久し振りにカープのお話。
おととい、「ハーン投手との再契約」と「ハッチ投手の退団」と「新外国人野手モンテロ選手との契約」が発表されました。
まずはハーン投手と無事に再契約できたのは朗報ですね。
栗林投手が開幕に間に合わない可能性もありますからハーン投手がいるのは本当に心強いです!
ハッチ投手は今季の成績がもう少しマトモなら再契約してもよかったのかもしれませんが仕方がないですね。
二軍で二度も「ボーク → 判定に不服で審判に暴言 → 退場」という事案も起こしていますし。。。
そして、新外国人獲得だけは毎年早いカープですが果たして今年もそうでした。
モンテロ選手は強打の内野手(主に一塁)で「守備はうまくなく打撃もコンタクト率が低いという明確な穴」があるようですが、26歳という若さおよびMLBでそこそこの経験があるというのは明るい材料だと思います。
うまくNPBにアジャストして長く活躍して欲しいですね!
という入れ替えを経て、カープの支配下契約選手数は「67」になりました。
支配下枠は70が最大ですから、つまり空きはわずかに「3」ということです。
ハッチ投手に代わる外国人投手を獲得したら68、おととい広島のメディア(TV?)が「もうひとりメジャー級の野手を追いかけているようだ」という報道をしたようなのでもしその野手を獲得したら69、数日前に「調査」という憶測報道が出ていた佐野選手を獲得したら70。。。
やっぱり枠がパンパンじゃないかっっっ!?
開幕後の契約もありうる訳ですから、基本的にどのチームも支配下契約選手は68人前後で開幕するんですよね。
ということは、九里投手の移籍は織り込み済みなのかもしれませんね。
また、佐野選手はBランクという報道がなされているので、(可能性は「0」に近いと思いますが)もし仮に獲得できたとしてもBは人的補償を選ぶでしょうから±0という計算をしているのかもしれません。
だとすると実質的には68という計算になりますね。
でも、もし九里投手が国内移籍してカープが人的補償を選んだら69になります。。。
今季は「ハーン投手以外の助っ人が全滅」「そのハーン投手も出遅れ」「田村投手を筆頭にした若手野手が軒並み一軍では通用せず」「控えのヴェテラン野手がほぼ全員キャリア最低成績」といった想定外の問題がいくつも発生したゆえのBクラス。
9月までは首位にいた事実も考えれば戦力はそれほど劣ってはいない。
来季は現有戦力の底上げと最低限の補強で優勝を目指す。
と球団が考えている可能性もありますが、もう少し柔軟に動ける状態を作って欲しかったと嘆くカープファンは僕だけではないと思います。
とにかく、強打の外野手と剛腕投手、あとふたりは新外国人選手を獲得して欲しいですね!
ところで。
「戦力」といえば。
久し振りに「LOUD GARDENの商いにとって最も重要な戦力のひとつである新作バンチブック」をご紹介します。
新作バンチブックのご紹介は「10月中に20回をクリアする!」という己に課した目標をなんとか達成しました。
が、その時に「年内に30回まで到達!」という新たな目標を設定しました。
「ご紹介したい!」と強く思うバンチブックがまだまだありますので計算上は「楽勝」で到達できるはずです。
しかしながら、しばしばこのDiaryでも書いているように、リリースを読んで学習して、写真を撮影して、あれこれ想像しながら紹介文をまとめるという作業には結構な労力と時間がかかります。
時間はおおよそ5~6時間!
また、お得意様からオーダーいただいたエキサイティングなご注文品やここ数日間魂を込めてご紹介したエクスクルーシヴコレクションShirting(シャーティング:シャツ向けテキスタイル)等々、ご紹介したいネタもあれこれ出てくるのがこの時期です。
なので、着実にこなしておかないと達成はおぼつきません!
