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Diary

New shirting collection, Sep. 2024, vol.3: Sidogras

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 9月の14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ Statement shirt: DON’T LOOK BACK

  ☑︎ Statement shirt: The Union Jack

  ☑︎ リペア&リメイク一部再開しました

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ “♡ Camo” silkのネクタイ/ポケットスクウェア完成

  ☑︎ カセットテープShirting入荷!

  ☑︎ レトロ家電Shirting入荷!

  ☑︎ ロボットShirting入荷!

  ☑︎ “World Map” Shirting入荷!

  ☑︎ “Polka Dots” Shirting入荷!

  ☑︎ 俺のシャツ!2024年夏

  ☑︎ 12周年Tシャツの最新既製品在庫状況

  ☑︎ 南青山 EAT & JAZZ ストリート 2024

 

New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Special Lining

  ☑︎ vol.2: Classic Shetland by W.Bill

 

 

 

少し前に最近の僕が音楽をどう愉しんでいるかについて書いたと思います。

音楽についてはサブスクリプションを拒否している偏屈ジジイなので相変わらずコツコツとCDやLPを購入していること。

しかし、その枚数はかつての年間250枚なんてことはなくなったこと。

加齢とともに新しい音楽を聴く感性と体力が失われつつあること。

昔から興味はあったけれど接することがなかった/少なかったバンドやミュージシャンの音源を買う/聴くことを始めたこと。

そして、現在における一番の楽しみはNICK CAVE & THE BAD SEEDSの新譜Wild Godであること。

そのWild Godが届いたのでこの数日は聴き込んでいます。

NICK CAVE関連の音源がハズレのはずはない!という前提を持つ僕ですが。。。

今作も素晴らしいと感じました。

まず1曲目のSong Of The Lakeが流れた時に僕はその時にやっていた(仕事中でした)すべての動きを止めて、天井の1点を見つめ微笑んでいました。

ひと通り聴いた後で解説(NICK CAVE関連音源は歌詞もしっかり理解したいため国内盤を購入するようにしています)を読んだら、「これは喜びに充ちたレコードだ」とNICK CAVEが語ったらしいです。

ホワイトなジャケットのアートワーク、 Joyというタイトルの楽曲(4曲目)、そして再結集を楽しむかのような比類なきバンドアンサンブル。。。確かに喜びに充ちているかも。

前作Ghosteen(2019年作品)も傑作でしたが本作も前作に匹敵する仕上がりだと思います。

感動しました。

NICK CAVEという人/NICK CAVE & THE BAD SEEDSというバンドは恐ろしく高い境地に到達していますよね。

現代に生きる音楽家/バンドの最高到達点にいる男/男たちだと思います。

そして、僕は常々いつかこの人/この人たちのスーツを作りたいと思っています。

そしてそして、NICK CAVE & THE BAD SEEDSはいつか生ライヴを観てみたい「最後のバンド」です。

Diaryの最後にSong Of The Lakeのリリックヴィデオを貼りました。

機会があればぜひとも見て/聴いてください!

僕のように皆さんの日々にも微笑みが生まれたら嬉しいです。

 

 

 

ところで。

「嬉しい」といえば。

3日連続でオーダーメイドシャツ用の新作コレクションをご紹介します。

3回目の今日はスペインのコットン系テキスタイルメーカーSidogras/シドグラスです。

1953年にバルセロナで創業、元々はShirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)専業メーカーでしたがここ最近はブルゾンやボトムス向けの中肉素材まで展開を広げているそうです。

「そうです」という表現はですね。。。

まったくもって不勉強なことに。。。

今秋の通常コレクションデビューをシャツファクトリーさんの展示会で把握するまでは存在自体を知りませんでした汗。

A WORKROOMを立ち上げたくらいからPremière Visionを筆頭にした素材の展示会に足を運ばなくなったこともあり、コットン系やポリエステル系のメーカーさんにはまだまだ知らない名前がたくさんあります。

いけませんね。。。

でも、こうして新たな出会いが生まれたのは嬉しい限りです!

入荷した7マークともとてもナイスですしね。

という訳で、新たに仲間に加わったSidograsのナイスな素材たち!

ご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてください。

 

 

 

今回入荷したSidograsの「デビュー作」は ↓こちらの7マーク↓ です。

 

 

柄物6マークと無地1マークの合計7マークです。

今回がデビューシーズンですから当たり前ですが、SidograsはThomas MasonやCanclini、Alumo、Monti等と異なり単独バンチブックがありません。

そういったインポート素材はImported Fabrics(ドレス系)あるいはImported Fabrics Ⅱ(カジュアル系)というバンチブックにコンパイルされます。

シャツファクトリーさんの展示会でこの7マークを見た時は「Imported Fabrics Ⅱかな?」と思いましたが、シャツファクトリーさんの判断はそうではありませんでした。

はい、Imported Fabrics、つまりドレス系のバンチブックにコンパイルされています。

という、どちらともとれる「よき意味で曖昧なニュアンス」「ドレスとカジュアルの中間の位置感覚」!

