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Diary

New bunch book collection for 2024-2025 Autumn/Winter, vol.12: Masquerade by Harrisons

Hiroshima Carp / Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 10月/11月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ Statement shirt: DON’T LOOK BACK

  ☑︎ Statement shirt: The Union Jack

  ☑︎ リペア&リメイク一部再開しました

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ “Robots” Shirting入荷!

  ☑︎ “World Map” Shirting入荷!

  ☑︎ “Polka Dots” Shirting入荷!

  ☑︎ The Loudest Voice vol.38 in store now!

  ☑︎ オーダーメイドシャツ¥3,300 offキャンペーン

 

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  ☑︎ vol.1: Special Lining

  ☑︎ vol.2: Classic Shetland by W.Bill

  ☑︎ vol.3: Dorchester by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.4: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.5: Marling & Evans / Kynoch etc.

  ☑︎ vol.6: Bodega

  ☑︎ vol.7: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.8: Drago

  ☑︎ vol.9: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.10: The Album vol.20

  ☑︎ vol.11: Premier Cru by Harrisons

 

 

 

今日のS戦@マツダスタジアムで今季の全公式戦を闘い終えるカープです。

マツダスタジアムですし、Sはオスア選手もサンタナ選手もいないですし、そして何より功労者野村投手の引退試合ですなんとか最後は勝利/連勝して笑顔で締めててもらいたいものです。

なにせ、今季は歴史的&屈辱的大失速で後味激悪ですからね笑。

最後くらいは。。。

そのカープですが一部報道によればハーン投手が残留が決定的なそうです。

来季に向けて、これはすごくいいニュースですね。

9月は先発投手陣が完全崩壊しましたし栗林投手と島内投手と森浦投手はいわゆる「勤続疲労」が心配ですけれど、ハーン投手が残留すれば後者は少し安心です。

もちろん大道投手と矢崎投手が復活する可能性もありますし、滝田投手が頭角を表すことも考えられますし、益田投手や河野投手が戦力化することも十分にあり得ます。

が、今季を見た限りではハーン投手が残留するのは相当心強いです。

また、先発も2年連続の失速から床田投手や森下投手あたりは夏場を考慮した身体作りに励むでしょうし、常廣投手・高投手・斉藤投手・日髙投手が「出てくる」ことへの期待は大きいですし、黒原投手が先発に回るのはほぼ確実(黒原投手も疲労は心配です)でしょうし、ドラフトもありますし、新助っ人も加入するでしょうからまったくダメということはなさそうです。

となるとやっぱり鍵は打線ですね。

セ・リーグではまだカープだけが第一次戦力外通告を行っていないのですが、そして応援しているチームから選手が去るのは寂しいですが、3~4人というぬるい通告だけはやめて欲しいですね。

ある意味で球団が持っている「来季に対する本気度」のバロメーターになると思うのでできればバサっといって欲しいです。

王者Gなんて2回目となる第一次戦力外通告を行いましたもんね!

ここは非情にならないと!!

ん、待てよ。。。

なんだか既視感のある文章な気がする。。。

そうだった。。。

昨年も一昨年もこの時期に同じような「投手陣のポジティヴ予想」をしていました笑

でも、結局うまく回らなかったという。。。

という訳で、今オフこそ完璧な補強をすべし!!

Go CARP!

 

 

 

ところで。

「既視感」といえば。

今日は3日振りに新作バンチブックをご紹介します。

「3日に1回のペースをキープする」というミッションを己に課したのは自分ですからね、徹底しなければ!

まだまだご紹介したいバンチブックが山ほどありますし!

12回目の今日は「Harrisons、Lear Browne & Dunsford、H.Lesser & Sons、Porter & Harding、Smith Woollens、W.Billを擁する英国を代表するマーチャントグループ:Harrisons Group」の中核を成すリーダー的存在:HarrisonsのMasqueradeです。

Masqueradeは仮面舞踏会という名前の通り、華やかなイヴニングシーン用のフォーマルウェア向けコレクションです。

意外なことに華やかなフォーマルウェア向けコレクションはHarrisons初だそうです。

が、しかし、「華やか」とはいえ、そこはある意味で質実剛健なHarrisonsです。

HFWのBash ⅡやHolland & Sherryのフォーマルコレクションに比べてとてもシックです。

具体的には、ディナースーツ/ディナージャケット/トラウザースに最適なハイクオリティのVelvet、Tartan、Barathea/バラシアで構成されています。

LOUD GARDENに集ってくださる伊達者/粋人の「気品あふれるロックなイヴニングスタイル」に必ずや貢献してくれる逸品ばかりです!

という文章に既視感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。。。

だとしたら、その方は鋭いです!

