Ryoji Okada Official Website

Diary

New bunch book collection for 2024-2025 Autumn/Winter, vol.18: Di Pray / Marlane / Redaelli / Sondrio etc.

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 10月/11月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ Statement shirt

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ “Robots” Shirting入荷!

  ☑︎ “World Map” Shirting入荷!

  ☑︎ “Polka Dots” Shirting入荷!

  ☑︎ 俺のエキサイティングなシャツ2枚 2024秋

  ☑︎ 俺のワイドなカモフラージュパンツ 2024秋

 

New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Special Lining

  ☑︎ vol.2: Classic Shetland by W.Bill

  ☑︎ vol.3: Dorchester by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.4: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.5: Marling & Evans / Kynoch etc.

  ☑︎ vol.6: Bodega

  ☑︎ vol.7: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.8: Drago

  ☑︎ vol.9: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.10: The Album vol.20

  ☑︎ vol.11: Premier Cru by Harrisons

  ☑︎ vol.12: Masquerade by Harrisons

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Marzotto

  ☑︎ vol.15: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.16: Piacenza / Ferla / Drago etc.

  ☑︎ vol.17: E.Thomas / Dondi / Moon etc.

 

 

 

先日お知らせした通り、「僕の友人にしてLOUD GARDENのお得意様にして世界を股にかけて活躍しているフォトグラファーのジョージ君ことJoji Shimamoto」が、10.22 Tue – 11.4 Monの約2週間に渡ってShibuya Parco 7Fにあるアートスペース:3LFTN apartmentにて開催する「アートポップアップショウ:Life Coincidence vol.2」がいよいよ始まります!

これも先日お知らせした通りですが、Joji Shimamoto × LOUD GARDENのコラボレーションアイテムも販売されます!

僕ももし時間が作れれば初日の今日、無理でも明日かあさって現場に潜入する予定です。

現場の模様はまたこのDiaryでご紹介しますので乞うご期待ください。

皆さんも渋谷を訪れる際にはぜひとも足を運んでみてください。

 

 

 

ところで。

「ご紹介」といえば。

4日振りに新作バンチブックをご紹介します

18回目の今日は前回に引き続き様々なミル/マーチャント/ブランドの極上Jacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)がコンパイルされている1冊です。

はい、先週金曜日にご紹介した「トップイタリアンミルFratelli Tallia Di Delfino/フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノからUKを代表するツイードメーカーMoonまで、いやそれだけではなく国産のブラックウォッチやリサイクルドウールを使用したツイードまで取り揃えたヴァリエーション豊かなコレクションが自慢の1冊」の後編です。

ご来店の際にはぜひともその自慢のヴァリエーションをじっくりとご覧になってください。

もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能です。

気になる素材があってもしご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。

ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。

では、今日も魂を込めて出来るだけ丁寧にご紹介します。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

金曜日も書きましたが、こちらのバンチブックは素材見本が左右二列にコンパイルされているため正方形に近い形状になっています。

前編では左列をご紹介したので、後編は右列の番です!

もちろん今日もできるだけ丁寧に全マークを公開します。

 

 

TG Fabio

 

 

A WORKROOM時代に僕が自分用のスーツに多用したTG Fabio/TGファビオの新作4マークです。

なぜ多用していたかというと。。。

TG Fabioはモードブランドにも多く供給しているだけあってコレクションがとてもクリエイティヴなのとプライスが比較的リーズナブルだったからです。

それから、当時の僕は私服だとアヴァンギャルドなデザインを選ぶことが多かった(仕事服もそうだったかな?笑)一方で、PradaとかJil SanderとかRaf SimonsとかDries Van Notenといった比較的シックなデザインのブランドもかなり好んでいました。

そんなPradaが頻繁に使っているという話を聞いたことも多用した理由のひとつかもしれません。

記憶によれば、最低でもフロッキープリントでストライプを表現した素材のスーツを3着か4着、ジャカード素材でパンツを2本位は作ったと思います。

「多用」と胸を張るには少ないか汗。

それはともかく。

というTG Fabioですが。

今では格が上がったのでしょうか。。。

プライスはそこまでリーズナブルではなくなってしまいました汗。

が、ご覧の通りクリエイティヴィティは変わらず高いと思います!

