhead 3-1
トロピカル組織のチェック6マークです。
品質はすべて100% Wool(250g)です。
John Fosterのトロピカルよりも少しウェイトはありますが、強撚糸由来のかなり強めなシャリ感があるので夏もバッチリ愉しめると思います。
また、抗シワ製にも優れている素材です。
On/Off兼用可能な色柄、上下(ジャケット/ボトムス)をセパレートしての着用も可能な色柄なので、ちょっとしたご旅行やご出張にも重宝するはずです。
Woodhead 3-1の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
6マーク中最も華やかなこちらに心惹かれました!
こちらならば、ややスポーティなスーツを作ってみたいです!
具体的には「シングルブレステッド3ボタン(段返り)&3パッチ/アウトポケットジャケット + グルカパンツ」というイメージです。
芯地も肩パットも省いたアンコンストラクテッド仕立てで軽快に作りたいですね。
そして、スーツではもちろん上下をセパレートしての着こなしも愉しみまくりたいです😎
Woodhead 3-2
トロピカル組織のストライプ12マークです。
こちらも品質はすべて100% Wool(250g)です。
ただ、上2マークとそれ以外は少し織り方が違うようです。
具体的には、上2マークがWoodhead 3-1と同じ強撚糸使いの少々フレスコっぽい織り方で仕上げていて、それ以外の10マークが一般的なトロピカル素材になります。
より涼しげで軽やかな前者、極めてクラシカルな後者。
皆さんはどちらがお好みですか?
Woodhead 3-2の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
モノトーングラデーションのストライプ!
とってもカッコいいですよね!!
僕はこちらでダブルブレステッドのスーツを作ってみたいです。
Woodhead 3-3
トロピカル組織の無地6マークです。
こちらも品質はすべて100% Wool(250g)です。
英国製のしっかりした素材ですので、スーツはもちろんですがボトムスにもオススメです。
Woodhead 3-3の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
他のバンチブックにはなかなかないテラコッタカラーの無地です!
このカラーは本当に&最高にいい感じです!!
僕はこちらでシック&セクシーなダブルブレステッドスーツを作りたいですね。
以上です。
まだまだご紹介できていないバンチブックはたっくさんあります(汗)ので、出来るだけ間隔をおかずに次回をお届けしたいと思います!
乞うご期待ください。
1st. Mar. 2023
Ryoji Okada
昨日のMILはエースG.Antetokounmpoが欠場、2ndエースK.Middletonは引き続きベンチスタートながらPHXに勝利、連勝を14に伸ばしました🏀
PHXもブロックバスタートレードで獲得したKDが出場しなかったとはいえ、昨日の勝利はなかなか大きいものがあると思います。
ECの首位をひた走るBOSとのゲーム差を0.5にキープできましたし、2月を「負けなし」で終えることができましたからね!
素晴らしい!
2月といえば、今日で2月も終わりです。
我々は昨年の9月から今年の2月までを「存亡と生き残りをかけた絶対に負けられない半年間」と捉え、さまざまな取り組みを懸命にやってきました。
「やり切った」という想いは全然ありませんが、その一方で「できなかったことが多過ぎた」という悔恨もほとんどありません。
具体的な結果は9月と10月は勝利、11月は薄氷の勝利、12月は惜敗、1月は敗北、2月は勝利でした。
振り返れば、9月と10月にもっと貯金をしたかった、12月はもう少しやりようがあったのでは?、1月と2月の中旬に起きた「氷河期」のごとき厳しい10日程度が痛恨だったという反省等々もありますけれど、もし漫然とこの半年に入っていたら存亡の危機が訪れたことは想像に難くないです。
そうではないテイラーさんやアパレル企業も多数あると思いますが、我々はコロナ禍の影響を強烈に受けてさかなり苦しく厳しい状況にありましたから。。。
そういった意味では意義深く、確かな手応えを感じた半年間でした。
この半年間にご注文をくださった皆さま、お客さまをご紹介してくださった皆さま、応援をしてくださった皆さまにこの場を借りて心よりの御礼を申し上げます。
そして、年末まで一緒に日々を闘ってくれたF君にも感謝をしたいです。
元気かな?
明日から本格的に幕を開けるSpring/Summerシーズンですが、例年は反対シーズン(Autumn/Winterシーズン)よりご注文数が減る傾向にあります。
ですが、ここで失速をしたら「終わり」です。
そして、6月には新たなディケイドの1周年目を迎えます。
そこで、2023年は気持ちを新たに褌を締め直しこの半年以上に頑張る決意でおります。
具体的には、既にこのDiaryでも何度か書いてはおりますが、我々は2023年を「勝負の年」「正念場」と考えております。
一片の後悔もなく今年の年末を迎えられるように「僕のファッション業界人生の集大成」となるような1年にしたいと考えております。
つきましては、どうか皆さま。
引き続きの応援をよろしくお願い申し上げます。
具体的には。。。
たくさんのご注文をお願いいたします。
ご家族やご友人をご紹介くださいませ。
うまくコラボレーションができそうな案件があればご教示くださいませ。
厚かましいとは存じますが、どうぞ何卒よろしくお願い申し上げます。
ところで。
「Spring/Summerシーズン」といえば。
昨日はお休みしましたが、今日は再び2023 Spring/Summerシーズン向け新作バンチブックのご紹介を!
7回目となる今日は、おとといも少し予告した通り英国より届いた絶品Suiting(スーティング:スーツ素材)がコンパイルされているバンチブックをご紹介します。
具体的には、Dormeuil、John Cavendish、Savile Clifford、William Halstead、Savile Clifford、Kynochの厳選された極上Suitingが約80マークもコンパイルされているバンチブックです。
いずれも個性あふれるナイスSuitingばかりがセレクトされています。
という訳で、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します。
つきましては、最後までお付き合いいただければ幸いです😌
では、早速いきましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです!
錚々たるビッグネームが並ぶ表紙がまず壮観ですよね!
もちろん内容も壮観、各社の「いいところ取り」をしたような素晴らしいコレクションに仕上がっています。
ご来店の際にはぜひともじっくりチェックしていただければと思います。
もちろん、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「John CavendishのMohair混紡ストライプ上から6番目はどういう感じの全貌なの?」とか「これに近いストライプでmade in Italyの素材はある?」とか「良さそうなのでこれで前回と同じスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申し付けくださいませ。
それでは、前回と同じように冒頭から「複数素材を撮ったグループ写真」と「グループ写真の中で僕が最もオススメしたいイチオシ素材」を1セットとしてご紹介していきます。
DormeuilはMohair混紡素材のトップクオリティSuper Brioが6マーク収録されています。
1842年創業のDormeuilは「世界最古の服地マーチャント」「1927年に世界で初めて服地にセルヴィッヂ(耳)を採用」「それまでは難しいとされていたMohair原料を使用した服地の製造に成功」といった数々の伝説を誇る名門中の名門マーチャントです。
英国製の上質な服地をフランスに輸入することから始めたフランス企業ながらも、創業ほどなくして独自の感性を反映したオリジナルファブリックを英国ミルに織らせたり、1971年にはロンドンに1号店をオープンさせたり、英国ミルを傘下に収めたりとかなり英国色が強く、そのコレクションのほとんどがmade in Englandです。
このSuper Brioももちろんmade in Englandです。
そんなDormeuilですが、創業以来多くの個性あふれるベストセラーをリリースし続けることで名声を築き上げてきました。
その代表格が1922年リリースのSportexと1957年リリースのTonik、そして1958年リリースのSuper Brioです。
今日ご紹介するSuper Brioは、Dormeuil史上最大のヒット作であるTonikと並び称されるMohair混紡素材です。
リリース当初のTonikはWool 50% + Mohair 50%(390g/m)というクオリティでした。
21世紀だとコート用の素材にも見つけられるほどのウエイトではありますが、当時は現在と気候も人々のマインドも異なる時代だったため、「Mohair由来の通気性に優れながらも質実剛健」「暑い夏でも快適!」ということで大人気を博します。
Dormeuilの開発部門も相当の自信があったようです。
「それが証拠に」という訳でもありませんが、そのあまりの素晴らしさを祝し完成時にスタッフ皆でジントニックで乾杯をしたことからこの名前がつけられたという逸話が残っているほどです。
そしてその自信が証明されたかのような大ヒット、当時のDormeuil本社にはジントニックがいくらあっても足りなかったことでしょう!
