Ryoji Okada Official Website

Diary

New bunch book collection for 2026 Spring/Summer vol.25: Ferla / Carlo Barbera / Rogna / Drago / Guabello etc.

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 5月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ 14周年Tシャツのカラー&サイズオーダー承り中!

  ☑︎ “♡ Camo” silkの14周年カラーが(ほぼ)決まる

  ☑︎ 暴動クラブ マツシマライズ様

 

 

 

昨日Option free campaign for made-to-measure shirtsが無事に終了しました。

中盤の中弛みが響いたこともあり目標には3枚足りなかったのですが。。。

最終週に想定を上回るご注文をいただくことができたので、実力不足を痛感する一方で「超ギリギリだけど合格」くらいの思いも持っています。

ご注文くださった皆さんにこの場を借りて改めて心より厚く御礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

 

 

ところで。

「実力不足」といえば。

トラウマになるくらい「大爆死」した昨年ほどではないけれど今年も5月はよくないです泣。。。

今年は5.1 Friから5.3 SunにRumi Rockさんとのコラボレーションイヴェントをやったのと、周年Tシャツのデザインがかなり早い段階で決まった(ここ数年はこの時期に決まることが多いです)ため例年に比べると1ヶ月くらい前倒しで「カラー&サイズオーダー」をいただいている(= 月末にセールスとして計上できる)のと、Option free campaign for made-to-measure shirtsが悪くなかったことが寄与して「昨年ほどではない」のですが、5.11 Monくらいからご来店が激減しているのは正直かなり心配です。

先週承ったシャツもその半数以上がご来店なしでのご注文でしたから汗。。。

加えて、Rumi Rockさんとのコラボレーションイヴェントと14周年Tシャツのセールスを除いたら昨年とあまり変わらない状態ですから汗汗。。。

恐ろしや。

己の実力不足がなんとも悔しく情けないです。。。

あ、でも、昨年は “♡ Camo” silkの桝見本がもっと早いタイミングで仕上がったため5月中旬時点でネクタイやポケットスクウェアのご予約が複数入ったり、5月中旬にリリースした “♡ Camo” socksのセールスがかなりあったりしたので後者:14周年Tシャツのセールスはそれと相殺されるイメージかな?

それから、よく見たら。。。

枚数は今年の3分の1くらいながら昨年も5月末に周年Tシャツのセールスは計上していました。

となると、「実態」は僕が思っていたより幾分マシなのかもしれません。

だとしても、「今年も5月は厳しい!」という事実に変わりはありません。

でも、まだ5月も1週間残ってます。

なんとか先月末のような猛然たる追い込みをまたやり遂げたいです!!

つきましては、スーツやジャケットやボトムスやシャツをご検討中の方がいらっしゃいましたらどうぞよろしくお願いします。

そして、我々はとにかく今やれることを徹底してディープに行おうと思います。

その一環として!

今日は6日振りに新作バンチブックをご紹介します。

25回目の今日は様々なミルの極上Jacketing(ジャケッティング:ジャケット向けテキスタイル)が百花繚乱している1冊の前編をお届けします。

具体的にはFratelli Tallia Di Delfino、Ferla、Carlo Barbera、Lanificio Rogna、Drago、Cerruti、Guabello、Bottoli、VBC、Lanificio T.G. di Fabio、Baird McNutt等々、錚々たる「メンツ」のJacketingがコンパイルされている1冊の前半60マークほどをご紹介します。

なお。。。

Jacketingのバンチブックは基本的に様々なミル/マーチャント/ブランドの新作が混在している上にコンポジションも色々なので正直ご紹介するための準備が超大変です。

なので、今日ご紹介するバンチブックも、その内容の素晴らしさと例年の人気から真っ先にご紹介したい気持ちがあった一方で、あまりに豊かなヴァリエーション&ヴォリューム(個性あふれる19社トータル115マークがコンパイルされています!?)からご紹介を後回しにしたい気持ちも少なからずありました。

本当は10回目くらいでご紹介できればベストなのですが、なかなか踏ん切りがつかず汗。。。

が、どこかで絶対にご紹介しなければいけないので覚悟を決めました!

こんな時こそ面倒な業務に取り組むのも悪くないですよね。

なお、前回ご紹介したJacketingのバンチブックにコンパイルされていたミルの新作も出てきますが素材自体の「かぶり」は一切ありません。

つきましては、ご来店の際にはぜひともどちらのバンチブックもじっくりとご覧になってください。

もちろんお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも可能です。

気になる素材があってもしご来店が難しいようでしたらどうぞお気軽にご連絡をください。

ご来店なしでもお作りいただけるように工夫をします。

では、今日も魂を込めて全マークを出来るだけ丁寧にご紹介します。

*これまでにご紹介した24回(+ 番外編2回)分のリンク集は最後にあります

 

 

 

今日ご紹介するのは ↓こちら↓ のバンチブックです。

 

 

今日ご紹介するこちらは国内最大手の問屋であるT社さんが独自編集したバンチブックです。

表紙に名前が列記されている(= 新作がコンパイルされている)19社中17社がItalianミルで、2社:William HalsteadとBaird McNuttがUKミルです。

UKミル2社の新作は後半にコンパイルされているため次回:26回目のご紹介になります。

ということは。。。

はい、そうです、今日ご紹介するのはすべてがItalianミルの新作です。

なお、前編はTG Di Fabioまでにします。

つまり、今日は11社の新作をご紹介します。

その11社の新作ですが。。。

それぞれが「得意技」を見せつけているかのような素晴らしいコレクションに仕上がっています。

今日はその一端が少しでもリアルに伝わるように魂を込めると同時にいつも以上に丁寧にご紹介しようと思います!

11社もの新作をご紹介する上にJacketingゆえコンポジションが多岐に渡るため、画像が多い上に文章も長くなりますがぜひとも最後までお付き合いください。

*これまでの24回中最も多いと思います汗

ちなみに、昨年このバンチブックにコンパイルされていたミルは17社だったので「2社増」です。。。

しかも、1マークしかないミルがあったり、1社の中でも品質が異なる素材が多いという。。。

「ご紹介者泣かせ」の1冊ですよね〜泣。

それはともかく、今日も全マークを公開して最後に「僕のBest 4(前編なのでBest 3と思いましたが絞りきれませんでした汗)」をお披露目します。

レッツゴー!

