Ryoji Okada Official Website

Diary

New bunch book collection for 2024-2025 Autumn/Winter, vol.25: Overcoat

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 11月/12月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ 11.25 Monまで開催!オプションフリーキャンペーン

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ “Robots” Shirting入荷!

  ☑︎ “World Map” Shirting入荷!

  ☑︎ “Polka Dots” Shirting入荷!

  ☑︎ “Music Legends on Cards!” Shirting入荷!

  ☑︎ “Dinosaurs” Shirting入荷!

  ☑︎ “Flowers vs Digital Camo” Shirting入荷!

  ☑︎ “Floral Jacquard” Shirting入荷!

  ☑︎ 俺のエキサイティングなシャツ2枚 2024秋

  ☑︎ 俺のワイドなカモフラージュパンツ 2024秋

 

New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Special Lining

  ☑︎ vol.2: Classic Shetland by W.Bill

  ☑︎ vol.3: Dorchester by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.4: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.5: Marling & Evans / Kynoch etc.

  ☑︎ vol.6: Bodega

  ☑︎ vol.7: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.8: Drago

  ☑︎ vol.9: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.10: The Album vol.20

  ☑︎ vol.11: Premier Cru by Harrisons

  ☑︎ vol.12: Masquerade by Harrisons

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Marzotto

  ☑︎ vol.15: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.16: Piacenza / Ferla / Drago etc.

  ☑︎ vol.17: E.Thomas / Dondi / Moon etc.

  ☑︎ vol.18: Di Pray / Redaelli / Sondrio etc.

  ☑︎ vol.19: Novara / Marlane / Sondrio etc.

  ☑︎ vol.20: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.21: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.22: Plain & Fancy Linings by LBD

  ☑︎ vol.23: Abito & Supersonic by VBC

  ☑︎ vol.24: Flanella, Giacca & Cappotto by VBC

 

 

 

最高に嬉しいことに昨日は久し振りに忙しい1日となりました。

ご来店、ご連絡いただいた皆さまにこの場を借りて改めて厚く御礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

100%を出し切りましたので帰宅後はクタクタのヘロヘロでした。。。

が、心地よいクタクタ&ヘロヘロでしたし、昨夜は早めに就寝しましたし、今朝はこれからGGに行ってウエイトトレーニングをしっかりやるつもりなのでいつも以上に熱い気持ちで開店時間を迎えられると思います!

加えて、昨日は素晴らしい1日だったもののまだまだこの1ヶ月の低迷を盛り返すまでには至っていないので、今日からまた先週の月曜日を思い出して更にしっかりと日々に取り組まねばと思っています。

つきましては!!

ご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

ところで。

「100%」といえば。

今日は約1週間振りに新作バンチブックをご紹介します。

記念すべき25回目の今日はコート用のバンチブック:Overcoatです。

具体的には、Colombo謹製の最高級Pure Cashmereからヘヴィツイードやマイクロファイバーまでとにかく素晴らしいOvercoating(オーヴァーコーティング:コート向け素材)が「これでもか!」とコンパイルされている超優良バンチブックです。

つきましては、「今年はコートを作ろうかな?」とチラリとでもお思いの方はご来店の際に必ずやじっくりとご覧ください。

間違いなく「これぞ!」という素材が見つかると思います。

とはいえ、何事にも100%はありません。

なので、もし万一見つからなかった場合は。。。

別のバンチブックからご提案します!

とにもかくにも、今日も魂を込めて出来るだけ丁寧に全マークをご紹介します。

今回もまた皆さんが「おっ!?」と思う素材がありますように!

では、早速いきましょう。

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

M社さんが世界中から優れたOvercoatingを集めた本当に見事なコレクションです。

ちなみにこのバンチブックには50マークを超えるOvercoatingがコンパイルされているのですが、その約半分は昨シーズンから(あるいはそれ以前から)の継続マークです。

そして、それ以外の約半分は今秋新たに加わった新作です。

*昨シーズンで廃番となった素材も複数あります

昨年比で考えたら。。。

このバンチブックの魅力が5割程度は増していると思います!

