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Diary

Super cool and charismatic wide silhouette luxury black serge trousers!

Loud Garden / Ryoji Okada

 

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  ☑︎ 俺のRockなヒョウ柄スカルハット

  ☑︎ 俺のシャツ 2025秋

  ☑︎ オーダーシャツのオプションフリーキャンペーン

 

 

 

書くまでもありませんが。。。

今日と明日は土曜日・日曜日です!

この1ヶ月ほど土日が特に厳しい傾向にあるのでなんとかこの週末はパッと気持ちが華やぐ2日間にしたいです。

先月末にご紹介したShirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)や1ヶ月前に突如として入荷した&複数のお得意様が「これはイイですね〜!」と仰ってくださっているHardy MinnisのPhantom Flannelを筆頭にごく最近入荷した新作も多々あります。

そして、現在人気キャンペーン:オーダーメイドシャツのオプションフリーキャンペーンを絶賛開催中です。

更に、店内では竹林君が仕切ってくれているサンプルセールも密かに開催中です。

また、少し前にお天気が悪くなりそうな予報が出ていましたが、少なくとも今日はお出かけ日和になりそうです。

つきましては、もしお時間がありましたらぜひともご来店ください。

スタッフ一同心よりお待ちしています!!

 

 

 

ところで。

「日曜日」といえば。

今日は昨日のコートに続いて、手前味噌ではありますけれど作り手の僕も「超スーパー大満足!」「俺も作ってみたい!!」と思った超ゴキゲンなボトムスをご紹介します。

様々なメディアでご活躍中のノンフィクションライターにして、ディープなミュージックラヴァーにして、テイラードウェアからモードまで幅広く精通しているファッショニスタにして、LOUD GARDENの長いお得意様である石戸諭様からご注文いただいた1本です。

石戸様は「閃き」とともにオーダーしてくださることが多いのですが、今回は今夏お作りいただいたボトムスの秋冬(+ 春先)ヴァージョンかつエレガントヴァージョンとして前回とまったく同じサイズ/デザイン/ディテイルでオーダーくださいました。

毎週日曜日の20:54からフジTV系列で生放送されている情報番組Mr.サンデーに定期的にご出演なさっているので、もしかしたら明晩このボトムスを履いた石戸様の勇姿を見られるかもしれません!

確認していないのでもしご出演がなかったらすみません汗。

それはともかく!

では、早速その超ゴキゲンなボトムスをご紹介します。

 

 

 

↓こちら↓ です。

 

 

日本の至宝葛利毛織さんの逸品でお作りしたワイドシルエットボトムスです。

葛利毛織さんは5年くらい前から新規バンチブックの作成をしなくなったので、定番的な素材がコンパイルされているバンチブックも完売しているものと思っていました。

が、今回、石戸様から「そういえば前にあった葛利毛織さんのバンチブックってまだ生きているんですか?」「もしあれば今回は葛利さんの素材で作るのもありかな?と」というご質問・ご意見をいただいたためコンタクトをとったところ「むしろ完売している品番の方が少ない」といった状態でした。

そこで、いくつかの素材を静止画像と動画に収めてFacebookのメッセージにてお送りしました。

そして、お選びいただいたのがこちらの逸品:Pearl Finish Sergeです。

店頭でチラッとは見ていただいたとはいえ、僕が撮った静止画像と動画と簡単なご説明だけで「これですね!」とお決めになるハイパーなハイセンスはさすがいう石戸様だと思います!

ちなみに、Pearl Finishとは従来品以上にこだわって丹念に行う葛利毛織さん独自の最終工程のことです。

これにより、良質なWool原料を昔ながらの低速織機で丁寧に織り上げられた素材の「地艶」が際立つそうです。

確かに、今回作ったボトムスをご試着いただいた時も「スーパーワイドシルエットならではの優雅なドレープ由来」だけでは片づけられない深く豊かな光沢が素晴らしかったです。

品質は100% Wool(360g/m)、組織はクリアカットのツイル(綾織)です。

Serge/サージと名乗るだけあって打ち込みもかなりしっかりしていています。

しかしこの素材とワイドシルエットの組み合わせって。。。

今夏SondrioのSavile Row Cotton & Linenをセレクトなさった時も思いましたが。。。

これ以上にないナイスアイディアだと思います。

それが証拠に、仕上がりも本当に素晴らしかったです。

脱帽です。

デザイン/ディテイルは「2インプリーツ + ベルトループレス + 剣柄サイドアジャスターつき + 巾4.5cmのウエストバンド + ブレイシズ(サスペンダー)ボタンつき + 5.5cm巾のターンナップヘム + くるみボタン」でお作りしました。

股上は深め、股下も(いつもより)長め、シルエットはかなりワイドです。

ちなみに、シルエットは今夏お作りした際にいくつかイメージ画像や動画をいただいた上で「モードも知っている岡田さんに任せます」と仰っていただきました。

具体的な数値は。。。

あれこれ研究を重ねて編み出した黄金値かつ僕が今まで自分用に作ったワイドシルエットボトムスともまあまあ違いがある「なるほど」と思える数値だったので「企業秘密」にしたいです。

少し前に、とあるルートから「これって。。。岡田さんのパクられてないですか?そっくりですよ」というご指摘を受けたこともあり、大事な数値を公開するのにちょっとナーヴァスになっているんですよね汗。。。

まあ、パクられても全然イイんですけれど、ほんの少しだけ気になったので!

それだけ、この道30年以上の僕も「おお!」と思った数値なのであります!!

続いて、ディテイルの「寄り画像」をお見せします。

 

 

ウエスト部分です。

 

 

手前側がウエスト部分の外側で奥側がウエスト部分の内側です。

  •  ☑︎ 剣型のサイドアジャスター
  •  ☑︎ やや長め/広め:4.5cm巾のウエストバンド
  •  ☑︎ (この画像では見えないのですが)ボタンどめなしの5.0cm長&スクウェア持出
  •  ☑︎ ブレイシズボタンつき
  •  ☑︎ 深めの2インプリーツ

等々、こだわりてんこ盛りのウエスト周りです!

この辺のデザイン/ディテイル/仕様も前回と同じにしました。

ちなみに前回は「お任せ」でした。

つまり。。。

「お任せ」でバッチリだったということですよね!

本当に光栄です!

 

以上です。

 

石戸様、いつも本当にありがとうございます。

渾身の「縦横斜め」もご期待くださいませ。

が、その前にBlackデニムのシャツが仕上がり次第またご連絡申し上げます。

 

 

 

8th. Nov. 2025

Ryoji Okada

 

 

 

< New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Perennial Classics by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.2: Mallalieus / Dormeuil

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Botany by Smith Woollens

  ☑︎ vol.5: Bower Roebuck / Arthur Harrison etc.

  ☑︎ vol.6: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.7: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.8: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.9: Drago

  ☑︎ vol.10: Carvico

  ☑︎ vol.11: Glenroyal by Porter & Harding

  ☑︎ vol.12: Lanificio Rogna

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.15: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.16: E.Thomas / Marlane / Novara

  ☑︎ vol.17: Lanificio Di Tollegno

  ☑︎ vol.18: M by Biellesi 2-1

  ☑︎ vol.19: M by Biellesi 2-2

  ☑︎ vol.20: Phantom Flannel by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.21: Bodega

  ☑︎ vol.22: Marling & Evans / Moon etc.

  ☑︎ vol.23: Di Pray / Marlane / Redaelli etc.

  ☑︎ vol.24: Piacenza / Ferla / Drago etc.

 



Super cool and charismatic long pea coat!

