まさしく4月ですね!
水曜日の晩に某ニュース番組が複数企業の入社式を取材していました。
木曜日の手痛いサヨナラ負けのあと神宮球場から帰る道すがら、外苑前付近でたくさんの新入社員さんらしき若人たちを見かけました。
そして、金曜日(だけでなくここ数日)は多くの大学で入学式が行われた(行われる)ようです。
さて、入学式といえば「お得意様のM様ご夫妻がご子息へ入学式用(正確にはまず入学式をターゲットに様々なシーンでお召しになる用)のスーツをプレゼントなさった」ことは1ヶ月ほど前にこのDiaryでご紹介した通りです。
こちら:Very smart and handsome “Happy Accidents” suit!です。
そのM様ご夫妻(正確にはご夫人)から金曜日にe-mailで嬉しいご報告をいただきました。
なんと、ご夫妻とご子息の皆さんがLOUD GARDEN/RYOJI OKADAのスーツをお召しになって入学式にご参列なさったそうです。
そのような特別な場でお召しになるウエアをご注文いただけることは最高の光栄なのですが、「皆さんで」とは。。。
それだけでなく、皆さんの笑顔が眩しいお写真も送ってくださいました。
感激です!!
4月なのにしんどいことや不甲斐ない気持ちになることが多い今日この頃ですが、こういったことがあるととっても元気が出ます。
M様、いつも本当にありがとうございます。
そして、ご入学おめでとうございます。
ところで。
「入学式」「感激」といえば。
実はご子息の入学お祝いとしてM様とは別のお得意様N様からもスーツとシャツをご注文いただきました。
N様のご子息がご入学した学校も金曜日が入学式だったそうです。
そのN様ですが、入学式後に「初めてのオーダーメイドなので息子と一緒にご挨拶に伺いますね」というお電話をくださいました。
そして昨日いらっしゃいました!
お作りいただいたスーツをお召しになって!!
ご挨拶など恐縮至極なのですがすごく嬉しかったです。
実は、諸般の事情が重なり合ってスーツとシャツをお渡しできたのは入学式前日、僕が神宮球場へ出かける直前でした。
しかも、ご子息はお忙しかったためお父様にお渡ししました。
つまり、ご試着した状態を拝見できていません。
なので、一抹の不安がありました。。。
が、ご子息は「サイコーです!」と仰ってくださり、僕も「よし!」と思えるフィッティングでした。
よかった。
という訳で今日はそのスーツとシャツをご紹介します。
↓こちら↓ です。


とても上質なクオリティを誇る&ディープなNavy Blueが美しいSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)でお作りしたシングルブレステッドスーツ。
手前味噌ですが極めてスマート&スタイリッシュ、ニート&ノーブル、クラッシー&インテレクチュアルですよね!
ハンサムかつ高校生時代はラグビーでご活躍なさったご子息にぴったりだと思います。
素材は「子会社だったItalyを代表するマーチャントDrapersを完全吸収するなどますます勢いに乗る名門ItalianミルVBC」謹製です。
品質は100% Super 120’s Wool(260g/m)、いわゆるFour Seasonsタイプのツイル(綾織)組織ボディです。
VBCのコレクション中では、Super 110’s原毛を利用した定番のPrunelle 110’sよりランクがひとつ上の高級素材です。
いろいろご覧いただいた中でこちらをお選びになったのですが「成人前にしてなんと高い審美眼をお持ちなんだ!」と少々びっくりしました。
ジャケット:シャープなナロウ巾:7.50cm&ややハイゴージーラインのノッチドラペル + ロープドショルダー + 少しだけ深くしたVゾーンがエレガントなシングルブレステッド2ボタン(ご身長が高く着丈は短めがお好みとのことだったのでこのようなVゾーンにしたのですが「狙い」はバッチリでベストバランスでした!)+ クラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差5.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ややハイウエスト + サイドヴェンツ
トラウザース:ベルトルーつき + 0プリーツ + ゆるやかなテイパードシルエット + 4.0cm巾のターンナップヘム
ボタンはmade in Japanのリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングは高貴なPurpleライニングにしました。
多くのデザイン/ディテイルはお父様がLOUD GARDEN時代から何着も作っていただいたお「定番スーツ」を踏襲なさっています。
世代を超えて脈々と伝承されるハイセンス!
素敵です。
続いて、ディテイル等を「寄り画像」で見ていきましょう。
バストアップの「寄り画像」です。