という訳で、時間を見つけて出来るだけ今月中に多くの新作バンチブックをご紹介したいと考えています。
23回目の今日はイタリアを代表する名門ミル、現在最も勢いのあるイタリアンミル、毎シーズン斬新な新クオリティをリリースしているイノヴェイティヴなミル:Vitale Barberis Canonico(以下VBC)の新作です。
VBC単独のバンチブックは毎シーズン複数の仕入先から4冊~6冊入荷するのですが、2024-2025 Autumn/Winterシーズンは内容の濃ゆ〜い4冊を手配しました。
*他に様々なミル/マーチャントの素材がコンパイルされているJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)バンチブックにVBCの新作が混在している1冊があります
その中でも今日ご紹介するAbito & Supersonicと次回ご紹介予定のFlanella, Giacca & Cappottoは特にスーパー濃厚な仕上がりですのでご来店の際にぜひともじっくりご覧になってください。
もちろん、引き続きお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡ください。
より精度の高い画像や動画をお送りするなどご来店なしでもご注文いただけるように工夫をします。
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちらのバンチブック↓ です。
このバンチブックは「W表紙(表裏ともに表紙)」になっています。
はい、コンセプトの異なるコレクション:AbitoとSupersonicが一緒にコンパイルされていてご覧の通りそれぞれが表紙を持っています。
とはいえ、このバンブックの主役は前者:Abitoでマーク数は96とバンチブックトータルの90%以上のウエイトを占めています。
Supersonicのマーク数は11と控えめです。
なので、まずはAbitoからご紹介しようと思います。
が、その前に。。。
今日ご紹介するVBCとは。。。
イタリア北部にある高級毛織物産業の中心地Biella/ビエッラに本拠を置く、1663年に創業した超老舗ミルです。
その歴史は実に360年強!?
1663年といえば。。。
関ヶ原の戦いからまだ63年しか経っていない時代で、江戸幕府の将軍は4代家綱でした。
イギリスでピューリタン革命が始まって21年、中国で清の中国支配が始まって19年、プロイセン王国はまだ成立すらしていません。
すごい歴史ですよね!
そんなVBCですが、現在は『厳選された原毛をオーストラリアより直輸入し、最新鋭の紡績機と織機を使い「紡績・製織・仕上げまでを自社で一貫生産」している』ことに由来するコストパフォーマンスの高さが世界中のアパレルブランドに重宝され、最も勢いのあるイタリアンミルとしての地位を長きに渡ってキープしています。
また、某トップミルのOEMを受けたり、某トップマーチャントの別注素材を多く手がけるなどテキスタイル業界内からの信頼が極めて厚いことも特筆すべきかもしれません。
これぞ「いかにVBCの素材が優れているか」「いかにVBCのコストパフォーマンスが高いか」を証明する1番の逸話ですから!
日本では一般的に「Canonico/カノニコ」と呼ばれていますが、正式名称は「Vitale Barberis Canonico/ヴィターレバルベリスカノニコ」です。
が、僕はGIEVES & HAWKES時代の名残でVBCと表記してしまいます。
その方が短くて簡単ですし笑。
ちなみに、僕がGIEVES & HAWKESに携わっていた20年以上前のVBCは「英国風の素材を作るイタリアンミル」といった印象でした。
あの頃は毎シーズン膨大なフルコレクションを拝見していましたがかなりクラシック寄りだった記憶があります。
しかし、現在は次々とユニークなクオリティをリリースするなど「進化する老舗」といった感じのミルに変貌を遂げています。
これって素晴らしいことですよね。
我々ももっともっと深く、そして早く進化をしなくては!
Wool & Mohair Prunelle
VBCの2024-2025 Autumn/Winterシーズンコレクションにはいつも以上にたくさんのウリがあるのですが、その中でも特に白眉なのがこちらを含めた「Mohairブレンド素材のカプセルコレクション:The Mohair Affair!」です。
メンズウエアにおいてはSpring/Summerシーズン向けのマテリアルという印象が強いMohairですが、ウィメンズウエアではニットウエア等で頻繁に使われることもありAutumn/Winterシーズン向けのマテリアルという印象の方が強いそうです。
また、何度かこのDiaryでも書いた通り、今シーズン顕著な傾向としてLinenを活用したJacketingやShirtingが飛躍的に増えています。
Mohair以上にSpring/Summerシーズン向けの印象が強いLinenにしか出せない個性を追求してのことです。
このThe Mohair Affair!も似た考え方から生まれたコレクションです。
具体的には、ハードなタッチ、美しい光沢、独特のシャリ感、鮮やかな発色といったMohairが持つエモーショナルな特徴・魅力をAutumn/Winterシーズン向けの素材でも表現したい!というシンプルにして新鮮な考え方です。
その代表選手がAbitoの冒頭にコンパイルされているこちらのWool & Mohair Prunelleです。
品質は70% Wool + 30% Mohair(320g/m)、組織はツイル(綾織)です。
「かなりヴィンテージっぽいハード&ドライな肌触り」「シルクを彷彿とさせる贅沢極まりない光沢」「Mohairの発色のよさとピースダイに由来する優美なカラー」が三位一体となったしなやかな逸品です。
昨今、ツイル組織のMohairブレンド素材をリリースするミルは激減しています。
ブリティッシュモヘアの雄:William HalsteadとVBCくらいでしょうか。
そういった希少性も魅力の素材だと思います。
Autumn/Winterシーズン向けとしてリリースされた素材ですが、夏を除いた3シーズン着用可能です。
頑張れば盛夏以外なら夏もいけるかもしれません!
