1週間前:8.15 Friに最新在庫をお知らせして以降、13周年Tシャツがピタッと動かなくなりました汗。
現状は残り6枚。
なんとか、今月末までに最低でも4枚は売りたい/残り2枚にしたと思っているんだけれど今の流れだとなかなか難しいかも。
7月にはウィンドウディスプレイを見て「これください」という方がパラパラといらっしゃったんですけどね。
この1週間はそれもまったくなくなりました。。。
自信作なんだけどな〜〜〜!
という訳で、今一度陳列を変えるなどの工夫をしてみようと思います。
もし「あ、もう1枚欲しいかも」「今年は検討しているところ」といった方がいらっしゃいましたらぜひお願いします!
Go! LOUD GARDEN!
ところで。
「2」といえば。
今日は2025-2026 Autumn/Winterシーズン向けバンチブック紹介の2回目をお届けします。
初回は。。。
まだ休暇/Austria旅行の熱狂が覚めやらない今日この頃、そして久し振りのバンチブック紹介なので、例えばDarrow Daleに代表されるヴォリュームが強烈な「ブツ」は心身両面から無理そう(笑)ゆえ、今日はリハビリテーションも兼ねて「ご紹介しやすい」コレクションをセレクトしました。
と書きました。
前回がリハビリテーションになったのは確かです。
かなり勘が戻りました!
が、念のために。。。
今日も「ご紹介しやすい」コレクションをセレクトしました。
具体的には今春William Halsteadのマスターピース:Mohair Twillをフューチャーして一部のお客様が熱く支持してくださったサンプルブック形式のコレクション:A Gentleman At The Barの新作をご紹介します。
新作は前作と少し趣向が違いますが、そのマニアックさ&素晴らしさは前作同様!
いや、ある意味で前作以上かも!?
かなりの傑作に仕上がっています。
「ご紹介しやすい」ということは「全貌を確認しやすい」ということでもあります。
ご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてみてください!
それでは、ご紹介を始めましょう。
今日ご紹介するバンチブック/サンプルブックは ↓こちら↓ です。

ヴェルヴェット仕様&シックなグリーンのカヴァー。
ゴールドの型押し。
そして、A Gentleman At The Barのタイトル。
前作が素晴らしかったこともありまだ中身を見ていないこの状態でもワクワクがとまりません!
コンパイルされているのは「1863年創業の老舗ツイードメーカーMallalieus/マラリウスによる超名作Elysian/エリジアン」と「毛織物史に数々の伝説を残してきた1842年創業の名門フレンチマーチャントDormeuil/ドーメルの絶品Trench/トレンチ」です。
前者が8カラー、後者が2カラーとヴォリュームは極めて小さめですがその濃厚さは相当のものがあります!
という訳で、前者から詳しくご説明を加えていきます。
Elysian by Mallalieus


僕の記憶が確かならば、Mallalieusはバンチブック初登場です。
しかもGIEVES & HAWKESとA WORKROOM時代を含めて初登場なはずです。
*もちろん僕が取り扱ったことがないバンチブックにはコンパイルされている/いたかもしれません
確かにMallalieusははあまり日本では馴染みがないですもんね。
ですが、日本以外(特に本国のUK)ではかなりポピュラーで、あのブランドのコートやあのブランドのフィールドジャケットやあの国のミリタリーウェア等々でMallalieusの素材が使われています/いました。
この業界ではよくある現象なのですが、日本であまり流通しなかったのはもしかしたらエージェント(輸入代理店)さんの力が弱かった(あるいはいなかった)せいかもしれません。
それが証拠に、数年前くらいからかなり力のあるエージェントさんが取り扱うようになったようです。
なので、今後は流通が増えるかもしれません!