はい、継続マークは「納得の逸品」なのですが、それに加えて新入荷マークが超スーパーナイスなのです。

という訳で、一部のお得意様には「見覚えがある素材」が複数出てくるのは承知の上で今日も全マークをご紹介します。

最後までおつき合いいただければ幸いです。

 

 

Colombo

 

 

「ヨーロッパ屈指の(つまり世界屈指の)カシミアメーカーColombo/コロンボによる美しいCashmere + THERMOシリーズ9マーク:100% Cashmere(480g/m)です。

Cashmere + THERMOは「最上級原毛および美しい毛並みによる贅沢な肌触り」に加えて「(毛足の長いカシミアにも関わらず)多少の雨の滴ならば自然に流れ落としてくれるColomboの独自技術加工:Thermoによる透湿撥水機能」を備えた、エレガント&ラグジュアリーなコートを作るにはこの上ない傑作Overcoatingです。

このバンチブックに初登場した4年前(だったと思います)はわずか4カラー展開でしたが、年々マーク数が増えていき今年は9マーク、どこを切っても完璧なコレクションが完成しました。

全マークが素晴らしいのですが、個人的には特に上7マーク:同系色の先染め原毛をミックスして表現されるメランジのシックな色調が特徴のMelange Cashmere + THERMOの繊細なカラーリングが見事だと思います。

その中でも、僕は上から3番目のベイジュと上から5番目のブラウンと上から7番目のネイヴィブルーが殊更に白眉だと思います。

こういったクオリティの素材/毛足のある100% Cashmere素材においてメランジのブラウンやネイヴィブルーは極めてレア、というか僕はほとんど見たことがないので本当に新鮮です!

下2マークは「メランジ糸使いではない王道無地」です。

メランジを素晴らしいと思いつつも「このタイプのカラーでも作っておきたいよなぁ。。。いや、洋服屋なら持っていないといけないよなぁ」などとも思ったり。。。

480g/mとOvercoatingとしては中庸なウェイト(ですが、100% Cashmereなのでとても暖かいです!)なので、重厚感が欲しくなるアルスターコートやダブルブレステッドのチェスターフールドコートではなくシングルブレステッドのチェスターフィールフィールドコートが特にオススメでしょうか?

いや、敢えて前者のタイプで作って軽快に着こなすのもアリでしょうか!?

定番ボディとはいえ想像力が駆り立てられます!

皆さんはどのカラーがお好きですか?

—–

Colombo(正式名称Lanificio Colombo)はイタリアのスイス国境近くBorgoseia/ボルゴセージアで創業したミルで、「カシミアなど高級獣毛繊維原料を使った高級テキスタイル」を得意としています。

そのクオリティーは世界最高レヴェル、数多くのラグジュアリーブランドにその美しい素材を供給していることでも有名です。

現在はニットやアクセサリー等も幅広く手掛けトータルファッションブランドとしての展開も進めています。

—–

 

 

Novara by Ermenegildo Zegna

 

 

Tessitura Di Novara/テッシトゥーラ・ディ・ノヴァラ(以下Novara)は1932年創業のSilk/Silk系素材専業メーカーです。

そのクオリティの高さは業界でも折り紙つきです。

それが証拠に世界最高峰のイタリアンミルErmenegildo ZegnaがSilk部門を強化する目的で2009年に買収しました。

以来、Zegnaグループ内の1ブランドとして確固たる地位を築き、Silkを中心に様々な原料を使った素材をコレクションに加えながら着実な成長を続けています。

今までもNovaraの素材がバンチブックにコンパイルされることはしばしばありましたが、Overcoatingのバンチブックに登場するのは初めてです。

なので、このバンチブック発注時にNovaraの名前を見つけた時には「おお!」とびっくりしたものです。

というNovaraの新作はLuxury Overcoatと名づけられたスーパーラグジュアリーなヘリンボン3マークです。

品質は極めて上質な天然繊維の二者混:87% Wool + 13% Silk(440g/m)です。

「高級感溢れるWoolの豊かな霜降りと柔らかなカラータッチ」と「遊び心のあるシルクネップ」が見事な化学反応を起こしたクラッシーでエレガントな雰囲気をまとった極めてNovaraらしいOvercoatingだと思います。

さすがはNovara by Ermenegildo ZegnaのWネームコレクションです!

*Novara単独のコレクションも存在します

クラッシーでエレガントな一方でしっかり打ち込んだ素材なので永く着られそうなのも嬉しいですね。

高貴な佇まいを持つアルスターコートあたりが「正解」でしょうか。

という素材なので、紳士だけでなくぜひ淑女にもオススメしたいです!

