すぐ上にも書いていますが。
3月から、つまり今日から水曜日営業を再開します。
水曜日は時短営業(14:00-20:00)かつ「木曜日とともに定休日だ」とお思いのお得意様が多いこともあり他の平日に比べてご来店はかなり少ないです。
具体的には、ご来店「0」という日もしばしばあります汗。
なので、ご来店があるだけで僕は超スーパーハッピーです!
10年くらい前だったかな?
一時期だけ「水曜日のみ予約制」という形式をとったこともあるのですが、現在は水曜日も予約制ではありません。
なので、「できればゆっくりオーダーをしたいな」といった方は水曜日にご来店なさるのも妙案かもしれません!
という訳で!!
ぜひともご来店ください。
ところで。
「ハッピー」といえば。
今日はとてもスマートでハンサムなヤングジェントルマンM様がご注文くださったとてもスマートでハンサムなスーツをご紹介します!
上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏にHappy Accidentsというとっても奥深く粋なワード刺繍が入った1着です。
M様は先日ご紹介したBlack & Gold Tweedのダブルブレステッドスーツをお作りいただいたM様のご子息です。
遡ること10年近く前。
お得意様のM様(M様とは別のM様)が、(上記のダブルブレステッドスーツをご注文くださった)M様をご紹介くださったことがご縁の始まりです。
その後、M様だけでなくM様のご夫君(M様)もご注文をたくさんしてくださることになります。
そして今回、大学の入学お祝いとしてご子息(M様)のスーツやシャツ等々をご注文/お買い上げいただく運びとなりました。
そのスーツが今日ご紹介するスーツという訳です。
つながるご縁に感謝しかありません!
僕と比べること自体が失礼だとは思いますが。。。
M様はかなりのクソガキだった(と思う)高校3年生時代の僕とはかけ離れた落ち着いた雰囲気と品格、そして知性をお持ちの若人です。
その上、羨ましいくらいハンサムでファッションにもかなりお詳しいです。
さすがはM様ご夫婦のお子様です!
そんなM様がご注文くださったスーツは一見とってもエレガントながらそこここにウィットが効いたギミックが封じ込まれたとってもエキサイティングな1着です。
はい、昨日に続きかなりの自信作です。
では、その自信作を早速ご紹介しましょう。
↓こちら↓ です。


とても上質なディープなNavy Blue Suiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)でお作りしたシングルブレステッドスーツ。
手前味噌ですが極めてスマート&ハンサム、ニート&ノーブル、クラッシー&インテレクチュアルですよね!
僕もたまにはこのようなスーツを作って知的に見せたい。。。
そんなふうに思いました。
素材は昨日ご紹介したピンドットスーツと同じく「子会社だったItalyを代表するマーチャントDrapersを完全吸収するなどますます勢いに乗る名門ItalianミルVBC」謹製です。
品質は100% Super 120’s Wool(260g/m)、いわゆるFour Seasonsタイプのツイル(綾織)組織ボディです。
VBCのコレクション中では、Super 110’s原毛を利用した定番のPrunelle 110’sよりランクがひとつ上の高級素材です。
いろいろご覧いただいた中でこちらをお選びになるとは。。。
「成人前にしてなんと高い審美眼をお持ちなんだ!」と少々びっくりしました。
ジャケット:ややナロウ巾:7.5cm&ややハイゴージーラインのセミノッチドラペル + ロープドショルダー + 段返り/真ん中一つどめのシングルブレステッド3ボタン + クラシックフロント + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差5.5cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + ややハイウエスト + サイドヴェンツ
トラウザース:ベルトループレス + サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + ゆるやかなテイパードシルエット + ストレートヘム
ボタンはmade in Englandのリアルホーン(本水牛)ボタン、ライニングはエレガントかつさりげなくポップなDark Silver Greyのフローラルジャカードライニングにしました。
続いて、ディテイル等を「寄り画像」で見ていきましょう。
バストアップの「寄り画像」です。

