今日から4月ですね。
April Foolだからといってジョーク?嘘?を書く余裕もなく。。。
「とにかく頑張らないといけない」「ここで踏ん張らないと危うい」と焦燥しています。。。
というのも、昨年の4月は「今年の4月には絶対にないご注文」がいくつかあってそれをすべて足すとかなりの金額になるのです。
この4ヶ月を振り返ると、12月と1月は合算して昨年並み、2月はすごく勝ったものの3月は2月の勝ちをすべて吐き出す負け。。。
つまり、12月~3月は昨年と「トントン」といった感じです。
そして、昨年の12月~3月は比較的好調でした。
なので、3月がかなりしんどかったとはいえ数字だけを見れば激しく焦燥するほどではないかもしれません。
が、しかし、上記した昨年の「実態」を知っていたので、なんとしても「貯金」を持ったまま4月に突入したかったのが正直なところでした。
でも、力及ばず。。。
何度かこのDiaryでも書いた通り、2026年は「~ 強烈な努力 ~ これだけは伝えたい。強烈な努力が必要だ。ただの努力じゃダメだ。強烈な、強烈な努力だ」という妹のご夫君からいただいた彼が勤務している会社の卓上カレンダーに書かれている社長の言葉を胸に日々を闘っているのですが、どうやら僕がやっていたのは「ただの努力」に過ぎないのかもしれません。。。
いや。。。
僕の原点でもある王貞治氏の「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならばそれはまだ努力とは呼べない」という至言からすれば「ただの努力で」すらなかったのかも。。。
実は昨期(2024.12-2025.11)のLOUD GARDENは売上をそこそこしっかり伸ばしました。
本当にありがたいことです。
が、このご時世です。
原価高騰の影響で粗利率がかなり悪化し利益は生み出せませんでした。
お気づきのお得意様もいらっしゃると思いますが、ここ数年で我々は複数アイテムのプライスを少し上げました。
プライスを上げ売上も上がったのに粗利率が悪化。。。
つまるところ、上げたプライス以上に原価が上がっていたという訳です。。。
蓋を開けてみて正直びっくり&ショックでした。
やっぱり、僕って銭勘定的な部分がダメだしビジネスマンとしては二流以下なのかもしれません。。。
でも、あらゆる工夫をして、あらゆるルートを駆使して、あらゆる知見を総動員して最高の作品を作っている自負はあります。
生産背景を含めて多くの「後ろ盾」があったGieves & Hawkes時代、A WORKROOM時代よりエキサイティングかつ繊細な作品を作れていると信じているし、ほとんどの作品は他のテイラーさんが我々と同じプライスでできるとは思っていません。
本来はあまり得意ではないPR目的のSNS投稿や紙媒体作成も相当の時間と労力をかけて丁寧に行っているつもりです。
でも、現実は厳しく残酷です。
この3月を思い返すと、特に猛烈に熱い想いで作成しご送付したThe Loudest Voice vol.42がお得意様のお手元に届いた直後だった(と思われる)先の3連休と先週末のご来店の乏しさは心底から辛かったです。
「己の自負に反して実はやっていることが全然ダメなのかな?」とか「やり方が古過ぎるのかな?」とか「The Loudest Voiceなんてどなたも読んでいないのかな?」とか思ったり。
桜も満開になった4月の初日にこんなことを書いてしまって大変恐縮です汗。
お目汚しでした。
とにもかくにも今日から4月。
上記の通り、りコロナ禍もなんとか乗り切り、きっちりとした作品を作っている自負があり、来年15周年を迎えるLOUD GARDENです。
焦燥を力に変えてこの4月もなんとか頑張り抜きたいと思います。
どうか何卒引き続きの温かい応援をお願いします。
ところで。
「原点」「己」といえば。
今日は僕が最近作ったシャツをご紹介します。
「原点回帰」という明確なコンセプトを持って作った1枚です。
はい、僕がかつて憧れ、今でも愛しているヴェリーEnglishスタイルで「料理」した1枚です。
当然のことながらGieves & Hawkes時代に作ったシャツやその頃に購入したTurnbull & AsserやHilditch & KeyやRichard Jamesのシャツはすべて処分済みです。
まあ、残っていたとしても当時は体重が60kgを切っていたので今は着れませんけれど笑。
それはともかく、そんなこんなでワードローブからヴェリーEnglishスタイルなシャツが絶滅しつつあります。
もちろんLOUD GARDENになってからも何枚かはそれっぽいシャツを作ってはいます。
また、ここ数年僕の中でフレンチカフス(ダブルカフス)ブームが再興しています。
が、フレンチカフスブーム再興以降ももっぱらギャザースタイルだったりフライフロント(比翼仕立)だったり素材がファンシーだったりとJermyn Strretに立ち並ぶシャツショップ(←しばらく行けていないので今はそうでもない可能性があります)のウインドウにはなさそうな1枚ばかりでした。
そんな実情に危機感を抱いたという訳ではありませんが、この業界に入って30年以上が経ったこともあり年頭にもう一度己を見つめ直したら無性にそういった1枚を作りたくなりました。
そして、どうせなら新たな気持ちになる人が多い4.1 Wedにおろしたいと思い仕込みました。
という訳で、今日はこちらを着て店を開けるつもりです!
