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New bunch book collection for 2024-2025 Autumn/Winter, vol.4: Dormeuil / William Halstead / John Cavendish / Savile Clifford

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 9月の14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ Statement shirt: DON’T LOOK BACK

  ☑︎ Statement shirt: The Union Jack

  ☑︎ リペア&リメイク一部再開しました

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ “Robots” Shirting入荷!

  ☑︎ “World Map” Shirting入荷!

  ☑︎ “Polka Dots” Shirting入荷!

  ☑︎ The Loudest Voice vol.38 in store now!

  ☑︎ オーダーメイドシャツ¥3,300 offキャンペーン

 

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  ☑︎ vol.1: Special Lining

  ☑︎ vol.2: Classic Shetland by W.Bill

  ☑︎ vol.3: Dorchester by Hardy Minnis

 

 

 

MLBがレギュラーシーズンの佳境にあり、NFLが開幕し、NBAの開幕が迫っている今日この頃です。

アメリカのメジャースポーツを観戦していると「おお!」と懐かしくもエキサイティングな音楽に心踊らされることがままあります。

ゴーン!という鐘の音やQUEENのあの曲やGUNS N’ ROSESのWelcome To The Jungleあたりはかなりの頻度で耳にしますよね。

BRUCE SPRINGSTEENのGlory DaysやEUROPEのThe Final Countdownも定番曲でしょうか。

MLBでは僕も大好きなGEORGE THOROGOOD AND THE DESTROYERSのBad To The Boneが流れたこともありました!

そういえば、最近のMLBはヒスパニック系の人たちが多く見ていることからラテン系の曲が使われるケースがかなり増えているという報道を少し前に見た記憶もあります。

そういったアプローチもとってもいいと思います。

なにしろ「音楽とスポーツ」って最高の組み合わせですもんね!

ということで昨日と今日は、なにやら不穏な「ゴーン!」という鐘の音から始まる名曲「地獄の鐘の音/Hells Bells」がオープニングトラックを飾るロック&ロール史上に燦然と輝く歴史的名盤Back In Black(1980年作品)を愉しんでいます。

いつ聴いてもサイコーですよね。

AC/DCをリアルタイムで聴いたのは本作より少し後ですが、同時代に学生時代を生きることができたのは本当に幸福でした!

活動自体はもう「最後の⚪︎年」になっている彼らですが、今年の5月から8年振りとなるヨーロッパツアーを敢行したようです。

ドイツ(2公演)→ イタリア(1公演)→ スペイン(2公演)→ オランダ(1公演)→ ドイツ(4公演)→ オーストリア(2公演)→ スイス(1公演)→ イギリス(2公演)→ ドイツ(3公演)→ スロヴァキア(1公演) → ベルギー(1公演)→ ドイツ(2公演)→ フランス(1公演)→ アイルランド(1公演)の全24公演だったようです。

もちろん全公演スタジアム/アリーナクラスのヴェニューでチケットも売れに売れたそうです。

素晴らしいですね。

ちなみに、アイルランド公演は僕のバースデイ:8.17 Satでした。

アイルランドでAC/DCの生ライヴをバースデイに観られたら最高でしたね!

それから、24公演中11公演がドイツというのも面白いですね。

いずれにしてももう1回だけでいいから生ライヴが観たいです!

そして、できればもう1枚(あるいは2枚)だけでもスタジオアルバムをリリースして欲しいですね。

最後にHells Bellsのオフィシャルミュージックヴィデオを貼っておきます!

お時間があれば皆さんもぜひ愉しんでください。

 

 

 

ところで。

「イギリス」といえば。

昨日に引き続き新作バンチブックをご紹介します。

4回目の今日もイギリスで織られた極上素材がコンパイルされているバンチブックです。

具体的にはDormeuil/ドーメル・John Cavendish/ジョンキャヴェンディッシュ・William Halstead/ウィリアムハルステッド・Savile Clifford/サヴィルクリフォードの「4社混」なバンチブック、とってもディープかつマニアックなSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)がコンパイルされた会心のコレクションです!

今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介しますのでぜひとも最後までご覧ください。

今日もまた皆さんが「おっ!?」と思う素材がありますように!

ではでは、早速いきましょう。

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

とても個性が強く、そしてその個性がかなり異なるマーチャント/ミル/ブランド4社の新作がコンパイルされているバンチブックです。

クリエイションにあまり共通項のない4社ですが、だからこそ見ている分にはすごく楽しいと思います!

