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Diary

Introducing brand new bunch book collection for 2022-2023 Autumn/Winter, vol.16: Ermenegildo Zegna

Hiroshima Carp / Loud Garden / Ryoji Okada

 

お電話(03-6438-9563)、e-mail(info@loudgarden.com)、SNS(FacebookInstagramのメッセージやコメント等)でのご注文も可能です!

 

11月・12月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします。

*11.6 Sunは通常営業(11:00-20:00)ですが私(岡田亮二)は14:00頃までしか店にはおりません。

 

Wrinkle Free/リンクルフリー(形態安定)シャツ ¥2,200 off 開催中です!

 

“♡ Camo” silkの新作2カラー完成しました!

 

既製品が入荷しました!「 “♡ Camo” cotton canvasとOkayama denimのリヴァーシブルトートバッグ」

 

Arnys/アルニスの銘ジャケット:Forestière/フォレスティエールをRYOJI OKADA流に再現しました! vol.2

 

渾身のSafari Jacketを作りました!

 

オーダーメイドニットタイはじめました!

 

リペア・リメイク(お直し)はしばらくお休みします。

 

ロックな “♡ Camo” cotton canvasのスーツを作りました!

 

< Introducing new bunch books! >

  vol.1: Bash Ⅱ by HFW 2-1

  vol.2: Bash Ⅱ by HFW 2-2

  vol.3: Harris Tweed

  vol.4: Drago

  vol.5: Fratelli Tallia Di Delfino

  vol.6: Lassiere Mills / Kynoch / Marling & Evans

  vol.7: Dormeuil / Marling & Evans etc.

  vol.8: Overcoat

  vol.9: Loro Piana

  vol.10: Ferla / Piacenza / Drago /Emmetex etc.

  vol.11: Cashmere Collection

  vol.12: Marlane / Angelico/ Sondrio / Olmetex

  vol.13: The Album vol.16

  vol.14: Jacket & Trousers 2-1

  vol.15: Jacket & Trousers 2-2

 

 

 

おとといの午後は「長野選手はGに電撃復帰!」というニュースにびっくりさせられました。

カープからGへの無償トレードとのことです。

長野選手は入団の経緯がありますからね、「ユニフォームを脱ぐときはGで脱ぐべき」というカープフロントの気遣いは心にくいものがあります。

無償となったのも長野選手に気を遣わせないような配慮かもしれません。

さすがは人格者の長野選手ですよね!

秋山選手の加入 + 西川選手と野間選手の残留 + 右打ち外野手助っ人獲得の噂 + ドラフトにおける(育成も含めた)3人の外野手獲得等々で更なる「激戦区」となるに違いない外野です、出場機会に恵まれないであろう長野選手を無償トレードすることで「支配下枠がひとつ空く」「長野選手の年俸分他の補強に回せる」といったカープサイドのメリットもあると思いますし、長野選手も「いつかは古巣に戻りたい」という想いを持っていたのではないでしょうか。

もちろんGにもメリットはあると思います。

という、Win-Win-Winなトレードだったと思います!

いや、それにしても。。。

わずか4年間の在籍でしたけれど本当に素晴らしい選手でした

成績はね、ファンもきっと本人も満足できるものではなかったと思います。

ですが、成績では測ることができないたくさんのレガシーをカープに遺してくれたと思います。

眩しい輝きを放つ最高のスターにして愛すべきムードメーカー、そして伝え聞くところによれば素晴らしい人格者でした!

トレード発表後にマツダスタジアムで応じた報道陣との一問一答を読んだらなんだかグッときました(泣)。

来季は慣れ親しんだ東京ドームで大暴れして欲しいですね!

もちろんカープ戦以外で。

そして、引退試合はぜひともカープ戦でお願いしたいです!!

長野選手ありがとう。

 

 

 

ところで。

「最高」といえば。

今日は久し振りに新作バンチブックのご紹介をしたいと思います!