 

 

Fratelli Tallia Di Delfino:Gold Cashmere & Silk Twill

 

 

2026 Spring/Summerシーズン3回目のご紹介になりますが、まずはFratelli Tallia Di Delfino(フラテッリ・タリア・ディ・デルフィーノ・以下FTD)についてササっと「復習」しましょう!

—–

FTDは1903年にBella/ビエッラ地区のStrona/ストローナに発祥した120年以上の歴史を誇るItaly屈指の最高級テキスタイルメーカーです。

その最大の特徴は「高級織物」しか生まれえない生産背景にあります。

具体的には、FTDの生産が「豊富な水資源により古くから繊維・織物産業が根づいてきた環境」の中で「梳毛織物においてはSuper 120’s ~ 200’s(17.5 ~ 13.5μ*)のみを扱うなど常に最高級原料を使用」し「最新設備と伝統技術に基づいた生産体制を構築」して行われていることにあります。

世界中から熱い支持を集めている「繊細な表現」はこの生産背景の賜物といえます。

また、Italy(つまり、世界)トップクラスとの誉れ高いクリエイティヴチームが担当するデザインも特徴的で、毎シーズン「歴史に裏打ちされたクラシックな感性」と「時代を引っ張っていくという高い志」が絶妙なバランスで融合されたコレクションをリリースしています。

2008年にはMarzottoグループの傘下に入り、これまでに培ってきたレガシーはそのままにスケールメリットを獲得したことでエコフレンドリーな新機軸を打ち出すなど更なる躍進を遂げてますます業界内のプレゼンスを高めている点も見逃せません!

*μ=マイクロン

—–

前回ご紹介したJacketingのバンチブックにコンパイルされているFTD Gold Collectionをご紹介した際に「そんな最高級ミルFTDの最上位Jacketingボディ」と書きました。

上質なCashmereにも匹敵するクオリティを誇る14.5μのSuper 180’s原料を使用した極上以外に表現のしようがない素晴らしい質感を持ったボディなので最上位なのは間違いありません。

が、しかし、こちらのGold Cashmere & Silk TwillはFTD Gold Collectionの上をいく驚異的な逸品です。

こちらはアレですね。。。

通常のコレクションとはまた別枠のボディらしいので、「雲上Jacketingボディ」とか「超限定最上位Jacketingボディ」といったククリで語るべきかもしれません。

あくまで、最上位はFTD Gold Collectionでこちらは特別という感じでしょうか。

して、こちらがいかに特別かというと。。。

品質が60% Cashmere + 40% Silk(235g/m)なのであります!

*組織はツイル(綾織)です

肌触りはいわゆる「トロトロ」です。

それでいて、しっかりと打ち込んでいるので芯を感じる頼もしさも◎!!

このあたりは、「さすがFTD!」の一言です、

原毛の繊維(の細さ)や糸番手の情報がないのですが、最高級の原毛/眉を使用したかなりの細番手糸を使用しているのは間違いないと思います。

なにしろ肌触りが本当に素晴らしいので!

繊細に表現されたBlueも美しいですよね〜!!

BlackやBrown系、あるいは柄物も見てみたいけれど、わずか2マークという希少性も逆にイイかもしれません。

超スーパーラグジュアリーなBlueジャケットをお考えの方にイチオシの「逸品 of 逸品」です!

細番手糸を使用して織り上げられた235g/mのツイルボディなので盛夏を除いたAll Seasonタイプです。

いや、高温多湿な我が国の盛夏にこの素材で仕立てたジャケットを着て街中を闊歩することはないでしょうから、ある意味「完全無欠なAll Season向け」といえるかもしれません。

盛夏にこの素材で仕立てたジャケットを着ていくシーンって。。。

冷房の効いたレストランやパーティ会場やオペラハウス、あるいはリゾート地ですもんね!

クラシカルなデザインで作ってみたいですね〜!!

*巾の表記がない素材はすべて150cm巾です

 

 

Ferla

 

 

1857年創業、SilkやMohairやBaby alpacaを筆頭にした様々な極上マテリアルを巧みにブレンドして個性豊かなJacketingを「発明」し続けている老舗ミルFerla/フェルラの超強力な新作6マークです!

Women’sも得意としているミルならではの「他社の追随を許さない華やかな色彩と豊かな表面感」がFerla最大の魅力なのですが、今回入荷した新作もご覧の通りいかにもFerlaらしいナイスな素材ばかりです。

冒頭にコンパイルされているFTD Gold Cashmere & Silk Twillのインパクトが強烈過ぎるので、その後を担えるのはFerlaだけかもしれません!?

そう思えるくらい個性的かつゴキゲンな6マークです。

左2マーク:38% Silk + 38% Linen + 24% Cotton(300g/m)の無地です。最高品質のSilkとLinenに由来するしなやかさと光沢と美しい発色。Cottonを巧みにブレンドすることで表現したさりげなくも絶妙なカジュアルテイスト。粗めに織り上げることで表現したミドルゲージニットのような「顔」。Ferlaならではの「トンチ」が効きまくったモダンクラシックSummer Tweedです。ヘリンボンを斜めにしたようにも見えるダイアゴナルの織が独特の立体感を表現している他社では生み出し得ないユニークさも見逃せません!いや、それこそがこのボディの最も優れたポイントかも!?いずれもしっかりとした素材感かつ合わせやすいカラーなので「一生モノ」のジャケットになりそうな予感もビンビンします。しかし。。。SilkにLinenとCottonをブレンドするという発想は最高にクリエイティヴですね〜!

