昨日は嬉しい訪問がふたつありました。
ひとつは今年 “♡ Camo” silkのポケットスクウェア(チーフ)を作成してくれた工房の社長さんです。
何度かこのDiaryにも書いた通りネクタイ(とネクタイに付随するアイテム:ポケットスクウェア)業界は継続的な衰退傾向にあります。
ネクタイ大好き人間の僕としては悲しいかぎりですが、クールビズ、ファッションのカジュアル化、地球の温暖化、コロナ禍による生活様式の変化等々を考えると致し方ありません。
そういった環境ですので、ネクタイの作り手:工場・工房・職人も激減しています。
LOUD GARDENをオープンさせて以降の12年だけを振り返っても、オーダーメイドネクタイの工房が二度変わっていますし、既製品(主に “♡ Camo” silk)の依頼先もかなりの回数変えています。
その理由はほとんどの場合が工場・工房・職人の廃業や引退や業務縮小です。
今年の “♡ Camo silk” ネクタイ/ポケットスクウェアの作成も苦労しました。
というのも、昨年依頼した先ではいずれもができなくなってしまったので新たに探したのです。
竹林君と僕で手分けをして探したのですが、意外やポケットスクウェアをやってくれる先がなかなか見つかりませんでした。
すぐに見つかったネクタイ工房さんで作ってもらうことも可能でしたが、そちらだとポケットスクウェアだけがかなり高額になってしまいます。
ネクタイの工賃とポケットスクウェアの工賃があまり変わらない感じでしたから、もしお願いした場合はポケットスクウェアの販売価格が税込¥15,000を超えてくるイメージになってしまいます。
先方にも事情はあるでしょうし、我々のオーダーは極めて少量ですし、以前にも書きましたがLOUD GARDEN/RYOJI OKADAは基本的に価格交渉を行わないというポリシーを持っています(←もちろん例外はあります)し、ポケットスクウェアを新たにお願いするネクタイ工房さんで作ってもらうことは諦めました。
その後、時間を見つけては探し続けて半月くらいかかったのかな?
やっと出会ったのが昨日ご訪問くださった社長さんの工房です。
結果は大満足、そちらにお願いして本当によかったです!
社長さんはご出張で東京に来られたようでお忙しい合間を縫ってご訪問くださいました。
なにせ、我々の既製品は少量発注が基本ですからね、先方のビジネスに与えるメリットは「超ウルトラ微々たるもの」なはずです。
にも関わらず、アポイントメントをきっちりと取ってご訪問しようと思ってくださったお気持ちがとても嬉しかったです。
そして、短い時間でしたがあれこれ話せてよかったです。
引き続きあれこれお願いできればと思いました。
もうひとつはLOUD GARDEN創業メンバーの大川さんです。
毎年お願いしているとあることで足を運んでくれました。
先月末にもとあるパーティで会ったので2週間振りでした。
とっても元気そうでした!
大川さんの会社:CAWA INC.ですが、今までの簡易的なwebsiteからかっちりと作り込まれたwebsiteにアップデートされています。
こちらです。
お時間のある時にぜひともチェックしてみてください。
素晴らしいことに事業は順調だそうです!
初年度から一進一退、七転八倒、七転び八起きし続けている僕からしたら「さすが!」としか思えません。
なだけでなく、大川さんは「Tシャツ買いますよ!ゆったりサイズがいいです」とホワイトのXLサイズを買ってくれました。
感謝泣
K様、大川さんご訪問誠にありがとうございました。
どうぞ引き続き佳き週末、連休をお過ごしください。
あ、K様と大川さん以外のご来店にも恵まれました。
ご来店くださった皆さまにこの場を借りて改めて心より御礼を申し上げます。
ところで。
「ふたつ」「ひとつ」「もうひとつ」といえば。
昨日に引き続いて「オーダーメイドシャツ2枚 = 税込¥19,800~」キャンペーンのオススメ着分をご紹介します。
8回目の今日から国産着分のご紹介を始めます。
今までご紹介したインポート着分は2枚で¥31,900~です(←もちろんこちらも超スーパースペシャルプライスです!)が、国産はなんと2枚で¥19,800~です。
今回ご注文いただいた複数のお得意様から「何でもかんでも物価が上がっている中でこの価格は奇跡ですよね!」という感じの嬉しいお褒めのお言葉をいただきました。
上述の通り、LOUD GARDEN/RYOJI OKADAは基本的に価格交渉を行わないというポリシーを持っていますが、このキャンペーンに限ってはあらゆる交渉・努力を重ねて開催に漕ぎ着けているのでそういったお言葉、ご感想にはとても励まされます。
本当にありがたいお言葉です!