なんとか「最低でも1週間に一度!」という「自己ルール」は厳守できました汗。

よかったです。

16回目の今日はLoro Piana/ロロピアーナとともにイタリアンミルの最高峰、つまり世界最高峰であるErmenegildo Zegna/エルメネジルドゼニアの新作をご紹介します。

Ermenegildo Zegnaはですね、諸般の事情というか大人の事情というか、色々ありましてA WORKROOM時代から積極的には取り扱ってきませんでした。

ご要望をいただくことがあまりなかったというのも理由のひとつですけれど、積極的に取り扱わなかったのはやはり「事情」の方が大きいでしょうか笑。

もし「事情」の詳細を知りたいという方がいらっしゃいましたらぜひとも店頭でお尋ね下さい。

そんなErmenegildo Zegnaですが、2022 Spring/Summerシーズンから、つまり半年前から「単独で収録されているバンチブック」の手配を始めました。

複数のイタリアンミルで構成されたバンチブックにErmenegildo Zegnaの素材が収録されていたことはここ数年だけでもしばしばありましたけれど、単独収録のバンチブックとなるとどうでしょう。。。超久し振り。。。というよりもLOUD GARDENをオープンさせてから初めてだったかもしれません!

なので、僕もすごく入荷を楽しみにしていたのですがやっぱり素晴らしかったです。

webで見たり、この業界にいる数少ない友人の店舗で見せてもらったりしているためコレクション概要は少なからず知ってはいるのですが、やっぱり現物を手元に置いてじっくり見て触ると全然違いますもんね。

今日ご紹介するのは単独収録のバンチブックを取り扱い始めて2シーズン目となるErmenegildo Zegnaの新作です。

果たして半年振りの新作の内容はどうでしょうか!???

早速ご紹介します!

 

 

 

↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

Ermenegildo Zegnaをフルコレクション揃えるとなるとかなり膨大な量になりますので今シーズンもひとまず1冊、「いいところ取り」をしたバンチブックを手配しました。

具体的には「Traveller、Electa、15 MilMil 15といったErmenegildo Zegnaを代表するクオリティ」と「ジャージー素材やLoopといった2020年代らしいクオリティ」がナイスバランスでコンパイルされた1冊です。

「さすがZenga!」な極めて充実した素晴らしいコレクションに仕上がっておりますのでご来店の際にはぜひともじっくりと時間をかけてご覧になってください!

もちろん引き続き、お電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っております。

気になる素材があってご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をくださいませ。

ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。

では、今日も気合を入れて全マークをご紹介しましょう!

今回もまた皆さんが「おっ!?」と心惹かれるナイスな素材がありますように!

 

 

 

まずは冒頭に収録されているジャージー10マークです。

 

 

2019年にZegnaグループの傘下に入ったDondi Jerseyとコラボレートしたコレクションです。

( Dondiではなく)Ermenegildo Zegnaの名を冠してあるだけあってとてもシックな「顔」に仕上がっていると思います。

上の8マークはオールシーズン(日本では盛夏をのぞく3シーズン)向けのウールコットンジャージーで下のグレンチェック2マークはどちらかといえば春夏メインのオールシーズン向けのコットンリネンジャージーです。

いずれもジャケットを作るのが「正攻法」ですが、イージーパンツ仕様やジョガーパンツ仕様のボトムスを作ってもナイスだと思います。

上3マーク:63% Wool + 37% Cotton(390/430g)のグレンチェックです。大人っぽい落ち着いたカラーがなんともシックな逸品だと思います。

上から4番目/5番目:62% Wool + 38% Cotton(400/440g)の無地です。かなりしっかり打ち込んだジャージーですので頼りなさ皆無なのが魅力です。それでいてしっかり伸びるのが嬉しいですね。もちろんデニム風の「顔」もウリです!

上から6番目/7番目:79% Wool + 21% Cotton(380g/420g)の無地です。ぱっと見はフランネルっぽく見えるのがいいですよね。

上から8番目:50% Wool + 50% Cotton(340g/380g)のグレンチェックです。トラディショナルなグレンチェックが素敵だと思います!また、この素材は裏面がハウンズトゥースになっている(写真を撮り漏れました汗)ので「両面使い」できるのも嬉しい限りです。例えば上衿や玉縁等のパーツだけ裏面/ハウンズトゥース面を使って作るのも◎だと思います。

下2マーク:55% Linen + 45% Cotton(310g/340g)のグレンチェックです。伸縮性に乏しいといわれるリネンを使ったジャージー素材とは「さすがErmenegildo Zegna!」だと思います。リネン混紡由来の通気性、清涼感、カジュアル感、豊かな発色に恵まれると同時にジャージーならではの伸縮性と快適性に富んでいる訳ですから素晴らしいですよね!伸縮性に富んでいるということはシワにもなりにくくなるので、「リネンはシワがちょっと」という方にもオススメできると思います。リネン混紡ではありますが、Ermenegildo Zegna目線だとこちらもオールシーズン扱いになります。

皆さんはどのジャージーがお好みですか?