Hiroshima Carp / Loud Garden / Ryoji Okada

 

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  ☑︎ 12月まで水曜日も14:00-20:00で営業いたします

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数日前にカープが来季のコーチングスタッフを発表しました。

「目玉」は今季までSで投手コーチをしていた石井氏の招聘でしょうか。

カープがチームと縁もゆかりもない人物を招聘することはかなりレアなので楽しみです。

今季指標的に問題がより大きかったのは投手陣ですし、栗林投手と岡本投手が先発に回る来季はブルペン陣の再整備が極めて大切ですし、石井氏は現役時代もリリーフ投手だった上にSの投手コーチ時代も主にブルペンを担当していたようですしね。。

また、ファンの間でなにかとやり玉に上がることが多かった打撃コーチを三軍の野手育成コーチへ配置転換したのも話題かもしれません。

野球をやったことがほぼほぼ「0」な僕に「打率は悪くないのに得点が増えないという問題を打撃コーチが解決できるのか?」は分かりません。

また、配置転換で二軍から上がってきた新井コーチと福地コーチの手腕がどうなのかも「?」マークです。

カープがチームとして徹底的にデータ解析を頑張っている感じもしないし、最新設備に投資している訳でもないのでコーチの役割が比較的大きい気もしますけれど結局やるのは選手ですからね。

いずれにしても、来季はもう少し長打力のある打線を作って欲しいです。

課題のブルペン整備と長打力アップ。

簡単ではないですが、まずは新外国人選手獲得(外国人選手5人制にしてくれ〜!)と現役ドラフトに期待したいです。

 

 

 

ところで。

「極めて大切」といえば。

広い交友関係を持つのが苦手な僕ですが。。。

それでもというか、それだからこそというか、極めて大切で得難い友達が何人かいます。

例えば数日前まで日本にいたレジェンダリーなフォトグラファーDennis Morris、僕のコレクションを気に入ってくれてMilanでの後見人的存在になってくれたAntonio Murr、僕は敬愛する偉大な先達と思っているけれどご自身は友達と公言してくださっている山口洋先輩、家族ぐるみのおつきあいをしているTさんエトセトラ。

そんな極めて大切な友達の中に大学時代の同級生O君がいます。

僕より遥かにディープなミュージックラヴァーにして、世の中の森羅万象をほぼほぼ知り尽くしている博学王にして、大学生時代から超スタイリッシュにキメていた心優しき粋人です。

彼にはいろんなことを教えてもらいました。

先日も一緒にJON CLEARYのライヴを見に行きましたが本当に楽しかったです。

今日はそんなO君がオーダーしくれたロング丈のPコートをご紹介します。

O君が持っていたイメージを具現化するための研究を入念にしたり、仮縫いを経たり、かなり難しいディテイルが複数あったり、表素材に問題が発生したり(縫製工房および素材メーカーの代理店と話をした結果「素材自体の問題」という結論にいたり途中まで縫製した状態から表素材を無償で差し替えてもらうこととなりました)、最終仕上げ工程があれこれあったり、エトセトラ。

かなりの紆余曲折があったので半年を遥かに超える時間がかかってしまいました。。。

が、その甲斐があって作り手の僕も大満足な1着が仕上がりました!

はい、自信作です!!

完全な想定外だった表素材の問題にはまいりましたが汗。。。

*差し替えにご尽力いただいた代理店の皆さまにはこの場を借りて改めて心よりの御礼を申し上げたいです

そして、O君も満足してくれたようで、ピックアップしにきてくれたその日にSNS上にご自身がこのコートを着たスタイリッシュ極まりない勇姿をアップしてくれました!!

嬉しい限りです。

では、早速そのコートをご紹介しましょう。

 

 

 

今日ご紹介するロング丈ピーコートは ↓こちら↓ です。

 

 

素材はUKを代表するカントリー素材/アウターウェア素材マーチャント:W.Billの名バンチブックClassic CoatingsにコンパイルされているBlack無地のOvercoating(オーヴァーコーティング:コート向けテキスタイル)です。

品質は80% Wool 20% Alpaca(520g/m)、「ハードな打ち込み由来のしっかりした素材感」と「上質なAlpacaブレンドおよび豊かな毛足由来の贅沢な肌触り」が魅力の逸品です。

デザインは「ダイアモンドステッチ入りピーコートーカラー + 独立式スロートタブ/チンウォーマーつき + ダブルブレステッド8ボタン×4がけ + ハンドウォームポケットつき + 両玉縁/トライアングル閂つき/フラップつきウエストポケット + センターヴェンツ」です。

上記したディテイルを含めてポイントはいくつもあるのですが「USネイヴィーのピーコートボタンを忠実に再現した13スター&アンカー入りボタン」もかなりのポイントだと思います!

このボタンは高い再現性もさることながら35mmというサイズも強力なんですよね!!

コートのフロントボタンは一般的に25mmサイズですからね。

実にその1.4倍、10mmも大きいです。

そして、縫製工房の高性能ボタンホールミシンだとどうしても35mmサイズのボタンに適したボタンホールを開けられな系のことで。。。

手作業で開けてもらいました。

また、そのボタンの配置:ボタンスタンスもかなり研究を重ねて決めました。

それから、O君が明確なイメージを持っていたカラーのデザインも相当こだわっています。

続いて、そのカラーを含めてディテイルを「寄り画像」で見てみましょう。

 

 

カラーを立てた状態です。

 

 

 

 

カラーのこだわりは大きさとエッジラインのコンケープです。

O君のイメージをかなりの確度で再現できたと自負しています。

また、スロートタブ/チンウォーマーのデザインにも明確なイメージがあったので完全再現しました。

加えて、カラーをビシッと立てたいということでカラーには通常よりハード目な芯地を入れました。

我々がダイアモンドステッチと呼ぶジグザグステッチもピーコートらしいナイスディテイルだと思います。

通常のピーコートはミシンのタタキステッチが入るところ、敢えて美しく優雅なそして職人技が光るピックステッチにしたのは。。。

僕のこだわりです!

O君も喜んでくれました。

 

 

ハンドウォームポケットです。

 

 

とてもナイスなデザインアクセントになっていますよね!

トライアングル閂もイイ感じです。

 

 

ライニングです。

 

 

ライニングはご注文時に1着分だけの残っていた “♡ Camo” silk c/# FYにしました。

表素材と最高のナイスコントラストですよね!!

そして。。。

本台場仕様なのに敢えてポケットをつけないという斬新かつクリエイティヴなアイディアも超スーパー素敵です。

 

以上です。

 

O君、いつも応援を本当にありがとうございます。

厚く御礼を申し上げます。

ネクタイが仕上がったらまたご連絡します!

ネクタイのオーダーも本当にありがとーーーー!!!!

健康第一を前提にまた一献もまいりましょう。

 

 

 

7th. Nov. 2025

Ryoji Okada

 

 

 

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  ☑︎ vol.1: Perennial Classics by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.2: Mallalieus / Dormeuil

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Botany by Smith Woollens

  ☑︎ vol.5: Bower Roebuck / Arthur Harrison etc.

  ☑︎ vol.6: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.7: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.8: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.9: Drago

  ☑︎ vol.10: Carvico

  ☑︎ vol.11: Glenroyal by Porter & Harding

  ☑︎ vol.12: Lanificio Rogna

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.15: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.16: E.Thomas / Marlane / Novara

  ☑︎ vol.17: Lanificio Di Tollegno

  ☑︎ vol.18: M by Biellesi 2-1

  ☑︎ vol.19: M by Biellesi 2-2

  ☑︎ vol.20: Phantom Flannel by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.21: Bodega

  ☑︎ vol.22: Marling & Evans / Moon etc.

  ☑︎ vol.23: Di Pray / Marlane / Redaelli etc.

  ☑︎ vol.24: Piacenza / Ferla / Drago etc.

 



Shirting glasses case

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かなりバタバタだった3連休最終日に少し流れが変わったのか。。。

火曜日もあれこれもご注文が入り昨日もご予約をいただいたお得意様からジャケット2着 + ボトムス2本 + シャツ3枚(うち2枚はCancliniのマスターピース200/3!?)のオーダーをいただきました。

時短営業:14:00-20:00の水曜日にご予約&ご注文をいただけるというのは最高の幸せです。

また、この3日間にご来店いただいた複数のお得意様から「調子悪いみたいだけど頑張って!」という激励をいただけたのも幸せでした。

感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました!

今日は木曜日なのでLOUD GARDEN自体はお休みですが、結局先週はできなかった月末の雑務と昨日承ったご注文の指図書作成等をやるために少し店に出るつもりです。

もうWSも終わりましたしね!!

4時間くらいは集中したいです。

そして。。。

無論のこと油断は大敵です。

1ヶ月近く不調が続いている訳ですから、明日からも謙虚に、丁寧に、猛烈に巻き返すための努力をひとつひと積み重ねたいです。

つきましては、どうぞ引き続き温かい応援をよろしくお願いします。

 

 

 

ところで。

「感謝」といえば。

今日は長〜〜〜いご愛顧をいただいているお得意様のご夫人からいただいたとっても素敵なメガネケースをご紹介します!

どれくらい「長〜〜〜い」かといえば。。。

1年弱の間、僕がGIEVES & HAWKESの上野松坂屋店で店頭に立っていた時(31年前?)からのお得意様です。

「僕が生まれてから最初にご愛顧いただくまで」より「初めてお会いしてから2025年まで」の方が10年近くも長いという!?

