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New bunch book collection for 2025-2026 Autumn/Winter vol.4: Botany by Smith Woollens

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

☑︎ 9月~11月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

☑︎ 新作 “♡ Camo” socks in store now!

☑︎ ヒョウ柄スカルハット(のサンプル)仕上がる

☑︎ “♡ Camo” silk 2カラーとも仕上がる!

☑︎ 13周年Tシャツ既製品在庫情報

☑︎ LOUD GARDEN迷彩キャップ再生産決定!

 

 

 

既報の通り、9月からまた水曜日営業を始めます。

はい、これにて年内は「週休1日生活」に戻ります!

好きなことを深掘りするためにインディペンデントでやっているのでお休みのことなんて気にしていられない。

そう思っていましたが、加齢による回復力の衰えはいかんともし難いものがあります汗。

なので、2026年こそは「開業以来ずっと公式website等で記載している元々の状態である水木定休」の月を増やせればと思っています。

現状は2月と8月のみなので、できれば1月と7月も水木定休に戻して年4ヶ月は「週休2日生活」にできればなぁ。。。

他の方法、例えば「毎月第1水曜日はお休み + 2月と8月は水木定休」といった方法もあるとは思いますが、それでなくとも少々分かりにくいLOUD GARDENの営業時間なのでこれ以上複雑にするのは避けたいと思っています。

僕が通っているGold’s Gym表参道店は毎月第2月曜日が設備点検という名目の休館日です。

が、13年以上通っているにも関わらず、しばしば間違えて行ってしまい「ああ、そうだ今日は第2月曜日じゃん!」と落ち込むことがあります。

先月もやりました笑。

ただ、Gold’s Gymの場合は毎月第3月曜日が休館日の原宿店に行くなり自宅に戻ってダンベルトレーニングをやるなり瞬時に切り替ることが可能です。

加えて、そもそも「週5」を目標にしているくらい頻繁に行っているので落ち込むといってもそれは己の低レヴェルな記憶力を呪うという種のものです。

でも、当たり前のことですが、LOUD GARDENはGold’s Gymとは業態もお客様のご来店モチヴェーションも異なります。

もし間違えて定休日にいらしてしまったらショックは大きいと思うのです。

かくかくしかじかで、極力これ以上の複雑化を避け、まずは「年4ヶ月週休2日生活」を目指すことにしています。

いきなり「倍」は無理かもしれないし、2026年は3ヶ月でも大いなる進歩かな?

というLOUD GARDENですが、2025年の残り4ヶ月(9月-12月)は元気いっぱいに水曜日も営業します!

水曜日の営業時間は14:00-20:00と通常の平日より少し短めなのでお気をつけください。

また、水曜日は基本的に僕ひとり体制で営業しています。

もちろん今日もそうです。

ひとりには慣れていますが寂しいのも事実。

お近くまでいらした折にはぜひとも激励にお立ち寄りください!

詳しい営業日時は公式websiteのScheduleページでご確認いただけます。

 

 

 

ところで。

「4」といえば。

オーダーメイドシャツの新作コレクション紹介が無事に8月中に終わり、月末月初のバタバタも少し落ち着いたので今日は久し振りに新作バンチブックをご紹介します!

4回目の今日はSmith WoollensのBotanyです。

Smith Woollensは1921年にH.SmithとC.GrahamによってLondonのSoho地区にあるGolden Square(マーチャントが集まっていたことでも有名な広場/エリア)で創設されたLondonマーチャントの雄です。

創設10年を過ぎた1930年代に入りエクスポートにも力を入れ始めると、クラシックでありながらも(当時としては)ソフトな風合いの独特なテイストが世界中で高い支持を集めます。

結果、世界中のテイラーでバンチブックが取り扱われ、UKを舞台とした映画の衣装用にも素材が重用されるなど成長を続けます。

その後成長は一時的に鈍化をしますが、Savile Rowのビスポークテイラーからの信頼は絶大でした。

それが証拠に、僕がGIEVES & HAWKESで働いていた時に本国のデザイナーやカッターから「日本でもSmith Woollensを扱ったらいいんじゃない?」と助言をもらったことが複数回あります。