7.0cm巾とやや高めのゴージーラーンが極めてシャープなノッチドラペル。
実際に細いロープを入れて構築するマスキュリンなロープドショルダー。
美しくも丁寧に入れられたピックステッチ。
Violet糸を使用したフラワーホール(衿穴)。
ボディライニング(胴裏)を使用してポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。
エトセトラ。
バストアップだけでもこだわりのギミックがてんこ盛り状態です!
最後の「チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様」はLOUD GARDEN/RYOJI OKADAの「標準仕様」なのですが、「極めて小粋な便利ディテイル」と仰ってくださる方が多くとても好評です。
通常はボディライニングと同じライニングを使うのですが、オーダーメイドですからもちろんこのような「変化球」も可能です。
また、ポケットとしてもちゃんと機能するので、例えばWhite無地のポケットスクウェアやペンを入れることも可能です。
ここで書くまでもなく本来ペンはチェストポケットに入れない方がイイ訳ですけれど。。。
カラークロス(上衿裏のフェルト生地)です。

セオリーは表素材に近いカラー:Navy Blueなのですが。
こちらのスーツはVioletやPurpleがアクセントカラーになっているので、カラークロスはアクセントカラーとの「ストーリー」を表現できるVioletにしました。
思わず「衿立て」をしたくなりますね!
ウエストポケットです。

5.0cmのアングルがとてもクールかつシャープですよね!
*LOUD GARDEN/RYOJI OKADAではハッキング/スランテッドポケットのアングルを前後差0.5cm単位で指定しています
工房によれば「アングルは急なほど縫製が難しい」とのことです。
また、一般的なハッキング/スランテッドポケットのアングルは1.5cm~3.0cm程度だとのことです。
そして、LOUD GARDEN/RYOJI OKADAにおける「標準」は4.5cmです。
はい、「標準」でも急アングルです!
が、こちらは更に「0.5cm増し」で急アングル!!
やっぱりシャープさがより際立ちますね。
ちなみに、今までで最も急だったアングルは11.0cmでした!?
あれはすごいアングルでした!
ライニングです。

表素材のハンサムなNavy Blueとライニングの高貴なPurpleが織りなすクールなハイコントラストがすごくカッコいいですよね!
豊かな光沢も素晴らしいライニングだと思います。
このコンビネーションもお父様の「定番スーツ」をご参考になさいました。
さすがは超粋人であるN様のご子息です!
スリーヴボタンです。

スリーヴボタンにもこだわりがたくさん!
具体的には以下の通りです。
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いずれアップチャージ不要のディテイルです。
ヴェンツ裏です。

ヴェンツ裏には我々が「ヴェンツ落とし」「ヴェント/ヴェンツチェーン」などと呼ぶチェーンをおつけしました。
これは「ヴェンツをよりキレイに落とすためのウェイト/重り」と「チラ見えした時のアクセント」というふたつの「効能」を持つディテイルです。
最近はやることが減りました(クリーニング屋さんで「なんですかこれ?」とアップチャージが取られることもあるようです汗)が、ナイスディテイルですよね!?
僕も今作っているスーツにつけようかな?と思っています。
こちらもお父様の「定番スーツ」をご参考になさいました。
最後にシャツを!




Basicsにコンパイルされている定番の100% Cotton Black Satinでお作りいただきました。
デザイン/ディテイルは「カッタウエイカラー + ラウンドダブルボタンカフス + Frenchフロント(裏前立)+ ポケットレス仕様 + Blackマザーオブパール(黒蝶貝)ボタン」です。
左袖(二の腕くらいの位置)にはPurple糸で03778という数字の刺繍をお入れしました。
意味は伺いませんでしたがなんらかのメッセージが込められているんだと思います。
ちなみに、こちらは「普段着」ようにご注文いただいたシャツで入学式ではお召しになっていません。
当たり前か笑。
以上です。
N様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
そして、ご入学誠におめでとうございます!
また、昨日はわざわざご足労いただきありがとうございました。
6th. Apr. 2026
Ryoji Okada