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Diary

俺のゴキゲンな “No Surrender” ツイードジャケット 2024年秋

Loud Garden / Ryoji Okada

 

< News! >

  ☑︎ 12月の水曜日は14:00-20:00で営業いたします

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ “Robots” Shirting入荷!

  ☑︎ “World Map” Shirting入荷!

  ☑︎ “Polka Dots” Shirting入荷!

  ☑︎ “Music Legends on Cards!” Shirting入荷!

  ☑︎ “Dinosaurs” Shirting入荷!

  ☑︎ “Flowers vs Digital Camo” Shirting入荷!

  ☑︎ “Floral Jacquard” Shirting入荷!

  ☑︎ 俺のエキサイティングなシャツ2枚 2024秋

  ☑︎ 俺のワイドなカモフラージュパンツ 2024秋

  ☑︎ 俺のMODなダブルブレステッドスーツ 2024年秋

 

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  ☑︎ vol.1: Special Lining

  ☑︎ vol.2: Classic Shetland by W.Bill

  ☑︎ vol.3: Dorchester by Hardy Minnis

  ☑︎ vol.4: Dormeuil / William Halstead etc.

  ☑︎ vol.5: Marling & Evans / Kynoch etc.

  ☑︎ vol.6: Bodega

  ☑︎ vol.7: Fratelli Tallia Di Delfino (Suiting)

  ☑︎ vol.8: Drago

  ☑︎ vol.9: Ermenegildo Zegna

  ☑︎ vol.10: The Album vol.20

  ☑︎ vol.11: Premier Cru by Harrisons

  ☑︎ vol.12: Masquerade by Harrisons

  ☑︎ vol.13: Loro Piana

  ☑︎ vol.14: Marzotto

  ☑︎ vol.15: John Foster / Woodhead

  ☑︎ vol.16: Piacenza / Ferla / Drago etc.

  ☑︎ vol.17: E.Thomas / Dondi / Moon etc.

  ☑︎ vol.18: Di Pray / Redaelli / Sondrio etc.

  ☑︎ vol.19: Novara / Marlane / Sondrio etc.

  ☑︎ vol.20: Darrow Dale 2-1

  ☑︎ vol.21: Darrow Dale 2-2

  ☑︎ vol.22: Plain & Fancy Linings by LBD

  ☑︎ vol.23: Abito & Supersonic by VBC

  ☑︎ vol.24: Flanella, Giacca & Cappotto by VBC

  ☑︎ vol.25: Overcoat

  ☑︎ vol.26: Johnston Of Elgin / Drago

  ☑︎ vol.27: Fratelli Tallia Di Delfino (Jacketing)

  ☑︎ vol.28: MTR

 

 

 

昨日は旧知のSさんと一献。

Sさんとは僕がA WORKROOMをやっていた頃に知り合いました。

当時Sさんは僕が所属していた会社の仕入れ先である大手シャツメーカーYさんに勤務していたのでそのご縁でした。

A WORKROOMのシャツはLOUD GARDENでも縫製をお願いしているシャツファクトリー:Dさんで作ってもらっていたのですが、当時の僕はA WORKROOMの生みの親以外にも商品部長やとあるライセンスブランドの事業部長等々も兼任していてそのブランドがYさんからシャツを仕入れていたんですよね。

基本的には企画兼営業をやっていた僕と同世代にしてクールな男前Kさんとやり取りをしていましたけれど、彼のアシスタント的存在だったSさんもしばしば商談に同席なさっていて親交を深めたんだったっけ?

確かそのはず。

なので、知り合ってから20年以上が経っていると思います。

彼はその後、某商社や某セレクトショップに転職してここ10年くらいは某有力インポーターのNo.2として活躍中です。

プライヴェイトで遊んだりサシで飲みに行く仲ではありませんでしたが、Sさんの爽やなルックスと丁寧な物腰と華麗なキャリアアップには陰ながら憧憬を感じていました。

さて。

数ヶ月前に、とんでもないミスが発覚しチームLOUD GARDENは窮地に陥りました。

詳細は書けないのですがあれには本当に焦りました!

そんな時、ふと思い出してSさんに連絡をしたらイタリア出張中だというのにすぐに返信をくれて具体的な解決策を提案してくれました。

そして、Sさんが提案してくれた解決策に乗っかって1ヶ月とちょっと。。。

問題は完璧に解決しました。

あれは驚異的な奇跡、心底からありがたい出来事でした。

この業界にあまり人脈を持たない僕ですがあんな奇跡が起こるとは!?

長くやっているといいこともありますね。

いや、僕のことよりSさんです!

取引もない、ここ10年くらいなんのやり取りもない、仕入れ先の展示会等で偶然会うこともない、商売につながりそうもいない。。。

そんなナイナイ尽くしの僕にイタリア出張中にも関わらず寛大かつ真摯に対応してくれるなんて!

後で聞いたら「普通のことですから気になさらないでください!」なんて仰って!!