ColomboのCashmere + THERMOシリーズ9マークも、こちらのLuxury Overcoatも正直全マーク作ってみたいです。

それはどう考えても不可能(一生かけても不可能笑)なのですが、それくらい甲乙つけ難いです汗。

しかもまだ冒頭12マークしかご紹介していないのに。。。

という訳で、今日は僕のイチオシセレクションはなしにします!

決して手抜きではなく、セレクトが無理でした汗。。。

 

 

E.Thomas

 

 

E.Thomas/イー・トーマスは1922年にイタリアのスイス国境にほど近いLugano/ルガーノという湖の一角でErnesto Thomasによって創業されました。

以来、1世紀以上に渡って「高品質なWool素材をはじめ、CashmereやSilk、Linen、Mohairといった高級素材/天然素材を混紡したラグジュアリーかつクリエイティヴな素材」を作り続けています。

年間生産量がそこまで多くないせいか、あるいは(もし20年以上前と変わっていなければ)日本のエージェントさんが掲げる「多く流通させることが目的ではない。セールスも量より質!」という方針のせいか、日本における知名度はそこまで高くないのですが、その品質の高さは折り紙つきです。

それが証拠に僕の知る限り、テイラー業界内にもファンが少なくないミルです。

かくいう僕も、E.Thomasの真髄である「洗練されたイタリア的感性と旧き佳き英国的な素材作りに対する矜持が絶妙にフュージョンされたイタリアンブリティッシュ」なクリエイションに強く共感して、Carlo Barberaとともに一時期すごく憧れていました。

結構お高いので、この業界に30年近くいながらも2着くらいしか作れていませんけれど汗。

今回は、E.Thomasらしい「クラシックな要素とラグジュアリーな要素が絶妙に融合された」新作Overcoatingが登場しました!

上質なウールを惜しみなく凝縮することで柔らかくも芯のある引き締まったボディに仕上げ、入念なプレスで上品な光沢を引き出しているのがその具体的特徴です。

上3マーク:ヘリンボンはNovaraのそれとはまた違った魅力がある素晴らしい素材です。

「ぱっと見は無地に見せたい」という方にはこちらを、「より立体感のある素材感のコートがいい」という方にはNovaraをオススメしたいです。

1番下:大きめのグレンチェックもすごく素敵だと思います!

いずれも品質は100% Wool(500g/m)です。

ドレッシーなコートが「本命」だとは思いますが、ピーコート等カジュアルなコートを作っても◎だと思います。

 

 

Colombo

 

 

ここでもう一度Colomboが出てきます。

Novara by Ermenegildo ZegnaとE.Thomasが今シーズン登場した新作だったのに対して、Colomboは先にご紹介したCashmere + THERMOシリーズもこちらのWool Zibelineシリーズもこのバンチブックが登場した4年前からの定番です。

が、上述の通りマーク数が年々増えているCashmere + THERMOシリーズに比べてこちらのWool Zibelineシリーズはデビュー時よりマーク数が少なくなっています。

ということは。。。

気になる方はぜひとも今シーズンのうちにお願いします!

Wool Zibelineシリーズの最大の特徴・ウリは、ヨーロッパ屈指の(つまり世界屈指の)カシミアメーカーに「カシミアのようなタッチと見た目:Zibelineにこだわった毛足の長いウール素材を!」という強いリクエストとともに(M社さんが)別注をかけたゆえの「カシミアライクなルックス」です。

「上質なウールだけを使用したボディ」に「主にカシミア向けの仕上げ技術であるZibeline Finish」を施すことで、最上級原料が本来的に持つ光沢としなやかさが最大限に引き出されています。

品質は100% Wool(480g/m)です。

ウエイトはCashmere + THERMOシリーズと同じですが、やはりこちらの方がハードでしょうか。

はい、要するに「カシミアはちょっとソフト過ぎるけれど優雅さは欲しい」という方に絶対のオススメです!

プライスがCashmere + THERMOシリーズよりも税込¥154,000程度もお安い(!?)という魅力もあります。

 

 

Marling & Evans

 

 

こちらも今シーズン登場した新作です。

Undyed British WoolのスマッシュヒットとDgudaleの買収等々で、この10年くらい世界中で注目を集めている実力派UKミルMarling & Evans/マーリング&エヴァンスのクラシカルなツイードコレクションです。

「モダンな彩りで表現したトラディショナルチェック」と「Londonのビスポークテイラーからも高い支持を受けている(と聞いています)ヘヴィウエイトかつハードに打ち込んだボディ」が魅力のマニアックな素材です。

品質は上3マークが100% Wool(550g/m)で下2マークが100% Wool(480g/m)です。

この素材感、このウエイトなら保温性や耐久性など実用面でも高いスペックを誇ること間違いなしですね!

