2連敗で迎えたオープン戦最後の3連戦@PayPayドーム最終戦はカープの快勝でした⚾️
*と思ったら最終戦はマツダスタジアムでした汗
栗林投手が被弾したのを除けば、先発ローテーション入りがほぼ確定していた玉村投手が5回68球1被安打3奪三振1与四球1与死球0失点と首脳陣の期待に応える好投を披露し、マクブルーム選手とデビッドソン選手がともにマルチ安打かつ本塁打を放つなど内容も◎でした!
デビッドソン選手は思ったより変化球を「見る」ことができるのと、守備が決して下手ではないのがいいですね。
シーズン序盤は昨日のように6番あたりが妥当だとは思いますが、うまくNPBにアジャストできた場合は5番に起用したいかな?
昨日は小園選手を1番で起用していましたが、そして、坂倉選手は捕手専念ということで下位打線に置く方針らしいですが、高い出塁率が期待できる選手を上位に起用して本塁打が打てる選手を中軸に据えるのがセオリーですよね。
という訳で、シーズン中盤になって、もしデビッドソンがNPBに対応できていて選手がみなヘルシーだったと仮定したら「1. 西川選手・2. 秋山選手・3. マクブルーム選手・4. 坂倉選手・5. デビッドソン選手・6. 小園選手・7. 菊池選手・8. 野間選手・9. 投手」という打線を見てみたいですね。
もちろん小園選手が大ブレークをしたならば1番でもいいでしょうし、野間選手も調子がよければ上位に置くのも悪くないと思います。
田村選手や韮沢選手を筆頭にした若手の台頭にも期待したいです。
が、とにかく、シンプルに好打者、絶好調の打者を上位に置くという基本を大事にして欲しいと思います。
いずれにしても、最悪だったオープン戦ですが、昨日の快勝で「終わりよければすべてよし」となりました!
いよいよ今週金曜日に迫った開幕戦に向けてチーム状態を更に上げていって欲しいですね。
Go! CARP!
ところで。
「昨日」といえば。
昨日に引き続いて新作バンチブックをご紹介します。
18回目の今日ご紹介するのは、made in ItalyのJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)を中心に個性あふれる素材がコンパイルされている1冊です。
ヴォリュームもクリエイティヴィティも極めて「優秀」なバンチブックですので、ご来店の際にぜひともじっくりご覧になってください。
もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っております。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をくださいませ。
ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。
では、早速いきましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
冒頭に収録されている50マークがFratelli Tallia Di Delfinoの極上Jacketingsで、以降はmade in Fushimiのジャージー素材を筆頭にした見ているだけで楽しくなる素材が「これでもか!」とコンパイルされています。
全マークをご紹介したいところなのですがそうすると長く重くなってしまいますので、今日に限っては僕が特に「これは!」と思った素材をご紹介しようと思います😊
それでも、全体の75%以上はお見せできると思います!
そして、Fratelli Tallia Di Delfinoのコレクションは。。。
とにかく素晴らしい仕上がりですのでやっぱり全マークお見せしようと思います!
ついては、まずFratelli Tallia Di Delfinoのことをご紹介します!
先日、Suiting(スーティング:スーツ素材)コレクションをご紹介した時にも書いたのですが、Fratelli Tallia Di Delfinoは以下のようなミルです。
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Fratelli Tallia Di Delfino/フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノ(以下TDD)は、1903年イタリアのビエラ地方Strona(ストローナ)に発祥した100年以上もの歴史を誇る、そしてLoro Piana/ロロ・ピアーナおよびErmenegildo Zegna/エルメネジルド・ゼニアとともに世界3大ミルの一角を担う存在として世界中のビッグメゾンやトップテイラー(注:LOUD GARDENを含む😎)から高い評価を得ているイタリア屈指の最高級ミルです。
その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえないその生産背景にあります。
具体的には、豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根付いてきた環境の中で「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱う」など常に最高級原料を使用、最新設備と伝統技術に基づいた一貫体制の下でTDDの生産は行われています。
世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。
また、イタリア屈指との誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしています。
2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得することでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます存在感を増しているところも見逃せません!
*μ=マイクロン
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TDDの冒頭24マークです。
こちらの24マークはすべて69% Wool + 16% Silk + 13% Linen + 2% Polyamide(260/270g/m)の4者混素材です。
素晴らしいクオリティ、繊細で美しい色柄!
ではありますが、これだけヴァリエーションがあると目移りしてしまいますよね。
1番初めにチェックした時は上画像の下から5番目:オレンジ、上画像の下2マーク:ホワイトベースのダブルウインドウペーンにハッとさせられました。
皆さんはいかがですか?
僕が最終的に「これだ!」と思ったのは ↓こちらの2マーク↓ でした。
いずれもレッドベース!