Sさんには一生頭が上がりません!!!

という訳で、昨日はその御礼を兼ねての一献でした。

多分最後に会食でご一緒してから15年以上が経っているはずです。

新たな一面(というか多面?)を知ることができて最高に楽しかったです。

Sさん、今回は本当にありがとうございました。

機会を作ってまた行きましょう!!

今度はKさんあたりも呼べるといいですね。

 

 

 

ところで。

「僕」といえば

今日は1ヶ月ほど前に仕上がった僕の最新作をご紹介します!

はい、夏頃から「これで作ります!」と何度もこのDiaryで予告していた「W.Bill謹製のClasssic Shetlandからセレクトしたブルー&レッドのグレンチェック」で作ったジャケットです。

最終的にスーツになったVBCのWool & Mohair Flannelと同じく着分自体は確かお盆前後には着荷していたのですが。。。

あれこれあって完成が11月中旬になってしまいました汗。

いやはや、本当に仕事が遅過ぎます!

でも、お客様のご注文品優先だし、あれこれやることはあったし仕方がありません。。。

それに、仕上がったタイミングはまさに秋らしさが増した時期でしたからね、結果としてはグッドタイミングだったのかもしれません。

というジャケットですが、手前味噌ながら最高にナイスに仕上がりました。

今回はNo Surrenderという刺繍を入れました。

仕上がった頃の僕の心境にピッタリ!

そういった意味でもグッドタイミングでした。

では、ご紹介しましょう。

 

 

 

僕の最新作は ↓こちらのジャケット↓ です。

 

 

手前味噌ながら。。。

めちゃくちゃカッコいいですよね〜!

大満足です!!

ちなみに、今シーズン「袖モノ(ジャケット/スーツ/コートなど袖がついた重衣料)」はこのシングルブレステッドジャケットとWool & Mohair Flannelのダブルブレステッドスーツを作った訳です(コートも作りたい!)が、そういう場合「こっちは120点でこっちは99点」みたいに差がつくことが少なくありません。

が、しかし、今シーズンの2着は「どちらも125点(100点満点です笑)!」と思うくらいに甲乙つけ難い満足度の高さを誇ります!

しっかりと時間をかけて構想を練った甲斐がありました!!

やったぜ!!!

体型をキープして末長くは愛用しなければ。。。

素材は上述の通りW.Bill謹製のClassic Shetlandです。

Classic Shetlandは今秋リニュアルされたんですよね。

前回のバンチブックがリニュアルされたタイミングでも1着作りました。

僕はきっとClassic Shetlandのトラディショナルな素材感とW.Billのモダンなカラーリングが大好物なんでしょうね〜!!

品質は100% Wool(390g/m)とツイードとしてはややライトなのですが、そして僕はヘヴィな素材の方が好みなのですが、このザックリ感と着用時の快適さにも通じるヘヴィ過ぎないウエイトはやっぱり堪らないものがあります。

そして、ブルー&レッドのカラーリングですよね!

クラシックなグレンチェックが超スーパシャープ&スタイリッシュに生まれ変わっていると思います!!

サイコーです!!!

というサイコーな素材を最近お気に入りの少々フォーマルテイストが強めのデザインで「料理」したのがこちらのジャケットです。

具体的には「ハイゴージーライン&ワイド巾:10.5cm巾のピークトラペル」「パッチ/アウトスタイルのチェストポケット」「ややハイポジション&着脱可能な拝みボタン式のシングルブレステッド1ボタン」「ややハイポジションのウエストシェイプ」「クラシカルなフロントカット」「急アングル:前後差6.0cmかつややハイポジションのハッキング/スランテッドポケット」「ウエストポケットと2.0cm重ねてウエストポケットの前ハシより2.0cm前に出したアウトサイドチケットポケット(チェンジポケット)」「ラペル巾に呼応してやや長めに設定したウエストポケット:6.0cmとアウトサイドチケットポケット:5.0cmのフラップ」「ウエストポケット下のヒドゥンポケット」「やや深め:27.0cm長のサイドヴェンツ + ターンバックカフス 」といったデザインで作りました。

「真っ赤なカラークロス(上衿裏のフェルト生地)」「フラワーホール(衿穴)と左右袖口1番下のボタンホールのレッド糸」「上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏にレッド糸で入れたNo Surrender刺繍」「ウインドウペーンのカラーを拾ったネイヴィブルーのPure Cashmere素材を使用したカラー(上衿)+ アウトサイドチケットポケットのフラップ&両玉縁 + ウエストポケット/ヒドゥンポケットの両玉縁 + ターンバックカフス + くるみボタン」「表素材と最高のハーモニーを奏でている “♡ Camo” silk c/# RWBライニング」「遊び心を凝縮したスリーヴボタン(詳細は後述します)」といったオーダーメイドならではのエキサイティングディテイルも見逃せません!

