昨日はやりたいことをほぼ完璧にやり切れたいい休日となりました!
これで今日からまた気合い十分&スーパーポジティヴに日々を頑張れそうです。
明日からはまた3連休ですしね!
なんとしても完全燃焼しなければいけません。
Go! LOUD GARDEN!
ところで。
「完全燃焼しなければ」といえば。
新作バンチブックのご紹介ですが、こちらも完全燃焼しなければいけません!
なにせ、まだまだご紹介できていない極上バンチブックが多数ありますので。
例えば、既に複数のご注文をいただいているDragoが誇る人気シリーズSkyfallのJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)も早くご紹介したいです!
それから、僕も1着作る予定(バタバタでまだ仕込めていません汗)のVBCが今秋リリースしたMohair Flannelもサイコーです!!
このDairyでも何度か書きましたが、新作バンチブックのご紹介は今月中になんとか20回をこなしたいと思っています。
という訳で、今日もご紹介します!
20回をクリアするためには、今月中旬には必ず16回目を終えておくくらいでないといけませんもんね。
頑張らねば!!
14回目はイタリアを代表するミルMarzotto/マルゾットのSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)コレクションです。
Marzottoは、Fratelli Tallia Di DelfinoやGuabello、Marlaneといった豊かな歴史と確かな個性を持つ高級ミルを傘下に収める老舗テキスタイルメーカーです。
その品質の高さは「提携しているオーストラリア屈指の優良牧場から供給される原毛の紡績からフィニッシングまでのサイクルを自社に集約し徹底管理すること」から生まれています。
また、「メンズだけでなくウィメンズ向けの素材も多く作ってきた実績」と「化学繊維を使うことを厭わない未来志向の姿勢」もMarzottoの独自性を際立たせています。
Marzottoの傘下に入って以降、Fratelli Tallia Di Delfinoがコレクションの幅を飛躍的に広げると同時に極めて野心的な素材開発に成功するなど質量ともに大きな躍進を遂げていますが、この大躍進にもMarzottoの独自性とスケール(の大きさ)が大きな影響を与えています。
というMarzottoの歴史はかなり古く、イタリア統一王国誕生前の1836年にグループ創業者である貴族Luigi Marzottoがイタリア北部Valdagno/ヴァルダーニョにある小さな毛織物工場に投資を始めたことが起源です。
その後、1950年代には既製服の生産も始めるなど巨大グループ企業へと成長します。
*現在はアパレル部門は切り離しています
190年近い長い歴史の中で育まれた伝統に驕ることなく時代の薫りを的確に掴み取り刷新を続ける原材料選び。
トレンドをふんだんに取り入れた高いデザイン性。
先を見据え日々徹底して行われている特殊機能の研究と開発。
そして、持ち前のスケールメリット/生産能力があって初めて実現する「現代の多様なニーズに全面対応可能な豊かなヴァリエーション展開」。
まさに「進化する老舗」!
それがMarzottoです
では、早速ご紹介しましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
Marzottoは既製品を作るアパレルメーカーやメゾンに多く供給しているためか、今まではあまりバンチブックにコンパイルされることがありませんでした。
何度かJacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)専用のバンチブックにコンパイルされていたことしか記憶にありません。
しかも、2マークとか3マークだけ。
が、しかし、昨シーズンかな?
満を持してMarzotto専用のバンチブックが登場しました!
昨シーズンはお知らせこそいただいたものの諸般の事情から見送ったのですが、今シーズンから取り扱うことにしました。
その理由はふたつ。
内容がなかなかナイスなのがひとつ。
プライスが控えめなのがひとつ。
最近のインポート素材は値上がりが顕著です。
具体的にはインポート素材のDランク(お得意様はご存知だと思いますがLOUD GARDENのバンチブックにはアルファベットが書かれていてそのアルファベットはプライスリストに呼応しています)が消滅してしまいました。。。
なので、少々困っていたのですがこのコレクションならなんとかDランクに収まります。
工賃も上がる一方ですからね、そしてこんなご時世ですからね、あれこれ工夫して少しでもプライスを抑える工夫をしないといけません。
という訳で取り扱うことにしました。
もちろん取り扱いを決める前にじっくりチェックをしたので品質も悪くないですし、「顔」もナイスです!
つきましては、ご来店の際にぜひともじっくり時間を掛けてご覧ください。
もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。
ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。
続いて、今日も全マークをご紹介します!
100% Wool(250g/m)シリーズです。
前半にはこちらのシックで洗練された24マークがコンパイルされています。
ウエイト250g/mのクリアカットですから、ヨーロッパではAll Season扱い(日本では盛夏を除くオールシーズンでしょうか)の素材ですね。
上画像の7マークが最もMarzottoらしい印象かな?
といっても。。。
僕の「印象」はGIEVES & HAWKES時代にイデアビエラというイタリア北部で行われていたテキスタイルエキシビション会場で見せていただいた時の印象だけれど。。。
ということは28年~24年前くらい?
古っ笑。
それはともく、その時の印象は「いかにもイタリアのブランドが使ってそうな素材が多いな〜」といったものでした。
というテイストと確かミニマムロットが大きかったのとでGIEVES & HAWKESでは使えませんでしたが、Lougi BottoやFerlaとともに「いつかこういう素材も使ってみたいよね!」と思ったものです。
あ、それからコレクションの量が膨大だったのも印象深いです。
いかにもイタリアンミルなシックな柄物、繊細な糸使いで美しいカラーを表現した無地、そして僕が最もMarzottoらしいと思った上画像の表面変化に富んだ無地系。
皆さんはどれがお好きですか?
「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
中画像の上から4番目、オーヴァーペーンのネイヴィブルー無地です。
端正でディープなネイヴィブルーと独特の立体感を生んでいると同時にキリッとした「表情」のオーヴァーペーン、そして優雅な光沢に惚れました。
僕はこちらなら少々セクシーなスリーピーススーツが作りたいです!
具体的には「ワイド目のピークトラペル + シングルブレステッド1ボタンのジャケット」 + 「ピークトラペル + ダブルブレステッド8ボタンのヴェスト」 + 「2プリーツ + テイパードシルエット + 6.0cmのターンナップ」といった感じでしょうか。
ライニングは “♡ Camo” silkのc/# RWBにしたいです!
54% Wool + 44% Polyester + 2 % Polyurethane(280g/m)シリーズです。
Poryurethane混紡なので高いストレッチ性を誇ります。
と同時にかなりの堅牢度を誇る素材です。
更にシワにもなりにくい素材です。
なので、ご出張やご旅行のおともに最適だと思います!
ということはもちろん普段使いにもバッチリです!
「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
中画像の下から2番目とその上です。
ハードなタッチとマットな質感と一瞬Cottonぽくも見える「顔」が好きです!
僕は下のブラウンでダブルブレステッドスーツを上のベイジュでボトムスを作りたいです。
そして、時々ブラウンのジャケットとベイジュのボトムスを合わせたいです。
以上です。
次回はいよいよJacketingのコレクションを!
と考えていますがどうなるか??
乞うご期待ください。
11th. Oct. 2024
Ryoji Okada