Super Brioは、Summer Kid Mohairを60%使用すると同時に、40%のWoolをより細番手にして完成させたTonikの進化系、軽量版ともいえる傑作です。
ちなみに、Summer Kid Mohairとは生まれた年の夏に初めて刈り取られた仔山羊の毛を指します。
つまりは一生に一度しか刈り取れない希少価値の高い、そして(赤ちゃんの毛と同様に)繊細で柔らかい毛を使っている訳です。
柔らかいといっても極上Mohairですからね、かなりのシャリ感とハリですけれど!
正確な品質は60% Summer Kid Mohair + 40% Wool(250g/m)です。
数多くのヴィンテージ素材を見てきた僕ですが、記憶によれば1970年代の素材ですら250g/mはかなりライトウエイトなはず、すなわちリリース当時における250g/mというウエイトはウルトラスーパーライトだったはずです。
Tonikに次ぐヒット商品になったのも納得です!
僕も2年連続で大ヒットを飛ばしたいものです。。。
それはともかく、今回収録されているのは完全な無地が4マーク、シャドウストライプが入った無地が2マークの計6マークです。
1番上がブラックで上から4番目はグレイ、それ以外はブルーです。
いろいろ書きましたけれどSuper Brioですからね。
やっぱり最高です!!
そして、やっぱりこうして名品中の名品を目の当たりにすると激しく作りたくなりますね〜〜!
Super Brioの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
シャドウストライプのネイヴィブルーです。
超さりげないシャドウストライプとなんともキレイなネイヴィブルーが最高にクールではないでしょうか!
このシャドウストライプがMohair混紡素材特有の美しい光沢をより強調してくれるはずです。
僕は「ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト + 2インプリーツ&テイパードシルエットのボトムス」といった感じでかなりフォーマルテイスト強めのスリーピーススーツを作りたいですね😉
いやぁ、これは本当にと〜っても作りたいです!!
次はJohn CavendishのWool & Silkです。
John Cavendishは1988年創業のブランドです。
創業35年というとテキスタイルメーカー業界ではヒヨッコ同然ではありますが、にも関わらず既に世界中の一流テイラーおよび数多くのデザイナーズブランドにも供給を行うなど大変高い評価を得ています。
その最大の特徴は、英国素材の持ち味であるハリとコシを残しながらもイタリア素材のような繊細さや優雅な光沢が表現された「英国素材とイタリア素材が高い次元で融合したようなテイスト」にあります。
その「独特の立ち位置」こそがまだ若いメーカーであるJohn Cavendishのプレゼンスを飛躍的に高めた主要因に違いありません!
副要因として強力な営業力といったこともあるのかもしれませんが。。。
LOUD GARDEN/RYOJI OKADAに最も欠いている力ですね(汗)。
それはともかく。
こちらは、75% Super 130’s Wool + 25% Silk(260g/m)のツイル(綾織組織)素材、Four SeasonsタイプのSuitingになります。
確かにかなりイタリアンミルっぽい品質ですよね。
Made in EnglandのSuitingでSilk混紡ってほとんど見ないですもの。
25%もSilkが混紡されているので優雅極まりない光沢は相当なものです。
2022-2023 Autumn/Winterシーズン向けのバンチブックに同社の似たクオリティ:90% Super 120’s Wool + 10% Silk(270g/m)のSuitingがコンパイルされていましたけれど、10%でも光沢が見事でしたから、25%ともなると。。。
より一層美しいに違いありません!
というエレガント&ラグジュアリーでイタリアンテイスト濃いめのクオリティながら、その手触りは上述の通り豊かなハリコシに恵まれています。
そして、色柄は英国っぽいクラシカルテイスト!
これは好きな人はかな〜り好きなんじゃないでしょうか?
が、しかし、ハリコシは静止画像ではまったくお伝えが出来ませんし、25%のSilkが効いている光沢も実際に素材を動かしてもらった方がより一層分かりやすいと思います。
つきましては、ぜひともご来店の際には実際に触って/動かしてみてください!
上画像:柄物9マークです。いかにも英国っぽい色柄が魅力です!
下画像:無地系/無地9マークです。カジュアルなカラーまでフォローされているのが嬉しい限りです。
John Cavendish “Wool & Silk” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
ブラックの「シャドウハウンズトゥース」です。
これは問答無用のカッコよさですよね!!
ちょっとしたパーティにも使えるようにフォーマルテイスト溢れるスリーピーススーツを作ってよし!
モッズテイストあふれるロックなスーツを作ってよし!
敢えてのライダース/モーターサイクルジャケットを作ってよし!
想像力を駆り立てられる素晴らしい逸品だと思います。
こちらは3カラー展開なのですが、他の2カラーもすこぶる素敵です😊
続いてJohn CavendishのWool & Mohairです。
こちらは、トロピカル(平織組織)で仕上げた、80% Super 130’s Wool + 20% Mohair(240g/m)シリーズです。
タイプ的には春夏素材、春先から秋口までをカヴァーする素材ですね。
Mohairは通気性のよさ、独特のシャリ感、上品な光沢、豊かな仕立て映えに恵まれる素材ですが、ややハードなタッチという欠点(僕のような人間から見るとそれこそが利点/美点なのですが。。。)があります。
この素材はその欠点を細番手原料を使用したWoolを使うことで解消しています。
その見事な「ハリとシャリ感はありながらもソフトなハンドリング」はぜひとも店頭でお確かめ下さい😊
上画像:モダンクラシックなチェック4マークです。特に上のグレンチェック2マークのカラーリングが白眉ではないでしょうか!?
下画像:ストライプ10マークです。どれもとっても魅力的なストライプですよね!
John Cavendish “Wool & Mohair” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
とてもシックながらも大胆不敵なストライプです!
凝ったカラーリングと4.0cm巾のワイドストライプが素晴らしくクールですよね。
僕はこちらでシャープなダブルブレステッドスーツを作ってみたいです。
具体的には「細めのピークトラペル&2ボタン1つ掛けのダブルブレステッドジャケット + 1インプリーツ&テイパードシルエットボトムス」で作りたいですね。
絶対にカッコよく仕上がると思います。
このストライプですからジャケットとボトムをセパレートしての着こなしも愉しいに違いありません。
カラー違いのネイヴィブルーもすごくいいです!