550g/mと480g/mというウエイトから考えたら、そしてこのハードさから考えたら、そしてそしてOvercoatというバンチブックにコンパイルされていることを考えたら。。。

コートを作るのが「正攻法」なのは間違いありません。

が、個人的には550g/mの方でスリーピーススーツを作ってみたかったりもします。

いや、スリーピーススーツとコートとキャスケットを作って5ピースにしたいかも!?

僕は特に上から2番目のグレンチェックに心惹かれています。

ちなみに、550g/mの上3マークは通常のトラディショナルチェックよりわずかに縦長です。

なので、着用時により細く長く見えるという効果もありそうです!

少しライトウェイトな下2マークもカラーリングが最高にイイですよね。

Marling & Evansは ↓このようなミル↓ です。

—–

Maring & Evansは1782年にイングランド南西部のStroudに紡績・製織・整理の機能を持つ一貫生産体制のメーカーとして設立されました。

19世紀にはフランネル素材で広く知られるようになり、1920年代にはロールスロイスが厚手フランネル素材を車の内装に使用したことでも話題になりました。

1960年代には現在のHuddersfieldに移転、Flannel、Saxony、Lambswool、Shetland、Undyed British Woolといった英国スタイルの素材だけを展開して今日に至ります。 

特に「英国羊毛のナチュラルカラー糸で生産するUndyed British Wool」はその生産工程のこだわりを数多くのメディアが取り上げるなど、Marling & Evansの代名詞的存在にまで育ちました。

具体的には「希少な英国羊毛のみを使用して」「紡績・製織工程に染料や化学物質は使用せず」「フィニッシュ工程では天然の石鹸を使用して」Undyed British Woolは生産されます。

加えて、全生産工程が半径6マイル以内の工場で行われるため二酸化炭素の排出量が最小限に抑えられます。

Undyed British Woolは環境への負荷が抑えられると同時に昔ながらのブリティッシュウールの味わいが見事に表現されたこの時代に相応しい傑作なのです。

*今回入荷した5マークはいずれもUndyed British Woolではありません

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Lassiere Mills

 

 

Lassiere Mills/ラッシャーミルズ渾身の「1980~90年代に老舗ブリティッシュアウターブランド(「あの」ブランドだそうです!)が使用していた素材を丁寧に復刻」したHeritage: 80’s Royal Gabardineです。

Heritage: 80’s Royal Gabardineは「一昨年のニューボディ」、そしてSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)のバンチブックにもコンパイルされています。

具体的には、強撚のウール糸をしっかりと目を詰めて打ち込むことで「シルエットを立体的に美しく見せる豊かなドレープ」と「並外れた弾力と優れたハリ」を表現した他のミル/マーチャントのコレクションには絶対にない希少なボディ、現代でもその個性的なアーカイヴに魅了された多くのビッグメゾンから生産依頼のオファーを多数受けるLassiere Millsならではの傑作です。

そして。。。

品質だけでなくカラーも当時の資料を参考にして忠実に復刻しているとのこと。

さすがはLassiere Millsです!

また、これだけ打ち込んだ素材ですので耐久性の高さも間違いありません。

品質は100% Wool(400g)、コートはもちろんのことスーツやパンツにも大オススメです。

それが証拠に上記の通りSuitingのバンチブックにもコンパイルされています。

というHeritage: 80’s Royal Gabardineは初年度にかなり好評だったため昨シーズンはニューカラーが2マーク追加されたのですが、今シーズンは複数マークを入れ替えて差し引き2マーク増の拡大展開、合計10マークとなりました!

とにかく素晴らしい素材なので拡大展開も納得です。

*Overcoatには都合上4マークしかコンパイルされていません(上の画像はSuitingにコンパイルされている10マークです)のでお気をつけください!

