昨日からNBAのRSが再開されました🏀
僕が応援している2チームですが、昨日はDALのみゲームがありました。
完全に再建モード中のSASが相手とはいえ見事な圧勝、幸先のいいスタートが切れました。
昨日の大勝を機にチーム状態が上がっていくといいのですがどうでしょうか😊
現在、絶好調&12連勝中のMILは今日がAS明けの初陣、MIAをホームに迎えてのゲームに臨みます。
右手首負傷のためASを「ほぼ」欠場した(20秒のみ出場した)エースG.Antetokounmpoの状態にもよるとは思いますが、できれば連勝を続けてECの首位をひた走るBOSの背後にピッタリとくっついて欲しいですね。
WBCも楽しみですが、PO争いが熾烈になってきたNBAからも目が離せません!
Go! MAVS!
Go! BUCKS!
ところで。
「絶好調」といえば。
昨日に引き続いて新作バンチブックのご紹介を!
実は昨日は。。。
最高に嬉しくもありがたいことに開店前から閉店間近までご来店が続いたので、途中で一瞬だけ「明日はバンチブックのご紹介を諦めるか。。。」と思った(少なくとも投稿の前日までに写真撮影と素材特徴の把握をしなくてはいけないのであります!)のですが、なんとか間隙を縫って作業をすることにしました。
2023年は「勝負の年」「正念場」ですし、この2月は「存亡と生き残りをかけた絶対に負けられない半年間」の最終月ですから、なんとか少しでも「おお、新しい服を作りたくなるね」と思っていただく投稿をしたい/しなければと思った次第です。
かくかくしかじかなので、もしかしたらいつも以上に誤字脱字が多いかもしれません(汗)。
が、それはまた後で時間を作ってじっくりチェックして直すつもりです!
それはともかく。。。
5回目となる今日は、昨日も少しだけ予告した通り複数ミルの極上素材が百花繚乱しているJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)コレクションをご紹介します。
どのミルの新作も素晴らしいのですが、冒頭にコンパイルされているFerlaの8マークは白眉です!
ここ数年はまさに絶好調なFerla!!
ご来店の際にはぜひともお見逃しなきようお願い申し上げます😌
では、早速ご紹介しましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
国内最大手(だと思います)の問屋であるT社さんが独自編集したバンチブックです。
収録されているのはFelra、Novara、Drago、VBC、Di Pray、TG Fabio、Angelicoの7社で、全社がイタリアンミルになります。
Autumn/WinterシーズンはツイードがあるのでUKミルの方が見応えがあったりもしますけれど、Spring/SummerシーズンのJacketingはやっぱりmade in Italyの方が感動するでしょうか。
いや、そんなことはないかな??
Made in England/Scotlandのサマーツイードやmade in Irelandのリネン等がありますもんね。
それはともかく、とにもかくにも。
このバンチブックがスーパークールなコレクションに仕上がっていることだけは間違いありません!
という訳で、まずは。。。
Ferlaの8マークです。
1857年創業、SilkやMohair、Baby alpacaを筆頭にした様々な極上マテリアルを巧みにブレンドして個性豊かなJacketingを「発明」し続けている老舗ミルFerlaの超強力な新作です!
Women’sも得意としているミルならではの「他社の追随を許さない華やかな色彩と豊かな表面感」が、Ferla最大の魅力なのですが、今回入荷した新作もご覧の通りいかにもFerlaらしいナイスな素材ばかりです。
上2マーク:34% Viscose + 21% Linnen + 21% Cottin + 18% Silk + 6% Polyamide(465g/m)のシャネルツイードを彷彿とさせるサマーツイードです。すごくビッグなハウンズトゥースと絶妙なカラーリング、そして独特の凹凸がとてもユニークな素材ですよね。そして、1ページ目/2ページ目に鎮座しているだけあって相当なインパクトですよね!このバンチブックは、毎シーズン「最初にコンパイルされているインパクト大の素材(5シーズンくらい連続でFerlaだったと思います)から早い段階で完売になっていきます」ので、もし「お!」とお思いの方がいらっしゃればぜひとも早めに見に来ていただきたいです😌
上から3番目/4番目:48% Linen + 24% Wool + 16% Polyamide + 12% Silk(320g/m)のWild & Elegantなストライプです。これまたとってもカッコいい素材ですよね!何がカッコいいって。。。素材感はもちろん、オーガニックなカラーリングもいいですし、ストライプの入り方もすごくいいと思います!こちらも早期完売の予感がする逸品です。
上から5番目:74% Linen + 26% Polyamide (390g/m)の「2者混」とFerlaにしては原料のブレンドが少ないチェック素材です。にも関わらず、個性的かつ存在感抜群のネップとカラーリングを表現するあたり、とっても「らしい」素材ではないでしょうか。クラシカルなダブルブレステッドジャケットを作ってみたらよさそうに思いました!
