政治ウォッチが好きな僕ですのでここ最近は家庭生活と趣味と仕事以外にも楽しい時間を過ごしています。
なにせ、立憲民主党党首選が本格的にスタートし、アメリカ大統領選のTV討論会があり、自由民主党総裁選の告示&共同会見等があり。。。
とにかく盛りだくさんですから。
いずれの選挙も結果が出るのは先ですが、そして一票を投じる立場にはありませんがしっかりと注視したいと思います。
ちなみに、自由民主党の総裁選は「この人だけはイヤ!」という候補が何人かいる一方で「絶対にこの人がイイ!」という候補がいないんですよね。
妻の実家が選挙区に入っていてポスターがめちゃくちゃたくさん貼ってあることから親近感が湧きつつある、そして妻のお母様が絶賛していた上川外務大臣が日本初の女性総理大臣になるのは悪くないかな?とも思うのですが、情勢を見る限り決選投票に臨める可能性は0%っぽいです。
また、討論会等を見る限り実績と頭の明晰さは間違いないのですが、思い描いている国家観が伝わりにくいかな?とも思ったり。
となると。。。
決選投票に進める可能性があると報道されている中ではあの候補がイイかな〜?
まあ、党員でも党友でもないので上述の通り僕は一票を投じる立場にはいないんですけどね。
皆さんは誰がイイ(あるいはイヤだ)と思いますか?
立憲民主党党首選の情勢は「野田元首相が一歩リード」なんですね。
後々の国会論戦等を考えた時に頼り甲斐があるという評価なんでしょうか。
悪い印象はまったくない方ですが「過去の人」という感じがする気もします。
アメリカ大統領選もなんだか究極の選択みたいな感じになっていますし、選ぶのが難しいですよね〜。
繰り返し上述していますが、選べる立場にはいないんですけど笑。
ところで。
「選ぶのが難しい」といえば。
今日は超久し振りに新作バンチブックをご紹介します!
オーダーメイドシャツ用新作素材のご紹介やキャンペーンの告知など「まず先にやらなければ!」というネタがたくさんあったのでしばし更新が滞りましたが今日からしばらくは新作バンチブックのご紹介に傾注したいと思います。
忘れた頃になんとやら。。。ではありませんが、この3連休にも極上の1冊が入荷しましたし頑張らねば!
3回目の今日は入荷予定に入っていなかった1冊をご紹介します。
はい、タイトルにもある通りHardy MinnisのDorchesterです。
Hardy Minnisは世界最大級のテキスタイルサプライヤー/マーチャントグループHuddersfield Fine Worsteds(以下HFW)の核を成すブランドです。
HFWは主にそれぞれ豊かな歴史と特徴的なコレクションを誇る3ブランド:Hardy MinnisとHunt & Winterbotham、Martin Sons & Coを展開しています。
LOUD GARDENにその膨大なフルコレクションがすべて揃っている訳ではありませんが、輸入代理店のI社長が「これはLOUD GARDENにいいんじゃない?」とピンときたバンチブックをある日突然送ってくださるので主要な(アヴァンギャルドな)バンチブックは取り扱っています。
上記の「送ってくださる理由」はあくまで僕の予想なのですが、極上LinignコレクションFlashをリニュアルの度に欠かさず送ってくださること、総生産冊数が他のバンチブックより圧倒的に少ないため日本での流通も少ない(らしい)Bash Ⅱをリリースされてすぐに送ってくださったこと、今日ご紹介するDorchesterを初めて見た僕が「おお!これは素晴らしい」と感動したこと等々を考えたら当たらずとも遠からずじゃないかな?と思います。
そして、Dorchesterにコンパイルされている素材を入荷した翌日に早くもご注文なさったお得意様がいらっしゃることを考えるとI社長の勘・眼力は「鋭い!」と思います。
という訳で。。。
I 社長、ぜひともまた「これぞ!」というバンチブックを予告なしに送り込んでください。
楽しみにお待ちしております。
それはともかく、このDorchesterですが素晴らしいコレクションです!