ちなみに、Lassiere Millsは ↓こんなミル↓ です。

—–

英国の伝統的な物作りと最新のトレンドを巧みに融合させたクリエイションを特徴に持つLassiere Millsは比較的若い(といっても僕よりもはるかに年上ですが笑)ミルで、1949年にイングランド北部のYorkshireにある毛織物の聖地Huddersfieldで設立されました。

基本的には、Super 100’s~180’s・梳毛Cashmere・Pure Silkといったラグジュアリー原料を使用した素材がコレクションの中心を担います。

ゴルフ4大タイトルのひとつであるマスターズのグリーンジャケットを提供しているメーカーであることもこの業界では「密かに有名」です。

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Moon

 

 

Moon/ムーンも魅惑のOvercoating:Mohair Boucle Coatをリリースしました

初見時に思わず「これはいい!!」と声を出してしまったこちらのMohair Boucle Coatは、Mohairをブレンドしたモダンなツイードコレクションです。

毛足の長いMohair糸由来の優雅な表面感と贅沢な光沢、そしてわずかな野趣味がその特徴です。

クラシックに傾倒しすぎない現代的な顔を持ち合わせているため、ドレススタイル以外にもニットウエア + デニムパンツなどカジュアルスタイルとの相性も良好!

「オンオフ問わずのスタイリングが楽しめる1着」に仕上がること間違いなしの逸品です。

シンプルにして存在感抜群の色柄もサイコーですよね!!

ゆったりフィットのバルマカーン、敢えてのチェスターフィールド、意外やトレンチ。。。

考えるだけでもワクワクしてきます。

あ、掟破りのスーツを作ってもいいかもしれません!

品質は83% Wool + 16% Mohair + 1% Polyamide(520g/m)です。

ちなみに、Moonは ↓こんなミル↓ です。

—–

England北部のYorkshire州に本社を構えるMoonはヴィクトリア女王が即位した1837年創業です。

創業者Abraham Moonが起業した際は「家庭で紡いでいたツイードの糸を集めて買い取りそれを仕上げて販売するスタイル」だったそうです。

そして、1868年に毛織物の仕上げに理想的なこの地の水を引き込み製織工場を設立。

新しく敷かれた鉄道の力もあり、 Moonのツイードは国内のみならずヨーロッパへと広まりました。

Moonは創業以来現在に至るまで「染色・紡績・製織・整理といった全工程」を自家工場内で一貫して行っています。

Moonのツイードが工場生産でありながらも、家庭で作られるような手織り感の深い味わいを持っているのはそのためです。

ちなみに、英国では紡績もできるミルは極めて少ないのが実情です。

その優位性から生み出される「複雑に何色もブレンドされた美しい糸」はMoonが多く持つ優れた特徴のひとつで、それゆえの個性的なデザインも世界中で高い評価を受けています。

また、自社の一貫生産ゆえにコストパフォーマンスにも非常に優れており「ツイードならまずはMoonから探してみる」のも良策かもしれません。

僕は一度だけMoonの本社を訪れたことがあります。

確かに駅から近かった記憶があります。

そして、思いの外モダンな会社(特にデザインルーム)だったことに感銘を受けました!

以来、Moonが大好きです!

—–

 

 

Angelico

 

 

 

クリエイティヴなデザインと比較的リーズナブルなプライスが魅力のイタリアンミルAngelico/アンジェリコのウルトラヘヴィOvercoatingもコンパイルされています!

品質は100% Wool(650g/m)!

Traditional Heavy Tweed Coatと名乗るのも納得のウエイトです。

太番手使いかつしっかりした打ち込みでこのヘヴィウエイトを実現しているのですが、それゆえの「ビッグな柄」と「(ウエイトの割には)そこまで厚くない肉感」がいいですね。

もちろん2カラー使いのシンプルなカラーリングもクールだと思います。

そして、ヘヴィウエイトのツイードですからヴィンテージタッチが強めの少々ざらついた肌触りも「通好み」ではないでしょうか。

Angelicoらしいさりげない個性がふんだんに表現されたナイス素材だと思います。

僕はマキシ丈のバルマカーンコートが作りたいですね〜!

4マークとも素敵ですが、作るなら1番下のグレンチェックでしょうか。

この画像では柄の全貌が分かりにくい(単独画像でも分かりにくい)ので問屋さんが供給してくれた仕上がりイメージ画像(下画像)もご紹介します。

すごくイイ感じですよね!?

