来月から郵便の値段が上がりますね。
ペーパーレスが推進される現代になってもなお郵便を利用しまくっている我々としては少々痛いです。。。
そういえば、今月からAlsokさんも値上がりしました。。。
¥2,200/月だったと思います。
仕方ないことだけれど「塵も積もれば山となる」ですからね。
もっと利益を出すか経費を節減しなくては。。。
郵便の値上げが数日後に迫ったおととい、そんなことを改めて強く思いました。
と、そんな時に、1.5ヶ月くらい前から「Wi-Fiの乗り換え」について強力な営業ラッシュをかましてきているU社さんを思い出しました。
切り替えるだけで¥2,200/月ほど安くなるのと、解約金の立て替えやキャッシュバックもあるとのことなのです!
という訳で、昨日S社さんに「やめますので乗り換えに必要な番号をください」と電話をしたところ「7年間も継続利用していただいているので感謝を込めて1年間だけ特別価格にいたします」という提案をしてくれました。
「なぬ!?電話したらこれかよ!」とも思いましたが、U社さんより¥1,100も安くなる、つまり今までよりも¥3,300も安くなるので「それならそうします」と1年だけ継続することにしました。
月に¥3,300あれば、Alsokさんの値上げ分全額に加えてごく一部ですが郵便料金の値上がり分もカヴァーできます!
ということを喜んでいたら、今度はメインエントランスのロゴ入りマットをお願いしているS社さんの方がウォーターサーヴァーの乗り換え営業にいらっしゃいました。
どうやら、S社さんの方が月に¥550程度くらい安くなりそうです。
という訳で、近々ウォーターサーヴァーがニューカマーに変わっているかもしれません!
ところで。
「ニューカマー」といえば。
6日振りに新作バンチブックのニューカマーをご紹介します。
9回目の今日はLoro Piana/ロロピアーナとともにイタリアンミルの最高峰(= 世界最高峰)と評されるErmenegildo Zegna/エルメネジルドゼニアの新作です。
Ermenegildo Zegnaは。。。
諸般の事情というか大人の事情というか、色々ありましてA WORKROOM時代から積極的には取り扱ってきませんでした。
ご要望をいただくことがあまりなかったというのも理由のひとつですけれど、積極的に取り扱わなかったのはやはり「事情」の方が大きいでしょうか笑。
書くと長くなりそうなので「事情」の詳細は割愛しますが、もしも知りたいという方がいらっしゃいましたらお気軽に店頭でお尋ねください。
そんなErmenegildo Zegnaですが、2022 Spring/Summerシーズンから、つまり2.5年前から「単独で収録されているバンチブック」の手配を始めました。
複数のイタリアンミルで構成されたバンチブックにErmenegildo Zegnaの素材が収録されていたことはしばしばありましたけれど、単独収録のバンチブックとなるとどうでしょう。。。超久し振り。。。というよりもLOUD GARDENをオープンさせてから初めてでした!
なので、僕もすごく入荷を楽しみにしていたのですがやっぱり素晴らしかったです。
webで見たり、この業界にいる数少ない友人の店舗で見せてもらったりしているためコレクション概要は少なからず知ってはいたのですが、やっぱり現物を手元に置いてじっくり見て触ると全然違いますもんね。
2.5年前に「おお!やっぱいいな〜!」と感嘆したことを今でも鮮明に覚えています。
今日ご紹介するのは単独収録のバンチブックを取り扱い始めて6シーズン目となるErmenegildo Zegnaの新作です。
果たして半年振りの新作の内容はどうでしょうか!?
早速見ていきましょう!
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
Ermenegildo Zegnaをフルコレクション揃えるとなるとかなり膨大な量になりますので今シーズンもひとまず1冊、「いいところ取り」をしたバンチブックを手配しました。
具体的には「High Performance、Electa、Traveller、15 MilMil 15といったErmenegildo Zegnaを代表するクオリティ」と「 LoopやJerseyといった2020年代らしいクオリティ」がナイスバランスでコンパイルされた1冊です。
また、Autumn/Winter向けSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)とAll Season向けSuitingがこれまたナイスバランスなのも嬉しい限りの1冊です。
「さすがZenga!」な極めて充実した素晴らしいコレクションに仕上がっておりますのでご来店の際にはぜひともじっくりと時間をかけてご覧になってください。
もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。
ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。
では、今日も気合を入れて全マークをご紹介しましょう!
皆さんが「おっ!?」と心惹かれるナイスな素材がありますように!