楽しみです。
それはともかく。
上記の通りMallalieusは1863年創業。
「UKにおける毛織物の聖地Huddersfield」と「産業革命以降綿織物工業の中心地としても栄えたManchester」のちょうど中間くらいに位置するDelphという街に拠点を構える、そして「原毛の選定から染色、紡績、製織、そしてElysianのカットパイル(起毛と刈り込み)を含む仕上げまですべての工程がひとつ屋根の下で行われる」ツイードメーカーです。
長きに渡り守られてきたこだわりの一環工程とElysianを筆頭にした数々の名品がMallalieusを「孤高のツイードメーカー」「最もUKらしいツイードメーカー」としての呼び声を高めてきました。
オーダーメイド用の素材としては出会ったことはなくとも、GloverallやInvertereのダッフルコートやBarbourの(ワックスドクロスではなくWool素材の)フィールドジャケット等で出会ったことがある方もたくさんいらっしゃると思います。
Mallalieusの素材を使った既製品のマフラーやハンティングキャップ、ジャケットなども多くはないけれど日本でも出回っているようですね。
というMallalieusを代表する素材がこの「最高級カットパイルOvarcoating(オーヴァーコーティング:コート向けテキスタイル):Elysian」です。
まず、(少なくとも僕は)聞きなれない “Elysian” ですが「ギリシャ神話のElysium/エーリュシオンに由来し、楽園のように平和で美しい場所や至福に満ちた状態、理想郷を表すワード」だそうです。
Elysianのルーツは19世紀後半、Moorhouse Brook/ムアハウスブルックと呼ばれるエリアの川沿いに立つ古い工場に遡ります。
その工場で培われた特別なカットパイルの技術がMallalieusによって継承され更なる進化を遂げました。
その結晶がElysianで、Mallalieusは「これは単なるOvercoatingではない。UKテキスタイル史上に刻まれた技術と伝統、そして耐久性の象徴である」との自負から理想郷を意味するワードを冠したそうです。
具体的には、厳選された上質なWool原料を使って丁寧に織り上げられた織物に独自のカットパイル処理を施すことで「まるでヴェルヴェットのような滑らかさと高い密度を奇跡的に両立させた」結果、「防寒性と耐風性と着用時の重厚感に優れながらも上品かつしなやかである」という相反する優れた特徴を併せ持つに至った唯一無二のOcercoating、それがElysianです。
また、ElysianはWWⅡ(第二次世界大戦)前にUK海軍の防寒コート用素材として正式採用され、極寒の海上で兵士の命を守る役割を果たしました。
その後、ソビエト連邦時代のロシア軍にも供給され、WWⅡ中の厳しい東欧戦線において兵士たちの防寒具として活躍しました。
かような「東西両陣営」から採用されるという異例の実績もElysianをプレゼンスを一段と高めたといわれています。
今日では高級メゾン、一流ビスポークテイラー、歴史的コスチューム制作など多様な分野で高い支持を得ています。
リリースによれば、Elysianは。。。
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極めてラグジュアリーなルックと軍用実績に裏打ちされた高い機能性が同居する「矛盾を美に昇華」した稀有な素材です。
そして、時代の試練を乗り越えて愛される「着る歴史」であり、UKテキスタイル産業の誇りそのものなのです。
—–
だそうです。
素晴らしい矜持ですよね!
品質は100% Wool(800g/m)で、A Gentleman At The Bar用にBlack/Navy Blue/Bordeaux/Mink/Milk/Mint Green/Yellow/Forest Greenの8カラーが提供されました。
「圧倒的な保温力と耐風性」「美しい深みを持つミルド(起毛)仕上げ」「高級感と重量感を兼ね備えたドレープ性」「絶妙な巾のヘリンボンが生み出す豊かな立体感」「数10年の着用に耐えうる強靭な構造」といったElysianの魅力をぜひとも店頭でお確かめください!
上画像はFeelerのページです。
我々の業界では「素材感や色柄を把握しやすくする目的」で他の見本より大きくカットされた見本のことをFeeler(フィーラー)と呼んでいます。
下画像はコンパイルされている8マークです。
皆さんはどのカラーがお好きですか?
僕は。。。
個人的に最近Redと同じくらい気になるカラーであるYellowで。。。
ダブルブレステッドのチェスターフィールドコートを作りたいかも!?
Milkもすごくイイけれど。。。
そして、洋服屋がこれを考えたらおしまいという話もあるけれど。。。
汚れが目立ちそうですよね〜汗汗。。。
あとは、Bordeauxで敢えてジャケットを作ってもよさそうですしForest Greenでミリタリーテイストのあるコートを作るのもアリかなとも思いました。
もちろんBlackとNavy Blueもね!
間違いなく何を作ってもカッコよさそうです!!