なので、皆さんの心にはどこの素材が「刺さる」のか?

とっても気になります。

いずれにしてもすごく優秀なバンチブックですので。ご来店の際にはぜひともじっくりチェックしてください。

もちろん、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能ですので「Dormeuilの上から3番目のストライプはどういう感じの全貌?」とか「これに近いチェックでmade in Italyの素材はある?」とか「とてもいい感じなのでこれで前回と同じスーツを作っておいて!」といったご質問やご要望がありましたらどうぞお気軽にお申し付けください。

それでは、ご紹介を始めます!

 

 

まずはDormeuilから。

 

 

DormeuilのベストセラークオリティAmadeus 365です。

Amadeus 365は「AmadeusとともにDormeuilのシンボル的なボディのひとつである」と同時に「流行に左右されないクラシックさを大切にしたPrestige Suiting」です。

具体的には、膨大にあるDormeuilのコレクション中で最も人気のあるAmadeusと同じ「厳選されたSuper 100’s原料」を使用、従来のAmadeusより緯糸(ヨコイト)を細くすることで軽量化をはかり、*1年365日/シーズンを問わず着用可能なウエイト/厚さ/素材感を実現したいわゆるFour Seasonsタイプの素材です。

*1年365日はヨーロッパでの感覚ですので日本では盛夏を除くオールシーズンといったイメージになります

「厳選された原毛」と「英国素材ならではのしっかりとした打ち込み」、そして「丁寧なフィニッシュ」による「重厚な光沢と耐久性、優雅なしなやかさ」がその特徴です。

品質は100% Super 100’s Wool(260g/m)です。

Dormeuilの説明は。。。

不要だとは思いますが簡単に!

Dormeuilはパリに本社を置く世界最古のマーチャントです。

その歴史は1842年にイギリスから毛織物を輸入販売することから始まりました。

以降、「1927年に世界で初めて服地にセルヴィッヂ(耳)を採用」「それまでは難しいとされていたMohair原料を使用した服地の製造に成功」「Tonik等の歴史的傑作を複数リリース」といった数多くの逸話を残して現在に至っています。

上記の通りフランス企業ながらも創業ほどなくして独自の感性を反映したオリジナルファブリックをUKミルに織らせたり、1971年にはロンドンに1号店をオープンさせたり、UKミルを傘下に収めたりと「英国色」が極めて強く、コレクションはそのほとんどすべがイギリスのハダースフィールドにある傘下のミルにて生産されています。

創業から182年。。。

紋章に刻まれている “domus optima domous amica(最高の品質を最高のおもてなしで)”という言葉のとおり、現在もトップマーチャントとして世界80カ国以上にその美しい作品を供給し続けています。

 

 

Amadeus 365の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

「グループ写真」の上から6番目のピンドット素材です。

この最高にダンディなブルーグレイ!

そして、スタイリッシュかつ遊び心あふれるピンドット!!

素晴らしくかっこいい素材ではないでしょうか。

僕はこちらなら正統派のダブルブレステッドスーツを作りたいですね。

ぱっと見はすごくシックに見えると思うのでライニングはド派手にしたいです。

“♡ Camo” silk c/# RWBがいいかな??

 

 

William Halsteadです。

 

 

 

昨秋センセーショナルなデビューを果たしたWilliam HalsteadのCrown Flannelは今シーズンも健在でした!

ご注文いただいたお得意様が皆さま「最高です!」という感想を抱いてくださった逸品です。

なので、「1シーズンで終了!」とならなくて本当によかったです。

William Halsteadはイングランド北部に位置するウェストヨークシャー州ブラッドフォードにて1875年に創業されたミルです。

「William HalsteadといえばMohair素材」と称されるWilliam Halstead、「British Mohairの大家的存在」とも呼ばれるWilliam Halstead。。。

とにかくWilliam HalsteadはMohair素材が得意です。

名門マーチャントのバンチブックにコンパイルされているmade in EnglandのMohair混紡素材は多くがWilliam Halstead謹製なのもこの業界では有名な話です。

そんなWilliam Halsteadが、昨シーズンCrown Flannelという気合の入った名前の素晴らしいフランネルをリリースしたのはちょっとした驚きでした。

昨今はフランネルですらも「軽くてソフトで薄め」というキイワードが重要になっていますが、Crown Flannelはその逆を突き進む「よき意味で時代遅れ」な逸品です。

もう少し突っ込んでご説明すると。。。

Crown FlannelはWilliam Halsteadの地元であるウェストヨークシャー州で紡績された短繊維糸を使用したウールン/紡毛フランネルです。

最近はフランネルもウーステッド/梳毛が増えてきていますが、そしてそれはそれで決して悪くないのですが、やはり本来は紡毛ですよね!