こちらの4マークはいずれもSilk Donegalという名前がつけられたSilkブレンドのツイードです。

品質は64% Wool + 30% Silk + 6% Polyamide(300g/m)です。

「モダンなカラーリング」「Silkならではのエレガンス」「野趣味あるツイーディな風合い」が見事なハーモニーを奏でているナイス素材だと思います。

16回目にご紹介したバンチブックにも同じTG FabioのJacketingで似た品質のツイードがコンパイルされていましたが、こちらの方がよりオーガニックで豊かな表情の素材に仕上がっています。

この「表情の豊かさ」は巧みに使ったブークレ糸がの「効果」大きいと思います。

よりエレガントなのは16回目にご紹介した似寄りですが、僕はより個性が際立っているこちらが好みかも。

そ入れにしても、こういったテクニックに長けたTG Fabio。

やっぱりイイですね!

 

 

Di Pray

 

 

1948年創業、イタリアが誇る高級毛織物産地:ビエラ地区のミルとしては比較的若い企業(といっても創業76年!)Di Pray/ディプライの新作7マークです。

Di Prayは主に「しなやかな風合いと精細な色柄が特徴的なMen’s向けJacketing」を得意とするミルです。

こちらの7マークもいかにも「らしい」素材だと思います。

上4マークは世界的な人気を集めているDi Prayの主力Jacketing:モダンクラシックなチェックです。

品質はいろいろで、上2マークが100% Wool(330g/m)、上から3番目が89% Wool + 11% Polyester(400g/m)、1番下が86% Wool + 14% Polyester(340g/m)です。

個人的には上から3番目の少しカリッとした肌触りのグレンチェックがツボです!

が、そちらを含めていずれの素材も上の画像だけだと柄の全貌がかなり掴みにくいと思います汗。

つきましてはご来店の際にじっくりと見てやってください。

下3マークはDi Prayのベストセラーであるツイードコレクションからのセレクションです。

ブリティッシュツイードを思わせる定番使いができるボディ・色柄なので10年、20年と愛用できるジャケットが仕上がること間違いなしだと思います!

品質は100% Wool(340g/m)です。

 

 

Marzotto

 

 

LOUD GARDENでも今秋からSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)のバンチブックを取り扱いを始めたMarzotto/マルゾットの織柄無地2マークです。

「芯を感じるしっかりとした素材感」「クラシックなヘリンボン」「モダンな感性漂うブークレ糸使用」が三位一体となった素晴らしい素材です。

ブークレ糸を使った素材でかようにクラシックテイストが強めな素材は珍しいのですが、そういった面からこの素材のバランス感を新鮮に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かくいう僕もそうです!

ジャケットはもちろんコートを作ってもよさそうですよね。

品質は60% Wool + 17% Polyester + 17% Acrylic + 6% Polyamide (420g/m)です。

この4者混はかなり珍しいです。

「さすがはMarzotto!」といったとことでしょうか。

ちなみにMarzotto

とは ↓このようなミル↓ です。

—-

MarzottoはFratelli Tallia Di DelfinoやGuabello、Marlaneといった豊かな歴史と確かな個性を持つ高級ミルを傘下に収める老舗テキスタイルメーカーです。

その品質の高さは「提携しているオーストラリア屈指の優良牧場から供給される原毛の紡績からフィニッシングまでのサイクルを自社に集約し徹底管理すること」から生まれています。

また、「メンズだけでなくウィメンズ向け素材も多く作ってきた実績」と「化学繊維を使うことを厭わない未来志向の姿勢」もMarzottoの独自性を際立たせています。

Marzottoの傘下に入って以降、Fratelli Tallia Di Delfinoがコレクションの幅をかなり広げると同時に極めて野心的な素材開発に成功するなど質量ともに躍進を遂げていますが、この躍進にもMarzottoの独自性とスケール(の大きさ)は大きな影響を与えています。

というMarzottoの歴史はかなり古く、イタリア統一王国誕生前の1836年にグループ創業者である貴族Luigi Marzottoがイタリア北部Valdagno/ヴァルダーニョにある小さな毛織物工場に投資を始めたことが起源です。