Savile CliffordのTwill Collectionです。
1899年創業、現在は大手マーチャントScabalの傘下に入っているモダンクラシックなモノ作りを得意とするブランドです。
こちらの無地12マークもその特徴がいかんなく発揮されたクラシカルでありながらモダンが香るナイスSuitingばかりですよね!
品質はすべて100% Wool(230g/m)です。
230g/mというウエイトは、ツイル組織のSuitingとしては最軽量の部類に入ります。
その軽量さを活かしたアイテムを作るのが「正攻法」だと思います。
また、なんとも個性的なカラーもいいですよね!
皆さんはどのカラーがお好きですか?
Savile Clifford “Twill Collection” の「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
この美しいライトカラーのヘリンボンどちらかでややスポーティなスーツを作ってみたいです!
具体的には「シングルブレステッド3ボタン(段返り)&3パッチ/アウトポケットジャケット + グルカパンツ」というイメージです。
芯地も肩パットも省いたアンコンストラクテッド仕立てで軽快に作りたいですね。
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)以外には考えられません!
Savile CliffordのTropical Collectionです。
極めてクラシカル&英国的なトロピカル組織のSuiting5マークです。
品質は100% Wool(240g/m)です。
モノトーンオンリー&ブルー系なしという潔さも微笑ましい気がします😌
Savile Clifford “Tropical Collection” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
ここまで力強いボールドストライプのトロピカル素材にはなかなかお目にかかれないので激しく「作ってみたいな〜〜」と思っています!
ヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツでキメたいですね。
具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。
特にMohair素材を得意とするブリティッシュモヘア素材の代名詞的存在William HalsteadのTwill Collectionです。
昨今ではツイル組織のMohair混紡素材は極めて少なくなっています。
そこそこのヴォリュームで展開しているのはイタリアンミルだとVBC、ブリティッシュミルだとこのWilliam Halsteadくらいではないでしょうか。
あ、あとは日本の至宝葛利毛織さんも少しやっていますね。
という希少種ですが、下4マークはWilliam Halsteadの定番的な素材ですのでかなり「見慣れた感」があります。
見る度に、そして触る度に「いつか作ってみたいなあ。。。」という気持ちが高まる超優良素材です。
具体的には、Mohairとツイル組織が織りなすその美しい光沢、バシバシに強く打ち込んでいるゆえのハリコシ、深いカラー等々が素晴らしいです。
品質は73% Wool + 27% Mohair(345g/m)です。
スーツはもちろんのこと、1番下のブラックでダンディなブレザーを作っても良さそうですよね〜!
上3マークは、昨春デビューした経糸(タテイト)にインディゴ風の色糸を使用し緯糸(ヨコイト)にホワイト糸を使用したデニム風のMohair Twill素材です。
品質は77% Wool + 23% Mohair(490g/m)です。
490gというと17oz以上、素晴らしいヘヴィさですよね〜!
これはかなりの傑作だと思います!!
大オススメです!!!
William Halstead “Mohair Twill” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
上から2番目のインディゴブルー風です。
このデニムっぽさ、サイコーですよね!
しかも、このデニムっぽさをMohair混紡のツイル素材で表現しているのがいい!!
そして、490g/mというヴィンテージ感あふれるヘヴィウェイトもいい!!
そしてそして、「Mohair屋さん」といっても間違いではないWilliam Halsteadというのもいい!!
僕はこれでクラシカルなスリーピーススーツ、あるいはコートを作りたいですね〜〜。
コートならバルマカーンコートを作りたいですね。
コートとNewsboy Capのセットも良さそうですね。
いやぁ、これは絶対に何か作りたいです!
このバンチブックの「キングオブイチオシ」かもしれません。
William HalsteadのTropical Collectionです。
Mohair素材の大家:William Halsteadが最も得意とするクオリティであるトロピカル組織のMohair混紡Suitingです。
いずれも「さすが!」な逸品ばかりです。
上の6マークは冒頭のDormeuilの説明で少し触れたTonikタイプのモヘア混紡素材です。
具体的な品質は70% Wool + 30% Mohair(330g/m)です。
バシッと仕立て映えがする素材をお探しの方、Mohair由来の豊かな光沢と通気性とシャリ感とハリを満喫したい方に超オススメな素材です。
カラー展開も申し分ないと思います。
下の6マークは冒頭に収録されているDormeuilの傑作素材Super Brioタイプです。
具体的な品質は60%Kid mohair + 40% Super 120’s wool(250g/m)です。
ん、「タイプ」どころか、ほとんどSuper Brioと同じクオリティですね!
そして。。。
ここだけの話。。。
Dormeuilよりもリーズナブルです。
ですので、両方で展開があるネイヴィブルーとライトグレイでSuper Brioと迷った場合にはSuper Brioのセレクトをお願いします!
という「単価up誘導」はやめておいて(笑)、その場合にはこちらのネイヴィブルーをオススメします😊
William Halstead ” Tropical Collection” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
上から4番目のTonikタイプです。
華やかにしてシックなインクブルーに惚れました!
もちろん、光沢、ハリコシ、シャリ感にも惚れています!!
以前にこの素材とほぼ同じカラーのヴィンテージTonikでダブルブレステッドのブレザーを作ったことがあるのですが、あれはもう(バルクアップとデブ化の問題で)完全に着ることが出来ないので新調したいなぁと思います。
でも、せっかく新調するならばスーツにした方がいいかな?とも思ったり。。。
いずれにしても素晴らしい素材です。
最後に収録されているのはKynochのSummer Tweed Collectionです。
Kynochは1788年創業、カントリーテイストが強いスポーティな素材を得意とするスコットランドのスーパー老舗ミルです。
こちらのサマーツイードもいかにもKynochらしい傑作だと思います。
品質は48% Cotton + 25% Silk + 10% Linen + 10% Wool + 7% Polyamide(280g/m)です。
夏のツイード。
抜群にカッコいいと思います!
しかも、コットンとシルクを軸にした5者混。
サイコーだと思います!
そしてキレイなネップ。
堪りません!
カラー展開も見事、William Halsteadのデニム風Mohair Twill素材とともにこのバンチブックのMVPを進呈したい逸品です😊
Kynochの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
どのカラーも素晴らしいのですが、僕はこのカラーに最も心惹かれました。
クラシカルなカントリージャケットやシンプルなスポーツジャケットもいいけれど、僕なら敢えてドレッシーなスリーピーススーツを作りたいでしょうか。
ハイウェストのワイドパンツを作っても良さそうですよね。
う〜〜ん、料理しがいがありそうな素材だ!
ちなみに。。。
このカラーは既にスリーピーススーツ1着とジャケット1着のご注文が入っております😌
K様、A様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
以上です。
次回は。。。
そろそろいい加減にErmenegildo Zegnaか?2連続で英国製Suitingか?と考えています。
乞うご期待ください。
28th. Feb. 2023
Ryoji Okada
AS明けの初陣だったMILは昨日も勝利し連勝を13に伸ばしました🏀
昨日は見れなかったのでエースG.AntetokounmpoのPTが6分しかなかったのが少し気になりますが、まあこの時期になると上位チームの照準はあくまでPOですからね、あまり無理をしないのが吉でしょう。
B.Potisも復帰したようですしね。
そして昨日からオープン戦に入ったカープですが貧打で負けました⚾️
とはいえ、大瀬良投手が引き続き好調だったようですし、コースヒットとはいえデイビッドソン選手に初安打が生まれたようですし収穫もあったのかな?