上から6番目:43% Linen + 21% Silk + 21% Wool + 15% Cotton(300g/m)のストライプサマーツイードです。約6.0cmのワイド巾とハンド刺繍のように入ったストライプが極めてスタイリッシュな素材です。コロニアルテイストのジャケットを作りたいですね!
下2マーク:67% Linen + 33% Polyamide (370g/m)の無地です。他の6マークに比べると少々地味に見えるかもしれませんが、一般論でいえば十二分に華やかなFerlaらしい極上素材だと思います。
Ferlaの「僕のイチオシ(というかヨンオシ汗)」は ↓こちら↓ です。
上2マークのビッグハウンズトゥースは何をどうしてみてもカッコよ過ぎる傑作素材だと思います。
オーガニックな上(ブラウン×ホワイト)も。。。
より華やかな真ん中(ブルー×ホワイト)も。。。
どちらも激しく作ってみたいです。
皆さんはどちらがお好きですか?
僕は。。。
どちらかをどうしてもセレクトしなければいけないとしたら上でしょうか?
「シングルブレステッド1ボタン&ピークトラペル」など、ややフォーマルテイスト強めのデザインで作ってみたいです。
下のストライプはパンツもいけそうなクオリティなので、下のブルーでジャケットを上のブラウンでボトムスを作ってみたいです。
ジャケットはややミリタリーテイストのあるデザイン、例えばダブルブレステッド8ボタン4掛けで作ってみたいですね。
ボトムスは2インプリーツのテイパードシルエットかかなりのワイドシルエットで作りたいです!
絶対にゴキゲンなセットアップに仕上がると思うな〜!
次はNovaraの新作7マークです。
Tessitura Di Novaraは1932年創業のSilk専業メーカーです。
そのクオリティの高さは業界でも折り紙つき、それが証拠に世界最高峰のイタリアンミルErmenegildo ZegnaがSilk部門を強化する目的で2009年に買収しました。
以来、Zegnaグループの1ブランドとして確固たる地位を築き、Silkを中心に様々な原料を使った素材をコレクションに加えながら着実な成長を続けています。
今回入荷した新作7マークはそんなNovaraらしいシルクブレンドのラグジュアリーなJacketingと、76% Cotton + 24% Polyamide(320g/m)のJacketingです。
上5マーク:76% Wool + 24% Silk(240g/m)といかにもNovaraらしいシルクブレンドコレクションです。シルクの混率は24%ですが、まるで100% Silkのごとき滑らかな肌触りが素晴らしいの一語です。どのようなウールを使っているのかは手元に資料がありませんが、この肌触りですから間違いなくかなりの細番手原料を使用したスーパーファインウールだと思います。洗練された色柄とシックな光沢も魅力です。
下2マーク:「Silk屋らしからぬ」コットンナイロン素材です。4.5cm巾とかなりワイドなストライプ、太番手糸を粗めに織り上げていることによるラスティックな「顔」、クールなカラーリングがすごく魅力的な素材です。一見相当ツイーディに見えますがかなりソフトなタッチなのも嬉しい限りです。このソフト感は「Silk屋」ルーツならではかもしれません。
Novaraの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
美しいブルーグラデーションとホワイトが最高にキレイでハンサムなグレンチェックです。
「シングルブレステッド3ボタン(段返り)× 3パッチ/アウトポケット」デザインのスポーティなジャケットが作りたいです。
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)がいいでしょうか。
スタイリングは。。。
ブルーグラデーションでキメるか、ホワイトボトムス + ホワイトリネンシャツ + ホワイトシューズを合わせるか。。。
間違いなくその2択ですね😉
もちろん、少しカチッとした場に着て行く場合は、ライトグレイのボトムスも◎です。
続いて、昨日は圧巻のSuiting(スーティング:スーツ素材)コレクションをご紹介したDragoです。
上:Wool + Silk + Linen(細かな品質/混率は店頭でご確認ください)コレクション、強い個性と品のあるクオリティが見事なハーモニーを奏でているコレクションです。
中:60% Linen + 40% Wool(260g/m)コレクション、優しいテイストとキレイなカラーが自慢のコレクションです。
下:100% Linen(225g/m)コレクション、大胆なチェックとイタリアンリネンらしい薄さとソフトさが魅力のコレクションです。
