Ryoji Okada Official Website

Diary

俺の「残布パッチーワーク」ブルゾン vol.2

Loud Garden / Ryoji Okada

 

 

 

 

 

お電話(03-6438-9563)、e-mail(info@loudgarden.com)、SNS(FacebookInstagramのメッセージやコメント等)でのご注文も可能です!

 

 

< News! >

  ☑︎ 11月の水曜日は「14:00-20:00」で営業いたします

  ☑︎ 開催中!Option free campaign for made-to-measure shirts

  ☑︎ リペア&リメイクの承り:10月より部分再開いたします

  ☑︎ Made-to-order “Skull Hat/スカルハット”

  ☑︎ 俺の新作:残布パッチワークブルゾン

 

 

 

 

いよいよ日本シリーズも最終盤!

Tが日本一を決めるのか、Buが7戦目まで持ち込むのか。

村上投手が日本シリーズMVPに名乗りを上げるのか、山本投手がリヴェンジを果たしてMLBへの手土産とするのか。

注目ですね。

 

 

 

 

ところで。

「7」といえば。

今日は僕が自分用に仕込んだ最新作をご紹介します。

皆さんのご注文品や(たまに作る)既製アイテムから出る「残布(ザンプ:仕立ての際に出るあまった素材やハギレ)」をパッチワークしたブルゾンです。

LOUD GARDENではオーダーメイドのスーツ/ジャケット/コート/ボトムス/ヴェストや既製アイテムの作成時に出た残布を必ず納品のタイミングで同封してもらっています。

*稀に「残布が0」というケースもあります

残布は新たなご注文品のパーツ(上衿裏やポケット等々)やリペア&リメイクやアクセサリー作成等で使うことが多いのですが、今日ご紹介するブルゾンはその残布を複数使用して作りました。

という文章にご記憶がある方も少なくないかもしれません。

はい、10日ほど前にご紹介したブルゾンの時とほぼほぼ同じ文章です。

この企みを思い立って1着目を仕込んだ時のワクワク感があまりにも大きかったので即座に素材違いでもう1着仕込んだのですが、そのもう1着が仕上がったので早速ご紹介!という訳です😎

前回ご紹介したブルゾンは合計9種の残布を使用しましたが、今回は「主役」とした2種を多めに使ったので合計7種になりました。

もう少し突っ込んで書くと、前回のブルゾンはとにかく「パッチワークする」というアイディアを全面に押し出した残布セレクションでしたが今回はかなりコンセプチュアルにまとめました。

まったく同じでは芸がないですものね!

結果、かなりモード感が強めのアヴァンギャルドな1着に仕上がりました。

超スーパーウルトラ自信作です。

という訳で、早速ご紹介しましょう!

 

 

 

 

↓こちら↓ です。

 

 

 

はい、こちらが超スーパーウルトラ自信作、7種類の残布を使用したブルゾンであります!

上述した「主役」はフロント等で使った “♡ Camo” cotton canvas c/# BGRとmade in Okayamaのブラックデニムです。

この2種は10周年記念アイテムとして昨秋リリースしスマッシュヒットを記録したReversible tote bags作成時に出た残布です。

Reversible tote bagはパターン(型紙)の関係上どうしても残布が「巾は狭いながらも長め」になるのですが、昨秋は既製品をたくさん作った故に元から巾が狭く長い残布が相当長〜〜くなりました。

巾と長さのどちらかが極端に狭い/短いとかなり用途が限られるんですよねぇ。。。

という感じで、使い道に悩みながらほとんど何にも使えず1年強が過ぎていたのですが今回遂に使えました!

*この2種はまだかなり残布が残っています

* ” Camo” cotton canvas c/# BGRとブラックデニムのReversible tote bagはまだ既製品在庫が1点だけ残っています

なかなかどうして。。。

最高にクール&アヴァンギャルドですよね😉

取り寄せた残布をため置いて何かの時に使う。

とってもサステイナブル(← という言葉はイージーに使いたくありませんが)で、この時代に合っていると思います。

が、上述のように(シャツやネクタイ等を除く)全ご注文品の残布を取り寄せているので「使うよりたまる方が多い」のも事実です。

お金だったらもちろんその方がいいのですが、残布の場合は少々困ります。

なので、自分の中でおおよその目安を決めて古い順に処分をしています。

でも、中には目安を過ぎた/処分すべき中に「これはめちゃくちゃいい素材だからもう少しだけ取っておこう」「この長さがあればサイズによってはヴェストにも使えるから貴重かも」等々、処分するのが忍びない残布もあるんですよね。。。

今回使ったのもそんな残布たちです。

はい、そうです!