仮にGIEVES & HAWKESが日本から離れたのが2020年とかだったらそんなに珍しい話ではないのかもしれないけれどそうではありません。

僕がGIEVES & HAWKESの日本展開をコントロールしていた8年間、A WORKROOMを立ち上げて9年間を経ての今ですから「長〜〜〜い」ですよね!

その時からのお得意様はおふたりいらっしゃいます。

K様とT様。

長年に渡るご愛顧にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

今日ご紹介するメガネケースはT様のご夫人からいただきました。

T様同様、LOUD GARDENのお得意様であるご夫人の趣味は手芸です。

なので、時々残布をもらっていただいています。

残布は我々も使うのですが、それでもやっぱり使うより縫製工房/シャツファクトリーから戻ってくる方が多いので放置すると溜まる一方です。

そんな訳で、時々もらっていただいているのです。

2週間くらい前だったかな?

T様ご夫妻がいらっしゃった時にご夫人が作品を見せてくださいました。

メガネケースやポーチ、エコバッグといったアイテムをもらっていただいた残布でキレイにお作りになっていました。

「素敵ですね〜!」「丁寧に作っていらっしゃいますね」と感嘆の声をあげながらメガネケースを拝見していたら「いつも残布をいただく御礼です。おひとつ進呈しますのでお好きなのを選んでください」と仰ってくださいました。

もちろんそういうつもりは毛頭なかったのですが。。。

いただきました!

 

 

 

↓こちら↓ です。

 

 

はい、数年前に人気を博したLondon Punk Shirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)の残布を使ったメガネケースです。

ご夫人は「まだまだ腕が。。。」と仰っていましたが完成度はめちゃくちゃ高いと思います!

スーツやジャケットの残布でもできると思います。

もしご希望の方がいらっしゃいましたらご夫人に依頼してみますのでお気軽にお申しつけください。

チラッとお話をしたらリーズナブルにやってくださる感じでした!

 

 

 

6th. Nov. 2025

Ryoji Okada

 

 

 

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  ☑︎ vol.22: Marling & Evans / Moon etc.

  ☑︎ vol.23: Di Pray / Marlane / Redaelli etc.

  ☑︎ vol.24: Piacenza / Ferla / Drago etc.

 



New bunch book collection for 2025-2026 Autumn/Winter vol.24: Piacenza / Ferla / Drago etc.

Loud Garden / Ryoji Okada

 

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色々あってしばらフォローしていなかったNFLですが、昨日Standingsをチェックしてみたら2025-2026シーズンはやや混沌としつつあるようですね。

例えばNFC Northは全4チームが勝率.500以上だし、KCの調子が上がらない一方でNEが好調だったり、A.Rodgersを獲得したPITがAFC Northの首位だったりエトセトラ。

3週間ほどフォローしていないので内容自体がどうなのかは詳しく把握していませんけれど「群雄割拠状態になるのでは?」という予感も少々。。。

MLBもシーズンが終わりましたし、そろそろNFLのフォローも再開したいですね。

僕が応援しているBUFも悪くない位置につけていますし。

いや、その前に不調に陥っているLOUD GARDENのテコ入れが先だ!

Go! LOUD GARDEN!

 

 

 

ところで。

「4」といえば。

4日振りに新作バンチブックをご紹介します。

このDiaryでも何度か書いた通り「今シーズンは11月中に最低でも25回目まで新作バンチブックのご紹介を進める」という目標を掲げています。

例年はギリギリ達成(あるいは未達成)になることが多いのですが今シーズンは比較的順調です。

この調子だと11月中に26回あるいは27回までイケるかもしれません!

「やれることは手を抜かずなんでもやらなくては!!」が大前提で「プラスで新たに何かをやらなくては!!」という商況ですからね。

必ず今月中にあと何回かは新作バンチブックのご紹介をするつもりです。

乞うご期待ください!

24回目の今日は様々なミルの極上Jacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)が百花繚乱している1冊をご紹介します。

具体的にはPiacenza、Ferla、E.Thomas、Fratelli Tallia Di Delfino、Bottoli、VBC、Drago等々、錚々たる「メンツ」のJacketingがコンパイルされている1冊です。

どちらの新作も素晴らしいのですが、冒頭にコンパイルされているPiacenzaとFerla、そしてDragoとVBCは特に白眉です!

なお。。。

Jacketingのバンチブックはそのほとんどが様々なミル/マーチャント/ブランドの新作が混在している上にコンポジションも色々なので正直ご紹介は大変です。

なので、トータル83マークにもおよぶこのバンチブックのご紹介も後回しにしたい気持ちも少なからずありました。

が、この3連休の土日が「大爆死 = 暇(泣)」だったこともありご紹介することにしました。

*準備は土曜日に始めました

なお、前回ご紹介したJacketingのバンチブックにコンパイルされていたミルも出てきますが素材自体の「かぶり」はありません。

つきましては、ご来店の際にはぜひともどちらのバンチブックもじっくりとご覧になってください。

もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能です。

気になる素材があってもしご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。

ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。

では、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します。

*これまでにご紹介した23回のリンク集は末尾にあります

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

こちらは国内最大手の問屋であるT社さんが独自編集したバンチブックです。

何かで見た「今日の獅子座のラッキーカラー」はワインレッドだったのでこれ以上にないタイミングです笑。

収録されているのは表紙に記されたPiacenza、Ferla、E.Thomas、Fratelli Tallia Di Delfino、Bottoli、VBC、Drago等の16社で、15社がItalianミル・1社がPortuguese(ポルトガルの)ミルです。

16社それぞれが「得意技」を見せつけているかのような素晴らしいコレクションに仕上がっています。

今日はその一端が少しでもリアルに伝わるように魂を込めると同時にいつも以上に丁寧にご紹介しようと思います!

少々マーク数は多めなので画像も文章も多くなりますがぜひとも最後までお付き合いください。

ちなみに、昨年このバンチブックにコンパイルされていたミルは13社だったので3社増です。。。

しかも、1社の中でも品質が異なる素材が多いという。。。

「ご紹介泣かせ」の1冊ですね〜汗。

それはともかく、今日も全マーク公開して最後に「僕のBest 6(Best 5と思いましたが絞りきれませんでした汗)」をお披露目します。

レッツゴー!

 

 

Piacenza

 

 

冒頭には美しいPiacenzaの無地4マークがコンパイルされています。

現存する世界最古のミルといわれるPiacenzaの歴史は極めて長く、実に1600年代まで遡ることが出来ます。

具体的には1623年に毛織物商を営んでいた記録が残っているそうです。

1623年といえば、日本では徳川家光が江戸幕府3代将軍になった年。。。

すごいですよね!

そして、その約100年後に自分達で毛織物を織り始め現在に至ります。

企業としての創業年は「その約100年後」に当たる1733年だそうです。

1733年といえば、日本では円山応挙が誕生した年。。。

これまたすごいですよね!

そんな重厚な歴史を誇るPiacenzaはItaly随一の高級毛織物産地として有名なBiella地区で創業して以来今日まで、最上質原料の使用を徹底しハイクオリティ&ハイクリエイティヴィティな素材を生み出し続けている超名門Italianミルです。

数々の逸話を誇るPiacenzaですが、1913年に初めてItalyに伝えたとされているCashmereを筆頭とした高級獣毛やSilkを使用した素材でも極めて有名です。

そのような背景もあり「PiacenzaといえばCashmereやCamelhair」といったイメージが強いミルです。

この4マークはそのイメージ通りのボディで品質は51% Cashmere + 49% Silk(250g/m)です。

(なかなか画像ではお伝えができませんが)素晴らしい素材感、美しい毛並みと光沢、そして繊細なカラーと三拍子揃った逸品です。

 

 

Ferla

 

 

1857年創業、SilkやMohair、Baby alpacaを筆頭にした様々な極上マテリアルを巧みにブレンドして個性豊かなJacketingを「発明」し続けている老舗ミルFerlaの超強力な新作6マークです!

Women’sも得意としているミルならではの「他社の追随を許さない華やかな色彩と豊かな表面感」がFerla最大の魅力なのですが、今回入荷した新作もご覧の通りいかにもFerlaらしいナイスな素材ばかりです

上2マーク:80% Baby Alpaca + 14% Cotton + 6% Polyamide(380g/m)の無地です。最高品質のBaby Alpaca(生まれて初めて刈り取った原毛の中でも最高級の「背中の毛」)由来の柔らかくしなやかで光沢に恵まれた糸をローゲージニットのような「顔」で粗めに織り上げた Ferlaならではの&トンチが効いたモダンTweedです。いずれもダイアゴナルに「走る」織が独特の立体感を表現している他社では生み出し得ないユニークさが自慢です。また、しっかりとした素材感かつ合わせやすいカラーなので「一生モノ」のジャケットになりそうな予感がビンビンします。しかし、Baby AlpacaにCottonをブレンドするという発想は最高にクリエイティヴですね〜!

