昨年の12月くらいからだったかな?
僕が愛してやまないバンドTHE WATERBOYSのシンガー/ギタリスト/コンポーザーのマイクさんことMIKE SCOTTで新譜のアナウンスをX等のSNSで始めました。
新たな傑作であること。
コンセプトアルバムであること。
たくさんのゲストが参加していること。
レーベルはSun Recordsであること。
4.4 Friにリリースされること。
1.10 Friにリードトラック/ヴィデオが公開されること。
1.6 Monにアルバムの詳細が明らかになること。
等々がこれまでに説明されました。
そうそう、日曜日にはアルバムのバックカヴァーのヴィジュアルがポストされましたし昨日はちょっと長めのトレイラー動画がポストされました。
いずれもめちゃくちゃイイ感じです!
今までもマイクさんは自分自身でPRをやっていましたが、今回はいつも以上に入念な気がします。
それだけ気合が入っている、そして強烈な手応えを感じる作品に仕上がっているのだと思います。
楽しみ過ぎます!
という訳で、現地(マイクさんはDublin在住だから多分アイルランド時間?)の1.6 Mon、つまり日本時間の今日(昨晩未明?)アルバム:Life, Death And Dennis Hopperの詳細が明らかにされました。
詳細はこちらを見ていただくとしてすごく楽しみです!!
なんとBRUCE SPRINGSTEENも客演しているみたいですし!?
いやぁ、早くリードトラックが聴きたいですね〜!
ところで。
「マイクさん」といえば。
昨年末は、人さまに話すと「え?そんなことがあるの!?それは気の毒としか。。。」とびっくりされるくらい僕たちにはどうしようもないことが原因で生まれた超ピンチを好転させた奇跡以外にもとっても嬉しいことがたくさんありました。
例えば、HEATWAVEの山口さんが渾身のDON’T LOOK BACKシャツをお召しになってステージに立ったこと。
ライヴ翌日のやり取りの中で「最後(= ツアーの最終公演)に取っておいたんだよ」「すごくモチヴェーションになった」「ありがとう」と仰ってくれたのも感激でした。
例えば、そのマイクさんが2.5ヶ月くらい前に再開したLOUD GARDENのX(のポスト)を見て「これオーダーできるの?」と連絡をくれて、結果違うアイテムになりましたが新たなオーダーを入れてくれたこと。
「やれることはなんでもやろう!」と思う中でXを再開して本当によかったです。
例えば、先方からの提案があって進めてきたエキサイティングなコラボレイト案件がふたつともかなり具現化したこと。
その案件がらみで作った作品やパターンがスーパーナイスだったのも喜ばしい限りでした。
例えば、自信は持っていたけれど密かに心配もしていた「リヴァーシブルのバルマカーンコート」「モッズパーカ」「キルトスカート」等々が完璧に仕上がったこと。
いずれも「さすがLOUD GARDEN/RYOJI OKADA!」と思わず自画自賛したくなる仕上がりでした!
例えば、「オーダーメイドシャツ2枚 = 税込¥22,000~キャンペーン」の先行受注がロケットスタートを遂げたこと。
その後少し低調に陥りましたが年始はまたドドンとご注文が入りました!
例えば、2024年最後の1週間に楽しい(けれどきっと産みの苦しみもある汗)ご注文が複数入ったこと。
パターン作成等を始めなければ汗!
エトセトラ。
色々ある日々ですが本当に幸せです。
今日ご紹介するスーツとシャツも昨年末にあったとっても嬉しいことのひとつです。
昨春、A WORKROOM時代からのお得意様で、LOUD GARDEN初年度にはセールスの20%くらいをひとりで作ってくださった(!?)恩人にして長く俳優としてご活躍なさっているお得意様W様からHip-hopダンススクールの発表会(?)でご自身のお嬢様2人を含む16人のこどもたちが着るユニフォーム/スーツをご注文いただきました。
W様はファッションに精通したこだわりの塊のような方なので、そしてキッズウェアは受注が多くない、つまりそこまで得意ではないので素材選定およびデザイン決定から縫製までかなり苦労をしました。
が、その甲斐あって、作り手の僕も納得できる仕上がりだった上にW様もご満足してくださったので「やってよかった!」と強く感じる素晴らしいエクスペリエンスとなりました。
納品から7ヶ月ちょっとが過ぎたある日、W様から「今回は長女のだけなんだけど、デニムでまたやってくれる?」というご連絡をいただきました。
タイミング的に16着を期日までに仕上げるのは難しかった(というか不可能だった)ので「お嬢様分だけなら!ぜひともお願いします」とお返事をしました。
するとすぐにご来店くださり素材選定およびデザイン決定を行なってくださいました。
そのスーツとシャツが今日ご紹介する一式です。
途中であれこれありましたが、結果としては期日より数日前に仕上がりました。
そして、W様もご夫人もお嬢様も前回以上にご満足してくださいました。
このDiaryでは書けないのですが「それが証拠に!」という後日談もあります。
本当に嬉しかったです。
では、早速ご紹介しましょう。
まずはスーツから。
表素材は「デニムの聖地」として世界に名を馳せている岡山県産の12ozストレッチデニムです。
「少し色落ちをさせたい」というご希望があったので生の状態で仕入れてから複数回の加工をしました。
結果、いい具合に少しユーズド感のある「顔」に変化させられたと思います。
ライニングは以前web上で見つけてひと目惚れ、「完売しないうちに!」とある程度の量を購入していたJean-Michel BasquiatのNew York / New Waveライニングをセレクトいただきました。
これ。。。
最高のコンビネーションですよね!?