国産着分の「初日」はふたつの「フィルター」をかけてセレクトしました。
ひとつは「クラシカルストライプ」、もうひとつは「細番手」です。
実は今回の品揃えの際に「前にあった記憶があるんですが、国産着分で120番手双糸(ソウシ)ってあるんですか?あれば入れて欲しいです」ともお願いしました。
すると「もちろんあるはずですよ。でも、岡田さんもご存知の通りキャンペーン専用着分は番手表記がない生地がほとんどです。なので、もし120番手双糸と明記されている着分があれば優先的に入れてもらいます」という回答をもらいました。
結果、120番手双糸:120/2ply、100番手双糸:100/2plyと明記されている生地がそこそこの数量入荷しました!
*糸番手表記は「数字が大きいほど糸が細く」なります
過去最高のヴォリュームだと思います。
もちろん諸般の事情で明記されていないけれど実際は120番手双糸、100番手双糸という着分も複数あるはずです。
が、明記されていると胸を張って断言できるのがいいですね。
という訳で今日は、120番手双糸のクラシカルストライプを2マーク、100番手双糸のクラシカルストライプを2マークご紹介します。
前者はいずれも2点、後者はいずれ3点の着分が入荷しています。
はい、珍しく1点モノが1マークもありません。
しかし、こういった極めて良質かつ定番的な色柄の着分はバタバタっと一気に売れることがままあります。
つきましては、「お!」と思いましたらお早めのご来店あるいは「お取り置き」のご連絡をお願いします。
*お取り置きは1週間以内でお願いします
また、ご来店なしでご注文・お問い合わせをなさる場合には「個別画像」の左上に記すSFから始まる品番でご依頼ください。
今日ご紹介するのは ↓こちら↓ の4マークです。
上のナロウストライプ2マークが120番手双糸で下のボールドストライプ2マークが100番手双糸です。
いずれも経糸(タテイト)・緯糸(ヨコイト)ともに上記の糸を使用しています。
品質は100% Cotton、組織はポプリン/ブロード(平織)です。
UK風味あふれる「色場」と「白場」が等間隔のクラシカルストライプ!
しかも細番手!
いいですよね〜。
もちろん素材の良し悪しは糸番手がすべてではありません。
が、番手が細いほど高級という傾向があるのも事実です。
皆さんはどのストライプがお好きですか。
僕は。。。
悩みますけれど。。。
右下のピンクでしょうか?
もちろんクラシカルストライプは他にも多数入荷しています。
例えばレッド&ホワイトのストライプとか。
今日は惜しくも選外としましたが、ご来店の際にはぜひともあわせてチェックをしてみてください。
それではいつものように左上から時計回りに「個別画像」を見ていきましょう。
SF05844
高貴なパープルのナロウストライプです。
120番手双糸という高品質と見事にマッチしたナイスカラーだと思います。
「極めて滑らかかつ上質な肌触り」と「高貴なテイスト」を誇る素材なのでエレガントかつクラッシーに作るのが正攻法だと思います。
僕が作る場合でもそうしたいですね!
例えば「ラウンドピンホールカラー + ラウンドフレンチカフス + フライフロント(比翼仕立)+ ポケットレス仕様」といったデザインが有力候補でしょうか。
ボタンは、LOUD GARDENが持っているオーダーメイドシャツ用ボタンの中で最もエレガントな二重タライデザインのマザーオブパール(白蝶貝)ボタンがベストチョイスだと思います。
カラー&カフスはホワイト無地にしてもいいと思います。
こちらは3点が入荷しているので体格が大きな方、ご身長が高い方でも問題なくご注文いただけます。
知性溢れる淑女の方々にもオススメです!
ストライプの巾は約0.3cmです。
SF05843
SF05844:ひとつ上でご紹介したパープルストライプのカラー違いです。
こちらはご覧の通りペールトーンのピンクです。
ライトカラーかつナロウストライプなのでとても合わせやすい、無地に近い感覚で使える1枚に仕上がると思います。
こちらも正攻法は間違いなくエレガントなドレスシャツです。
が、パープルよりは柔らかに仕上げてもいいかもしれません。
例えば「ユーロクラシックワイドスプレッドカラー + ミラノカフス + フレンチフロント(裏前立)+ ポケットレス仕様」といったデザインでしょうか。
ボタンは、こちらも二重タライデザインのマザーオブパールボタンがベストチョイスだと思います。
そして、僕ならカラーとカフスの裏面をピンク系のフローラルプリント素材にすると思います。
ミラノカフスの場合は袖捲りしなくても「別布」がチラ見えするのでエレガントでありがならもさりげなく楽しいシャツに仕上がると思います!