*今回も前回と同じようにバンチブック冒頭から順番に「複数素材を撮ったグループ写真」と「そのグループ写真の中で僕が最もオススメしたいイチオシ素材」を1セットとしてご紹介していきます
*都合により一部だけ順番を入れ替えてご紹介します
High Performance / Electa
冒頭にはErmenegildo Zegnaが誇る高機能素材High Performanceと看板素材Electaが1マーク(1番下)がコンパイルされています。
Electaは後ほどもう少しまとまったマーク数で再登場するのでここでの説明は割愛します。
が、とてもいい感じのチェックですよね。
High PerformanceはTravellerよりも誕生が古いErmenegildo Zegnaによる高機能素材の元祖的な存在です。
35年ほど前にリリースされて、長きに渡り廃番となっていたのですが2019年にリリース30周年を記念して復刻されたようです。
記憶によれば。。。
Performanceという英語を素材・服地にも使うことはこのHigh Performanceに教えてもらいました。
すごく懐かしい響きです!
というHigh Performanceは、Ermenegildo Zegnaが誇る高い技術力を駆使して開発された「高品質で耐久性に優れた高機能素材」です。
高品質な天然原料(WoolやSilkなど)を主に使用し、特殊な加工技術を駆使することによってストレッチ性、抗シワ性、防風性、通気性、撥水性などの機能を持たせています。
また、軽量でありながら耐久性に優れているためビジネスシーンや旅行など多様なシーンでその実力を発揮してくれることも間違いないボディです。
品質は92% Wool + Silk 5% + 3% Polyurethane(260g/m)です。
Polyurethane混紡なのでかなりのストレッチ性です。
「これはラクチンでしょうね〜!」と強く思えるくらいに伸びますので、ご来店の際はぜひとも横方向に引っ張ってみてください。
また、シルク由来の気品のある光沢も◎だと思います!
High Performanceの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
下から2番目(High Performanceの1番下)のシックなグレンチェックです。
アンダーステイトメントなグレンチェックとシックなネイヴィブルーがとても素敵ですよね!
僕はこちらならやや軽快な2ピーススーツを作りたいです。
具体的には「シングルブレステッド + 段返り3ボタン + 腰ポケットパッチ/アウト仕様 」のジャケットと「1インプリーツ + テイパードシルエット + 5.0cmのターンナップカフ」のボトムスでしょうか。
出張時に連れて行きたいですね。
高い機能性はもちろん、グレイのボトムスかデニムパンツを持っていけばジャケットの着回しができそうなのも頼もしいです。
最近まったく出張に行くことがなくなりましたけれど。。。
また、行きたいな!
Loop
Loopは数年前にリリースされたエコフレンドリーなボディです。
具体的には「紡績の際に発生するこれまでは廃棄していた余剰羊毛をブレンド/ミックスして織り上げられたSuiting」です。
それゆえの「Loop/ループ = 循環」という名称です。
Fratelli Tallia Di DelfinoのHoney Wayもそうですが、多くのミルがそれぞれのやり方で「循環」「サステイナブル」「環境」について考えています。
こういった流れに対して冷ややかな皮肉屋も世の中には少なからずいると思いますが、実際の行動に起こしているのはとてもプレシャスですよね。
僕も見習わなくては!
また、肝心のクオリティですが「廃棄していた余剰な原料を使っている」としてもそこは天下のErmenegildo Zegnaです!
しっとりした肌触りと洗練された色柄が魅力の素晴らしい素材に仕上がっています。
それもそのはず。。。
余剰羊毛には15 MilMil 15やTrofeoから出たモノも含まれているとか。。。
なんと贅沢な「余剰」「廃棄」でしょうか!
そこはかとないヴィンテージ感を持った繊細なカラーリングも素晴らしいですよね。
品質は「我々が微起毛などと呼ぶ繊細なミルド(起毛)加工」を施した上2マークが100% Wool(260g/m)で、以下の8マークがオリジナルのLoopで100% Wool(300g/m)です。
表面加工以外にウエイトも違うのですが、ミルド加工素材の方がライトウエイトというのも面白いですね。
もしかしたらこれが噂の「15 MilMil 15の余剰羊毛」入りなのかもしれません。
「その可能性が高い!」と想像できるほどソフトでシルキーな肌触りです!
*後でも触れますがErmenegildo Zegnaは「Super表記」を廃しています
Loopの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
Loopはそのコンセプトもナイスなのですが、それを「ナシ」で考えても色柄が最高にカッコいいんですよね〜!