僕はそう思います!

が、もちろんCrown Flannelの特徴は短繊維糸を使用した紡毛というだけではありません。

「フィニッシュ工程で表面を掻く事で表現している独特のふっくらとした滑らかな肌触り」「450gとやや重めのウエイト」「昔ながらのしっかりとした打ち込み」といった豊かな特徴も併せ持つ、クラシカルなイングリッシュスタイルがお好きな方でしたら堪らない傑作だと思います!

こういったフランネル素材を生産すること自体はそこまで難しくないのかもしれません。

でも、だとしても、この時代に敢えてこのボディを15マークも取り揃える心意気には心底から敬意を表したいです!

はい、「Mohair素材のWilliam Halstead」がこのように秀逸なFlannel素材をリリースしたことが驚きだったという訳です。

もしも僕にお金があれば全マークで何かしらを作って妻にこっぴどく叱られたいくらいに素晴らしい素材です笑。

上:柄物8マークです。いずれもクラシック柄。その潔さやヨシ!ですよね。

下:無地7マークです。完璧なカラーヴァリエーションだと思います!

はい、いずれも昨年から変化はありません。

完全無欠の15マークなので変える必要がありませんよね。

そして、それなら昨年お迷いになられた方も安心ですよね!

お迷いになられたあの方やあの方にはぜひともご検討いただきたいです。

 

 

William Halsteadの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

上画像の上から2番目のストライプです。

絶妙にグレイッシュなブルー!

そして、約2.5cm巾のチョークストライプ!!

そしてそして、Crown Flannelボディ!!!

最高以外の何物でもありません!

僕はこちらなら「一見クラシカルだけれどエッヂの効いた遊びがあるスリーピーススーツ」を作ってみたいです。

ということは、お得意の 「縦横斜め」な ↓こちら↓ でしょうか!

ジャケット:セミノッチドラペル・シングルブレステッド&段返りの3ボタン・スランテッド/ハッキングポケット・サイドヴェンツ・ホリゾンタル裁断したアウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)

ヴェスト:ラペルレス・シングルブレステッド6ボタン・前身頃の上前(ウワマエ:左手側)を正バイアス裁断/下前(シタマエ:右手側)をホリゾンタル裁断・腰ポケットはヴァーティカル裁断

ボトムス:ベルトスープレス&サイドアジャスター付き・2インプリーツ・テイパードシルエット・6.0cm巾のターンナップヘム

といった感じ。

はい、以前にSmith WoollensのBotanyに収録されているバンカーストライプのネイヴィブルーとチャーコールグレイで1着づつ作ったデザイン/スタイルです。

あのスリーピーススーツ。。。

バルクアップ&デブ化で着られなくなったんですよね汗。

有酸素運動の頻度を高めねば!

とにもかくにも何かしらを作ってみたい素晴らしい素材です。

こちらはCrown Flannelはもちろんのこと、今日全体のイチオシでもあります!

 

 

John Cavendishです。

 

 

 

John Cavendishは1988年創業のブランドです。

創業35年というとテキスタイルメーカー業界ではヒヨッコ同然ですが、にも関わらず既に世界中の一流テイラーおよび数多くのデザイナーズブランドにも供給を行うなど極めて高い評価を得ています。

最大の特徴は、英国素材の持ち味であるハリとコシを残しながらもイタリア素材のような繊細さや優雅な光沢が表現された「英国素材とイタリア素材が高い次元で融合したかのようなテイスト」です。

その独特の「立ち位置」「よき意味での中庸さ」こそがまだ若いメーカーであるJohn Cavendishのプレゼンスを飛躍的に高めた主要因に違いありません!

強力な営業力といった副要因もあるのかもしれませんが。。。

営業力。。。

LOUD GARDEN/RYOJI OKADAに最も欠けている力ですね汗。

頑張らねば!!

それはともかく。

上7マークは90% Super 120’s Wool + 10% Silk(270g/m)のFour Seasonsタイプです。

確かにイタリアンミルっぽい品質ですよね。

美しい光沢は10% Silkがかなり「効いている」と思います。

が、その手触りは上述の通り豊かなハリコシに恵まれています。

そして、色柄は英国っぽいクラシカルテイスト!