その後、1950年代には既製服の生産も始めるなど巨大グループ企業へと成長します。

*現在はアパレル部門は切り離しています

190年近い長い歴史の中で育まれた伝統に驕ることなく時代の薫りを的確に掴み取り刷新を続ける原材料選び、トレンドをふんだんに取り入れた高いデザイン性、先を見据え徹底して行われている特殊機能の研究と開発、そして持ち前のスケールメリット/生産力を武器に現代の多様なニーズに全面対応可能なヴァリエーション豊かなコレクションを展開している「進化する老舗」、それがMarzottoです。

—–

 

 

Marlane

 

 

Marlane/マルラーネのクラシカルなWorsted JacketingとJersey素材のような快適で軽快な着心地が特徴の高機能Jacketingです。

後者の方がMarlaneの得意技のように感じますがそちらは1番下の1マークだけ、他はイタリアンテイラードの王道を表現した前者です。

上4マーク:我々が微起毛などとも呼ぶ僅かなミルド(起毛)加工を施した上品なチェックコレクションです。品質は100% Wool(270g/m)です。割としっかりとしたボディなので僕はこちらならスーツを作りたいかも!上から3番目の鮮やかなカラーリングが眩しいクアドラプルウインドウペーンでスポーティなデザインのダブルブレステッドスーツを作ったらすごくカッコよさそうですよね!

上から5番目:All Season(日本では盛夏を除くオールシーズン)タイプのブレザー素材です。品質は100% Wool(270g/m)です。「上質な肌触り」も「やや凹凸のある平織組織」も「ネイヴィブルーの深さ」も申し分ない極めて優秀な素材だと思います。

上から6・7番目:ザックリとした肌触りが心地よいツイードタイプの素材です。品質は76% Wool + 14% Polyamide + 10% Cotton(310g/m)です。パッと見および素材感からするともう少しウエイトがありそうですが310g/mと比較的ライトなのが嬉しいですね。Cottonをブレンドしたことによるハリ感もいい感じです。キレイなカラーと大きめなシャークスキンも◎だと思います。

1番下:43% Wool + 33% Viscose + 22% Polyester + 2% Polyurethane(360g/m)品質の凹凸あるざっくりとした織がスポーティなJacketingです。(編み物ではなく)織物でサラッと羽織れるジャージー感覚を追求した「抜群の快適さ」とともに「素材の安定感」と「ドレッシーな雰囲気」を併せ持つことに成功した逸品です。ストレッチ素材の先駆的存在MarlaneによるPolyurethaneブレンド素材なのでかなりのストレッチ性を誇ります。

ちなみにMarlaneとは ↓このようなミル↓ です。

—–

Marlaneは1952年創業のMarzottoグループに属する中高級テキスタイルメーカーです。

イタリアのビエラ地方にコントロールオフィスを持ち、Marzotto本体とは一線を画し同じく傘下のFratelli Tallia Di DelfinoやGuabello、Sondrioとともに独立運営されています。

上品な艶と独特のソフト加工による柔らかな風合いを特徴に持つSuper 100’S〜120’SのウーステッドSuitingが主戦力ですが、昨今では強力なストレッチ素材やエコフレンドリー素材といった今日的な素材も多く手がけています。

比較的リーズナブルなプライスも魅力のひとつです。

—–

 

 

Angelico

 

 

クリエイティヴなデザインと比較的リーズナブルなプライスが魅力のイタリアンミルAngelicoも2マークだけ(ちょっと寂しい!)コンパイルされています。

Angelicoらしいさりげない個性がふんだんに表現されたナイス素材だと思います。

一見パイル素材にも見える独特の素材感と洗練された色柄がとても素敵ですよね。

品質は50% Viscose + 33% Wool + 17% Polyamide(370g/m)です。

Angelicoはこのボディをモダンツイードと呼んでいるらしいのですが、なるほどそういう切り口での表現もできますね。

具体的には「ブークレ糸をふんだん使った凹凸のある表面」「ドライな肌触り」「Viscoseならではのややテロンとした質感」「トラディショナルチェックとモダンなカラーリングが織りなすモード感」等々のヴェリーグッドなポイントを多数持つカッコいい素材だと思います。

Armaniあたりが好んで使いそうなボディでもあると思います。

 

 

Domestic

 

 

 

このバンチブックは上述の通りイタリア、イギリスだけでなく国産素材もコンパイルする懐の深さを持っています。

こちらはその国産素材です。

上画像の1番上は定番のブラックウォッチです。

品質は100% Wool(320g/m)です。

Jacketingのバンチブックにコンパイルされていますが、スーツも可能なボディ(というか完全にSuitingボディ)なのでジャケットだけではなくボトムスにもオススメです!