 

 

Domestic

 

 

日本における毛織物の聖地:尾州(ビシュウ)メイドの「作品」です。

具体的には100% Super 100’s Wool(470g/m)品質の我々が「ウールビーヴァー」と呼ぶ毛足のあるOvercoatingです。

「ウールビーヴァー」はジェンダー:メンズ/レディース、スタイル:ドレス/カジュア、そしてデザイン等々を問わない「万能選手」なコート素材です。

一般的にはごくごく普通の原毛を使うことが多いのですが、こちらはOvercoatingとしては珍しいSuper 100’s Wool使いというのがイイですね!

尾州の匠たちの矜持を感じます。

また、静止画像だと表現が少々難しいのですがしっかりと打ち込んだ素材でもありますので、「公私を問わずガンガン着るコート」にもオススメです!

こういったクオリティの素材には珍しくオリーヴグリーン(1番下)が収録されているのも嬉しい限りではないでしょうか?

こちらならミリタリーテイストが強めのコート、例えばグレートコートなどがいいかもしれません!

意外とシャーロックコートもハマりそうですね!

 

 

Olmetex

 

 

1952年にイタリアのComo/コモで創業されたOlmetex/オルメテックスの3マークです。

スイス国境付近にあるComoは古くよりシルク産業が盛んな地区として有名で、Como産のシルクは「世界最高水準のクオリティ!」と高い評価を受けています。

が、このOlmetexはシルクではなくコットン専業メーカーです。

GIEVES & HAWKES時代に何度か訪れているのでComoのメーカーについてはある程度の知識があるつもりなのですが、Comoのコットンメーカーってかなり意外です。

しかも、Shirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)ではなく、高密度コットンをメインにクラシックかつテクニカルなコットン素材を生産しているテキスタイルメーカーですから意外中の意外です。

まだまだ勉強が足りませんね汗。

そんなやや異端児的なテキスタイルメーカーですが、英国の某老舗アウターメーカーを筆頭とした一流のメーカー/ブランドから定番としてその優れた素材が採用されるなどこの分野における最高峰の誉れ高い存在でもあります。

こちらのGloveはそんなOlmetexのアイコン的超高密度コットン、とっておきのバルマカーンコート(ここではステンカラーコートと書いた方がより正しいかな?)にうってつけの素材です。

よき意味でバシバシです!

品質は100% Cotton(330g/m)です。

 

 

The British Millerain

 

 

UKコットンの老舗The British Millerain/ザ・ブリティッシュ・ミラレーン謹製のこだわり素材7マークです。

The British Millerainは1880年にYorkshireにて創業された老舗コットンメーカーです。

創業当初より主にアウター向けテキスタイルを生産しており、中でも英国伝統のオイルドコットンのクオリティを格段に向上させた「発明」は商標にもなっているほど有名です。

その発明を使ったオイルドコットンはファッションのみならずミリタリーウェアやフィッシャーマンズウェアなど様々なジャンルにおいて重要な役割を果たしてきました。

イギリスのコートの歴史を支えてきたトップブランドたちとの関係性は現在も引き継がれ依然として変わらぬ供給を続けています。

近年はよりタウンユースで実用的なノンオイルのコレクションも高い評価を得ています。

また。全クオリティで非常に高いレヴェルの撥水性・耐水性・防風性を実現していることも見逃せません。

そんなThe British Millerainは以下の2ボディがコンパイルされています。

上4マーク:素晴らしくハリコシの効いたヘヴィコットンのダブルフェイス4マークで品質は100% Cotton(430g/m *140cm巾)です。

下3マーク:春先にも使えるピーチマイクロファイバー3マークで品質は100% Polyester(230g/m)です。

個人的にはヘヴィコットンのダブルフェイス1番上:ベイジュでセットインスリーヴのセミステンカラーコートが作りたいかな?

はい、某ブランド風のコートですね!

こちらはダブルフェイスの反対面が上から2番目のカーキ(逆に上から2番目のカーキの反対面はベイジュです)なので、スリーヴは反対面:カーキを使ってバイカラーコートにしたいですね〜〜!

*上から3番目のネイヴィブルーの反対面は1番下のブラック(逆に1番下のブラックの反対面は上から3番目のネイヴィブルー)になっています

それにしても、静止画像だとなかなかお伝えできないのが悔しいほどにナイスなヘヴィコットンダブルフェイスの弾力とハリ。。。

ご来店の際にはぜひとも触ってみてください!

ピーチマイクロファイバーの優しい風合いも素晴らしいです。

 

以上です。

 

今月中に最低でももう1冊ご紹介予定です!

乞うご期待ください。

 

 

 

18th. Nov. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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