なので、1マークをセレクトするのはかなり難しいです。
上2マーク:極めて上質な肌触りの微起毛。
上から4番目:ヘリンボンとシャークスキンを合体させたようなさりげなくも個性的な織柄。
上から5番目:渋いグレイのシャークスキンに洗練されたブルーのダブルストライプ。
上から7番目:ブラウン系のストライプが超スーパーキマッているチャーコールグレイ。
いずれも本当にカッコいいと思います。
が、今日の気分は上から3番目のグレンチェックでした。
Loopのオーガニックテイスト強めの「顔」もさることながら、上品極まりないグレイッシュなブラウンベイジュと知的なブルーのカラーリングがすごく好みです。
僕はこちらならクラシカルなスリーピーススーツを作りたいです。
そして、Vゾーンと足元はブラウンとブルーを巧みに使ってまとめたいです。
Electa
「Electa/エレクタ」とは、ラテン語で高品質とか秀逸といった意味を持つ言葉だそうです。
そんな名誉な名前を冠せられたこのElectaはErmenegildo Zegna自慢の超ロングセラーボディです。
その歴史はなんと100年近く、1929年より人気シリーズとしての地位を築いているそうです!?
さすがに当時のクオリティそのままではなく、リニュアルを重ねて時代に即したブラッシュアップを続けて今日に至る訳ですが、「最高品質」「高い完成度」「高級感」といった理念は現在にも脈々と受け継がれています。
具体的には、(Ermenegildo Zegnaのコレクション中では)ヘヴィウエイトでシッカリとした肉感を持っていると同時に優雅な光沢としなやかな風合いに恵まれたボディです。
しっかりと打ち込んでいるため「厚みをあまり感じない」「シワになりにくい」という特徴も魅力でしょうか。
ある意味で、Autumn/Winterシーズン向けの素材で最もErmenegildo Zegnaらしい素材だと思います。
僕もいつか作ってみたい!と常々思っています。
品質は100% Wool(310g/m)です。
Electaの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
上から3番目の上品なストライプです。
この美しくも繊細な少しだけグレイがかったブルー!
そして洗練された複雑な構造のストライプ!!
いかにもErmenegildo Zegnaですよね。
パッと見えるところには遊びがない真面目で端正なスリーピーススーツを作ってみたいです。
その代わりにパッと見えないところには遊び心をてんこ盛りにしたいです!
となると、ライニングは “♡ Camo” silk c/# RWBあたりがいいでしょうか!?
15 MilMil 15
「高品質素材だけを生産しているErmenegildo Zegnaの中でも最高級との誉れ高いSuiting:15 MilMil 15」は、15μ(マイクロン)という極細の原毛を使用していることからその名前がつけられた超絶に高級なコレクションです。
Ermenegildo Zegnaは「Super表記」を嫌います(例えば、Super 130’sと表記してしまうと他のSuper 130’s表記をしている有象無象と同じクオリティだと思われてしまう恐れがあるためだそうです)のでこの素材にもSuper表記はありませんが、仮に15μ原毛をSuper表記で表現するとSuper 170’sに該当します。
この業界では細番手糸を使用した素材をSuper Fineという言葉で表現しますが、こちらならどうでしょうExtremely Super FineとかUltimate Super Fineといった言葉を使いたくなりますね!
その品質の素晴らしさは触っていただければ「瞬時に」お分かりいただけると思います。
King of Zegna’s fabricという異名をとるのも納得です。
ぜひともご来店の際には実際に触ってみてください。
14.5μのSuper 180’s原料を使っているDragoのSkyfallも甲乙付け難いほどに素晴らしいのですが、その出自の影響もあるのかあちらは敢えて少しハードに仕上げている素材が少なくありません。
一方、この15 MilMil 15は「原料の秀逸さを極限まで活かそう」というコンセプトで織られているため、単純に肌触りの「とろみ」で比べたらSkyfallより格段に「上」です。
ちなみにLOUD GARDENではまだ承ったことがないのです(汗)が、この素材で仕立てた先輩のスーツは見たことがあります。
惚れ惚れするほどの美しさでした!
僕も人生で一度は作ってみたいです。
品質は100% Wool(220/230g/m)です。
15 MilMil 15はクインディッチ・ミルミル・クインディッチと読みますが、この業界では短縮して「ミルミル」と呼ぶのが一般的です。
ミルミルというワードの響きは少々アレですよね。
でも、この業界では「やっぱりミルミルは最高だよね」という会話を大真面目にすることが頻繁にあります笑。
上:ヴェリーシックなチェックです。
中:スーパーエレガントな織柄の無地とストライプです。
下:大充実のヘリンボン/無地です。
こちらのバンチブックにコンパイルされている15 MilMil 15コレクションは一昨シーズン対比で10マーク以上増えています。
また、無地の上2マーク:微起毛のマットウーステッドは今シーズン登場した新作です。
この時代に。。。
いや、この時代だからこそ。。。
15 MilMil 15のような雲上素材を求める人が増えているのかもしれません。
LOUD GARDENもこの波に乗り遅れていはいけない!!