これは「好きな人はかな〜り好きなのでは?」と思います。

僕は「Dormeuilのテイストがお好きならJohn Cavendishもツボじゃないかな?」と睨んでいます。

が、しかし、ハリコシは静止画像ではまったくお伝えが出来ませんし、10% Silkが効いている光沢も実際に素材を動かしてもらった方がより一層分かりやすいと思います。

つきましては、ぜひともご来店の際には実際に触って/動かしてみてください!

近々のご来店は難しいけれど「見てみたい!」という方には短めの動画を撮ってお送りすることも可能です。

下5マークは95% Super 130’s Wool + 5% Cashmere(260g/m)シリーズです。

タイプ的には上と同じくFour Seasonsタイプの素材です。。

もう少し突っ込んでご説明すると。。。

SilkではなくCashmereブレンドなので光沢については上の方がより強めですが、Cashmereゆえの豊潤な肌触りはこちらに軍配が上がります!

また、こちらはWoolがより細番手になりますのでソフト感についてもこちらが優っているでしょうか。

加えて、ご覧の通り色柄はこちらの方がやや「色っぽい」でしょうか。

皆さんはどちらがお好みですか。

ご来店の際にはぜひともそのあたりの「違い」もぜひ楽しんでみてください!

 

 

John Cavendishの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

優しいグレイと高貴なパープルのコンビネーション!

とっても好きです。

気品あるストライプ + 極上の品質ですからぜひとも作ってみたいです。

具体的にはクラシカルなスリーピーススーツが作りたいですね!

このカラーリングならライニングはもちろん “♡ Camo” silk c/# GPですね〜。

最高のハーモニーが生まれると思います。

あ、おとといも書きましたが、c/# GPは完売が近づいてきていますので気になる方はどうぞお早めにお願いします!

 

 

最後にSavile Cliffordです。

 

 

Savile Cliffordは1899年創業、現在は大手マーチャントScabalの傘下に入っているモダンクラシックなモノ作りを得意とするブランドです。

おととしのこのバンチブックでは3マーク展開に激減していましたので「あれ?そろそろフェイドアウトかな?」と寂しく思いましたが、昨シーズンは11マークと復活、今シーズンは12マークと少しだけ増えました

Savile Cliffordの素材で作ったことは一度しかないのですがとても好印象だったのでこの傾向は嬉しい限りです。

そして、昨シーズンから追加があった、つまり新鮮味があるのも嬉しい限りです。

コンパイルされているのはご覧の通りいずれも無地です。

上4マーク:Solaroタイプのヘリンボンです。いずれもとても複雑かつ繊細なナイスカラーです。

上から5番目と6番目:シャークスキンタイプの無地です。通常のシャークスキンより柄出しが強めで個性があり少々モード感のある「顔」に仕上がっているのが◎だと思います。

下6マーク:微妙に組織が違う素材もありますが完全な無地です。下から2番目はブラックです。

いずれもクリアカット素材、品質は100% Wool(250g)です。

ウエイトは比較的軽いのですがしっかりと打ち込んでいるのでFour Seasonsタイプという感じではなく「秋冬 + 春先 = 2.8シーズン」くらいお召しになれるボディだと思います。

 

 

Savile Cliffordの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

上から4番目のシャークスキンです。

上述の通りかなり個性的なシャークスキン(とは呼ばないのかも)だと思います。

それゆえにモード感があるのがいいですよね!

美しい光沢も魅力です。

僕はこちらならモダンクラシックなスリーピースを作ってみたいです。

 

以上です。

 

もし皆さんが「お!」とお思いになるナイス素材があったなら嬉しい限りです。

次回も極上の英国素材をご紹介予定です。

乞うご期待ください。

 

 

 

◆本日の一曲◆

 

 

Hells Bells

AC/DC

 

宝石のような楽曲だけが収録されている本作ですからこの曲が本作のベストソングではないかもしれません。

が、最高のオープニングトラックであることは間違いないですよね!

冒頭に「不穏」と書きましたが、この鐘の音はもちろん1980年に亡くなったシンガーBON SCOTTを追悼するためのものです。

というメンバーの思いと地獄や悪魔という言葉が散りばめられたリリックが奇跡的な化学反応を起こした名曲だと思います。

 

 

 

18th. Sep. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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