左から3番目/4番目:51% Silk + 49% Linen(320g/m *143cm巾)のSummer Tweedです。パッと見は定番的なJacketingに見えなくもないですが、実際には「極めてざっくりした素材感」と「大胆なカラーリングのメランジ糸の使用」と「かなり個性的なメッシュ組織」等々の際立つ特徴が見事な化学反応を起こしたFerlaならではの希少なJacketingです。「品質」だけを見ると左2マークからCottonを除いた感じになるのでより一層ラグジュアリーになるかと思いきやこちらの方がカジュアルテイストが強めです!?最高級のSilkを51%も使いながらこういったアプローチで仕上げる感性って。。。最高に粋だと思います!もちろんしっとりとした質感やリッチな佇まいも確かにありますけれどね。

右2マーク:38% Silk + 38% Linen + 24% Cotton(300g/m)のグレンチェックです。「間」に違うボディを挟んでいることもあった僕も最初は気づきませんでしたが左2マークと同ボディ/色柄違いです。左2マークは無地でこちらは超ビッグサイズのグレンチェック!この両極端さもFerlaの素晴らしさかもしれません!いずれのカラーリングもとってもクリエイティヴ!!特にアクセントカラー:柔らかで気品のあるBeigeがイイですよね。これはどちらもすごく作ってみたいです。

やっぱりFerlaのJacketingは超個性的で素晴らしいですよね〜!

どれも最高の素材だと思います。

皆さんはどれがお好みですか?

僕は。。。

最後に披露する「ベスト4セレクション」でお確かめください。

 

 

Carlo Barbera

 

 

Carlo Berbera/カルロ・バルベラ!

2週間ほど前にご紹介したスタイリッシュ極まりないジャケットで使っていただいたJacketingがCarlo Barberaでした。

*というか上から2番目でした

FTDとともに僕が愛してやまないItalianミルがCarlo Barberaです。

という訳で、まずはそのCarlo Barberaについて簡単にご説明しましょう。

—–

Carlo Barberaは「その強烈ともいえる素材作りへのこだわりがファッション業界ではつとに有名」な1949年創業のItalianミルです。

素材の良し悪しに最もうるさく厳しいファッション業界内でCarlo Barberaが「世界最高のミル」と評されることが多い理由は彼ら自慢の「独自製法」にあります。

その「独自製法」を象徴しているのが「天然で採取できる最も細くて長い繊維のみを使用し最高品質の素材を生産する」という信念、そして「Australiaのオークションで買いつけた最上級原毛を紡績した糸を地下倉庫で一度寝かせる」こだわりです。

地下倉庫は、糸の緊張を解くため、1年を通して気温が約7度・湿度が75%に保たれているそうです。

かなりじめっとした環境ですね。

もちろん製織と整理工程にもこだわりが貫かれています。

そんなCarlo Barberaの極上素材は長きに渡ってKitonを筆頭にした数多の最高級ブランドやファクトリーに愛されています。

僕がかつて頻繁にItaly北部で行われていた素材展:Idea Biellaに足を運んでいた頃(Gieves & Hawkesをやっていた頃なので25年~30年前くらいでしょうか?)に印象深かったのは、コレクションの素晴らしさと同時にスタッフさん(多分ほとんどがBarbera一族の方たち)のスタイリッシュさでした。

数あるミルの中でも群を抜いて粋な装いのスタッフさんが揃っていました。

「きっと、売れる素材ではなく自分たちが着たい素材を作ろう!という意識が徹底されているんじゃないかな?」と想像して清々しい気持ちになったものです。

—–

残念なことにそこまで規模が大きくないせいか、あるいは某大手マーチャントから別注品を頻繁に受けているせいか、Carlo Barberaという名前でその極上素材がバンチブックに登場することはあまり多くないミルです。

LOUD GARDENで取り扱っている2026 Spring/Summerシーズンの新作バンチブックでCarlo Barberaの新作素材がコンパイルされているのはこちらだけです。

なので、それが例えわずか5マークだけだとしてもこうして新作に出会えるのは嬉しい限りです。

しかも、T社さん編集のこちらのバンチブックでは「2024-2025 Autumn/Winterシーズンの2マーク → 2025 Spring/Summerシーズンの4マーク」を経て一度取り扱いが途絶えてしまい、2025-2026 Autumn/Winterシーズンでは0マークになってしまいした!

「もうコンパイルされることはないのかな?」と寂しく思っていたところ今シーズンは5マーク!

本当に喜ばしいです。

という希少性も魅力のCarlo Barberaは僕のイチオシItalianミルです!!

T社さんにはぜひともSuiting(スーティング:スーツ向けテキスタイル)の展開もお願いしたいです。

上2マーク:62% Wool + 18% Silk + 18% Cotton + 2% Polyamide(275g/m)のオーヴァーチェックです。組織は驚くほどきめ細かなツイル。繊細にして超スーパー優雅なSummer Tweedといった感じの極上Jacketingです。の繊細さと優雅さは「メインで使われているWoolが極めて細番手であること」と「贅沢に18%もブレンドされたSilkが最高品質であること」に由来します。触っていただくとその滑らかさとしっとりとした質感に驚く方もいらっしゃると思います。それでいて「ただただリッチな素材」に終わらせていないところも「さすがはCarlo Barbera!」だと思います。具体的にはさりげないカジュアル感を表現するためにCottonをSilkと同じ18%ブレンドしている小技も見逃せません。加えて、クールで優しいカラーリングも抜群に素敵ではないでしょうか?

下3マーク:48% Wool + 24% Silk + 20% Cotton + 5% Polyamide + 3% Polyurethane(270g/m)の5者混サマーツイードです。「ややワイルドな素材感とカラーリング」と「上質な原料に由来する高級感に満ち満ちた肌触り」というやや反対気味の要素が絶妙な化学反応を起こした素晴らしいJacketingだと思います。しかもPolyurethnae由来の快適なストレッチ性にも恵まれているという。。。モダンレトロな下2マークも印象深いけれど。。。僕はこちらの3マークなら上のウインドウペーンでモダンクラシックなデザインのジャケットを作ってみたいです!

いや〜!

やっぱりCarlo Barberaはイイですね!!