続いて、そのエキサイティングディテイルを「寄り画像」でじっくりと見ていきましょう。

 

 

バストアップの「寄り画像」です。

 

 

ネイヴィブルーのPure Cashmere素材使い。

存在感抜群のスーパーハイゴージーラインかつかなりワイドなピークトラペル。

実際に細いロープを入れて構築するマスキュリンなロープドショルダー。

ウインドペーンのレッドに呼応したフラワーホール(衿穴)。

バストアップだけでも楽しいギミックがてんこ盛りです!

Puer Cashmereはこの画像では分かりにくいのですが、我々が「ウロコ」などとも呼ぶ優雅に波打っているように見える毛並みが素晴らしいです。

我ながらナイスチョイスだと思います。

 

 

カラークロス(上衿裏のフェルト生地)はレッドにしました。

 

 

ご覧の通り、表素材および後述するライニングとも完璧な相性だと思います!

思わず衿立てをしたくなりますね。

 

 

No Surrender刺繍です。

 

 

上前(ウワマエ:左手側の前身頃)のラペル(下衿)裏に入れました。

筆記体の方がクールな気もするのですが、視認性の高さをとって僕はいつもブロック体にしています。

糸はウインドウペーンのレッドを拾ったのですが。。。

あまり目立ちませんでした。。。

でも、しっかりと「ジャケットに刻み込まれている感」がいいですよね?

僕のハートにもNo Surrenderはしっかり&きっちりと刻み込まれています。

それが証拠に(?)、昨日はファッション業界に30年ほどいて初めて起きた&我々にはどうしようもない悲劇に遭遇しましたが、必ずやNo Serrender精神でリカヴァーします!!

 

 

チェストポケットです。

 

 

全体的にフォーマルテイストが強めのデザインなので、そしてあまりにフォーマルテイストが強過ぎるデザインだと「素材の個性をスポイルするかな?」と思ったので、チェストポケットはパッチ/アウトポケットにしました。

いかにもオーダーメイドらしいですし、ナイスなデザインアクセントになっていますし、見事な柄合わせですし。。。

大満足です!

 

 

ウエストポケット&アウトサイドチケットポケットです。

 

 

前後差6.0cmの急アングル(LOUD GARDENではポケットの角度を前後差・0.5cm単位で決めます)がとってもシャープですよね〜!

アングルが緩やかな方が作りやすいためか一般的な既製服やシンプルないわゆるパターンオーダーのジャケット/スーツだと3.0cm程度のアングルが多いようですが、それだとちょっと物足りない。。。ですよね。

LOUD GARDEN/RYOJI OKADAでは4.5cmが最も多く、最大は9.0cm(!?)をご希望するお得意様もいらっしゃいます。

という細かなディテイルもやっぱり大事だと思います。

また、カラーと同じPure Cashmereもすごく「効いている」と思います!

加えて、上述の通りアウトサイドチケットポケットはウエストポケットと2.0cm重ねると同時にウエストポケットの前ハシより2.0cm前に出しているのですがこのギミックも◎ですよね!?

 

 

ヒドゥンポケットです。

 

 

左右ウエストポケット下につけたヒドゥンポケットも「オーダーメイドならでは!」だと思います。

ちなみにこの画像はアウトサイドチケットポケットとウエストポケットのフラップをポケット内に入れて撮りました。

ヒドゥンポケットはフラップなしです。

 

 

ライニングです。

 

 

この表素材にはこのライニングしか考えられません!

自作自演になりますが。。。

「ベストマッチ賞」を進呈したいです!!

 

 

スリーヴボタンです。

 

 

  •  ☑︎ ターンバックカフス
  •  ☑︎ くるみボタン
  •  ☑︎ 6個ボタン
  •  ☑︎ 大きさ違いボタン
  •  ☑︎ リアルボタンホール(本開き切羽)
  •  ☑︎ スランテッドボタンホール
  •  ☑︎ カラー違いボタンホール

 

はい、いずれアップチャージ不要のディテイルです

 

 

着るとこうなります。

 

 

 

ニューヘアスタイルの私であります!

ボトムスは今秋作ったカモフラージュデニムのワイドシルエットボトムス、ネクタイも今秋作った(けれど単独の写真を撮り漏れています汗)100% Woolのソリッドネクタイです。

Red, White and Blueのトリコトールニットは以前に購入したお気に入りで、シューズはThom Browne時代のBrooks Brothers Black Fleeceです。

このスタイリングは日曜日に初めてしたのですが、そしてまったく持って手前味噌ながらRYOJI OKADAらしいクリエイティヴでフリーダムなスタイリングだと思うのですがいかがでしょうか?

お目汚し失礼しました!

 

 

念のため、ボトムスも再度ご紹介します!

 

 

 

 

かなりのお気に入りです!

詳細はこちらをご覧ください。

 

以上です。

 

いや〜!

やっぱりファッション/スタイリングは楽しい!!

次はコートを仕込もう!!!

皆さんもぜひお願いします。

 

 

 

17th. Dec. 2024

Ryoji Okada

 

 

 



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