今日はNLCSのGame 3(とALCSのGame 4)が行われます。
いつモメンタムがMILに移ってもおかしくない苦しい展開の中なんとか勝利をもぎ取ったGame 1。
Y.Yamamotoが素晴らしいピッチングでMLB初完投勝利をあげたをGame 2。
敵地での連勝は大き過ぎます!
今日からの3ゲームは@Dodger Stadiumですからね!!
できれば4連勝で一気にキメて欲しいですね〜。
そのためにも今日は何としても勝利して欲しいです。
そして、そろそろS.Ohtaniの大暴れも見たいです。
Go! DODGERS!
Go! OHTANI!
ところで。
「4」といえば。
5日振りに新作バンチブックをご紹介します。
今日は前回の最後で予告した「次回からはまたmade in Italy素材のバンチブックに戻します」という予定を変更してmade in Barcelona素材にしました。
具体的にはBodegaのCorduroy/Velvetコレクションに加わった新作Velvetをご紹介します。
わずか4マークですが。。。
今日も皆さんのハートに刺さるナイス素材がありますように!
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介する追加マークが加わったバンチブック(というかブックレット) ↓こちら↓ です。

Catalonia州Barcelona県Sabadell/サバデル市に本拠地を構える1953年創業のテキスタイルメーカーLanitex/ラニテックスが生み出した優雅極まりないVelvet & Corduroyのスペシャルコレクション:Bodega/ボデガです。
Bodegaとはワインおよび食料雑貨を販売する小さい店舗を指すそうで、コレクションはその名を体現するかのような深みあるWine Redや新鮮な野菜を彷彿させるカラーの素材を交えて構成されています。
昨シーズン(2024-2025 Autumn/Winterシーズン)リリースされたこのブックレットですが僕はLanitexというミルこそ知っていましたがBodegaという名称は初耳でした。
まだまだ勉強が足りない!
と思ったら初耳なのは当たり前でこのブックレットとともに誕生したコレクションおよび名称だそうです。
Bodegaの生みの親であるLanitexは僕がGIEVES & HAWKESをやっていた頃に某後輩が彼の担当ブランドで多用していたので記憶があります。
GIEVES & HAWKESで使うことはありませんでした(僕がもし仮にピックアップしても本国からのアプルーヴァルが得られなかったと思います)が、そのコストパフォーマンスの高さにびっくりしたことを覚えています。
当時はSpainの人件費が極めて安かったこともあります(Barcelonaは治安がめちゃくちゃ悪いから行かない方がいいよ!と「旅の強者」から助言をもらった記憶も)が、「紡績から製織までの自社一貫工程」や「ある程度限定した原毛のみを使った生産」といった効率面も高いコストパフォーマンスに寄与していたはずです。
そんな訳で、1年前にその名前を目にした時にはなんだか懐かしい知人に再会したような気になりました!
SabadellはBarcelona中心地から20kmほど北西にある都市で、「産業革命の先駆者」として毛織物業中心に発展を遂げ、1830年代には「Catalonia Manchester(カタルーニャのマンチェスター)」として知られるまでになったそうです。
その頃の発展で人口も増加し20世紀初頭には世界最高水準の織物業都市として名を馳せました。
現在のSabadellは繊維産業が最盛期の10%未満まで落ち込み、商業や金融業および工業を基盤とする都市に変貌を遂げていますが、織物業都市として繁栄した時代の紡績工場はいまだにたくさん見られその多くは住居や商業施設として再利用されているそうです。
Lanitexは70年以上に渡る伝統を丁寧に継承し続けると同時に世界中に存在する顧客の多様な嗜好を敏感に捉えることで時代の変化に適応しSpain随一のミルとしてSabadellの繊維産業を支えています。
高い品質を誇るコレクションとMade in Barcelonaという表記にその矜持が垣間見えます。
そういえば、VelvetやCorduroy、Moleskinといった「ちょっと特殊なCotton素材」は、昨今需給バランスが著しく崩れています。
例えば、VelvetとCorduroyの大家的存在だったGermanyのNiedieck/ニーディックが現在は存在しません。
また、Porter & Harding/ポーター&ハーディングやHarrisons/ハリソンズがVelvetやCorduroyのバンチブックを廃番にしたり生産地をItalyに変えたりしています。
後者は織元と思われるBrisbane Mossの動向も大きいのかもしれません。
というのも、Brisbane Mossが例えば最もヘヴィなMoleskinの生産をやめる等、コレクションを再編(縮小?)しているようなのです。
かくかくしかじかで、ここ数年はVelvet、Corduroy、Moleskinの選択肢がかなり狭まっていました。
そういった意味でも、昨シーズンBodegaがリリースされたのは嬉しい限りでした!
内容もさることながら、美しいカラーが高級感あふれる合成皮革Suedeを使った、そして型押しでなんともエレガントな絵姿が表現されたカヴァーも相まってきっと好評だったのでしょう。
今シーズンは追加投入された4マークのカードサンプルが到着しました。
能書きが長くなりました汗。
という訳で、早速その4マークをご紹介します!
70年以上に渡って継承をしてきた伝統的な高い生産技術と上質な天然素材に由来するしなやかなタッチと豊かなと風合い、美しいカラーリングが僕の拙い技術と古いスマートフォン(iPhone11Pro)で撮った画像から少しでも伝われば嬉しいです。
今回新たに入荷した4マークです。