まずもってこの7マークの魅力はそこだと僕は思います。

というか、Sidograsについていろいろと調べてみたら、このニュアンス・感覚は今回入荷した7マークだけではなくSidograssの全体的な傾向なのかもしれません。

もちろんスーパードレッシーな素材もあるようなのですが、1時間ちょっと調べてみた限りではそういう印象を受けました。

もしそれが正しいとすれば、この7マークは本当にいいセレクトですよね!

さすがはテキスタイルマニアのFさん(担当はFさんじゃないかもしれなけれど)!!

品質はすべて100% Cotton、糸番手は柄物6マークが経糸(タテイト)・緯糸(ヨコイト)ともに60番手単糸(タンシ)で無地1マークが経糸・緯糸ともに50番手単糸、組織は柄物6マークがポプリン/ブロード(平織)で無地1マークがドビーです。

では、今日も「寄り画像」とともにより詳しいご説明をしていきます。

 

 

FM89686

 

 

グレイッシュグリーンとブルーのダブルストライプです。

柄物6マークの中では最もドレッシーな素材です。

こちらは完全にImported Fabrics向けですね!

それはともかく、今回入荷した柄物6マークすべてに当てはまるのですが「敢えて経糸・緯糸ともに細番手の単糸を使うことで繊細かつシルキーな肌触りを表現した」素晴らしいボディがまずは白眉です。

そして、こちらは明度・彩度・色相ともに相反するカラーをダブルストライプに使うことで洗練された立体感を生み出しているのがナイスだと思います。

加えて、グレイッシュグリーンとブルーのストライプの描写を若干変えているという芸の細かさも◎だと思います。

ビシッとドレッシーにまとめれば、洗練を極めたセンスのいい1枚が仕上がるでしょうね〜!

 

オーダーメイドシャツ(税込):¥19,800~

 

 

FM89687/688/689

 

 

2.0cm以上のワイドストライプ「3兄弟」です!

これは。。。

どれもめちゃくちゃカッコいいですよね。

正直すごく困ります。。。

だって、3マークとも激しく作りたくなりますもの汗。

でも、今夏既に4枚のシャツを作っていて&勉強も兼ねて他社さんの既製品を1枚買っていて&追加で最低でも2枚は作ろうと考えている零細小売店主の懐事情で「3マークとも」はまったくもって不可能なのでもし作るとしたらどれかに絞らなければ。。。

もし絞るとしたら。。。

左上:FM89687です。

明日見たら変わっているかもしれませんけれど笑。

皆さんはどれがお好きですか?

では、それぞれをもう少し深くご説明します。

FM89687(左上):今日の「僕のイチオシ」です!キリッとメリハリの効いたカラーリングと構図で作られた約2.4cm巾のレールストライプが最高にナイスですよね!今までありそうであまりなかったストライプ、そして「もし気が利いたデザインの既製品がこの素材で作られていたら思わず手に取ってしまう」に違いないストライプ。会心の素材だと思います。さすがSidogras!不勉強で最近まで知りませんでしたけれど汗。僕はこちらなら「古のワーカースタイル」で作りたいです。具体的には「デタッチャブルカラー + 大丸シングルボタンカフス + 本前立 + 胸ポケットレス仕様 + ハンガーループつき + ギャザー仕様 + 二重タライデザインのマザーオブパール(白蝶貝)ボタン」で作りたいです。デタッチャブルカラーなのでカラーは最低でも2個作っておきたいですね。シャツと同素材とホワイト無地をともにラージラウンドカッタウェイカラーで作りたいです。ギャザー仕様かつ古のスタイルなので少しゆったり目に作ってフワッと仕上げるのもアイディアかもしれません。間違いなくOne of a kindな1枚が仕上がると思います。スーツスタイルにはもちろんカジュアルスタイルにも使いたいです。

FM89688(中央):ベイジュのワイドストライプです。約2.6cm巾のワイドストライプもいいですしヘアラインストライプがブルーというのも素敵ですよね!個人的にはこちらもすごく好きです。ぱっと見はオーガニックでナチュラルな「顔」なので「少しハードタッチの素材かな?」と思いますが、上述の通りかなり繊細でシルキーな肌触り!その意外性も魅力だと思います。僕はこちらなら2つの相反するアイディアが頭に浮かびます!ひとつは思いっきりドレッシーなデザイン。もうひとつはLibertyプリント素材と組み合わせたカウボーイ/ウエスタンシャツです。どちらもすごくハマりそうです。こちらはFM89687以上にありそうであまりなかった、いや恐らく探すと他にはまず見つからないタイプのレアな色柄ですので気になる方はぜひともお早めにお願いします。早期にソールドアウトとなりそうです。