昨日の試合を見た限りでは、中﨑投手とケムナ投手が今季もあまり信用できなそうなのと森浦投手がかなり怪しいのは不安材料ですね。
中継ぎ投手陣はカープの最も大きな課題なので開幕までに修正して欲しいですね。
そして、若手野手陣の奮起にも期待したいところです。
今日はDとのオープン戦があります。
この時期は結果よりも内容とはいえ、今日負けると対外試合4連敗になりますね。
今日は勝つ!
Go! CARP!
ところで。
「昨日」といえば。
昨日に引き続いて新作バンチブックのご紹介を!
6回目となる今日は、Loro Piana/ロロ・ピアーナおよびErmenegildo Zegna/エルメネジルド・ゼニアとともに世界3大ミル(毛織物工場)の一角を担う存在として世界中のビッグメゾンやトップテイラー(注:LOUD GARDENを含む😎)から高い評価を得ている、そして、そのとってもハイクオリティかつクリエイティヴィティに富んだコレクションがすご〜く僕好みなFratelli Tallia Di Delfino/フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノ(以下TDD)の新作です!
TDDは1903年イタリアのビエラ地方Strona(ストローナ)に発祥した100年以上もの歴史を誇るイタリア屈指の最高級テキスタイルメーカーです。
その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえないその生産背景にあります。
具体的には、豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根付いてきた環境の中で「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱う」など常に最高級原料を使用、最新設備と伝統技術に基づいた一貫体制の下でTDDの生産は行われています。
世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。
また、イタリア屈指との誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしております。
2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得することでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます存在感を増しているところも見逃せません!
このDiaryでも何度か書きましたが、僕はTDDの工場に2回ほど足を運んだことがあるのですが素晴らしい環境と最新鋭の設備に感動した記憶があります。
そういえば、最初に行った時に泊まったホテルが最高に素晴らしかった記憶もありますね。
またいつかビエラ地区を訪れる機会に恵まれると幸せなのですが。
能書きはほどほどにして早速ご紹介しましょう!
*μ=マイクロン
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです!
美しいSuiting(スーティング:スーツ素材)を合計80マークも収録した極めて優れた内容の極上バンチブックです!
最初から最後まで全マークが見所なので全80マークをご紹介しますね。
とはいえ。。。
2023年は我々にとって「勝負の年」「正念場」なので、今回は特に様々な注意を払って写真撮影をしているつもりではありますけれど。。。
それでもやっぱり写真よりも実物の方がより素敵に見えると思いますし、80マークをすべて個別画像で見せることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてみてください!
もちろん、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Silk Wool Denimのイエローをもう少し質感が分かりやすい写真で見てみたい」とか「これに近いチェックでmade in Englandの素材はある?」とか「良さそうなのでこれで前回と同じスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申し付けくださいませ。
それでは、これまでと同じように冒頭から「複数素材を撮ったグループ写真」と「グループ写真の中で僕が最もオススメしたいイチオシ素材」を1セットとしてご紹介していきます😊
まずは冒頭に収録されている新クオリティPortofino “Silk Wool Denim” から。
Portofinoは「絵画のような美しい港を持つイタリア有数の高級ポートタウンであるポルトフィーノ」をイメージしたラグジュアリーなニューコレクションです。
そのPortofinoコレクションの1ラインであるSilk Wool Denimは洗練されたデニムルックが特徴的な無地コレクションです。
品質は56% Wool + 37% Linen + 7% Silk(235g/m)、ウールの豊かなドレープとリネン特有のカジュアル感、そしてシルクの優雅さが見事なハーモニーを演じている逸品です。
デニムルックを表現するのにコットンを一切使わないという潔さも好きですね〜。
爽やかなカラーも白眉だと思います。
間違いなく夏の青い空や海に映えるボディではないでしょうか。
1番下のイエローはこんな感じで仕上がります。
すご〜くいいですよね〜〜!!!
Portofino “Silk Wool Denim” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
イエローにもすごく惹かれますけれど、この美しいブルーに惚れました!
リネンのカジュアル感がより活きるようにアンコンストラクテッドな仕立てでソフトに仕上げたジャケットとグルカパンツのセットアップを作りたいですね。
ジャケットはシングルブレステッド3ボタン(段返り)の3パッチポケットがいいかな?と思っています。
ボタンは間違いなくマザーオブパール(白蝶貝)ですね!
スーツではもちろんのことジャケットとパンツをセパレートしてもガンガン着たいです。
↓こちら↓ も新クオリティPortofino “Summer Blend” です。
PortofinoコレクションのSummer Blendです。
品質は上7マークが64% Wool + 18% Silk + 15% Linen + 3% Polyamide(240g/m)で、下の3マークは45% Wool + 45% Linen + 10% Silk (230g/m)です。
いずれも上品かつ涼しげなスーツに仕上がる素材です。
なだけでなく、いずれもヴィンテージタッチの「顔」が素晴らしいと思います!
Portofinoコレクションはスーツ提案ですが、ジャケットやボトムス単品で作っても至極よさそうですね。
Portofino “Summer Dream” の「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
ストライプは5マークとも甲乙つけ難いのですが、僕はこの2マークが特に好きです!
ベースカラーとこれ以上なく絶妙なコンビネーションを構築しているオレンジのストライプ(上)とイエローのストライプ(下)がサイコーではないでしょうか?
また、約4.2cmのワイドピッチもいいですよね。
僕はこのどちらかで色気あふれるクラシックスタイルのスリーピーススーツを、具体的には「ピークトラペルの1ボタンジャケット」「ダブルブレステッドヴェスト」「2インプリーツのテイパードボトムス」といったスタイルのスリーピーススーツを作ってみたいです。
ライニングはあれですね、やっぱり。。。
まだ少し在庫が残っている “♡ Camo” silk c/# Brownがいいかな?
あるいは思いっ切りストライプのカラーを拾ったライニングですね!
続いて、デビュー1年半を迎えた人気コレクションHoney Wayの “B Stretch” ラインです。
毛織物生産におけるフィニッシング工程には通常少なからぬ化学薬品が使われますが、TDDはその経験と最新の技術を駆使して「蜜蝋によるフィニッシング」に成功、環境に深く配慮しながらも高級感のある滑らかなタッチの素材を生み出しました。
更に最新設備の導入によって使用する水の量を通常の約半分にすることにも成功、人体にも自然にも優しいクオリティが誕生しました。
そんなこの時代にふさわしいコレクションがHoney Wayです。
こちらのB StretchラインはHoney Wayコレクションの中核を成すニュークオリティとして昨春リリースされました。
Bは「BiのB」、はい、2wayストレッチ機能(一般的な織物はバイアス方向にも伸びるので実際には360°ストレッチ機能)を有した素材ということです!
「100% Woolの織物では難しいとされる縦方向にも伸びる2way(360°)ストレッチ機能」と「Super130’s原料の糸で織りあげてオリジナルフィニッシュを施した極上の風合いと光沢」を併せ持つ傑作素材です。
原料にしているのは最高品質の17.0μウールのみというのも素晴らしいですね。
縦方向のストレッチ性はあまりに高いとかなり動く/安定しないので、これくらい適度なら縫製もそこまで難しくないと思います!
