我々がお買い上げ書と呼んでいるレシートやクレジットカードのお客様控えを入れるミニ封筒があります。
それがなくなりそうなので業者さんに2,000枚の見積もりをお願いしました。
そうしたら¥200,000近い金額が出てきました。
こだわりのある封筒ですし、なんでも値段が上がる昨今ですし、LOUD GARDENも原価高騰が激しくて値上げを余儀なくされているしある程度の覚悟はしていました。
そこで、お見積もり依頼等はe-mailでやったのになぜかわざわざ出向いてくださった営業担当の方に聞くと「前回より倍くらいですかね。結構時間が経っていますから」とのこと。
でも、僕は知っているんだ!
倍なんてものじゃないことを!!
という訳で、別のルートでミニ封筒を作ることを考えています。
そして、これを機会に今までとは違うもう少しシンプルなデザインにします。
また、現状はもうストックが尽きているので、誠に恐縮ながらお買い上げ書等は直接お渡ししています。
何卒ご了承ください。
ところで。
「前回」といえば。
今日は2日振りに新作バンチブックをご紹介します。
前回:Smith Woollens – Botany -の新作バンチブックご紹介時に末尾で「そろそろmade in Italy素材のバンチブックを」と書きましたが。。。
やっぱりUKモノにしました!
昨日、僕が今シーズン最初のスーツを作る着分をご紹介しましたがあれはBower Roebuckの着分でした。
そのせいでなんだかBower Roebuckの新作をご紹介したくなった次第です。
あの着分はバンチブックにコンパイルされていないけれど
という訳で、5回目の今日はBower Roebuckを筆頭にしたUKミル/ブランドの新作が70マーク弱もコンパイルされているバンチブックをご紹介します。
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。

Bower Roebuck、Arthur Harrison、Marling & Evans、Kynoch、Lassiere Mills、William LaycockのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)がコンパイルされている1冊です。
今日も最初から最後まで全マークが見所。
抜粋してのご紹介はできなそうなので全マークを熱く&丁寧にご紹介します。
とはいえ。。。
様々な注意を払って写真撮影をしているつもりですけれど、それでもやっぱり実物の素晴らしさを100%表現できていない画像が少なからずあると思いますし、かといって全マークをすべて個別画像でお見せすることも叶いません。
つきましては、ご来店の際にはぜひともじっくりと最初から最後までチェックをしてみてください!
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Bower RoebuckのBlack & Whiteグレンチェックをもう少し質感と柄が分かりやすい画像で見てみたい」とか「Arthur HarrisonのLight Greyストライプとおととい紹介されていたSmith Woollensのニュアンスカラーストライプを比べたいので並べた画像を見たい」とか「Maring & Evansのイチオシストライプがすごくよさそうなので前回と同じデザインとサイズでスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申しつけください。
すぐにご対応します!
それでは、前回と同じようにまずは冒頭から全マークをご紹介して、最後に「僕のBest 5(今日は3ではなく5にしました)」を披露したいと思います。
Bower Roebuck:Royal 140 Magnificent



