昨日はかなりハードワークした1日でした。
でも、やりたいことを最後まではやり切れなかったので今日も早めに出動した頑張ります💪
ところで。
「ハード」といえば。
今日は「ハードな打ち込みとMohairならではのダンディでラグジュアリーな素材感が素晴らしい傑作素材」と「クール&シャープなミニマムデザイン」が見事な化学反応を起こしたスーパースタイリッシュなダブルブレステッドジャケットをご紹介します!
作り手の僕も完成品を見て「うわ〜〜〜、めちゃくちゃカッコいいじゃん!」と心踊らされた傑作!
自画自賛、手前味噌かも分かりませんが、そう強く思える自信作です💪
では、早速ご紹介しましょう。
↓こちら↓ です。
「ブリティッシュモヘアの代名詞的存在であるWilliam Halsteadが最も得意とするクオリティであるトロピカル組織のMohair混紡素材」でお作りしたジャケットです。
Dormeuilが産んだ名素材Tonikに近いタイプのクオリティですね。
具体的な品質は70% Wool + 30% Mohair(330g/m)です。
バシッと仕立て映えがする素材をお探しの方、Mohair由来の豊かな光沢と通気性とシャリ感とハリを満喫したい方に超スーパーオススメな傑作素材です。
ダンディ極まりない絶妙なトーンのグレイも素晴らしいですよね!
そんな傑作素材をミニマムなデザインで「料理」したのがこちらのジャケットです。
コンセプトは「クール&シャープ&アンダーステイトメントなダブルブレステッドジャケット」です。
言い換えると、ダブルブレステッドらしさが低めのダブルブレステッドジャケットとでも申しましょうか。。。
具体的には以下のデザイン/スタイルでお作りしました。
以上です。
結果、ご覧の通り上述のコンセプトを見事に体現した1着に仕上がったと思います!
カッコいいですよね〜!!
ご注文くださったT様は大学教授をなさっているのですが、このジャケットは講義する際にもお召しになると思います。
こんなにカッコいいジャケットをお召しになる大学教授!?
粋過ぎます。
T様は羨ましいぐらいにスリムな方ですのでトルソに着せつけるとかなりパツパツですが。。。
それはともかく。。。
「made in England&ダークグレイのリアルホーン(本水牛)ボタン」「上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏にミディアムグレイ糸でお入れしたお名前刺繍」「ブラック&ホワイトのドットライニング」といったこだわりのディテイルも見逃せません!
では、そのディテイルを「寄り画像」で見ていきましょう!
胸部です。
シャープなハイゴージーライン&ナロウ巾のセミピークトラペル*が自慢です!
*セミピークトラペル:ピークトラペルより衿先の角度が少し緩やかなラペルです
胸ポケットの袋地はライニングで代用してポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしています。
小粋な便利ディテイルですよね!
上前ラペル裏の刺繍です。
既製品で入れることができないオーダーメイドならではの位置です。
刺繍の少し上に見えているループは「花の茎」をとめるためのループです。
LOUD GARDEN/RYOJI OKADAのスーツ/ジャケット/コートのフラワーループ(衿穴)はちゃんと開いているので花を挿すことができます。
その際に茎がブラブラしないようにするためのディテイルですね。
使うことは滅多にないとは思いますけれど。。。
いいですよね〜😌
ポケットです。
4.0cm巾のフラップはかなり細めです!
GIEVES & HAWKESで教わった「クラシック巾」は5.5cmですから1.5cmも違いますからね〜。
これもこのジャケットがミニマムに見えるポイントだと思います。
フロントカットです。
通常のダブルブレテッドはスクウェアですが少しだけ印象を軽くするために僅かにラウンドさせました。
これ。。。
なかなかどうして素敵ですよね!
今度僕もやってみたくなりました。
ライニングはロックにキメました!
表素材のグレイとの相性も抜群に良好!
さりげなく「チラ見せ」をしたくなりますね。
スリーヴボタンです。
はい、いずれももちろんアップチャージ不要のディテイルです。
以上です。
T様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
これだけハードに打ち込んだモヘア混紡素材ですから馴染むまでに少しお時間がかかると存じますが、その「育てる」経緯もお愉しみいただければと存じます。
11th. Nov. 2023
Ryoji Okada