もうすぐLOUD GARDENは12.5周年を迎えます。
そして、来月には南青山に居を移してから13年が経ちます。
あくまで僕の肌身感ですが、この近辺では15周年前後で閉店する店が少ないように感じます。
5年刻みで考えると、1番多いのは5年以内にいなくなる店でその次は10年持ち堪えられなかった店、その次は20年以上やっていて完全に街に根づいている店が多い感じがします。
10月に閉店なさったBar Ripenさんも20年やられたそうですし(前身のお店から数えると35年だそうです!)、LOUD GARDENの前に入っていた飲食店は40年前後やったはずです。
LOUD GARDENはやや異端なので15年でポックリ。。。
いやいや、それではいかん笑。
15周年までは2.5年しかないので元気いっぱいにこの地で到達したいです。
できれば、Bar Ripenさんを見習って20周年をこの地で迎えたいです。
という感じの南青山4丁目界隈ですが、新しい店が続々登場しています。
まずは、LOUD GARDENから徒歩3分ほどの隠れ家的な場所にあった天ぷら屋さん(美味しいと評判でしたが一度も行けませんでした)の跡地にトンカツ屋さんが入りました。
あ、あの天ぷら屋さんは多分17年だ。
そのトンカツ屋さんから徒歩30秒、老舗ライヴハウスMandalaさんと同じビルにイタリアンレストランが入りました。
また、LOUD GARDENから徒歩4分ほど原宿方面に歩いたあたりの外苑西通り沿いにサラダの店ができました。
そして、LOUD GARDENの隣にあるビルの1F(というかLOUD GARDENと同じ半地下的な1F)とその上階(1Fとつながっています)に飲食店ができます。
現在工事中(ホワイトに塗った外壁がいい感じの場所です)で工事は今月中旬までと聞いているので年内オープンでしょうか。
管理会社さんの話では1Fは日本酒バーみたいな形態になるようで上階は物販スペースになるようです。
この物件は上階とつながっていることによる使い勝手の問題があるらしく、今までは内見には来るもののことごとくその使い勝手の問題から契約に至らなかったようです。
かれこれもう9年くらい空いていたんじゃないでしょうか?
空きテナントが多いとちょっと寂しい風景になりますのでとっても嬉しいです。
オープンが楽しみです!
ところで。
「ホワイト」といえば。
今日は先週お渡ししたばかりのジャケットをご紹介します。
ブラック&ホワイトのカラーリング(と大きめハウンズトゥースと個性あるデザイン)が最高にカッコいいジャケットです!
ご注文くださったお得意様K様が某雑誌でご覧になった某ブランドのジャケットがインスピレーション源になっているのですが「これ。。。元ネタを上回るカッコよさではないかな?」と自負したくなるような自信作です。
仕上がった時に思わず「おおお〜!ヤッタ〜〜!!」と声が出てしまったくらいです。
リアルに僕も超欲しいです。
という超スーパー自信作!!
早速ご紹介します。
↓こちら↓ です。
世界3大ミル(毛織物メーカー)の一角に数えられるFratelli Tallia Di DelfinoのJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)でお作りしたジャケットです。
品質は84% Wool + 12% Silk + 4% Cashmere(280/290g)、「スーパーファインウールに最高品質のシルクとカシミアをブレンドすることで表現した極上の肌触り」と「シャープ&ボールドなビッグサイズのハウンズトゥース」と「ロック&モダンなブラック&ホワイト」が三位一体となったスマートかつスタイリッシュな逸品です。
そんな逸品をクラッシーかつゴージャスなデザインで「料理」したのがこちらのジャケットです。
具体的には「ハイゴージーライン&ワイド巾:10.0cm巾&エッヂを少し膨らませたベリードラインのピークトラペル」「絶妙なポジション&やや狭いボタンスタンスが特徴的なシングルブレステッド2ボタン」「クラシカルなフロントカット」「ウエストポケットと2.0cm重ねてウエストポケットより2.0cm前に出したポジションのアウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)」「やや深め:25.0cmのサイドヴェンツ」といったデザインです。
結果、ご覧のように極めてクールで少々セクシーな1着に仕上がりました!