はい、Masqueradeは10回目にご紹介したHarrisons Groupが自慢のスペシャルファブリックを独自セレクトしたバンチブック/ブックレット:The Album vol.20に一部が抜粋されているのですが、上記文章はその時に書いた文章をコピー&ペーストしたものです。

なので、文章だけでなくコレクションにも既視感を覚える方がいらっしゃる可能性が高いです。

が、ブックレットよりもバンチブックの方がサンプルが大きいので「見え方」は違ってくると思います。

加えて、The Album vol.20にはセレクトされなかった素材が複数マーク存在します。

かくかくしかじかで、今一度しっかりと全マークをご紹介しようと思った次第です。

いずれにしても、最高に素晴らしいコレクションですのでご来店の際にはぜひぜひじっくりとチェックをしてみてください。

もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っています。

気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。

ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。

今回も皆さんが「おっ!?」と心惹かれるナイスな素材がありますように!

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

おとといも書きましたが、まずはHarrisonsについて簡単にご説明します。

Harrsionsは後のエジンバラ市長Sir George Harrisonによって1863年に創設された名門UKマーチャントです。

日本ではDormeuilやScabalに代表される本社がUKにないマーチャントの方が有名ですが、「アイコニックなレッドカヴァーのバンチブックで展開されるHirrisonsの高品質かつ豊富なヴァリエーションを誇るコレクション」は古くからSavile Rowのビスポークテイラー界隈で圧倒的な支持を集めてきました。

「最上級の原毛のみが最高級の素材を作り上げる」という哲学のもと、全工程において一切の妥協を排し生み出されるHarrisonsの美しい「作品群」は長きに渡り縫製に携わるプロフェッショナルたちを魅了しているのです。

その結果、ヨーロッパの王侯貴族を筆頭にした世界中のVIPたちから広く愛されることになり現在の地位を築きました。

GIEVES & HAWKESの日本におけるデザイン/企画のヘッドをやっていた頃/1995年頃から2000年頃は、頻繁にSavile Row 1番地にある本店(上階がヘッドオフィスになっていました)でミーティングをやっていたのですが、ビスポーク部門にお邪魔すると確かにレッドカヴァーが目立ったような記憶があります。

幼少の頃からカープを応援していたから目に付いただけという可能性もなきにしもあらずですが笑。

ともあれ、名門中の名門。

そして、上述の通り多くの名門マーチャントを束ねるリーダー的存在。

それがHarrisonsです。

「A WORKROOM時代にHarrisonsの看板素材:Frontierを日本(世界だったかも!?)で最も売った店」として表彰を受けたのもよき思い出です。

それでは、バンチブック冒頭から順番に「複数素材を撮ったグループ写真」と「そのグループ写真の中で僕が最もオススメしたいイチオシ素材」を1セットとしてご紹介していきます。

 

 

Tartan

 

 

 

 

こちらの9マークはTartanです。

The Album vol.20にはこの中かから6マークがセレクトされていました。

つまり、3マークはThe Album vol.20にはコンパイルされていません。

やっぱり。。。

「フルコレクション」というのはいいものですね〜!

品質は100% Wool (350g/m)です。

昨シーズンまでTartansというバンチブックも機能していた(A WORKROOM時代に支給いただいたバンチブックなのでかなり古いです)のですが、諸般の事情からあちらは廃止となりMasquerade内の1レンジとなりました。

という変化はありますが、ボディは以前と同じで「本物」のTartanです。

もちろんmade in Scotlandです。

ということは!?

もちろん、それぞれに名前がついています。

つきましては、上からその名前をご紹介します。

—–

  •  ① Black Watch Modern
  •  ② Brown Watch
  •  ③ Purple Watch R.S.
  •  ④ Black Watch R.S.
  •  ⑤ MacThomas
  •  ⑥ MacLeod Htg Harris O.C.
  •  ⑦ Buchanan O.C.
  •  ⑧ Earl of St Andrews
  •  ⑨ Stewart Black Modern

—–

①と⑦と⑧がThe Album vol.20にセレクトされなかった3マークです。

上記3マークとも素晴らしいのに。。。

なぜセレクトされなかったのかは謎ですね!

皆さんはどのTartanがお好きですか?

僕のセレクションは続くイチオシで披露します!

 

 

Tartanの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

 

Tartanの象徴的存在でもあるBlack WatchやPurple Watchも間違いなく素敵です。

いつだって何かしらのアイテムを作りたいです。

The Album vol.20の時にイチオシにセレクトしたStewart Black Modernもサイコーです!!

