水曜日に左上奥歯の詰め物を銀からジルコニアに変えました。
加齢とともに髪は少なく細く白くなり、シミは増え、体力は落ち、痩せるのが難しくなり、老眼が進み、歯は劣化します。
生まれた時点から死へ向かった歩みを始めるのがすべての生きとし生けるものですからね、仕方がありません。
ジムに通ったり、育毛剤を使ったり、白髪が黄ばまないようにパープルのシャンプーを愛用したり、妻からもらったシミ取り薬を(特にシミが目立つ)頬に塗り込んだり、デザイナーでもある僕が納得できるデザインの老眼鏡をやっとのことで入手したり、歯科医推奨のデンタルケアグッズをあれこれ購入したりして抵抗はしていますけれど、その抵抗を含めて老化をポジティヴに受け入れています。
そんな僕ですが、上記の通り水曜日に左上奥歯の詰め物を変えました。
というのも、以前から妻が「銀の詰め物って目立つよね。詰め物が取れた時とかに変えたら?」というアドヴァイスをくれていたんですよね。
「抵抗しながら老化をポジティヴに受け入れる」のは楽しいことですらあるけれど、それってやっぱり外見の衰えも意味します。
が、詰め物を白くすればそれだけで多少でも外見がよくなるはずです。
どうせ新しくする、あるいは以前のものを調整して入れ直すならセラミック/ジルコニアに変えるのもいい投資になるかもしれない!
そう思っていたのですが、遂に時が来たという訳です。
結果。。。
上の奥歯ですから変えたことはちょっと分かりにくいのですが、それでも少しだけ外見がマシになった気がします。
嬉しい!
僕がやっている商いは外見も大事ですからね。
今後ですが、治療前に小さな詰め物は保険適用の樹脂でも代替できると聞いたので、もしかしたら他の見苦しい銀色部分も変えてもらうかもしれません。
今思うとかなり痛恨だった「幼少時における歯磨きのサボりぐせ」や「やんちゃだった若い頃に起きた複数の事件」等々のせいで30歳くらいまでは口腔内がメチャクチャでしたが、この20年とちょっとである程度はリカヴァリーができたと思います。
更なるリカヴァリーとして詰め物をコツコツ変えるのも悪くないかな?と思う今日この頃です!
ところで。
「水曜日」「20」といえば。
水曜日以来2日振りに新作バンチブックのご紹介をします。
もうしばらくすると今シーズン2回目となるオーダーメイドシャツ用新作素材の入荷があるのですが、それまでになんとか今月中に10回をクリアできる目処を立てておきたいので連日ご紹介に励むつもりでいます!
そして、来月中に最低でも20回はクリアしたいです。
なにせ、ご紹介したい極上バンチブックが目白押しですからね!
頑張らねば!!
5回目の今日は水曜日同様にmade in EngalndのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)をコンパイルしたバンチブックをご紹介します。
具体的にはMarling & Evans/マーリング&エヴァンス、Kynoch/カイノック、William Laycock/ウイリアムレイコック、Lassiere Mills/ラッシャーミルズのSuitingが収録されたバンチブックです。
いずれも名前こそそこまで知られていませんが、毎シーズンナイスなコレクションをリリースしている「通好み」のミル/ブランドです。
という訳で、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します。
今回も皆さんのハートに刺さる素材がありますように!
ではでは、早速いきましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
水曜日にご紹介したバンチブックもそうでしたが、今日ご紹介するこちらのバンチブックも極めて充実したコレクションに仕上がっています。
特にMarling & EvansのOld TownとLassiere Mills(の全マーク)は必見です!
ご来店の際にはぜひともじっくりチェックをしてください。
もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Old Townの質感がもう少し分かりやすい写真が見たい」とか「これに近いチェックでmade in Italyの素材はある?」とか「気に入ったのでこの素材で前回と同じボトムスを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申し付けください。
それでは、前回と同じようにバンチブック冒頭から順番に「複数素材を撮ったグループ写真」と「そのグループ写真の中で僕が最もオススメしたいイチオシ素材」を1セットとしてご紹介していきます。
Marling & Evans
このバンチブックの圧倒的な「目玉素材」であるOld Townを含むMaring & Evansの全27マークが冒頭を飾ります!
