昨夜は久し振り、多分今年の年始以来約10ヶ月振りに以前お話になっていたアパレル会社時代のK先輩と一献!
K先輩と在籍がかぶったのは3年弱だと思います。
早くに「こんな会社、アホらしゅうていられへんわな」などと嘯いて退社しキャリアアップをなさった、そして後輩たちを恐れ慄かせていた御仁です。
以前にもこのDiaryで書いたかもしれませんが、僕は人生でK先輩以外の人物から「オノレ!」と呼ばれた経験がありません笑。
そんなK先輩ですが、スタイリッシュで聡明で優しいところもあるので密かに慕っていた後輩も少なくありませんでした。
僕もそのひとりです。
いや、僕の場合は密かにではなくかなりオープンに尊敬の念を表していたかも。
K先輩も数えきれないほど飲みに連れて行ってくれたり、仕事のあれこれを教えてくれたり、大阪のご実家に招いてくれたりと可愛がってくれました。
そんな関係だったり、K先輩が退社したあとに偶然にも成田空港や心斎橋筋でお会いすることが複数回あったりでこの年齢になってからもしばしばお会いしています。
昨日はK先輩が行きつけにしている銀座のバーでした。
今は一時的に(?)ファッション業界を離れているK先輩の武勇伝をたくさん聞けて楽しかったです。
また、仕事帰りにも関わらずいつもの黒づくめ&ワイドパンツのK先輩も「らしかった」です。
Kさん、またまいりましょう!!
ところで。
「ワイドパンツ」といえば。
今日は超絶ワイドシルエットなボトムス、今まで僕が作った中で最もワイドシルエットなボトムス、スーパーゴージャスで圧倒的にアヴァンギャルドなルックスを誇るワイドシルエットなボトムスをご紹介します!
日本各地で木をメイン使いした内装を手がけている/作品を生み出している建築家/インダストリアルデザイナー:WOOD MASTERことS様のご注文品です。
上記の通り今まで僕が作ったことがないほどのワイドシルエットをご希望だったので「これで大丈夫なんだろうか?」という心配も少なからずありましたが、ご試着いただいたお姿を拝見した限りでは「最高&最強」でした!
よかったです。
これは。。。
確実に「百聞は一見に如かず」なボトムスなので早速ご紹介しましょう!
↓こちら↓ です。
「日本はもちろん世界規模でもあまり流通していない(と聞いています)HFW(Huddersfield Fine Worsteds)のFestive FabricsコレクションBash Ⅱ」からセレクトいただいた「豪華にもLurex/ラメ糸を17%もブレンドした華麗なフローラルジャカード素材」でお作りした1本です。
こちらは「2素材を使っているように見える」と思いますが実は素材を両面使いしてバイカラーにしています。
そして「ゴールド面が表に見える」と思いますが実はネイヴィブルー面が表です。
素材って奥深いですよね!
寸法は「股上36.0cm/渡り巾39.0cm/膝巾36.0cm/裾巾36.0cm」でお仕上げしました。
何度も書いて恐縮ですが、今まで作ったボトムスの中で最もワイドなシルエット(正確には膝巾と裾巾)です。
僕は21歳~24歳くらいまで1930年代のファッションにどっぷりハマっていました。
その時に購入した/作ったスーツ(のボトムス)でも裾巾36.0cmはなかったんじゃないかな?
でも。。。
不思議なもので。。。
というかなんというか。。。
S様がこのボトムスをお召しになった勇姿を拝見したら「裾巾40.0cmまではいけるんじゃないかな?」などとも思ってしまったり!
素材もそうですが、ファッション/スタイルも奥深いですよね!!
デザインは比較的シンプルですが、フロントがパッチ/アウトでヒップがウェルトポケットというアイディアはかなりユニークだと思います。
*1番上の画像は左側が前方向です
そのウェルトポケット(の左側)にはS様の異名であるWOOD MASTERの刺繍をお入れしました。
刺繍糸がネイヴィブルーという芸の細かさも自慢です!
ウエストバンドは5.0cmとワイド巾、タブ/持ち出し部分のボタンはダブルボタン仕様にしました。
また、「これ以外にない!」くらいこちらのボトムスと相性が良好なバイカラーボタンも見逃せません。
今回は同じデザイン/シルエットでもう1本お作りいただきました。
素材はLarusmianiの比較的ハードなホワイトデニムです。
先にご紹介したバイカラーと比べるとやはり少々地味に見えてしまうますが、完全なるピュアホワイトのデニムとこのワイドシルエットです!
お召しになったお姿を拝見した時の「存在感」は強烈でした!!
基本的にはバイカラーと同じデザイン/シルエット/ディテイルですが、こちらのみS様のご意向でブレイシズ(サスペンダーズ)ボタンをおつけしました。
フロントの4つは内側/バックのふたつは外側というクラシカルなつけ方も◎ですよね!
以上です。
S様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
ぜひとも目星をつけていただいたストライプでもよろしくお願いいたします!
26th. Nov. 2024
Ryoji Okada