昨日の日韓戦は予想外の圧勝でした⚾️
先制された直後に逆転できたことが大きかったかな?
いずれにしても素晴らしい闘いでした!
ところで、WBCの1次ラウンドってお休みなしの4連戦なんですね。
今日は対戦4チームの中で恐らく最も地力が低めと思われる(昨日中国に勝ったけれど)チェコ戦、明日は韓国を撃破したオーストラリア戦が用意されています。
まずは今日のチェコ戦をしっかりと勝利をして準決勝進出を決めて欲しいですね!
Go! JAPAN!
ところで。
「昨日」といえば。
昨日とおとといはお休みしましたが。。。
今日は新作バンチブックのご紹介をしようと思います!
14回目にご紹介するのは、複数のテキスタイルメーカーによるMade in Englandの新作Suiting(スーティング:スーツ素材)コレクションがコンパイルされているその名もBritish Classicsです。
具体的にはMartin Sons / Lassiere Mills / William Laycock / Marling & Evansの極上素材がコンパイルされているバンチブックです。
それぞれの個性が際立ったとても素晴らしいコレクションに仕上がっておりますのでご来店の際にはぜひともじっくりご覧ください。
もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っております。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をくださいませ。
ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします😊
では、早速いきましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです!
このバンチブックもそうですが、2023 Spring/Summerシーズンは英国素材のバンチブックがどれもすこぶるナイスな仕上がりだと思います。
それが証拠に今シーズンの出足は(イタリア素材の方がバンチブックの冊数は大いにも関わらず)英国素材の方がご注文が多いです。
そして、今日ご紹介するこちも最高に素晴らしいコレクションですので全マークをできるだけ丁寧にご紹介することにしました。
つきましては、最後までお付き合いいただければ幸いです😌
Martin Sons
Martin Sons/マーティンソンが久し振りにバンチブックに復活しました!
しかも、Martin Sonsの代名詞的ボディFresco/フレスコ10マークでの復活です!!
これは嬉しいですね〜!
Martin Sonsは、1859年に「毛織物の聖地」とも呼ばれるイングランド北部のYorkshireにあるHuddersfieldで創業した老舗テキスタイルメーカーです。
現在は、HFW(Huddersfield Fine Worsted)の傘下に入っているのでHFW内の1ブラントいう位置付けになります。
そういえばHFWの極上Irish Linenコレクションも入荷していますのでそちらも早くご紹介しなければ汗。
それはともかく。。。
Martin Sonsの素材は英国らしい重厚感が特徴で、なかでもこのFresocは長きに渡りMartin Sonsを特別な存在にしている名素材です。
具体的には、太めの強撚糸を使用しトロピカル(平織)組織で織り上げた「高い通気性」「最高のハリコシ」「独特のシャリ感」「優れた抗シワ性」「美しい仕立て映え」を誇る素材です。
1907年にMartin Sons世界で初めて開発したこのFrescoですが、リリース後100年以上が経った現在もHFWが商標を保持しており、究極のクラシックとして世界中で愛されています。
このDiaryでもしばしばFrescoタイプという表現を使いますが、実はMartin Sonsが元祖、オリジナルという訳です。
似たクオリティの素材は多くのミル/マーチャントがリリースしていますが「オリジナルにしか宿らない価値」が確かにあると思うのは僕だけでしょうか!?
今回はご覧の無地8マークとグレンチェック2マークが入荷しました。
いずれも素晴らしい色柄だと思います!
品質は100% Wool(310g/m)です。
Martin Sons の「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
上のブラック&ホワイトは軽く折り曲げただけなのですが、それだけでもこの膨らみと反発力!
フレスコの素晴らしいハリコシの一端がお分かりいただけると思います😉
僕は上のブラック&ホワイトで「アンコンストラクテッド仕立て + シングルブレステッド3ボタン(段返り)+ 3パッチ(アウト)ポケット」のジャケットを、下のチャコールグレイでグルカパンツを作ってみたいです。
そして、ブラックサテンのシャツやブラックポロシャツを合わせて不良っぽくキメたいですね😎
そしてそして、敢えてノータイでブラックの大判シルクスカーフを首に巻いたり、ブラックのスリッポンシューズを合わせたいです。
もちろん時にはホワイトシャツ + ブラックのコットンニットタイトいった合わせもするはずですけれど!
とにもかくにも。。。
かっこいいセットアップになると思います。
ボタンは間違いなくブラックマザーオブパール(黒蝶貝)だと思っています!