という訳で、どなたかぜひともご注文をお願いします。
本当に超ウルトラスーパー素晴らしい素材です。
15 MilMil 15の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
このバンチブックに初お目見えした無地のマットウーステッドもすごくいいです!
贅沢至極なクオリティにも関わらずトロピカル(平織)組織で光沢控えめというのがニクイですよね。
それでいて、隠しきれない気高さが確かにあるのも魅力です。
15 MilMil 15のような絶品素材で初めてスーツを作る場合、無地をセレクトするのが王道ですしマットウーステッドのグレイは狙い目かもしれません。
ですが、僕はやっぱり「王道を歩きたくない」人間なのでこちらのチェックに強く心惹かれました。
深く高貴なミッドナイトブルー、さりげないグレンチェック、そして15 MilMil15ボディ。
強烈に猛烈に魅せられました。
LOUD GARDENが15周年を迎えられたら。。。とか
僕が60歳になった時に。。。とか。
節目を迎えた時に自分へのご褒美として作りたいですね。
クラシックに作るのもいいかもしれませんけれど、どうせならばLOUD GARDEN/RYOJI OKADAらしいスリーピーススーツを作ってみたいです。
いつか。。。
必ず!!!
絶対に!!!
間違いなく!!!
時よ、来い!!!!
Traveller
Travellerはその名の通り移動や出張の多いビジネスパーソンに向けて開発された素材で「強撚糸使いによる反発力の強さ」に由来する「抗シワ性が非常に高い」「シワの回復が極めて早い」という特性を誇るErmenegildo Zegnaのベストセラーボディです。
「シワになりにくい」「移動の多い方に最適」といったワードを至るところで目にする昨今ですが、その元祖に近い存在がこのTravellerです。
それが証拠に、僕はGIEVES & HAWKESのデザイン/企画をしていた頃(25年から30年くらい前の期間?)にイデアビエラやプルミエールヴィジョンといったヨーロッパで行われる(素材の)展示会へ頻繁に出かけていたのですが、その頃からTravellerはあったと記憶しています。
Travellerより歴史が古い上述のHigh Performanceももちろんありました。
当時は「世界最高峰の高級毛織物産地」であるビエラ地区で高機能素材を取り扱っているミルはほぼ皆無だったのでは?と思います。
記憶に残っているのは、Trabaldo TognaのナチュラルストレッチとこのTraveller(とHigh Performance)くらいです。
「そっち系」の素材はプラトー地区のミルがやる/得意という棲み分けがあったんですよね。
Ermenegildo Zegnaの高い先見性が垣間見えるエピソードではないでしょうか。
そうそう、Travellerで作ったスーツを愛用していたErmenegildo Zegnaを愛するダンディなT先輩が出張後に「岡ちゃん、Travellerはやっぱりいいわ!」とよく自慢していた旧き佳き思い出も蘇りました!
T先輩。。。元気かな?
まだ時々谷町四丁目駅近くにあったピーナツの殻を地面に落とすスタイルのジャズバーに行っているかな?
*色々と記憶違いがあったらすみません汗
いずれにしても、世界中のアパレル企業やテイラーが長きに渡ってフューチャーし続けている事実、つまり世界中のビジネスパーソンから長く支持されているという事実はTravellerが誇る機能の高さを明確に証明していると思います。
もちろんこの素材の素晴らしさは機能だけではなく、最上級原料しか使わないErmenegildo Zegnaならではの高い品質にもあります。
優雅な光沢、しっとりとした滑らかな肌触り、そして繊細な色柄とたくさんの魅力が詰まった逸品です!
ボディは2種あって、上画像はAutumn/Winter向け、中画像と下画像はAll Seasn向けです。
品質は前者が100% Wool(280/290g/m)で、後者が100% Wool(250g)です。
上画像:Autumn/Winter向けTravellerです。1番上のモダンクラシックなブルーのメランジグレンチェックが気になります。
中画像:All Season向けTravellerの柄物です。どれも「ジャケットとボトムスをセパレートしての着用」も可能な色柄なのがポイントです。
下画像:All Season向けTravellerは無地系のヴァリエーションが超豊富なのが嬉しい限りです。特に美しいブルー系のヴァリエーションは圧巻の一言だと思います。1番下はブラックです。
Travellerの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
下画像:All Season向けTravellerの下から6番目です。
このデニム風の「顔」に惚れました!