1899年創業、UKにおける毛織物産業の聖地Huddersfieldに拠点を構える名門ミルBower Roebuck/バウアーローバックのRoyal 140 Magnificentです。
その歴史は126年と前回ご紹介したSmith Woollensより22年だけ(22年は「だけ」じゃないか笑)長い程度なのですが、実はBower Roebuckには前身となるテキスタイルメーカーがありその会社は1500年代から存在していたようです。
1500年代というと。。。
日本は戦国時代じゃありませんか!?
凄まじい歴史ですよね!
このエピソードからも毛織物がいかに人類と密接だったかが分かります。
「という気が遠くなるほどの長きに渡って積み重ねてきた伝統に裏打ちされた確かな技術と知見」および「モダンなテイストを素材に落とし込む高い感性」こそがBower Roebuckの最大の特徴にして最強の武器です。
「1970年~1980年代に世界で初めてSuper 120’sやSuper 150’s原料を使用した素材の生産に成功した」「ScabalやDormeuilといった名門マーチャントのコレクションを多く任されている」「ビッグなクチュールブランドやBrioniやKitonといった超一流のテイラードウエアブランドからも重用されている」といった数々の逸話がそれを如実に物語っています。
また、上記の通りマーチャントやブランドへの供給が多いこともあり、バンチブックに登場することがあまりないという事実もすごく「くすぐられる」気がします!
それが証拠に。。。
Bower Roebuckの素材がLOUD GARDENで取り扱うバンチブックにコンパイルされたのは昨シーズン:2025 Spring/Summerシーズンが初めて(今シーズンが2回目)だと思います。
というBower Roebuckは1900年代後半からScabalグループの傘下に入っていますが、現在でも自社ファクトリーを持つミルとして確かなプレゼンスを保持しています。
「ブランド」になっていないところがイイですよね!
今回入荷したRoyal 140 Magnificentは「その優れた技術力と高い感性で時代を牽引してきた歴史を誇るBower Roebuckが最も得意としてきたハイエンドラインのアーカイヴから再発見されたSuper140’s原料を使用したボディ」のフィニッシングにアレンジを加えて復刻した「モダンクラシックな傑作コレクション」にして「Bower Roebuckの最高級Suiting」です。
上質なシルクのような極上の肌触り、美しく気品あふれるドレープ、深く優美な光沢。。。
画像だけではなかなか伝わらないのが少し歯痒いですが、非の打ち所がない贅沢さです。
それでいて、「UKミルらしい芯を感じる頼り甲斐」がさりげなく残されているのも嬉しい限りです。
Bower RoebuckのRoyal 140 Magnificent。
UKのTop of topをぜひともご体験ください。
品質は100% Super 140’s Wool(275g/m)、組織はツイル(綾織)です。
昨シーズンは(Magnificentがついていない)Royal 140の名前で同じSuper 140’s原料を使用した絶品ボディをリリースしていますが、あちらは250g/mなのでこちら:Royal 140 Magnificentの方が少しヘヴィです。
Autumn/WinterシーズンにリリースするということでRoyal 140を少しヘヴィにマイナーチェンジ/グレードアップしたボディという訳です。
上:珠玉の無地6マークです。下から2番目はTerracotta Brownで1番下はWine Redです。
中:ヴェリーモダンクラシックなチェック3マークです。
下:リッチでエレガントな佇まいが堪らなく素敵なストライプ3マークです。
Arthur Harrison:Worsted Flannel


Arthur Harrison/アーサーハリスンは1898年にHuddersfieldで創業された、伝統的な素材づくりに根差したクラシカルなコレクションが世界中で安定的な人気を誇っている老舗ミルです。
特に得意なのはフランネルで、強靭さがウリの “2080 Flannel” などメンズテキスタイル史にその名が刻まれるような名作を複数生み出していることでも有名です。
そんな「UKテキスタイル界の重鎮」「フランネルの匠」が次代を見据えて開発したニューフランネルSuitingがこちらです。
Arthur Harrisonが最も大切にしているUKクラシックな感性をベースにしながらも、Worsted(ウーステッド:梳毛)を使用することでモダンな印象を絶妙なバランスで加えた仕上がりは見事の一言です。
また、Arthur Harrisonの懐深さを感じさせるヴィンテージともモダンともとれる繊細なカラーリングも見逃せません。
Arthur Harrisonは僕がGieves & Hawkesをやっていた時に何度か使ったことがあります。
なんとも渋いタッチの素材が好きでした!
が、バンチブックではあまり見ることがなかったので今回の「再会」は旧い友人に会うようで嬉しくも新鮮です。
「FlannelはやっぱりWoollen(ウールン:紡毛)でしょ!」的なことをWilliam HalsteadのCrown Flannelをご紹介した回で書きました。
その「確信」は今でも変わりません。
が、しかし、このフランネルもすごくイイんですよね〜!
なんというか。。。
ウエイトはライトなのですが、そうは感じさせないルックスとしっかりした手持ち感が堪りません!
Crown Flannelより長い期間着用可能なのは間違いないしこちらも大いにアリですね〜!!
品質は100% Wool(295g/m)、組織はツイルです。
上:どれも作ってみたくなるモダンレトロなストライプ5マークです。
下:ヴェリークラシックなチェック3マークと質実剛健な無地4マークです。無地の1番上はNavy Blueです。
Marling & Evans 2-1:3Ply Classics