この調子で2025-2026 Autumn/Winterシーズンは更なるマーク数の増加に期待したいです。

 

 

Lanificio Rogna

 

 

 

 

まず最初にLanificio Rogna/ラニフィーチョ・ローニャは ↓このようなItalianミル↓ です。

半世紀以上の長きに渡り数々のラグジュアリーブランドでチーフデザイナーやラインビルダーとして活躍したLeonardo Rogna。

彼は2007年に引退し自らのアトリエを開きます。

アトリエ開設後程なくして息子であるFilippo Rognaが加わりクリエイションが強化されると各方面か次々と新たなプロジェクトに招かれるようになります。

そして、Filippoが主導して2019年にLanificio Rognaが設立されます。

「クラシックメンズウェアを知り尽くしている」と同時に「クラシックメンズウェアを再解釈した孤高の美学を持つ」Leonardo Rognaの知見を最大限に活かして生み出される「Englishスタイルの洗練さとItalyが誇る職人技をシームレスに融合させた唯一無二のコレクション」は瞬く間にEurope中の目が肥えたテイラーやファッションハウスの注目を集めることになります

Lanificio Rognaの根底に流れるのは「個性への揺るぎないこだわり」です。

ますます画一化が進むファッション業界においてLanificio Rognaが示す比類なき個性は決して見逃すことができない「この時代にこそ必要なエッセンス」ではないでしょうか。

という、なんとLOUD GARDENよりも歴史が浅い新進気鋭のItalianミルがLanificio Rognaです。

今まで日本に入ってきたことがほとんどないミルなのでご存じない方も多いと思います。

かくいう僕も昨年の初旬に知りました汗。

不勉強が恥ずかしい限りです。。。

それはともかく。。。

Huddersfieldでも尾州でも廃業するミルがあとを絶たない中で、かように熱い信念を持つミルが数年前に産声を上げたという事実にはとっても勇気づけられました。

そして、そんなLanificio Rognaの超スーパーファビュラスなJacketing 11マークをご紹介できるのをすごく嬉しくおもkます!

上4マーク:中番手糸を使ってかなり粗くざっくり織り上げられたサマーツイード4マークです。品質は75% Wool + 15% Linen + 10% Silk(280g/m *146cm巾)です。ハードな「顔」に反して、まるで100% Silkのようなとてもソフトで滑らかな肌触りという意外性も魅力の極めてユニークな素材です。

中2マーク:4Plyのダイアゴナルです。こちらは上4マークと異なりハードな見た目通りのハードな肌触りを持っています。品質は100% Wool(460g/m *144cm巾)です。150cm巾換算で480g/mというヘヴィウエイトの4Ply素材をSpring/Summerシーズン向けとして提案する心意気がサイコーですね!ヴィンテージ素材を彷彿とさせるドライなタッチも堪らない傑作だと思います。

下5マーク:プレインウィーヴ/トロピカル(平織)の3者混ボディです。品質は55% Wool + 25% Silk + 20% Linen(225g/m)です。こちらは上6マークと異なり軽快なボディです。が、しっかりした打ち込みと縦横にイイ感じで走るスラヴヤーンのおかげでかなりモダンレトロに仕上がっています。これ。。。好きだな〜!ニュアンスが効いたカラーも◎ではないでしょうか!?僕は「厚手でヴィンテージテイストが強いコレクションが真骨頂のミルなのかな?」と想像していたのですが必ずしもそうではないようですね!

中2マークと下5マークはトラウザースにも使えるボディなので僕ならスリーピーススーツを作るかもしれません!

Lanificio Rogna!

こちらの11マークはもちろん2026-2027 Autumn/Winterの新作にも注目したいです!!

 

 

Drago

 

 

LOUD GARDENに集ってくださる「違いが分かる粋人」たちからも高い人気を誇る、そしてSkyfallシリーズのスマッシュヒットが記憶に新しいItalianミル:Drago/ドラゴの新作Jacketingです。

*今回の新作にSkyfallシリーズはありません

左2マーク:60% Linen + 40% Wool(265g/m)のSummer Tweedです。Silkがブレンドされているかのような贅沢な肌ざわりとツイーディな「顔」、そして洗練を極めた色柄が魅力です

左から3番目/4番目:32% Wool + 24% Silk + 24% Linen + 20% Cotton(265g/m)のSummer Tweedです。ハウンズトゥース(上)とヘリンボンをモダンなカラーリングと贅沢なボディで料理した逸品です。どちらもとてもインテレクチュアルでノーブルなジャケットが仕上がること間違いナシですね!

左から5番目:68% Wool + 34% Cotton(215g/m)のビッグヘンリボンです。ざっくりとしたツイーディな肌触りとインパクト溢れる約2.8cm巾のヘリンボンが魅力です。それでいて215g/mというライトウエイトも嬉しいですね。軽快な仕立てのジャケットを作っていただきたいです!あるいは、もはや「いまさら」かもしれませんがバルマカーンコートを作ってもすごくイイ感じに仕上がると思います!秋口からまたお召しいただけるはずです!

1番右:68% Wool + 18% Silk + 14% Linen(255g)のモダンクラシックJacketingです。クリアカットされた艶やかな表面とItalianミルらしいキレイなBlueグラデーションカラーリングが自慢です

最後にDragoについて再度ご説明します。

—–

Dragoは1973年にUmbertoとLauraのDrago夫妻によって紡績工場として創設されました。

創設直後からItalyの高級毛織物産地であるBiella地区の主要なミル(毛織物工場)と強固なパートナーシップを結び成長を続け、1993年には高級ミルFintesを買収。

両社は2001年に合併します。

以降は「紡績・製織・整理までの全工程を自社でこなす数少ない一貫工場」として名を馳せ、世界中の高級ブランドやテイラーに高品質な素材を提供して今に至ります。

「Super 130’sを中心にSuper 160’sやSuper 180’s原料を使用したボディを常時多数展開していることに加えて、Super表記のトップクオリティSuper 210’s原料を使用したボディの開発・生産にも成功している高い技術力」と「ストレッチ・防シワ・撥水・防汚・遮熱といった様々な機能性を兼ね備えたコレクションも豊富に取り揃える時代のニーズに沿った革新性」がその魅力です。

またルーツである紡績業に目を移すと、Super 130’s以上の原毛を使用した高級細番手糸に限っては「世界シェアの約70%を生産している超強力なサプライヤー」としても有名です。

映画007 Skyfallで主演のDaniel Craig向けのSuitingを手掛けたことからスタートしたSuper 180’s Woolシリーズ:Skyfallが世界中でベストセラーを記録している点も見逃せません。

—–

今年で創業53周年。

僕の方がちょっとだけ先輩です笑。

それはともかく、長い歴史を誇る企業が多いと同時に危機が迫ると大手の傘下に入る企業が多いBiella地区の中で、50年以上に渡り独立資本でここまで成長してきたのはすごいことだと思います。

今後の更なる進化と深化にも期待したいですね!