全部で3ボディ。
いずれも個性的で素晴らしいボディです。
まずは冒頭のOld Town(上画像)からご説明します。
Old Townは先人たちが築き上げたレガシーに敬意を払い、敢えて余計な手を加えず純粋に仕上げられた王道のウールン/紡毛フランネルコレクションです。
「目がギュっと詰まった芯を感じる素材感」「しなやかさから生まれる立体的なドレープ」「洗練を極めた霜降りカラーリング」など、ブリティッシュスタイルを好む粋人やクラシカルなスタイルを得意とするビスポークテイラーがウィンターシーズン向け素材に求めるすべての要素を兼ね備えた逸品です。
クセのないストレートなクラシックスタイルには時代に流されない卓越した美しさがあります。
そして、クセのないストレートなクラシックスタイルを演出するのにOld Townは完璧な素材です。
また、近年は合理的なオールシーズン対応の素材が強く支持を集める一方で、その反動からか「季節を感じられる」素材を求めるマインドも多く見られるようになってきました。
クラシカルな紡毛フランネルはその象徴的な素材だと思います。
このOld Townやおとといご紹介した傑作フランネル:William HalsteadのCrown Flannelはその筆頭ですね!
そういえば、おととい「フランネルはやはり紡毛!」と書きましたが。。。
Old Townを見て触りながら仕上がりをあれこれ想像したところ、その思いが更に強くなりました。
なだけでなく、Old TownがCrown Flannelに匹敵する傑作フランネルだとも確信しました。
胸を張って大オススメできる素材です!
品質は100% Wool(390g/m)とウエイトはCrown Flannel(450g/m)より少しライトです。
どちらかでお悩みの際には、色柄とともにウエイト差もポイントになるかもしれません。
皆さんならどちらに軍配を上げますか?
続いてMelange Flannel(中画像)をご説明します。
Melange Flannelは「古き佳き伝統」に敬意を払った素材作りに定評があるMarling & Evans渾身の「ヴィンテージ感あふれる顔が魅力のウーステッド/梳毛フランネル」です。
(紡毛ではなく)梳毛の太番手糸を使用することで、フランネル本来の厚みのある素材感はそのままになめらかなかつ上質なウールの風合いを兼ね備えることに成功させた、いかにもMarling & Evansらしい超優良素材です。
はい、「フランネルはやはり紡毛!」と上述しました。
もちろんその気持ちに嘘偽りはありません!
が、しかし、この梳毛フランネルも超スーパー素晴らしいと思います。
30年この業界にいる僕ですが、今までたくさん見てきたあらゆる梳毛フランネルの中でも間違いなく最上位に入る素晴らしさです。
ユニークなボディはもちろん高い独創性があるカラーリングも白眉だと思います。
Marling & Evansはやっぱりニクいところをついてきますよね!
一応の前提はSuitingですが、ジャケットやボトムスにも◎だと思います。
ジャケットなら「ブリティッシュツイードより軽快でイタリアンミルのJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)よりクラシカルなテイストがいいんだよね」という方にイチオシです!
もちろんスーツで作っておいて時々ジャケットとボトムスをセパレートして着るという選択も大アリだと思います。
品質は100% Wool(390g)です。
最後に3Ply Classcic(下画像)をご説明します。
3Ply Classicはヘヴィウエイトのクラシカルな3plyトロピカル(平織)素材です。
ウエイト、弾力、ハリコシといった多くのビスポークテイラーが愛する要素をほぼすべて持ち合わせたマスタピース、きっちりとしたお手入れをすれば間違いなく10年はへたらない、いや20年以上は楽々着用可能な強力ボディです。
品質は100% Wool(420g)です。
Old TownとMelange Flannelよりヘヴィというのがいいですよね!
いや、それどころか、LOUD GARDENで取り扱っているトロピカル素材の中で「最もヘヴィで最も打ち込みが強い」のが最高です!
上に無地10マークがコンパイルされていますがどれもナイスなカラー過ぎて目移りしてしまいます!
柄物は下2マークのみですがいずれもとっても魅力的だと思います。
僕は特に上(下から2番目)のストライプが好きです。
他のバンチブックには似寄りが一切存在しない超個性派ボディなのでご来店の際にはぜひともチェックをお願いします!