それでいて、これくらいのストレッチ性があれば快適性は抜群だと思います👌
という具合に、品質と機能の両面で極めて秀でた素材がHoney Way “B Stretch” なのであります!
上の11マークが無地で下の5マークが柄物です。
無地11マーク中の上5マークは “Rainbow B Stretch” という特別な名称がついており品質は100% Super 130’s Wool(300g/m)、それ以外の11マーク(無地の下6マーク + 柄物5マーク)は100% Super 130’s Wool(265g/m)です。
前者は今春デビューの最新作で昨春からあったクオリティの後者より一層高いストレッチ性を誇ります。
適度ながらもかなり伸びますので来店の際にはぜひとも実際に引っ張っていただきたいです😊
Honey Way “B Stretch” の「僕のイチオシ(というかサンオシ)」は ↓こちら↓ です。
このスーパーナイスなカラーよ!
スーツやジャケットも考えましたけれど、まずはこの3素材で2インプリーツ&テイパードシルエットのボトムスを作ってみたいです。
同素材のカラー違いボトムス3本持ち!
自分で書くのもなんですが、すごく粋ではないでしょうか?
素晴らしいカラーと超快適な2wayストレッチ。。。
ヘヴィローテーション必至のボトムスが仕上がると思います。
Honey Way “Wool Solaro” です。
TDDが提案する究極のサマーエレガンスという触れ込みの美しい素材です。
具体的には、サマー素材の定番であるSolaroを細番手原料を使用したスーパーファインウールで仕上げてリッチな雰囲気にアップデートした素材です。
イタリア語で太陽を意味するSolaro/ソラーロ。
経緯(タテヨコ)で異なるカラーの糸を使用してヘリンボーン組織(ツイル/綾織組織の変形)を構築しているため、見る角度によってカラーや光沢が微妙に変化し、様々な表情を見せてくれる通好みの素材です。
この素材のような微妙な変化、タマムシ効果を持った素材を我々の業界ではSolaro(英語ではSun Cloth)と呼びます。
こちらはTDDが自信を持ってリリースした渾身のSolaroです!
まずは美しいカラーが魅力です。
ただ、残念なことに「微妙な変化」や「タマムシ効果」は静止画像だとほとんど伝えることが出来ません。。。
ですので、その真髄はぜひとも店頭にてチェックをしてみてください!
また、細番手糸を使用した100% Wool素材のためCottonやクラシカルなSolaroのそれよりも格段に優雅な光沢やドレープに恵まれているのも特徴でしょうか。
この優雅さですからドレスシーンでの着用も十二分に可能だと思います。
加えて、こちらもフィニッシング工程に天然の蜜蝋を使用することで環境に深く配慮したHoney Wayコレクション、すなわちそのとろけるような風合いは自然からの恵みです!
ホンモノのSolaro/Sun Clothはその出自*からもっとハード&ヘヴィなのですが、そちらは本家Smith Woollensに任せるとして、こちらはTDDらしいスーパーモダンなSolaroとして光り輝く傑作だと思います。
品質は100% Super 130’s Wool(235g/m)です。
*Solaroはもともと熱帯の植民地にて英国の兵士が紫外線から肌を守るために開発された素材で、「表面にカラーが強く出る経糸」には紫外線を反射する明るい色(カーキ)を、「裏面にカラーが出る緯糸」には肌を守るための暗い色(レッド)を使った素材です。
*この4マークでは1番上の素材がオリジナルに近いカラーリングになります。
Honey Way “Wool Solaro” の 「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
経糸にオフホワイト糸を緯糸にブラウン糸を使用した上品極まりないSolaroです。
僕はこちらでダブルブレステッドスーツを作りたいです!
スーパーダンディに仕上がること間違いなし!!
ですよね?
もちろんジャケットやボトムスを単品で作っても◎だと思います。
Monument “Gentleman’s Journey” です。
「時代を超えていく傑作」をコンセプトに昨秋リリースされたMonumentコレクションの新作 “Gentleman’s Journey” です。
Spring/Summerシーズン向けSuitingにおいてThe Classicともいえる「強撚糸を使用したフレスコタイプ」のニュークオリティです。
ラグジュアリーファブリックメーカーとして認知される今日のTDDですが、前時代のレガシー/旧き佳きサルトリア全盛時代を支えてきたクラシックファブリックメーカーとしての底力を感じさせる、そしてロングセラーを予感させる会心作だと思います。
通気性に優れ、耐久性があり、シワに強く、(横方向に)高いストレッチ性を誇るこの素材で作ったスーツは、必ずや航海や長期旅行でも大活躍することでしょう。
仕立て映えのよさも魅力です😌
品質は100% Wool(280g/m)です。
フレスコタイプの素材としては軽快なウエイトも嬉しい限りではないでしょうか。
Monument “Gentleman’s Journey” の 「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
「濃過ぎもなく薄過ぎることもない絶妙なトーンのネイヴィブルー」と「約1.8cmとクラシック巾のピンストライプ」が最高に素敵ではないでしょうか!
少しだけカジュアル感のある素材、そして光沢のない素材なので、敢えてヴェリーエレガント&ヴェリーブリティッシュなスリーピーススーツを作りたいですね!
具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。
TDDの世界的定番コレクションNapoliのツイル(綾織)組織ライン、いわゆるFour Seasonsクオリティです。
Savile Rowと並びテイラリングの名手が集う街Napoli。。
このNapoliは「その名手たちが求める上質かつ豊かな仕立て映えのする最高級服地」というコンセプトから生まれた、17.0μという究極のウール原料のみを使用して丁寧に織り上げられたTDDのベストセラー素材です。
その驚くほどに美しい光沢と柔らかく滑らかなタッチは実際にNapoliのテイラーたちから絶賛されています。
今シーズンは全15マーク展開です。
上画像:モダンクラシックなチェック8マークです。
下画像:ストライプ2マークと無地/無地系5マークです。
品質は100% Super 130’s Wool(265g/m)、ヨーロッパにおけるFour Seasons/オールシーズンですので日本でも盛夏を除くオールシーズン着用可能なクオリティです。
Napoli の「僕のイチオシ(というかサンオシ)」は ↓こちら↓ です。
しばしの間悩みましたがどうしても1マークに絞れませんでした(汗)。。。
でも、それって、それだけ素晴らしいコレクションということの証左ですものね、ヨシとしましょう!
上画像:ありそうでなかなかないブラウングラデーションのハウンズトゥースです。個人的にはすご〜く好きです!クラシカルエレガンスなスリーピーススーツを作ってみたいです。
中画像:ブークレ糸のウインドウペーンが印象深いブラウンSuitingです。こちらも「さすがはTDD!」といった感じの洗練された素晴らしい素材ですよね。こちらならダブルブレステッドのスーツを作りたいですね!