僕はこちらにもかなりの感動を覚えて自分用の着分を購入しようと思ったのですが、熟考を重ねた上でThe Mohair Affair!からはWool & Mohair Flannelをセレクトしました。
そちらは次回ご紹介予定のバンチブックにコンパイルされています。
とにもかくにも!
VBC自慢のSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションの冒頭を飾るWool & Mohair Prunelle!!
超スーパーオススメです!!!
Beausoleil 21μ
複数のマニアックなお得意様が絶賛してくださっている「21μ(マイクロン)とかなり太い原毛を使用したモダンレトロな21μシリーズ」のSolaro/Sun Clothタイプ:Beausoleil 21μです。
僕も大好きなルイジアナ州ラファイエットを拠点にしているバンドと同名であるBeausoleilはフランス語で美しい太陽を意味します。
Solaro/Sun Clothにぴったりなネーミングですね。
その後に続く21μはもちろん原毛の太さを表現しています。
Solaro(Sun ClothはUKでの呼び方です)とは『「経糸(タテイト)が表面に緯糸(ヨコイト)が裏面に強く出る織物の特性」を利用して「亜熱帯の植民地にいる英国兵士が紫外線から肌を守るために開発された」』という由来を持つ、そして20世紀初頭に名門UKマーチャントSmith Woollensが開発し今でも商標が保護されている「英国服飾史に大きな足跡を遺す特別な素材」です。
具体的には紫外線を反射する明るめのカラーを経糸に、着用者の肌を少しでも守るために暗めのカラーを緯糸に使用して織り上げられた素材です。
*オリジナルは縦糸にライトグリーン/カーキの糸を緯糸にライトレッド/オレンジの糸を使用しています
織物ですからもちろん緯糸の色も弱めながら表面に出てくるのですが、それ故の複雑なカラーの出方/玉虫色効果も極めて特徴的です。
かようにロマンあふれるストーリーに満ちたSolaro/Sun Clothはたくさんのミル/マーチャントが類似品をリリースしています。
正直に書けば。。。
その多くが「これならオリジナルのSmith Woollensがいいかな?」と思いがちな仕上がりなのですが、VBCのこちらはSmith Woollensに肉薄する、いや匹敵する素晴らしい仕上がりだと思います。
特に1番上のブルーはSmith Woollensのコレクションにはないカラーリングですからね!
とっても価値が高いと思います。
こういった素材を21μシリーズで仕上げるというVBCのグッドセンスも◎だと思います!
品質は100% Wool (370g/m)、組織はツイル(綾織)です。
しっかりとした打ち込みも魅力です。
Superbrio 21μ
同じく21μシリーズの人気銘柄Superbrio 21μです。
簡単に書くと「モダンレトロ&ブリティッシュテイスト強めのクラシックSuiting」です。
ここ数年、いやここ10年以上の傾向として、多くのミル/マーチャントが「軽い」「薄い」「快適」というキイワードのSuitingをコレクションに増やしてきたという事実があります。
気候も変わりましたし、生活様式も変わりましたし、Wool以外の新しい素材もたくさん出てきましたしこの傾向が進むのはよく分かりますし決して悪いことではないと思います。
ですが、昔ながらのハードな素材、こだわった仕立て、意味のあるディテイルを愛する粋人が少なかずいるのも事実です。
そういった方はヴィンテージコレクションや一部のUKマーチャントが展開している20年以上変わらないボディのバンチブックからご自身の素材をセレクトなさることが多いです。
しかしながら、ヴィンテージコレクションは物理的に少なくなる一方な上に高くなる一方ですし、20年以上変わらないボディのバンチブックは見る度に新鮮味が失われるのも現実です。
そんな実情を嘆く伊達者がミル/マーチャントのデザインチームにいるのかもしれません。
例えば、こんな時代にCrown Flannel等の時代に逆行しているとしか思えないボディを複数リリースしているWilliam HalsteadやこのSuperbrio 21μをリリースしているVBCのコレクションにはきっとそんな伊達者たちの熱いメッセージが込められているのではないでしょうか?
