今日は母の日ですね。
LOUD GARDENはメンズ主体のテイラー(= ウィメンズ用の既製アイテムがない小売店)ですから、母の日は1年間で最もプレゼント需要が薄いイヴェント日です。
数年に1度くらいはご相談を受けることもありますが。。。
今年はありませんでした!
まあ、我々の品揃えの問題ですからね、こればっかりは仕方がありません。
また、来年に期待!!
そして、妻のお母さまと僕の母にこの場を借りて感謝を。
いつも本当にありがとうございます。
ところで。
「LOUD GARDEN」「テイラー」といえば。
LOUD GARDENはExcitingでEmotionalテイラーです。
今日はそんなテイラーならではのスーツをご紹介します。
ジャケットもトラウザースも初めて手がけたデザイン/仕様が多かったので完成までかなりの時間がかかってしまいました汗。。。
が、そのおかげもあり、最高に素晴らしい渾身の1着に仕上がりました!
これはもう。。。
完全なる超スーパー自信作です!!
そして、「百聞は一見に如かず」な1着です!!
という訳で、能書を長々と書くこはせずに早速ご紹介します。
今日ご紹介するスーツは ↓こちら↓ です。


素材は昨年の11月末にご紹介したドットの刺繍が*ランダム風に入ったファンシーDenimです。
*ランダム風:ランダムに見えますが実際には規則的に入っています
11月末のご紹介時にも書きましたが。。。
本当にカッコいい素材と思います!
全11マーク展開なのですが、既にほとんどのカラーが完売なのも納得です。
品質は100% Cotton(270gsm *110cm巾)です。
「gsm」は “grams per square meter” の略で、1m四方で測ったウエイトを意味します。
なので、一般的な素材巾である150cm巾に換算した場合のウエイトは352g/mほどになります。
12.4ozくらいでしょうか?
刺繍糸は表面がCottonで裏面がSpun Polyesterです。
12.4oz Denimというと現在流通している一般的なメンズのジーパンで使われているDenimの主流ウエイトですが、こちらは染めたり刺繍を入れたりしているせいもあるのか意外やソフトな風合いに仕上がっています。
また、Denimにしては珍しくナチュラルなストレッチ性もある気がします。
*Natural Stretch表記はありません
はい、つまり、極上のカッコよさとともにかなりの快適性にも恵まれたDenimです!
デザイン/ディテイルはカジュアル&アヴァンギャルドに「攻め」ました!!
具体的には以下の通りです。
ジャケットは「短め:6.0cmのセミステンカラー + シングルブレステッド3ボタンフロント(1番上のボタンはラペル/下衿のボタンという考え方をしています)+ ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + フロントダーツなし仕様 + 前身頃と細腹(サイバラ:前身頃と後ろ身頃の間にある立体構造を産むための細いパーツ)のシーム上に作ったウエストポケット + 小丸スクウェアフロント + 超ショート:55.5cmレンクス + 後ろ身頃1枚仕様 + ノーヴェント + ターンバックカフス仕様」でお作りしました。
トラウザースは「0プリーツ + ラップ仕様 + ややゆとりのあるストレートシルエット + ストレートヘム」でお作りしました。
特に難しかったのは「ブルゾン的デザインとテイラードジャケットの融合」と「トラウザースのラップ仕様」です。
とりわけ後者はですね、ラップ仕様のトラウザース自体を僕が深く認識していなかったので「どうやって作ればうまくいくのか」を自分の脳内で整理するまでにかなりの時間を要しました。
そんなスーツを「仮縫いなしの一発勝負」でモノにする。。。
パタンナーさんや縫製工房/縫製職人さんと何度も打ち合わせを重ねたし竹林君にも何度も意見を聞いたけれど、それでもやっぱり仕上がりまではあれこれ不安がありました。
が、しかし、その仕上がりはイメージ以上に素晴らしいモノでした!
多分、このスーツを「仮縫いなしの一発勝負」で仕上げられるテイラーは世界広しといえLOUD GARDENくらいだと思います。
そもそもこのスペシャルなDenimを取り扱っているテイラー自体がレアですからね!
その上、このデザインとディテイルです。
完全無欠のOne of a kind!
The LOUD GARDENな1着!
渾身の作品!
そう自負しています。
ちなみに、1回作ったので「ブルゾン的デザインとテイラードジャケットの融合」と「トラウザースのラップ仕様」は今後は通常のテイラードウェア + 2週間前後で仕上げられると思います!
続いて、そこここに散りばめたElaborateなディテイルたちを「寄り画像」で見ていきましょう。
バストアップの「寄り画像」です。