結局諸般の事情で扱えなかったのですが、そういった経緯がありましたので以前からかなり好印象を持っていました。

そんなSmith Woollensは2014年に転機を迎えます。

UK最大のマーチャントグループLBD-Harrisons(現在のHarrisonsグループ)の傘下に入り、コレクションを刷新したのです。

「刷新」というとモダナイズをイメージする方も多いと思いますが、Smith Woollensの場合はそうではく「原点回帰」的な側面が強い刷新でした。

それもそのはず、Smith WoollensにはThe Original Solaroを筆頭にした素晴らしいレガシーが複数存在するのです。

その後、2015-2016 Autumn/Winterシーズンから本格的に日本再上陸を果たして現在に至ります。

あの時は僕もすごく心躍った記憶があります!

今日は、今秋本格リニュアルされた「Smith WoollensのベストセラーコレクションかつAutumn/Winterシーズン向けSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)のマスターピース:Botany」をご紹介します。

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。

 

 

Botanyには「最上質のWoolといわれるAustralian Merino Woolの中でも極めてクオリティが優れた高級原毛:Botany Wool」が100%使われています。

Botany港で船積みされることからそう名づけられた希少なBotany Woolは200年以上の長きに渡って世界中で名声を獲得し続けてきました。

調べてみたらBotany港はSydneyの南に位置するようです。

つまり、Australiaの南西/右下にある港のようですね。

Sydneyもすごく素敵な都市と聞くのでいつか行ってみたいな。

それはともかく、そんなBotany Woolを100%使用して織り上げられたこのBotanyは「着込むほどに味わいを増す豊かな風合い」と「しっかりとした打ち込みに由来する仕立て映えと堅牢性」と「ヴェリーEnglishなデザイン」が三位一体となった逸品でLOUD GARDENに集ってくださる多くの粋人からも愛されている逸品です。

品質は100% Wool(380/410g/m)です。

クリアカット素材でありながら400g/m前後というヘヴィなウエイトもイイですよね!

また、今回のリニュアルに際して絶妙なニュアンスカラーのストライプやヴィンテージタッチのあるメランジチェックなどモダンクラシックな新作が加わっているのも見逃せません!

実は!?

2015年のSmith Woollens日本再上陸に際して僕はカラー違いの同素材でスリーピーススーツを2着作ったのですが。。。

その2着もBotanyでした。

はい、僕のような「UK素材好き&やや派手好き&天邪鬼野郎&倹約家(笑)」が惚れ抜いて思わず2着分の着分を購入してしまうほど魅力的なバンチブック!

それがBotanyなのです!!

ちなみに、そのスリーピーススーツはさりげなくアヴァンギャルドかつLOUD GARDEN/RYOJI OKADAのアイコン的デザイン(のひとつ)である「縦横斜め:Vertical, horizontal and diagonal」です。

*上記リンク先のスリーピーススーツはお得意様のご注文品ですが僕が作った「原型」とほぼほぼ同じです

あのスリーピーススーツはチェストのバルクアップおよびウエストのデブ化でもう着られないので再度作ることを常々考えています。

もし実際に再度作る場合には素材をどうするか?

幸いにも今回のリニュアルでドロップしなかったので前回と同じ素材にするか?

Botanyにコンパイルされている別のストライプにするか?

違うミル/マーチャントのボールドストライプにするか?

悩むところでした。

が、このバンチブックを見ているとやっぱり「最後の案はないな〜」と思ってしまいますね。

僕の話はこれくらいにして、全66マークを一気に披露します。

 

 

冒頭からご紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トラディショナルながらさりげないくも存在感のあるヒネリが加えられているチェック。

スマートで知的で威厳あふれるストライプ。

圧倒的&驚異的なヴァリエーションを誇る無地/無地系。

どれも素晴らしいですよね!

組織は1番下の画像に写っている6マークだけがマットウーステッド(マットな仕上がりが特徴的な平織組織)で他はすべてツイル(綾織)です。

ちなみに今回のリニュアルで投入された新柄は15マーク程度で残りの40マーク程度は前回のバンチブックからのリピートです。

新柄がちょっと少ない気もしますが、これだけ無地/無地系が充実しているバンチブックですから、新柄が少なくなるのはむべかるかなであります。

新柄投入でコレクション自体の魅力は確実にアップしていますしね!