 

 

ジャージーの「僕のイチオシ(というかサンオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

思いっきりクラシックなグレンチェックです!

ぱっと見は重厚感たっぷり、しかしながら袖を通すと快適至極!!

そんなジャケットあるいはスーツを作りたいですね。

そうなるとダブルブレステッドがいいでしょうか。

ジャケットを作る場合は真ん中のチャーコールグレイか下のネイヴィブルーをセレクトして、一番上のグレイでボトムスを作りたいです。

同柄&カラー違い素材のジャケットとボトムス。

とっても知的なセットアップになると思います。

スーツを作るとすればどうでしょう。。。

僕は真ん中のチャーコールグレイで作ってみたいです。

皆さんはどうでしょう?

 

 

続いてLoopです。

 

 

Loopは数年前にリリースされたエコフレンドリーなニューコレクションです。

具体的には「紡績の際に発生するこれまでは廃棄していた余剰羊毛をブレンド/ミックスして織り上げられたSuiting(スーティング:スーツ素材)コレクション」です。

それゆえの「Loop/ループ = 循環」です。

Fratelli Tallia Di DelfinoのHoney Wayもそうですが、多くのミルがそれぞれのやり方で循環やサステイナブル、環境について考えています。

こういった流れに対して冷ややかな皮肉屋も世の中には少なからずいると思いますが、実際の行動に起こしているのはとってもプレシャスですよね。

僕も見習わなくては!

また、肝心のクオリティですが廃棄していた余剰な原料を使っているとしてもそこは天下のErmenegildo Zegnaです!

しっとりした肌触りと洗練された色柄が魅力の素晴らしい素材に仕上がっています。

それもそのはず。。。

余剰羊毛には15 MilMil 15やTrofeoから出たモノも含まれているとか。。。

なんと贅沢な「余剰」「廃棄」でしょうか!!

そこはかとないヴィンテージ感を持った繊細なカラーリングも素晴らしいですよね。

品質は100% Wool(300g)です。

*後述もしますがErmenegildo Zegnaは「Super表記」を廃しています。

 

 

Loopの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

渋いグレイのシャークスキンに洗練されたブルーのダブルストライプ!

これはとってもカッコいいですよね〜〜〜!!

クラシカルなスリーピーススーツを作りたいです。

そして、Vゾーンと足元はブルーグラデーションでキメたいです。

また、カラー違いのネイヴィブルーも捨てがたいカッコよさを持っていると思います。

皆さんはどちらがお好きですか?

 

 

次はTraveller-1です。

 

 

 

Travellerはその名の通り移動や出張の多いビジネスパーソンに向けて開発された素材で、「強撚糸使いによる反発力の強さ」に由来する「抗シワ性が非常に高い」「シワの回復が極めて早い」という特性を誇るErmenegildo Zegnaのベストセラーファブリックです。

「シワになりにくい」「移動の多い方に最適」といったワードを至るところで目にする昨今ですが、その元祖に近い存在がこのTravellerです。

それが証拠に、僕がGIEVES & HAWKESのデザイン/企画をしていた時(26年くらい前から20年くらい前の期間?)には頻繁にイデアビエラとかプルミエールヴィジョンといったヨーロッパで行われる素材の展示会に出かけていたのですが、その頃からTravellerはあったような気がします。

当時は「世界最高峰の高級毛織物産地」であるビエラ地区で高機能素材を取り扱っているミルってほとんどなかったんじゃないかと思います。

記憶に残っているのはTrabaldo TognaのナチュラルストレッチとこのTravellerくらいです。

Ermenegildo Zegnaを愛するダンディなT先輩が出張後に「岡ちゃん、Travellerはやっぱりいいわ!」とよく自慢していた旧き佳き思い出も蘇りました!

*色々と記憶違いがあったらすみません(汗)

いずれにしても、世界中のアパレル企業やテイラーが長きに渡ってフューチャーし続けている事実、つまり世界中のビジネスパーソンから長く支持されているという事実はTravellerが誇る機能の高さを明確に証明していると思います。

もちろんこの素材の素晴らしさは機能だけではなく、最上級原料しか使わないErmenegildo Zegnaならではの高い品質にもあります。

優雅な光沢、しっとりとした滑らかな肌触り、そして繊細な色柄とたくさんの魅力が詰まった逸品です!