ハードな素材が大好きな僕はそんな風に受け止めています。
とにもかくにも、この14マークはいずれ劣らず素晴らしく仕立て映えがする、少なくとも20年はお召しいただけるスーツが仕上がること間違いなしのナイス素材です。
高い堅牢度に加えて優れた抗シワ性も持っているのでご出張のお供にもオススメです。
という21μ原料由来の特徴に加えて、しっとりとした高級感を併せ持っていることと色柄にそこはかとない洗練が感じられるのもイイと思います!
いつかはモダンクラシックなデザインでスリーピーススーツを作ってみたいと常々思っている良素材です。
品質は100% Wool (360g/m)、組織はツイル(綾織)です。
Revenge 150’s
VBCのコレクションでは最もファインな原毛を使用した細番手シリーズ:Revenge 150’sです。
品質は100% Super 150’s Wool (270g/m)、組織はツイル(綾織)です。
*下3マーク(ブルー系)のみ280g/mです
某マーチャント向けに100% Super 180’s Wool品質のSuitingをサプライしているVBCですが、自社コレクションでのファイネストボディはこのRevenge 150’sです。
「さすがSuper 150!」な極めてソフトでシルキーな肌触りと贅沢な光沢が抜群に優雅な一方で、それでありながらVBCらしい確かな「芯」を感じる質感が「信頼」に値する素晴らしい素材です。
マーク数は9マークとやや少なめですが、柄物も無地も思わず作ってみたくなる魅力を持っていますよね?
皆さんはどれがお好きですか??
僕は全マーク作りたいけれど、それは不可能なので。。。
苦労して1マークに絞りました。
絞った1マークは最後にご紹介する「僕のセレクション」で明らかにします!
Perennial 110’s
VBCが誇るベストセラーSuiting:Perennial 110’sです。
品質は100% Super 110’s Wool (260g/m)、組織はツイル(綾織)です。
*下から2番目のバーズアイ(上から5マーク)のみ280g/mです
この圧巻のヴァリエーション、盛夏を除いたオールシーズン着用可能なボディ、安定した品質、高級感あふれる「顔」、比較的リーズナブルなプライスエトセトラ。
たくさんの謳い文句があるベストセラーも納得の傑作コレクションです。
というPerennial 110’sですが、今シーズンはかつて某マーチャント用の色柄として織っていたマイクロドット、モダンクラシックなストライプとグレンチェック、ピースダイの鮮やかなライトカラーといった新基軸も加わりますますのパワーアップを遂げました!
素晴らしい!!
Jacquard Perennial
ジャカードのPerennialです。
品質はPerennial 110’sと同じく100% Super 110’s Wool (260g/m)です。
上はネイヴィブルーのカモフラージュジャカード、下はミッドナイトブルーのフローラルジャカードです。
下のフローラルジャカードは先日ご紹介したスーツで使いました。
やはり。。。
バンチブック用の小さなカット見本の写真より服になった写真の方がよりイメージは湧きやすいと思います。
ぜひとも、スーツをご紹介した回もご覧ください!
Formalwear Collection
VBCのコレクションには最後に「これ」があるのもいいですよね〜!
いずれも本格的なボディと色柄なので重宝しています。
上2マーク:71% Wool + 29% Kid Mohair(320g/m)のBarathea/バラシアです。上がミッドナイトブルーで下がブラックです。
上から3番目/4番目:100% Super 110’s(300g/m)のFaille/ファイユです。上がミッドナイトブルーで下がブラックです。
上から5番目/6番目/7番目:100% Super 110’s(250g/m)のPrunelle 110’sです。主にモーニングコートやブラックスーツのヴェスト用です。
1番下:100% Super 110’s(260g/m)のPrunelle 110’sです。モーニングコートやディレクターズスーツ用のボトムス向けです。
上2マークはフォーマルウェアではなく通常のスーツを作ってもすごくスタイリッシュだと思います!