「捨てるか?何か作るか?」という判断を迫られたからこそ今回の企みは生まれました。

結果は。。。

ご覧の通り大成功だ思います!

残布を使っているという背景も素敵ですが、それを抜きにしても仕上がり自体がすごくカッコいいというのがいいですよね。

今シーズンのお気に入りがまた増えました😊

では、ディテイルを「寄り画像」で見ていきましょう。

 

 

 

ショルダーとフロントの「寄り画像」です。

 

 

 

 

デニム、帆布(コットンキャンヴァス)、ジャージーフランネル。

無地、 “♡ Camo” 、カモフラージュ、ポルカドット。

はい、今回も色々と「混ぜ混ぜ」しました!

ただ、今回は(前回のブルゾンで重視した)カントリーテイストを「0」にしたかったので、ツイードや温かみ強めカラーの素材は使わずにクールなモノトーン(およびモノトーンに合う)素材をセレクトしました。

手前味噌ながらその作戦も大成功の要因になったと思います。

 

 

 

左右細腹(サイバラ:横腹のパネルパーツ)の「寄り画像」です。

 

 

 

細腹はポルカドットプリントのコットンキャンヴァスとカモフラージュジャカードデニムを使用しました。

が、右(上)左(下)は2枚ある細腹パーツの前後を「逆転」させています。

さりげない左右非対称!

いいですよね〜〜!!

 

 

 

スリーヴです。

 

 

 

スリーヴも「主役」の2種を使いました。

そして、細腹と同じコンセプトで山袖(上袖)と下袖を左右で「逆転」させました。

実はスリーヴはまったく違う素材も考えたんですけれど、今回は「まとまり」も欲しかったのと「主役」の2種にしっかりとした存在感を示して欲しかったのでこうしました。

結果はこれまた「大正解」だったと思います!

また、山袖と下袖の縫い目先端付近に見える大きいボタンホールのようなモノは親指を入れるためのホールで前回のブルゾンにも開いています。

このブルゾンは自転車に乗ったりすることも想定しているので袖丈を長めにしているのですが、その長さを活かして「冬になったら簡易グローヴ的に手の甲を防寒できる」ように親指を入れる用のホールを開けているのです!

下の画像がホールに親指を入れている状態です。

デザインアクセントにもなりますし、なかな小粋なディテイルですよね!

 

 

 

ライニングは “♡ Camo” silk c/# GYを使用しました。

 

 

内側なので敢えてモノトーン(およびモノトーンに合う)から離れて表素材で使った残布たちとハイコントラストにしました。

これもまた「大正解」だったと自負しています💪

あ、もちろんこれは残布ではありません、念のため。

また、RYOJI OKADAのタグがついているパーツのグレイコーデュロイは残布で、これが6種目の残布です。

ちなみにこのグレイコーデュロイは表面で使っていません。

色々シミュレーションしたのですが、このブルゾンに関しては「表面は5種類がいいだろう」と考えました。

 

 

 

敢えて極力シンプルな構造にしたので内ポケットはこのひとつだけ。

 

 

これが7つ目の残布です!

はい、先日ご紹介したロック&アヴァンギャルドなフロッキープリントストライプシャツの残布です。

シャツは後述の通り基本的に残布を取り寄せていない/取り寄せられないのですが、こちらは通常コレクションではないので取り寄せが可能でした。

また、ライニングとの相性を重視してセレクトしたこの素材も表面では使いませんでした。

 

 

 

着るとこんな感じです。

 

 

お目汚し失礼しました!

 

以上です。

 

最後に前回書いた内容と重なりますが。。。

ふと思い立ってスタートしたこの企み。

手前味噌ながら大成功、会心の仕上がりとなりました。

それが証拠に前回ご紹介したブルゾンを僕が店頭で着ていると多くの方が「それ、いいですね〜」と仰ってくださいます。

これもそれも、皆さんが個性あふれる名素材でオーダーをしてくださる(ことでナイスな残布がたまる)おかげです😌

ありがたや〜!であります。

ところで。

「残布」を縫製現場から都度都度戻してもらっているテイラーってそう多くはないらしいんですよね。

残布はそのほとんどが裁断した時点で生まれる訳ですが、裁断後に縫製を経て仕上げ/プレス工程を終えるまでの間ずっと管理をしているのが面倒というのが最大の理由だそうです。

もちろんひとりで丸縫いしてくれる職人さんの場合はそんなに面倒なことはないと思うのですが、ある程度のチームでやっていると確かに面倒かもしれません。

しかも、それが例えば “♡ Camo” みたいな目立つ色柄の素材ならともかくネイヴィブルーの無地だったりすると、そしてその前後に似たネイヴィブルー無地素材の裁断をしていたりすると極めて分かりにくいかもしれません。