上から3番目/4番目:59% Baby Alpaca + 26% Wool + 15% Polyamide(280g/m *148cm巾)のハウンズトゥースです。パッと見はやや定番的なJacketingに見えますが、59%もBaby Alpacaがブレンドされているのでその素材感・肌触りは定番とはかなり異なります。また、この画像では分かりにくいのです(すみません)が、上2マークと同様かなりダイアゴナルの綾線が強調されているのでジャケットに仕上がると定番的なハウンズトゥースよりも更にシャープなルックスになると思います。また、パッと見よりも軽快なウエイトも魅力でしょうか。

下2マーク:59% Wool + 33% Baby Alpaca + 9% Polyamide(290g/m)のグレンチェックです。洗練を極めた色柄が自慢の素材です。「超個性派」が揃うFerlaの新作中だとやや渋めにも映りますが、ジャケットに仕上がると確かな存在感を持ったエレガントな個性派に「化ける」と思います。個人的にはダブルブレステッドのジャケットを作ってみたいです。

やっぱりFerlaのJacketingは個性が強くてイイですよね〜!

どれも素晴らしい素材だと思います。

皆さんはどれがお好みですか?

僕は。。。

最後に披露するベスト6セレクションでお確かめください。

*巾の表記がない素材はすべて150cm巾です

 

 

E.Thomas

 

 

僕が愛してやまないE.Thomasの新作です。

E.Thomas/Eトーマスは1922年にItalyのSwitzerland国境にほど近いLuganoという湖の一角でErnesto Thomasによって創業されました。

以来、実に1世紀以上もの長きに渡って「高品質なWool素材をはじめ、CashmereやSilk、Linen、Mohairといった高級原料/天然原料を使用したラグジュアリーかつクリエイティヴな素材」を作り続けています。

年間生産量がそこまで多くないせいか、あるいはかつてエージェントさんが仰っていた「多く流通させることが目的ではない。セールスも量より質!」という方針のせいか、日本における知名度はそこまで高くないですがその品質の高さは間違いありません!

それが証拠に僕の知る限りテイラー業界内にもファンが少なくないミルです。

かくいう僕も、洗練されたItaly的感覚と旧き佳きUK的なモノづくりに強く共感してCarlo Barberaとともに一時期すごく憧れていました。

結構お高いので、この業界に30年近くいながらも確か2着しか作れていませんけれど汗。

でも、いつかまた作りたいと常々思っています。

1番上:93% Wool + 7% Cashmere(290g/m)のオーヴァーチェックです。「クール&シャープなGrey」と「モダンなPink & Redのウインドウペーン」のコンビネーションが至極スタイリッシュではないでしょうか。ベースの組織がシャークスキンというヒネリもイイですししっかりと打ち込んだ素材感もナイスだと思います。

上から2番目:92% Wool + 8% Cashmere(310g/m)のモノトーンチェックです。1番上よりもさらにしっかりとした打ち込みと繊細なGreyグラデーションが見事なハーモニーを奏でたスタイリッシュな素材です。かなり複雑な構図のチェックも魅力です。モダンなデザインで「料理」していただきたい素材です!

下2マーク:67% Wool + 16% Silk + 13% Linen + 4% Cashmere(260g/m)のグレンチェックです。ちょっとアートっぽくも見えるカラーリングがサイコーにカッコいいと思います。さすがE.Thomas!SilkとCashmere由来の光沢およびLinenの野趣味も◎だと思います。クリアカットかつ260g/mのウエイトなので夏以外の3シーズンお召しいただける素材です。

 

 

Fratelli Tallia Di Delfino

 

 

昨年までコンパイルされることがなかったFratelli Tallia Di Delfino(以下FTD)が遂にこのバンチブックにも登場!

エージェントさんの力もあるでしょうけれど、これってやっぱりFTDの素材が優れているからですよね。

素晴らしい!!

そして、僕も大好きなミルなので嬉しい!!

まずは、FTDについて「復習」しましょう。

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 FTDは1903年にBiella/ビエラ地区のStrona/ストローナに発祥した120年以上の歴史を誇るItaly屈指の最高級テキスタイルメーカーです。

その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえない生産背景にあります。

具体的には、FTDの生産が「豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根付いてきた環境」の中で「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱うなど常に最高級原料を使用」し「最新設備と伝統技術に基づいた生産体制を構築」して行われていることにあります。

世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。

また、Italy(つまり、世界)トップクラスとの誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしています。

2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得したことでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます業界内のプレゼンスを高めている点も見逃せません!

*μ=マイクロン

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このバンチブック初登場となる2025-2026 Autumn/Winterシーズンはこちらの4マークが入荷しました!

いずれもFTDらしいクリエイティヴ極まりないJacketingだと思います。

上2マーク:60% Wool + 18% Silk + 16% Polyamide + 6% Linen(335g/m)のハウンズトゥースです。約0.8cm四方と大きめのハウンズトゥースと大胆かつキレイなカラーリングが魅力です。左のBlue × Brownではブルゾンのご注文を承りました。

下2マーク:100% Wool(345g/m)のグレンチェックです。シンプルな2カラー使いながら奥の深さを感じさせる素晴らしい素材だと思いいます!

 

 

Bottoli

 

 

Bottoliは1861年に創業された、毛織物大国Italyの中でも数少ない「原毛の選別からフィニシングまでを一貫で行うミル」です。

創業以来数世紀に渡って上質でエレガントな素材を追求してきた結果、JacketingやOvercoating(オーヴァーコーティング:コート向けテキスタイル)に特化した希少なミルとして世界的に高い評価を得ています。

具体的には「新素材開発に対する弛まぬ研究心」「異原料を巧みに組み合わせる技術力」「ユニークな織組織を構築する創造力」がその特徴です。

また、サステイナナビリティも強く意識しており、BottoliのコレクションにはUndyed/アンダイド(無染色)なエコフレンドリー素材:Lana Italianaも多数含まれています。

今回入荷した中では下2マークがLana Italianaです。

Lana ItalianaはBottoliの現社長Roberto Bottoliが長年の素材リサーチの末に完成させた渾身のアンダイド素材です。

原毛はItaly中部から南部に位置する州で暮らす羊から刈り取った最上質のItaly産Marino Wool(ソプラヴィザーナ種およびジェンティーレインプーリア種)のみを使用、化学染料を一切使用せずに原毛のナチュラルなカラーを活かすと同時に化学溶剤を使用しないエコフレンドリーさがその特徴です。

Marling & EvansのUndyed British Woolと似た(というか同じ)アプローチの素材ですね。

ともに一貫工場を持っていて比較的近隣で刈り取られた原毛を利用している点もそっくりです。

生産が近隣で完結すればそれだけ二酸化炭素排出量が少なくて済みますからね。

一貫工場を持っている強みはこんなところでも発揮されます。

原毛のナチュラルカラーを利用している訳ですから当たり前ですけれどカラーリングもUndyed British Woolと似ています。

オーガニックでナチュラル、そして優しさと温もりを感じる素敵なカラーですよね。

上2マーク:50% Wool + 49% Cotton + 1% Polyurethane(350g/m *145cm巾)の「3者混」素材です。少しChanel Tweedを彷彿とさせるMen’sではあまりみないタイプの「顔」が素敵ですよね!Polyurethaneブレンド由来の高い快適性/ストレッチ性も嬉しい限りです。

上から3番目:97% Wool + 3% Cashmere(300g/m)のグレンチェックです。ヴィヴィッドなOrangeのウインドウペーンがサイコーです!

上から4番目:100% Wool(320g/m)のガンクラブチェックです。温かみのあるカラーリングがナイスですよね!このボディならバルマカーンコートを作るのもよさそうです。

下2マーク:100% Wool(300g)のLana Italianaです。上4マークに比べてかなりしっかりとした打ち込みが特徴です。もちろんUndyedというロマンも魅力です!