が、しかし、2024年10月の気分はこの2マーク:MacLeod Htg Harris O.C.(上)とBuchanan O.C.(下)でした。

僕はMacLeod Htg Harris O.C.でクラシカルなダブルブレステッドスーツを、Buchanan O.C.でクラシカルなワイドシルエットボトムスを作ってみたいです。

後者はライズ(股上)が深めかつ裾巾30.0cmで仕上げたいですね。

そして、最後に出てくるVelvetのオレンジで作ったジャケットと合わせたいです!

 

 

Barathea

 

 

Baratheaは「細かな菱形の織柄を浮かび上がらせる(平織の一種である)斜子織」由来のざっくりとした「顔」が特徴的なクラシック素材です。

かつてはフォーマル用素材といえばBaratheaでした。

日本ではバラシャ、バラッシャなどと呼ばれて1990年代後半頃までは一定の人気があった素材なので、僕と同世代の方ならご記憶があるかもしれません。

が、生活様式の変化等に伴い需要が少なくなり、コンパイルされているバンチブックも少なくなる一方でした。

そのような時代にHarrisonsが極めて本物志向のBaratheaをリリースしたのは嬉しい限りです!

品質は100% Wool(400/430g/m)、made in Englandです。

その打ち込みの強烈さからか、ウエイトはもうちょっとあるようにも感じました。

とはいえ、上記のウエイトでも十分ヘヴィですよね。

素晴らしい!

ヴィンテージ感あふれるドライなタッチも◎だと思います。

そしてなにより!!

ミッドナイトブルー(下)があるのがいいですよね〜!

Baratheaのミッドナイトブルーって絶滅危惧種ですから超スーパー貴重です。

 

 

Baratheaの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

はい、ミッドナイトブルーです!

クラシカルなフォーマルスーツを作るならこちらで作りたいですね!

あるいは、フォーマルではなく普段着用するスーツを作ってもいいかもしれません。

いずれにしても素晴らしい逸品です。

 

 

Velvet

 

 

 

こちらの12マークはVelvetです。

The Album vol.20にはこの中かから10マークがセレクトされていました。

つまり、2マークはThe Album vol.20にはコンパイルされていません。

やっぱり。。。

Tartanの時も書きましたが。。。

「フルコレクション」というのはいいものですね〜!

品質は100% Cotton(415g/m)、made in Italyです。

Bodegaの回でも書いた通りCorduroyやVelvet、Moleskinといった「ちょっと特殊なUKメイドのCotton素材」は、昨今需給バランスが著しく崩れています。

その要因のひとつがUKの織元事情にあります。

具体的には廃業や縮小を余儀なくされる織元が多いようで、made in Englandの特殊Cotton素材はなくなっていく一方です。

それが証拠に、Harrisons Groupも昨年まで「生きていた」VelvetとCorduroyのバンチブックが廃番となりました。

まあ、あれらのバンチブックもここ数年在庫がかなり怪しかった(ストックリスト上では在庫アリになっている品番が実際には在庫ナシだったエトセトラ)ので「時が来た」ということなのでしょう。

が、しかし、だとしても、いずれもがmade in Englandのしっかりした打ち込みの傑作コレクションだったので廃盤は本当に残念です。

という背景を経てリリースされたのが、こちらのVelvetです。

その情報を耳にした時は「made in Italyだとだいぶ風合いが違うだろうな」と思いました。

でも、このバンチブックの入荷とともにその予想はよき意味で裏切られました。

さすがに従来のVelvetよりはソフトですが、かなりしっかりしているのです!

そして、made in Italyの極上品らしく毛並みとカラーの美しさが白眉なのです。

さすがはHarrisonsが「コレクション展開しよう」と納得したVelvetですね!

これはちょっとしたヒット素材になる可能性がある!と思います。

ちなみに、The Album vol. 20にセレクトされていないのは、下画像の上から3番目:ブルーと4番目:ネイヴィブルーです。

めちゃくちゃいいカラー!というか売れ筋カラーだと思われますがどうしてセレクトされなかったんでしょうか?

Tartan以上に謎です。

 

 

Velvetの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

ワインレッドとパープルも「すごくいいな!」と思いましたが、2024年10月の僕は強烈にこちらのオレンジでジャケットを作りたいです。

具体的には「ピークトラペル + シングルブレステッド1ボタン + クラシカルフロントカット」といったフォーマルテイストあふれるデザインで作りたいです。

ライニングはオレンジが入ったロックなプリントがいいですね。

パーティにはそのジャケットと先ほどTartanで「イチオシ」したBuchanan O.C.のボトムスを合わせて登場したいです。

絶対に目立てるぞ笑。

 

以上です。

 

次回はLoro Pianaか、もう一発華やかなmade in Englandコレクションにするか。。。

考え中です。

乞うご期待ください!

 

 

 

5th. Oct. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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