 

 

Cerruti

 

 

僕がかつてお世話になったGieves & Hawkesと同じくHong KongのTrinity Group傘下に入っていたCerruti/チェルッティですが、2022年初頭にそのTrinity Groupが経営危機に陥いったことで業界内では一時的に「消滅の可能性もある」という噂が出ていました。

Natural Born Eleganceを標榜し、多数の上質で華やかで野心的なコレクションを展開しているスペシャルなミルだったのでその噂にはかなりがっかりさせられたものです。

が、数々の逸話を持つ老舗ItalianミルPiacenzaが消滅させるのは惜しいと考え取得、Cerrutiは現在も変わらず素晴らしい素材を供給し続けています。

ミル/マーチャントの再編劇は頻繁に行われているとはいえあのCerrutiが危機に陥るのは少々びっくりしましたし、結果として考えうる最高の受け入れ先が見つかってよかったです。

PiacenzaにとってもCerrutiの受け入れは今後に向けて好材料ではないかな?とも想像します。

なにしろ、設立した1881年以前の1770年には前身が存在したという老舗ですから!

ちなみにGieves & HawkesもUK資本に回帰してサヴァイヴに成功しました。

というCerrutiの素材がこのバンチブックには1マークだけコンパイルされています。

これまでCerrutiはHolland & Sherryのように全世界共通でエクスクルーシヴなバンチブック展開をしていたので、複数ミルの素材が共存するこのようなバンチブックにコンパイルされるのは稀でした。

が、上記の経緯も影響しているのか久し振りの登場となりました。

1マークだけとはいえ、個人的にはとても嬉しい「再会」です!

コンパイルされているのはOxygenシリーズ(懐かしい!)のSummer Tweedです。

品質は67% Linen + 33% Cotton(340g/m)です。

細番手Woolも高品質Silkも使わずにこの質感。。。

そして、Brownグラデーションながらこの優雅さ。。。

さすがはNatural Born Eleganceを標榜するだけはあると思います!

1マークだけなので見過ごしがちですが、こちらのバンチブックをご覧になる際には「要チェック」でお願いします!

 

 

Guabello

 

 

Guabello/グアベロは1815年にItalyにおける「毛織物の聖地」であるBiella/ビエラ地区で創業した「200年以上に渡って丁寧に紡いできた伝統技術」と「Italy有数の大手ミル/企業Marzottoの傘下に入ることで得た先進テクノロジー」を巧みに融合し、毎シーズン高品質なモダンクラシック素材を多数リリースしている名門Italianミルです。

また、「素材本来が持っている魅力に徹底して引き出す」という強いポリシーが多くのメゾンに支持されていることでファッション業界内では有名なミルでもあります。 

そのポイントは「厳選に厳選を重ねて採用した原料」と「最先端の織機を導入」と「絶妙な風合いを表現する目的であらゆる工程で行われる熟練スタッフによる修正やコントロール」です。

特に「最先端の織機」と「熟練スタッフによる修正とコントロール」はGuabelloの「キモ」で、セッティング通りに糸を一気に織りあげることをせず製織途中で幾度も確認をしながら1cmずつ丁寧に織り進めているそうです。

Guabelloの代名詞的な極上のFlannelやBrioniやKitonも重用した/しているといわれるSuper 150’sシリーズが独特の個性を持つのはそういった企業理念・企業努力の成果なのかもしれません。

そういえば、3ヶ月くらい前にGuebelloのSuper 150’sでスリーピーススーツをお作りくださったお得意様がいらっしゃったけれど、あれも素晴らしい仕上がりでした!

T様、いつも本当にありがとうございます。

そういえば、僕が初めて作ったFlannelスーツもGuabelloのFlannelを使いました!

あれは多分24歳の時だったと思うのですが、その風合いの素晴らしさに大満足した記憶があります!!

きっと今回入荷したこちらの4マークでジャケットを作っても同じように大満足することででしょう。

上2マーク:38% Cotton + 33% Linen +29% Wool(325g/m)のSummer Tweedです。John G. Hardyあたりのヴィンテージを彷彿とさせるUKテイストがたまりません!それでいてGuabelloらしい洗練さも確かに共存しているのが素晴らしい!!どちらもすごく作ってみたいです。

下2マーク:36% Cotton + 35% Linen +21% Wool + 4% Silk +2% Polyamide + 2% Polyurethane(250g/m)のFancy Jacketingです。混紡技術の進化が止まらない昨今では3者混は当たり前、4者混や5者混もそこまでレアではなくなりましたが6者混となると。。。やはりかなり珍しいです!しかも、そのブレンドされた6つの原料がそれぞれしっかりと存在感を放っているのも素晴らしいと思います。Guabelloっぽいかというとそんな気はしないのですが、これはもしかしたら新境地かもしれませんね!すごくナイスだと思います。上2マークから一転、いかにもItalianミルらしい繊細なカラーリングも魅力的です。Polyurethaneブレンド由来の高い快適性/ストレッチ性も嬉しい限りです。

 

 

Bottoli

 

 