 

 

VBC

 

 

 

 

 

 

1663年創業。

360年以上の歴史を誇る(!?)、そして現在最も勢いがある老舗ItalianミルVitale Barberis Canonico(VBC)の個性的なJacketing 19マークです。

元々は「UKミルっぽいテイストとコストパフォーマンスの高さが魅力のSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)を展開するItalianミル」といったイメージだったVBCですが、昨今は様々な野心的な素材開発にも取り組んでおり「進化する老舗」の代表格といった比類なき存在になりつつあります。

もちろん以前のイメージから変わらぬ高品質のSuitingも健在、というか現在でも間違いなくそちらが主力です(2025-2026 Autumn/Winterシーズンも複数のバンチブックが入荷していますのでどこかでご紹介します!)が、この19マークを筆頭にした個性的なJacketingも多数展開しています。

上の画像から順番に詳細説明を加えていきます。

①:VBCのサステナビリティに対する高い意識と地元への深い愛が詰まったH.O.P.E.シリーズの新作です。H.O.P.E.はBottoliのLana Italianaと同じコンセプトを持つUndyedのJacketingです。が、VBCは更なるヒネリを加えています。ますは左のグレンチェック2マークですがハードタッチになりがちなUndyed WoolにViscoseをブレンドしてSilkyなラグジュアリーさを表現しています!これはとってもニュー&ナイスなアイディアではないでしょうか?さすがVBC!品質は66% Wool + 34% Viscose(300g/m)です。また、右の無地2マークはHopsack調のざっくりした織でニットのようなフレイヴァーを表現しています。これも今までのUndyed Jacketingになかったタッチです!品質は100% Wool(350g/m)です。

②:RMS-RWS Mohair & Wool Jacketingです。画像の左上に見えているシールはRWS(左)とRMS(右)のCertified/認定マークです。地球規模の環境危機は服飾業界においても重要なテーマとなっています。RMS:Responsible Mohair Standerd・RWS:Responsible Wool Standardは羊毛製品の製造と販売を持続可能なものとするために生み出された「羊と土地の管理を実践した農場で生産された羊毛原料がその後の最終製品にいたるまで全工程において、正しく、間違いなく使われ、管理されているかのトレーサビリティを証明する国際的な認証基準」です。動物の人道的な扱い、土地の健康、健全なサプライチェーンの構築など認証には4つの柱があり、全工程において厳格な審査を受けた上で認証を取得することによりRWS・RWS Certifiedマークをつけることが許されます。また、RWS認定されていない他のWoolが一切混入していないことも認定の必須条件となります。品質は76% Mohair + 24% Wool(360g/m)です。こちらのボディで使われているMohairとWoolはいずれもCertifiedマークを有した原料です。なのでシールを貼ることができるという訳です!しかし、RMS-RWS原料ということもさることながら、扱いが難しいゆえに50%以上のブレンドをすることがほとんどないMohairを76%もブレンドしているとは!?そして、豊かな表面感を誇る素材に織り上げるとは!?VBCの卓越した技術力は白眉ですね!また、Men’sファッションではSpring/Summerシーズン向けの原料という印象が強いMohairをAutumn/Winterシーズンでガンガン使う感性も◎ではないでしょうか?昨年僕もVBCのMohairブレンドFlannelでスーツを作りましたが、単なるチャレンジではなくしっかり「モノにしている」点も素晴らしいと思います。こちらもMohair由来の美しい光沢とハードな質感が堪らないマニアックなJacketingに仕上がっています。

③:92% Wool + 8% Cashmereのヘリンボンです。②と比べてしまうと少し普通な感じがしてしまいますが。。。肌触りな抜群に優雅です!「え?これでCashmereは8%だけなの?」と思うくらい滑らかです。また、約1.5cm巾のワイド目ヘリンボンも極めてシックではないでしょうか?加えて、大人の余裕を感じさせる深いカラーも出色だと思います。

④:トラディショナル柄をモダンクラシックなカラーリングで「料理」したチェック素材5マークです。品質は100% Wool(240g/m)です。クリアカットかつ軽快なウエイト、そしてこのカラーリングですから夏場を除く3シーズンお召しいただける1着が仕上がると思います。洗練されたチェックジャケットをお探しの方に大大大オススメです!

⑤:55% Wool + 35% Cotton + 10% Cashmere(300g/m)のFlannel Jacketingです。CottonとCashmereをやや反対な個性を持つ原料をブレンドするというユニークなアイディアが見事に花開いた新感覚のFlannel Jacketingです。Jacketingではありますが。。。これだけカッコいい色柄展開かつCotton由来のハードタッチを持つボディです。僕ならスリーピーススーツを作ると思います! 5マークとも作ってみたいです!!

 

 

Drago

 

 

 

 

LOUD GARDENでもかなり人気が高いItalianミルDragoの新作8マークです。

最も人気なのは、新作バンチブックの9回目でも熱くご紹介したSkyfallのSuitingです。

Skyfallは14.5μというかなりの細さを誇るSuper 180’s原料を使って織り上げられた傑作にしてDragoの「看板商品」です。

映画007 Skyfallで主演Daniel Craigが着用したSuitingをDragoが手掛けたことからこのシリーズはスタートしました。

その最大の魅力はSuper 180’s原料由来のCashmereに匹敵する極上の肌触りと美しい光沢です。

そんなSkyfallシリーズはJacketingにも派生しています。

さすがは人気シリーズですね。

もちろんこちらの8マークにもSkyfall Jacketingが入っています!

上画像:ソフトでワイルド。相反する要素が絶妙にフュージョンされたチェックJacketingです。品質は95% Wool + 5% Çashmere(330g/m)です。この独特の素材感!僕はかなり好きです。モダンクラシックな色柄もナイスだと思います。

中画像:80% Super 180’s Wool + 20% Silk(395g/m)のSkyfallです。2カラー使いの洗練された、そしてパンチが効いたチェックが最高にクールですよね。また、最上質のSilkをブレンドしたSkyfallならではのとろけるような(本当にとろけたらまずいですが笑)極上の肌触りも堪りません!ヘタな100% Cashmere素材よりとろけますので来店の際にはぜひとも触ってみてください。

下画像:95% Wool + 5% Cashmere(330g/m)のチェックJacketingです。上画像と同じ品質ですがこちらの方が少しハードタッチ。恐らく打ち込みが強いと思います。この素材感と色柄ならバルマカーンコートなんかを作っても良さそうですね。

最後にDragoについて再度ご説明します。

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Dragoは1973年にUmbertoとLauraのDrago夫妻によって紡績工場として創設されました。

創設直後からBiela地区の主要なミル(毛織物工場)と強固なパートナーシップを結び成長を続け、1993年には高級ミルFintesを買収。

両社は2001年に合併します。

以降は「紡績・製織・整理までの全工程を自社でこなす数少ない一貫工場」として名を馳せ、世界中の高級ブランドやテイラーに高品質な素材を提供して今に至ります。

「Super 130’sを中心にSuper 160’sやSuper 180’s原料を使用した素材を常時多数展開していることに加えて、Super表記のトップクオリティSuper 210’s原料を使用した素材の開発・生産にも成功している高い技術力」と「ストレッチ・防シワ・撥水・防汚・遮熱といった様々な機能性を兼ね備えたコレクションも豊富に取り揃える時代のニーズに沿った革新性」がその魅力です。

またルーツである紡績業に目を移すと、Super 130’s以上の原毛を使用した高級細番手糸に限っては「世界シェアの約70%を生産している超強力なサプライヤー」としても有名です。

映画007 Skyfallで主演のDaniel Craigが着用したスーツの素材を手掛けたことからスタートしたSuper 180’s Woolシリーズ:Skyfallが世界中でベストセラーを記録している点も見逃せません。

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Di Pray

 

 

1948年創業、Italyが誇る高級毛織物産地:Biella地区のミルとしては比較的若い企業(といっても創業77年!)Di Prayの新作4マークです。

Di Prayは主に「しなやかな風合いと精細な色柄が特徴的なMen’s向けJacketing」を得意とするミルです。

こちらの4マークもいかにも「らしい」素材だと思います。

1番上:86% Wool + 14% Polyester(340g/m)のタータンチェックです。ブラックウォッチをモダンにアレンジしたようなタータンチェック、豊かな光沢に恵まれたボディ、しっかり目が詰まった頼り甲斐のある肌触りと三拍子揃ったナイスJacketingです。淑女の皆さんにはジャケットはもちろんスカートにもオススメです。この画像だと。。。あまり柄が分かりませんね汗。。。ご来店時にぜひともご確認ください。もちろん、e-mailやSNSのメッセージ等で柄の全貌が把握しやすい画像をお送りすることも可能です。ご希望の方はお気軽にお申しつけください!

下3マーク:77% Wool + 19% Polyamide + 4% Silk(250g/m *148cm巾)のソフトTweedです。温かみと軽快さを併せ持ったDi Prayらしいナイスボディだと思います。加えて、上2マークはクールでモード感あるメランジが、1番下はさりげなくもハイセンスなカラーリングが秀逸です。

 

 

Marzotto

 

 

LOUD GARDENでも時々Suiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)のバンチブックを取り扱っている(今シーズンは取り扱いがありません)MarzottoのJacketingです。

*1マークオンリーですがJacketingは前回ご紹介したバンチブックにもコンパイルされています

こちらのバンチブックには7マークがコンパイルされています。

しかも、全マーク品質が同じです!

