魂を込めて開催してきた「オーダーメイドシャツ¥3,300offキャンペーン」「オーダーメイドネクタイ/ベルト¥2,200offキャンペーン」もいよいよ今日が最終日です!
この土日はセールス自体はありがたいことに良好だったのですがシャツ/ネクタイ/ベルトの受注は伸び悩みました。
が、しかし。。。
いや、だからこそ!
最後まで気を抜かないで。。。
いや、更なる気合いを注入して今日は店を開けようと思います。
よろしくお願いします!
Go! LOUD GARDEN!
ところで。
「気合いを注入」といえば。
昨日は気合いを注入すべく土曜日に仕上がったばかりのスリーピーススーツを着て店に立ちました。
“Dancing In The Dark” というテーマで作った1着です。
はい、もちろんインスピレーション源はBRUCE SPRINGSTEENの名曲です。
ベースカラーがBlackということも鑑みつつ。。。
「孤独や閉塞感を歌いながらもとてもポジティヴな感触を持つDanicing In The Dark」のように袖を通すと元気や勇気が湧き出てくるエキサイティング&エモーショナルなスリーピーススーツにしたい
そういう想いで仕込みました!
なので、「勝負の土日」だった4.12 Sunにもぴったりだったと思います!!
では、さっそくご紹介しましょう。
今回作ったスリーピーススーツは ↓こちら↓ です。