Abitoは以上です。
続いて、Abitoの「僕のオススメ Best 3」をご紹介します!
Wool & Mohair Prunelleからは上から2番目のグリーンをセレクトしました。
このディープで美しいグリーンに惚れました!
*何度か撮り直したのですが実際の素材はも少しグリーンが鮮やかです汗
僕はこちらならややミリタリーテイストのあるダブルブレステッドのブレザーを作りたいです!
具体的には「ややローゴージーライン&ワイド巾:11.0cmのピークトラペル + 6ボタン3つがけ + ハッキング/スランテッドポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケットつき)+ ターンバックカフスつき + サイドヴェンツ」といったイメージでしょうか。
ボタンはヴィンテージのシルヴァーメタルボタン、ライニングは完売が見えてきた “♡ Camo” silk c/# FYにしたいです。
Revenge 150’sからは1番上のウインドウペーンをセレクトしました。
これは。。。
超シンプルに色柄がスーパーカッコいいですよね〜!
そして、Revenge 150’sボディ!!
すごく作ってみたいです。
僕はこちらならモダンクラシックなダブルブレステッドスーツが作りたいです。
具体的には「ハイゴージーライン&ワイド巾:11.0cmのピークトラペル + 6ボタン2つがけ + ハッキング/スランテッドポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケットつき)+ ターンバックカフスつき + サイドヴェンツ」のジャケット + 「2インプリーツ + ベルトループレス/サイド尾錠つき + テイパードシルエット」のボトムスといったイメージでしょうか。
ボタンはくるみボタン、ライニングは完売が見えてきた “♡ Camo” silk c/# FYにしたいです。
カラークロス(上衿裏面のフェルト生地)や一部のフラワホール(衿穴)やボタンホールはグリーンにしたいです。
そして、Vゾーンには必ずグリーンを入れたいですね!
めちゃくちゃクールなスタイリングが作れそうです。
Perennial 110’sからは上から2番目のミニドットをセレクトしました。
これも超シンプルに色柄がスーパーカッコいいですよね〜!
実は。。。
上述の通りこの素材はかつて某名門マーチャント向けにサプライされた色柄(だと思う)なのですが、僕はその「かつての時」に某名門マーチャントから購入しました。
その時はVBCが織っているとは知りませんでした。
が、着分が遠いたらセルヴィッヂにVBCと記されていたのでそれを知りました。
かなり高価だったこともありちょっとがっかりした記憶があります笑。
でも、すごくお気に入りのスーツに仕上がったので結局は大満足しました!
しかし。。。
バルクアップ&デブ化でもうそのスーツは着用できません。。。
という訳でVBCのコレクションでこちらがリリースされたのは嬉しい限りです。
驚いたことに、当時の(某名門マーチャントの)プライスよりも現在の(VBCの)プライスの方がお安いですし!?
僕はこちらなら最近お気に入りのややフォーマルテイストが強めのデザインで「料理」したいです。
具体的には「ワイド巾ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト + 2インプリーツ&テイパードシルエットのボトムス」といったデザインです。
上衿やターンナップカフスはネイヴィブルーの無地素材にして、ボタンはくるみボタンにして、ライニングは “♡ Camo” silk c/# RWBにしたいですね!
それから、同素材でネクタイとキャスケットも作りたいです!
そして、時として5アイテムを全部使ってキメたり、時としてキャスケット + ジャケット + ヴェストの3アイテムのみを使ったスタイリングをしたり、時としてボトムスだけを使ってイエロージャケットと合わせたり。。。
とにかく色々なスタイリングを満喫したいですね。
続いて、Supersonicを一気にご紹介します!