いちいち品質が違うとご紹介がより大変になるのでこれは嬉しい!!

具体的な品質は89% Wool + 7% Silk + 4% Linen (330g/m)です。

Linenブレンドの品質といい、カラーといい、クリアカットの表面といい、ウエイトとといい。。。

Spring/Summer向けのバンチブックにコンパイルされていてもおかしくないようなボディですが、MarzottoとしてはAutum/Winter向けの提案のようです。

いや、Autumn/Winterというより、これはきっとAll Season向けですね!

いずれにしても、冬場にこのように爽やかな色柄のジャケットを着るというのはすごく粋だと思います!

少しプリント風に見えるチェックもナイスですし、約3.0cm巾とかなりワイドなヘリンボンも魅力的ではないでしょうか?

皆さんはどれが1番お好きですか?

ちなみにMarzottoとは ↓このようなミル↓ です。

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MarzottoはFratelli Tallia Di DelfinoやGuabello、Marlaneといった豊かな歴史と確かな個性を持つ高級ミルを傘下に収める老舗テキスタイルメーカーです。

その品質の高さは「提携しているAustralia屈指の優良牧場から供給される原毛の紡績からフィニッシングまでのサイクルを自社に集約し徹底管理すること」から生まれています。

また、「メンズだけでなくウィメンズ向け素材も多く作ってきた実績」と「化学繊維を使うことを厭わない未来志向の姿勢」もMarzottoの独自性を際立たせています。

Marzottoの傘下に入って以降、Fratelli Tallia Di Delfinoがコレクションの幅をかなり広げると同時に極めて野心的な素材開発に成功するなど質量ともに躍進を遂げていますが、この躍進にもMarzottoの独自性とスケール(の大きさ)は多大な影響を与えています。

というMarzottoの歴史はかなり古く、Italy統一王国誕生前の1836年にグループ創業者である貴族Luigi Marzottoがイタリア北部Valdagno/ヴァルダーニョにある小さな毛織物工場に投資を始めたことが起源です。

その後、1950年代には既製服の生産も始めるなど巨大グループ企業へと成長します。

*現在はアパレル部門は切り離しています

190年近い長い歴史の中で育まれた伝統に驕ることなく時代の薫りを的確に掴み取り刷新を続ける原材料選び、トレンドをふんだんに取り入れた高いデザイン性、先を見据え徹底して行われている特殊機能の研究と開発、そして持ち前のスケールメリット/生産力を武器に現代の多様なニーズに全面対応可能なヴァリエーション豊かなコレクションを展開している「進化する老舗」。

それがMarzottoです。

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Angelico

 

 

クリエイティヴなデザインと比較的リーズナブルなプライスが魅力なItalianミルAngelicoの新作6マークです。

「面白い素材を作るミル」らしいヴァラエティに富んだ新作ですね!

1番上:Autumn/Winterシーズン向けのHopsackです。かなり太番手の糸を使っているので「編み込み」のように見える織が際立っているのがこの画像でもお分かりいただけると思います!ざっくりしたイイ感じのNavy Blue Jacket/Blazerが仕上がること間違いなしです。個人的にはすごく好きです。品質は100% Wool(325g/m)です。

上から2番目~5番目:Angelicoにしては珍しい(感じがする)オーセンティックなヘリンボンJacketingです。UKミルのJacketingを彷彿とさせる質実剛健な「顔」が魅力です。「顔」だけではなく素材感もUKミルっぽいかな?ご来店の際にはぜひとも触り比べてみてください!品質は100% Wool(320g/m)です。

1番下:50% Viscose + 33% Wool + 17% Polyamide(370g/m)のModern Tweedです。「ブークレ糸をふんだん使った凹凸のある表面」「ドライな肌触り」「Viscoseならではのややテロンとした質感」「トラディショナルチェックとモダンなカラーリングが織りなすモード感」等々のヴェリーグッドなポイントを多数持つカッコいい素材だと思います。Armaniあたりが好んで使いそうなボディでもあると思います。

 

 

Subalpino

 

 

高級Italianミルが集結している北ItalyのBiella地区で40年以上の歴史を持つCottonやLinenといった天然繊維のスペシャリストSubalpinoはこちらの2マークがコンパイルされています。

新作の品質は100% Wool(360g/m)です。

Subalpinoの新作なので「CottonやLinenブレンドに期待したけれど。。。100% Woolなんだ」と少々肩透かしを食らった気持ちになりましたが触ってみて少しびっくり!

めちゃくちゃドライでハリがあって少々ハードなLinen/Linenブレンド素材を彷彿とさせる素材感なのです!!

それでいて、100% WoolですからLinen/Linenブレンドのようにシワっぽくありません。

これはイイです。

ナチュラル&モダンなカラーリングも堪りません!

僕は左のキレイなGreenでゆったりサイズのバルマカーンコートを右のBrownでキャスケットを作ってみたいです。

その2点セットはもちろん同時に身につけたいです!

 

 

Campore

 

 

Camporeは1830年創業の老舗ながら、主力のクラシカルなWool SuitingやトラディショナルなTweed以外にも大胆に意匠糸を用いた華やかなファンシーTweedやジャカードJacketingといった遊び心いっぱいの素材を毎シーズンリリースしているとても個性的なミルです。

僕もGIEVES & HAWKES時代にしばしばそのコレクションを見せてもらっていたのですが、個人的には好きでも「GIEVES & HAWKESにはちょっと合わないかな?」と思い結局一度も使うことがありませんでした汗。。。

今回コンパイルされている新作3マークはトラディショナルなTweedでした!

昨年コンパイルされていたドライタッチのタータンチェックもナイスでしたが、今回コンパイルされているこちらもすごくイイと思います!

具体的にはHarris Tweedを彷彿とさせるざっくりとした素材感とどこかモダンなカラーリングのガンクラブチェックが◎だと思います。

どれも作ってみたくなります。

中でも、アクセントカラー:Blueが効いている左のカッコよさが際立っていますね!

品質は100% Wool(345g *148cm巾)です。

しかし。。。こ

のボディならGIEVES & HAWKESでも使えたかもなぁ。。。

 

 

TG Fabio

 

 

A WORKROOM時代に僕が自分用のスーツに多用したTG Fabioの新作7マークです。

なぜ多用していたかというと。。。

TG Fabioはモードブランドにも多く供給しているだけあってコレクションがとてもクリエイティヴなのとプライスが比較的リーズナブルだったからです。

それから、当時の僕は私服だとアヴァンギャルドなデザインを選ぶことが多かった(仕事服もそうだったかな?笑)一方で、PradaとかJil SanderとかRaf SimonsとかDries Van Notenといった比較的シックなデザインのブランドもかなり好んでいました。

そんなPradaが頻繁に使っているという話を聞いたことも多用した理由のひとつでしたね。

記憶によれば、最低でもフロッキープリントでストライプを表現した素材のスーツを3着か4着、ジャカード素材でパンツを2本位は作ったと思います。

「多用」と胸を張るには少ないでしょうか汗?。

僕のことはともかく、そんなTG Fabioですが今ではだいぶ格が上がったようで。。。

プライスはそこまでリーズナブルではなくなってしまいました汗。

が、クリエイティヴィティは変わらず高いと思います!

今回コンパイルされているこちらの2マークは47% Wool + 47% Cotton + 4% Polyamide + 2% Polyurethane(355g/m)の無地です。

デニム風なルックス、ソフトな風合い、高いストレッチ性等々、魅力たっぷりのTG Fabioらしい逸品です!

Jacketingコレクションではありますが間違いなくスーツにも最高だと思います。

2025-2026 Autumn/Winterシーズンはわずか2マークですがまたマーク数が増えると嬉しいです!

 

 

Fitecom

 

 

Fitecomはテキスタイル産業の主要分野で長年の経験を持つ技術者が集まって1993年に設立されたPortugueseミルです。

拠点はCovilhã/コヴィリャンという都市だそうです。

創業30年強とテキスタイル業界ではかなり「若手」のFitecomですが、紡績・染色・製織の工程を自社工場で行っている強みを活かしてビジネスを拡大しています。

得意なのは複数の原料をブレンドしたJacketingです。

バンチブック初登場のミルですが、日本でもかなり流通しているカジュアル系の某有名アウターブランドやデザイナーブランドが使っているので以前から知識はありましたし、しばしば目にしたり触ることがありました。

そして、目にし触る度に「Fitecomって面白い素材を作るなぁ」と感心したモノです。

というFitecomの優れた素材がバンチブック初登場!