その素晴らしさたるや「選ぶのが難しい」くらいです。
ご来店の際にはぜひともじっくりご覧ください。
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
Hardy Minnisは「ロイヤルワラントホルダーでカントリー素材を得意とするミル/マーチャントJohn G Hardy」と「世界のマーチャントビジネスにおける最古参の1社として有名なJ&J Minnis」の2社が合併することにより設立されました。
僕はJohn G Hardyにかなりの思い入れと憧れがあり、学生の頃は同社のツイードが使われた古着のジャケットを探して回った記憶があります。
というのも、John G Hardyには「Edward Ⅷ(ウィンザー公)が愛したグレンチェック:Prince Of Walesを作った」「紳士服が最もエレガントだった時代といわれる1930年に英国王室へツイードを納品した」「シェットランドツイードとハリスツイードを初めて世界中のテイラーに紹介した」といった数々の逸話があるからです。
当時しばしば足を運んでいたLloyd FootwearさんにJohn G Hardyの素材を使った既製品(記憶違いでもしかしたらバンチブックだったかも。。。)が置いてあったのも思い入れと憧れを強くしました。
特に大きなウィンドウペーンのツイードには猛烈な憧憬を抱いたものです!
また、J&J Minnisにも数多くの逸話があります。
その代表例が「現代紳士服の聖地として知られるSavile Rowは1902年にJ&J Minnisが16番地に拠点を構えたことで確立した」という逸話です。
また、僕が大好きなロック界にも彼らの素材を使ってスーツやジャケットを仕立てたミュージシャンが多数いると聞いています。
どちらもすごい逸話、背景を持っていますよね!
ちなみにJohn G Hardyは1890年、J&J Minnisは1874年に創業しました。
その長い歴史と伝統を裏打ちするかのように現在も故Erizabeth Ⅱから与えられたロイヤルワラントを保有しています。
故人のロイヤルワラントがどれくらいの期間有効なのかは分かりませんが、つまりいつかは失効する可能性があります(GIEVES & HAWKESをやっていた時に「保持し続けるのは結構大変なんだ」「だからロイヤルワラントを持っているということはあまりウリにしたくないんだよね」と本国のトップが仰っていた記憶があります)が、少なくとも現時点においては「世界で唯一ロイヤルワラントを持つマーチャント/ミル」という名誉にも授かっています。
さて、今回入荷したDorchesterは「極上のLambswoolを使用したJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)コレクションです。
「スーツを作りたい!」という色柄が多いですが、そして密かに僕はそれを目論んでいますが、ボトムスは寿命が短いと思います。
なので、スーツをご注文の際にはそこはご了承ください。
もちろん尻グリ等は補強テープを貼ってから縫製しますけれど。。。
それはともかく。。。
Lambswoolは直訳すると仔羊の毛、羊の一生で生後6ヶ月以内に毛刈りされた最初のウールを指します。
ウールの中でもとびきりソフトな風合いと美しい発色を誇るLambswoolがその特徴からニットウェアに多用されているのはご存知の通りです。
Dorchesterは特に上質なLambswoolを双糸(ソウシ)に紡いで製織しているのですが、原料が元来持つハイレヴェルなソフトさとウォームな特性を最大限に活かすために最終整理工程はLondon Shrunkと呼ばれる技法が用いられています。
London Shrunkは素材をナチュラルにテンションをかけることなくリラックスさせ、最終的にソフトでラグジュアリーでありながらもテイラーが好む安定性も保持できる最高峰の技法です。
最高品質の2-Ply Lambswoolと最高峰の最終整理工程が生み出す極上Jacketing。
それがDorchesterです。
触っていただければ、そのしっとりとした贅沢な面持ちとソフトでありながらもしっかりとした頼り甲斐のある風合いはすぐにお分かりいただけると思います。
ツイードのような野趣味はありませんが、この少々都会的でいかにも英国的なテイストはお好きな方がたくさんいらっしゃると思います!
もちろん素晴らしいのはそのクオリティだけではありません。
はい、色柄もとにかく最高にいい感じです!
スマートかつモダンなカジュアルテイストあふれる独特のカラーリングで再構築したトラディショナルパターンと無地が本当に最高です!!
最高のクオリティと魅惑の色柄のマリアージュ。
上述の通り、僕はすごく感動しました。
今日は全52マークを公開します!
ぜひとも最後まで見てやってください。
まずは冒頭のチェックを。
洗練されたカラーリングのグレンチェック:上3マークとガンクラブチェック:下3マークです。
バンチブックが届いて、開封して、この6マークを見た瞬間に僕は「おおお!」と盛り上がり楽しい気持ちでいっぱいになりました。
だって。。。
めちゃくちゃいいじゃないですか!