早速ご紹介しましょう!
今回作ったシャツは ↓こちら↓ です。

今冬開催したオーダーメイドシャツ2枚キャンペーンで作りました。
はい、なので年頭に思い立ったものの数日前に仕上がったという訳です。
あのキャンペーンは納期が2.5ヶ月程度かかりますからね。
具体的な仕込みは1月下旬でした。
2枚キャンペーンで自分のシャツを仕込む場合はいつも最終日に素材のセレクトと入力(オーダーメイドシャツは基本的にweb入力でオーダーが完結します)を行うのですが、こちらは4.1 Wedに着たかったのと着分が2本入荷していた(ため「欲しい」というお客様がいてもご迷惑はかけないだろうと思った)ので少し早めに動きました。
もう1枚(2枚キャンペーンなので最低オーダー枚数が2枚です)は最終日まで待って仕込みましたのでまだ仕上がっていません。
という流れで作ったこちら。
素材はItalyが誇るトップShirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)メーカー:Cancliniの逸品です。
「ヴェリーEnglishスタイルのシャツを作る」という構想をした際に真っ先にイメージした色柄がクラシックサイズかつNavy Blue/Whiteのギンガムチェックでした。
品質は100% Cottonで組織はポプリン/ブロード(平織)。
Thomas Masonであれば。。。とも思いましたが、今回はメーカー/ブランドよりも色柄重視だったのでこちらにしました。
恐らく、Londonと呼ばれるシリーズだと思いますし今回のコンセプトにうってつけですし!
デザインは「クラシックワイドスプレッドカラー + 9.0cm巾のラウンドフレンチカフス + 1.2㌢ステッチのプラケットフロント(表前立)+ 胸ポケットレス仕様 + 0.8㌢ステッチ(カラー&カフス)」にしました。
一瞬だけギャザースタイルにすることもよぎりましたが。。。
今回のコンセプトとは外れるのでやめました!
*もうすぐ仕上がる予定のもう1枚はギャザースタイルにしています
ボタンは二重タライデザインのマザーオブパール(白蝶貝)ボタン、コンセプトと少し外れるかもしれないけれどカラー&カフスの裏面は素材を変えてバックヨークにはRed糸でてんとう虫刺繍を入れました。
では、ディテイルを「寄り画像」で見ていきましょう。
一気にいきます!




ホリゾンタルワイドスプレッドカラーでもなくセミワイドスプレッドカラーでもなくやや小さめサイズのクラシックワイドスプレッドカラー!
そして、0.8㌢ステッチ!!
そしてそして、1.2㌢ステッチのプラケットフロント!!!
Gieves & HawkesがUKで最も売っていたモデルを思い出します。
今ではどんなデザインのシャツが売れ筋なんでしょうね?
また、フレンチカフスは先端が四角になっているスクウェアタイプを採用しているメーカー/ブランドもありますが、僕はラウンドタイプを好んでいます。
これもGieves & Hawkesの影響かな?
あと、わずかな差ですがラウンドタイプの方がジャケットを脱ぐ時の「引っ掛かり」が少ないような気がするのと、縫製もラウンドカットの方がちょっとだけ難しいと聞いたことがあるのも理由でしょうか。
カラーとカフスの裏面に使ったNavy Blue×Whiteのドット素材もとってもナイスだし、Red糸で入れたてんとう虫刺繍が生み出すバックヨークのRed, White and Blueも最高にナイス!
仕上がりはイメージ通りでとっても気に入りました!
次回はいわゆるLondonストライプのShirtingで作ってみたいですね。
以上です。
あれこれ想像力を総動員して仕込んだ己だけのオーダーメイドアイテムが仕上がってくるとやっぱり気持ちが上がりますね!
本当にハッピーです。
厳しい船出となる2026年4月ですが、このシャツで心機一転!
いちからまた頑張りたいと思います。
あと、まだ仕込めていないスーツにも早く取り組まねば!
皆さんもご注文をぜひともよろしくお願いします。
1st. Apr. 2026
Ryoji Okada