嬉しい限りです!!

品質は4マークとも56% Wool + 42% Polyester + 2% Polyurethaneです。

「トラディショナルチェック × モダンなカラーリング」と「Polyester由来の高い堅牢度 + Polyurethane由来の優れたストレッチ性」と「ハードタッチな見た目 × しっかりしていながらもソフトな肌触り」が三位一体となった極めて優れたJacketingです。

左のグレンチェックでは既にジャケットを1着ご注文いただきました。

 

 

Faisa

 

 

Faisaは1970年代に伝統的な職人技が光るLinenにすべてを賭けるという意気込みで旗揚げされたミルです。

以来、その古典的な素材作りに魅了された一部のファッションデザイナーに重用されるなど着実な成長を続け現在に至ります。

今回入荷したのはこちらの2マークだけですが、そしてルーツのLinenはブレンドされていませんがいずれもとてもナイスな素材です。

品質は43% Wool + 37% Polyester + 10% Polyamide + 10% Viscose(435g/m)です。

しっかり打ち込んだ「芯」を感じる素材感とグラデーションカラーでマーブル状の表現されたグレンチェックが素敵ですよね。

僕はかなり好きです。

Jacket提案の素材ですが。。。

目が詰まっている上に435g/mあるしモダンレトロなこの「顔」だし。。。

ゆったり目のバルマカーンコート(とキャスケット)を作っても楽しいかもしれません。

 

 

Dondi

 

 

2019年にZegnaグループの傘下に入ったJerseyのスペシャリストDondiからはこちらの2マークがセレクトされています。

もちろんJerseyです。

 

品質は50% Wool + 40% Cotton + 10% Polyamide(310g/m *135cm巾)です。

Dondiならではの美しく気品のあるJerseyですね!

快適至極にして上品なジャケットが仕上がること間違いなしだと思います。

全マーク紹介は以上です。

最後に今日の「僕のBest 6」をご紹介します。

いつも書いている通りあくまで「今日の」なので、そして惜しくも今日は選外になった素材も素晴らしい色柄ばかりなので明日には変わっているかもしれません。

悪しからずです!

 

 

今日の「僕のイチオシ」6-1

 

 

Piacenzaからはこちらをセレクトしました。

Goldとも表現できそうな至高の輝きを誇るBrown!

そして、「あの」Piacenzaによる51% Silk + 49% Cashmereボディ!

こちらには。。。

完全に「まいりました!」といった感じです笑。

100% CashmereではなくSilk + Cashmereというのが本当に最高です。

僕はこちらなら一生モノのダブルブレステッドブレザーを作りたいです。

敢えてのミニマムデザインにしたいかな?

具体的なデザインは「フラワーループ(衿穴)レス + 8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド2ボタン×ひとつがけ + ロープドショルダー + 2.0cm巾ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッド&フラップ巾4.5cmのウエストポケット +  サイドヴェンツ」です。

ボタンはストックしているヴィンテージのGoldメタルボタンにて、ライニングはLiberty LiningsからGold系のフローラルプリントをセレクトしたいです。

 

 

今日の「僕のイチオシ」6-2

 

 

Ferlaからはこちらをセレクトしました。

Ferlaはかなり悩みました!

だって。。。

どれも素晴らしいJacketingなんですもの。。。

15分くらい悩んだ結果、2025.11.4 Tueの「気分」はこちらでした。

僕はこちらなら少しフォーマルテイストのあるジャケットを作りたいです。

具体的には「ワイド巾:10.5cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + クラシックフロント + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で作りたいです。

ボタンはくるみボタン、ライニングはLBDのP&F LiningsにコンパイルされているBlackベースにSilverのスカルプリントにしたいです。

そして、カラー(上衿)やチェストポケットやくるみボタンといった一部パーツをBlack Velvetにしたいです。

となれば、ライニングおよびBlack Velvetとの「ストーリー」でカラークロス(上衿裏のフェルト生地)やフラワーホール糸や一部ボタンホール糸はBlackにしたいです。

絶対にスーパースタイリッシュにキマると思います!

 

 

今日の「僕のイチオシ」6-3

 

 

E.Thomasからはこちらをセレクトしました。

フレッシュで優しくて鮮やかなカラーリングに惚れました!

これはカッコいいですよね〜〜!!

僕はこちらならオーセンティックながらも遊び心あるEnglishスタイルのスリーピーススーツを作りたい。。。

けれど、しっかり打ち込んでいるとはいえ、このボディでさすがにボトムスは無理そうなのでジャケット + ヴェスト + キャスケットのスリーピースにしたいです。

具体的にはジャケットを「7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド3ボタン×中ひとつがけ + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + クラシックフロント + ターンバックカフス仕様 + センターヴェント」で、ヴェストを「ノッチドラペル + シングルブレステッド6ボタン」で、ボトムスを「News Boyスタイル」で作りたいです。

ボタンはmade in EnglandのGreyリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングはLiberty LiningsのRed & Pinkが効いたフローラルプリントをセレクトしたいです。

そして、ウインドウペーンおよびライニングとの「ストーリー」でカラークロスやフラワーホール糸、一部ボタンホール糸等はPink(あるいはRed)にしたいです!

加えて、PinkのCorduroyでボトムスも作りたいです。

 

 

今日の「僕のイチオシ」6-4

 

 

FTDからはこちらをセレクトしました。

上述の通り、現在こちらではブルゾンをお作りしています。

*正確にはシーティングの仮縫服が完成したところなので実際に縫製に入るのはこれからです

シャープなテイラードジャケットを作りたくなりますが。。。

仮縫服を見たら。。。

「やっぱりこれはブルゾンが1番カッコいいかも!」と思いました。

現在お作りしているはスウィングトップタイプのジップアップブルゾンです。

仕上がり次第またこのDiaryでご紹介します!

乞うご期待ください。

 

 

今日の「僕のイチオシ」6-5

 

 

Dragoからはこちらをセレクトしました。

Off WhiteとRoyal Blueの最高にスタイリッシュなハイコントラストカラーリング。

絶妙なサイズ:約7.5cm×約6.5cmのウインドウペーン。

リングヤーンを巧みに使って表現した独特の立体感。

そして、Skyfallクオリティ。

最高の一言ではないでしょうか!?

僕はこちらなら6-2と同じになりますが、少しフォーマルテイストのあるジャケットを作りたいです。

具体的には「ワイド巾:10.5cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + クラシックフロント + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で作りたいです。

ボタンはくるみボタン、ライニングはRoyal Blue系のド派手なプリントライニングをセレクトしたいですね!

となれば、ウインドウペーンおよびライニングとの「ストーリー」でカラークロス(上衿裏のフェルト生地)やフラワーホール糸や一部ボタンホール糸はRoyal Blueにしたいです。

そして、例えばRoyal Blue & 100% CashmereのタートルネックニットウェアとRoyal Blue & Corduroyのボトムスを合わせてスーパーダンディなカジュアルスタイルを愉しみたいですね!

News Boyスタイルのキャスケットも作りたいかも!

 

 

今日の「僕のイチオシ」6-6

 

 

VBCからはこちらをセレクトしました。

僕はこちらなら左のチェックをメインに使って、ここ最近のお気に入りであるミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスタイルで作りたいです。

はい、今春GreyのヴィンテージTonikで作ったダブルブレステッドスーツと同じデザイン/スタイルです。

具体的なデザインは「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3がけ + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」です。

そして、カラーやチェストポケット、ターンバックカフス等の一部パーツに左の無地を使いたいです。

ボタンは「いつか使おう」とストックしているヴィンテージのSilverメタルボタン、ライニングはLiberty PrintからSilver Grey系のフローラルプリント(あったっけ?)をセレクトしたいです。

一部パーツに使う無地との「ストーリー」でフラワーホール糸やボタンホール糸の一部はBeigeにしたいです。

 

以上です。

 

何度かこのDiaryでも書いている通りバンチブックのご紹介はかなりの時間と労力を要するのですが、今日ご紹介したバンチブックは準備に今シーズン最も長い時間と労力がかかりました汗。

手前味噌ながら「渾身の力作」です!

皆さんのハートに刺さる素材があったとしたら嬉しいです。

次回も極上Jacketingのバンチブックをご紹介予定です。

乞うご期待ください。

 

 

 

5th. Nov. 2025

Ryoji Okada

 

 

 

< New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Perennial Classics by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.2: Mallalieus / Dormeuil

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Botany by Smith Woollens

  ☑︎ vol.5: Bower Roebuck / Arthur Harrison etc.