下画像:個性的なライトグレイのワイドストライプです。ベースの素材自体にかすか&ランダムなチェックが入っているのがすごくいいですよね。涼しげにしてセクシーな1着が仕上がること間違いなしだと思います。モダンクラシックなスリーピーススーツを作りたいです。
TDDの世界的定番コレクションNapoliのトロピカル(平織)組織ライン、Napoli “2Ply Summer Weave” です。
ひとつ上でご紹介したNapoliのツイル組織ライン同様に17.0μという究極のウール原料のみを使用して丁寧に織り上げられたTDDのベストセラー素材です。
品質は100% Super 130’s Wool(210g/m)です。
Summer Weave、トロピカル組織ということでツイル組織よりもかなりライトウエイトに仕上がっています。
とはいえ、2Plyなのでソフトな素材感ながらもタフさを兼ね備えているのが嬉しい限りではないでしょうか。
今シーズンは全13マーク展開です。
上画像:とてもソフィスティケイトされた柄物6マークです。
下画像:涼しげな無地7マークです。
春先から秋口まで着用可能なクオリティです。
Napoli “2Ply Summer Weave” の「僕のイチオシ(というかサンオシ)」は ↓こちら↓ です。
これまた1マークに絞れませんでした(汗)。
大体のバンチブックは後半に極めてクラシックな素材がコンパイルされているので、あれこれ心惹かれることはあまりないのですが、TDDは最後まで絶対に気が抜けません!
皆さんもご覧の際にはぜひともじっくりと最後までチェックをお願いします😌
上画像:少々プリントっぽくも見えるさりげないチェックが最高に素敵な逸品です!これはすごくいいですよね〜!!スーツを作っても抜群にナイスだとは思いますが、僕は下のブルーでジャケットを上のグレイジュでボトムスを作ってセットアップで楽しみたいです。
下画像:美しいグリーンの無地です。グリーンって我々日本人/黄色人種には少し難しいカラーですが、これほどまでにエレガントなグリーンならスーツを作っても間違いなくクールでしょうね!僕はこちらでモダンなスリーピーススーツを作りたいです。そして、今月初旬にグリーンのスーツをお考えでご来店くださって、その時は最終的にブラウンに決まったY様にぜひともご紹介したいです。
最後はNapoli “Summer” が収録されています。
Napoli “2Ply Summer Weave” よりやや素材感を出した、そして少しだけウエイトのあるトロピカル素材です。
具体的な品質は100% Super 130’s Wool(225g/m)です。
どの素材も爽やかな「顔」が自慢です。
ちなみにこちらも2Plyです。
Napoli “Summer” の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
点描で表現したかのようなホワイトのウインドウペーンがすごく気に入りました!
ブリティッシュテイストあふれるスリーピーススーツを作ってみたいです。
以上です。
次回は。。。
英国の極上Suitingコレクションをご紹介しようかと考えています。
乞うご期待ください。
26th. Feb. 2023
Ryoji Okada
昨日からNBAのRSが再開されました🏀
僕が応援している2チームですが、昨日はDALのみゲームがありました。
完全に再建モード中のSASが相手とはいえ見事な圧勝、幸先のいいスタートが切れました。
昨日の大勝を機にチーム状態が上がっていくといいのですがどうでしょうか😊
現在、絶好調&12連勝中のMILは今日がAS明けの初陣、MIAをホームに迎えてのゲームに臨みます。
右手首負傷のためASを「ほぼ」欠場した(20秒のみ出場した)エースG.Antetokounmpoの状態にもよるとは思いますが、できれば連勝を続けてECの首位をひた走るBOSの背後にピッタリとくっついて欲しいですね。
WBCも楽しみですが、PO争いが熾烈になってきたNBAからも目が離せません!
Go! MAVS!
Go! BUCKS!
ところで。
「絶好調」といえば。
昨日に引き続いて新作バンチブックのご紹介を!
実は昨日は。。。
最高に嬉しくもありがたいことに開店前から閉店間近までご来店が続いたので、途中で一瞬だけ「明日はバンチブックのご紹介を諦めるか。。。」と思った(少なくとも投稿の前日までに写真撮影と素材特徴の把握をしなくてはいけないのであります!)のですが、なんとか間隙を縫って作業をすることにしました。
2023年は「勝負の年」「正念場」ですし、この2月は「存亡と生き残りをかけた絶対に負けられない半年間」の最終月ですから、なんとか少しでも「おお、新しい服を作りたくなるね」と思っていただく投稿をしたい/しなければと思った次第です。
かくかくしかじかなので、もしかしたらいつも以上に誤字脱字が多いかもしれません(汗)。
が、それはまた後で時間を作ってじっくりチェックして直すつもりです!
それはともかく。。。
5回目となる今日は、昨日も少しだけ予告した通り複数ミルの極上素材が百花繚乱しているJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)コレクションをご紹介します。
どのミルの新作も素晴らしいのですが、冒頭にコンパイルされているFerlaの8マークは白眉です!
ここ数年はまさに絶好調なFerla!!
ご来店の際にはぜひともお見逃しなきようお願い申し上げます😌
では、早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
国内最大手(だと思います)の問屋であるT社さんが独自編集したバンチブックです。
収録されているのはFelra、Novara、Drago、VBC、Di Pray、TG Fabio、Angelicoの7社で、全社がイタリアンミルになります。
Autumn/WinterシーズンはツイードがあるのでUKミルの方が見応えがあったりもしますけれど、Spring/SummerシーズンのJacketingはやっぱりmade in Italyの方が感動するでしょうか。
いや、そんなことはないかな??
Made in England/Scotlandのサマーツイードやmade in Irelandのリネン等がありますもんね。
それはともかく、とにもかくにも。
このバンチブックがスーパークールなコレクションに仕上がっていることだけは間違いありません!
という訳で、まずは。。。
Ferlaの8マークです。
1857年創業、SilkやMohair、Baby alpacaを筆頭にした様々な極上マテリアルを巧みにブレンドして個性豊かなJacketingを「発明」し続けている老舗ミルFerlaの超強力な新作です!
Women’sも得意としているミルならではの「他社の追随を許さない華やかな色彩と豊かな表面感」が、Ferla最大の魅力なのですが、今回入荷した新作もご覧の通りいかにもFerlaらしいナイスな素材ばかりです。
上2マーク:34% Viscose + 21% Linnen + 21% Cottin + 18% Silk + 6% Polyamide(465g/m)のシャネルツイードを彷彿とさせるサマーツイードです。すごくビッグなハウンズトゥースと絶妙なカラーリング、そして独特の凹凸がとてもユニークな素材ですよね。そして、1ページ目/2ページ目に鎮座しているだけあって相当なインパクトですよね!このバンチブックは、毎シーズン「最初にコンパイルされているインパクト大の素材(5シーズンくらい連続でFerlaだったと思います)から早い段階で完売になっていきます」ので、もし「お!」とお思いの方がいらっしゃればぜひとも早めに見に来ていただきたいです😌
上から3番目/4番目:48% Linen + 24% Wool + 16% Polyamide + 12% Silk(320g/m)のWild & Elegantなストライプです。これまたとってもカッコいい素材ですよね!何がカッコいいって。。。素材感はもちろん、オーガニックなカラーリングもいいですし、ストライプの入り方もすごくいいと思います!こちらも早期完売の予感がする逸品です。
上から5番目:74% Linen + 26% Polyamide (390g/m)の「2者混」とFerlaにしては原料のブレンドが少ないチェック素材です。にも関わらず、個性的かつ存在感抜群のネップとカラーリングを表現するあたり、とっても「らしい」素材ではないでしょうか。クラシカルなダブルブレステッドジャケットを作ってみたらよさそうに思いました!