「美しい輝きが印象的なブラックの国産リアルホーン(本水牛)ボタン」「表素材と呼応したカラーリングのウインドウペーンカラークロス(上衿裏のフェルト生地)」「ブラックで統一したフラワーホール(衿穴)糸とボタンホール糸」「上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏にシルヴァーグレイ糸でお入れしたEast meets West刺繍」「老舗UKマーチャントLBDによるブラック&ホワイトのドットプリントライニング」「左右ウエストポケット下におつけしたヒドゥンポケット」「5個&大きさ違い(1番下のみ20㍉)&リアルボタンホール(本開き切羽)のスリーヴボタン」「左袖先裏にシルヴァーグレイ糸でお入れしたe-mailアドレス刺繍」といったオーダーメイドならではの遊び心溢れるディテイルも見逃せません。
続いて、そのディテイルたちを「寄り画像」で見ていきます。
バストアップの「寄り画像」です。
優雅極まりないハイゴージーライン&ワイド巾:10.0cm巾&エッヂを少し膨らませたベリードラインのピークトラペル。
*通常のエッヂラインはほぼストレートです
ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにした胸ポケットの袋地。
ブラックのフラワーホール糸。
*通常この素材だとホール糸はグレイ糸になります
バストアップだけでも楽しいギミックがてんこ盛りです!
胸ポケット袋地の「ポケットスクウェア仕様」は「極めて小粋な便利ディテイル」としてとっても好評です。
もちろんポケットとしても機能しますので、例えばホワイト無地のポケットスクウェアやペンを入れることも可能です。
ペンは胸ポケットに入れない方がいいですけれど。
カラークロスです。
ホワイトが「強い」表素材とブラックが「強い」カラークロス。
とてもナイスなコントラストになっていると思います!
思わず「衿立て」をしたくなりますね。
East meets West刺繍です。
K様はご自身が率いていらっしゃる企業グループの根底に流れる理念に近いワードということで、最初にお作りいただいたスーツからずっとこの位置にこのワードをお入れくださっています。
また、刺繍糸は常にシルヴァーグレイ糸にしています。
大事なワードなので敢えて「色をつけない」というこだわりが素敵ですよね!
ポケットです。
いい感じのデザインアクセントになっているユニークな位置についたアウトサイドチケットポケット。
さりげなくも楽しいギミックであるヒドゥンポケット。
いずれもオーダーメイドならではのさりげなくもスペシャルなディテイルですよね!
この2ディテイルは僕もよく使っています。
ライニングです。
老舗UKマーチャントLBDの人気ライニングコレクション:Plain & Fancy Liningsからセレクトいただきました。
表素材およびカラークロスに呼応した「完璧な」カラーリングとポップなドットがサイコーです!!
実は。。。
LBDのPlain & Fancy Liningsは今秋からかなりプライスが上がりました汗。
でも、国産の100% Polyesterシリーズが欠品中なのでミニドットライニングは現状選択肢がこちらしかありません。
こちらはアップチャージあり、国産の100% Polyesterシリーズはアップチャージなし。。。
が、しかし。。。
品質はこちらの方が上ですし、こちらの方がドットがはっきりしているんですよね。
もちろん個人的にはドットははっきりしている方がカッコいいと思います。
なので、プライスが上がったのは「仕方がない!」と割り切ってこちらをスーパーポジティヴにオススメしました!
Plain & Fancy Liningsは元々がリーズナブルでしたしね。
スリーヴボタンとe-mailアドレス刺繍です。
はい、いずれもアップチャージ不要のディテイルです。
以上です。
K様、いつも本当にありがとうございます。
心より御礼を申し上げます。
次はお預かりしたジャケットのボタン交換が完了次第ご連絡いたします!
2nd. Dec. 2024
Ryoji Okada