Gジャンに近いデザインに「寄せた」セミステンカラー。
Denimかつブルゾンタイプのデザインということで採用したノーキャンヴァス&ノーパッド仕様。
軽快至極なタレ綿なしのナチュラルショルダー。
*この素材&このデザインでロープドショルダーというアイディアもナイスですがノーキャンバス&ノーパッド仕様だとロープが入らない(入っても落ちてくる)のでナチュラルショルダーにしました
Pueple糸を使用したボタンホールとピックスティッチ。
美しいスティッチワーク。
ライニングを使用しポケットスクウェア(チーフ)代わりに出せるようにしたチェストポケットの袋地。
バストアップだけでもこだわりのギミックがてんこ盛り状態です!
最後の「チェストポケット袋地のポケットスクウェア仕様」はLOUD GARDEN/RYOJI OKADAの「標準仕様」なのですが、「極めて小粋な便利ディテイル」と仰ってくださる方が多くとても好評です。
当然ポケットとしても機能しますので、例えばWhite無地のポケットスクウェアやペンやメガネを入れることも可能です。
もちろん胸ポケットにはポケットスクウェア以外は何も入れない方がイイ訳ですけれど。
ラペルボタンをとめるとこうなります。

トラッカージャケット(Gジャン)ではこの着方をすることはあまりないと思いますが。。。
こちらのスーツ/素材ならこの着方もアリですね!
なお、写真を撮れ漏れてしまいましたが、カラークロス(上衿裏のフェルト生地)は表素材にしました。
ウエストポケットです。

サイドシームに沿ってさりげなく作りつけたポケット。
かつて(100年くらい前)のテイラードウェアはこちらのようにポケットを目立たない位置に作るのが基本でした。
そういった歴史的背景を含めてクラシックかつエレガントでイイですよね〜!!
ブルゾンタイプのデザインのため承っている時には「細腹ナシ(前身頃と後ろ身頃の2枚)の構造」も考えたのですが、「このポケットを最適な位置に作りたいこと」「テイラードジャケットの佇まいは残したいこと」「しっかりとウエストのシェイプは作りたいこと」などから「細腹アリの構造」にしました。
バックです。

上述の通り後ろ身頃は1枚仕上げにしました。
ほぼほぼドットが左右対称に出るように裁断してくれた裁断師さんの矜持に感激です!
ライニングです。

2022年4月の工場火災から4年。
かなり在庫が回復している100% Cuproのライニングコレクションからセレクトいただいた、我々がカルゼなどとも呼ぶ綾線が強く入ったツイル(綾織)組織のPurpleです。
とても美しいライニング。
今回セレクトいただいたDenimとの相性も抜群だと思います!
袖先です。

袖先も遊び心が大爆発しています!
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ザ・オーダーメイドな袖先ですよね!?
いずれもアップチャージ不要のディテイルです。
最後にボトムスのラップ仕様を!



このディテイルはかなり苦労しました。
ラップパーツを作ってサイドシームに挟み込むという単純な方式ではなくちゃんと脇ポケットを機能させたい。
サイドアジャスターはどのようにつけるべきか。
前下がりのアングルと前端のレンクスのバランスはどうするのがベストか。
裏面は表地か1枚仕上げか。
エトセトラ。。。
様々な課題を見つけてはクリアして完成させました。
結果は。。。
大満足です!!
エッヂに美しく入れられたピックステッチも見逃せません。
以上です。
T様、いつも当店をご利用くださいまして本当にありがとうございます。
また、この度はお時間をいただいてしまい誠に失礼いたしました。
ぜひともアヴァンギャルドな次回作もよろしくお願い申し上げます。
10th. May. 2026
Ryoji Okada