そのバシバシなハードさと強い反発力に「おお!」と感動なさる方も少なくないと思います。
トロピカルではありますが、このハリとウエイトならコートにもバッチリだと思います。
僕も上から7番目のグリーンでトレンチコートを作ってみたいです!
めちゃくちゃいい感じの一生モノに仕上がるだろうな〜。
Marling & Evansは ↓こんなミル↓ です。
—–
Maring & Evansは1782年にイングランド南西部のStroudに紡績・製織・整理の機能を持つ一貫生産体制のメーカーとして設立されました。
19世紀にはフランネル素材で広く知られるようになり、1920年代にはロールスロイスが厚手フランネル素材を車の内装に使用したことでも話題になりました。
1960年代には現在のHuddersfieldに移転、Flannel、Saxony、Lambswool、Shetland、Undyed British Woolといった英国スタイルの素材だけを展開して今日に至ります。
特に、「英国羊毛のナチュラルカラー糸で生産するUndyed British Wool」はその生産工程のこだわりを数多くのメディアが取り上げるなど、Marling & Evansの代名詞的存在にまで育ちました。
具体的には「希少な英国羊毛のみを使用して」「紡績・製織工程に染料や化学物質は使用せず」「フィニッシュ工程では天然の石鹸を使用して」Undyed British Woolは生産されています。
加えて、全生産工程が半径6マイル以内の工場で行われるため二酸化炭素の排出量が最小限に抑えられています。
Undyed British Woolは環境への負荷が抑えられると同時に昔ながらのブリティッシュウールの味わいが見事に表現されたこの時代に相応しい傑作なのです。
*今日ご紹介するボディはいずれもUndyed British Woolではありません。
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Marling & Evansの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
冒頭も冒頭、1ページ目にコンパイルされているOld Townのストライプをセレクトしました。
美しいライトグレイにクラシカルなホワイトのチョークストライプ!
そして、魅惑のOld Townボディ!!
素晴らしくカッコいい素材ではないでしょうか。
約3.8cm巾のワイドピッチもいいですよね〜。
僕はこちらなら1930’sテイストが薫るスリーピーススーツが作りたいです。
ライニングは早くも完売が見えてきた “♡ Camo” silk c/# GPがいいでしょうか。
そして、ベースのライトグレイに近いカラーでスカルハットを作りたいです。
サイドクラウンに巻くグログランテープはストライプのカラーを拾ってホワイトにしたいです。
クラシックなスリーピースとスカルハット!
最高にロック&ロールダンディなスタイリングではないでしょうか!?
すご〜くやってみたいです。
Kynoch
Kynochは1788年創業、ツイードなどカントリーテイストが強いスポーティな素材を得意とするスコットランドのスーパー老舗ミルです。
日本の既製品ではほとんど流通していないため知名度こそ高くないですが、ヨーロッパのビスポークテイラー業界では永きに渡って重用されてきた歴史を誇ります。
それゆえ、そのアーカイヴには数多くの傑作ボディが遺されています。
そして、現在においてもブリティッシュクラシックのユニークな側面を深掘りできる希少なコレクションを揃えています。
しかし、1788年創業というのはすごいですよね。
創業236周年、モーツァルトが活躍した時代です!?
Traditional Collection(上画像)はそんなKynochの面目躍如たる温故知新なスーパークラシカルSuitingです。
具体的には、英国のテイラードウェア業界において糸番手の主流が52番手双糸(ソウシ)になる前のSuitingを再現した、「一度踏み込めば抜け出せなくなるディープな世界」を感じさせるロマン溢れるモダンヴィンテージコレクションです。
実際の糸番手は36番手双糸、(よき意味で)太番手ですよね〜!
その太番手と強い打ち込みに由来する「豊かなハリコシ」と「スーパードライなタッチ」と「マットな質感」が最高です!
クラシカルなボディにピッタリの色柄も素敵過ぎます!!