いずれにしても1着は作りたいです。
Trench by Dormeuil

多くの皆さんがご存知だとは思いますがまずはDormeuilのご説明を簡単に!
Dormeuilはパリに本社を置く世界最古のマーチャントです。
その歴史は1842年にイギリスから毛織物を輸入販売することから始まりました。
以降、「1927年に世界で初めて服地にセルヴィッヂ(耳)を採用」「それまでは難しいとされていたMohair原料を使用した服地の製造に成功」「Tonik等の歴史的傑作を複数リリース」といった数多くの逸話を残して現在に至っています。
上記の通りフランス企業ながらも、創業ほどなくして独自の感性を反映したオリジナルファブリックをイングリッシュミルに織らせたり、1971年にはロンドンに1号店をオープンさせたり、業績拡大とともにイングリッシュミルを傘下に収めたりと「イングリッシュ色」が極めて強く、現在のコレクションはそのほとんどすべてがイングランド中北部West Yorkshire南西部に位置する「毛織物の聖地」Huddersfieldに工場を構える傘下のミルにて生産されています。
創業から183年。。。
紋章に刻まれている “domus optima domous amica(最高の品質を最高のおもてなしで)” という言葉のとおり、現在もトップマーチャントとして世界80カ国以上にその美しい作品を供給し続けています。
そんなDormeilの革新的な精神が生み出した、そして傘下のイングリッシュミルで時間をかけて丹念に織り上げられたのが「伝統的で格式高いトレンチコート素材」がこのTrenchです。
具体的には、昔ながらのトレンチコート素材で必ず採用されている「経糸(タテイト)の打ち込みが緯糸(ヨコイト)のそれよりも極めて多い本当の2×2 Gabadine組織」で織り上げられています。
その結果、綾織特有の綾線が非常に急角度になっていて、表情がきめ細かくなり、しっかりとしたタッチに仕上がります。
ちなみに。。。
かなり特徴的なのでまずは経糸の打ち込みについて言及しましたが実は緯糸の打ち込みもかなり強めです。
それゆえに、このルックからは想像し難いほど「バシバシ」な肌触りとトレンチコートに求められる雨や風を通しにくいという特性を実現しています。
品質は55% Wool + 45% Cotton(400g/m)です。
WoolとCottonの絶妙なブレンドは「強力な打ち込みながらも確かな通気性とシワ回復力を誇り(Woolの特性)、優れた耐久性(Cottonの特性)も持ち合わせる」という両原料の優れた特徴を仕上がった素材にもたらしています。
最終仕上げ工程で表面をクリーン&クリアに仕上げると同時に弱撥水性を持たせる加工を施している点も見逃せません。
今回はA Gentleman At The Bar用に汎用性の高いクラシカルなBeigeとモダンなBlackがフューチャーされています。
トレンチコートを作るのが「正攻法」なのは間違いありません。
が、天邪鬼な僕は。。。
バルマカーンコートやワイドシルエットのパンツを作ってみたいと思ったりもしています。
あるいは、ミリタリーテイストのあるダブルブレステッドブレザーを作ってもきっとすごくイイですよね〜!
以上です。
某老舗商社がメンツをかけて取り組んでいる「毎シーズン何万マークととてもすべてをチェックすることはできないほどリリースされる素材の中から会食や商談や大切な日に着るスペシャルな1着用に特別な素材を提案する渾身のコレクションA Gentleman At The Bar」。
合計でたったの10マークですが濃厚至極!
いずれも、謳い文句が山ほどある素晴らしい逸品ですよね!!
これらが今までどのバンチブックにもコンパイルされたことがなかったのが不思議なくらいです。
そして、こういった逸品にフォーカスするA Gentleman At The Barにはますます注目したくなります。
来春も楽しみです!
まだ秋も訪れていませんけれど笑。
次回は(サンプルブックではなく)バンチブックをご紹介します!
最初は。。。
火曜日に入荷したばかりのWilliam HalsteadのCrown Flannelがコンパイルされているあれかな?
あるいは。。。
いずれにしても乞うご期待ください!
オーダーメイドシャツ用の新作コレクション第1陣が週末に届く予定なので先にそちらをご紹介する可能性もありますが、月末までに最低でもあと1回はやります。
22nd. Aug. 2025
Ryoji Okada