3Ply ClassicはMarling & Evans/マーリング&エヴァンスが「最高傑作のひとつ」と自称するヘヴィウエイトのクラシカルな3plyトロピカル(平織)ボディです。
ヘヴィなウエイト、豊かな弾力、強いハリコシといった多くのビスポークテイラーが愛する要素をほぼすべて持ち合わせたマスタピース、きっちりとしたお手入れをすれば間違いなく10年はへたらない、いや20年以上は楽々着用可能な「生涯の相棒」になること間違いなしの強力ボディです。
品質は100% Wool(420g)、LOUD GARDENで取り扱っているウール系トロピカルボディの中で「最もヘヴィで最も打ち込みが強い」ボディです。
バンチブックに初登場したのは3年くらい前だったかな?
それ以来ずっと作りたいと思っているのですが。。。
「遂に今シーズンこそ作ろうかな?」と思っています。
僕のことはともかく。
他のバンチブックには似寄りが一切存在しない超個性派ボディなのでご来店の際にはぜひともチェックをお願いします!
そのバッシバシなハードさとまるで生きているかのような強い反発力に「おお!」と感動なさる方も少なくないと思います。
トロピカルではありますが、このハリとウエイトならコートにもバッチリだと思います。
僕も無地のどれかでトレンチコートを作ってみたいです。
「めちゃくちゃいい感じの一生モノに仕上がるだろうな〜」と夢想しています!
上:無地9マークです。1番上はMidnight Blueです。
下:柄物2マークです。わずか2マークですが濃厚です!!
Marling & Evansは ↓このようなミル↓ です。
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Maring & Evansは1782年にEngland南西部のStroudに紡績・製織・整理の機能を持つ一貫生産体制のメーカーとして設立されました。
19世紀にはフランネル素材で広く知られるようになり、1920年代にはロールスロイスが厚手のフランネル素材を車の内装に使用したことでも話題になりました。
1960年代には現在のHuddersfieldに移転、Flannel、Saxony、Lambswool、Shetland、Undyed British WoolといったUKスタイルの素材だけを展開して今日に至ります。
特に「British Woolのナチュラルカラー糸で生産するUndyed British Wool」はその生産工程のこだわりを数多くのメディアが取り上げるなど、Marling & Evansの代名詞的存在にまで育ちました。
具体的には「希少なBritish Woolのみを使用して」「紡績・製織工程に染料や化学物質は使用せず」「フィニッシュ工程では天然の石鹸を使用して」Undyed British Woolは生産されています。
加えて、全生産工程が半径5マイル以内の工場で行われるため二酸化炭素の排出量が最小限に抑えられています。
Undyed British Woolは環境への負荷が抑えられると同時に昔ながらのBritish Woolの味わいが見事に表現されたこの時代に相応しい傑作なのです。
*今日ご紹介するボディはいずれもUndyed British Woolではありません
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Stroudも行ったなぁ!
列車で一時的に立ち寄っただけだったけれどすごく可愛らしい駅が印象に残っています。
Marling & Evans 2-2:Melange Flannel