上から6番目:43% Linen + 21% Silk + 21% Wool + 15% Cotton(300g/m)のストライプサマーツイードです。約6.0cmのワイド巾とハンド刺繍のように入ったストライプが極めてスタイリッシュな素材です。コロニアルテイストのジャケットを作りたいですね!
下2マーク:67% Linen + 33% Polyamide (370g/m)の無地です。他の6マークに比べると少々地味に見えるかもしれませんが、一般論でいえば十二分に華やかなFerlaらしい極上素材だと思います。
Ferlaの「僕のイチオシ(というかヨンオシ汗)」は ↓こちら↓ です。
上2マークのビッグハウンズトゥースは何をどうしてみてもカッコよ過ぎる傑作素材だと思います。
オーガニックな上(ブラウン×ホワイト)も。。。
より華やかな真ん中(ブルー×ホワイト)も。。。
どちらも激しく作ってみたいです。
皆さんはどちらがお好きですか?
僕は。。。
どちらかをどうしてもセレクトしなければいけないとしたら上でしょうか?
「シングルブレステッド1ボタン&ピークトラペル」など、ややフォーマルテイスト強めのデザインで作ってみたいです。
下のストライプはパンツもいけそうなクオリティなので、下のブルーでジャケットを上のブラウンでボトムスを作ってみたいです。
ジャケットはややミリタリーテイストのあるデザイン、例えばダブルブレステッド8ボタン4掛けで作ってみたいですね。
ボトムスは2インプリーツのテイパードシルエットかかなりのワイドシルエットで作りたいです!
絶対にゴキゲンなセットアップに仕上がると思うな〜!
次はNovaraの新作7マークです。
Tessitura Di Novaraは1932年創業のSilk専業メーカーです。
そのクオリティの高さは業界でも折り紙つき、それが証拠に世界最高峰のイタリアンミルErmenegildo ZegnaがSilk部門を強化する目的で2009年に買収しました。
以来、Zegnaグループの1ブランドとして確固たる地位を築き、Silkを中心に様々な原料を使った素材をコレクションに加えながら着実な成長を続けています。
今回入荷した新作7マークはそんなNovaraらしいシルクブレンドのラグジュアリーなJacketingと、76% Cotton + 24% Polyamide(320g/m)のJacketingです。
上5マーク:76% Wool + 24% Silk(240g/m)といかにもNovaraらしいシルクブレンドコレクションです。シルクの混率は24%ですが、まるで100% Silkのごとき滑らかな肌触りが素晴らしいの一語です。どのようなウールを使っているのかは手元に資料がありませんが、この肌触りですから間違いなくかなりの細番手原料を使用したスーパーファインウールだと思います。洗練された色柄とシックな光沢も魅力です。
下2マーク:「Silk屋らしからぬ」コットンナイロン素材です。4.5cm巾とかなりワイドなストライプ、太番手糸を粗めに織り上げていることによるラスティックな「顔」、クールなカラーリングがすごく魅力的な素材です。一見相当ツイーディに見えますがかなりソフトなタッチなのも嬉しい限りです。このソフト感は「Silk屋」ルーツならではかもしれません。
Novaraの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
美しいブルーグラデーションとホワイトが最高にキレイでハンサムなグレンチェックです。
「シングルブレステッド3ボタン(段返り)× 3パッチ/アウトポケット」デザインのスポーティなジャケットが作りたいです。
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)がいいでしょうか。
スタイリングは。。。
ブルーグラデーションでキメるか、ホワイトボトムス + ホワイトリネンシャツ + ホワイトシューズを合わせるか。。。
間違いなくその2択ですね😉
もちろん、少しカチッとした場に着て行く場合は、ライトグレイのボトムスも◎です。
続いて、昨日は圧巻のSuiting(スーティング:スーツ素材)コレクションをご紹介したDragoです。
上:Wool + Silk + Linen(細かな品質/混率は店頭でご確認ください)コレクション、強い個性と品のあるクオリティが見事なハーモニーを奏でているコレクションです。
中:60% Linen + 40% Wool(260g/m)コレクション、優しいテイストとキレイなカラーが自慢のコレクションです。
下:100% Linen(225g/m)コレクション、大胆なチェックとイタリアンリネンらしい薄さとソフトさが魅力のコレクションです。
昨日も書きましたがDragoは ↓こういった↓ 企業になります。
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1973年にUmberto DragoとLaura Drago夫妻により紡績工場として創設。
ビエラ地区の主要な毛織物工場と強固なパートナーシップを結び成長を続け、1993年には高級ミルFintes/フィンテスを買収。
両社は2001年に合併。
以降は「紡績・製織・整理までの全工程を自社でこなす数少ない一貫工場」として名を馳せ、世界中の高級ブランドやテイラーに高品質な素材を提供して今に至ります。
「Super 130’Sを中心にSuper 160’SやSuper 180’S原料を使用した素材を多数展開していることに加え、Super表記のトップ品質Super 210’S原料を使用した素材の開発・生産にも成功している高い技術力」と「ストレッチ・防シワ・撥水・防汚・遮熱といった様々な機能性を兼ね備えたコレクションも豊富に取り揃える時代のニーズに沿った革新性」がその魅力です。
またルーツである紡績業を見ると、Super 130’s以上の高級細番手糸に限っては世界の約70%を生産している超強力なサプライヤーとしても有名です。
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Dragoの「僕のイチオシ(というかヨンオシ汗)」は ↓こちら↓ です。
どうしてもイチオシ、ニオシに絞れませんでした(汗)。
でも、これだけ優れたコレクションですからね、仕方ないです!
上:44% Wool + 28% Silk + 28% Linen(280g/m)のダブルウインドウペーン(上)とダブルストライプ(下)です。僕はこの2素材を巧みに組み合わせたジャケットが作りたいです。例えばウインドウペーンを身頃にストライプをスリーヴに使用したロングジャケットとか、ストライプを全体にウインドウペーンをパッチ/アウトポケットに使用したダブルブレステッドジャケットとか。。。想像力がスーパー駆り立てられる逸品だと思います!
中:44% Wool + 28% Silk + 28% Linen(280g/m)のトリコロールストライプです。モッズテイストあふれるシングルブレステッドブレザーを作りたいです!
下:イエローの使い方が素晴らし過ぎる傑作素材です!僕はこの素材でモダンクラシックなスリーピーススーツを作りたいです!ライニングはやっぱりイエロー系がいいでしょうね😉
VBCの新作20マークです。
現在最も勢いがある老舗イタリアンミルVBCの定番ホップサック素材を中心としたJacketingコレクションです!
上:柄物6マークです。上2マークは定番よりも軽量な100% Wool(240g/m)のボディにアーティスティックなプリントを施したホップサックです。中2マークは78% Wool + 22% Silk(260g/m)とシルクブレンド&チェックのホップサックです。定番よりも強撚なのでより一層シャリッとした素材感が愉しめる素材です。下2マークは55% Linen + 25% Silk + 20% Cotton(280g/m)のガンクラブチェックです。リネン/シルク/コットンの珍しい「3者混」がユニークだと思います。
下:定番のホップサックコレクションです。ホップサックはその通気性の良さ、抗シワ性の高さ、そして独特のカジュアルテイストあふれる表面感から、ヨーロッパではかなり昔から「Spring/Summerシーズン用ジャケットの大定番素材」として圧倒的な人気を誇っています。ドレススタイルにもカジュアルスタイルにも相性抜群の「超有能なジャケット」をお探しの方にぜひともオススメしたい素材です。その場合は、ネイヴィブルーかブラックが第一候補になると思いますが、このコレクションは全14マークという目移りしてしまう程のナイスカラーヴァリエーションも魅力ですので、ひと味違うSpring/Summer用無地ジャケットをお探しの方にもオススメです😉例えば、上から4番目のピンクや1番下のイエローなんて他のバンチブックではなかなか見つからないウルトラナイスカラーではないでしょうか!?