Bottoli/ボットーリは1861年に創業された、毛織物大国Italyの中でも数少ない「原毛の選別からフィニシングまでを一貫して自社で行うミル」です。

創業以来160年以上に渡って上質でエレガントな素材を追求してきた結果、JacketingやOvercoating(オーヴァーコーティング:コート向けテキスタイル)に特化した希少なミルとして世界的に高い評価を得ています。

具体的には「新素材開発に対する弛まぬ研究心」「異原料を巧みに組み合わせる技術力」「ユニークな織組織を構築する独創性」がその特徴です。

また、Bottoliはサステイナナビリティも強く意識しており、そのコレクションには「Undyed/アンダイド(無染色)なエコフレンドリー素材:Lana Italiana」も多数含まれています。

今回入荷した中では 4マークにはLana Italianaはありませんは一応ご説明しますね。

Lana ItalianaはBottoliの現社長Roberto Bottoliが長年続けたリサーチの末に完成させた渾身のアンダイド素材です。

原毛はItaly中部から南部に位置する州で暮らす羊から刈り取った最上質のItaly産Marino Wool(ソプラヴィザーナ種およびジェンティーレインプーリア種)のみを使用するこだわりと、化学染料を一切使用せずに原毛のナチュラルなカラーを活かすと同時に化学溶剤を使用しないエコフレンドリーさがその特徴です。

Marling & EvansのUndyed British Woolと似た(というか同じ)アプローチの素材ですね。

ともに一貫工場を持っていて比較的近隣で刈り取られた原毛を利用している点もそっくりです。

生産が近隣で完結すればそれだけ二酸化炭素排出量が少なくて済みますからね。

一貫工場を持っている強みはこんなところでも発揮されています!

原毛のナチュラルカラーを利用している訳ですから当たり前ですけれどカラーリングもUndyed British Woolと似ています。

オーガニックでナチュラル、そして優しさと温もりを感じる素敵なカラーが魅力です。

左:そのLana Italianaを思わせるナチュラルカラーのSummmer Tweedです。品質は64% Linen + 36% Silk(270g/m)です。柔らかいカラーリングとBeigeグラデーションでさりげなく表現したクアドラプルウインドウペーンがとってもナイスではないでしょうか!?僕はかなり好きです!また、絶妙以外の言葉がないLinenとSilkのブレンドも◎だと思います。

左から2番目:98% Cotton + 1% Polyamide + 1% Polyurethane(290g/m)のモダンテキスチュアJacketingです。豊かな凹凸とキレイなBlueグラデーション、そしてとても珍しいやや横長のチェックが特徴です。ぱっと見はクラシカルでもかなり個性的だと思います。

右2マーク:50% Wool + 30% Linen + 16% Silk + 4% Cashmere(270g)のヘリンボンです。Linenブレンドによる野趣味とSilkおよびCashmereブレンドの贅沢さが見事なハーモニーを奏でている素晴らしいJacketingだと思います。ライトすぎないカラーリングもイイですよね!間違いなく合わせやすいジャケットが仕上がると思います。

 

 

VBC

 

 

 

1663年創業(!?)の超スーパー名門ミル、参加に収めていた名門マーチャントDrapersを完全子会社化するなど現在最も勢いのあるItalianミル、毎シーズン斬新な新クオリティをリリースしているイノヴェイティヴなミル:Vitale Barberis Canonico/ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(以下VBC)の新作Jacketing 9マークです。

元々は「UKミルっぽいテイストとコストパフォーマンスの高さが魅力を得意とするItalianミル」といったイメージだったVBCですが、昨今は様々な野心的な素材開発にも取り組んでおり「進化する老舗」の頂点、比類なき存在になりつつあります。

もちろん以前のイメージから変わらぬ高品質なSuitingも健在、というか現在でも間違いなくそちらが主力です(2026 Spring/Summerシーズンも複数のバンチブックが入荷していますのでどこかでご紹介します!)が、この9マークを筆頭にした個性的なJacketingも多数展開しています。

上画像:気品あふれるクラシックチェックJacketing 4マークです。品質は上3マークが100% Wool(240g/m)で1番下が84% Wool + 8% Silk + 8% Linen(290g/m)です。素材感に変化が出にくいシックなPure Wool:上3マークは極めてエレガントなグラデーションカラーリングで「料理」して素材感に変化が出やすい3者混:1番下はアクティヴなGreenベースにしてアクセントカラーも使う。ボディが持つ優れた特徴を引き出すカラーリングが白眉だと思います!個人的には「変化」が好きなので1番下に最も心惹かれますが上3マークで端正な1着を仕立てても「間違いない」でしょうね!

下画像:モダンクラシックなJacketing 5マークです。左2マークは45% Cotton + 40% Wool + 15% Polyamide(300g/m)のSummer Tweedです。Cotton由来のカジュアルテイストとナチュラルなカラーリングが完璧にフュージョンしたナイス素材だと思います!ブークレ糸ならではの独特の立体感およびハリのある素材感も◎です。右3マークは独特の表面感が楽しい無地で品質は100% Wool(250m/g)です。シャークスキンベースに縦横に走るムラ糸がとてもクールではないでしょうか!?ニュアンスのあるカラーもナイスだともいます。

 

 

Botto Giuseppe

 

 

1876年創業。

150年近い伝統に裏打ちされた高い技術力を誇り、名立たる高級メゾンに愛されてきた老舗ItalianミルBotto Giuseppe/ボット・ジョセッペのラグジュアリーJacketingです。

Botto Giuseppeはかなり昔から知っているミルです。

が、毎シーズン北ItalyのComo湖付近で行われていた素材展:Idea Biellaに足を運び数日かけてたくさんのフルコレクションを見ていたGieves & Hawkes時代から一度も使ったことがないですし、A WORKROOM時代以降も取扱バンチブックにコンパイルされたことが(多分)一度もありませんでした。

なので、昨年こちらのバンチブックにコンパイルされていると知り「おお、懐かしい!」と嬉しく思いました。

なだけでなく、記憶では個性あふれるヒネリの効いた素材を多く展開しているやや異端児っぽい立ち位置のミルでし「どんな素材が!?」と興味津々でした!