同じ理由でシャツファクトリーさんも基本的に残布は戻してくれません。

シャツファクトリーさんは圧倒的にホワイト無地が多いですからねぇ。

なだけでなく、1日で縫製する枚数も多いですからねぇ。

いちいち残布を管理していたら大変な労力になることでしょう。

そして、労力をかけるイコールコストアップになります。

なので、シャツの残布は取り寄せていません。

ただ、時々どうしても必要な時、例えば店舗で(シャツファクトリーさんではできない)後加工をしたい時や特別な素材でオーダーを依頼した時などには猛烈にお願いをして残布をシャツと同送してもらうこともあります。

今日ご紹介したブルゾンの内ポケットに使ったブラウン&ゴールドのフロッキープリントストライプ素材もそうです。

という感じで、残布ひとつとっても他のテイラーさんとは一線を画しているLOUD GARDENなのであります!

ちょっと誇らしいです。

が、実は。。。

今まで納品時に残布を同送してくれた主要な縫製現場から「10月から諸般の事情で注文品と残布の同送が無理になりました。別便で送りますが送料がかかります」という連絡が入りました。

もちろん色々な意味で残布は手元に欲しいので別便でお願いすることにしましたが。。。

将来的には残布返却自体が難しくなるのだろうか???

などと少し不安に思った次第です。

まあ、そうなったら仕方がないですね。

順応するしかありません!

という訳で、店舗にある残布を使ってのオーダーやリペア&リメイク等をお考えの方がいらっしゃいましたらぜひともお早めにお願いします!

また、もちろんこのブルゾンもオーダー可能です。

皆さんも1着いかがでしょうか!?

ただ。。。

残布を使ったOne of a kindな1着なので「完全再現」は不可能です。

ついては、ご注文の際にはぜひとも皆さんの感性でナイスな残布を選んでみてください!

*上述の通り “♡ Camo” cotton canvas c/# BGRとmade in Okayamaのブラックデニムは「残布アリ」です

残布ではなくバンチブックからセレクトすることももちろん可能です!

最後にこのブルゾンを残布を使用してオーダーする際のプライスにつきまして。

皆さんはそんなことをお考えにならないとは思いますが。。。

ぜひとも「残布を使うから安くできる」というお考えはなさらないでください😌

残布を探して、適した大きさに裁断して、パッチワークしてエトセトラ。

縫製前にかなりの手間がかかりますので、そして上述の通り今月から残布の取り寄せに送料もかかっていますのでお値段はEランクくらいになります。

サステイナブルなあれこれって実はプライスコンシャスと対極。

例えば、リサイクルドコットンを使用した素材も通常より高価ですものね!

詳細はお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

◆本日の一枚◆

 

 

引き続きAEROSMITHの作品を。

今日は水曜日に聴いたRocks(1976年作品)、昨日聴いたToys In The Attic(1975年作品)に一般的な評価こそ及びませんが、個人的にはハードロック作品に仕上がっている5hアルバムDraw The Line(1977年作品)です。

メンバー全員がドラッグにハマり過ぎた状態で作られた作品、崩壊への序章といった位置付けのアルバムな訳ですがそのせいなのかかなりはちゃめちゃなのがいいですね。

オープニングを飾るDraw The Lineがまず素晴らしくカッコいい名曲ですし、2. I Wanna Know Whyと3. Critical Massもほどよい仕上がりですし、ファンキーなサビが印象深い4. Get It Upはいいフックになっているし、JOE PERRYがリードヴォーカルを務める5. Bright Light Frightの疾走感は本作のハイライトのひとつですし、実験的かつドラマティックなアプローチがやや「らしくない」6. Kingd And Queensは本作最大の聴きどころですし、徹頭徹尾スリリングで危険な香りが香る7. The Hand That Feedsもカッコいいですし、ゴキゲン過ぎるファンクグルーブがめちゃくちゃ心地よい8. Sight For Sore Eyesは密かな僕のフェイヴァリットチューンですし、AEROSMITH流に解釈した9. Milk Cow Bluesの仕上がりも見事ですし。。。

久し振りに聴きましたがやっぱり素晴らしい作品でした!

彼らの最高傑作に推すことはできないけれどかなりのクオリティですよね。

 

 

 

 

では、Draw The Lineをライヴ動画でどうぞ。

 

 

痛快な曲ですよね。

昨日も書いた気がしますけれど。。。

また生ライヴで聴きたいです!

 

 

 

 

4th. Nov. 2023

Ryoji Okada

 

 

 

 



Category

Recent Entry

Archive

Pagetop

© Ryoji Okada All Rights Reserved.