*7.30 Wedはお休みをいただきます
ここ最近5年以上振りのお得意様からご注文をいただくことがしばしばあります。
9年振りのO様、8年振りのS様、7年振りのA様とK様、6年振りのA様とI様とT様とG様等々。
まず前提として、LOUD GARDENで作ったことを忘れずにいてくださることがとっても嬉しいです。
そして、こんなご時世に「やっぱりLOUD GARDENで作ろう!」と新たなご注文をくださったことに胸が熱くなります。
本当にありがたいです!
この場を借りて心より厚く御礼を申し上げます。
ところで。
「7年振りのK様」といえば。
今日は7年振り(正確には6年半強振りかな?)にご注文してくださったK様のスーパークールなBlackスーツをご紹介します!
K様は今回が4回目のご注文なのですが、毎回とてもビッグなオーダーをしてくださいます。
今回はスーツ2着 + ジャケット1着 + シャツ4枚でした。
いや、もう、本当に、超スーパーありがたいです!
今日はその中の1着である極めてクールかつエレガントなBlackスーツをご紹介します。
今春僕が自分用に作った “Into The Mystic” なBlackスリーピーススーツをベースにご注文いただいた1着です。
ご来店時にたまたまトルソに着せて飾っていたそのスリーピーススーツ(のジャケット)をご覧になって「これ、カッコいいですね!」とご注文いただきました。
具体的にはライニング等の一部ディテイルを除いて素材もデザインもそのスリーピーススーツと同じです。
あ、ヴェストは不要とのことだったのでスリピースではなくトゥーピースという根本的な違いはあります!
さて、このDiaryでそのスリーピーススーツをご紹介した時に「父親の七回忌法要で着ることも考えて作ったのでカラー(上衿)もBlackの予定だったけれど工房が間違えてDark greyにしてしまったんです。でも、これもまたヨシかな?と思ってます」といった趣旨のことを書きました。
その気持ちは今も変わらずでとても気に入っています。
一方で、今日ご紹介するスーツはK様のご要望通り(Dark grey素材は使わず)オールBlackです。
はい、僕が当初抱いていたイメージに近い仕上がりです。
こうして見ると「やっぱり七回忌法要はこっちの方がよかったかな?」と思ったり笑。
という僕のことはともかく早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のBlackスーツです。


素材は僕のスリーピーススーツと同じで今春「いの一番」にご紹介したWilliam Halsteadの名ボディMohair TwillのBlack無地です。
品質は76% Wool + 24% Kid Mohair(330 /360g/m)で組織はツイル(綾織)、「Kid Mohair由来の気品あふれる光沢と豊かなハリコシ」「ツイル組織由来の贅沢な素材感」「深みのある美しいBlack」が三位一体となった逸品です。
実際に作った僕の感想は。。。
「サイコーの素材」の一言です!
デザインは以下の通りです。
ジャケット:10.0cm巾&ラウンドシェイプエッヂのピークトラペル + ロープドショルダー + ややハイポジションのシングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ハイウエスト + サイドヴェンツ
ボトムス:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 0プリーツ + テイパードシルエット + ストレートヘム
以上です。
ボタンはくるみボタン、ライニングはLBD社のP&F LiningsからセレクトいただいたDark grey無地のサテンライニングにしました。
ジャケットは「Dark grey等の別素材使いなし」「ターンバックカフスなし」「ボタン数などスリーヴボタンの一部ディテイル」「ライニング」を除いて僕のスリーピーススーツと同じデザイン/ディテイルでお作りしました。
ボトムスは「oプリーツ」「シルエット」「ジッパーフライ」を除いて僕のスリーピーススーツと同じデザイン/ディテイルでお作りしました。
では、ディテイルを「寄り画像」で見ていきましょう。
バストアップの「寄り画像」です。

エレガントでセクシーでモダンなフレイヴァーを生み出すワイド巾&ラウンドシェイプエッヂのピークトラペル。
実際に細いロープを入れて構築するマスキュリンなロープドショルダー。
ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。
しつかりした素材だからこそ際立つ美しいピックスィッチ。
バストアップだけでもエキサイティングなギミックがてんこ盛りです!
特にこの中だと。。。
チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様は「極めて小粋な便利ディテイル」としてとっても好評です。
もちろんポケットとしても機能しますので、例えばWhite無地のポケットスクウェアやペンを入れることも可能です。
書くまでもなく本来ペンは胸ポケットに入れない方がイイ訳ですけれど。
フロントボタンです。

極めてクラシカルな着脱可能の拝みボタンにしました。
この画像だと分かりにくい(汗)のですが、通常ならボタンがついているだけ/ボタンホールが開いていない下前(右手側/画像向かって左側の前身頃)にもボタンホールを開けて着脱式にしています。
拝みボタンって元々はこの仕様だったんですよね。
という昔ながらのディテイルというロマンと、拝みボタンを取り替えられるというメリットを着脱式拝みボタンは有しています。
ウエストポケットです。

前後差8.0cmの超急アングルがとってもシャープですよね〜!
*ハッキング/スランテッドポケットのアングルは前後差を0.5cm単位で指定して決めています
工房によれば「アングルは急なほど縫製が難しい」とのことです。
また、一般的なハッキング/スランテッドポケットのアングルは3.0cm前後だとのことです。
そして、LOUD GARDENは「お任せ」の場合4.5cmに設定することが多いです。
という諸々を鑑みると。。。
8.0cmが「超急アングル」であることがお分かりいただけると思います。
ちなみに、今までで最も急だったアングルは11.0cmです。
また、ワイド巾なラペルに呼応させて6.0cm長にしたフラップもポイントです。
*一般的なフラップ長は5.5cmです
ライニングです。

ロンドンに長期間お住みだったことも影響しているのか、ライニングはいつもLBD社のP&L LiningsからセレクトくださるK様ですが。。。
果たして今回もそうでした!
ちなみにこちらのライニングは。。。
静止画像だとすごく分かりにくいのですが、経糸(タテイト)にCharcoal grey糸を緯糸(ヨコイト)にSilver grey糸を使用しています。
はい、Solaroタイプのライニングという訳です。
それにより見る角度によってカラートーンが変化するタマムシ効果と深みのある繊細なGreyに恵まれています。
表素材のBlackとの相性も抜群ですしすごくナイスなライニングだと思います!
*僕の撮り方が拙いせいでその真髄が伝えられていない気がしますが実際はこの画像の倍くらい美しいライニングです汗
スリーヴボタンです。

僕のスリーピーススーツと最も大きく違うのは「ここ」です!
はい、スマートさと威厳が「ウリ」のK様ですから僕のように「特盛」状態ではありません笑。
ですが、以下の通りしっかりとこだわりは封じ込めていただきました。
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特にBlackスーツならばこれくらいがいい塩梅かもしれませんね!
はい、いずれアップチャージ不要のディテイルです。
以上です。
K様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
今後とも当店を何卒よろしくお願い申し上げます。
7th. Jul. 2025
Ryoji Okada