Lassiere Mills – Garden Solaro –
“Garden Solaro” と名付けられた、Lassiere Mills/ラッシャーミルズのアーカイヴに存在したWool Solaroをモダンなクオリティで復刻させた素材です。
具体的な品質は100% Wool(240g/m)です。
ソラーロならではの美しい玉虫色とシックな光沢、そして豊かドレープを誇るモダンなボディが魅力です!
カラーは当時のまま、アーカイヴのカラーカードをそのまま使用しているそうです。
イタリアンミルのソラーロとは異なり光沢をあまり強調していないのもナイスではないでしょうか。
それによりどこかミリタリーテイストが感じられる「顔」に仕上がっていると思います!
優雅なモダンクラシックスーツにも、スポーティなジャケットにも、シックなボトムスにも◎な素材です。
英国の伝統的な物作りと最新のトレンドを巧みに融合させたクリエイションを特徴に持つLassiere Millsは比較的若い(といっても僕よりもはるかに年上ですが笑)ミルで、1949年にHuddersfieldにて設立されました。
基本的には、Super 100’s~180’s・梳毛カシミア・ピュアシルクといったラグジュアリー原料を使用した素材がコレクションの中心を担います。
来月行われるゴルフ4大タイトルのひとつマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーである事もこの業界では「密かに有名」です😊
Lassiere Mills – Everlasting “Classic Mohair” –
Everlasting “Classic Mohair” という大胆にも頼もしい名前がつけれらたトロピカル組織のMohair混紡素材です。
Lassiere Millsのベストセラークオリティということですのでこの名前も納得でしょうか😊
具体的な品質は95% Wool + Mohair 5%(280g/m)です。
テイラードスーツに美しいアクセントを加えるMohair特有の光沢とハリコシが魅力の素材です。
5%オンリーの混紡ですがとてもそうは思えない、20%~30%程度は混紡されていそうな「Mohair感」が最大の魅力です。
上はその「永遠にして一級品のモヘア」の柄物10マークです。
下はその「永遠にして一級品のモヘア」の無地9マークです。
リリースによれば、「今シーズンは集大成的な圧巻のコレクションをご用意しました!」とのことです。
なるほど、確かに素晴らしいコレクションですよね!
皆さんはどの Everlasting “Classic Mohair” がお好みですか?
Everlasting “Classic Mohair” の「僕のイチオシ(というかハチオシ汗)」は ↓こちら↓ です。
上画像のグレンチェックはかなり珍しいカラーリング(上がグリーン系で下がベイジュ/ブラウン系)が最高に素敵だと思います!
特にグリーンは、ウール系のグレンチェック素材では相当レアなので、そしてすごくシックなダークグリーンなので激しく心惹かれます。
でも、下のベイジュ/ブラウン系もかなりいいですよね。
ということで、僕はこのどちらかでヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツを作ってみたいです!
具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。
ところどころのパーツをバイアス裁断にするなど「遊び心」もふんだんに表現したいですね!
下のナイスなニュアンスカラー6マークではモダンクラシックなボトムスを作ってみたいですね。
William Laycock
William Laycock。。。
とっても懐かしいですね!
GIEVES & HAWKES時代に一度だけ使ったことがあるような記憶があります。
そして、今までバンチブックに収録されているのはほとんど見たことがない気がします。
ですが、こうして生き残っているとは嬉しい限りです。
William Laycockは1835年にイングランド北部のBradfordにあるLaisterdykeで創業した老舗テキスタイルメーカーです。
トラディショナルなモノ作りと感性を駆使したコレクションが中心で、特に南アフリカ産のハイエンドケープタウンモヘア糸を駆使した素材が有名です。
調べてみたら、現在はScabal傘下に入りその安定的な生産体制がWilliam Lycokcのブランド価値を最大限に高めているそうです。
「生き残る」どころか安定していたとは。。。
まったくもって失礼いたしました汗。
それはともかく。。。
今回コンパイルされている11マークは、いずれもヴェリーブリティッシュ&スーパークラシックなトロピカル素材です。
British Suitingという名前がつけられているのですがそれも納得ですね!
品質は100% Wool(235g/m)です。
William Laycockの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
ディープ&グレイッシュなテラコッタカラーのワイドストライプ!
気に入りました。
大変かっこいいと思います!!
僕はこちらでダブルブレステッドのスーツを作りたいです!
ジャケットはラペル細めの2ボタンの1つ掛け、ボトムスは1インプリーツのテイパードシルエットにしたいです。
ボタンはくるみボタンがいいでしょうか!?