  ☑︎ vol.6: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.7: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.8: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.9: Drago

  ☑︎ vol.10: Carvico

  ☑︎ vol.11: Glenroyal by Porter & Harding

  ☑︎ vol.12: Lanificio Rogna

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.15: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.16: E.Thomas / Marlane / Novara

  ☑︎ vol.17: Lanificio Di Tollegno

  ☑︎ vol.18: M by Biellesi 2-1

  ☑︎ vol.19: M by Biellesi 2-2

  ☑︎ vol.20: Phantom Flannel by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.21: Bodega

  ☑︎ vol.22: Marling & Evans / Moon etc.

  ☑︎ vol.23: Di Pray / Marlane / Redaelli etc.

 



Very classy and dandy 100% cashmere chesterfield coat!

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 12月まで水曜日も14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ 新作 “♡ Camo” socks in store now!

  ☑︎ 俺のRockなヒョウ柄スカルハット

  ☑︎ 俺のシャツ 2025秋

  ☑︎ オーダーシャツのオプションフリーキャンペーン

 

 

 

11月になり心機一転!

頑張っていこう!!

いつもは見ることがない占いも良好だしいきなり好転する可能性もあるしあれもこれもやるぞ!!!

と思って迎えた3連休ですが。。。

残念なことに&悔しいことに土日は「大爆死」しました。

今回の絶不調は10月の3連休から始まっている(以前にも書いたけれど「予感」はもう少し前から)のでもうすぐ1ヶ月。。。

5月の絶不調期にも書いたけれど、A WORKROOM時代を含めて1ヶ月におよぶ不調って今までに経験したことがないので心身ともにかなり削られます。

しかも、土日に感じた肌身感は5月より危険な感じ。。。

このままだと、5月を除いて大健闘を続けてきた2025年は結局昨年並みに終わるかもしれません。

いや、それどころか、もしこの土日の「大爆死」状態を繰り返すようだと「まさかの」昨年実績を下回る可能性すら出てきます。。。

そんなこんなで。。。

そして、複数入っていたご予約がキャンセルとなったこともあり、日曜日の夕方に「いったいこの店はどうしちゃったんだろう」「LOUD GARDEN/RYOJI OKADAって2025年にはもはやいらない存在なのかな?」などと思いじわっと涙が出てしまいました。

情けない限り。。。

という事態に加えて、数日前にチラッと書いた仕入先からの連絡もあり心重いスタートとなってしまった11月ですが。。。

3連休最終日の昨日は開店直後にコートのピックアップにいらしたお得意様がシャツを2枚ご注文くださったのを筆頭にご来店が立て続いてバタバタ忙しい1日となりました。

具体的には「ランチ休憩なしでご対応を続け夕方になってひと息ついた」といった1日でした。

正直に書けば、夕方以降は暇になってしまったこともあり忙しかったとはいえ大爆死した土日のどちらかをカヴァーできるほどのセールスにはなりませんでしたが、まずは皆さんがいらしてくださったことそれ自体が本当にありがたったです。

病気と闘う大切な友人が商況を心配して「必要なアイテム」を絞り出してくれたのも嬉しかったです。

心の底からガックリのスタートだった11月。。。

ですが、昨日は悪くなかったし、まだ日にちはある!

持ち前の反骨精神でなんとか頑張り抜きたいと思います。

つきましては、どうぞ引き続きの温かい応援をよろしくお願いします!

Go! LOUD GARDEN!

 

 

 

ところで。

「コート」といえば。

今日は昨日開店直後にお渡しした超スーパークラッシー&ダンディなチェスターフィールドコートをご紹介します。

深いNavy Bueと豊かな毛並みが見事な国産の100% Cashmere素材でお作りした1着です。

やっぱりKing of overcoatと呼ばれる本格的なチェスタフィールドコートは絶対に持っておかないとダメだ!

その素晴らしい仕上がりを目の当たりにして、バルクアップとデブ化で昔作ったチェスターフィールドコートが着用できなくなった僕はそう思いました。

では、早速ご紹介しましょう!

 

 

 

↓こちら↓です。

 

 

最高に素敵ですよね〜!

素材は日本が誇る&カシミアを得意とする某ミル謹製の100% Cashmere(410g/m)です。

コートにしては少しだけウエイトが軽めゆえに重厚感のあるルックス&長めのレンクスながら着心地は軽快そのもの。

それでいて上質なCashmereなのでとっても暖かいです!

お客様も「軽いですね!これはイイや」と仰ってくださいました。

デザインは「9.0cm巾のノッチドラペル + フライフロント(比翼仕立)+ シングルブレステッド3ボタン + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差5.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + センターヴェント」です。

はい、王道スタイルのチェスターフィールドコートです!

王道スタイルということでカラー(上衿)にVelvetを使用したり、チェストポケットをなしにするご提案もしましたがそこは実用性やカジュアルスタイルとの相性等々を考えて「カラーも表素材使用」「チェストポケットあり」になりました。

また、パッと見こそ王道ですがオーダーメイドならでは(というかLOUD GARDEN/RYOJI OKADAならでは)のギミック/ディテイルをバシッといくつかさりげなく封じ込めています。

という訳で、そのギミック/ディテイルを「寄り画像」で見てみましょう!

 

 

バストアップの「寄り画像」です。

 

 

モダンクラシックな9.0cm&ややハイゴージーラインのノッチドラペル。

ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。

そのライニング/チェストポケット袋地のGreyと呼応したフラワーホール(衿穴)。

美しいステッチワーク。

バストアップだけでも楽しいギミックがてんこ盛りです!

 

 

ポケットです。

 

 

急アングル:前後差5.0cmがとてもクールかつシャープですよね!

*ハッキング/スランテッドポケットのアングルは前後差を0.5cm単位で指定して決めています

*アングルはこの画像より1番最初の画像の方がリアルに近いです汗

工房によれば「アングルは急なほど縫製が難しい」とのことです。

また、一般的なハッキング/スランテッドポケットのアングルは1.5cm~3.0cmくらいとのことです。

そして、LOUD GARDENは「お任せ」の場合4.5cmに設定することが多いです。

という諸々を鑑みると。。。

5.0cmはなかなかの急アングルですよね!

見た目の効果もさることながら、コートの場合はポケットに手を入れやすくなるという実用性も見逃せません。

ちなみに、今までで最も急だったアングルは11.0cm(!?)でした。

 

 

ライニングです。

 

 

絶品Cashmereと美しい “♡ Camo” silk c/# blue/charcoalが奏でる素晴らしいハーモニー!

素敵過ぎます!!

このライニング。。。

僕も使いたかったなぁ。。。

*何度もお知らせした通り完売済みです

 

 

スリーヴボタンです。

 

 

袖先もエキサイティングにキメました!

—–

  •  ☑︎ made in EnglandのNavy Blueリアルホーン(本水牛)ボタン
  •  ☑︎ リアルボタンホール(本開き切羽)
  •  ☑︎ スランテッドボタンホール
  •  ☑︎ カラー違いボタンホール

—–

いずれアップチャージ不要のディテイルです。

最後のカラー違いボタンホールですが。。。

写真の撮り方がまずく全部同じカラーに見えるかもしれません汗。

が、1番下だけフラワーホールと同じGreyになっています!

 

以上です。

 

K様、いつも本当にありがとうございます。

心より御礼を申し上げます。

昨日ご注文いただいたシャツが仕上がりましたらまたご連絡いたしますのでどうぞしばらくの間だけお待ちくださいませ。

 

 

 

4th. Nov. 2025

Ryoji Okada

 

 

 

< New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Perennial Classics by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.2: Mallalieus / Dormeuil

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.4: Botany by Smith Woollens

  ☑︎ vol.5: Bower Roebuck / Arthur Harrison etc.

  ☑︎ vol.6: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.7: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.8: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.9: Drago

  ☑︎ vol.10: Carvico

  ☑︎ vol.11: Glenroyal by Porter & Harding

  ☑︎ vol.12: Lanificio Rogna

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.15: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.16: E.Thomas / Marlane / Novara

  ☑︎ vol.17: Lanificio Di Tollegno

  ☑︎ vol.18: M by Biellesi 2-1

  ☑︎ vol.19: M by Biellesi 2-2

  ☑︎ vol.20: Phantom Flannel by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.21: Bodega

  ☑︎ vol.22: Marling & Evans / Moon etc.

  ☑︎ vol.23: Di Pray / Marlane / Redaelli etc.

 



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