「パッと見はモダンクラシックながらもさりげなく高機能!」という極めて現代的な特徴を持つ人気ライン:SupersonicとOfflimitsがコンパイルされているバンチブックです。
表紙にはSupersonicの表記しかありませんが、確かにOfflimitsの新作もコンパイルさています。
具体的には上画像と中画像がSupersonicで下画像がOfflimitsです。
Supersonicは「スタイルと自由な動きを最大限に組み合わせる」というコンセプトのもと「100% Woolに特殊加工を施したりWoolに他の繊維を混紡させることでWoolが持つ自然なストレッチ性を最大限まで引き出した」比較的新しいラインです。
個性が異なるたくさんの素材がラインナップしているSupersonicですが共通点はひとつ!
それは「比類なきコンフォート」です。
一方のOfflimitsはこんなコンセプトから生まれたラインです。
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現代に生きる人々は日常的にデジタル世界とリアルが混在する環境で暮らし、着こなしにおいてもその環境が要請する様々なオケージョンに適したウエアを身につける必要に迫られています。
このOfflimitsは、VBCが現代に相応しいエレガンスを徹底追求して生み出した「クラシックとモダンが最良のバランスで共存したハイブリッドな最先端ライン」です。
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では、それぞれをご紹介します。
上画像:Hopsack/ホップサックタイプのJacketing “Natural Stretch Jacket” です。品質は99% Wool + 1% Polyurethane(320g/m)です。一般的にNatural StretchというとPolyurethane等の伸縮性に富んだ繊維を使わないで高いストレッチ性を実現した素材を指すのですがこちらは上記の通り1%だけPolyurethaneがブレンドされています。表記はともかく、Polyurethane由来の高いストレッチ性が快適そのものです。繊細なカラーリング、我々が微起毛とも呼ぶわずかなミルド(起毛)加工が生み出している温かみもナイスではないでしょうか。Water Repellent(撥水)加工が施されているのも嬉しい限りです!
中画像:シャークスキンのSuiting “Perennial With Lycra” です。品質は99% Wool + 1% Polyurethane(290g/m)です。ベースは「しっかりとした素材感、豊かな膨らみと弾力性、ヴィンテージ感のあるドライなタッチ」が魅力のツイル(綾織)ボディですが、Polyurethaneブレンドによる高いストレッチ性( “Natural Stretch Jacket” よりかなり伸びます!)とWater Repellent加工によりSupersonicの理念である「比類なきコンフォート」を実現しています。なだけでなく、元々が比較的シワになりにくいボディのところ高いストレッチ製がテンションを分散してくれるので抗シワ性が更に向上、ご出張やご旅行でも大活躍してくれる1着に仕上がると思います!3マークとも素敵ですが1番下のブルーのキレイさが白眉ではないでしょうか!?
下画像:Offlimitsを代表する、そして少々Superbrio 21μにも似た「独特のハード&ドライな肌触り」を持つSuiting “Perennial Stretch” です。一見普通のWool素材に見える「顔」」がイイですよね。品質は97% Wool + 2% Polyamide + 1% Polyurethane(270g/m)です。一般的なWool素材のような見た目、パキッとした肌触りに反して、かなり、いやスーパー伸びます!このギャップが素晴らしいと思います。そして、間違いなく最高に快適だと思います。個性的なカラー展開も◎ではないでしょうか。
最後に、Supersonic/Offlimitsの「僕のオススメ Best 1」をご紹介します!
Offlimitsの上から3番目:グリーンをセレクトしました!
「Wool素材ではなかなかないカーキグリーン」と「Offlimitsならではの高い快適性」が高い次元で化学反応を起こした逸品だと思います。
僕はこちらならカジュアルテイストが強めなダブルブレステッドスーツを作りたいです。
具体的には「ややローゴージーライン&ナロウめ:8.0cmのピークトラペル + 6ボタン3つがけ + ハッキング/スランテッドポケット + アウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフスつき + センターヴェント」のジャケット + 「ハイライズ + 2インプリーツ + ベルトループレス/サイド尾錠つき + カーゴポケットつき + テイパードシルエット」のボトムスといったイメージでしょうか。
ボタンはヴィンテージのウッドボタン、ライニングは完売が見えてきた “♡ Camo” silk c/# FYにしたいです。
以上です。
次回も多分VBCになると思います。
面白さでは次回ご紹介予定のバンチブックの方が上かもしれません!
という訳で、乞うご期待ください。
10th. Nov. 2024
Ryoji Okada