いかがでしょうか!?
すご〜〜〜〜くイイ感じですよね?
もしそう思っていただけたらとっても嬉しいです。
素材は、縁があってEnglandのローカルマーチャントから直接インポートしたBower RoebuckのBlack & White Spot Effect Suiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)です。
品質は100% Wool(280g/m)で組織はクリアカットのツイル(綾織)です。
いわゆるFour Seasonsタイプの素材ですね。
まず最初に、Bower Roebuckとはこのようなミルです。
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Bower Roebuck/バウアーローバックは1899年創業、UKにおける毛織物産業の聖地Huddersfield/ハダースフィールドに拠点を構える名門ミルです。
その歴史は127年と老舗ミルの中ではそこまで長くないのですが、実はBower Roebuckには前身となるテキスタイルメーカーがありその会社は1500年代から存在していたようです。
1500年代というと。。。
日本は戦国時代じゃありませんか!?
凄まじい歴史ですよね!
このエピソードからも毛織物がいかに人類と密接だったかが分かります。
「という気が遠くなるほどの長きに渡って積み重ねてきた歴史と伝統に裏打ちされた確かな技術と知見」および「モダンなテイストを躊躇なく作品に落とし込む高い感性」こそがBower Roebuckの最大の特徴にして最強の武器です。
「1970年~1980年代に世界で初めてSuper 120’sやSuper 150’s原料を使用した素材の生産に成功した」「ScabalやDormeuilといった名門マーチャントのコレクションを多く任されてきた/任されている」「ビッグなクチュールブランドおよびBrioniやKitonといった超一流のテイラードウエアブランドからも重用されている」といった数々の逸話がそれを如実に物語っています。
また、上記の通りマーチャントやブランドへの供給が多いこともあり、バンチブックに登場することがあまりないという事実もすごく「くすぐられる」気がします!
それが証拠に。。。
Bower Roebuckの素材がLOUD GARDENで取り扱うバンチブックにコンパイルされたのは1年前:2025 Spring/Summerシーズンが初めて(今シーズンが3回目)だと思います。
というBower Roebuckは1900年代後半からScabalグループの傘下に入っていますが、現在でも自社ファクトリーを持つミルとして確かなプレゼンスを保持しています。
「あそこ」とか「あそこ」のように傘下内の「いちブランド」になっていないところも◎ですよね!
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という、素晴らしい伝統と高いクリエイティヴィティを誇るBower RoebuckのピンドットSuiting!
ひと目惚れして思わず購入してしまいました!!
このクリエイティヴなピンドット/Spot Effectはピンストライプの構造を使って表現されています。
具体的にはピンストライプの一部だけを表面に出すことでピンドットを表現しています。
なので、裏面はストライプになっていて、表面でピンドットを表現している箇所だけ裏面のストライプが途切れた状態になっています。
言葉で説明すると少々難しい/分かりにくいですのですが現物を見たら一目瞭然だと思います!
つきましては、ご来店の際にはぜひとも裏面の構造も見てやってください。
さて、僕が初めてこのタイプのピンドット/Spot Effect Suitingをバンチブック内に見つけたのはいつだったでしょうか?
15年くらい前かな?
あれは、Italyを代表するマーチャントDrapersのバンチブックでした。
確かDrapersのエクスクルーシヴパターンとしてリリースされたタイミングだったはずです。
織元(生産しているミル)はVBCでした。
*当時のDrapersは独立資本だったはずですが現在はVBCが完全子会社しています
記憶によれば、それよりかなり昔に某ブランドのコレクションで似たようなSuiting(構造は少々違っていたかもしれません)の既製品(スーツ)を見たことがありずっと憧れていたので、その際には「時がきた!」と思いましたね!
はい、すぐにそのSuitingを購入してスリーピーススーツを作りました。
カラーはNavy Blueでした。
その後、同素材はVBCが自らのコレクションでも展開し始め、LOUD GARDENでも複数のお得意様からご注文をいただくことになります。
近年では昨年竹林君のお兄様がご注文くださったスリーピーススーツがそうだったし、今年の3月にご紹介したいつも最高にダンディなS様がご注文くださったスーツもそうでした。
が、それらはいずれもNavy Blueでした。
上記の通り、僕もNavy Blueで作ったことがある(サイズ的に着れなくなったので処分しました汗)ので「次作るならBlackかGreyだな〜」と常々思っていました。
そして、ここ最近展開していたVBCのバンチブックにはBlackがありませんでした。
*今シーズン入荷したバンチブックにはあります!
そしてそして、縁あって発見したBower Roebuckには逆にBlackしかありませんでした。
かくかくしかじかでひと目惚れしたという訳です。
なお、Bower Roebuckですからもちろんmade in Englandです。
English素材がより好きな僕としてはこれもすごく嬉しい要素です!!
正直に書けば。。。
一瞬だけ「別注的にItalianミル(VBC)に織らせた素材では?」と疑いましたがマーチャントによればmade in Englandとのことでした。
また、念のためVBCのピンドットSuitingと比べたら、ピンドットの構図(配置や感覚)および裏面のストライプの「出方」が異なっていました。
光沢もこちらの方がよりディープだと思います。
しかしながら。。。
確か、ひと目惚れしたのは半年以上前の話です。。。
ひと目惚れ後すぐに購入はしたのですが、とにかくバタバタが続いていたのと、Four Seasonsタイプということもあり油断もあったのかなかなか仕込みができず。。。
完成がおとといになってしまいました。
ファッション屋がこれではまったくいただけません!!
Frontier by HarrisonsのGreen × Blueストライプも早く仕込まねば汗。
でも、まあ、まったくもって手前味噌ではありますけれど、仕上がりが超スーパーサイコーなのでヨシとしたいです!!
デザインは以下のようにキメました!
ジャケット:10.5cm巾&ラウンドシェイプエッヂのピークトラペル + ややハイポジションのシングルブレステッド1ボタン + ロープドショルダー + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 超急アングル:前後差8.5cm&フラップ巾6.0cmのハッキング/スランテッドウエストポケット + ハイウエスト + クラシックフロント + フレアスリーヴ + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ
ヴェスト:ラペルレス + ダブルブレステッド8ボタン + チェストポケットレス + ウェルト仕様のウエストポケット
トラウザース:ハイライズ + ベルトループレス + 剣型サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + ストレートヘム
ボタンはくるみボタン、ライニングはジャケットのボディライニングをBlack & WhiteのピンドットベースにカラフルなSkullがプリントされたロックなライニング・スリーヴライニングをGreenベースにWhiteのハートプリントライニングにして、ヴェストの背表(後ろ身頃の表面)をYellowベースの華やかなフローラルプリントライニング・ボディライニングをGreenのフローラルジャカードライニングにしました。
いつも上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏に入れている楽曲タイトルの文字刺繍ですが、今回はテーマとしたDancing In The Darkにしました。
他にも様々なLOUD GARDEN/RYOJI OKADAらしいギミックを満載にして作りました。
では、そのギミックたちを「寄り画像」で見ていきましょう!
バストアップの「寄り画像」です。