昨日も書きましたがDragoは ↓こういった↓ 企業になります。
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1973年にUmberto DragoとLaura Drago夫妻により紡績工場として創設。
ビエラ地区の主要な毛織物工場と強固なパートナーシップを結び成長を続け、1993年には高級ミルFintes/フィンテスを買収。
両社は2001年に合併。
以降は「紡績・製織・整理までの全工程を自社でこなす数少ない一貫工場」として名を馳せ、世界中の高級ブランドやテイラーに高品質な素材を提供して今に至ります。
「Super 130’Sを中心にSuper 160’SやSuper 180’S原料を使用した素材を多数展開していることに加え、Super表記のトップ品質Super 210’S原料を使用した素材の開発・生産にも成功している高い技術力」と「ストレッチ・防シワ・撥水・防汚・遮熱といった様々な機能性を兼ね備えたコレクションも豊富に取り揃える時代のニーズに沿った革新性」がその魅力です。
またルーツである紡績業を見ると、Super 130’s以上の高級細番手糸に限っては世界の約70%を生産している超強力なサプライヤーとしても有名です。
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Dragoの「僕のイチオシ(というかヨンオシ汗)」は ↓こちら↓ です。
どうしてもイチオシ、ニオシに絞れませんでした(汗)。
でも、これだけ優れたコレクションですからね、仕方ないです!
上:44% Wool + 28% Silk + 28% Linen(280g/m)のダブルウインドウペーン(上)とダブルストライプ(下)です。僕はこの2素材を巧みに組み合わせたジャケットが作りたいです。例えばウインドウペーンを身頃にストライプをスリーヴに使用したロングジャケットとか、ストライプを全体にウインドウペーンをパッチ/アウトポケットに使用したダブルブレステッドジャケットとか。。。想像力がスーパー駆り立てられる逸品だと思います!
中:44% Wool + 28% Silk + 28% Linen(280g/m)のトリコロールストライプです。モッズテイストあふれるシングルブレステッドブレザーを作りたいです!
下:イエローの使い方が素晴らし過ぎる傑作素材です!僕はこの素材でモダンクラシックなスリーピーススーツを作りたいです!ライニングはやっぱりイエロー系がいいでしょうね😉
VBCの新作20マークです。
現在最も勢いがある老舗イタリアンミルVBCの定番ホップサック素材を中心としたJacketingコレクションです!
上:柄物6マークです。上2マークは定番よりも軽量な100% Wool(240g/m)のボディにアーティスティックなプリントを施したホップサックです。中2マークは78% Wool + 22% Silk(260g/m)とシルクブレンド&チェックのホップサックです。定番よりも強撚なのでより一層シャリッとした素材感が愉しめる素材です。下2マークは55% Linen + 25% Silk + 20% Cotton(280g/m)のガンクラブチェックです。リネン/シルク/コットンの珍しい「3者混」がユニークだと思います。
下:定番のホップサックコレクションです。ホップサックはその通気性の良さ、抗シワ性の高さ、そして独特のカジュアルテイストあふれる表面感から、ヨーロッパではかなり昔から「Spring/Summerシーズン用ジャケットの大定番素材」として圧倒的な人気を誇っています。ドレススタイルにもカジュアルスタイルにも相性抜群の「超有能なジャケット」をお探しの方にぜひともオススメしたい素材です。その場合は、ネイヴィブルーかブラックが第一候補になると思いますが、このコレクションは全14マークという目移りしてしまう程のナイスカラーヴァリエーションも魅力ですので、ひと味違うSpring/Summer用無地ジャケットをお探しの方にもオススメです😉例えば、上から4番目のピンクや1番下のイエローなんて他のバンチブックではなかなか見つからないウルトラナイスカラーではないでしょうか!?
VBCの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
これは。。。
フラワープリーントでしょうか?
あるいはストーンプリント(というものがあるかは不明ですが。。。)でしょうか?
いずれにしても、今までありそうでなかったアーティスティックなウールプリント素材です。
どんなデザインで作っても抜群にスタイリッシュに仕上がりそうな素材ですよね!
僕なら。。。
下でダブルブレステッドのジャケットを作るでしょうか?