もちろんスーツを作っても間違いないと思います。

そうそう、超伊達者のお得意様I様は昨年こちらをコートのライニングにお使いになりました。

「ああ、そういう使い方もあるな〜!素敵」と感銘を受けたのが記憶に新しいです。

上画像の下2マークは100% Wool(300g/m)のブレザー向け素材です。

いわゆるAll Seasonタイプですね。

下画像はSustainable Woolen Tweed Jacketと名付けられた力作です!

Sustainable Woolen Tweed Jacketは不要になったニットなどのウール製品を回収し、そこから紡いだ糸を織物として再生させたサステイナブルな国産ツイードです。

製品の回収、紡績、製織はそれぞれの分野で国内をリードする尾州(日本における毛織物の産地です)の企業が担うことで、リサイクルウールが持っていた色の再現性や風合いといったクオリティ面の課題を完全に克服した「この時代にこそふさわしい傑作」です。

毛織物の生産技術は世界でもトップクラスとの評価を受ける尾州の企業が共同で研究開発して生み出した!というストーリーもとっても夢があると思います。

尾州はもう10年くらい行っていないけれどまた行ってみたくなりました!

Jacketingとしては最もリーズナブルなDランクというプライスも嬉しい限りです。

リサイクル素材って手間がかかるので割高になるのが一般的なんですけれど。。。

その点でも素晴らしい!!

1番上:70% Wool + 26% Polyester + 4% Polyamide(380g/m)のグレンチェックです。すごくいいブラウンが出ていますね!さすがは尾州の力を結集したコレクションです。

上から2番目:72% Wool + 22% Polyester + 4% Polyamide + 2% Acrylic(380g/m)のグレンチェックです。Undyed British Woolを彷彿させるカラーがナイスだと思います!

上から3番目:69% Wool + 27% Polyester + 3% Polyamide + 1% Acrylic(380g/m)のタータンです。これは超スーパーナイス!一目惚れしました!!

上から4番目:70% Wool + 27% Polyester + 2% Polyamide + 1% Acrylic(380g/m)のグレンチェックです。極めて渋いグレーが魅力です。

上から5番目:71% Wool + 26% Polyester + 2% Polyamide + 1% Acrylic(380g/m)のウインドウペーンです。シックなカラーリングがとってもナイスだと思います!

上から6番目:69% Wool + 26% Polyester + 4% Polyamide + 1% Acrylic(380g/m)のヘリンボンです。こちらは既にダブルブレステッドコートをご注文いただいて仕上がり済みなのですが。。。サイコーでした!そのコートは近日中にこのDiaryでご紹介予定です。

1番下:70% Wool + 26% Polyester + 3% Polyamide + 1% Acrylic(380g)のガンクラブチェックです。ライトトーンのカラーリングが絶妙にスタイリッシュだと思います!

以上です。

Sustainable Woolen Tweed Jacketは本当にどれも素晴らしいですよね!

しかし。。。

全マーク少しずつ混率が違うのは困りもの、というか面倒臭いです笑

それはともかく日本の高い技術力が存分に発揮されたナイスコレクションですのでご来店の際にはぜひともじっくりとチェックをしてみてください!

 

 

Redaelli

 

 

 

数多くのメゾンが愛用するイタリアの名門ヴェルヴェット/コーデュロイメーカーRedaelli/レダエリのコーデュロイ&ヴェルヴェットです。

Redaelliはヴェルヴェットやコーデュロイで世界的な名声を得ていた最高級ヴェルヴェット/コーデュロイメーカーNiedieckの「受け入れ先」であり、その世界最高峰のファクトリーが生み出す美しい「作品」は全世界の津々浦々で「一級品」との高い評価を得ています。

この画像でもその片鱗がお分かりいただけるに違いない美しい発色、そして画像では伝えにくい極めて上質な質感はRedaelliならではのものです。

上画像:100% Cotton(460g)の細畝コーデュロイです。従来のRedaelliの印象とは少し異なるUKコーデュロイを彷彿させるハードタッチのPure Cottonコーデュロイですね。このセレクションはここ最近このDiaryでも何度か書いている通り「UKメイドのコーデュロイやヴェルヴェット、モールスキンといったやや特殊なCotton素材の供給が激減している」影響かもしれません。いずれにしてもハードタッチ好きの僕には嬉しいセレクションです!やや渋めのカラーリングもイイですよね!!