追加されたのはこちらの全4マーク(デビューシーズンから展開されていた6マークを加えると全10マーク)で、品質はすべて100%(330g/m *140cm巾)です。
*1番上のGreenは我々がFeeler/フィーラーと呼ぶクオリティ見本で右上:BA-19 409019と同素材です
ウエイトは150cm巾に換算すると356g/m前後と中肉ですからとても使いやすいと思います。
美しいカラーが眩しい極めて優雅なVelvetですが、毛足はそこまで長くないので普段使いも十分可能なジャケットが仕上がると思いますしロングコートを作ってもロックにキマると思います。
淑女にはぜひスカートもオススメしたいです。
デビューシーズンから展開されている ↓こちらの6マーク↓ も健在です!

こちらの6マーク(1番上はFeelerで右下のBA-16 409006と同素材です)は追加の4マークよりかなりシックですね!
昨年は「華やかめなNavy BlueとWine Redもコンパイルされていて嬉し〜!」と思ったのですが、追加4マークの鮮やかさの前ではかなり落ち着いて見えます。
皆さんは落ち着いたこちらと鮮やか追加4マークとではどちらが好みですか?
僕は。。。
最近「華やかな服を着たい欲求」がまた高まってきているので。。。
やっぱり追加4マークかな?
と思いつつも、この6マークもすごく好きです!
こちらは追加がなかった、つまりデビューシーズンと変わらぬコレクションなのですがCorduroyも念のためにご紹介します。


全10マーク、品質は99% Cotton + 1% Polyurethane(525g/m *140cm巾)です。
*下画像1番上のNavy BlueはFeelerで左下:BA-3 409007と同素材です
ウエイトは150cm巾に換算すると562g/m前後ですからかなりヘヴィです。
が、上質なコットンを使用すると同時にPolyurethneを1%混紡することで「しっかりとした素材感」と「優雅なドレープおよび肌触り」と「上品な光沢」と「(横方向へのストレッチ性に由来する)快適な着心地」が高い次元で融合した傑作コーデュロイに仕上がっています。
ストレッチ機能を持つCorduroyは決して珍しくありませんが太畝だとまあまあレアだと思います。
そういった意味でも貴重ではないでしょうか。
また、ご覧の通りとても綺麗なカラーも白眉だと思います。
僕は特に。。。
下画像の右上:Green(BA-4 409013)と上画像の全4カラーがすごく気になっています。
どれかでクラシカルデザインのダブルブレステッドスーツを作ってみたいです。
もちろんジャケット単品、ボトムス単品、ヴェスト、コート、キャスケットを作っても◎だと思います。
今日の「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

僕はどちらかでフォーマルテイストあふれるシングルブレステッドジャケットを作りたいです!
と最初は思いましたが。。。
それならPurpleの方がいいかな?と思いました。
そして、ミリタリーテイストあり&MODなダブルブレステッドジャケットにしたいと考え直しました。
今春Dark GreyのヴィンテージTonikで作ったダブルブレステッドスーツと同じデザイン/スタイルです。
具体的には「8.5cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×3がけ + ロープドショルダー + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差8.0cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」です。
ボタンはくるみボタン、ライニングはロックなプリントライニングにしたいです!
また、同素材でキャスケットも作りたいです。
以上です。
情報によれば数日内にレギュラーコレクション向けの新作Shiritng(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)コレクションが入荷するそうです。
入荷次第しばらくの間そちらをご紹介する予定です。
その後、今月中にあと1回か2回くらいは新作バンチブックのご紹介をしたいと思います。
今日は予定変更しましたが次回からはmade in Italy素材のバンチブックに戻します。
乞うご期待ください。
17th Oct. 2025
Ryoji Okada