そんなBotto Giuseppeですが、ここ最近はWomen’sウェアブランド/メーカーにもサプライしているようです。

どうやら以前と変わらず同じBiella地区の同業他社とは少し違う路線を歩んでいるようです。

そんなBotto Giuseppeの新作は5マーク。

すべてが100% Bamboo(280g/m)です!

はい、Bambooとは竹です。

具体的には竹を原料に使って繊維化した糸で織り上げた素材です。

100% Bamboo素材はSilkに似た美しい光沢としなやかさ、豊かなドレープを誇ります。

また、Cotton素材の2倍以上というデータも出ている吸水性、極めて高い抗菌/消臭性、静電気を抑えてくれる制電性といった「能力」も自慢です。

と同時に、その成長の早さゆえに永続的に伐採しても自然環境のバランスにほとんど影響がない「植物由来の循環型資源」として注目されている原料のため極めてサステイナブルな素材でもあります。

確かに竹の成長スピードってめちゃくちゃ早いですもんね!

Bamboo素材は20年以上前に一度ブーム的な盛り上がりを見せたことがあります。

そのタイミングで確かFTDもリリースしていました。

それを見て「おお。。。これは新しい!そして風合いもイイ!!」とびっくりした記憶があります。

ですが、堅牢度の問題などがあったようでしばらくするとマーケットから忽然と消えました。

その後、さまざまな技術革新を経て通常のWool系素材と同じくらいの堅牢度を持つBamboo素材が開発されて現在に至ります。

こちらの5マークはしっとりとした贅沢な質感が最高に素晴らしいです。

もちろん堅牢度もバッチリです!

かなりSilkに(しかも超上質なSilkに)似た質感ですが、似たタッチの100% Silk素材に比べたらかなりリーズナブルなのも嬉しいポイントでしょうか。

ご来店の際にはぜひとも触ってみてください。

 

 

Lanificio T.G. di Fabio

 

 

A WORKROOM時代に僕が自分用のスーツに多用したItalianミルLanificio T.G. di Fabio/ラニフィーチョ・TG・ディ・ファビオ(以下TG Fabio)のSummer Tweedです。

なぜ多用していたかというと。。。

TG Fabioはモードブランドにも多く供給しているだけあってコレクションがとてもクリエイティヴだったのとプライスが比較的リーズナブルだったからです。

それから、当時の僕は私服だとアヴァンギャルドなデザインを選ぶことが多かった(仕事服もそうだったかな?笑)一方で、PradaとかJil SanderとかRaf SimonsとかDries Van Notenといった比較的シックなデザインのモードブランドもかなり好んでいました。

そんなPradaが頻繁に使っているという話を聞いたことも多用した理由のひとつかもしれません。

記憶によれば、最低でもフロッキープリントでストライプを表現した素材のスーツを3着か4着、ジャカード素材でパンツを2本位は作ったと思います。

それだと「多用」と胸を張るには少ないかな汗。

というTG Fabioは、1995年に現オーナーFabio Tallia Galoppoが長年共同経営者として勤めたBiella地区有数のミルを退き「より気軽でファッション性の高い素材の提供」を目指して設立しました。

設立後ほどなくして「マーケットの綿密な研究を経て生まれた斬新かつクラシカルなコンセプトのコレクション」が支持を集め成長を続けた結果、ここ数年の生産数量は50,000反にまで達していて時代が求めるミルへと成長しつあります。

Europeの著名なファッションメーカーとの共同研究によって生み出される「古い慣習にとらわれることなく時代に沿ったセンスと柔軟な発想に満ちたコレクション」は見応え抜群です!

このバンチブックに収録されているこちらにお3マークはアヴァンギャルド度こそ低めですがやはり極めて個性的です。

ご来店の際にはぜひともチェックをしてみてください。

左2マーク:70% Wool + 30% Linen(285g/m)のHopsackです。メッシュ組織による優れた通気性と強撚糸使いによる高い抗シワ性を誇るボディなのでご旅行やご出張のお供にも◎だと思います!パッと見だと完全な無地にも見えるチェック柄というのもエキサイティングだと思います。Hopsackは無地がほとんどなので右とともに希少性も光ります!

右1マーク:56% Linen + 44% Cotton(220g/m)のHopsackです。こちらは完全なチェックです。左2マークより細番手の糸を使うことで繊細さと軽快さを追求した逸品です。(Woolに比べると)復元性が低いLinen + Cottonボディなのでガンガン着るとイイ具合にクタッとなってくると多います。はい!こちらで作ったジャケットならエイジングも楽しいはずです。

全マークのご紹介は以上です。

最後に今日の「僕のBest 4」をご紹介します。

今日のセレクトはかなり難航しました!

なにしろ。。。

イイ素材がたくさんあり過ぎるので汗。

なお、毎回書いている通り、あくまで「今日の」なので、そして惜しくも今日は選外になった素材も素晴らしい色柄ばかりなので明日には変わっているかもしれません、念のため!

 

 

今日の「僕のBest 4」 4-1

 

 

Ferlaからはこちらをセレクトしました。

Ferla(とその前にコンパイルされているFTDのGold Cashmere & Silk Twill)はどれも最高に素敵なのでかなり悩みました。。。

が、Ferlaらしい立体感あるボディと個性的な品質、そして大胆な色柄に心惹かれこちをセレクトしました。

こういった素材ですから。。。

軽快かつスポーティななシングルブレステッドジャケットを作るのが「正攻法」だと思います!

が、僕はこちらなら敢えてクラシカル&タイトフィットなダブルブレステッドジャケットを作りたいです。

具体的には「10.0cm巾のピークトラペル + ダブルブレステッド6ボタン×2つがけ + ロープドショルダー + ウェルト(箱)仕様のチェストポケット + 前後差6.5cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + アウトサイドティケットポケット(チェンジポケット)つき + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で作りたいです。

ライニングはLiberty LiningsからBlue系の華やかなフローラルプリントをセレクトしたいです!