初見の時に思わず「もっと多くのマーク数があればいいのに〜!」と独り言をしてしまったくらいです。
「KynochといえばJacketing!」と思っていましたが、数年前にリリースされ人気を博したフランネルといいこのTraditional CollectionといいSuitingも素晴らしいですね。
下画像の9マークは流通量の少ない希少なコレクションMayfair Collectionです。
Mayfair CollectionはUKミルには珍しいSuper130’s Wool原料を使用した*Four Seasonsタイプのラグジュアリーコレクションです。
*Four Seasons:ヨーロッパでの4シーズン/オールシーズンを意味しており高温多湿な日本では「盛夏を除いたオールシーズン」という解釈が正しいかもしれません
きっと「極めてKynochらしくない」ボディなので希少なんでしょうね。
個人的にはどう考えてもTraditional Collectionが持つ謳い文句の方が心躍るのでバンチブックが届いて開けた瞬間は「ふーん。。。」という感じだったのですが、素材を実際に触ってみてすごくビックリしました!
だって。。。
肌触りが想像のはるか上をいく贅沢さだったんですもの!
それでいてしっかりした素材感を持ち合わせているのも堪りません。
変にイタリアンミルを意識した「顔」ではなく、UKミルらしいダンディな佇まいを感じさせる「顔」なのもすごくいいですよね。
これは掘り出し物ですね!
流通量が少ないという情報もなんだか「くすぐられる」ものがあります。
品質は100% Super 130’s Wool(270g/mで)す。
個性は異なれど、いずれのボディも作り手のこだわりが凝縮された会心の素材だと思います。
Kynochの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
Traditional Collectionの上から3番目、ライトグレイのヘリンボンをセレクトしました。
ボディが誇るヴィンテージ感を際立たせる色柄に惚れました!
ヘリンボンのピッチも絶妙だと思います。
僕はこちらなら、敢えてモダンなアメリカントラッドテイスト溢れるシングルブレステッドスーツを作りたいです。
ジャケットはナロウ巾のノッチドラペル + 段返りの3ボタン + 3パッチポケット + センターフックヴェントといったイメージでしょうか。
ボトムスは0プリーツでやや短め丈のスリムシルエットで仕上げたいです。
新鮮な1着に仕上がりそうです!
あるいはバルマカーンコートを作るのもアリかもしれません。
William Laycock
William Laycockはあまりバンチブックに登場することがないブランドなので、皆さんもMaring & EvansやKynoch以上に耳馴染みがないかもしれません。
かくいう僕もGIEVES & HAWKES時代に一度か二度コレクションに組み込んだことがある程度なのでそこまで詳しくありません汗。
ですが、かなりの長い歴史を持つ老舗です。
具体的には1835年にイングランド北部のBradfordにあるLaisterdykeで創業された老舗テキスタイルメーカーです。
先にご紹介したKynochに比べるとかなり「若い」ですが、1835年といえば日本はまだ幕末、200周年目前ですから老舗で間違いありませんよね!
というWilliam Laycockのコレクションは「その歴史に裏打ちされたトラディショナルなモノ作りと現代的な感性を駆使した素材」が中心で、特に南アフリカ産のハイエンドケープタウンモヘア糸を使用した素材が有名です。
現在は大手マーチャントScabal/スキャバルの傘下に入っていて、それゆえの安定的な生産体制がWilliam Lycokcのブランド価値を最大限に高めているそうです。
こちらの10マークはいずれもChelseaと名付けられた「時代に流されない普遍的な美しさを備える」ブリティッシュスタイルスーツを作るのに最適な素材です。
比較的プライスが控えめというのも嬉しい限りです。
品質は100% Wool(290g/m)です。
William Laycockの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
一見するとかなりクラシカルながら「織で表現したマルチウインドウペーンとブルーのピンストライプで表現したウインドウペーンの共演」がさりげなく楽しい、洗練を極めたオーヴァーチェックをセレクトしました。
僕はこちらならややタイトフィットのダブルブレステッドスーツを作りたいです。
ジャケットはクラシカルな6ボタン2つがけがいいですね!
そのスーツを着る時はVゾーンも足元もブルー系でまとめたいです。
スーツに合わせてシャツもネクタイもソックスもウインドウペーンにするのも面白いかもしれません!
Lassiere Mills
LOUD GARDENでもプチヒットを記録ししている(かなりマニアックな素材なのでスマッシュヒットまではいっていません汗)Heritageシリーズの絶品ボディ2種が今シーズンも健在です!