僕はこちらでタイトフィットなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
そして、ブルーの100% Cashmereタートルネックを合わせて妻とディナーデートに出かけたいですね。
旅行にも着て行きたいです。
初日はスーツで出掛けて、2日目はジャケット単品 + ボトムスをホワイトのデニムパンツ、3日目はブルーのレザーブルゾン + ボトムス単品、4日目はスーツ。。。みたいな感じで目一杯着回しを楽しみたいです!
Jersey
2019年にZegnaグループに入ったDondi Jerseyとのコラボレーションコレクションです。
( Dondiではなく)Ermenegildo Zegnaの名を冠してあるだけあってとてもシックな「顔」に仕上がっていると思います。
*Dondiの名を冠しているコレクションも存在します
上画像はミルド加工を施したWool + CottonシリーズでAutumn/Winter向けJerseyです。
下画像は様々な品質のAll/Season向け(日本では盛夏をのぞく3シーズン+αくらいでしょうか)Jerseyです。
それぞれを簡単にご説明します。
上画像上3マーク:62% Wool + 38% Cotton(350/390g/m *140cm巾)のグレンチェックです。ぱっと見はJesrseyには見えない「顔」が魅力です。ジャケット推奨素材ですがこのウエイトと打ち込みならスーツもいけると思います!僕は1番上のクールなグレイでスーツを作ってみたいです。
上画像上から4番目:僕のイチオシですので後述します!
上画像上から5番目:76% Wool + 24% Cotton(370/410g/m *140cm巾)のピンストライプです。ストライプのJerseyは比較的珍しいのでこちらは人気を集めるかもしれませんね!スマッシュヒットに期待したいです。
上画像下2マーク:63% Wool + 37% Cotton(390/430g/m *145cm巾)の無地です。かなり近いトーンのブルー2マーク展開です。どちらもナイスなブルーですがこれは悩むお客様がいらっしゃるかも!
下画像上2マーク:立体感のあるギンガムチェックがモダンクラシックなAll Season向けJerseryです。品質は43% Cotton + 42% Wool + 15% Polyester(350/390g/m)です。
下画像上から3番目:All Season向けのLinen + Cotton Jerseyです。伸縮性に乏しいといわれるLinenを使ったジャージー素材とは「さすがはErmenegildo Zegna!」だと思います。Linen混紡由来の通気性、清涼感、カジュアル感、豊かな発色に恵まれると同時にJerseyならではの伸縮性と快適性に富んでいる訳ですから素晴らしいの一言ですよね!伸縮性に富んでいるということはシワになりにくいことも意味するので「Linenはシワがちょっと」という方にもオススメできます。Linen系素材ではありますが、Ermenegildo Zegna目線だとこちらもAll Season扱いになります。清涼感あふれるカラーリングのトラディショナルチェックも素晴らしいですよね。品質は90% Linen + 10% Cotton(425/475g/m)です。
下画像上から4番目/5番目:All Season向けのCotton + Linen Jerseyです。品質は60% Cotton + 40% Linen(310/340g)です。小さめのハウンズトゥースがいい感じですよね!
下画像1番下:少しシャークスキンっぽい「顔」を持つAll Season向けのAll Cotton Jerseyです。品質は100% Cotton(235/265g)ながらまるで細番手糸を使用した100% Wool素材のような風合いが白眉な逸品です。ジャケットはもちろんスーツを作ってもすごくいいと思います。潔くもこちらのブルー1カラー展開です。
毎シーズンのことながら、Ermenegildo ZegnaのJerseyコレクションはかようにたくさんの異なるテイスト・アプローチを持った素材が百花繚乱したナイスな内容に仕上がっています!
皆さんはどのJerseyがお好きですか?
Jerseyの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
ブルーグラデーションのクアドラプルウインドウペーンです。
とても洗練された「顔」が気に入りました。
品質は64% Wool + 36% Cotton(450/500g/m)、ヘヴィなウエイトも気に入りました。
僕はこちらならカジュアルなJerseyだからこそフォーマルテイストあふれるデザインで「料理」したいです。
具体的には「ピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシカルフロントカット」といった感じです。
また、こちらはダブルフェイス素材で裏面はハウンズトゥースなので、ハウンズトゥース面をカラー(上衿)やポケットフラップ等に使って遊び心を出したいですね!
既製品ではまず見つけられないであろうOne of a kindなJerseyジャケットが仕上がると思います。
以上です。
もし皆さんのハートに響くナイス素材があったなら嬉しい限りです。
次回は明日やりたいのですが無理かも汗。
いずれにしても次回も猛烈に熱く、丁寧にご紹介をしますので乞うご期待ください。
29th. Sep. 2024
Ryoji Okada