ボタンはマザーオブパール(白蝶貝)ボタンにしたいです。

そして、チェックおよびライニングとの「ストーリー」で、カラークロス(上衿裏のフェルト生地)やフラワーホール(衿穴)や一部ボタンホールをBlueにしたいです!

 

 

今日の「僕のBest 4」 4-2

 

 

 

Carlo Barberaからはこちらをセレクトしました。

こちらなら間違いなく先日ご紹介したY様のジャケット(下画像)がベストデザインだと思うので、もし作るとしたら僕も基本的には同じにしたいです!!

具体的には「ややナロウ巾:7.5cm&ハイゴージーラインのピークトラペル + シングルブレステッド2ボタン + ウェルト仕様のチェストポケット + 4.5cmとやや急アングルなハッキング/スランテッド仕様のウェストポケット + モダンクラシックフロント + サイドヴェンツ」というデザインでお作りしました。

ボタンはBrownのリアルナット(ヤシの実)ボタンです。

素敵ですよね〜〜〜!!

 

 

今日の「僕のBest 4」 4-3

 

 

Lanificio Rognaからはこちらをセレクトしました。

クール過ぎるOff-white!

無地ながら存在感あふれる「顔」に仕上げているはっきりとしたダイアゴナル!!

大胆不敵な4Plyと460g/mのウエイト!!!

三拍子揃った、そしてサイコー以外に言葉が見つからない傑作です。

こちらはJacketing提案ですが、恐らくトラウザースも「いける」んですよね!

僕はこちらならフォーマルテイストが強めのスリーピーススーツを作りたいです。

具体的にはジャケットを「ワイド巾:11.0cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + ややハイポジションのシングルブレステッド1ボタン + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.5cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + クラシックフロント + フレアスリーヴ + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」で、ヴェストを「ラペルレス + ダブルブレステッド8ボタン」で、トラウザースを「ハイライズ + ベルトループレス + 剣型サイドアジャスターつき + 2インプリーツ + テイパードシルエット + ボタンフライ + ストレートヘム」で作りたいです。

ボタンはくるみボタン、ライニングは透ける可能性があるので大人しくWhite無地にしたいです。

でも、ハウンズトゥースジャカードなど完全な無地ではなくヒネリは加えたいですね。

盛夏にOff-whiteのスリーピース!

しかも4Ply&460g/mボディで仕立てたスリーピース!!

汗だくになる可能性は高いですが。。。

最高に粋だと思います。

すごく作ってみたいです!!

 

 

今日の「僕のBest 4」 4-4

 

 

Botto Giuseppeからはこちらもセレクトしました。

最高級のPure Silk素材に匹敵する肌触りの素晴らしさ。

Silverとも表現可能な美しいカラーリング。

そこはかとなく薫るヴィンテージテイスト。

堪りませんよね〜!

僕はこちらならフォーマルテイスト強めのジャケットを作りたいです。

具体的には「ワイド巾:11.0cm巾&ラウンドシェイプのピークトラペル + ややハイポジションのシングルブレステッド1ボタン + ロープドショルダー + ウェルト仕様のチェストポケット + 前後差8.5cmの急アングルハッキング/スランテッドウエストポケット + クラシックフロント + フレアスリーヴ + ターンバックカフス仕様 + サイドヴェンツ」といったイメージです。

ひとつ上でご紹介したLanificio RognaのOff-whiteと同じデザインだけれど。。。

それが一番しっくりくるので仕方がありません!

最近の僕のお気に入りですしね!!

ボタンはくるみボタン、LiningはBlackベースのロックなプリントライニングにしたいです。

そして、ライニングとの「ストーリー」で、カラークロスやフラワーホールや一部ボタンホールをBlackにしたいです!

ロックなフォーマルジャケット!!

かっこいいこと間違いナシ!!!

 

以上です。

 

やっぱりこのバンチブックブックはご紹介の準備:撮影・下調べ・原稿作成・校正等々で相当の時間がかかります。

全マークの撮影と前編のテキスト作成だけで8時間を要しました。。。

でも、もし楽しみにしてくださる人がいらっしゃるとすれば絶対にやるべきことだし、僕は僕でとても勉強になるし!!

後編もしっかりやります!!

後編は明日あるいは明後日お届け予定です。

乞うご期待ください。

 

 

 

25th. May. 2026

Ryoji Okada

 

 

 

< New bunch book collection >

  ☑︎ vol.1: Sidogras

  ☑︎ vol.2: Frontier by Harrisons

  ☑︎ vol.3: Airesco by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.4: Summer Target by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.5: Riviera by Holland & Sherry

  ☑︎ vol.6: Drago

  ☑︎ vol.7: Vintage Gabardine by Kuzuri Keri

  ☑︎ vol.8: Loro Piana

  ☑︎ vol.9: SpringRam by Harrisons

  ☑︎ vol.10: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.11: Fratelli Tallia Di Delfino

  ☑︎ vol.12: Bower Roebuck / Spence Bryson etc.

  ☑︎ vol.13: Marlane / Angelico etc.

  ☑︎ vol.14: Fratelli Tallia Di Delfino / Miyuki etc.

  ☑︎ vol.15: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.16: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.17: Sea Breeze by Harrisons

  ☑︎ vol.18: Design by Nikke

  ☑︎ vol.19: Darrow Dale – All Season –

  ☑︎ vol.20: Darrow Dale – Tropical –

  ☑︎ vol.21: M by Biellesi – All Season –

  ☑︎ vol.22: M by Biellesi – Spring/Summer –

  ☑︎ vol.23: Fresco

  ☑︎ vol.24: Thomas Mason / Albini

  ☑︎ Spin-off #1: “Stardust” suiting

  ☑︎ Spin-off #2: Special “Leopard” collection

 

< Ryoji’s new wardrobe >

  ☑︎ 俺の原点回帰なギンガムチェックシャツ

  ☑︎ 俺のClassy & Dandyなストライプシャツ

  ☑︎ 俺のSo Damn Goodな柿柄シャツ

  ☑︎ 俺のDancing In The Darkなスリーピーススーツ

 



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