通常のノッチドラペルより少し(1.0cmほど)先端が上がっている密かに個性的なセミノッチドラペル。
実際に細いロープを入れて構築するマスキュリンなロープドショルダー。
美しくも丁寧に入れられたピックステッチ。
ボディライニング(胴裏)とカラー違い:Light Pinkのフローラルジャカードライニングを使用してポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。
Wine Red糸を使用したフラワーホール(衿穴)。
エトセトラ。
バストアップだけでもこだわりのギミックがてんこ盛り状態です!
最後の「チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様」はLOUD GARDEN/RYOJI OKADAの「標準仕様」なのですが、「極めて小粋な便利ディテイル」と仰ってくださる方が多くとても好評です。
通常はボディライニングと同じライニングを使うのですが、オーダーメイドですからもちろんこのような「変化球」も可能です。
また、ポケットとしてもちゃんと機能するので、例えばWhite無地のポケットスクウェアやペンを入れることも可能です。
ここで書くまでもなく本来ペンはチェストポケットに入れない方がイイ訳ですけれど。。。
カラークロス(上衿裏のフェルト生地)です。

セオリーは表素材に近いカラー:Navy Blueなのですが。
こちらのスーツはWIne RedやPurpleやLight Pinkがアクセントカラーになっているので、カラークロスはアクセントカラーとの「ストーリー」を表現できるVioletにしました。
思わず「衿立て」をしたくなりますね!
ラペル裏のHappy Accidents刺繍です。

どういった理由でこのワードをセレクトなさったのは不明(ご来店後にe-mailで伺いましたのでご質問できませんでした)ですが、とても素敵ですよね!
刺繍糸はPurpleです。
フロントボタンです。

この画像には第1ボタンと第2ボタンが写っていますが。。。
お分かりでしょうか?
第1ボタンのみWine Red糸を使用しています。
第2ボタンと第3ボタンは表素材に近いNavy Blue糸を使用しています。
スリーヴボタンのボタンホール糸をカラー違いにする方は多いのですがフロントボタンは結構レアです!
さすがはM様です!
ウエストポケットです。

前後差5.5cmの急アングルがとてもクールかつシャープですよね!
*LOUD GARDEN/RYOJI OKADAではハッキング/スランテッドポケットのアングルを前後差0.5cm単位で指定しています
工房によれば「アングルは急なほど縫製が難しい」とのことです。
また、一般的なハッキング/スランテッドポケットのアングルは1.5cm~3.0cm程度だとのことです。
そして、LOUD GARDEN/RYOJI OKADAにおける「標準」は4.5cmです。
はい、「標準」でも急アングルです!
が、こちらは更に「1.0cm増し」で急アングル!!
やっぱりシャープさがより際立ちますね。
ちなみに、今までで最も急だったアングルは11.0cmでした!?
あれはすごいアングルでした!
ライニングです。

ライニングは2022年4月に起こった工場火災以来一時的に在庫が僅少になっていた(だいぶ「復活」しましたが現在も一部の定番は在庫がありません汗)made in Japanの100% Cuproライニングコレクションからセレクトいただきました。
上述の通りボディライニングにセレクトいただいたのはDark Sliver Greyのフローラルジャカードです。
表素材のベースカラーであるNavy Blueとのクールなハイコントラストがカッコいいですよね!
100% Cuproならではの優雅な光沢もナイスだと思います。
写真を撮り漏れたのですが汗。。。
スリーヴライニングはカラー違いのWine Redをセレクトいただきました。
スリーヴボタンです。

スリーヴボタンにもこだわりがたくさん!
具体的には以下の通りです。
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いずれアップチャージ不要のディテイルです。
フロントボタンのボタンホール糸はカラー違いにしているのにスリーブボタンは敢えてカラー違いにしないアンダーステイトメントも◎だと思います。
最後にトラウザースのディテイルを。

クラシカルサイドアジャスターとブレイシズ(サスペンダー)用ボタンをおつけしました。
以上です。
M様!
この度はご入学本当におめでとうございます。
ご注文も誠にありがとうございました。
そして、お母様のM様とお父様のM様!!
そしてそして、お母様のM様をご紹介してくださったM様!!!
いつも本当にありがとうございます。
心より厚く御礼を申し上げます。
4th. Mar. 2026
Ryoji Okada