FM89689(右下):ブルーベースにホワイトのワイドストライプです。上2マークに比べるとインパクトは少しだけ小さいけれどこちらも存在感あふれるナイスストライプだと思います。ストライプ巾は約2.0cmです。僕ならドレスシャツかゆったりサイズ&ロング丈のバンドカラーシャツを作ると思います。後者の場合はカラーとカフスをホワイト無地にしたいですね。また、こちらは淑女にもオススメです。妻にこの素材で仕立てたシャツをプレゼントしたいです!少しゆとりのあるフィッティングがいいかな?デザインはショートラウンドカラーと大丸シングルボタンカフス、カラー&カフスはホワイト無地素材にしたいです。きっと可愛らしさと凛とした佇まいが見事なハーモニーを奏でたウィメンズシャツに仕上がると思います!

 

オーダーメイドシャツ(税込):¥19,800~

 

 

FM89690/691

 

 

チェック2マークです。

こちらもなかなかいい感じの「曖昧なニュアンス」に恵まれていますよね。

FM89690(左上):ボルドー + ベイジュ + グレイのトリコロールチェックです。グレイがグリーンだったりするとかなりカントリーテイストが強くなると思うのですがグレイなのでカントリーテイストとアーバンテイストが絶妙なバランスで共存しています。「ナイスセンスだな〜!」と思いました。ドレス/カジュアル兼用のボタンダウンシャツあたりが「本命」かな?とも思いますが、こちらなら敢えてかなりドレッシーに振ってもいいかもしれません。例えば「ワイドピンホールカラー + ラウンドフレンチカフス(ダブルカフス)+ フライフロント(比翼仕立)+ 胸ポケットレス仕様 + 二重タライデザインのマザーオブパールボタン」といった感じで作っても面白いと思います!

FM89691(右下):ネイヴィブルーとホワイトのオーヴァーチェックです。爽やかでハンサムで知的なチェックですよね!老若男女にオススメできそうなのであっという間にソールドアウトするかもしれません!?僕はこちらならモダンクラシックにまとめたいです。例えば「ユーロクラシックワイドスプレッドカラー + ミラノカフス + フレンチフロント(裏前立)+ 胸ポケットレス仕様 + 二重タライデザインのマザーオブパールボタン + カラー&カフスの裏面はブルー系のLibertyプリント素材」といったデザインで作りたいです。最高にスマートかつスタイリッシュな1枚に仕上がる確信があります!

 

オーダーメイドシャツ(税込):¥19,800~

 

 

FM89692

 

 

ドビーでオーヴァル柄を表現したホワイト無地です。

まずはこの柄が素敵ですよね!

そして、少しカリッとした素材感もいいと思います。

きっとパリッとしたジェントルマンな1枚に仕上がるはずです。

僕はこちらなら「ループ仕様のラウンドタブカラー + コンヴァーチブル仕様の大丸シングルボタンカフス + フライフロント + 胸ポケットレス仕様 + ギャザー仕様 + 二重タライデザインのマザーオブパールボタン」といったフォーマルテイスト強めのデザインで作りたいです。

ちょっとしたパーティでも着られる極上の、そしてひと味違うホワイトシャツに仕上がると思います。

 

オーダーメイドシャツ(税込):¥19,800~

 

以上です。

 

Sidoglasはインポート素材としてはこなれたプライスも嬉しいですね。

次回からは国産素材のご紹介に移ります。

まずはやっぱり国産素材の最高峰コレクションThe Royal Caribbean Cottonからですね!

乞うご期待ください。

 

 

 

◆本日の一曲◆

 

 

Song Of The Lake

NICK CAVE & THE BAD SEEDS

 

諸般の事情で本日の一枚、本日の一曲をやめてからもう半年くらいが経ったと思います。

諸般の事情がク⚪︎めんどくせー感じなので以前のようにはやることはありませんが、こうしてしばしば良質な音楽をご紹介できればと思います。

やめる前と後で僕の音楽愛は。。。

まったく変わっていませんから!

それはともかく、NICK CAVE & THE BAD SEEDSの素晴らしさよ。

こんなにも美しく官能的で情念が満ち満ちた音楽をやっている/やることができるのは彼らだけですよね。

この曲がロックかというと答えに窮しますが、かように独創的な音楽を生み出せる彼らは間違いなくロック魂の塊だと思います!

新譜Wild Godを聴いたら、上述の通りオープニングトラックのこの曲を聴いたら微笑みが生まれて、聴き進めるうちに感動して、聴き終わったら2024年というこの時代にこの音源を届けてくれたことに感謝をしたと同時に勇気をもらいました。

日本に来る可能性は低いと思いますがいつか生ライヴを観てみたいです。

 

 

 

4th. Sep. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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