僕もいつかやってみたいです!
デザインは以下の通りです。
ジャケット:ナロウ巾のノッチドラペル + シングルブレステッド1釦 + ノーヴェント
ボトムス:ウエスト1周グルリでゴムが入ったイージーパンツスタイル + 2アウトプリーツ + かなりのテイパードシルエット + タタキ仕上げのシングルヘム
前回はショウルカラーにしたり、拝絹&側章つきにしたりディナースーツ/タキシードっぽくお仕上げしたのですが、今回はクラシカルなスーツスタイルにしました。
これはデニムの個性をより際立たせるためです。
また、ダンスの発表会でお召しになる前提のため前回同様極力軽くお仕上げしました。
具体的には、毛芯・肩パッドレス + 胸ポケットレス + フェイク(フラップのみ)のウエストポケット + 身返しポケットレス + ボトムスポケットレスでお仕上げしました。
また、フロントボタンはくるみボタンなのですが、表素材を使うとその厚みからダンス中にパカっと外れてしまう恐れを感じたため表素材より薄いデニムを使いました。
それゆえ、少しインディゴブルーのトーンが表素材と異なるのですがそれがとってもいいアクセントになっていると思います。
ちなみに、僕は「発表会」と表現していますが、春に承った衣裳の時は2,000人くらいのオーディエンスが集まる大規模なイヴェントだったそうです。
そして、それ以降お嬢様はいろいろな発表会/イヴェント/大会から出演依頼が舞い込んでいて、今夏はほぼ休みなしでひたすら踊っていたそうです。
「ギャラとかは出るんですか?」な〜んてことをお尋ねするのは不粋極まりないので聞きませんでしたが、完全に玄人ですよね!
という将来のスター候補であるダンサー様の衣裳を承ることができて本当に光栄です!!
シャツです。
素材はW様もご愛用くださっているThe Royal Caribbean Cotton Silver Lineのポプリン/ブロードです。
写真の撮り方がまずいせいか少しブルーっぽく見えるかもしれません(汗)がピュアホワイトです。
また、パターンはキッズ用ではなくメンズ用を使用してお作りしました。
これは、Hip-hopダンスということで、衣裳のデフォルトが「超スーパーゆったり目」だからです。
*実際のお嬢様はすごく華奢でいらっしゃいます
裄丈と着丈はかなり短めですが、フィット感だけを考えたら僕が着ても少しゆったりしているくらいです。
前回はシャツのご注文がなかったのと上記の事情(?)は前回で把握できていたので承った時点ではオリジナルパターンを作成する想定もしていました。
が、その一方で「パターン作成すると納期的にはかなり厳しいなぁ。。」という状況下でもあったので、ご希望の寸法がたまたま既存のパターンで実現可能だったのは幸いでした。
デザインは「ラージラウンドカッタウェイカラー + 6.0cm巾の大丸シングルボタンカフス + フレンチフロント(裏前立)+ 胸ポケットレス仕様」です。
フロントはレディス仕様(右手側の前身頃が上・左手側の前身頃が下)にすることも可能ですが今回はジャケットもシャツもメンズ仕様にしました。
ボタンはワインレッドボタンです。
店頭でデニムスーツとともにご試着いただきましたが、すごくカッコよかったです!
以上です。
W様、いつも本当にありがとうございます。
今後とも当店を何卒よろしくお願い申し上げます。
7th. Jan. 2025
Ryoji Okada