Melange Flannelは「古き佳き伝統」に敬意を払った素材作りに定評があるMarling & Evans渾身の「ヴィンテージ感あふれる顔が魅力のウーステッドフランネル」です。
(ウールンではなく)ウーステッドの太番手糸を使用することで「フランネル本来の厚みのある素材感はそのままになめらかかつ上質なウールの風合いを兼ね備えることに成功させた」いかにもMarling & Evansらしい超優良素材です。
はい、上記した「FlannelはやっぱりWoollenでしょ!」という気持ちに嘘偽りはありません!
が、しかし、Arthur HarrisonのWorsted Flannelに続いてこちらのMelange Flannelも超スーパー素晴らしいと思います。
30年以上この業界にいる僕ですが、いずれも今までたくさん見てきたあらゆるウーステッドフランネルの中でも間違いなく最上位に入る素晴らしさだと思います。
加えて、こちらのMelange Flannelはユニークなボディはもちろんのこと、高い独創性を感じさせるカラーリングも白眉ですよね!
Marling & Evansはやっぱりニクいところをついてきますよね!
一応の前提はSuitingですが、ジャケットやボトムスにも◎だと思います。
ジャケットなら「Scotish Tweedより軽快でItalian Tweedよりクラシカルなテイストが好きなんだよね」という方にイチオシです!
もちろんスーツで作っておいて時々ジャケットとボトムスをセパレートして着るという選択も大アリだと思います。
品質は100% Wool(390g)です。
ボディも色柄もスーパーナイスですが。。。
2マークはちょっと寂しい。。。
Kynoch 2-1:Mayfair Collection

Kynoch/カイノックは1788年創業、ツイードなどカントリーテイストが強いスポーティな素材を得意とするScotlandのスーパー老舗ミルです。
日本の既製品ではほとんど流通していないため知名度こそ高くはないですが、Europeのビスポークテイラー業界では永きに渡って重用されてきた歴史を誇ります。
それゆえ、そのアーカイヴには数多くの傑作ボディが遺されています。
そして、現在においてもBritish Classicのユニークな側面を深掘りできる希少なコレクションを揃えています。
しかし、1788年創業というのはすごいですよね。
創業236周年、僕が最近聴きまくっているモーツァルトが活躍した時代ですもの!?
そうそう、昨日はモーツァルトTシャツを着てGGに行きました!
それはともかく、こちらは流通量の少ない希少なコレクションMayfair Collectionです。
Mayfair CollectionはUKミルには珍しいSuper130’s Wool原料を使用した*Four Seasonsタイプのラグジュアリーコレクションです。
*Four Seasons:Europeでの4シーズン/オールシーズンを意味しており高温多湿な日本では「盛夏を除いたオールシーズン」という解釈が正しいかもしれません
きっと「極めてKynochらしくない」ボディなので希少なんでしょうね。
個人的にはどう考えても次に出てくるTraditional Collectionが持つ謳い文句の方が心躍るのでバンチブックが届いて開けた瞬間は「ふーん。。。」という感じだったのですが、素材を実際に触ってみてすごくビックリしました!
だって。。。
肌触りが想像のはるか上をいく贅沢さだったんですもの!
それでいてしっかりした素材感を持ち合わせているのも堪りません。
Bower RoebuckのRoyal 140 Magnificentもそうすが、変にItalianミルを意識した「顔」ではなくUKミルらしいダンディな佇まいを感じさせる「顔」なのもすごくイイですよね。
このハイクオリティで比較的控えめなGランクというプライスも◎だと思います。
これは掘り出し物ですね!
流通量が少ないという情報もなんだか「くすぐられる」ものがあります。
品質は100% Super 130’s Wool(270g/m)です。
Kynoch 2-2:Traditional Collection