昨日遂にカープが快勝したから!!ではなく(笑)、数ヶ月前から「この春はレッドのジャケットをすごく作ってみたい!」と思っているんですよね😌
なので、各バンチブックのレッド系Jacketingを注意深くチェックしていたのですが、この2マークが有力候補になりそうです。
力強いカラーリングの上にするか、優しくオーガニックなタッチの下にするか。。。
悩みます!!
が、作るとすればいずれも「ワイド巾ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット」にしたいですね。
最近のお気に入りなのです!!
だとすると。。。
下の方が良さそうでしょうか?
ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)をレッドに染めたスペシャルボタンを使用、ライニングは派手にキメたいです。
続いていろいろなクオリティが混在しているJacketing 26マークです。
これまた「目移り必至」のナイスコレクションではないでしょうか!?
ご覧の通り上がチェックで下が無地です。
品質はあれこれあるため書き出してしまうとご覧になるだけでうんざりしてしまう方もいらっしゃると思います。
つきましては、ぜひとも店頭でチェックしてみてください。
ちなみに、多くの素材はWoolとSilkとLinenが混紡されています。
僕が最も気に入ったのは ↓こちらの3マーク↓ です。
75% Hemp + 25% Wool(310/320g/m)の無地です。
Hempが醸し出す野趣さとキレイなカラーが生み出す爽やかさが絶妙なハーモニーを奏でた逸品だと思います!
僕は可能であればこの3マークすべてでブレザーを作ってみたいです。
*財政的に不可能です(笑)
具体的には、ホワイト(上)は「シングルブレステッド3ボタン + 3パッチ/アウトポケット」で、サックスブルー(中)は「ダブルブレステッド2ボタンひとつ掛け + スランテッド/ハッキングポケット」で、ネイヴィブルー(下)は「ダブルブレステッド6ボタン3つ掛け + スランテッド/ハッキングポケット」で作りたいです。
本当はスーツにしたいんですけれど、織が(よき意味で)少し甘め故にボトムスは危険だと考えて断念しました。
とにもかくにも。。。
Hempの素晴らしさが見事に表現された逸品だと思います!
Hempについても復習しましょう。
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Hempとは皆さんご存知の通り麻に分類される繊維で、大麻からとられます。
アパレルで一般的なLinen/リネンは亜麻から取られるので、元々の植物が違う訳ですね。
亜麻は60cmほどにしかならない植物なのに対し、大麻は人の背丈より高い200~300cmほどになります。
一般論として、Linenは小さな植物:亜麻からとられるため細く短い繊維でしなやかな糸になり、Hempは繊維分子がやや太く、網に使用されるほどしっかりとした丈夫で硬い糸になります。
つまり、Hempの方がより野趣な味わいに恵まれた素材になりがちです。
また、Hempは化石燃料などの枯渇性資源に頼らない「循環型社会の実現に貢献できる優れた植物」でもあります。
例えば、Hempは綿花栽培の3分の1の水で育てることができるそうですし、Hempに含まれる芳香成分には殺虫効果があるため農薬を与えずに育てることができるそうです。
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Collezioni Biellesiの冒頭12マークです。
素材感のあるブルー系のJacketingを中心としたコレクションです。
どれもひと味違うジャケットに仕上がりそうな素材ばかりですよね!
Collezioni BiellesiのSeersuckerです。
Seersuckerとは「しじら(縞状のしぼ)」の入った織物のことです。
もう少し具体的に書くと「波状の凹凸のある部分」と「平らな部分」を交互に表現することで縦方向に縞状のしぼを走らせた織物のことです。
この「しじら」により肌への接地面積が少なくなること、つまり「肌へのベトつきが少なくなり」「通気性に富み」「さらっとした肌触りに恵まれる」ことこそがSeersuckerの真髄です。
加えて、Seersuckerは「しじらによってシワになりにくい/元からシワ(というかしぼ)があるので仮にシワになっても目立ちにくい」「見た目にも涼しげである」といった魅力も併せ持っています。
毎年さまざまな高機能素材がリリースされる昨今ですが、100% Linenとともに100年以上に渡って「メンズファッションにおける春夏シーズン素材の代名詞的存在」として君臨し続けているSeersuckerこそが、現代においても春夏シーズンの「本命」素材なのかもしれません。
というSeersuckerですが、日本ではシンプルに「サッカー」と表現されることも少なくありません。
Seersuckerの主な品質は100% Cottonですので、我々はそれを「サッカー」と呼び、ウールやシルクで作られたシアサッカーを便宜上「ウールサッカー」「シルクサッカー」などと呼ぶことが多いです。
こちらは全マークが54% Wool + 45% Polyester + 1% Elastane(235g/m)なので。。。
「ウールポリサッカー」とでも呼びましょうか!?