Travellerはもう1グループあるのですがこちらのグループは100% Wool(280/290g)です。

また、下画像の1番下はブラック、その2つ上はミッドナイトブルーです。

 

 

Traveller-1の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

Loopのイチオシと少しかぶってしまいます(←これは正直にイチオシをご紹介している証明ですね!)が、シャークスキンベースにブルーのストライプです。

Loopのイチオシより幾分華やかな感じの素材ですね。

どうしてもどちらかを選ぶとしたら。。。

こちらかなぁ。。。

クラシカルなスリーピーススーツを作ってみたいです。

 

 

Electaです。

 

 

 

「Electa/エレクタ」とは、ラテン語で高品質とか秀逸といった意味を持つ言葉だそうです。

そんな名誉あふれる言葉を冠せられたこのElectaはErmenegildo Zegnaが誇る超ロングセラー素材です。

その歴史はなんと100年近く、1929年より人気シリーズとしての地位を築いているそうです。

さすがに当時のクオリティそのままではなく、リニュアルを重ねて現代的にブラッシュアップを続けて今に至る訳ですが、最高品質、高い完成度、高級感といった理念は現在にも脈々と受け継がれています。

具体的には、(Ermenegildo Zegnaのコレクション中では)ヘヴィウエイトでシッカリとした肉感を持った素材であると同時に優雅な光沢としなやかな風合いに恵まれた傑作素材です。

しっかりと打ち込んでいるため「厚みをあまり感じない」「シワになりにくい」という特徴も魅力でしょうか。

ある意味で、Autumn/Winterシーズン向けの素材で最もErmenegildo Zegnaらしい素材だと思います。

僕もいつか作ってみたいです!

品質は100% Wool(310g)です。

 

 

Electaの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

この美しくも繊細なブルーグレイ!

そして洗練されたチェック!!

いかにもErmenegildo Zegnaですよね。

パッと見えるところには遊びがない真面目で端正なダブルブレステッドのスーツを作ってみたいです。

その代わりにパッと見えないところには遊び心をてんこ盛りにしたいです!

 

 

Traveller-2です。

 

 

 

こちらはオールシーズンタイプのTraveller、先にご紹介したTraveller-1よりも少し薄く軽いTravellerになります。

品質は100% Wool(250g)です。

こちらは無地のヴァリエーションが豊富なのも嬉しい限りです。

 

 

Traveller-2の「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。

 

 

ブリティッシュ風味あふれるこのストライプ!

2カラーとも同デザインで作りたいです。

もちろんブリティッシュスタイルのスリーピーススーツですよね!

 

 

 

高品質素材だけを生産しているErmenegildo Zegnaの中でも最高級との誉れ高いSuiting:15 MilMil 15です。

 

 

 

15μ(マイクロン)という極細の原毛を使用していることから名付けられた超絶に高級なコレクションです。

Ermenegildo Zegnaは「Super表記」を嫌います(例えば、Super 130’sと表記してしまうと他のSuper 130’s表記をしている有象無象と同じクオリティだと思われてしまう恐れがあるためです)のでこの素材にもSuper表記はありませんが、仮に15μ原毛をSuper表記で表現するとSuper 170’sに該当します。

この業界では細番手糸を使用した素材をSuper Fineという言葉で表現しますが、こちらだったらどうでしょうExtremely Super FineとかUltimate Super Fineといった言葉を使いたくなりますね!

その品質の素晴らしさは触っていただければ「瞬時に」お分かりいただけると思います。

King of Zegnaという異名をとるのも納得です。

ぜひともご来店の際には実際に触ってみて下さい。

ちなみにLOUD GARDENではまだ承ったことがないのです(汗)が、この素材で仕立てた先輩のスーツは見たことがあります。

惚れ惚れするほどの美しさでした!

品質は100% Wool(220/230g)です。

 

 

15 MilMil 15の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

 

 

美しいブルー、繊細な組織変化で作ったシャドウストライプ、そして15 MilMil 15。。。

強烈に猛烈に憧れます!

LOUD GARDENが15周年を迎えられたら。。。とか

僕が60歳になった時に。。。とか。

節目を迎えた時に自分へのご褒美として作りたいですね。

60歳ならば下のネイヴィブルーの方がいいかもしれませんが、もしも今作るとしたら上のブルーがいいですね。

オーセンティックなシングルブレステッドの2ボタンスーツを作ってみたいです。

いつか。。。

必ず!!!

絶対に!!!

 

以上です。

 

次回は見ているだけでもワクワクが昂って止まらなくなるプリントコレクションを含めたジャージー素材をご紹介します。

乞うご期待ください。

 

 

 

4th. Nov. 2022

Ryoji Okada

 

 

 



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