Traditional CollectionはKynochの面目躍如たる温故知新なスーパークラシカルSuitingです。
具体的には、UKのテイラードウェア業界において糸番手の主流が52番手双糸(ソウシ)になる前のSuitingを再現した、「一度踏み込めば抜け出せなくなるディープな世界」を感じさせるロマン溢れるモダンヴィンテージボディです。
実際の糸番手は36番手双糸、(よき意味で)太番手ですよね〜!
その太番手と強い打ち込みに由来する「豊かなハリコシ」と「スーパードライなタッチ」と「マットな質感」が最高です!
クラシカルなボディにピッタリの色柄も素敵過ぎます!
が、しかし、2マークというのはかなり寂しい。。。
昨シーズンは7マーク展開だったんですけどねぇ。。。
1年後の「復権」に期待です。
それはともかく、「KynochといえばJacketing!」と思っていましたが、先にご紹介したMayfair CollectionといいこちらのTraditional CollectionといいSuitingも素晴らしいですね。
個性は異なれど、いずれも作り手のこだわりが凝縮された会心のボディだと思います。
Lassiere Mills 2-1:Heritage – 80’s Royal Gabardine

LOUD GARDENでもプチヒットを記録している(かなりマニアックなシリーズなのでスマッシュヒットまではいっていません汗)Heritageシリーズの超スーパーナイスな2ボディが今シーズンも健在です!
僕も「タイミングを見て絶対に作りたい!」と思っているボディなので廃番にならなくて本当によかったです。
こちらの7マークは「1980~90年代にUKを代表する老舗アウターブランド(「あの」ブランドだそうです!)が使用していた素材を丁寧に復刻」した80’s Royal Gabardineです。
デビューは3年前(だったかな?)、Lassiere Mills/ラッシャーミルズの社内でも「傑作」と位置すけられている自信作だそうです。
そして、評判が上々なので定番的に継続することを考えているようです。
これだけのボディですので長く続く定番になると本当に嬉しいです!
具体的には強撚した糸をしっかりと目を詰めて打ち込むことで「シルエットを立体的に美しく見せる豊かなドレープ」と「並外れた弾力と優れたハリ」を表現した他のミル/マーチャントのコレクションには絶対にない希少なボディ、現代でもその個性的なアーカイヴに魅了された多くのビッグメゾンから生産依頼のオファーを多数受けるLassiere Millsならではの(ある意味で)珍品です。
*2回目にご紹介したDormeuil渾身のTrenchと似ています
品質だけでなくカラーも当時の資料を参考にして忠実に復刻しているそうです。
さすがはLassiere Mills!
これだけ打ち込んだ素材ですので耐久性も間違いありません。
品質は100% Wool(410g)、スーツはもちろんのことコートやパンツにも大オススメです。
ちなみに、Lassiere Millsは ↓このようなミル↓ です。
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伝統的な物作りと最新のトレンドを巧みに融合させたクリエイションを特徴に持つLassiere Millsは比較的若い(といっても初老に入りつつある僕よりもはるかに年上ですが笑)ミルで、1949年にHuddersfieldにて設立されました。
基本的にはSuper 100’s~180’s Wool・Worsted Cashmere・Pure Silkといったラグジュアリー原料を使用した素材がコレクションの中心を担います。
ゴルフ4大タイトルのひとつマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーである事もこの業界では「密かに有名」です。
また、Bower Roebuck同様にScabalグループの一員です。
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Lassiere Mills 2-2:Heritage – Frontier

FrontierはいわゆるWool Denimコレクションです。
リリースによれば「アーカイヴルームで発見したコレクションを参考に粗めに紡いだ糸を3/1のツイル組織で織り上げた」とのことです。
3/1組織により緯糸の露出が控えめになることでデニムのような独特のカラーリングが表現されるとのこと。
なるほどです。
品質は100% Wool(420g)です。
今までもDenim風の表現をした100% Wool素材はたくさん、山ほど、腐るほど見てきました。
が、簡単なようで難しいのでしょう。
「ふ〜ん」という素材がほとんどでした。
しかしながらこのFrontierは違います。
上述したデニムらしいカラーリング、バシバシに打ち込んだハードな素材感、そしてWoolならではの品のよさエトセトラ。
僕が今まで見てきたWool Denimの中では圧倒的な完成度だと思います。
そして、驚異的にカッコいいと思います!
なので、昨シーズンも一昨シーズン(← デビューシーズン)も多くのお客様にオススメしたのですが、その結果、スーツ、ジャケット、ボトムス等々、たくさんのご注文をいただきました。
いずれも最高の仕上がりでした!
Lassiere Millsの2ボディはどちらも超スーパーオススメですのでご来店の際にはぜひとも見て、触って、仕上がりをあれこれ想像してみてください。
William Laycock:Chelsea