それはともかく、極めて薄手で高いストレッチ性も兼ね備えたこちらのSeersuckerはジャケットはもちろんボトムス、つまりスーツにもオススメできる優秀な素材です。
Seersuckerとしては極めて珍しいチョークストライプおよびグレンチェックのが収録されているのも嬉しい限りです!
僕は1番上のストライプか上から3番目のグレンチェックでヴェリーイングリッシュなスリーピーススーツを作ってみたいです!
具体的には「セミノッチドラペルのシングルブレステッド3ボタンジャケット + シングルブレステッド6ボタンのラペルドヴェスト + 1インプリーツ&ややテイパードシルエットのボトムス」で作りたいです。
Collezioni BiellesiのRockなストライプコレクションです。
昨年のリピート素材ですが。。。
いずれも最高にかっこいいですよね〜〜〜!
昨年も狙っていたのですが。。。
今年こそいきたいですね〜〜〜!
具体的には、下から2番目でスリーピーススーツを作りたいですね。
*このボディならスーツも問題ありません。
デザインは、最近お気に入りの「ワイド巾ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト 2インプリーツ&テイパードシルエットのグルカパンツ」にしたいです。
あるいはモッズスタイルのツーピーススーツですね!
品質は49% Wool + 40% Cotton + 10% Linen + 1% Elastane(240g/m)です。
スーパーオススメです!
Collezioni Biellesiのレイドバックしたチェックコレクションです。
品質は51% Linen + 49% Wool(220g/m)です。
Linen特有の清涼感とカジュアル感、ワッシャー加工によるナチュラルな凹凸、オーガニックなカラーリングと三拍子揃ったナイス素材だと思います。
軽快な一枚仕立てのジャケットやスーツがオススメです!!
僕は1番上のナチュラルカラーでワイドシルエットのボトムスとダブルブレステッドヴェストを作ってみたいです。
最後にmade in Fushimiのジャージーコレクションをご紹介します!
京都伏見産のジャージー素材コレクションです。
不勉強で伏見がジャージーの産地だとは知りませんでした。
が、made in Japanではなくmade in Fushimiを名乗る自信と矜持が十二分に感じられる素材に仕上がっていると思います!
上は薄手のシャドウストライプとシャドウチェックです。
ストライプが59% Cotton + 41% Polyester(265g/m)でチェックが58% Cotton + 42% Polyester(210g/m)です。
いずれもめちゃくちゃ伸びますので快適そのものだと思います。
下は鹿の子タイプのジャージー素材です。
少ししっかりとした組織で、品質は62% Polyester + 38% Cotton(390g/m)です。
こちらも猛烈に伸びます!
以上です。
次回はVBCの大充実コレクションをご紹介しようと思います!
乞うご期待ください。
◆本日の一枚◆
VAN MORRISONの新譜に戻ろうかとも思いましたが今日はやっぱりHELMETの傑作Meantime(1992年作品)を。
こうなるとROLLINS BANDも久し振りに聴きたくなりますね!
それはともかく、本作にはかなりの衝撃を受けました。
激しく硬質で無機質でどこか知的なんですよね、このバンド。
「なんだ、これは!」とびっくりした記憶があります。
その真骨頂がメジャーデビューアルバムである本作には凝縮されています。
インディーレーベルからリリースした1stアルバムStrap It On(1990年作品)もかなり秀逸ですが、あちらはもう少しハードコアテイストが強めなんですよね。
また、昨日聴いたBetty(1994年作品)以降の作品はやや退屈というか失速した感が否めません。
なので、僕は本作が最も好きです。
昨日も書いた通り1990年代以降はHR/HM系の音楽を深堀りしなかったのではっきりとは断言できませんが、HELMETと似たスタイルで彼らの境地に達したバンドはいなかったんじゃないかな?と思います。
それぐらいに素晴らしいバンド、それぐらいによくできた傑作です。
では、僕を一発KOしたオープニングトラックIn The Meantimeのミュージックヴィデオをどうぞ。
素晴らしい!
この曲とややキャッチーな4. Unsungが本作の私的ハイライトです。
しかし。。。
楽曲も素晴らしいしシュール&クールな動画もいいですよね。
スポーツ刈り&Tシャツの中心人物PAGE HAMILTONを筆頭にロングヘアーのメンバーがいないのもこのバンドらしいです。
HELMETとROLLINS BANDを知った当時は、今までの華やかなHR/HMバンドを聴くのがバカらしくなったものです。
特に僕が愛したKEELが属していたシーン:Hair Metal系のバンドなんてね〜〜。。。
ダサ過ぎる!と思いましたよ!
まあ、そう思ったのは当時数年間だけですけど(笑)。
27th. Mar. 2023
Ryoji Okada