もしご来店時にお時間がおありでしたら前回のバンチブックと見比べてみるのも一興かもしれません。

最後に、今日の「僕のBest 3」をご紹介します。

あくまで「今日の」なので、そして惜しくも今日は選外になった素材も素晴らしい色柄ばかりなので明日には変わっているかもしれません!

 

 

まずは僕がスリーピースを作った2マークです。

 

 

スーパーオーセンティックな約2.1cm巾のバンカーストライプ!

こちらで作ったスリーピーススーツは本当に重宝しました!

正直、2カラーともに前回と同じデザインのスリーピーススーツ + 新たなデザインのスリーピーススーツ(= 計4着)を作りたいくらいです。

無理だけど汗。

比べてみると、前回のバンチブック/僕の作ったスーツより、上:Navy Blueは少し明るく、下:Charcoal Greyは少し暗くなっているようです。

これがいわゆる「釜違い(原反による個体差」なのか、リニュアルに際してマイナーチェンジをしたのかは不明ですが、個人的にはよりよくなったと感じています!

ちなみに、こちらの2マークで前回作った「縦横斜め」なスリーピーススーツは ↓こんな感じ↓ でした。

ジャケット:7.5cm巾のセミノッチドラペル + シングルブレステッド&段返りの3ボタン + ロープドショルダー + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差6.0cmのスランテッド/ハッキングポケット + クラシックフロント + ホリゾンタル裁断したアウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ

ヴェスト:ラペルレス + シングルブレステッド6ボタン + 上前(ウワマエ:前身頃の左手側)を正バイアス裁断 + 下前(シタマエ:前身頃の右手側)をホリゾンタル裁断 + ウェルト仕様のウエストポケットをヴァーティカル裁断

ボトムス:ハイライズ + ベルトループレス + 剣型サイドアジャスター付き + 2インプリーツ + テイパードシルエット + 6.0cm巾のターンナップヘム + ボタンフライ

絶対にまた作りたいです!

 

 

続いて新柄のストライプです。

 

 

いわゆる「ニュアンスカラー」の一種である繊細なGreen/Grayカラーがとっても印象深いナイスストライプだと思います。

ストライプの巾は先にご紹介した2マークより少しだけ狭い約2.0cmです。

新柄を安易にリピート素材のカラー違いにしない姿勢!

好きです!!

この素材はすご〜〜く作ってみたいです。

作るならこちらもやっぱり「縦横斜」のスリーピーススーツかな?

こちらの次にコンパイルされているBrownストライプもすごく気になります!

 

 

最後にグレンチェックを。

 

 

ヴィンテージテイストあふれるメランジがかなりイイ具合かつ深みあるGreyグラデーションが極めてスタイリッシュなグレンチェックです。

いわゆるモダンレトロな傑作チェックだと思います。

今春Greyのダブルブレステッドスーツを作ったんですけれどすごくよかったんですよね。

なので、今秋もGreyでもう1着作りたいと考えている日々です。

こちらはその有力候補になるかもしれません!

なにせ、ご覧の通りすごくカッコいい素材ですもの!!

僕はこちらならミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドスーツを作りたいです。

はい、今春GreyのヴィンテージTonikで作ったダブルブレステッドスーツと同じデザイン/スタイルです。

具体的なデザインは、ジャケットが「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3がけ + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケットつき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ボトムスが「ハイライズ + ベルトループレス + ピストル型サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + 6.0cm巾のターンナップヘム」です。

ボタンはくるみボタン、ライニングは “♡ Camo” silk c/# BGRしかないですね!

また、カラー(上衿)やターンバックカフスやくるみボタン等のパーツは同素材のBlack無地にしたいです。

そして、パーツ使いをしたBlack無地でもボトムスを作っておいて時々ジャケット単品とセットアップして愉しみたいですね!

 

以上です。

 

次回はそろそろmade in Italy素材のバンチブックをご紹介しようかな?と考えています。

乞うご期待ください!

 

 

 

3rd. Sep. 2025

Ryoji Okada

 

 

 

< New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Perennial Classics by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.2: Mallalieus / Dormeuil

  ☑︎ vol.3: Dormeuil / William Halstead etc.

 



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