あんな劇的なサヨナラ勝利があるのでしょうか⚾️
感動しました!
そして。。。
今日も勝つ
Go! JAPAN!
ところで。
「感動」といえば。
皆さんご存知の通り、昨日までの1週間ほどは「オーダーメイドシャツ用新作素材のご紹介」に傾注しました。
つまり、しばらくの間は新作バンチブックのご紹介ができませんでした。
1週間前時点でも未紹介のバンチブックが複数ありましたし、この1週間にも数冊の入荷があったのですが。。。
という訳で、今日からはまた新作バンチブックのご紹介を再開したいと思います。
ひとまず今月中に20回目を迎えられれば合格でしょうか??
頑張ります!
それはともかく、16回目の今日ご紹介するのは各方面から「世界最高のミル」と称賛されるLoro Pianaの新作です。
Loro Pianaは1936年にイタリアのクアローナで創業された主に最高級カシミヤと最高級ウールを取り扱う超名門テキスタイルメーカー/ミルです。
「最高の製品のみを保証する」という哲学のもと、「毎年総生産量の30~40%を買いつけているといわれるオーストラリア産トップレンジ原毛(Super 100’s以上の羊毛)」を筆頭にした極上原料だけを使用して織られている同社の素材は、長きに渡って世界中のビッグメゾンやハイブランド、トップテイラーを魅了してきました。
また、Loro Piana家に代々受け継がれてきた伝統的なファミリービジネスは10年前の2013年に大きな転換期を迎えました。
「あの」LVMHグループ入りを果たしたのです。
以来、プレタポルテ事業に一層の力を入れるなど企業としての更なる進化と深化を図って今に至ります。
その一方で、テキスタイル事業における「長い伝統によって培われた物づくりへの深いこだわりと高い感性」はいささかも損なわれることがなく、大資本傘下に入った今も世界中の目が肥えた粋人たちから高い支持を集める素材を生み出し続けています。
今日ご紹介するのはそんな素晴らしきLoro Pianaの「いいところ取り」をしたバンチブック、単一クオリティではなくJacketing(ジャケッティング:ジャケット素材)からSuiting(スーティング:スーツ素材)まで幅広いクオリティの素材を収録した見どころたっぷりの「感動」に満ちた極上バンチブックです。
あまりに見どころがたっぷりなので今日も一切の「手抜きなし」で全マークをご紹介します。
とはいえ。。。
やっぱり、「素材の美しさ・贅沢さ」は画像よりも現物の方がはるかに分かりやすいと思います。
つきましては、ご来店の際にぜひともじっくりご覧ください。
もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っております。
気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をくださいませ。
ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。
では、早速いきましょう。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。
こちらのバンチブックには44マークの個性豊かで最高にラグジュアリーなLoro Piana謹製の絶品素材たちが百花繚乱しています!
ご来店の際にはぜひとも手に取ってその美しさと肌触りの素晴らしさをご堪能ください。
Jacketing 2-1
冒頭にはご覧の通り大胆にして繊細なカラーリングが魅力のチェックJacketingが収録されています!
どれもこれも作ってみたくなるのは「さすがはLoro Piana!」といったところでしょうか。
上の3マークがSofttimeと名付けられたシリーズからセレクトされたサマーツイードで、品質は41% Wool + 28% Cotton + 23% Silk + 8% Linen(290g/m)です。
下の2マークはSummertimeと名付けられたシリーズからセレクトされたサマーツイードで、品質は62% Wool + 14% Silk + 12% Linen + 12% Polyamide(310g/m)です。
上述の通りどれも作ってみたくなりますが、個人的にはより華やかなSofttimeが好きでしょうか。
いや、でも、下2マークのシンプルなカラーリングとネップもとってもいい感じですよね!
皆さんのお好みはいかがですか?
Jacketing 2-1の「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
どちらも今までに見たことがないようなキレイでクリエイティヴなカラーリングが最高です!
もちろん、Loro Pianaならではの最高品質も素晴らしいの一語です。
いずれの素材でも軽快にしてややスポーティなジャケットが作りたいですね!
具体的には「アンコンストラクテッド仕立て + シングルブレステッド3ボタン(段返り)+ 3パッチ/アウトポケット」で作りたいです。
一瞬「クラシカルなダブルブレステッドも素敵かな?」とも思いましたけれど、この素材に限っては素材の良さを際立たせた方が「正しい」と思い直しました。
ただ、スタイリングは華やかかつ濃厚にキメたいですね!
上のトリコロールならレッドのリネンボトムスを合わせたり、下のグリーンならばグリーンのグラデーションスタイリングでまとめたり。。。
間違いなくスタイリッシュ極まりないと思います!
Jacketing 2-2
こちらはいずれもSummertimeシリーズよりのセレクションです。
が、先ほどご紹介したサマーツイードより軽くて薄く、都会的でラグジュアリーな素材です。
品質は一番上のブルーウインドウペーンのみが68% Wool + 20% Silk + 12% Linen(240g/m)で、それ以外の7マークはいずれも49% Wool + 30% Silk + 21% Linen(240g/m)です。
上2マーク:ウインドウペーンも素晴らしい仕上がりですが、それ以上に下6マーク:ヘリンボンの美しさと繊細さが白眉だと思います。
Jacketing 2-2の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
シックで知的でナチュラルなブラウンです!