エレガントでセクシーでモダンで少々レトロなフレイヴァーを生み出しているラウンドシェイプエッヂのピークトラペル。
実際に細いロープを入れて構築するマスキュリンなロープドショルダー。
アクセントカラーとしてSilver Grey糸を使用したフラワーホール(衿穴)。
美しいスティッチワーク。
ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。
バストアップだけでもこだわりのギミックがてんこ盛り状態です!
最後の「チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様」はLOUD GARDEN/RYOJI OKADAの「標準仕様」なのですが、「極めて小粋な便利ディテイル」と仰ってくださる方が多くとても好評です。
もちろんポケットとしても機能しますので、例えばWhite無地のポケットスクウェアやペンやメガネを入れることも可能です。
もちろん胸ポケットにはポケットスクウェア以外は何も入れない方がイイ訳ですけれど。
なお、アクセントカラーをSilver Greyにしたのはピンドットのカラーが(マーチャントはWhiteとしているけれど)Silver Greyに近いからです。
カラークロス(上衿裏のフェルト生地)はOrangeにしました。

ここは「ぱっと見」だと見えないディテイルですからね。
そして、後ほどご紹介するDancing In The Dark刺繍やボディライニングとも「ストーリー」が生まれますからね。
そしてそして、テーマに沿って「例え暗闇の中で踊っているだけだとしても静かに熱くメラメラと燃えているぞ!」という意思表示もしたいですからね。
Orangeにしました!
Dancing In The Dark刺繍です。

刺繍は視認性の高さを優先して僕はほぼいつもブロック体で入れています。
そして、このスリーピースを着る日はいつも必ずチラッとでも刺繍を見てから袖を通したいと思ったので今回もブロック体にしました。
「Orange糸のブロック体」ならチラッと見ただけでも脳裏に焼きつくはずですから!
フロントボタンです。

フロントボタンは着脱式の拝みボタンにしました。
着脱式とは「フロントの両前(左右)にボタンホールを開けることで拝みボタンを取り外し可能にする仕様」のことです。
これにより拝みボタンを「変える」ことが可能になります。
最近そういう場がまったくありませんが。。。
例えば、パーティにお呼ばれした時はフロントボタンをSwarovskiのクリスタルボタンで作った拝みボタンに変えたいと思っています。
ポケットです。

今回はフォーマルテイストを強めにしたかったので、アウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)はつけませんでした。
ちょっとだけ迷ったのですが。。。
この素材にはつけないのが正解だったと思います!
それはともかく、8.5cmのアングルがとてもクールかつシャープですよね!
*LOUD GARDEN/RYOJI OKADAではハッキング/スランテッドポケットのアングルを前後差0.5cm単位で指定しています
工房によれば「アングルは急なほど縫製が難しい」とのことです。
また、一般的なハッキング/スランテッドポケットのアングルは1.5cm~3.0cm程度とのことです。
そして、LOUD GARDEN/RYOJI OKADAにおける「標準」は4.5cmです。
はい、「標準」でも急アングルです!
が、こちらは更に「4.0cm増し」で急アングル!!
やっぱりシャープさがより際立ちますね〜〜〜。
ちなみに、今までで最も急だったアングルは11.0cmでした!?
あれはすごいアングルでした!
いつか僕も挑戦したいな!!
ライニングです。

ボディライニングはEnglandが誇る名門マーチャントLBD謹製のP&F Liningsからセレクトしました。
このライニングをセレクトしたのはふたつの「ストーリー」ゆえです。
ひとつめは表素材と共通したBlack & Whiteのピンドットがベースだという「ストーリー」。
ふたつめはDancing In The Darkというテーマゆえカラーリングを華やかにしたかったという「ストーリー」。
以上です。
もちろん「単純にカッコいい」という理由もあります!
「ストーリー」も大事だけれど「単純にカッコいい」ことは大事以前の「基本の基」ですもんね!!
なお、このライニングにOrangeのスカルがあったのでカラークロスと刺繍糸をOrangeにしました。
また。。。
可愛らしいハートプリントのスリーヴライニングの写真は撮り漏れました汗。
袖先です。