Marling & Evans
Undyed British Woolで有名なMarling & Evans/マーリング&エヴァンスの9マークです。
もちろんこちらもすべてUndyed British Wool、Britih Wool(英国産ウール)原毛そのままのカラーを活かして無染色で仕上げたSuitingになります(詳細は後述します!)。
「いかにも!」といった風情の色柄とってもいいですよね😉
残念なことに僕はまだUndyed British Woolで作ったことがないのですが近いうちに必ず作りたいと思います。
現状はスーツやジャケットではなく無地かハウンズトゥースでバルマカーンコートかなぁ?と思っていたのですが。。。
グレンチェックやストライプでのスリーピーススーツも捨て難い魅力がありますよね!
品質は100% Wool(300g)です。
Undyed British Woolについてもう少し詳しく書くと ↓このような素材↓ です。
—–
「ウールの女王」と称されるBritih Wool(英国産ウール)原毛そのままのカラーを活かして無染色で仕上げた素材です。
British Woolはホワイトだけではなく、ブラックやグレー、アイヴォリー、ダークブラウン等の品種が存在します。
そういった羊毛のナチュラルなカラーを活かして染めずに織り上げた素材がUndyed British Woolです。
この手法を使った素材は、大量の水を必要とする染色工程が不要なサステイナブル素材として近年ヨーロッパを中心に注目を集めております。
また、British Woolは他の羊毛と比べてクリンプが多く、強い弾力性を持っております。
それゆえ素材に織り上がると、まるで「メリノの品種改良が進む前の羊毛に近い」と称賛されるほどのハリコシに恵まれるのも魅力です。
—–
Maring & Evansの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
僕はこの2素材を巧みに組み合わせたジャケットかバルマカーンコートを作ってみたいです。
例えばグレンチェックを身頃にハウンズトゥースをスリーヴに使用したりとか、グレンチェックを前身頃にハウンズトゥースを後ろ身頃に使用したりとか。。。
想像力がスーパー駆り立てられるワクワクするコンビだと思います!
Maring & Evansは ↓こんなミル↓ です。
—–
1782年イングランド南西部のStroud/ストラウドに紡績・製織・整理の機能を持つ一貫生産体制のメーカーとして設立されました。
19世紀にはフランネル素材で広く知られるようになり、1920年代にはロールスロイスが厚手フランネル素材を車の内装に使用したことでも話題になりました。
1960年代には現在のHuddersfieldに移転、Flannel、Saxony、Lambswool、Shetland、Undyed British Woolといった英国スタイルの素材だけを展開して今日に至ります。
特に「英国羊毛のナチュラルカラー糸のみで生産するUndyed British Wool」はその生産工程のこだわりを数多くのメディアが取り上げるなど、Marling & Evansの代名詞的存在にまで育ちました。
具体的には「希少な英国羊毛のみを使用して」「紡績・製織工程に染料や化学物質は使用せず」「フィニッシュ工程では天然の石鹸を使用して」Undyed British Woolは生産されています。
加えて、全生産工程が半径6マイル以内の工場で行われるため二酸化炭素の排出量が最小限に抑えられている点も見逃せません。
Undyed British Woolは環境への負荷が抑えられると同時に昔ながらのブリティッシュウールの味わいが見事に表現されたこの時代に相応しい傑作なのです。
—–
以上です。
昨日オーダーシャツ用の新作素材が大量入荷しました。
ので、そちらを先にご紹介するか、上述したHFWのIrish Linenコレクションをご紹介するか。。。
悩んでおります。。。
どちらが先になるか。。。
乞うご期待ください!!
◆本日の一枚◆
今日のTHE GROOVERS音源はGroovism(2015年作品)です。
以前にも書きましたが。。。
THE GROOVERSの全作品を愛している僕ですが。。。
敢えて書けば、21世紀の作品ではModern Boogie Syndicate(2005年作品)に匹敵するぐらい好きなアルバムです。
冒頭の1. 無条件シンパシーから11. 最果て急行までシビれる楽曲だらけの名盤です。
全曲サイコーのR&Rですが、敢えて1曲だけ選ぶならば。。。
6. それが唯一のかな?
いつか生ライヴで聴いてみたいですね。
もちろん、藤井さんのギターを筆頭に演奏も素晴らしいの一語です。
機会があればぜひともご一聴を!
では、代表曲Groovaholicと本作収録のEl Diabloが披露された極上ライヴ動画をどうぞ!
スーパーかっこいい!!!
11th. Mar. 2023
Ryoji Okada