こちらも3点が入荷しているので体格が大きな方、ご身長が高い方でも問題なくご注文いただけます。
SF15790
ピンクのボールドストライプです。
SF05843:ひとつ上でご紹介したナロウストライプのピンクよりやや温かみのあるピンクと約0.75cmのワイド目ストライプが特徴です。
すごくUK風味を感じさせる色柄、Thomas Masonの定番コレクションから出てきたような色柄ですよね。
僕はすごく好きです。
はい、今日の「僕のイチオシ」はこちらです。
僕はこちらならモダンクラシックなドレスシャツを作ってみたいです。
具体的には最近のお気に入り「ラージラウンドカッタウェイカラー + 大丸シングルボタンカフス + フライフロント + 胸ポケットレス仕様」で作りたいです。
ボタンはこちらも二重タライデザインのマザーオブパールボタンが間違いないでしょう。
そして、カラー&カフスのエッヂにピンクのハンドスティッチを入れて、裏面はピンク系のフローラルプリント素材にしたいです。
間違いなくクール、スーパースタイリッシュな1枚に仕上がると思います。
SF16061
ブラック(とシャツファクトリーさんは表現していますが正確にはチャーコールグレイでしょうか?)とホワイトのボールドストライプです。
ブラックとホワイトのハイコントラスト。
約1.0cm巾のボールドストライプ。
100番手双糸由来の上質な肌触り。
上記の三拍子が揃った逸品です。
こちらもドレッシーなデザインが正攻法だとは思います。
が、僕ならロックテイストを散りばめて「料理」すると思います。
具体的には「ハイネックショートレギュラーカラー + カーヴドトリプルボタンカフス + プラケットフロント(表前立)+ ボタン止めフラップつきポケット左右仕様」で作りたいです。
ボタンはブラックマザーオブパール(黒蝶貝)ボタンにしたいです。
そして、カラー&カフスのエッヂにブラックのハンドスティッチを入れて、裏面はブラックベースにホワイトのドット素材にしたいです。
もしストライプが完全なブラックならカラー&カフス自体をブラック無地にしても面白いと思いますが、上述の通りかなり繊細かつ微妙なブラック/グレイなんですよね。
なので、少なくとも表面は「別布」使いはしないのがいいかな?と思いました。
エポーレットをつけるのもアリかもしれませんね。
こちらは同クオリティ、同カラーで更なるワイドヴァージョン:ストライプ巾約1.9cmも入荷しています。
以上です。
最後にキャンペーン概要を以下に再掲します。
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上記の3条件が整って初めて実現するスペシャルキャンペーンを7.28 Sunまでの期間限定で今夏も開催いたします。
オーダーメイドシャツ(made in Japan) 2枚 = 税込¥19,800~
*インポート素材は2枚で¥31,900~です
*国産400/インポート100のキャンペーン専用着分コレクションと国産スワッチコレクション17マークをご用意いたします
*通常コレクションとエクスクルーシヴコレクションは全マーク対象外です
*3枚目以降は奇数でのご注文も承ります
*お出来上がりはご注文の約2.5ヶ月後を予定しております(通常の受注時は1ヶ月以内です)
*お電話やe-mailでのご注文も承ります
*会期中はこのDiaryや各種SNSでオススメ着分を随時ご紹介いたします
シャツファクトリーの幹部曰く「この値段もいつまで続けられるか分かりません」とのことです。
ぜひともこの機会にまとめ買いをお願い申し上げます。
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現在、通常コレクションのスターティングプライス(Basicsコレクションのポプリン/ブロード無地)は税込¥13,200です。
Basicsコレクションでも柄物だったり、ツイル(綾織)だったり、サテン(朱子織)だったり、オックスフォードだったりすると値段は上がっていきますし、最も多彩な国産素材がコンパイルされているバンチブックBook Ⅱの平均単価は恐らく¥16,500程度です。
しかも、上記プライスは近々上がる予定です。
ということは。。。
このキャンペーンはやっぱり超スーパーウルトラお得だと思います!
そして、昨日おとといはスーツやジャケットのご注文や12周年Tシャツのお買上げこそありましたが、当キャンペーンのご注文は「0枚」でした汗。
この3連休の目標は15枚なのでなんとか今日から巻き返したいです。
つきましては、この機会をどうぞお逃しなきようお願いします!!
14th. Jul. 2024
Ryoji Okada