William Laycock/ウィリアムレイコックは1835年にEngland北部のBradfordにあるLaisterdykeで創業された老舗テキスタイルメーカーです。
トラディショナルなモノ作りとエッヂーな感性を駆使した素材がコレクションの中心で、特に南アフリカ産のハイエンドケープタウンMohair糸を使用した素材が有名です。
現在はScabalグループに入っていて、そのことでより安定した生産体制がWilliam Lycokcのブランド価値を最大限に高めています。
ふ〜む、今シーズンのこのバンチブック:British Classicsは「Scabal軍団」が猛勢ですね!
いずれもナイス素材ばかりだからなんの問題もありませんが、なんらかの「政治力」があってのことかもしれません。
いや、間違いなく政治力というか(エージェントさんの)営業力の影響ですね!
営業力。。。
我々に最も足りないものです。。。
羨ましい!
それはともかく、こちらのChelseaは「時代に流されない普遍的な美しさを備えたヴェリーイングリッシュなスーツを作るためのクラシックコレクション」と銘打たれたWilliam Laycokの主力ボディです。
いかにもUKっぽい素材感と色柄が魅力です。
比較的プライスが控えめというのも嬉しい限りです。
品質は100% Woolで、ウエイトは上画像のヘリンボン2マークと下画像の1番下が260g/mでそれ以外が290g/mです。
上:トラディショナルなヘリンボンとストライプです。
下:チェックと無地です。
全マークのご紹介は以上です。
最後に今日の「僕のBest 5」をご紹介します。
あくまで「今日の」なので、そして惜しくも今日は選外になった素材も素晴らしい色柄ばかりなので明日には変わっているかもしれません!
Bower Roebuckからは ↓こちら↓ をセレクトしました。

Royal 140 Maginificentは贅沢極まりないボディなので無地もイイですよね!
そして、シックなストライプもきっとスーパーダンディ&クラッシーな1着が仕上がることでしょう。
が、僕は洗練されたBlueグラデーションが印象深いこちらに最も心惹かれました。
僕はこちらならフォーマルテイスト強めのスリーピーススーツを作りたいです。
具体的にはジャケットを「ワイド巾:10.5cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + ロープドショルダー + シングルブレステッド1ボタン + クラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ヴェストを「ラペルレス + ダブルブレステッド8ボタン」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + 剣型サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ」で作りたいです。
ライニングは “♡ Camo” silk c/# blue/charcoal、ボタンはくるみボタンにしたいです。
カラー(上衿)や胸ポケットといった一部パーツは同素材のNavy Blue無地にしたいです。
また、Blueグラデーションを際立たせるためにもカラークロス(上衿裏のフェルト生地)やフラワーホール(衿穴)や一部ボタンホールをウインドウペーンと同じ(あるいは近い)Blueにしたいです。
Arthur Harrisonからは ↓こちら↓ をセレクトしました。

リアルなヴィンテージコレクションにあってもおかしくないなんとも味わいのあるカラー&オルタネイトストライプがナイスですよね!
温もりあふれる素材感がより一層引き立っていると思います。
僕はこちらなら1930年代フレイヴァーが薫るややスポーティなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
具体的にはジャケットを「11.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×2つがけ + ロープドショルダー + フラップ仕様のチェストポケット + ボタンどめフラップ&マチつきパッチ/アウト仕様のウエストポケット + バックヨーク&アクションプリーツつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + クラシックサイドアジャスターつき + 2インプリーツ + 裾巾30.0cmのワイドシルエット + 6.5cm巾のターンナップヘム + ボタンフライ」で作りたいです。
ボタンはmade in EnglandのMottled Dark Brownリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングはLiberty Liningsからセレクトしたいです。
Marling & Evansからは ↓こちら↓ をセレクトしました。