VBCの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
これは。。。
フラワープリーントでしょうか?
あるいはストーンプリント(というものがあるかは不明ですが。。。)でしょうか?
いずれにしても、今までありそうでなかったアーティスティックなウールプリント素材です。
どんなデザインで作っても抜群にスタイリッシュに仕上がりそうな素材ですよね!
僕なら。。。
下でダブルブレステッドのジャケットを作るでしょうか?
皆さんならどうしますか?
Di Prayです。
1948年創業、ビエラ地区のミルとしては比較的若い企業(といっても創業75年!)Lanificio Di Prayの新作7マークです。
Di Prayは主に「しなやかな風合いと精細な色柄が特徴的なMen’s向けジャケッティング」を得意とするミルです。
こちらの7マークもいかにも「らしい」素材だと思います。
また、例えばSilk混紡素材でも「Eランク」と比較的リーズナブルなプライスも魅力です。
上3マーク:51% Wool + 30% Cotton + 19% Polyamide(240g/m)のチェックです。繊細なカラーリングと少しデジタルっぽいチェックが魅力です。
上から4番目/5番目:41% Wool + 32% Silk + 27% Linen(230g/m)のチェックです。優しいカラーリングがとてもいい感じですよね!
上から6番目:72% Silk + 28% Wool(260g/m)のチェックです。72%もシルクが入っていてEランクというのも嬉しい限りのナイスチェックです。
1番下:100% Wool(240g/m)のブラックウォッチ風タータンです。こちらは一般的なトロピカル(平織)素材ですのでボトムスにもオススメです!つまりスーツもイケますね😉
Di Prayの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
とってもキレイで素敵なブルーとブラウンのカラーリングの見事さに惚れました!
かように洗練されたチェック、シルクが72%も入った都会的な素材ですが。。。
僕は敢えてノーフォークジャケットを作ってみたいです!!
TG Fabioです。
A WORKROOM時代に僕が自分用のスーツに多用したTG Fabioの新作7マークです。
なぜに僕が多用していたかというと。。。
TG Fabioはモードブランドにも多く供給しているだけあってコレクションがとてもクリエイティヴなのとプライスが比較的リーズナブルだからです。
記憶によれば最低でもスーツを3着、パンツを2本位は作ったと思います。
というTG Fabioですが、このバンチブックに収録されている新作は比較的クラシックですね。
ですが、コンポジションがかなりユニークだったり「さすがのひとひねり」が効いております!
上2マーク:45% Cotton + 33% Linen + 22% Silk(270g/m)のグレンチェックです。ヴィンテージ風のルックスがとてもクールですよね!
上から3番目~6番目:45% Cotton + 33% Linen + 22% Wool(270g/m)のボールドストライプとウィンドウペーンです。オーガニックなカラーリングが素敵です!
1番下:49% Wool + 28% Linen + 21% Cotton + 2% Polyurethane(280g/m)の無地素材です!デニム風なルックス、ソフトな風合い、高いストレッチ性等々、魅力たっぷりのTG Fabioらしい逸品です!Jacketingコレクションではありますが間違いなくスーツにもいいですよね。
TG Fabioの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
オーガニックなカラーリング、ざっくりした素材感、ワイドなストライプ。
三拍子揃ったナイス素材です。
僕は下のダークカラーでジャケットを上のライトカラーでボトムスを作りたいです!
Angelicoです。
クリエイティヴなデザインと比較的リーズナブルなプライスが魅力のイタリアンミルAngelicoの新作はこちらの6マークです。
全マークがJacketingとしては比較的珍しい「Dランク」です!
様々&諸々のプライスアップが激しい昨今にこのプライシングは僕らも本当に嬉しい限りです😊
Angelico万歳!!!!
全6マークがカリッとした手触りと豊かな凹凸を持つ表面が特徴的な58% Viscose + 22% Cotton + 20% Polyamide(340g/m)です。
洗練された色柄がとても素敵ですよね。
Polyamide、日本でいうNylonが20%混紡されているので「こう見えて丈夫」なのも嬉しいところではないでしょうか!?
Angelicoの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
洗練されたカラーリングがすごくいいですよね!
夏用に軽快なジャケットを作りたいな😊
作るなら「3パッチ/アウトポケットのシングルブレステッド3ボタンスタイル」がいいですね。
そして、アンコンストラクテッド仕立てにして背裏は観音開き仕様にしたいです。
スタイリングは。。。
デニムシャツ + ホワイトのボトムスかブルーグラデーションが「本命」でしょうか。
今年の夏は小旅行をしたいのでその時に着たいですね。
個性的ながらも合わせやすい1着に仕上がるはずですし、シワになりにくく通気性に優れた素材ですし旅行にも間違いなく重宝するはずです!
以上です。
次回も乞うご期待ください!
25th. Feb. 2023
Ryoji Okada
久し振りの、半年振りの「週休2日生活」も今週が最後。
が、しかし、今日はとある事案の影響で店に出る必要があるのとシャツファクトリーさんのショウルームまで商談に行く必要があります。
なだけでなく、明日も出ることになるかも(汗)。。。
来月から週休1日生活に戻るので今日明日はゆっくりしたかった気もしますけれど、選んで進んだインディペンデントの路ですし、苦しく厳しく憤ることも多々ありますがエキサイティングな服を仕上げる楽しみの方が多い日々ですので喜んで馬車馬しようと思います。
あ、でも、店と商談の間にできればGGで有酸素運動を思いっ切り頑張りたいですね!
GGでのトレーニングが僕にとって最高のストレス解消法なのであります。
という訳で、今日はまず9:15~12:00の間は必ず店に出ています!
用事自体は30分程度で済む内容ですが、午前中は詰めている必要がありますので必ずおります。
もし「それなら行こうかな?」という方がいらっしゃいましたらぜひとも遠慮なくご来店ください。
9:15-12:00は絶対にいますのでご連絡なしでいらしていただいても問題ありません。
ご来店を心よりお待ち申し上げております。
ところで。
「シャツファクトリーさん」といえば。
先々週お邪魔したシャツファクトリーさんの展示会はなかなか盛りだくさんでした!
ワクワクするような新企画も複数ありました!!
その詳細は随時このDiaryで小出しにしたり、各種SNSで紹介したり、そろそろ作成を始めるThe Loudest Voice最新号に掲載する予定です。
乞うご期待ください。
今日はその時に撮った写真をちょっとだけご紹介します。
来月入荷予定のLibertyコレクションの新作です!
いいですよね〜!
入荷したらまたじっくりご紹介します。
お楽しみに☺️
もちろんご予約も承っております!
22nd. Feb. 2023
Ryoji Okada