この絶妙過ぎる明度と彩度に惚れました。
Loro Pianaさんは絶対に推奨しないと思うけれど。。。
僕はこちらでクラシックなスリーピーススーツを作ってみたいです。
あるいは、この素材でジャケットをカラー違いのベイジュでボトムスを作ってセットアップにしたいです!
Australis
いずれも近年のLoro Pianaが主力に据えているSuiting:Australisの新作です。
という訳でまずはAustralisのご説明を。
上述の通り、毎年行われているオーストラリアにおける羊毛のオークションにてトップレンジ原毛を大量に買いつけることで有名なLoro Pianaですが、その中でもより繊維の細い最高級原毛を使用して織った素材がこのAustralisです。
Super150’sという極細の高級原毛を使用したこのAustralisは、「優雅な光沢」と「しなやかで滑らかな肌触り」において「近しいクオリティの原毛を使って他のミル/マーチャントが織ったどの素材」と比べても頭ひとつ抜けている印象です。
まさにラグジュアリー、さすがはLoro Piana!といったところでしょうか。
このバンチブックにはホップサック調のブレザー向け素材やスーツにもジャケット/ボトムスにもオススメできるミニヘリンボンから、ラグジュアリー極まりない柄物まで幅広いデザインのAustralisがコンパイルされています。
もちろん、無地コレクションも充実しています。
品質はすべて100% Super 150’s Woolで、ウエイトは上画像上2マークのホップサック調のみ250g/mで他は230g/mです。
細番手原料を使った250g/m前後のクリアカット素材ですのでFour Seasonsタイプのクオリティといえるでしょうか。
というAustralisですが、とにかく肌触りが滑らかです。
また、優雅かつ美しい光沢も素晴らしいものがあります。
ご来店の際にはぜひともじっくり見て、じっくり触ってみてください!
必ずや「いい素材だなぁ!」とお思いになると思います。
Australisの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
爽やかで端正なブルーのミニヘリンボンです。
僕はこちらでクラシカルなダブルブレステッドのスーツが作りたいです。
クラシカルとはいえ、ラペルはワイドにする、ボトムスはかなりのテイパードシルエットにするなど、さりげない遊び心を散りばめたいですね。
そして、時々ジャケットとボトムスをセパレートして着たいです。
それにしても。。。
Australisは素晴らしい素材です!
Super 130’s
100% Super 130’s Woolのトロピカル(平織)コレクションです。
モダンクラシックな色柄がとてもLoro Pianaらしいコレクションですよね。
ウエイトは230g/mなので先にご紹介したAustralisと同じですが、こちらはトロピカル組織なのでより涼やかな「顔」が楽しめると思います。
「とにかく上質な素材の春夏シーズン向けスーツ」をお探しの方にオススメの逸品です。
Super 130’sの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。
繊細な色使いがとてもダンディなダブルウィンドウペーンです。
2本のウインドウペーンが「細」と「太」なのがいいですよね!
これにより独特の立体感が生まれていると思います。
軽快で少しスポーティなスーツを作ってみたいです。
Zelander
AustralisとともにLoro PianaのベストセラーSuitingコレクション:Zelanderです。
Zelanderとは原料の産地を意味しています。
具体的にはニュージーランド産のスーパーファインメリノウール原料を使用したビジネススーツ用コレクションです。
「ん、AustralisもZelanderも名前の由来は分かるけれど、正確にはAustraliasとZealanderが正しくない?」と思う方もいらっしゃると思います。
確かに!
が、これは僕の書き間違えではなく、Loro Pianaの素材に関してはAustralisとZelanderが正しい表記です。
イタリア語でニュージーランドをNuova Zelandaと書くことやレジスター登録のしやすさを考えてZelanderという名前をつけようです。
そして、デビューが先だったZelanderに倣ってAustralisも敢えてこのようなひと工夫した「ブランド名」を付けたのでしょう。
このZelanderですが、具体的にはいわゆるフレスコタイプの素材になります。
中番手&強撚糸を使用した「抗シワ性」「通気性」「耐久性」に優れた素材ですね。
艶っぽい素材がお好みでない方でも安心してご着用いただける「光沢のなさ」もこの素材の魅力のひとつだと思います。
上8マーク:Zelander Z-twistです。従来のZelanderをより高精度にした左撚り、いわゆるZ撚りの糸を使用したZelanderですね。スーツはもちろんジャケット単品あるいはボトムス単品にもぴったりな清涼感あふれる素材です!
下から2番目:従来のZelanderです。ジャケットやボトムス単品で作っても◎なクオリティです。
1番下:Zelander Dreamです。従来Zelanderより細番手糸で織り上げた素材です。
品質はZelander Z-tiwstとZelanderが100% Wool(270g/m)で、Zelander Dreamが100% Wool(230g/m)です。
Zelanderの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
4.0cm巾のワイドストライプ、オーガニックでナチュラルなカラーリング、Zelander Z-twistならではの豊かなハリコシとシャリ感。。。
三拍子揃った素晴らしいストライプ素材だと思います。
僕はこちらスリーピーススーツを作りたいです。
具体的には、最近お気に入りの「ワイド巾ピークトラペル&シングルブレステッド1ボタンのジャケット + ダブルブレステッド8ボタンのラペルレスヴェスト + 2インプリーツ&テイパードシルエットのボトムス」がいいかな?と思っています。
以上です。
次はVBCか、Jacketingコレクションか。。。
悩み中です。
乞うご期待ください!
22nd. Mar. 2023
Ryoji Okada