ここ1週間ほど、LOUD GARDENではBob Marley、Jimi Hendrix、Mick Jagger、Jimmy Page、Robert Plant、Tom Waits、Iron Maiden、The Black Crowes、Oasis、吾妻光良 & The Swinging Boppers、泉谷しげる、SIONといった偉大なミュージシャン/バンドの名前やJim Jarmusch、The Coen Brothers、Goodfellas、Grand Budapest Hotelといった映画関連のワードが飛び交っています。
あ、それから、カープ、スワローズ、田中将大投手、現役ドラフトといったNPB関連のワードも少なからず飛び交っています!
お客様から依頼された、あるいは自分が着たいエモーショナルな服を作るだけでなく、「エキサイティングカルチャーのクロスロード」みたいな場所にしたい!
LOUD GARDENを作った時には確かにそんな想いを持っていました。
そして、この1週間ほどはその想いが花開き根付いていることを少しばかり実感できました。
Xをもう一度やり始めようと思い立って1ヶ月ほど。。。
敬愛する音楽家のマイクさんことThe WaterboysのMike Scottがリポストしてくれたのも嬉しかったなぁ
そんな日々です。
なので、今日はLED ZEPPELINの名盤Presence( 1976年作品)を堪能しています!
ところで。
「エモーショナル」「エキサイティング」といえば。
今日はとてもエキサイティングでエモーショナルなヴェストを3着ご紹介します!
(分厚い本の)読書やフラメンコギターやジェントルマンな装いといった素敵かつ知的なご趣味をたくさんお持ちのお得意様:M様からご注文いただいた個性あふれるヴェストたちです。
装いにシックな彩りを与えてくれる、そしてシーズンによってはアウター的にも使えるヴェストはここ数年の隠れた人気アイテムです。
先日もかなりユニークで縫製難易度が高いカジュアルなヴェストを2着承りました。
あの2着も間違いなく素敵に仕上がるだろうなぁ。
縫製にやや苦戦していますけれど汗。
今日ご紹介する3着も上記の2着ほどではないものの少し苦戦しました。
そういえば、聞いたところによれば最近どこの工房でもヴェストを熟知した職人が少なくなっているようです。
なので、難しいデザイン・ディテイルのヴェストを作れるテイラーは近い将来絶滅危惧種になるかもしれません。
そういった意味でもLOUD GARDEN/RYOJI OKADAは貴重だな!
な〜んて思ったり。
それはともかく。。。
今日ご紹介するヴェストは3着ともすごくカッコいいです!
という訳で、早速ご紹介しましょう。
3-1: Navy blue shawl collar double-breasted waistcoat
「世界3大ミル(毛織物メーカー)の一角に数えられるTallia Di Delfino」のベストセラーコレクション:Napoliからセレクトいただいた素材でお作りしたダブルブレステッドヴェストです。
「ベストセラーも納得のSuper 130’s Wool原料を使用した極上ボディ」と「繊細かつモダンなグレイッシュなネイヴィブルー」が素晴らしくシック&エレガントな逸品です。
そんな逸品を個性あふれるクラシカルデザインで「料理」したのがこちらのヴェストです。
具体的には「ショウルカラー + 6ボタン3がけのダブルブレステッド + トライアングルフロント」といったデザインでお作りしました。
結果、ご覧の通り極めてスマートで少々セクシーな1着に仕上がりました!
美しい輝きが印象的なブラックの国産リアルホーン(本水牛)ボタンも見逃せません。
3-2: Grey u-neck double-breasted waistcoat
こちらも同じくTallia Di Delfinoのベストセラーコレクション:Napoliからセレクトいただいた素材でお作りしました。
「細かなストライプあるいはヘリンボンのような立体感を感じさせる地組織」と「シックなグレイグラデーション」、そして「Napoliならではの極上ボディ」が素晴らしくダンディ&クラッシーな逸品です。
デザインは「大きく胸がカットされたUネック + 6ボタン3がけのダブルブレステッド + トライアングルフロント」です。
結果、ご覧の通り素材とデザインの個性が高い次元で見事な化学反応を起こしたスタイリッシュ極まりない1着に仕上がりました!
美しい輝きが印象的なブラックの国産リアルホーン(本水牛)ボタンも見逃せません。
3-3: Black u-neck single-breasted waistcoat
モダンな素材作りに定評があるイタリアンミルStronaの素材でお作りしたシングルレステッドヴェストです。
「オールシーズン着用可能なボディ」と「上品な光沢」と「深いブラック」が絶妙なハーモニーを奏でている美しい素材です。
そんな美素材をこれまた個性あふれるクラシカルデザインで「料理」したのがこちらの1着です。
具体的には「大きく胸がカットされたUネック + 4ボタンのシングルブレステッド + トライアングルフロント」といったデザインでお作りしました。
結果、ご覧のように極めてシックでエレガントなヴェストに仕上がりました!
美しい輝きが印象的なブラックの国産リアルホーン(本水牛)ボタンも見逃せません。
以上です。
いずれも最高に素敵です!
やっぱりジェントルマンのファッションにヴェストは欠かせないですね。
僕も新しいヴェストを1着作りたいなぁ。。。と思っています。
特に3-1と3-2は今まで作ったことがないデザインなのでチャレンジしたい気がします。
ちなみにですが。。。
1番難しかったのは3-2だそうです。
「Uネック + ダブルブレステッド」というのがその理由だそうです。
上述した職人の話の続きですが。。。
少なくなる以前に、最近はUネックを「知らない(作ったことがない)」職人しかいない工房もあるようで。。。
という時代にも関わらず、そしてお時間こそ少し長めにいただきましたけれど、M様のご希望通りにバッチリ仕上げられてよかったです。
ちょっとだけ自賛したくなります。
そして、3着ものヴェストを高級素材でオーダーしてくださったM様にこの場を借りて改めて厚く御礼を申し上げたいです。
M様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
ぜひともまた個性あふれるM様らしいこだわりのご注文をお願いいたします。
11th. Dec. 2024
Ryoji Okada