皆さんならどうしますか?
Di Prayです。
1948年創業、ビエラ地区のミルとしては比較的若い企業(といっても創業75年!)Lanificio Di Prayの新作7マークです。
Di Prayは主に「しなやかな風合いと精細な色柄が特徴的なMen’s向けジャケッティング」を得意とするミルです。
こちらの7マークもいかにも「らしい」素材だと思います。
また、例えばSilk混紡素材でも「Eランク」と比較的リーズナブルなプライスも魅力です。
上3マーク:51% Wool + 30% Cotton + 19% Polyamide(240g/m)のチェックです。繊細なカラーリングと少しデジタルっぽいチェックが魅力です。
上から4番目/5番目:41% Wool + 32% Silk + 27% Linen(230g/m)のチェックです。優しいカラーリングがとてもいい感じですよね!
上から6番目:72% Silk + 28% Wool(260g/m)のチェックです。72%もシルクが入っていてEランクというのも嬉しい限りのナイスチェックです。
1番下:100% Wool(240g/m)のブラックウォッチ風タータンです。こちらは一般的なトロピカル(平織)素材ですのでボトムスにもオススメです!つまりスーツもイケますね😉
Di Prayの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
とってもキレイで素敵なブルーとブラウンのカラーリングの見事さに惚れました!
かように洗練されたチェック、シルクが72%も入った都会的な素材ですが。。。
僕は敢えてノーフォークジャケットを作ってみたいです!!
TG Fabioです。
A WORKROOM時代に僕が自分用のスーツに多用したTG Fabioの新作7マークです。
なぜに僕が多用していたかというと。。。
TG Fabioはモードブランドにも多く供給しているだけあってコレクションがとてもクリエイティヴなのとプライスが比較的リーズナブルだからです。
記憶によれば最低でもスーツを3着、パンツを2本位は作ったと思います。
というTG Fabioですが、このバンチブックに収録されている新作は比較的クラシックですね。
ですが、コンポジションがかなりユニークだったり「さすがのひとひねり」が効いております!
上2マーク:45% Cotton + 33% Linen + 22% Silk(270g/m)のグレンチェックです。ヴィンテージ風のルックスがとてもクールですよね!
上から3番目~6番目:45% Cotton + 33% Linen + 22% Wool(270g/m)のボールドストライプとウィンドウペーンです。オーガニックなカラーリングが素敵です!
1番下:49% Wool + 28% Linen + 21% Cotton + 2% Polyurethane(280g/m)の無地素材です!デニム風なルックス、ソフトな風合い、高いストレッチ性等々、魅力たっぷりのTG Fabioらしい逸品です!Jacketingコレクションではありますが間違いなくスーツにもいいですよね。
TG Fabioの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
オーガニックなカラーリング、ざっくりした素材感、ワイドなストライプ。
三拍子揃ったナイス素材です。
僕は下のダークカラーでジャケットを上のライトカラーでボトムスを作りたいです!
Angelicoです。
クリエイティヴなデザインと比較的リーズナブルなプライスが魅力のイタリアンミルAngelicoの新作はこちらの6マークです。
全マークがJacketingとしては比較的珍しい「Dランク」です!
様々&諸々のプライスアップが激しい昨今にこのプライシングは僕らも本当に嬉しい限りです😊
Angelico万歳!!!!
全6マークがカリッとした手触りと豊かな凹凸を持つ表面が特徴的な58% Viscose + 22% Cotton + 20% Polyamide(340g/m)です。
洗練された色柄がとても素敵ですよね。
Polyamide、日本でいうNylonが20%混紡されているので「こう見えて丈夫」なのも嬉しいところではないでしょうか!?
Angelicoの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
洗練されたカラーリングがすごくいいですよね!
夏用に軽快なジャケットを作りたいな😊
作るなら「3パッチ/アウトポケットのシングルブレステッド3ボタンスタイル」がいいですね。
そして、アンコンストラクテッド仕立てにして背裏は観音開き仕様にしたいです。
スタイリングは。。。
デニムシャツ + ホワイトのボトムスかブルーグラデーションが「本命」でしょうか。
今年の夏は小旅行をしたいのでその時に着たいですね。
個性的ながらも合わせやすい1着に仕上がるはずですし、シワになりにくく通気性に優れた素材ですし旅行にも間違いなく重宝するはずです!
以上です。
次回も乞うご期待ください!
25th. Feb. 2023
Ryoji Okada