僕は特にグレンチェック3マークが好き、というかヨダレが出てしまうほど大好物です笑。
続いてウインドペーンです。
シンプルながらも超スーパーナイスセンスなカラーリングが堪りませんよね!
冒頭の6マークで盛り上がり、この6マークで思わず「これはいい!」と声を出してしまった(←本当です!)僕です。
ちなみに早くもご注文いただいたのは、1番下のブラウンです。
既に英国から着分が届いて工房へ出荷しましたのですが、(バンチブックの見本より)大きな着分で見ると素敵さが際立っていました!
僕はそのブラウンと上2マーク(グレイとブラック)がすごく気になっています。
やや大きめのガンクラブチェックです。
これはややトラディショナル色が強めですが、約0.9cm四方というチェックの大きさがモダンなフレイヴァーを薫らせていると思います。
個人的にはちょっとゆったりサイズのバルマカーンコートを作ってみたいです!
ハウンズトゥースです。
複雑なカラーリングのハウンズトゥースももちろんいいのですが、こちらのように2カラーで構築されたハウンズトゥースもクール&モダンでサイコーですよね!
10マークと他のパターンよりも多めのカラー展開があるので「これとこれを組み合わせたり」とか妄想がかなり膨らみます。
個人的には1930’sテイスト溢れるスリーピーススーツを作ってみたいなぁ。。。とも思ったり。
とにかくカラーリングが素晴らしいですよね!
ベイジュ〜ブラウン系が4マークあるのも嬉しい限りです。
先ほどより小さめのガンクラブチェックです。
こちらの4マークがこのバンチブックで最もカントリーテイストが強いでしょうか。
それでも、上3マークはどこか都会的ですよね。
その絶妙な塩梅が見事だと思います。
ヘリンボンです。
全11マークの堂々たるコレクションです!
パッと見はツイード風ですが実際は贅沢な風合いのLambswoolというのがいいですよね〜。
キレイ目なカラーが多いのも魅力です。
皆さんはどのカラーがお好きですか?
僕は右から6番目のライトブルーとその左隣のライトグリーンが気になっています。
2カラー構成のグレンチェックです。
先にご紹介した同じ2カラー構成のハウンズトゥース同様にクール&モダンですごくいいと思います!
グレンチェックはジャケットを作る予定で既にW.BillのClassic Shetland(のBlue & Red)を購入したのですが。。。
思わず追加で作りたくなります汗。
上3マークがすごく気になります。
無地です。
5カラーとも素敵ですよね〜!
これまた作ってみたいです汗。
続いて、52マークから僕が厳選を重ねてセレクトした(というか自分ならこれを作る!と思った)5マーク(6マークが正解かな?)をご紹介します。
冒頭にコンパイルされているグレンチェックからはこちらをセレクトしました。
Grey, White and Blueのトリコロールが抜群にモダンでカッコいいですよね!
僕はこちらならフォーマルテイスト強めのデザイン:ピークトラペル + シングルブレステッド1ボタンで作りたいです。
ライニングはRed, White and Blueの “♡ Camo” Silkがいいかな!?
ウインドウペーンからはこちらの2マークをセレクトしました。
どちらのカラーも最高にスタイリッシュですよね!
甲乙つけられませんでした汗。
こちらもフォーマルテイスト強めのデザインで作ってみたいです。
続いて、この2マーク。
同じカラーリングのハウンズトゥースとグレンチェックです。
僕はこちらの2素材を巧みに組み合わせたジャケットを作りたいです。
あるいはグレンチェックでジャケットをハウンズトゥースでボトムスを作って、一部パーツをクロスさせたいです。
いずれにしても、One of a kindでVery LOUD GARDENな1着が仕上がることでしょう。
後者の場合は2素材を交互に使ったニュースボーイキャップも作りたいです!!
ネクタイを作るのもアリですし、コートを作るのもいいいかも。
という感じで、果てしなく妄想が膨らんでいくナイスコンビだと思います。
最後に無地です。
贅沢で高貴なキャメルカラーに惚れました!
僕はこちらでダブルブレステッドのブレザーを作りたいです。
ボタンはヴィンテージのシルヴァーボタンがいいかな?
きっとダンディ極まりない1着に仕上がると思います。
以上です。
次回も英国性素材のバンチブックをご紹介します。
乞うご期待ください!
17th. Sep. 2024
Ryoji Okada