僕も「タイミングを見て絶対に作りたい!」と思っていたボディなので廃番にならなくて本当によかったです。
上の10マークは「1980~90年代に老舗ブリティッシュアウターブランド(「あの」ブランドだそうです!)が使用していたクオリティを丁寧に復刻」したHeritage: 80’s Royal Gabardineです。
こちらは「一昨年のニューボディ」ですね。
初年度にかなり好評だったため昨シーズンはニューカラー2マークを追加してリピートしたのですが、今シーズンは複数マークを入れ替えて差し引き2マーク増の拡大展開、これは嬉しい限りです!
そして、とにかく素晴らしい素材なので拡大展開も納得です。
具体的には、強撚のウール糸をしっかりと目を詰めて打ち込むことで「シルエットを立体的に美しく見せる豊かなドレープ」と「並外れた弾力と優れたハリ」を表現した他のミル/マーチャントのコレクションには絶対にない希少なボディ、現代でもその個性的なアーカイヴに魅了された多くのビッグメゾンから生産依頼のオファーを多数受けるLassiere Millsならではの傑作です。
品質だけでなくカラーも当時の資料を参考にして忠実に復刻しているそうです。
さすがはLassiere Mills!
これだけ打ち込んだ素材ですので耐久性も間違いありません。
品質は100% Wool(400g)、スーツはもちろんのことコートやパンツにも大オススメです。
下の6マークはHeritage: Frontier、いわゆるWool Denimコレクションです。
リリースによれば「アーカイヴルームで発見したコレクションを元に粗めに紡いだ糸を3/1のツイル(綾織)組織で織り上げた」とのことです。
3/1組織により緯糸の露出が控えめになることでデニムのような独特のカラーリングが表現されるとのこと。
なるほどです。
英国らしいSense Of Humourが詰まったボディですね!
品質は100% Wool(420g)です。
今までもDenim風の表現をした100% Wool素材はたくさん、山ほど、腐るほど見てきました。
が、簡単なようで難しいのでしょう。
「ふ〜ん」という素材がほとんどでした。
しかしながらこのFrontierは違います。
上述したデニムらしいカラーリング、バシバシに打ち込んだハードな素材感、そしてWoolならではの品のよさエトセトラ。
僕が今まで見てきたWool Denimの中では圧倒的な完成度だと思います。
そして、驚異的にカッコいいと思います!
なので、昨シーズンは多くのお客様にオススメしたのですが、その結果、スーツ、ジャケット、ボトムス等々、たくさんのご注文をいただきました。
いずれも最高の仕上がりでした!
というLassiere Millsの2ボディはどちらも超スーパーオススメですのでご来店の際にはぜひとも見て、触って、仕上がりをあれこれ想像してみてください。
ちなみに、Lassiere Millsは ↓こんなミル↓ です。
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英国の伝統的な物作りと最新のトレンドを巧みに融合させたクリエイションを特徴に持つLassiere Millsは比較的若い(といっても僕よりもはるかに年上ですが笑)ミルで、1949年にイングランド北部のYorkshireにある毛織物の聖地Huddersfieldで設立されました。
基本的には、Super 100’s~180’s・梳毛Cashmere・Pure Silkといったラグジュアリー原料を使用した素材がコレクションの中心を担います。
ゴルフ4大タイトルのひとつであるマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーである事もこの業界では「密かに有名」です。
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Lassiere Millsの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
80’s Royal Gabardineからニューカラー:下から3番目をセレクトしました。
経糸(タテイト)にベイジュ、緯糸(ヨコイト)にブルーの糸を使って織り上げられたいわゆるSolaro/ソラーロタイプの美しい素材です。
角度によって緯糸のブルーがかすかに存在感を増す「玉虫」感が魅力です。
僕はこちらならモダンクラシックなスリーピーススーツとバルマカーンコートとネクタイを作って5ピースにしたいですね!
5ピーススーツはGIEVES & HAWKES時代にスマッシュヒットさせたことがあるので常々「またやってみたい!」と思っていましたが、この素材なら最高にクールにキマリそうです。
以上です。
もし皆さんが「お!」とお思いになるナイス素材があったなら嬉しい限りです。
4回連続英国素材になったので次回はイタリア製あるいはスペイン製素材をご紹介します!
乞うご期待ください。
20th. Sep. 2024
Ryoji Okada