下3マーク:100% Cotton(363g *145cm巾)のヴェルヴェットです。こちらは「いかにもRedaelli」な優雅極まりない毛並みが美し過ぎる逸品です。カラーは上からワインレッド、ネイヴィブルー、ブラックです。ワインレッドのヴェルヴェットジャケット。。。いいですよね〜!ロッカーならスーツを作ってもいいかもしれません!あの方にオススメしてみようかな?

 

 

Sondrio

 

 

数多くのメゾンブランドが顧客でもあるイタリアを代表する名門CottonメーカーSondrioによるこだわりのCottonコレクションです。

上4マークはRoyal Chinoと名付けられた高密度に打込んだクラシカルなヘヴィウエイト素材です。

具体的な品質は100% Cotton(420g/m)です。

420gということは15oz弱、かなりヘヴィですよね。

ですが、上記の通り高密度なのでそこまで厚みはありません。

Sondrioの言葉を借りれば「上質なCottonを惜しみなくしっかりと打ち込んだこの素材の肌触りは柔らかさの中に確かなハリコシがあります」。

美しい光沢も見逃せません!

上品なコットンスーツが仕上がること間違いなしの名素材だと思います。

下3マークはキレイなカラーとソフトな風合いが特徴のストレッチCotton素材です。

具体的な品質は98% Cotton + 2% Polyurethane(430g *145cm巾)です。

優しい素材感とPolyurethane混紡由来の高いストレッチ性が人気の定番ボディです。

*巾の表記がない素材はすべて150cm巾です

続いて、この膨大かつどれもこれも素敵なコレクションの中で僕がセレクトしたベスト5を発表します!

 

 

「僕のイチオシ」5-1

 

 

TG FabioのSilk Donegalから1番下のヘリンボンをセレクトしました。

美しいブルーグラデーション、シルクブレンド由来の優雅な光沢、ブークレ糸で表現したランダムな立体感、そして約2.0cmとややワイドな巾のヘリンボンに惚れました!

僕はこちらで軽快かつややゆったりフィッティングのバルマカーンコートを作ってみたいです。

このボディなら春先まで楽しめる1着に仕上がること間違いなしだと思います!

それから、あまりパリッとさせないでクタッとした感じで着たいですね。

 

 

「僕のイチオシ」5-2

 

 

MarlaneのJersey風素材です。

実はこの素材でもややクタッとした感じで着こなすバルマカーンコートを作ってみたいです!

 

 

「僕のイチオシ」5-3

 

 

Sustainable Woolen Tweed Jacketからはブラックウォッチタイプのタータンをセレクトしました。

ジャケット推奨素材ですが、このボディならボトムスもいけるでしょう!

という訳で、僕はこちらならクラシカルなスリーピーススーツを作りたいです。

 

 

「僕のイチオシ(といかニオシ)」5-4

 

 

Redaelliのコーデュロイからはこちらの2カラーをセレクトしました。

僕は下のダークなブルーグレイでダブルブレステッドスーツを、上のベイジュでボトムスを作りたいです。

そして、時々ブルーグレイのジャケットとベイジュのボトムスを合わせたいです。

 

 

「僕のイチオシ」5-5

 

 

SondrioのRoyal Chinoからはこの2カラーをセレクトしました。

僕は下のネイヴィブルーでややミリタリーテイストが強めのダブルブレステッドブレザーを、下のグリーンでカーゴパンツを作りたいです。

 

以上です。

 

次回もJacketingのバンチブックを!

と考えていましたが、Marlaneのコレクションがナイスだったことに加えておとといMarlaneの人気Suiting:Extenderからワインレッドの無地素材をセレクトなさってスリーピーススーツをご注文くださったお得意様がいらっしゃったので、そのExtenderが大量にコンパイルされているSuitingのバンチブックをご紹介することにしました。

決して、Jacketingのバンチブックだと最低でも5時間を要することを嫌気した訳ではありません笑

すごくナイスなバンチブックですので乞うご期待ください!

 

 

 

22nd. Oct. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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