無地もすっごくイイんですけれどね〜。
そして、すぐ上にコンパイルされているグレンチェックもナイスなんですけれどね〜。
こちらのストライプのカッコよさにはちょっと及ばないかな?と思いました。
こちらなら。。。
やっぱり、LOUD GARDEN/RYOJI OKADAのアイコンモデル的存在である「縦横斜め:Vertical, horizontal and diagonalなスリーピーススーツ」にしたいです!
↓こんなスリーピーススーツ↓ です。
ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + クラシックフロント + ホリゾンタル裁断したアウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 + ウェルト仕様のウエストポケットをヴァーティカル裁断
ボトムス:ハイライズ + ベルトループレス + 剣型サイドアジャスター付き + 2インプリーツ + テイパードシルエット + 6.0cm巾のターンナップヘム + ボタンフライ
ライニングはロックなプリントライニング、ボタンはmade in EnglandのGreyリアルホーンボタンにしたいです。
そして、ストライプとの「ストーリー」で、カラークロスやフラワーホールや一部ボタンホールをBrown系にしたいです。
Kynochからは ↓こちら↓ をセレクトしました。

Traditional Collectionは2マークともすごく魅力的ですが。。。
今日はこちらの気分でした!
僕はこちらならクラシカル&タイトフィットなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
具体的にはジャケットを「10.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×2つがけ + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差6.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスを「ハイライズ + ベルトループレス + ピストル型サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + 6.0cm巾のターンナップヘム + ボタンフライ」で作りたいです。
ライニングは “♡ Camo” silkのc/# blue/charcoalしかないでしょう!
ボタンはもちろんmade in Englandのリアルホーンボタンなのですが、カラーは(Navy Blueではなく)Charcoalにしたいです。
そして、ライニングおよびボタンとの「ストーリー」で、カラークロスやフラワーホールや一部ボタンホールをCharcoal系にしたいです!
Lassiere Millsからは ↓こちら↓ をセレクトしました。

FrontierはWool DenimコンセプトのボディですからBlueをセレクトしたい気もしました。
いや、それどころか、Frontierからではなく80’s Royal Gabardineからセレクトしたい気もありました。
だって、いずれも本当に素晴らしいボディ、そして全マークがナイスカラーなんですもの!
でも、2025.9.5 Friの気分はこちらでした!
上のBrownでダブルブレステッドブレザーを下のBeigeでボトムスを作りたいです。
そして、ディテイルにそれぞれの素材を「クロス使い」したいです。
ダブルブレステッドブレザーは「10.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3つがけ + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスは「ハイライズ + グルカパンツ仕様 + 2インプリーツ + テイパードシルエット + 6.0cm巾のターンナップヘム + ボタンフライ」で作りたいです。
「クロス使い」するのはブレザーがカラーとチェストポケットとウエストポケットおよびアウトサイドティケットポケットの両玉縁、ボトムスが腰帯とピスポケット(ヒップポケット)の両玉縁あたりかな?
ボタンはストックしているミリタリーテイストのあるシルヴァーメタルボタン、ライニングはLiberty Liningsからド派手なヤツをセレクトしたいです。
以上です。
こうなれば次回もUK素材のバンチブックをご紹介します!
できれば数日以内に!!
乞うご期待ください。
しかし。。。
今日ご紹介したバンチブックにはBlackが1マークもなかったですね。
これって、かなりUKっぽい感じがするナイスセレクションだと思います。
5th. Sep. 2025
Ryoji Okada