袖先も遊び心が大爆発しています!
そして、ザ・オーダーメイドな袖先だと思います。
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はい、いずれもアップチャージ不要のディテイルです。
ヴェストです。


ヴェストはヴェリークラシックなダブルブレステッドスタイルで作りました。
ボタンはジャケット同様にくるみボタン、ウォッチチェイン用ホールはSilver Greyにしました。
このヴェストは意外と単品でも使えるかもしれませんね!
例えば。。。
Blackスーツのオッドヴェストとして
Leatherブルゾンやトラッカージャケットのドレスアップアイテムとして。
夏場に羽織アウターとして。
うん、色々使えそう!!
背表に使用したmade in Italyのフローラルプリントライニングも気に入りました!
ボトムスのサイドアジャスターとブレイシズ/サスペンダーボタンです。

サイドアジャスターは定番的なデザインではなく、剣をイメージしたデザインにしてみました。
これは昨春作ったBlackのスリーピーススーツで初めてやってみたのですがかなり気に入ったゆえです。
また、何年もブレイシズは使っていないのですがここ何回かはブレイシズボタンもつけています。
というのも。。。
このDiaryでも何度か書いた通り、おととしくらいからまたフレンチカフス(ダブルカフス)のシャツを作り始めているんですよね。
それまでは多分6年くらい作っていなかったと思います。
そして、作ってみるとやっぱりカフリンクスを選ぶのってすごく楽しいんです!
間違いなくブレイシズにも同じことがいえる(= 選ぶのが楽しい)と思うので「復活」に備えてボタンをつけたという訳です。
ボタンフライです。

ファスナーの方が間違いなく機能的ではあります。
でも、僕はGieves& Hawkes時代からずっとボタンフライです。
昔ながらの仕様だからでしょうか。
なんだかこの方が好きなんです。
時々妻に「はずれてるよ。ちゃんとボタンして!」と叱られますけれど笑。
着るとこうなります!

お目汚し恐縮ですが。。。
そして、極めて手前味噌ですが。。。
すごくカッコよくできたと自負しています。
ヴェストだけでなく、ジャケットとトラウザースも単品使いできそうなのも嬉しいです!
次回は。。。
恐らく金曜日か土曜日に着ると思います。
着ない日は店頭に陳列する予定です。
つまり、このスリーピーススーツは1週間を通して店頭にあるはずです!
ご来店の際はぜひともじっくりチェックをしてやってください。
初着用だった昨日はちょうど1年前に仕上がった ↓こちらのシャツ↓ を合わせました 。

このシャツもお気に入りです!
そして、新作スリーピーススーツと相性抜群でした。
が。。。
昨日1日着てみて思ったのは。。。
新作スリーピーススーツにはWhiteシャツも合わせたい!
でした。
ちなみに、現在僕のワードローブにはWhiteシャツが数枚しかありません汗。
ということは、早急に補充しなければいけません!!
かくかくしかじかなので、近々新作のWhiteシャツを仕込みます!
それにしても。。。
やっぱりファッション/スタイリング、そしてオーダーメイドは超楽しい!
今回も強くそう思いました。
次は!?
早急にGreen & Blueのストライプでスリーピーススーツを仕込みたいです。
皆さんもぜひぜひお願いします。
ちなみに、こちらの素材はまだ購入可能です。
素材の「寄り画像」です。


バンチブックにはコンパイルされていない特別な素材です。
そして、上述の通り、そもそもBower Roebuckはバンチブック展開されることが少ないミルです。
加えて、恐らく我が国のテイラーはほとんど取引をしていないであろうローカルマーチャントが持っている素材です。
はい、超スーパーレアです。
ぜひとも「ピン!」ときたらお早めにご注文をお願いします!
13th. Apr. 2026
Ryoji Okada